JPH01283259A - カルニチンの製造法 - Google Patents

カルニチンの製造法

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JPH01283259A
JPH01283259A JP11386888A JP11386888A JPH01283259A JP H01283259 A JPH01283259 A JP H01283259A JP 11386888 A JP11386888 A JP 11386888A JP 11386888 A JP11386888 A JP 11386888A JP H01283259 A JPH01283259 A JP H01283259A
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JP
Japan
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carnitine
trimethylamine
ketone
halo
solvent
Prior art date
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Pending
Application number
JP11386888A
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English (en)
Inventor
Masayasu Hasegawa
昌康 長谷川
Hiroshi Honda
洋 本田
Ikuko Okamura
岡村 育子
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野J 本発明はγ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エステルとトリ
メチルアミンを反応させてカルニチンを製造する方法に
関するものである。
[従来の技術1 近年、カルニチンは、心臓疾患治療剤、過類脂質血症治
療剤、静脈疾患治療剤等として注目されている。
従来のカルニチンの製造法として、口本特許第3039
92号明細書には、γ−ハロ−β−ヒドロキン酪酸エス
テルとトリメチルアミンを反応させてカルニチンエステ
ルを得、これを更に加水分解してカルニチンを製造する
方法が開示されている。ここでの反応溶媒としては、ア
ルコール類、及びそれと水との混合溶媒が示されている
。又、特開昭6(]−161953号公報に(jカルニ
チン製造時にγ−ハロ−β−ヒドロギノ酪酸エステルと
トリアルキルアミンを反応さする工程で、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物を加
えて、〜・」−0程でカルニチンを得る方法が開示され
ており、こごての反応溶媒としては水、アルコール系溶
媒、エーテル系溶媒が例示されている。
更に、特開昭59−118093号明細書中には、γ−
ハロ−β−ヒドロキン酪酸エステルとトリメチルアミン
を反応ざ■てカルニチンエステルを得、次の加水分解の
]−程では酸触媒やアニオン交換樹脂を用いる方法が示
されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来法でのカルニチンの収率はせいぜい75重
微量程度が最高であるので、工業的実施に当たっては収
率的に更なる改善が望まれるところである。
1問題点を解決するための手段] そこで、不発明箸は上述の問題を解決するため鋭意研究
を行った結果、γ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エステル
とトリメチルアミンを反応させる際の反応溶媒としてケ
トン溶媒を用いることにより、収率よくカルニチンが製
造できることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、 「I、ケトン溶媒中でγ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エ
ステルとトリメチルアミンを反応させてカルニチンエス
テルを製造し、次いで該エステルを加水分解することを
特徴とするカルニチンの製造法。
2、ケトン溶媒がメヂルイソブチルヶトンである特許請
求の範囲第1項記載の製造法。」 である。
本発明の製造法の特徴点は、」二連のγ−ハロ−β−ヒ
ドロキシ酪酸エステルとトリメチルアミンを反応させる
際にケトン溶媒を用いる点にある。このことにより、高
収率で高光学純度のカルニチンを得ることができる。
以下、本発明の工程について詳細に説明する。
まず、本発明の反応は次ぎの如き反応式で示される。
CHOH−CHOHCHOH l        1         1CHtCO
J(CH2CO2R”        CHtCOeH
〔X・ハロゲン  R2炭化水素基〕 (i)  まず、γ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エステ
ル(以下CHBと略記する)とトリメチルアミンを反応
させる。
本発明ではかかる反応時にケトン溶媒を使用する。該溶
媒はCHHに対して1〜50倍(重量)、好ましくは5
〜15倍(重量)の割合で用いられる。使用量が1倍(
重M)未満の場合、及び50倍(重量)をこえる場合は
、いずれも収率が低下する。反応時の温度は40〜20
0℃、好ましくは70〜150℃であり、反応時間は1
〜100時間、好ましくは5〜50時間である。
ケトン溶媒としては、アセトン、メヂルエヂルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキ
ザノン等が単独又は二種以上併用して使用できる。又、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、水、アルコー
ル、エーテル等の任意の溶媒を少虫併用することが可能
である。
CHHのエステル基は、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル等のアルキル基、フェニル、トリル、キシリ
ル、ビフェニリル、ナフチル、アントリル、フェナント
リル等のアリール基等任意のものが使用可能である。
トリメチルアミンの使用量はCHHに対して1.2〜2
0倍モル、好ましくは3〜IO倍モルを使用する。
1.2倍モル未満の場合はCHBが一部未反応のまま残
り、収率が低下する。20倍モルをこえる場合は使用量
の割には収率は向上せず、実用的でない。
(11)次に、上記反応で得られたカルニチンエステル
を加水分解してカルニチンとする。
まず、上記(1)工程で得られる反応終了液から溶媒、
及び残余のトリメチルアミンを留去し、得られた粗カル
ニチンエステルを適量の水に溶解後、加水分解する。本
発明で加水分解は酸、アルカリの任意の触媒を用いて実
施できるが、アルカリの方が収率的に有利である。アル
カリ触媒としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウム、カリウム七−ブトギシド、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、ピリジン、トリエチルア
ミン、アミジン、イミダゾール等が例示される。反応温
度は30〜100℃、好ましくは40〜80℃が適当で
ある。アルカリはカルニチンエステルに対して1〜2倍
モルの割合で使用し、好ましくはPH10,5をこえな
いように徐々に系に添加し、加水分解を行う。得られた
カルニチンの水溶液からヘキサン等の溶媒を用いて不純
物の抽出を行う。即ち、加水分解終了液にヘキサン等を
添加し、抽出を行って放置する。二層分離させたのち水
層部を取得し、カチオン交換樹脂等を通過させてカルニ
チンを樹脂に吸着させると共に、未反応物や不純物を除
去する。吸着後充分に水洗してからアンモニア水等のア
ルカリで、吸着したカルニチンを溶出させる。溶出液か
らアンモニアを留去し、最終的に含水率が約30重量%
程度以下となるまで水を留去する。
(iii)  本発明においてはかかる方法で製品化は
可能であるが、更に純度の高い製品を製造するためには
、常法に従い、カルニチンが難溶で水と相溶性のある溶
媒を用いてカルニチンを精製する。有利には冷アセトン
を用いて精製を行う。上記のカルニチンに冷アセトン(
10℃以下)を投入して析出する結晶をか過する。アセ
トンの使用量はカルニチン重量の20倍以」二が好まし
い。白色結晶のカルニチンが全収率80〜90重量%で
得られる。
又、光学活性のCI−I Bを用いれば、光学純度90
%ee 以上のものを得ることができる。
かくして得られたカルニチンは、心臓疾患、過類脂質血
症、静脈疾患等の治療薬として使用可能である。
[作  用] カルニチンを製造する際に、CI−113とトリメチル
アミンを反応させる工程において反応溶媒としてケトン
溶媒を用いることによって、カルニチンを高収率かつ高
光学純度で得ることができる。
[実施例及び対照例] 以下実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する3゜
実施例1 〔α〕□、2o+] 2.83° (c−5,o、CH
Cl3)(光学純度93%e、e、)を有するγ−クロ
ルーβ(R)−ヒドロキノ酪酸オクヂルエステル4.6
2@(18,5mmol)と無水トリメチルアミン5.
5@(93,2mmol)をメチルイソブチルケトン3
5gに加え、] 00 ’Cで30時間撹拌反応させた
。冷却後、反応液から溶媒及びトリメチルアミンを留去
し、濃縮物68gを得た。ごの濃縮物に水50m1を加
えて溶解し、60°Cにて撹拌しながら5重量%水酸化
ナトリウム水溶液15m1を、PI〜[が105を越え
ないように60分か(〕て添加し、加水分解した。
次にヘキサジ50m1を加え、充分混合した後、放置し
て二層分離させ水層を分取した。水層を強酸性カチオン
交換樹脂(ダイヤイオンSK −I B) 35mlの
カラl、中を通過さ且、樹脂を水500m1で洗った後
、10重重%アンモニア水100m1を用いて吸着した
カルニチンを溶出さuノー。溶出液を減圧濃縮し、水分
22重量%の濃縮物を33g得た。この濃縮物に冷アセ
トン(5°C)80iiを投入して撹拌し、結晶を析出
さu1分離、乾燥したところ、白色のL−カルニチン2
.53Li(15,6mmol)を得た。全収率け85
重量%であり、〔α) D”−31。
5° (C= 1.0.H2O)で光学純度93%e 
e、であっノこ、。
実施例2〜4 第1表に記載している試薬をそれぞれ使用した以外は、
実施例1に準じて実験を行った。この結果を併せて第1
表に示す。  ′ 対照例I〜3 実施例1において、メチルイソブチルケトンにかえて、
第1表に示す溶媒を用いて実験を行った。結果を併せて
第1表に示す。
[効  果] 前記の如く本発明の製造法は、カルニチンを製造する際
のCHBとトリメチルアミンを反応させる工程において
、反応溶媒としてケトン溶媒を用いることによってカル
ニチンを高収率かつ高光学純度で得られるという効果を
有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ケトン溶媒中でγ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エス
    テルとトリメチルアミンを反応させてカルニチンエステ
    ルを製造し、次いで該エステルを加水分解することを特
    徴とするカルニチンの製造法。 2、ケトン溶媒がメチルイソブチルケトンである特許請
    求の範囲第1項記載の製造法。
JP11386888A 1988-05-10 1988-05-10 カルニチンの製造法 Pending JPH01283259A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02142758A (ja) * 1988-11-24 1990-05-31 Takasago Internatl Corp カルニチンメチルエステルハライドの製造方法
CN103012177A (zh) * 2012-12-17 2013-04-03 苏州浩波科技股份有限公司 左旋肉碱的制备方法
CN103936610A (zh) * 2014-04-22 2014-07-23 厦门世达膜科技有限公司 一种左旋肉碱生产过程中的左旋肉碱和无机盐分离工艺

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CN103012177B (zh) * 2012-12-17 2015-04-08 苏州浩波科技股份有限公司 左旋肉碱的制备方法
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