JPH0244009Y2 - - Google Patents

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JPH0244009Y2
JPH0244009Y2 JP16977086U JP16977086U JPH0244009Y2 JP H0244009 Y2 JPH0244009 Y2 JP H0244009Y2 JP 16977086 U JP16977086 U JP 16977086U JP 16977086 U JP16977086 U JP 16977086U JP H0244009 Y2 JPH0244009 Y2 JP H0244009Y2
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oil
camshaft
intake
spark plug
oil reservoir
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、1気筒に付2個の吸気弁および排気
弁を備え、これらの吸・排気弁を単一のカム軸に
より開閉するようにしたエンジンに関するもので
ある。
[従来の技術] 近年、吸気効率および排気効率を改善し、高出
力を得るために、シリンダの軸線を中心部として
略四角形となる位置に2個の吸気弁および排気弁
を配設するとともに、これらの吸・排気弁を複数
のロツカーアームを介して単一のカム軸により開
閉させるようにしたエンジンが開発され実用化さ
れている。このような構成からなるエンジンで
は、例えば特開昭60−187706号公報に示されるよ
うに、吸気側と排気側のロツカーアーム間の上方
にカム軸を配設し、吸・排気弁を開閉させるよう
にしている例が多い。そして、この種エンジン等
を含め、カム軸とロツカーアーム等との摩擦面の
潤滑は、カム軸等を支承するシリンダブロツク内
のオイル通路に連通させてカム軸等の内部にオイ
ル通路を形成し、このオイル通路を介して圧送さ
れるオイルを前記摩擦面やその近傍に位置する各
装置間の摩擦面へ微量づつ供給したり、または間
欠的に噴射するようにしている。
一方、上記のようなエンジンにおいては、吸・
排気弁の位置関係や、火炎伝ぱ性等から点火プラ
グの先端は燃焼室の頂点、すなわち吸・排気弁で
囲まれた中心部に位置させるのが望ましい。とこ
ろが、吸・排気弁を開閉するカム軸が一本の場合
は、このカム軸が燃焼室頂点の真上に位置するた
め、かかる箇所へ点火プラグを直立姿勢で装着す
ることが困難となる上に、その着脱作業に支障を
来たすことになる。そのため、点火プラグを装着
する場合は前記先行技術にも示されるように、そ
の先端のみをシリンダ軸線上の燃焼室頂点に臨ま
せるとともに、前記軸線から傾斜させるようにし
ている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、かかる箇所へ点火プラングを傾
斜させて装着することにより、その着脱時の作業
性は改善されるものの別の不具合を招くことがあ
る。詳述すると、点火プラグが螺着される近傍に
はウオータージヤケツトが形成してあるとはい
え、点火プラグは外気にさらされることなく、シ
リンダブロツクないしシリンダヘツドカバー内に
収容された状態となる。そのため、燃焼室で高熱
にさらされた点火プラグおよび、この点火プラグ
に接続されたコードの放熱性が悪化し、これらの
早期劣化を招く原因となる。
一方、この種エンジンでは前述したように、カ
ム軸やロツカーアーム、ロツカー軸等の摩擦面の
潤滑は、シリンダブロツクやカム軸およびロツカ
ー軸内に設けたオイル通路内を圧送されるオイル
によつて強制潤滑しているのが通常である。その
ため、上記各部材の摩擦面等へのオイル経路が複
雑となり、好ましいとはいえない。
本考案は、このような従来の問題点をことごと
く解消することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するために、1気筒
に2個の吸気弁および排気弁を配設し、これら
吸・排気弁をロツカーアームの下方に位置させた
単一のカム軸により開閉させる一方、シリンダの
軸線に傾斜させて点火プラグを装着するようにし
たものにおいて、前記カム軸に近接させてオイル
溜めを形成するとともに、このオイル溜めの一側
端を前記点火プラグの案内筒により形成したこと
を特徴とする。
[作用] カム軸に近接させて形成したオイル溜めには、
その上方等を経由したオイルが溜められる。そし
て、エンジンの運転中は、オイル溜め内のオイル
がカム軸の回転とともに、その外面等に付着し、
該カム軸に接するロツカーアーム等との摩擦面を
潤滑することになる。
また、上記オイル溜めの一側端は、点火プラグ
の案内筒により形成されるため、比較的昇温がち
な該案内筒内はオイル溜め内のオイルで冷却され
ることになる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図から第3図を
参照して説明する。
第1図に示すエンジン1はシリンダブロツク2
内に複数のシリンダ3を列状に形成してなり、そ
のシリンダブロツク2の上端面には、ガスケツト
を介してシリンダヘツド4が締結されている。シ
リンダヘツド4の一端側には燃焼室5に通じる吸
気ポート6が形成してあり、他端側には前記燃焼
室5に通じる排気ポート7が形成してある。前記
各々の吸気ポート6には各吸気ポート6を開閉す
る吸気弁8が、排気ポート7には各排気ポート7
を開閉する排気弁9が燃焼室5の頂点を中心部と
する四角となるよう配設してある。そして、これ
らの吸気弁8および排気弁9を吸気側および排気
側のロツカーアーム10,11間の下方に位置さ
せた単一のカム軸12により開閉させるようにし
ている。カム軸12はシリンダヘツド2の上端側
に形された軸受部13と、この軸受部13にボル
ト等を介して固着されるベアリングキヤツプとの
間にカムシヤフトベアリングを介して回転可能に
軸支され、クランクシヤフトに連動回転するよう
になつており、また、そのジヤーナル間には前記
吸気弁8および排気弁9に対応する各ロツカーア
ーム10,11の摩擦面10a,11aに転接す
るカム14が設けられている。
一方、前記ロツカーアーム10,11を支承す
るロツカー軸15,16内には、通常と変りな
く、シリンダヘツド2内とロツカーアーム10,
11内とに形成されたオイル通路に連通するオイ
ル通路15a,16aを形成してあり、オイルポ
ンプから圧送されたオイルを前記吸気弁8および
排気弁9のステム部8a,9a等に供給されるよ
うになつている。
他方、各気筒毎に配設された2個の吸気弁8お
よび排気弁9に囲まれた各燃焼室5の頂点には、
シリンダ3の軸線mに対して吸気弁8側に傾斜さ
せた点火プラグ17の先端が臨ませてある。具体
的には、シリンダヘツド4の上端側から燃焼室5
の頂点に貫通するプラグ装着穴18の上部を該装
着穴18より若干大きめの案内筒固着穴19として
いる。そして、この案内筒固着穴19にシリンダ
ヘツド4の上端面に締結されたシリンダヘツドカ
バー20の上面20aまで延出する案内筒21を
圧入し固定するとともに、その内部に前記点火プ
ラグ17と、この点火プラグ17に接続されるコ
ードのキヤツプ部22とが位置するようになつて
いる。
そして、この案内筒21により、カム軸12に
近接させて形成したオイル溜め23の一側端24
を形成してある。オイル溜め23は前記シリンダ
ヘツド4の上部中央、すなわち、前記カム軸12
が位置する下方の長手方向に形成してあり、前記
軸受部13により、各シリンダ3毎に区画してあ
る。一方、吸気弁8のバルブガイド穴25側に位
置する一側端24は、軸受部13から延出させた
リブ26と前記案内筒21とにより形成される
が、リブ26の先端26aと案内筒21の外周面
21aとの間には微少の隙間27を設けてある。
他方、排気弁9のバルブガイド穴28側に位置す
る他側端29は前記バルブガイド穴28を開口さ
せたボス部30と、これらのボス部30同士を連
結するリブ31により形成してある。
このような構成につると、シリンダヘツド4の
両端およびシリンダ3間に形成された軸受部13
と、一側端24をなすリブ26および案内筒21
と、排気側に形成された他側端29とで囲まれた
オイル溜め23には、シリンダヘツド4内部のオ
イル通路を介してロツカー軸15,16やロツカ
ーアーム10,11等の摩擦面を経由したオイル
が溜められる。そして、このオイル溜め23の上
方に近接するカム軸12のカム14の周面14a
および、この周面14aに接するロツカーアーム
10,11の摩擦面10a,11aには、オイル
溜め23内のオイル面に接する前記カム14を介
してオイルが供給される。
また、オイル溜め23の一側端24を形成する
案内筒21の外周面21aは、常時、オイル溜め
23内のオイルが接することになる。
このような構成によれば、カム軸12のジヤー
ナルやロツカー軸15,16の摺動部、あるいは
ロツカーアーム10,11と吸・排気弁8,9の
ステム部8a,9aとの摩擦面へは、通常のよう
に、シリンダヘツド4内に形成されたオイル通路
を介して強制潤滑されることになるが、カム14
の周面14aと該周面14aに接するロツカーア
ーム10,11の摩擦面10a,11aへはオイ
ル溜め23内からオイルが供給されることにな
る。その結果、カム軸12内にカム14とロツカ
ーアーム10,11との摩擦面を潤滑するオイル
を圧送するためのオイル通路を省略することが可
能となる。
また、オイル溜め23の一側端24の一部は点
火プラグ17の案内筒21により形成されている
ため、燃焼室5からの高熱により昇温がちな案内
筒21内はオイル溜め23内のオイルにより冷却
されるので、点火プラグ17の放熱性が向上する
とともに、該点火プラグ17に接続されたコード
のキヤツプ部22を高熱から守り、その早期劣化
を予防することが可能となる。
そして、本実施例では、オイル溜め23の一側
壁24を形成するリブ26の先端26aと案内筒
21の外周面21aとの間に微少な隙間27を設
けてある。このようにすれば、隙間27を調整す
ることにより、オイル溜め23内に溜まるオイル
量を適宜調節することもできる。
以上、一実施例について述べたが、本考案は必
ずしもこのようなものに限定されないのは勿論で
ある。例えば、上記実施例では、オイル溜めの一
側壁を形成するリブと案内筒との間に隙間を設け
るようにしているが、この隙間を塞ぐようにして
もよい。
[考案の効果] 以上、詳述したように本考案は、カム軸に近接
させてオイル溜めを形成するとともに、このオイ
ル溜めの一側端を点火プラグの案内筒により形成
したことにより、カム軸系統のオイル通路を簡易
にできる上に、オイル溜め内のオイルにより案内
筒内部が効果的に冷却されるため、点火プラグや
該プラグに接続されるコード等の過剰な昇温を防
止し、これらの早期劣化を予防することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本考案の一実施例を示し、
第1図は構成全体を示す概略断面図、第2図はシ
リンダヘツドの一部平面図、第3図は第2図にお
ける−線の断面図である。 1……エンジン、3……シリンダ、4……シリ
ンダヘツド、8……吸気弁、9……排気弁、1
0,11……ロツカーアーム、12……カム軸、
13……軸受部、14……カム、17……点火プ
ラグ、21……案内筒、23……オイル溜め、2
4……一側端、26……リブ、29……他側端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1気筒に2個の吸気弁および排気弁を配設し、
    これら吸・排気弁をロツカーアームの下方に位置
    させた単一のカム軸により開閉させる一方、シリ
    ンダの軸線に傾斜させて点火プラグを装着するよ
    うにしたものにおいて、前記カム軸に近接させて
    オイル溜めを形成するとともに、このオイル溜め
    の一側端を前記点火プラグの案内筒により形成し
    たことを特徴とするエンジン。
JP16977086U 1986-11-04 1986-11-04 Expired JPH0244009Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16977086U JPH0244009Y2 (ja) 1986-11-04 1986-11-04

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JP16977086U JPH0244009Y2 (ja) 1986-11-04 1986-11-04

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JPS6375548U JPS6375548U (ja) 1988-05-19
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JP16977086U Expired JPH0244009Y2 (ja) 1986-11-04 1986-11-04

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JP2533177Y2 (ja) * 1989-09-04 1997-04-23 本田技研工業株式会社 シリンダヘッドの補強構造

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JPS6375548U (ja) 1988-05-19

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