JPH068343Y2 - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JPH068343Y2
JPH068343Y2 JP1988126397U JP12639788U JPH068343Y2 JP H068343 Y2 JPH068343 Y2 JP H068343Y2 JP 1988126397 U JP1988126397 U JP 1988126397U JP 12639788 U JP12639788 U JP 12639788U JP H068343 Y2 JPH068343 Y2 JP H068343Y2
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JP
Japan
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sprag
way clutch
cage
outer diameter
diameter side
Prior art date
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JP1988126397U
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JPH0247433U (ja
Inventor
哲明 沼田
聡史 藤原
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、鼓状断面を有するスプラグを利用した一方向
クラッチにかかり、特に稼働時に外部から伝わる振動に
伴う保持器のがたつきを抑制するように改良した技術に
関する。
〈従来の技術〉 従来のこの種、スプラグ利用の一方向クラッチとして、
例えば特開昭62-56628号公報に示すようなものがある。
この公報の一方向クラッチでは、第3図ないし第6図に
示すように、鼓状断面を有するスプラグ1が、環状の保
持器2およびその内周側で筒状に保持された帯状体より
なるばね3の円周数箇所にそれぞれ形成されてある複数
の窓4,5に挿通され、このスプラグ1の一面6側に対
してばね3に備える舌片状の押さえ片7を弾性圧接させ
てスプラグ1が起立姿勢となるように付勢されている。
なお、2A,2Bは保持器2の軸方向両端に設けられた
補強用リブである。
この一方向クラッチを内外輪8,9間に装着する場合、
この内外輪8,9間の空間を円周で等間隔にするため
に、一般的に、第3図に示すように、一方向クラッチの
両側部を、断面ほぼコ字形状の環状側板10,11で挟んで
いる。この装着状態において、スプラグ1の径方向内外
のカム部1A,1Bが押さえ片7の付勢力によって内外
輪8,9それぞれに圧接しており、保持器2の補強用リ
ブ2A,2Bと、両環状側板10,11の各外径側円筒部1
2,13との間の対面隙間は、特に管理されておらず、大
きなものとなっている。
一方向クラッチの動作としては、例えば内側部材8を第
5図中の矢印方向に回転させると、スプラグ1の径方向
内外のカム部1A,1Bと内外輪8,9との摺動により
スプラグ1に作用する偶力でスプラグ1が起立姿勢とな
るよう傾動させられて、これが内外輪8,9間で突っ張
るロック状態(第5図二点鎖線参照)となるので、外輪
9が内輪8とともに一体的に回転することになる。それ
に対して、内輪8を前記矢印とは逆方向に回転させる
と、スプラグ1が押さえ片7の付勢力に抗して傾倒させ
られて、それが内外輪8,9間でフリー状態(第5図実
線参照)となるために、外輪9は回転せずに内輪8のみ
回転することになる。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上記構成の一方向クラッチを例えば自動車の
オートマチックトランスミッションの内部に利用するこ
とがあるが、このような場所では振動が多く、一方向ク
ラッチに対して繰り返し振動が加わる。従来の一方向ク
ラッチでは内外輪8,9間に装着した状態で、保持器2
が径方向内外に動きうる状態にされていたので、前記振
動により内外輪間の空間で保持器2ががたつくことがあ
った。この保持器2のがたつきがあると、保持器2の窓
内縁がスプラグ1に接触してスプラグ1の異常摩耗を招
くとともに、スプラグ1に対するばね3の押さえ片7の
当接位置がずれて全スプラグ1のロック時の動作が同期
しなくなって一方向クラッチとしての機能が不安定にな
るだけでなく、押さえ片7の塑性変形などを招くことも
ある。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、外部
から伝わる振動の有無に関係なく、保持器のがたつきを
抑制し、一方向クラッチ自体の機能を安定的に行わせる
ようにすることを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、内輪と、外輪と、内外輪間に配置された鼓状
断面を有する複数のスプラグと、各スプラグが挿通され
る窓を有するとともに窓内において当該スプラグを起立
姿勢に押圧する押さえ片を有するばねと、ばねを内径側
に保持するとともに、各スプラグに対応する箇所に窓を
有しかつ両端部全周に外径側に延びる補強用リブを形成
した保持器と、保持器の軸方向両端で内外輪間に配置さ
れかつ内外径部の軸方向円筒部がスプラグ側に向くよう
配置された断面ほぼコ字形状の環状側板とを備えた一方
向クラッチにおいて、前記保持器の軸方向両端の補強用
リブの少なくとも一方が、前記環状側板の外径側の軸方
向円筒部にわずかな隙間をもって対向するよう外径側に
延出されて、この延出部分が保持器全体を回転案内させ
るための案内壁とされていることに特徴を有する。
〈作用〉 本考案の構成によれば、保持器の全体がそれの少なくと
も一方の補強用リブと一体の案内壁によって外輪案内も
しくは外径側の部材で案内されるものとなり、内外輪間
の空間における径方向がたつきが保持器に設けた案内壁
によって微小に管理されるので、外部からの振動が伝わ
っても、保持器のがたつきはほとんど生じない。したが
って、外部での振動発生の有無に関係なく、フリー状態
において保持器の補強用リブと一体の案内壁が外径側円
筒部によって案内されて、保持器が安定的に回転するこ
とになる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図および第2図に本考案の一実施例を示している。
本実施例では従来例との差異が明確となるように従来例
で説明した構成の一方向クラッチと基本的に同様のもの
を採用する。したがって、本実施例の図において従来例
の第3図および第4図と同一の部分に同一の符号を付し
てある。
本実施例で従来例と異なる構成は、軸方向両端の全周に
存在する補強用リブを、環状側板10,11の外径側の
軸方向円筒部12,13に対してわずかな隙間△をも
って対向するよう外径側に延出させて、この延出部分を
環状側板10,11の外径側の軸方向円筒部12,13
によって保持器2を回転案内させるための案内壁14,
15としている点である。その他の構成は従来例と同様
なので、説明を省略する。
この案内壁14,15と環状側板10,11の外径側円筒部12,
13との間の隙間△を微小(例えば0.1〜0.2mm)に設定
することで、保持器2の径方向でのがたつきを極めて少
なくできる。
このような保持器2を備える本実施例の一方向クラッチ
は、フリー状態において、保持器2が環状側板10,11の
外径側円筒部12,13によって案内されて回転するので、
外部からの振動が伝っても保持器2がほとんど偏心回転
しない。そのため、保持器2によって保持されるばね3
の押さえ片7の先端が前記振動の有無に関係なくスプラ
グ1の所定位置に正しく当接するとともに、保持器2の
案内縁がスプラグ1に接触しない。
このように、案内壁14,15は、従来の補強用リブとして
の機能に加えて前述したような種々な役割りを果たすも
ので、従来の補強用リブと違って案内壁14,15の外径の
円筒度を精度良く管理している。また、保持器2の回転
時においてその案内壁14,15と外径側円筒部12,13とは
微小の隙間△を介して案内される非接触状態となる。
仮に過大な荷重が加わったときなどに前記両者の接触が
あっても、環状側板10,11がメタルなどの滑り軸受材料
で形成されるものなので、前記接触による焼付きや案内
壁14,15の外側面と環状側板10,11の内側面との間およ
び案内壁14,15の外周面と環状側板10,11の外
径側円筒部12,13の内周面との間の摺動部分の焼付
きは有効に防止できる。しかも、案内壁14,15が全
周に連続しているので、保持器2全体のラジアル方向お
よび円周方向での耐荷重性が向上して、変形を抑制でき
るようになる。
なお、上記実施例では図示した構造の一方向クラッチに
本考案を適用した例を挙げているが、単一の保持器を使
用する形式の一方向クラッチであれば本考案を適用でき
る。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、外部から伝わる
振動の有無に関係なく保持器のがたつきを抑制できるか
ら、保持器で保持するばねの径方向での変位が起きな
い。そのため、従来のように保持器の案内縁がスプラグ
に当接することがないとともに、スプラグに対するばね
の押さえ片の当接位置ずれが起こらなくなる。したがっ
て、スプラグと保持器の窓との接触による異常摩耗を防
止でき、さらにスプラグの適切な位置に押さえ片を当接
させることができるので、全スプラグのロック時やフリ
ー時における傾動動作の同期がとれるなど、安定的に機
能できるようになった。しかも、案内壁が全周に連続す
るものなので、保持器全体のラジアル方向および円周方
向での耐荷重性が向上して、変形を抑制できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例にかかり、第1
図は一方向クラッチの使用状態を示す縦断正面図、第2
図は一方向クラッチの一部を示す縦断側面図である。 また、第3図ないし第6図は従来例にかかり、第3図は
一方向クラッチの一部の縦断側面図、第4図は第1図に
対応する使用状態の縦断正面図、第5図は一方向クラッ
チの使用状態の縦断側面図、第6図はばねの一部の斜視
図である。 1……スプラグ、2……保持器、 3……ばね、7……押さえ片、 9……外輪、14,15……保持器の案内壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内輪と、外輪と、内外輪間に配置された鼓
    状断面を有する複数のスプラグと、各スプラグが挿通さ
    れる窓を有するとともに窓内において当該スプラグを起
    立姿勢に押圧する押さえ片を有するばねと、ばねを内径
    側に保持するとともに、各スプラグに対応する箇所に窓
    を有しかつ両端部全周に外径側に延びる補強用リブを形
    成した保持器と、保持器の軸方向両端で内外輪間に配置
    されかつ内外径部の軸方向円筒部がスプラグ側に向くよ
    う配置された断面ほぼコ字形状の環状側板とを備えた一
    方向クラッチにおいて、 前記保持器の軸方向両端の補強用リブの少なくとも一方
    が、前記環状側板の外径側の軸方向円筒部にわずかな隙
    間をもって対向するよう外径側に延出されて、この延出
    部分が保持器全体を回転案内させるための案内壁とされ
    ていることを特徴とする一方向クラッチ。
JP1988126397U 1988-09-28 1988-09-28 一方向クラッチ Expired - Lifetime JPH068343Y2 (ja)

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JP1988126397U JPH068343Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 一方向クラッチ

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JP1988126397U JPH068343Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 一方向クラッチ

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Publication Number Publication Date
JPH0247433U JPH0247433U (ja) 1990-03-30
JPH068343Y2 true JPH068343Y2 (ja) 1994-03-02

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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