JP2814941B2 - N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法 - Google Patents
N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法Info
- Publication number
- JP2814941B2 JP2814941B2 JP7012512A JP1251295A JP2814941B2 JP 2814941 B2 JP2814941 B2 JP 2814941B2 JP 7012512 A JP7012512 A JP 7012512A JP 1251295 A JP1251295 A JP 1251295A JP 2814941 B2 JP2814941 B2 JP 2814941B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- reaction
- acrylamide
- mol
- butanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料用樹脂等の原料と
して有用なN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド
類の製法に関する。
して有用なN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド
類の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−アルコキシメチル(メタ)アクリル
アミド類は、通常(メタ)アクリルアミドとホルムアル
デヒドとをアルカリ性条件下で反応させて、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミドとした後、さらに酸触媒の
存在下でモノアルコール類との脱水縮合反応を行うこと
により得ることができる(特開昭63−44555号公
報、特公昭47−28765号公報)。
アミド類は、通常(メタ)アクリルアミドとホルムアル
デヒドとをアルカリ性条件下で反応させて、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミドとした後、さらに酸触媒の
存在下でモノアルコール類との脱水縮合反応を行うこと
により得ることができる(特開昭63−44555号公
報、特公昭47−28765号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のN−メチロール
(メタ)アクリルアミドとモノアルコール類との脱水縮
合反応においては、副反応によって、例えばメチレンビ
ス(メタ)アクリルアミド、ジ(メタ)アクリルアミド
ジメチルエーテル等の副生成物が生成する。これらの副
生成物の生成は、例えば塗料用樹脂等の原料として用い
た場合、得られる塗料の耐水性の低下や粘度増加をもた
らす要因となるため、好ましくない。
(メタ)アクリルアミドとモノアルコール類との脱水縮
合反応においては、副反応によって、例えばメチレンビ
ス(メタ)アクリルアミド、ジ(メタ)アクリルアミド
ジメチルエーテル等の副生成物が生成する。これらの副
生成物の生成は、例えば塗料用樹脂等の原料として用い
た場合、得られる塗料の耐水性の低下や粘度増加をもた
らす要因となるため、好ましくない。
【0004】特に、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミドとの脱水縮合反応において、アルコールとしてブタ
ノール類を用いてN−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミドを得ようとする場合、ブタノール類は比較的水の
溶解度が高いために、共沸蒸留等によって完全に生成水
を反応系外に分離除去するためには多大の時間を要す
る。すなわち、反応が完結するまでに長時間を必要とす
るため、その結果上記で述べた副生成物の生成量が増加
し、目的のN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド
類を純度良く得ることが困難であった。
ミドとの脱水縮合反応において、アルコールとしてブタ
ノール類を用いてN−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミドを得ようとする場合、ブタノール類は比較的水の
溶解度が高いために、共沸蒸留等によって完全に生成水
を反応系外に分離除去するためには多大の時間を要す
る。すなわち、反応が完結するまでに長時間を必要とす
るため、その結果上記で述べた副生成物の生成量が増加
し、目的のN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド
類を純度良く得ることが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、N−メチロール
(メタ)アクリルアミドとブタノール類とを、酸触媒の
存在下に、生成する水を反応系外に分離しつつ脱水縮合
反応させることによりN−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド類を得る方法において、ブタノール類を分割
または連続的に反応系に添加することによって、反応完
結に要する時間が短縮されて、上記の副生成物の生成量
が大幅に減少し、高純度のN−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド類が容易に得られることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、N−メチロール
(メタ)アクリルアミドとブタノール類とを、酸触媒の
存在下に、生成する水を反応系外に分離しつつ脱水縮合
反応させることによりN−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド類を得る方法において、ブタノール類を分割
または連続的に反応系に添加することによって、反応完
結に要する時間が短縮されて、上記の副生成物の生成量
が大幅に減少し、高純度のN−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド類が容易に得られることを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミドとブタノール類とを、酸触媒の存在
下に、生成する水を分離しつつ脱水縮合反応させるN−
ブトキシ(メタ)アクリルアミド類の製法であって、脱
水縮合反応を開始させた後、新たなブタノール類を分割
または連続的に添加することを特徴とするN−ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド類の製法を提供するもの
である。
タ)アクリルアミドとブタノール類とを、酸触媒の存在
下に、生成する水を分離しつつ脱水縮合反応させるN−
ブトキシ(メタ)アクリルアミド類の製法であって、脱
水縮合反応を開始させた後、新たなブタノール類を分割
または連続的に添加することを特徴とするN−ブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド類の製法を提供するもの
である。
【0007】本発明で用いるN−メチロール(メタ)ア
クリルアミドとしては、例えば(メタ)アクリルアミド
とホルムアルデヒドとを、水酸化ナトリウム等の塩基触
媒と、水、アルコール等の溶媒の存在下に加熱すること
によって得られる。その具体例としては、下記一般式
(1)
クリルアミドとしては、例えば(メタ)アクリルアミド
とホルムアルデヒドとを、水酸化ナトリウム等の塩基触
媒と、水、アルコール等の溶媒の存在下に加熱すること
によって得られる。その具体例としては、下記一般式
(1)
【0008】
【化1】 CH2=C(R1)−CONHCH2OH - - - (1) (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す)で表さ
れる化合物が挙げられる。尚、上記の方法では、水を溶
媒として用いるのが通常であるが、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミドを含む反応液を、そのまま本発明の
原料として使用できる点でブタノール類を溶媒として用
いることが好ましい。
れる化合物が挙げられる。尚、上記の方法では、水を溶
媒として用いるのが通常であるが、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミドを含む反応液を、そのまま本発明の
原料として使用できる点でブタノール類を溶媒として用
いることが好ましい。
【0009】本発明では、ブタノール類との脱水縮合反
応を実施するに際して、あらかじめ上記の方法のように
(メタ)アクリルアミドとホルムアルデヒドとを反応さ
せて得たN−メチロール(メタ)アクリルアミドを含む
反応液をそのまま用いても、また市販のN−メチロール
(メタ)アクリルアミドを用いても良い。
応を実施するに際して、あらかじめ上記の方法のように
(メタ)アクリルアミドとホルムアルデヒドとを反応さ
せて得たN−メチロール(メタ)アクリルアミドを含む
反応液をそのまま用いても、また市販のN−メチロール
(メタ)アクリルアミドを用いても良い。
【0010】本発明で用いるブタノール類としては、n
−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノールお
よびt−ブタノールを挙げることができる。これらの化
合物の中でも、i−ブタノールを用いて得られるN−i
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドが、樹脂原料
としての有用性に優れることから特に好ましい。
−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノールお
よびt−ブタノールを挙げることができる。これらの化
合物の中でも、i−ブタノールを用いて得られるN−i
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドが、樹脂原料
としての有用性に優れることから特に好ましい。
【0011】N−メチロール(メタ)アクリルアミドと
ブタノール類との反応は、酸触媒の存在下に実施され
る。触媒として用いられる酸としては、例えば硫酸、燐
酸等の鉱酸類、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、蓚酸、
蟻酸、安息香酸等のカルボン酸類が挙げられ、これらは
単独で用いても、複数を組み合わせてもよい。触媒とし
て用いる酸の量は、適度な反応速度を得、かつ副生成物
の生成量を抑制する量を適宜選択すればよく、特に限定
されないが、通常はpHが1〜7、好ましくは2〜4と
なる範囲である。
ブタノール類との反応は、酸触媒の存在下に実施され
る。触媒として用いられる酸としては、例えば硫酸、燐
酸等の鉱酸類、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、蓚酸、
蟻酸、安息香酸等のカルボン酸類が挙げられ、これらは
単独で用いても、複数を組み合わせてもよい。触媒とし
て用いる酸の量は、適度な反応速度を得、かつ副生成物
の生成量を抑制する量を適宜選択すればよく、特に限定
されないが、通常はpHが1〜7、好ましくは2〜4と
なる範囲である。
【0012】本発明で用いるN−メチロール(メタ)ア
クリルアミドとブタノール類とのモル比は、生成水の分
離速度や1バッチ当たりのN−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド類の生成量の低下を防止できる点で、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド1モルに対して、
ブタノール類が総量で通常1.0〜8.0モル、なかで
も2.0〜4.0モルとなる範囲が好ましい。
クリルアミドとブタノール類とのモル比は、生成水の分
離速度や1バッチ当たりのN−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド類の生成量の低下を防止できる点で、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド1モルに対して、
ブタノール類が総量で通常1.0〜8.0モル、なかで
も2.0〜4.0モルとなる範囲が好ましい。
【0013】また、本発明では、反応の開始時にN−メ
チロール(メタ)アクリルアミド1モルに対して、ブタ
ノール類を通常0.3〜5.0モル、好ましくは0.5
〜3.0モルの範囲で加えて反応を開始し、その後、ブ
タノール類を分割または連続的に添加する。反応開始後
のブタノール類の添加量は、反応開始時に加えられたブ
タノール類の量にも影響されるが、メチロール(メタ)
アクリルアミド1モルに対して、通常0.3〜5.0モ
ル、好ましくは0.5〜3.0モルの範囲から選ばれ
る。
チロール(メタ)アクリルアミド1モルに対して、ブタ
ノール類を通常0.3〜5.0モル、好ましくは0.5
〜3.0モルの範囲で加えて反応を開始し、その後、ブ
タノール類を分割または連続的に添加する。反応開始後
のブタノール類の添加量は、反応開始時に加えられたブ
タノール類の量にも影響されるが、メチロール(メタ)
アクリルアミド1モルに対して、通常0.3〜5.0モ
ル、好ましくは0.5〜3.0モルの範囲から選ばれ
る。
【0014】反応開始後にブタノール類を分割添加する
場合、添加回数には特に制限はなく、通常1〜5回で等
時間の間隔で等量ずつ添加するが、更に回数を増加させ
てもよく、また複数回の添加で添加量を変化させてもよ
く、特に制限はない。
場合、添加回数には特に制限はなく、通常1〜5回で等
時間の間隔で等量ずつ添加するが、更に回数を増加させ
てもよく、また複数回の添加で添加量を変化させてもよ
く、特に制限はない。
【0015】反応開始後、ブタノールを連続添加する場
合、反応開始直後から反応終了時まで継続的に添加して
もよいし、反応開始後一定時間後から供給を開始しても
よく、特に制限はない。
合、反応開始直後から反応終了時まで継続的に添加して
もよいし、反応開始後一定時間後から供給を開始しても
よく、特に制限はない。
【0016】ただし、上記反応開始後のブタノール類の
添加は、何れの場合でも反応終了の15〜60分前にブ
タノール類の添加を終了させておくことが好ましい。本
発明での脱水縮合反応は、通常溶媒を用いることなく、
反応物質のブタノール類を過剰に用いて実施されるが、
必要に応じて別途溶媒を用いることもできる。用いる溶
媒としては、反応において不活性で、かつ生成する水と
共沸するものであれば特に制限されないが、具体的には
トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類が挙げられ
る。
添加は、何れの場合でも反応終了の15〜60分前にブ
タノール類の添加を終了させておくことが好ましい。本
発明での脱水縮合反応は、通常溶媒を用いることなく、
反応物質のブタノール類を過剰に用いて実施されるが、
必要に応じて別途溶媒を用いることもできる。用いる溶
媒としては、反応において不活性で、かつ生成する水と
共沸するものであれば特に制限されないが、具体的には
トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類が挙げられ
る。
【0017】反応温度は、通常反応系の還流温度であ
り、なかでも副生成物の生成量と反応完結までの時間の
増大を防止できる点で70〜120℃の範囲が好まし
い。反応は、生成水を分離しつつ行う方法であれば常圧
で行ってもよく、また減圧下に実施してもよいが、上記
の温度範囲内となるように調節することが必要である。
生成水の分離方法は、特に限定されないが、共沸蒸留に
より分離するのが通常である。反応時間は特に限定され
ないが、通常60〜180分間である。
り、なかでも副生成物の生成量と反応完結までの時間の
増大を防止できる点で70〜120℃の範囲が好まし
い。反応は、生成水を分離しつつ行う方法であれば常圧
で行ってもよく、また減圧下に実施してもよいが、上記
の温度範囲内となるように調節することが必要である。
生成水の分離方法は、特に限定されないが、共沸蒸留に
より分離するのが通常である。反応時間は特に限定され
ないが、通常60〜180分間である。
【0018】反応終了後、反応液を濃縮することによ
り、目的物のN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド類を得ることができ、同時に未反応のブタノール類や
溶媒を用いた場合は溶媒を回収することができる。
り、目的物のN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド類を得ることができ、同時に未反応のブタノール類や
溶媒を用いた場合は溶媒を回収することができる。
【0019】反応液の濃縮操作は、生成物の分解を避け
るために減圧下90℃以下の温度で実施することが望ま
しい。また、濃縮時のpHは、特に調整せずに濃縮操作
を行ってもよいが、副生成物の生成を抑制するため、p
Hを4〜9.5の範囲、好ましくは7.5〜9.5の範
囲に保ちながら濃縮操作を実施することが好ましい。
るために減圧下90℃以下の温度で実施することが望ま
しい。また、濃縮時のpHは、特に調整せずに濃縮操作
を行ってもよいが、副生成物の生成を抑制するため、p
Hを4〜9.5の範囲、好ましくは7.5〜9.5の範
囲に保ちながら濃縮操作を実施することが好ましい。
【0020】このようにして得たN−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド類は、高純度を有し、特別な精
製操作を実施しなくとも使用可能であり、さらに高純度
品が必要であれば、蒸留等の操作によって得ることがで
きる。
(メタ)アクリルアミド類は、高純度を有し、特別な精
製操作を実施しなくとも使用可能であり、さらに高純度
品が必要であれば、蒸留等の操作によって得ることがで
きる。
【0021】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明の内容は実施例のみに限定
されるものではない。尚、例中の収率(%)は用いたN
−メチロール(メタ)アクリルアミドに対するモル%
を、純度(%)は反応終了後に濃縮して得られた濃縮物
に対するN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドの
重量%を、また、その他の%は重量%をそれぞれ表す。
具体的に説明するが、本発明の内容は実施例のみに限定
されるものではない。尚、例中の収率(%)は用いたN
−メチロール(メタ)アクリルアミドに対するモル%
を、純度(%)は反応終了後に濃縮して得られた濃縮物
に対するN−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドの
重量%を、また、その他の%は重量%をそれぞれ表す。
【0022】参考例1(N−メチロールアクリルアミド
の製造) 還流冷却器、温度計および攪拌機を付けた3lガラス製
四つ口フラスコに、91.6%ホルムアルデヒド水溶液
131g(4.00モル)、アクリルアミド274g
(3.81モル)、i−ブタノール148g(2.00
モル)および水酸化ナトリウム1gをそれぞれ仕込み、
内容物を90℃で2時間加熱して反応させ、N−メチロ
ールアクリルアミド364g(3.60モル)を含む反
応液を得た。N−メチロールアクリルアミドの収率は、
94.8%であった。
の製造) 還流冷却器、温度計および攪拌機を付けた3lガラス製
四つ口フラスコに、91.6%ホルムアルデヒド水溶液
131g(4.00モル)、アクリルアミド274g
(3.81モル)、i−ブタノール148g(2.00
モル)および水酸化ナトリウム1gをそれぞれ仕込み、
内容物を90℃で2時間加熱して反応させ、N−メチロ
ールアクリルアミド364g(3.60モル)を含む反
応液を得た。N−メチロールアクリルアミドの収率は、
94.8%であった。
【0023】参考例2(同上) アクリルアミド274g(3.81モル)の代わりに、
メタアクリルアミド316g(3.81モル)を用いた
以外は参考例1と同様にして、N−メチロールメタアク
リルアミド416g(3.68モル)を含む反応液を得
た。N−メチロールメタアクリルアミドの収率は、9
6.6%であった。
メタアクリルアミド316g(3.81モル)を用いた
以外は参考例1と同様にして、N−メチロールメタアク
リルアミド416g(3.68モル)を含む反応液を得
た。N−メチロールメタアクリルアミドの収率は、9
6.6%であった。
【0024】実施例1 還流冷却器、水分離器、温度計および攪拌機を付けた3
lガラス製四つ口フラスコに、参考例1で製造したN−
メチロールアクリルアミド364g(3.60モル)を
含む混合液を入れ、i−ブタノール400g(5.40
モル)を加え、さらに酸触媒として蓚酸2gを添加し
て、pHを3.0に調整した。
lガラス製四つ口フラスコに、参考例1で製造したN−
メチロールアクリルアミド364g(3.60モル)を
含む混合液を入れ、i−ブタノール400g(5.40
モル)を加え、さらに酸触媒として蓚酸2gを添加し
て、pHを3.0に調整した。
【0025】次に、内容物を攪拌しながら113℃で加
熱環流して反応させ、生成する水をi−ブタノールと共
沸させて分離した。還流開始1時間後に新たにi−ブタ
ノール200g(2.70モル)を添加して、さらに1
時間加熱環流した。
熱環流して反応させ、生成する水をi−ブタノールと共
沸させて分離した。還流開始1時間後に新たにi−ブタ
ノール200g(2.70モル)を添加して、さらに1
時間加熱環流した。
【0026】反応終了後、pH調節剤として水酸化カリ
ウム4gを加え、pHを9に調整した後、減圧下内温を
90℃以下に保ちながら未反応のi−ブタノールを回収
・濃縮し、N−i−ブトキシメチルアクリルアミド54
1g(3.44モル)を含む生成物576gを得た。N
−i−ブトキシメチルアクリルアミドの収率は90%、
純度は94%であった。
ウム4gを加え、pHを9に調整した後、減圧下内温を
90℃以下に保ちながら未反応のi−ブタノールを回収
・濃縮し、N−i−ブトキシメチルアクリルアミド54
1g(3.44モル)を含む生成物576gを得た。N
−i−ブトキシメチルアクリルアミドの収率は90%、
純度は94%であった。
【0027】実施例2〜4 還流開始後添加するi−ブタノールの添加を表1に示し
た方法で行った以外は実施例1と同様にして、N−i−
ブトキシメチルアクリルアミドを得た。結果を表1に示
す。
た方法で行った以外は実施例1と同様にして、N−i−
ブトキシメチルアクリルアミドを得た。結果を表1に示
す。
【0028】実施例5 参考例1で得たN−メチロールアクリルアミド364g
(3.60モル)を含む混合液の代わりに、参考例2で
得たN−メチロールメタアクリルアミド416g(3.
68モル)を含む混合液を用いた以外は実施例1と同様
にして、N−i−ブトキシメチルメタアクリルアミドを
得た。結果を表1に示す。
(3.60モル)を含む混合液の代わりに、参考例2で
得たN−メチロールメタアクリルアミド416g(3.
68モル)を含む混合液を用いた以外は実施例1と同様
にして、N−i−ブトキシメチルメタアクリルアミドを
得た。結果を表1に示す。
【0029】実施例6 i−ブタノールの代わりに、n−ブタノールを用いた以
外は実施例1と同様にして、N−n−ブトキシメチルア
クリルアミドを得た。結果を表1に示す。
外は実施例1と同様にして、N−n−ブトキシメチルア
クリルアミドを得た。結果を表1に示す。
【0030】実施例7 還流開始後添加したi−ブタノールの量を400g
(5.40モル)に変更した以外は実施例1と同様にし
て、N−i−ブトキシメチルアクリルアミドを得た。結
果を表1に示す。
(5.40モル)に変更した以外は実施例1と同様にし
て、N−i−ブトキシメチルアクリルアミドを得た。結
果を表1に示す。
【0031】比較例1 還流冷却器、水分離器、温度計および攪拌機を付けた3
lガラス製四つ口フラスコに、参考例1で製造したN−
メチロールアクリルアミド364g(3.60モル)を
含む混合液を入れ、i−ブタノール600g(8.1モ
ル)を加え、さらに酸触媒として蓚酸2gを添加して、
pHを3.0に調整した。
lガラス製四つ口フラスコに、参考例1で製造したN−
メチロールアクリルアミド364g(3.60モル)を
含む混合液を入れ、i−ブタノール600g(8.1モ
ル)を加え、さらに酸触媒として蓚酸2gを添加して、
pHを3.0に調整した。
【0032】次いで、内容物を攪拌しながら113℃で
加熱環流して反応させ、生成する水をi−ブタノールと
共沸させて分離した。還流開始後、8時間後に反応が終
了した。
加熱環流して反応させ、生成する水をi−ブタノールと
共沸させて分離した。還流開始後、8時間後に反応が終
了した。
【0033】反応終了後、pH調節剤としての水酸化カ
リウムを添加することなく、濃縮を実施した以外は実施
例1と同様にして、N−i−ブトキシメチルアクリルア
ミドを得た。結果を表1に示す。
リウムを添加することなく、濃縮を実施した以外は実施
例1と同様にして、N−i−ブトキシメチルアクリルア
ミドを得た。結果を表1に示す。
【0034】尚、反応終了後、実施例1と同様に水酸化
カリウムを添加してpH調整した後、未反応のi−ブタ
ノールを回収・濃縮した場合のN−メトキシ−i−ブチ
ルアクリルアミドの収率は84%、純度は82%であっ
た。
カリウムを添加してpH調整した後、未反応のi−ブタ
ノールを回収・濃縮した場合のN−メトキシ−i−ブチ
ルアクリルアミドの収率は84%、純度は82%であっ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の製法によれば、反応完結に要す
る時間が短縮され、しかもメチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド、ジ(メタ)アクリルアミドジメチルエーテル
等の望ましくない副生成物が大幅に減少した高純度のN
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類が得られ
る。
る時間が短縮され、しかもメチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド、ジ(メタ)アクリルアミドジメチルエーテル
等の望ましくない副生成物が大幅に減少した高純度のN
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 231/14 C07C 231/14 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭62−281849(JP,A) 特開 昭61−68453(JP,A) 特開 平7−138216(JP,A) 特開 昭63−44555(JP,A) 特開 平8−176082(JP,A) 特開 平8−176081(JP,A) 特開 平8−198831(JP,A) 特公 昭47−28765(JP,B1) 特公 昭37−15610(JP,B1) 特公 昭38−17659(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 235/28 C07C 231/14
Claims (4)
- 【請求項1】 N−メチロール(メタ)アクリルアミド
とブタノール類とを、酸触媒の存在下に、生成する水を
分離しつつ脱水縮合反応させるN−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミドの製法であって、脱水縮合反応を開
始させた後、新たなブタノール類を分割または連続的に
添加することを特徴とするN−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミドの製法。 - 【請求項2】 N−メチロール(メタ)アクリルアミド
1モルに対してブタノール類1〜3モルを用い、生成す
る水を分離しつつ脱水縮合反応を開始させた後、0.3
〜5モルの新たなブタノール類を追加する請求項1記載
の製法。 - 【請求項3】 ブタノール類が、i−ブタノールである
請求項1または2記載の製法。 - 【請求項4】 反応終了後、反応液のpHを7.5〜
9,5の範囲内に保ちつつ反応液の濃縮を行う請求項
1、2または3記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012512A JP2814941B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7012512A JP2814941B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198833A JPH08198833A (ja) | 1996-08-06 |
JP2814941B2 true JP2814941B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=11807410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7012512A Expired - Fee Related JP2814941B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814941B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114292206B (zh) * | 2021-11-26 | 2024-05-31 | 浙江鑫甬生物化工股份有限公司 | 一种高纯级n-异丁氧基甲基丙烯酰胺ibma的合成与纯化方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6168453A (ja) * | 1984-09-11 | 1986-04-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 |
JPH0610176B2 (ja) * | 1986-05-29 | 1994-02-09 | 日東化学工業株式会社 | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造法 |
JPH0733363B2 (ja) * | 1986-08-12 | 1995-04-12 | 三井東圧化学株式会社 | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 |
JPH07138216A (ja) * | 1993-11-16 | 1995-05-30 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | N−t−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 |
JP3945834B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2007-07-18 | 三菱レイヨン株式会社 | 高純度n−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 |
JP3945833B2 (ja) * | 1994-12-22 | 2007-07-18 | 三菱レイヨン株式会社 | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 |
JPH08198831A (ja) * | 1995-01-30 | 1996-08-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製造法 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7012512A patent/JP2814941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08198833A (ja) | 1996-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003525876A (ja) | トリメチロ−ルアルカンの製法 | |
JPH05201898A (ja) | ネオペンチルグリコールの製造方法 | |
EP3856708B1 (en) | Process for production of pentaerythritol with an increased yield of di-pentaerythritol | |
JP2814941B2 (ja) | N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製法 | |
US5763690A (en) | Manufacture of trimethylolpropane | |
JP3319007B2 (ja) | N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 | |
JPS6121538B2 (ja) | ||
US4582922A (en) | Process for the preparation of methyl N-methylanthranilate | |
JP3557237B2 (ja) | ヒドロキシピバルアルデヒドの製造方法 | |
JPH0244472B2 (ja) | ||
JP2945164B2 (ja) | α−アルキルアクロレインの製造方法 | |
JP2002226426A (ja) | ジメチロールブタン酸の製造法 | |
JP3027227B2 (ja) | ジメチロールヒダントイン化合物の製造方法 | |
JP3945834B2 (ja) | 高純度n−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミドの製造方法 | |
JPH08198831A (ja) | N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド類の製造法 | |
JP2945163B2 (ja) | α−アルキルアクロレインの製造方法 | |
JP2001506969A (ja) | 2―ブチル―2―エチル―1,3―プロパンジオールの製造方法 | |
JPS6087281A (ja) | ジオキサントリオ−ルの製造方法 | |
JP2002509125A (ja) | 3,4−エポキシ−1−ブテンからの3−ブテン−1−オールの製造 | |
JP3175334B2 (ja) | N−(α−アルコキシエチル)−カルボン酸アミドの製造法 | |
JPH11217351A (ja) | ジメチロールアルカン酸の製造方法 | |
JPH1059892A (ja) | α,β−不飽和アルデヒドの製造方法 | |
JPH09188645A (ja) | シトラールの製造方法 | |
JPS647982B2 (ja) | ||
JPH11130719A (ja) | ジメチロールアルカナールの精製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |