JPH0244095Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0244095Y2 JPH0244095Y2 JP2396086U JP2396086U JPH0244095Y2 JP H0244095 Y2 JPH0244095 Y2 JP H0244095Y2 JP 2396086 U JP2396086 U JP 2396086U JP 2396086 U JP2396086 U JP 2396086U JP H0244095 Y2 JPH0244095 Y2 JP H0244095Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- way clutch
- axial
- fixing
- retainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 210000002105 tongue Anatomy 0.000 claims description 24
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002427 irreversible effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、一方向クラツチに関し、詳しくは、
同心に配置される内輪と外輪との間に多数のスプ
ラグを配設し、これらスプラグのくさび作用によ
り内外輪の不可逆回転伝動を行うもので、例え
ば、自動車の自動変速機やスタータ等に好適に用
いられるものである。
同心に配置される内輪と外輪との間に多数のスプ
ラグを配設し、これらスプラグのくさび作用によ
り内外輪の不可逆回転伝動を行うもので、例え
ば、自動車の自動変速機やスタータ等に好適に用
いられるものである。
従来の技術
この種の一方向クラツチは、例えば、第5図お
よび第6図に示すように、内輪1と外輪2との間
に配置する多数のスプラグ3を、環状の保持器4
に穿設した窓部に挿入して揺動自在に保持すると
共に、リボンスプリング5でスプラグ3を内輪1
と外輪2に常接保持し、内輪1が第2図の矢印で
示す噛合方向に回転した時のみ外輪2が同方向に
回転されるものである。
よび第6図に示すように、内輪1と外輪2との間
に配置する多数のスプラグ3を、環状の保持器4
に穿設した窓部に挿入して揺動自在に保持すると
共に、リボンスプリング5でスプラグ3を内輪1
と外輪2に常接保持し、内輪1が第2図の矢印で
示す噛合方向に回転した時のみ外輪2が同方向に
回転されるものである。
上記一方向クラツチは軸方向に位置決めする必
要があるが、通常、一方向クラツチ自体には位置
決め手段がないため、図示のように、外輪2の両
側にプレート6,6の一端がかしめ固定され、こ
れらプレート6,6を内輪1と外輪2との隙間の
両側に伸長させて外保持器4およびリボンスプリ
ング5の軸方向を位置決めさせている。
要があるが、通常、一方向クラツチ自体には位置
決め手段がないため、図示のように、外輪2の両
側にプレート6,6の一端がかしめ固定され、こ
れらプレート6,6を内輪1と外輪2との隙間の
両側に伸長させて外保持器4およびリボンスプリ
ング5の軸方向を位置決めさせている。
上記した従来の構造によれば、プレート等の別
部材が必要になると共に、該プレートを外輪に固
定する工程が増えてコスト高になる。また、外輪
2の軸長に等しい間隔の両側プレートでガイドす
るため、保持器4の幅が広くなり、さらに、両側
プレートの幅がプラスされるため、一方向クラツ
チ取付部の幅が広くなる等の問題があつた。
部材が必要になると共に、該プレートを外輪に固
定する工程が増えてコスト高になる。また、外輪
2の軸長に等しい間隔の両側プレートでガイドす
るため、保持器4の幅が広くなり、さらに、両側
プレートの幅がプラスされるため、一方向クラツ
チ取付部の幅が広くなる等の問題があつた。
考案の目的
本考案は、上記した問題を解消しようとするも
ので、一方向クラツチ構成部材の保持器自体に軸
方向位置決め手段を一体に形成し、よつて、位置
決め用に別個に設けるプレートを不要としてコス
トの低下を図ると共に、一方向クラツチ取付部の
幅が広くなるのを防止するものである。
ので、一方向クラツチ構成部材の保持器自体に軸
方向位置決め手段を一体に形成し、よつて、位置
決め用に別個に設けるプレートを不要としてコス
トの低下を図ると共に、一方向クラツチ取付部の
幅が広くなるのを防止するものである。
考案の構成
本考案は上記目的を達成するため、外輪の内周
面の両側端部に係合用段部を円周方向全体に切欠
いて形成する一方、保持器の一側端部に円周方向
全体に沿つて上記外輪の一側の係合用段部と係合
する軸方向固定用突出部を形成すると共に、他側
端部には、上記スプラグ保持窓部を穿設していな
い部位の側部に倒L字型に突出させた円周方向固
定用舌片を一体に形成し、これら円周方向固定用
舌片の間に軸方向固定用舌片を一体に形成して或
はスプラグ保持窓部に掛止して設け、上記他側の
軸方向固定用突出部を外輪の係合用段部に組付後
に、上記軸方向固定用舌片を屈折させて他方の係
合段部に密着させて軸方向の位置決めをすること
を特徴とする一方向クラツチを提供するものであ
る。
面の両側端部に係合用段部を円周方向全体に切欠
いて形成する一方、保持器の一側端部に円周方向
全体に沿つて上記外輪の一側の係合用段部と係合
する軸方向固定用突出部を形成すると共に、他側
端部には、上記スプラグ保持窓部を穿設していな
い部位の側部に倒L字型に突出させた円周方向固
定用舌片を一体に形成し、これら円周方向固定用
舌片の間に軸方向固定用舌片を一体に形成して或
はスプラグ保持窓部に掛止して設け、上記他側の
軸方向固定用突出部を外輪の係合用段部に組付後
に、上記軸方向固定用舌片を屈折させて他方の係
合段部に密着させて軸方向の位置決めをすること
を特徴とする一方向クラツチを提供するものであ
る。
実施例
以下、本考案を図面に示す実施例により詳細に
説明する。
説明する。
第1図および第2図a,bは本考案の第1実施
例を示し、10は内輪、11は外輪、12はスプ
ラグ、13は保持器、14はリボンスプリングで
あり、内輪10と外輪11との間に多数のスプラ
グ12を保持器13で揺動可能に保持すると共に
これらスプラグ12をリボンスプリング14で付
勢して内輪10と外輪11とに常接保持してい
る。
例を示し、10は内輪、11は外輪、12はスプ
ラグ、13は保持器、14はリボンスプリングで
あり、内輪10と外輪11との間に多数のスプラ
グ12を保持器13で揺動可能に保持すると共に
これらスプラグ12をリボンスプリング14で付
勢して内輪10と外輪11とに常接保持してい
る。
上記内輪10の外周面と対向する外輪11の内
周面の軸方向両側端部には、周方向全体に沿つて
係合用段部11a,11bを切欠いて設けてい
る。
周面の軸方向両側端部には、周方向全体に沿つて
係合用段部11a,11bを切欠いて設けてい
る。
上記内輪10と外輪11との間に配置する保持
器13には、その環状平板部13aにスプラグ保
持窓部13bを周方向に間隔をあけて穿設してい
る。該環状平板部13aの一側端部には周方向全
体にわたつて外輪11側へ突出した軸方向固定用
突出部13cを一体に形成し、該軸方向固定用突
出部13cの先端が上記外輪11の係合用段部1
1aと丁度係合する形状としている。一方、環状
平板部13aの他側端部には周方向に間隔をあけ
て、スプラグ保持窓部13bの穿設位置の側部に
矩形状の軸方向固定用舌片13dを一体に形成し
て突出している。これら軸方向固定用舌片13d
は、その板厚の一部を削除して薄幅とし、環状平
板部13aとの連結点を支点として屈曲可能と
し、屈曲時にその先端が上記外輪11の係合用段
部11bに係合する形状としている。また、これ
ら軸方向固定用舌片13dの間、即ち、スプラグ
保持窓部13bを設けていない部位の側部に、外
輪11側へ倒L字型に突出した円周方向固定用舌
片13eをプレス加工で一体に形成している。こ
れら周方向に間隔をあけて設けられる円周方向固
定用舌片13eの軸方向端面13e1は外輪11の
内周面に当接されるものである。
器13には、その環状平板部13aにスプラグ保
持窓部13bを周方向に間隔をあけて穿設してい
る。該環状平板部13aの一側端部には周方向全
体にわたつて外輪11側へ突出した軸方向固定用
突出部13cを一体に形成し、該軸方向固定用突
出部13cの先端が上記外輪11の係合用段部1
1aと丁度係合する形状としている。一方、環状
平板部13aの他側端部には周方向に間隔をあけ
て、スプラグ保持窓部13bの穿設位置の側部に
矩形状の軸方向固定用舌片13dを一体に形成し
て突出している。これら軸方向固定用舌片13d
は、その板厚の一部を削除して薄幅とし、環状平
板部13aとの連結点を支点として屈曲可能と
し、屈曲時にその先端が上記外輪11の係合用段
部11bに係合する形状としている。また、これ
ら軸方向固定用舌片13dの間、即ち、スプラグ
保持窓部13bを設けていない部位の側部に、外
輪11側へ倒L字型に突出した円周方向固定用舌
片13eをプレス加工で一体に形成している。こ
れら周方向に間隔をあけて設けられる円周方向固
定用舌片13eの軸方向端面13e1は外輪11の
内周面に当接されるものである。
上記構成よりなる一方向クラツチにおいて、組
付時には、まず、保持器13の軸方向固定用突出
部13cを外輪11の係合用段部11aに係合
し、その後、他側の軸方向固定用舌片13dを外
輪11側へ屈曲し、係合用段部11bに押し付け
て密着させる。
付時には、まず、保持器13の軸方向固定用突出
部13cを外輪11の係合用段部11aに係合
し、その後、他側の軸方向固定用舌片13dを外
輪11側へ屈曲し、係合用段部11bに押し付け
て密着させる。
上記組付により保持器13の軸方向両側が外輪
11に位置決めされ、かつ、外輪11の内周面に
保持器13の円周方向固定用舌片13eが当接
し、保持器13は外輪11に確実に係合される。
11に位置決めされ、かつ、外輪11の内周面に
保持器13の円周方向固定用舌片13eが当接
し、保持器13は外輪11に確実に係合される。
第3図および第4図は本考案の第2実施例を示
し、保持器13の一側に設ける軸方向固定用舌片
13dを保持器13と一体に形成せずに、着脱自
在に保持器13に取り付けるものである。即ち、
図示のような、一端部に折返部13d′1を有する
板状のクリツプからなる舌片13d′を設け、該ク
リツプ状舌片13d′の折返部13d′1を1ないし
数箇所のスプラグ保持窓部13bの一側端縁に掛
止して取り付けている。外輪11への組付時に
は、環状平板部13aの側端より突出した部分を
屈曲し、外輪11の係合用段部11bに密着して
いる。
し、保持器13の一側に設ける軸方向固定用舌片
13dを保持器13と一体に形成せずに、着脱自
在に保持器13に取り付けるものである。即ち、
図示のような、一端部に折返部13d′1を有する
板状のクリツプからなる舌片13d′を設け、該ク
リツプ状舌片13d′の折返部13d′1を1ないし
数箇所のスプラグ保持窓部13bの一側端縁に掛
止して取り付けている。外輪11への組付時に
は、環状平板部13aの側端より突出した部分を
屈曲し、外輪11の係合用段部11bに密着して
いる。
考案の効果
以上の説明より明らかなように、本考案によれ
ば、一方向クラツチの構成部材の保持器に軸方向
位置決め手段を一体に形成しているため、従来の
ように位置決め用にプレートを取り付ける必要な
く、部品点数の削減および組立工程数の減少を図
ることが出来、よつて、コストを大幅に低下出来
る。さらに、上記プレートが不要となるため一方
向クラツチ取付部の幅を狭く出来る等の種々の利
点を有するものである。
ば、一方向クラツチの構成部材の保持器に軸方向
位置決め手段を一体に形成しているため、従来の
ように位置決め用にプレートを取り付ける必要な
く、部品点数の削減および組立工程数の減少を図
ることが出来、よつて、コストを大幅に低下出来
る。さらに、上記プレートが不要となるため一方
向クラツチ取付部の幅を狭く出来る等の種々の利
点を有するものである。
第1図は本考案の第1実施例を示す一方向クラ
ツチの一部断面図、第2図a,bは第1実施例の
保持器を示しaは斜視図、bは正面図、第3図は
本考案の第2実施例をしめす断面図、第4図は第
2実施例の保持器の斜視図、第5図は従来の一方
向クラツチを示す断面図、第6図は第5図の一部
破断側面図である。 10……内輪、11……外輪、11a,11b
……係合用段部、12……スプラグ、13……保
持器、13a……環状平板部、13b……スプラ
グ保持窓部、13c……軸方向固定用突出部、1
3d……軸方向固定用舌片、13e……周方向固
定用舌片。
ツチの一部断面図、第2図a,bは第1実施例の
保持器を示しaは斜視図、bは正面図、第3図は
本考案の第2実施例をしめす断面図、第4図は第
2実施例の保持器の斜視図、第5図は従来の一方
向クラツチを示す断面図、第6図は第5図の一部
破断側面図である。 10……内輪、11……外輪、11a,11b
……係合用段部、12……スプラグ、13……保
持器、13a……環状平板部、13b……スプラ
グ保持窓部、13c……軸方向固定用突出部、1
3d……軸方向固定用舌片、13e……周方向固
定用舌片。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内輪と外輪との間に、多数のスプラグを環状
の保持器で保持して周方向に間隔をあけて配設
した一方向クラツチにおいて、 外輪の内周面の両端部に係合用段部を円周方
向全体に切欠いて形成する一方、保持器の一側
端部に円周方法全体に上記外輪の一側の係合用
段部と係合する軸方向固定用突出部を形成する
と共に、他側端部には円周方向に間隔をあけて
軸方向固定用舌片を設け、上記他側の軸方向固
定用突出部を外輪の係合用段部に組付後に、上
記軸方向固定用舌片を屈折させて他方の係合用
段部に密着させて軸方向の位置決めをするよう
にし、かつ、該保持器の側端の軸方向固定用舌
片の間に、外輪の内周面と当接する倒L字型の
円周方向固定用舌片を突設したことを特徴とす
る一方向クラツチ。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)記載の一方向クラ
ツチにおいて、上記軸方向固定用舌片は保持器
の一側端部に円周方向に間隔をあけて一体に形
成したことを特徴とする一方向クラツチ。 (3) 実用新案登録請求の範囲(1)記載の一方向クラ
ツチにおいて、上記軸方向固定用舌片は保持器
に穿設したスプラグ保持窓部に掛止するクリツ
プ状の舌片よりなることを特徴とする一方向ク
ラツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2396086U JPH0244095Y2 (ja) | 1986-02-20 | 1986-02-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2396086U JPH0244095Y2 (ja) | 1986-02-20 | 1986-02-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62136633U JPS62136633U (ja) | 1987-08-28 |
JPH0244095Y2 true JPH0244095Y2 (ja) | 1990-11-22 |
Family
ID=30822751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2396086U Expired JPH0244095Y2 (ja) | 1986-02-20 | 1986-02-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0244095Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068343Y2 (ja) * | 1988-09-28 | 1994-03-02 | 光洋精工株式会社 | 一方向クラッチ |
-
1986
- 1986-02-20 JP JP2396086U patent/JPH0244095Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62136633U (ja) | 1987-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0754667Y2 (ja) | 自動調心フリーホイール装置 | |
JP4206021B2 (ja) | ワンウェイクラッチ組立体 | |
US4664241A (en) | Clutch release bearing assembly | |
US3737015A (en) | Spring mounting arrangement for one-way roller clutch | |
JPH0244095Y2 (ja) | ||
US4809831A (en) | One-way sprag clutch and assembly method of sprags in retainer | |
EP0436291B1 (en) | Clutch apparatus | |
JPH1163028A (ja) | スプラグ型ワンウェイクラッチ | |
JPH0313623Y2 (ja) | ||
JPS5932944Y2 (ja) | 時計の前面ガラス固定構造 | |
JP2571009Y2 (ja) | ワンウェイクラッチ用押え板の取付構造 | |
JPH0624241U (ja) | 一方向クラッチ用スプリング | |
JPH0545854Y2 (ja) | ||
JP2571001Y2 (ja) | 一方向クラッチのリテーナ | |
JPS6242183Y2 (ja) | ||
JPH0313625Y2 (ja) | ||
JPS5932750Y2 (ja) | 傘歯車の取付装置 | |
JPH109293A (ja) | 一方向クラッチ | |
JPS6224084Y2 (ja) | ||
JPH0425368Y2 (ja) | ||
JP4122810B2 (ja) | ワンウェイクラッチのスプライン係合装置 | |
JPS5850314U (ja) | 伝動車の取付構造 | |
JPH0618735U (ja) | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 | |
JPH0727413Y2 (ja) | スタータ装置 | |
JP2581201Y2 (ja) | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |