JP3569636B2 - 多気筒エンジンのシリンダヘッド構造 - Google Patents

多気筒エンジンのシリンダヘッド構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダ列に沿って配置された複数の燃焼室から延びる排気ポートをシリンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に集合させてなる集合排気ポートを備えた多気筒エンジンのシリンダヘッド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に多気筒エンジンのシリンダヘッドに形成される排気ポートは、シリンダヘッドの内部で同一シリンダの複数の排気バルブ孔から排出される排気ガスの集合のみを行い、各シリンダから排出される排気ガスの集合はシリンダヘッドに結合される別体の排気マニホールドにおいて行われる。
【0003】
これに対して、各シリンダから排出される排気ガスの集合を、別体の排気マニホールドを用いずにシリンダヘッドの内部で行うものが、特許第2709815号公報により公知である。このシリンダヘッドは、耐熱性に乏しい材料を使用しても耐久性を確保できるように、そのシリンダヘッドの内部で一体に集合する集合排気ポートの全周をウオータジャケットで囲んで冷却効率を高めるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許第2709815号公報に記載されたものは、シリンダヘッドの内部で一体に集合する集合排気ポートの全周をウオータジャケットで囲んでいるために、何れも複雑な形状を有する集合排気ポート成形用中子およびウオータジャケット成形用中子をそのまま組み付けることができず、何れか一方の中子、あるいは両方の中子を分割して組み付ける必要がある。そのために中子の構造が複雑化してコストアップの要因になるだけでなく、完成したシリンダヘッドの精度低下の要因となる可能性があった。しかも集合排気ポートの外側(シリンダ軸線から離れた側)にもウオータジャケットが形成されるため、シリンダヘッドが大型になってエンジン全体のコンパクト化が妨げられるとともに振動が増加する問題があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、集合排気ポートを一体に有するコンパクトなシリンダヘッドを、中子の構造の複雑化を回避しながら成形できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、シリンダ列に沿って配置された複数の燃焼室から延びる排気ポートをシリンダヘッドの内部に形成した排気集合部で一体に集合させてなる集合排気ポートを備えた多気筒エンジンのシリンダヘッド構造において、シリンダヘッドの側面に該シリンダヘッドが結合されるシリンダブロックの側面よりも外側にアーチ状に張り出す張出部を形成するとともに、この張出部の側壁と前記排気集合部との間にウオータジャケットが介在しないように該排気集合部を形成し、シリンダヘッドにシリンダ軸線に対して排気集合部側に傾斜した点火プラグ挿入筒を一体に形成し、この点火プラグ挿入筒の上端開口部に取り付けたイグニッションコイルとその下方に位置する集合排気ポートとの間に、イグニッションコイルへの熱伝達を抑制するようにウオータジャケットを介在させたことを特徴とする多気筒エンジンのシリンダヘッド構造が提案される。
【0007】
上記構成によれば、シリンダヘッドの側面からアーチ状に張り出す張出部の側壁との間にウオータジャケットを介在させずに排気集合部を形成したので、排気集合部の外側にウオータジャケットを設けたものに比べて前記張出部の寸法を小さくしてシリンダヘッドのコンパクト化に寄与することができ、しかもアーチ状の張出部によってシリンダヘッドの剛性を高めることができる。また排気集合部の外側にウオータジャケットを持たないために、シリンダヘッドの鋳造時にウオータジャケットを成形する中子の内側に集合排気ポートを成形する中子を挿入することが可能となり、中子の分割等のコストの嵩む手段を採用せずにシリンダヘッドを容易に鋳造することができる。更に張出部の重量が減少するのでシリンダヘッドの振動低減が可能になる。
【0008】
またシリンダヘッドにシリンダ軸線に対して排気集合部側に傾斜した点火プラグ挿入筒を一体に形成し、この点火プラグ挿入筒の上端開口部に取り付けたイグニッションコイルとその下方に位置する集合排気ポートとの間に、イグニッションコイルへの熱伝達を抑制するようにウオータジャケットを介在させたので、集合排気ポートを通過する排気ガスの熱がイグニッションコイルに伝達されるのをウオータジャケットにより効果的に防止することができる。
【0009】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記点火プラグ挿入筒と前記張出部の上面とを補強壁で連結したことを特徴とする多気筒エンジンのシリンダヘッド構造が提案される。
【0010】
上記構成によれば、シリンダブロックの側壁からアーチ状に張り出すシリンダヘッドの張出部の剛性を、該張出部の上面と点火プラグ挿入筒とを補強壁で連結することにより効果的に高め、振動低減効果を大幅に向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1はエンジンのヘッド部分の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2に5方向矢視図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0012】
図1に示すように、直列3気筒エンジンEはシリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘッド12を備えており、シリンダヘッド12の上面にヘッドカバー13が結合される。シリンダブロック11に形成された3個のシリンダ14…の内部にピストン15…が摺動自在に嵌合しており、ピストン15…の上面に対向するシリンダヘッド12の下面に燃焼室16…が形成される。燃焼室16…に連なる吸気ポート17…がシリンダヘッド12の吸気側の側面に開口するとともに、燃焼室16に連なる集合排気ポート18がシリンダヘッド12の排気側の側面に開口しており、この開口に排気管19が結合される。シリンダヘッド12には点火プラグ20…を着脱するための点火プラグ挿入筒21…が一体に形成される。点火プラグ挿入筒21…はシリンダ軸線L1 に対して上端が集合排気ポート18側に傾斜しており、その下端に燃焼室16に臨む点火プラグ20が装着されるととももに、その上端にイグニッションコイル22が装着される。
【0013】
シリンダヘッド12の上部に形成されてヘッドカバー13により覆われる動弁室23には、吸気カム24…および排気カム25…を備えたカムシャフト26と、吸気ロッカーアーム27…および排気ロッカーアーム28…を揺動自在に支持するロッカーアームシャフト 29とが設けられる。
【0014】
各々の燃焼室16に臨む2個の吸気バルブ孔30,30を開閉する吸気バルブ31,31のバルブステム32,32は動弁室23内に突出しており、その突出部に装着されたバルブスプリング33,33で吸気バルブ31,31は閉弁方向に付勢される。各々の吸気ロッカーアーム27の一端には吸気カム24に当接するローラ34が設けられ、他端が吸気バルブ31,31のバルブステム32,32の上端に当接する。また各々の燃焼室16に臨む2個の排気バルブ孔35,35を開閉する排気バルブ36,36のバルブステム37,37は動弁室23内に突出しており、その突出部に装着されたバルブスプリング38,38で排気バルブ36,36は閉弁方向に付勢される。各々の排気ロッカーアーム28の一端には排気カム25に当接するローラ39が設けられ、他端が排気バルブ36,36のバルブステム37,37の上端に当接する。
【0015】
また各吸気ポート17には、吸気バルブ孔30,30を指向して燃料を噴射するインジェクタ40が設けられる。
【0016】
図2および図3に示すように、3個の燃焼室16…から延びる3個の吸気ポート17…はそれぞれY字状に形成されており、それら3個の吸気ポート17…は相互に集合することなく独立してシリンダヘッド12の吸気側の側面に開口する。一方、前記集合排気ポート18は、3個の燃焼室16…から延びる合計6個の排気ポート46…と、それら6個の排気ポート46…が一体に集合するアーチ状の排気集合部47とから構成されており、排気集合部47の中央部に排気管19が結合される排気出口48が形成される。
【0017】
排気集合部47が臨むシリンダヘッド12の排気側の側壁121 はアーチ状に湾曲して外側に向けて張り出しており、シリンダブロック11の側壁111 から距離dだけ突出する張出部49を構成している。従って、張出部49の内部に形成された集合排気ポート18の排気集合部47は、アーチ状に湾曲する張出部49の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨んでいる。
【0018】
このように、張出部49の内部に形成された集合排気ポート18の排気集合部47が該張出部49の側壁121 にウオータジャケットを介さずに直接臨んでいるので、排気集合部47と側壁121 との間にウオータジャケットが介在するものに比べてシリンダヘッド12をコンパクト化することができる。しかも前記側壁121 はアーチ状に形成されているため、シリンダヘッド12の長手方向両端部の幅が減少して一層のコンパクト化が可能になるだけでなく、シリンダヘッド12の剛性向上にも寄与することができる。
【0019】
図2および図4から明らかなように、シリンダヘッド12には吸気側および排気側にそれぞれ4個のボルト孔50…が形成されており、これら合計8個のボルト孔50…に上方から挿入された8本のシリンダヘッド締結用ボルト511 〜518 をシリンダブロック11に形成したボルト孔52…に螺入することにより、シリンダヘッド12がシリンダブロック11に締結される。
【0020】
集合排気ポート18の内部には、中央のシリンダ14と両側のシリンダ14,14との間を仕切るように2個の壁部53,54が延びており、これら2個の壁部53,54を2本のシリンダヘッド締結用ボルト512 ,513 がそれぞれ貫通する。2個の壁部53,54の先端側、即ち、2本のシリンダヘッド締結用ボルト512 ,513 よりも排気集合部47側を、それぞれオイル戻し通路551 ,552 が貫通する。
【0021】
2個の壁部53,54は集合排気ポート18内を流れる排気の方向に沿うように、即ち、中央に位置する排気出口48を指向するように湾曲しており、従って、2個のオイル戻し通路551 ,552 は、それに隣接する2本のシリンダヘッド締結用ボルト512 ,513 に対して排気出口48側に偏倚している。オイル戻し通路551 ,552 およびシリンダヘッド締結用ボルト512 ,513 の上記配置により、シリンダヘッド12の大型化を回避しながら、集合排気ポート18内を排気ガスがスムーズに流れるようにして排気抵抗を低減することができる。
【0022】
またシリンダヘッド12の排気出口49には、排気管19の取付フランジ56を結合する3本のボルト57…を螺入する3個のボス部581 ,582 ,583 が形成されるが、シリンダ列L2 方向に離間する2個のボス部581 ,582 に対して、2個のオイル戻し通路551 ,552 は、シリンダ列L2 方向にそれぞれ距離αだけ偏倚している。これにより、壁部53とボス部581 とを相互に接近させ、かつ壁部54とボス部582 とを相互に接近させてシリンダヘッド12の排気出口49の近傍の剛性を高めながら、排気集合部47の流路断面積が小さくなるのを回避して排気抵抗の増加を防止することができる。 尚、排気管19の本数は1本であるので、上方から見て下側の2個のボス部581 ,582 は排気管19の下方に隠れることがなく、前記2個のボス部581 ,582 に対するボルト57,57の締結作業を容易に行うことができる。また排気管19の上側にも1個のボス部583 を設けることにより、ボルト57…の締結作業性を確保しながら排気管19を3個所で固定して取付剛性を高めることができる。
【0023】
またシリンダヘッド12の長手方向一端部にはカム駆動チェーン(図示せず)を収納するカム駆動チェーン室59が形成されており、このカム駆動チェーン室59の反対側に位置するシリンダヘッド締結用ボルト514 の近傍に第3のオイル戻し通路553 が形成される。これら2個のオイル戻し通路551 ,552 ,553 は、シリンダヘッド12に設けた動弁室23を、シリンダブロック11に設けたオイル戻し通路60…を介してオイルパン(図示せず)に連通させる。
【0024】
このように、2個のオイル戻し通路551 ,552 を、隣接するシリンダ14…の排気ポート46…および排気集合部47によって囲まれた領域に配置したので、集合排気ポート18と干渉することなくシリンダヘッド12の排気側にオイル戻し通路551 ,552 を形成することが可能となり、シリンダヘッド12の動弁室23内のオイルをオイルパンに確実に戻すことができる。しかも低温時にオイル戻し通路551 ,552 を通過するオイルを集合排気ポート18を通過する排気ガスで加熱することができるので、特別のオイルヒータを設けることなくオイルを昇温させて各潤滑部の摩擦抵抗を低減することができる。
【0025】
図5および図6から明らかなように、シリンダヘッド12の排気側に傾斜して配置された3個の点火プラグ挿入筒21…と張出部49の上面とが、断面三角形の補強壁61…でそれぞれ連結される。これら補強壁61…で張出部49の剛性が高められ、エンジンEの運転時における張出部49の振動を効果的に抑制することができる。
【0026】
図1〜図4に示すように、シリンダヘッド12の内部にはシリンダ列L2 に沿うようにウオータジャケットJ1 が形成される。また集合排気ポート18を通過する排気ガスにより高温になるシリンダヘッド12の張出部49には、集合排気ポート18の上面および下面をそれぞれ覆うウオータジャケットJ2 ,J3 が設けられる。排気ポート46…と干渉しない部分、即ち、3個の点火プラグ挿入筒21…の近傍で前記上下のウオータジャケットJ2 ,J3 は3個のウオータジャケットJ4 …で相互に連通する。
【0027】
このように、集合排気ポート18の周辺をウオータジャケットJ1 ,J2 ,J3 ,J4 …で覆うことにより、高温になり易いシリンダヘッド12の排気側を効率的に冷却することができる。特に、熱に弱い補機としてのイグニッションコイル22…と集合排気ポート18との間にウオータジャケットJ2 が介在するため、イグニッションコイル22…への熱伝達を効果的に抑制することができる(図6参照)。
【0028】
図3および図6から明らかなように、集合排気ポート18の外側部分は、ウオータジャケットを介することなく張出部49の側壁121 に直接対向しているため、シリンダヘッド12の鋳造時にウオータジャケットJ2 ,J3 ,J4 …および集合排気ポート18を成形する中子の構造を単純化することができる。
【0029】
なぜならば、先ずウオータジャケットJ2 ,J3 ,J4 …を成形するための中子を金型内に矢印A方向に挿入した後に、集合排気ポート18を成形するための中子を金型内に同じく矢印A方向に挿入するが、その際に上下のウオータジャケットJ2 ,J3 間に開口62が存在するため、この開口62を通して集合排気ポート18を成形するための中子を挿入することができる。尚、上下のウオータジャケットJ2 ,J3 は3個のウオータジャケットJ3 で相互に接続されているが、その3個のウオータジャケットJ4 …に対応する中子は、集合排気ポート18を成形する中子の6個の排気ポート46…に対応する部分に交互に噛み合うため、両方の中子の干渉が回避される(図2参照)。
【0030】
このように、ウオータジャケットJ2 ,J3 ,J4 …を成形するための中子、あるいは集合排気ポート18を成形するための中子を分割することなく金型に組み付けることができるため、シリンダヘッド12の鋳造に際してコストを削減することができる。
【0031】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0032】
例えば、実施例では直列3気筒エンジンEを例示したが、本発明は気筒数の異なる他の直列エンジンやV型エンジンの各々のバンクに対しても適用することができる。特に、直列6気筒エンジンやV型6気筒エンジンには、直列3気筒エンジンと同様に排気干渉の影響なく適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、シリンダヘッドの側面からアーチ状に張り出す張出部の側壁との間にウオータジャケットを介在させずに排気集合部を形成したので、排気集合部の外側にウオータジャケットを設けたものに比べて前記張出部の寸法を小さくしてシリンダヘッドのコンパクト化に寄与することができ、しかもアーチ状の張出部によってシリンダヘッドの剛性を高めることができる。また排気集合部の外側にウオータジャケットを持たないために、シリンダヘッドの鋳造時にウオータジャケットを成形する中子の内側に集合排気ポートを成形する中子を挿入することが可能となり、中子の分割等のコストの嵩む手段を採用せずにシリンダヘッドを容易に鋳造することができる。更に張出部の重量が減少するのでシリンダヘッドの振動低減が可能になる。
【0034】
またシリンダヘッドにシリンダ軸線に対して排気集合部側に傾斜した点火プラグ挿入筒を一体に形成し、この点火プラグ挿入筒の上端開口部に取り付けたイグニッションコイルとその下方に位置する集合排気ポートとの間に、イグニッションコイルへの熱伝達を抑制するようにウオータジャケットを介在させたので、集合排気ポートを通過する排気ガスの熱がイグニッションコイルに伝達されるのをウオータジャケットにより効果的に防止することができる。
【0035】
また請求項に記載された発明によれば、シリンダブロックの側壁からアーチ状に張り出すシリンダヘッドの張出部の剛性を、該張出部の上面と点火プラグ挿入筒とを補強壁で連結することにより効果的に高め、振動低減効果を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンのヘッド部分の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5方向矢視図
【図6】図5の6−6線断面図
【符号の説明】
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
121 側壁
16 燃焼室
18 集合排気ポート
21 点火プラグ挿入筒
22 イグニッションコイル
46 排気ポート
47 排気集合部
49 張出部
61 補強壁
2 ウオータジャケット
1 シリンダ軸線
2 シリンダ列

Claims (2)

  1. シリンダ列(L2 )に沿って配置された複数の燃焼室(16)から延びる排気ポート(46)をシリンダヘッド(12)の内部に形成した排気集合部(47)で一体に集合させてなる集合排気ポート(18)を備えた多気筒エンジンのシリンダヘッド構造において、
    シリンダヘッド(12)の側面に該シリンダヘッド(12)が結合されるシリンダブロック(11)の側面よりも外側にアーチ状に張り出す張出部(49)を形成するとともに、この張出部(49)の側壁(121 )と前記排気集合部(47)との間にウオータジャケットが介在しないように該排気集合部(47)を形成し、シリンダヘッド(12)にシリンダ軸線(L 1 )に対して排気集合部(47)側に傾斜した点火プラグ挿入筒(21)を一体に形成し、この点火プラグ挿入筒(21)の上端開口部に取り付けたイグニッションコイル(22)とその下方に位置する集合排気ポート(18)との間に、イグニッションコイル(22)への熱伝達を抑制するようにウオータジャケット(J 2 )を介在させたことを特徴とする多気筒エンジンのシリンダヘッド構造。
  2. 前記点火プラグ挿入筒(21)と前記張出部(49)の上面とを補強壁(61)で連結したことを特徴とする、請求項1に記載の多気筒エンジンのシリンダヘッド構造。
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