JP2010209749A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】排気集合部を一体形成した内燃機関のシリンダヘッドにおいて、複数の気筒間の温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポートの近傍壁などの冷却機能を十分に確保する。
【解決手段】内燃機関のシリンダヘッドは、燃焼室20を冷却するための第1のウォータジャケット50と、第1のウォータジャケットと独立して設けられ排気ポート40を集合させた排気集合部を冷却するための第2のウォータジャケット60と、を有している。第2のウォータジャケットは、上部通路63と、下部通路64と、連通路65とを含んでいる。そして、第1のウォータジャケットにおける少なくとも点火プラグ部53を冷却する通路54は、冷却水の流入口54aおよび流出口54bを、複数の燃焼室が並んだ方向(Y軸)に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部を挟んで互いに反対側に配置して、冷却水を流下させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関する。
エンジンなどの内燃機関の小型化を図るために、複数の燃焼室のそれぞれから伸びた複数の排気ポートを集合させた排気集合部を一体形成したシリンダヘッドがある(特許文献1を参照)。この種のシリンダヘッドにあっては、燃焼室を冷却するためのウォータジャケットの他、排気集合部を冷却するためのウォータジャケットを形成している。後者のウォータジャケットは、排気ポートの近傍壁、エキゾーストマニホールドを取り付けるためのメネジ部、シリンダブロックとのシール面を冷却するように、エンジン冷却水が流通する通路を設けている。特許文献1に示されるシリンダヘッドでは、排気ポートの上下に、冷却水通路を設けている。
特開2002−70642
特許文献1に示されるシリンダヘッドの冷却水通路は、冷却水の主な流れが、複数の燃焼室が並んだ方向つまりクランク軸に沿う方向の流れとなっている。複数の気筒間の温度バラツキを低減し、性能向上を図るためには、冷却水の主な流れが、クランク軸に対して交差する方向、すなわち吸気側から排気側に向かう流れ、あるいはその逆に排気側から吸気側に向かう流れであることが好ましい。
しかしながら、特許文献1に示されるシリンダヘッドにおいて、冷却水の主な流れをクランク軸に対して交差する方向にすると、排気集合部を冷却するための通路に冷却水が十分循環せずに、上記の排気ポートの近傍壁、メネジ部、シール面などを冷却する機能を十分に果たすことができないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、排気集合部を一体形成した内燃機関のシリンダヘッドであって、複数の気筒間の温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポートの近傍壁などの冷却機能を十分に確保し得る、内燃機関のシリンダヘッドを提供することにある。
本発明の内燃機関のシリンダヘッドは、複数の燃焼室のそれぞれから伸びた複数の排気ポートを集合させた排気集合部を一体形成したシリンダヘッドであって、前記燃焼室を冷却するための第1のウォータジャケットと、前記第1のウォータジャケットと独立して設けられ、前記排気集合部を冷却するための第2のウォータジャケットと、を有している。前記第2のウォータジャケットは、前記排気集合部の上部を冷却する上部通路と、前記排気集合部の下部を冷却する下部通路と、前記上部通路と前記下部通路とを連通する連通路とを含んでいる。そして、前記第1のウォータジャケットにおける少なくとも点火プラグ部を冷却する通路は、冷却水の流入口および流出口を、前記複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向で前記点火プラグ部を挟んで互いに反対側に配置して、前記複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向に冷却水を流下させている。
本発明によれば、第1のウォータジャケットにおける少なくとも点火プラグ部を冷却する通路においては複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向に冷却水を流下させているので、複数の気筒間の温度バラツキを抑制することができる。さらに、第2のウォータジャケットは、第1のウォータジャケットと独立して設けられており、上部通路と、下部通路と、連通路とを含んでいるので、排気ポートの近傍壁などを冷却することができる。もって、複数の気筒間の温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポートの近傍壁などの冷却機能を十分に確保し得る、内燃機関のシリンダヘッドを提供できる。
本発明の実施形態に係る内燃機関のシリンダヘッドを示す縦断面図である。 図2(A)は、図1の2A−2A線に沿う要部断面図、図2(B)は、図1の2B−2B線に沿う要部断面図である。 図3(A)は、図2(A)の3A−3A線に沿う要部断面図、図3(B)は、図2(A)の3B−3B線に沿う要部断面図である。 シリンダヘッドを鋳造によって製造する際に用いる、排気ポート用中子、および第1のウォータジャケット用中子を示す斜視図である。 図5(A)(B)(C)は、シリンダヘッドを鋳造によって製造する際に用いる、第2のウォータジャケット用中子の例を示す斜視図である。 図6(A)は、シリンダヘッドにおける第1と第2のウォータジャケットと、シリンダブロックにおけるウォータジャケットとの接続部分を示す断面図、図6(B)は、図6(A)に破線によって囲んで示す6B部を示す拡大断面図である。 図7(A)は、シリンダヘッドにおける第1と第2のウォータジャケットと、他のシリンダブロックにおけるウォータジャケットとの接続部分を示す断面図、図7(B)は、図7(A)に示される他のシリンダブロックの要部を示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。図2に示したX−Y軸は、複数の燃焼室が並んだ方向つまりクランク軸に沿う方向(Y軸)と、複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)とを示している。
図1を参照して、実施形態に係る内燃機関のシリンダヘッド10は、複数の燃焼室20と、それぞれの燃焼室20に伸びる吸気ポート30と、それぞれの燃焼室20から伸びる排気ポート40とを備え、複数の排気ポート40を集合させた排気集合部41を一体形成してある。シリンダヘッド10は、燃焼室20を冷却するための第1のウォータジャケット50と、第1のウォータジャケット50と独立して設けられ、排気集合部41を冷却するための第2のウォータジャケット60と、を有している。
図2および図3(A)(B)をも参照して、第1のウォータジャケット50は、点火プラグ部53を冷却する通路54と、燃焼室20を吸気側にて冷却する通路55と、燃焼室20を排気側にて冷却する通路56とを含んでいる。第1のウォータジャケット50の冷却水入口51(図1を参照)は、通路56に連通し、冷却水出口52(図1を参照)は、通路55に連通している。冷却水入口51および冷却水出口52は、複数の燃焼室20が並んだ方向(Y軸)を中心にして互いに反対側に配置している。
第1のウォータジャケット50において冷却水の主たる流れは、点火プラグ部53を冷却する通路54における冷却水の流れである。通路54における冷却水の流入口54aおよび流出口54bは、図2に破線によって示されている。流入口54aは通路56に連通し、流出口54bは通路55に連通している。第1のウォータジャケット50における少なくとも点火プラグ部53を冷却する通路54は、冷却水の流入口54aおよび流出口54bを複数の燃焼室20が並んだ方向(Y軸)を中心にして互いに反対側に配置している。換言すれば、冷却水の流入口54aおよび流出口54bは、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部53を挟んで互いに反対側に配置してある。したがって、通路54においては、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)に沿って冷却水が流下する。より具体的には、各燃焼室20において吸気ポート30と排気ポート40とがX軸方向に並んでおり、その並び方向に通路54内の冷却水が流れる。
第1のウォータジャケット50は複雑な流路形状を有しているので、通路54内におけるすべて冷却水が、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して幾何的に完全に直交する方向(X軸)に沿って流下するものではない。本発明において、「複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向に冷却水を流下させる」とは、通路54における冷却水の主な流れが、排気側から吸気側に、または吸気側から排気側に向かう流れであって、複数の気筒間の温度バラツキを抑制し得るように冷却水を流下させること、と理解されなければならない。例えば、通路54内の冷却水の流れは、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して80度くらいの角度で交差していても良い。
第2のウォータジャケット60は、排気集合部41の上部を冷却する上部通路63と、排気集合部41の下部を冷却する下部通路64と、上部通路63と下部通路64とを連通する連通路65とを含んでいる。第2のウォータジャケット60は、複数の燃焼室20が並んだ方向(Y軸)の端部に位置する燃焼室20よりもさらに外方位置(シリンダヘッド10の前側または後側など)において、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)に伸びている。具体的には、複数の上部通路63が集合した集合路66は、通路54の外側で、通路54を迂回するように伸びている。第2のウォータジャケット60の冷却水入口61(図1を参照)は、下部通路64に連通し、冷却水出口62(図2を参照)は、集合路66に連通している。
図1および図3(A)(B)における符号71および72は、シリンダブロック200(図6を参照)に締結するときの吸気側シール面および排気側シール面を示している。また、図3(B)における符号73は、エキゾーストマニホールドを取り付けるためのメネジ部を示している。
図4および図5を参照して、シリンダヘッド10は鋳造によって製造するが、第2のウォータジャケット60は、第1のウォータジャケット50を形成するための中子110と別個独立した少なくとも1つの中子123(121、122)によって形成している。中子100、110、123(121、122)をセットするときの自由度を向上させるためである。
排気ポート用中子100、および第1のウォータジャケット用中子110を組み合わせて鋳造型(図示せず)内にセットする。図5(A)(B)(C)を参照して、第2のウォータジャケット用中子121、122、123は、冷却の要件や中子型の生産性を考慮して適宜の形状を採用して、第2のウォータジャケット60における上部通路63、下部通路64、および連通路65、集合路66の形状を設定することができる。符号124、125、126、127、128を付した部分が、それぞれ、冷却水入口51、下部通路64、連通路65、上部通路63、集合路66となる部分を形成する。図5(A)(B)のように複数個の中子121、122に分割するか、図5(C)のように1個の中子123とするかは、例えば、第1のウォータジャケット用中子110、排気ポート用中子100、第2のウォータジャケット用中子121、122、123を組み合わせるときの作業性や、集合路66を形成するために必要なレイアウト上の成立性などから、適宜選択できる。鋳造型にセットしたときの中子の倒れ防止のためには、必要に応じてケレンを使用することができる。
図6(A)(B)を参照して、シリンダヘッド10およびシリンダブロック200は、ヘッドガスケット210を介して締結している。ヘッドガスケット210には、第1のオリフィス211と、第2のオリフィス212とを設けてある。シリンダブロック200におけるウォータジャケット201は、第1のオリフィス211を介して第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連通し、第2のオリフィス212を介して第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連通する。シリンダヘッド10における燃焼室20および排気集合部41を好適に冷却するためには、第1のウォータジャケット50を流れる流量と、第2のウォータジャケット60を流れる流量との分布を最適化することが必要である。
そこで、第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連なる流路断面積と、第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連なる流路断面積との比率によって、第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率を定めている。具体的には、第1のオリフィス211の開口面積と、第2のオリフィス212の開口面積とを変えることによって、第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連なる流路断面積と、第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連なる流路断面積との比率を定めている。これによって、第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率が定まり、流量分布を最適化して、燃焼室20および排気集合部41を好適に冷却することができる。また、ヘッドガスケット210における第1と第2のオリフィス211、212を利用することによって、流量分布の最適化を簡単に行うことができる。
次に、冷却水の流れを説明する。
シリンダブロック200のウォータジャケットを流れる冷却水は、第1と第2のオリフィス211、212の開口面積に応じた比率で、第1と第2のウォータジャケット50、60に流下する。
第1のウォータジャケット50においては、冷却水は、冷却水入口51から流入し、通路56→点火プラグ部53を冷却する通路54→通路55と流れ、冷却水出口52から流出する。通路54における流入口54aおよび流出口54bは、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部53を挟んで互いに反対側に配置している。このため、通路54における冷却水の主な流れが、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)となる。複数の気筒の周囲には、冷却水がほぼ同じ条件(温度や流量など)にて流れる。したがって、複数の気筒間の温度バラツキを抑制することができ、内燃機関の性能の向上に寄与することができる。
第2のウォータジャケット60においては、冷却水は、冷却水入口61から流入し、下部通路64→連通路65→上部通路63と流れ、さらに、第1のウォータジャケット50の通路54を迂回するように集合路66を流れ、冷却水出口62から流出する。第2のウォータジャケット60は、第1のウォータジャケット50と独立して設けられているので、第2のウォータジャケット60に冷却水を流すための好適な条件、例えば、冷却水入口61と冷却水出口62とにおける冷却水の圧力差などを、第1のウォータジャケット50に冷却水を流すための好適な条件とは別個独立に設定することができる。第1と第2のウォータジャケット50、60のそれぞれの冷却水流量を独立して調整できることから、大きな冷却量が必要な第1のウォータジャケット50の冷却水量を確保することができる。そして、第2のウォータジャケット60は上部通路63と下部通路64と連通路65とを含んでいるので、排気ポート40の近傍壁、メネジ部73、排気側シール面72を十分に冷却することができる。メネジ部73、排気側シール面72を十分に冷却できるので、ボルト締結による応力が低下せず、シリンダブロック200との締結状態を安定して維持できる。第2のウォータジャケット60の集合路66は、気筒の間に分布していないことから、排気集合部41を冷却した後の冷却水の温度によって、複数の気筒間の温度バラツキが大きくなることがない。
よって、複数の気筒ごとの温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポート40の近傍壁などの冷却機能を十分に確保し得る、内燃機関のシリンダヘッド10を得ることができる。しかも、排気集合部41を冷却した後の冷却水が気筒の間を流れないので、複数の気筒間の温度バラツキを一層抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関のシリンダヘッド10によれば、排気集合部41を一体形成したシリンダヘッド10であって、燃焼室20を冷却するための第1のウォータジャケット50の通路のうち、少なくとも点火プラグ部53を冷却する通路54における冷却水の流入口54aおよび流出口54bを、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部53を挟んで互いに反対側に配置して、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)に冷却水を流下させているので、複数の気筒間の温度バラツキを抑制することができる。さらに、排気集合部41を冷却するための第2のウォータジャケット60は、第1のウォータジャケット50と独立して設けられており、上部通路63と、下部通路64と、連通路65とを含んでいるので、排気ポート40の近傍壁などを冷却することができる。もって、複数の気筒間の温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポート40の近傍壁などの冷却機能を十分に確保することができる。
第2のウォータジャケット60は、複数の燃焼室20が並んだ方向の端部に位置する燃焼室20よりもさらに外方位置において、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向に伸びているので、集合路66が気筒の間に分布せず、排気集合部41を冷却した後の冷却水が気筒の間を流れないので、複数の気筒間の温度バラツキを一層抑制することができる。
第2のウォータジャケット60は、第1のウォータジャケット50を形成するための中子110と別個独立した少なくとも1つの中子123(121、122)によって形成しているので、中子100、110、123(121、122)をセットするときの自由度を向上させることができる。
第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連なる流路断面積と、第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連なる流路断面積との比率によって、第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率を定めているので、流量分布を最適化して、燃焼室20および排気集合部41を好適に冷却することができる。
実施形態にあっては、排気ポート40の近傍壁のほか、エキゾーストマニホールドを取り付けるためのメネジ部73や、排気側シール面72を十分に冷却することができるので、シリンダブロック200との締結状態を安定して維持できる。
また、ヘッドガスケット210における第1と第2のオリフィス211、212を利用することによって、第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率を定めているので、流量分布の最適化を簡単に行うことができる。
図示した実施形態にあっては、第1のウォータジャケット50の通路54における冷却水の主な流れが排気側から吸気側に向かう形態であるが、本発明はこの場合に限定されるものではない。図示例とは逆に、通路54における冷却水の主な流れが吸気側から排気側に向けて流れる形態でもよい。この場合であっても、複数の気筒間の温度バラツキを抑制する冷却水の流れを実現しつつ、排気ポート40の近傍壁などの冷却機能を十分に確保することができる。
また、通路54における冷却水の流入口54aおよび流出口54bが複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部53を挟んで互いに反対側に配置していればよく、各通路のレイアウト上から、第1のウォータジャケット50の冷却水入口51および冷却水出口52が、複数の燃焼室20が並んだ方向に対して交差する方向(X軸)で点火プラグ部53を挟んで互いに反対側に位置していなくてもよい。
(変形例)
第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率を定めるために、第1のオリフィス211の開口面積と、第2のオリフィス212の開口面積とを変える実施形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率を定め得る限りにおいて、適宜の手段によって、第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連なる流路断面積と、第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連なる流路断面積との比率を変えることができる。
例えば、図7(A)(B)に示すように、シリンダブロック220におけるウォータジャケット221に仕切り壁222を設け、仕切られたそれぞれのウォータジャケット221の開口面積を変えることによって、第1のウォータジャケット50の冷却水入口51に連なる流路断面積と、第2のウォータジャケット60の冷却水入口61に連なる流路断面積との比率を定めてもよい。この場合においても、第1のウォータジャケット50を流れる冷却水量と第2のウォータジャケット60を流れる冷却水量との比率が定まり、流量分布を最適化して、燃焼室20および排気集合部41を好適に冷却することができる。ヘッドガスケット210における第1と第2のオリフィス211、212の開口面積をさらに変えても良い。
10 シリンダヘッド、
20 燃焼室、
30 吸気ポート、
40 排気ポート、
41 排気集合部、
50 第1のウォータジャケット、
51 冷却水入口、
52 冷却水出口、
53 点火プラグ部、
54 点火プラグ部を冷却する通路、
54a 点火プラグ部を冷却する通路における冷却水の流入口、
54b 点火プラグ部を冷却する通路における冷却水の流出口、
55 燃焼室を吸気側にて冷却する通路、
56 燃焼室を排気側にて冷却する通路、
60 第2のウォータジャケット、
61 冷却水入口、
62 冷却水出口、
63 上部通路、
64 下部通路、
65 連通路、
66 集合路、
71 吸気側シール面、
72 排気側シール面、
73 メネジ部、
100 排気ポート用中子、
110 第1のウォータジャケット用中子、
121、122、123 第2のウォータジャケット用中子、
200 シリンダブロック、
201 ウォータジャケット、
210 ヘッドガスケット、
211 第1のオリフィス、
212 第2のオリフィス、
220 シリンダブロック、
221 ウォータジャケット、
222 仕切り壁、
Y軸 複数の燃焼室が並んだ方向、
X軸 複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向。

Claims (4)

  1. 複数の燃焼室のそれぞれから伸びた複数の排気ポートを集合させた排気集合部を一体形成した内燃機関のシリンダヘッドであって、
    前記燃焼室を冷却するための第1のウォータジャケットと、
    前記第1のウォータジャケットと独立して設けられ、前記排気集合部を冷却するための第2のウォータジャケットと、を有し、
    前記第2のウォータジャケットは、前記排気集合部の上部を冷却する上部通路と、前記排気集合部の下部を冷却する下部通路と、前記上部通路と前記下部通路とを連通する連通路とを含み、
    前記第1のウォータジャケットにおける少なくとも点火プラグ部を冷却する通路は、冷却水の流入口および流出口を、前記複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向で前記点火プラグ部を挟んで互いに反対側に配置して、前記複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向に冷却水を流下させる、内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記第2のウォータジャケットは、前記複数の燃焼室が並んだ方向の端部に位置する燃焼室よりもさらに外方位置において、前記複数の燃焼室が並んだ方向に対して交差する方向に伸びている、請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 前記第2のウォータジャケットは、前記第1のウォータジャケットを形成するための中子と別個独立した少なくとも1つの中子によって形成している、請求項1または請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記第1のウォータジャケットの冷却水入口に連なる流路断面積と、前記第2のウォータジャケットの冷却水入口に連なる流路断面積との比率によって、前記第1のウォータジャケットを流れる冷却水量と前記第2のウォータジャケットを流れる冷却水量との比率を定めている、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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