JP2000161129A - 多気筒エンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents

多気筒エンジンのシリンダヘッド構造

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JP2000161129A
JP2000161129A JP10341227A JP34122798A JP2000161129A JP 2000161129 A JP2000161129 A JP 2000161129A JP 10341227 A JP10341227 A JP 10341227A JP 34122798 A JP34122798 A JP 34122798A JP 2000161129 A JP2000161129 A JP 2000161129A
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cylinder head
cylinder
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oil
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康利 伊藤
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禎夫 小島
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/243Cylinder heads and inlet or exhaust manifolds integrally cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合排気ポートを一体に有するシリンダヘッ
ドに、前記集合排気ポートと干渉しないようにオイル通
路を形成する。 【解決手段】 シリンダヘッド12に設けられた集合排
気ポート18は、各シリンダの排気バルブ孔35から延
びる排気ポート46と、これら排気ポート46を集合さ
せる排気集合部47とから構成される。隣接するシリン
ダから延びる一対の排気ポート46および排気集合部4
7によって囲まれた壁部53,54をシリンダヘッド締
結用ボルト512 ,513 が貫通しており、このシリン
ダヘッド締結用ボルト512 ,513 の外側に隣接し
て、シリンダヘッド12の動弁室からオイルパンにオイ
ルを戻すオイル戻し通路551 ,552 が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ列に沿っ
て配置された複数の燃焼室から延びる排気ポートをシリ
ンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に集合さ
せてなる集合排気ポートを備えた多気筒エンジンのシリ
ンダヘッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に多気筒エンジンのシリンダヘッド
に形成される排気ポートは、シリンダヘッドの内部で同
一シリンダの複数の排気バルブ孔から排出される排気ガ
スの集合のみを行い、各シリンダから排出される排気ガ
スの集合はシリンダヘッドに結合される別体の排気マニ
ホールドにおいて行われる。
【0003】これに対して、各シリンダから排出される
排気ガスの集合を、別体の排気マニホールドを用いずに
シリンダヘッドの内部で行うものが、特許第27098
15号公報により公知である。このシリンダヘッドは、
耐熱性に乏しい材料を使用しても耐久性を確保できるよ
うに、そのシリンダヘッドの内部で一体に集合する集合
排気ポートの全周をウオータジャケットで囲んで冷却効
率を高めるようになっている。
【0004】またシリンダヘッドにオイル戻し通路を形
成することも公知である(例えば、特開平9−1704
22号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
実用化に当たってシリンダヘッドおよびシリンダブロッ
クを連通させるオイル戻し通路、オイル供給通路、ブロ
ーバイガス通路等のオイル通路を設置することが必須で
あるが、集合排気ポートを備えた上記従来のシリンダヘ
ッドは、集合排気ポートが形成されたシリンダヘッドの
排気側にオイル通路を備えていない。このようにスペー
スを確保することが難しい集合排気ポートの近傍を避け
てオイル通路を形成すると、動弁室の各潤滑部にオイル
を均一に供給できなくなったり、動弁室の内部にオイル
が滞留したり、クランクケースの内部にブローバイガス
が偏在したりする問題が発生する。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、集合排気ポートを一体に有するシリンダヘッドに、
前記集合排気ポートと干渉しないようにオイル通路を形
成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、シリンダ列に
沿って配置された複数の燃焼室から延びる排気ポートを
シリンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に集
合させてなる集合排気ポートを備えた多気筒エンジンの
シリンダヘッド構造において、隣接する燃焼室から延び
る一対の排気ポートおよび排気集合部によって囲まれた
領域にオイル通路を形成したことを特徴とする多気筒エ
ンジンのシリンダヘッド構造が提案される。
【0008】上記構成によれば、集合排気ポートを備え
たシリンダヘッドにおいて、隣接する燃焼室の一対の排
気ポートおよび排気集合部によって囲まれた領域にオイ
ル通路を形成したので、シリンダヘッドの排気側に集合
排気ポートと干渉することなくオイル通路を形成するこ
とが可能となり、潤滑不良の発生やブローバイガスの偏
在を効果的に回避することができる。しかも低温時にオ
イル通路を通過するオイルが集合排気ポートを通過する
排気ガスで昇温するため、特別のオイルヒータを設ける
ことなくオイルの粘性を低下させて摺動部の摩擦抵抗を
低減することができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、隣接する燃焼室から延びる排
気ポートおよび排気集合部によって囲まれた領域に、シ
リンダヘッドをシリンダブロックに結合するシリンダヘ
ッド締結用ボルトを配置するとともに、ボルトよりも排
気集合部寄りの位置にオイル通路を形成したことを特徴
とする多気筒エンジンのシリンダヘッド構造が提案され
る。
【0010】上記構成によれば、排気集合部とシリンダ
ヘッド締結用ボルトとの間のスペースを有効利用してオ
イル通路をコンパクトに配置することができ、しかもオ
イル通路を排気集合部に接近させてオイルを効果的に昇
温させることができる。
【0011】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、オイル通路を、シリンダヘッ
ド締結用ボルトに対して、排気集合部に向かう排気ポー
トの集合方向に偏倚させたことを特徴とする多気筒エン
ジンのシリンダヘッド構造が提案される。
【0012】上記構成によれば、シリンダヘッド締結用
ボルトおよびオイル通路が排気ポートの集合方向に沿っ
て配置されるので、シリンダヘッド締結用ボルトおよび
オイル通路が排気ポートの形状に影響を与えるのを防止
し、シリンダヘッドを大型化することなく排気抵抗を低
減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はエンジンのヘッド部分の縦断面図、図2は図
1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図
4は図2の4−4線断面図、図5は図2に5方向矢視
図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0015】図1に示すように、直列3気筒エンジンE
はシリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘ
ッド12を備えており、シリンダヘッド12の上面にヘ
ッドカバー13が結合される。シリンダブロック11に
形成された3個のシリンダ14…の内部にピストン15
…が摺動自在に嵌合しており、ピストン15…の上面に
対向するシリンダヘッド12の下面に燃焼室16…が形
成される。燃焼室16…に連なる吸気ポート17…がシ
リンダヘッド12の吸気側の側面に開口するとともに、
燃焼室16に連なる集合排気ポート18がシリンダヘッ
ド12の排気側の側面に開口しており、この開口に排気
管19が結合される。シリンダヘッド12には点火プラ
グ20…を着脱するための点火プラグ挿入筒21…が一
体に形成される。点火プラグ挿入筒21…はシリンダ軸
線L1 に対して上端が集合排気ポート18側に傾斜して
おり、その下端に燃焼室16に臨む点火プラグ20が装
着されるととももに、その上端にイグニッションコイル
22が装着される。
【0016】シリンダヘッド12の上部に形成されてヘ
ッドカバー13により覆われる動弁室23には、吸気カ
ム24…および排気カム25…を備えたカムシャフト2
6と、吸気ロッカーアーム27…および排気ロッカーア
ーム28…を揺動自在に支持するロッカーアームシャフ
ト 29とが設けられる。
【0017】各々の燃焼室16に臨む2個の吸気バルブ
孔30,30を開閉する吸気バルブ31,31のバルブ
ステム32,32は動弁室23内に突出しており、その
突出部に装着されたバルブスプリング33,33で吸気
バルブ31,31は閉弁方向に付勢される。各々の吸気
ロッカーアーム27の一端には吸気カム24に当接する
ローラ34が設けられ、他端が吸気バルブ31,31の
バルブステム32,32の上端に当接する。また各々の
燃焼室16に臨む2個の排気バルブ孔35,35を開閉
する排気バルブ36,36のバルブステム37,37は
動弁室23内に突出しており、その突出部に装着された
バルブスプリング38,38で排気バルブ36,36は
閉弁方向に付勢される。各々の排気ロッカーアーム28
の一端には排気カム25に当接するローラ39が設けら
れ、他端が排気バルブ36,36のバルブステム37,
37の上端に当接する。
【0018】また各吸気ポート17には、吸気バルブ孔
30,30を指向して燃料を噴射するインジェクタ40
が設けられる。
【0019】図2および図3に示すように、3個の燃焼
室16…から延びる3個の吸気ポート17…はそれぞれ
Y字状に形成されており、それら3個の吸気ポート17
…は相互に集合することなく独立してシリンダヘッド1
2の吸気側の側面に開口する。一方、前記集合排気ポー
ト18は、3個の燃焼室16…から延びる合計6個の排
気ポート46…と、それら6個の排気ポート46…が一
体に集合するアーチ状の排気集合部47とから構成され
ており、排気集合部47の中央部に排気管19が結合さ
れる排気出口48が形成される。
【0020】排気集合部47が臨むシリンダヘッド12
の排気側の側壁121 はアーチ状に湾曲して外側に向け
て張り出しており、シリンダブロック11の側壁111
から距離dだけ突出する張出部49を構成している。従
って、張出部49の内部に形成された集合排気ポート1
8の排気集合部47は、アーチ状に湾曲する張出部49
の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨ん
でいる。
【0021】このように、張出部49の内部に形成され
た集合排気ポート18の排気集合部47が該張出部49
の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨ん
でいるので、排気集合部47と側壁121 との間にウオ
ータジャケットが介在するものに比べてシリンダヘッド
12をコンパクト化することができる。しかも前記側壁
121 はアーチ状に形成されているため、シリンダヘッ
ド12の長手方向両端部の幅が減少して一層のコンパク
ト化が可能になるだけでなく、シリンダヘッド12の剛
性向上にも寄与することができる。
【0022】図2および図4から明らかなように、シリ
ンダヘッド12には吸気側および排気側にそれぞれ4個
のボルト孔50…が形成されており、これら合計8個の
ボルト孔50…に上方から挿入された8本のシリンダヘ
ッド締結用ボルト511 〜518 をシリンダブロック1
1に形成したボルト孔52…に螺入することにより、シ
リンダヘッド12がシリンダブロック11に締結され
る。
【0023】集合排気ポート18の内部には、中央のシ
リンダ14と両側のシリンダ14,14との間を仕切る
ように2個の壁部53,54が延びており、これら2個
の壁部53,54を2本のシリンダヘッド締結用ボルト
512 ,513 がそれぞれ貫通する。2個の壁部53,
54の先端側、即ち、2本のシリンダヘッド締結用ボル
ト512 ,513 よりも排気集合部47側を、それぞれ
オイル戻し通路551,552 が貫通する。
【0024】2個の壁部53,54は集合排気ポート1
8内を流れる排気の方向に沿うように、即ち、中央に位
置する排気出口48を指向するように湾曲しており、従
って、2個のオイル戻し通路551 ,552 は、それに
隣接する2本のシリンダヘッド締結用ボルト512 ,5
3 に対して排気出口48側に偏倚している。オイル戻
し通路551 ,552 およびシリンダヘッド締結用ボル
ト512 ,513 の上記配置により、シリンダヘッド1
2の大型化を回避しながら、集合排気ポート18内を排
気ガスがスムーズに流れるようにして排気抵抗を低減す
ることができる。
【0025】またシリンダヘッド12の排気出口49に
は、排気管19の取付フランジ56を結合する3本のボ
ルト57…を螺入する3個のボス部581 ,582 ,5
3が形成されるが、シリンダ列L2 方向に離間する2
個のボス部581 ,582 に対して、2個のオイル戻し
通路551 ,552 は、シリンダ列L2 方向にそれぞれ
距離αだけ偏倚している。これにより、壁部53とボス
部581 とを相互に接近させ、かつ壁部54とボス部5
2 とを相互に接近させてシリンダヘッド12の排気出
口49の近傍の剛性を高めながら、排気集合部47の流
路断面積が小さくなるのを回避して排気抵抗の増加を防
止することができる。
【0026】尚、排気管19の本数は1本であるので、
上方から見て下側の2個のボス部581 ,582 は排気
管19の下方に隠れることがなく、前記2個のボス部5
1,582 に対するボルト57,57の締結作業を容
易に行うことができる。また排気管19の上側にも1個
のボス部583 を設けることにより、ボルト57…の締
結作業性を確保しながら排気管19を3個所で固定して
取付剛性を高めることができる。
【0027】またシリンダヘッド12の長手方向一端部
にはカム駆動チェーン(図示せず)を収納するカム駆動
チェーン室59が形成されており、このカム駆動チェー
ン室59の反対側に位置するシリンダヘッド締結用ボル
ト514 の近傍に第3のオイル戻し通路553 が形成さ
れる。これら2個のオイル戻し通路551 ,552 ,5
3 は、シリンダヘッド12に設けた動弁室23を、シ
リンダブロック11に設けたオイル戻し通路60…を介
してオイルパン(図示せず)に連通させる。
【0028】このように、2個のオイル戻し通路5
1 ,552 を、隣接するシリンダ14…の排気ポート
46…および排気集合部47によって囲まれた領域に配
置したので、集合排気ポート18と干渉することなくシ
リンダヘッド12の排気側にオイル戻し通路551 ,5
2 を形成することが可能となり、シリンダヘッド12
の動弁室23内のオイルをオイルパンに確実に戻すこと
ができる。しかも低温時にオイル戻し通路551 ,55
2 を通過するオイルを集合排気ポート18を通過する排
気ガスで加熱することができるので、特別のオイルヒー
タを設けることなくオイルを昇温させて各潤滑部の摩擦
抵抗を低減することができる。
【0029】図5および図6から明らかなように、シリ
ンダヘッド12の排気側に傾斜して配置された3個の点
火プラグ挿入筒21…と張出部49の上面とが、断面三
角形の補強壁61…でそれぞれ連結される。これら補強
壁61…で張出部49の剛性が高められ、エンジンEの
運転時における張出部49の振動を効果的に抑制するこ
とができる。
【0030】図1〜図4に示すように、シリンダヘッド
12の内部にはシリンダ列L2 に沿うようにウオータジ
ャケットJ1 が形成される。また集合排気ポート18を
通過する排気ガスにより高温になるシリンダヘッド12
の張出部49には、集合排気ポート18の上面および下
面をそれぞれ覆うウオータジャケットJ2 ,J3 が設け
られる。排気ポート46…と干渉しない部分、即ち、3
個の点火プラグ挿入筒21…の近傍で前記上下のウオー
タジャケットJ2 ,J3 は3個のウオータジャケットJ
4 …で相互に連通する。
【0031】このように、集合排気ポート18の周辺を
ウオータジャケットJ1 ,J2 ,J 3 ,J4 …で覆うこ
とにより、高温になり易いシリンダヘッド12の排気側
を効率的に冷却することができる。特に、熱に弱い補機
としてのイグニッションコイル22…と集合排気ポート
18との間にウオータジャケットJ2 が介在するため、
イグニッションコイル22…への熱伝達を効果的に抑制
することができる(図6参照)。
【0032】図3および図6から明らかなように、集合
排気ポート18の外側部分は、ウオータジャケットを介
することなく張出部49の側壁121 に直接対向してい
るため、シリンダヘッド12の鋳造時にウオータジャケ
ットJ2 ,J3 ,J4 …および集合排気ポート18を成
形する中子の構造を単純化することができる。
【0033】なぜならば、先ずウオータジャケット
2 ,J3 ,J4 …を成形するための中子を金型内に矢
印A方向に挿入した後に、集合排気ポート18を成形す
るための中子を金型内に同じく矢印A方向に挿入する
が、その際に上下のウオータジャケットJ2 ,J3 間に
開口62が存在するため、この開口62を通して集合排
気ポート18を成形するための中子を挿入することがで
きる。尚、上下のウオータジャケットJ2 ,J3 は3個
のウオータジャケットJ3 で相互に接続されているが、
その3個のウオータジャケットJ4 …に対応する中子
は、集合排気ポート18を成形する中子の6個の排気ポ
ート46…に対応する部分に交互に噛み合うため、両方
の中子の干渉が回避される(図2参照)。
【0034】このように、ウオータジャケットJ2 ,J
3 ,J4 …を成形するための中子、あるいは集合排気ポ
ート18を成形するための中子を分割することなく金型
に組み付けることができるため、シリンダヘッド12の
鋳造に際してコストを削減することができる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0036】例えば、実施例ではオイル通路としてオイ
ル戻し通路551 ,552 を例示したが、本発明におけ
るオイル通路には、前記オイル戻し通路551 ,552
以外に、シリンダブロック11からシリンダヘッド12
内の動弁室23にオイルを供給するオイル供給通路や、
シリンダヘッド12内の動弁室23とクランクケースと
を連通させてブローバイガスの換気を行うブローバイガ
ス通路が含まれる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、集合排気ポートを備えたシリンダヘッドにお
いて、隣接する燃焼室の一対の排気ポートおよび排気集
合部によって囲まれた領域にオイル通路を形成したの
で、シリンダヘッドの排気側に集合排気ポートと干渉す
ることなくオイル通路を形成することが可能となり、潤
滑不良の発生やブローバイガスの偏在を効果的に回避す
ることができる。しかも低温時にオイル通路を通過する
オイルが集合排気ポートを通過する排気ガスで昇温する
ため、特別のオイルヒータを設けることなくオイルの粘
性を低下させて摺動部の摩擦抵抗を低減することができ
る。
【0038】また請求項2に記載された発明によれば、
排気集合部とシリンダヘッド締結用ボルトとの間のスペ
ースを有効利用してオイル通路をコンパクトに配置する
ことができ、しかもオイル通路を排気集合部に接近させ
てオイルを効果的に昇温させることができる。
【0039】また請求項3に記載された発明によれば、
シリンダヘッド締結用ボルトおよびオイル通路が排気ポ
ートの集合方向に沿って配置されるので、シリンダヘッ
ド締結用ボルトおよびオイル通路が排気ポートの形状に
影響を与えるのを防止し、シリンダヘッドを大型化する
ことなく排気抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンのヘッド部分の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5方向矢視図
【図6】図5の6−6線断面図
【符号の説明】
12 シリンダヘッド 16 燃焼室 18 集合排気ポート 46 排気ポート 47 排気集合部 512 シリンダヘッド締結用ボルト 513 シリンダヘッド締結用ボルト 551 オイル戻し通路(オイル通路) 552 オイル戻し通路(オイル通路) L2 シリンダ列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 輝夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G013 AA07 BB26 BC11 BD11 BD47 3G024 AA11 BA23 BA24 CA05 CA26 DA06 DA18 FA00 GA01 GA28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ列(L2 )に沿って配置された
    複数の燃焼室(16)から延びる排気ポート(46)を
    シリンダヘッド(12)の内部に形成した排気集合部
    (47)で一体に集合させてなる集合排気ポート(1
    8)を備えた多気筒エンジンのシリンダヘッド構造にお
    いて、 隣接する燃焼室(16)から延びる一対の排気ポート
    (46)および排気集合部(47)によって囲まれた領
    域にオイル通路(551 ,552 )を形成したことを特
    徴とする多気筒エンジンのシリンダヘッド構造。
  2. 【請求項2】 隣接する燃焼室(16)から延びる排気
    ポート(46)および排気集合部(47)によって囲ま
    れた領域に、シリンダヘッド(12)をシリンダブロッ
    ク(11)に結合するシリンダヘッド締結用ボルト(5
    2 ,513)を配置するとともに、シリンダヘッド締
    結用ボルト(512 ,513 )よりも排気集合部(4
    7)寄りの位置にオイル通路(551 ,552 )を形成
    したことを特徴とする、請求項1に記載の多気筒エンジ
    ンのシリンダヘッド構造。
  3. 【請求項3】 オイル通路(551 ,552 )を、シリ
    ンダヘッド締結用ボルト(512 ,513 )に対して、
    排気集合部(47)に向かう排気ポート(46)の集合
    方向に偏倚させたことを特徴とする、請求項2に記載の
    多気筒エンジンのシリンダヘッド構造。
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