JP5981830B2 - シリンダヘッドのウォータージャケット構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッドのウォータージャケット構造に関し、特に、複数の排気ポートを集合させる排気集合部を一体形成したシリンダヘッドのウォータージャケット構造に関する。
従来、燃費向上及びCO削減の要請からエンジン等の内燃機関の小型化が望まれているが、このような内燃機関は小型化によるトルク不足を解消するために過給機を備えていることが多い。一方、内燃機関の小型化・軽量化を図るために、複数の燃焼室から伸びる複数の排気ポートを集合させる排気集合部をシリンダヘッド内に一体に形成した内燃機関が開発されている。排気集合部は高温になり易く、特に、排気集合部の直ぐ下流側に過給機を配置した場合には、過給機の熱害防止のために排気集合部を十分に冷却することが重要になる。そのため、このようなシリンダヘッドでは、燃焼室を冷却する燃焼室用ウォータージャケットの他に、排気ポート及び排気集合部を冷却する排気用ウォータージャケットが設けられている。
例えば、特許文献1〜3には、排気集合部の上側と下側にそれぞれ排気用ウォータージャケットを設け、排気集合部の出口開口部が設けられたシリンダヘッドの側面と当該排気集合部との間に、上側と下側の排気用ウォータージャケットを連通する連通部を設けたシリンダヘッドのウォータージャケット構造が開示されている。
独国特許出願公開2008−059832号明細書 特開2008−309158号公報 特開2010−209749号公報
しかし、特許文献1〜3に記載のシリンダヘッドのウォータージャケット構造では、排気集合部における排気の流速が考慮されておらず、冷却効率の向上の余地があった。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、排気集合部の冷却効率の向上を図ることが可能なシリンダヘッドのウォータージャケット構造を提供することを課題とする。
本発明に係るシリンダヘッドのウォータージャケット構造は、シリンダヘッドの底面に形成された複数の燃焼室頂部と、前記複数の燃焼室頂部のそれぞれに連通する複数の吸気ポート及び複数の排気ポートと、前記シリンダヘッドの内部で前記複数の排気ポートを集合させる排気集合部と、前記シリンダヘッドにおいてシリンダ列方向を挟んで形成されている前記複数の吸気ポート側の側面及び前記複数の排気ポート側の側面のうち、前記複数の排気ポート側の側面に形成されており、前記排気集合部と連通する排気出口と、前記排気集合部を冷却する排気用ウォータージャケットと、を備え、前記排気用ウォータージャケットは、前記排気集合部に対してシリンダ軸線方向の上側に配置されて前記排気集合部を覆う上側排気用ウォータージャケットと、前記排気集合部に対してシリンダ軸線方向の下側に配置されて前記排気集合部を覆う下側排気用ウォータージャケットと、を有し、前記排気出口は、前記複数の排気ポート側の側面において、シリンダ列方向における中心から偏倚した位置に開口しており、前記排気集合部は、シリンダ軸線方向及び前記シリンダ列方向の両方に直交する方向において、前記排気出口に近づくにつれて拡径しているとともに、前記シリンダ軸線方向には略同一径であり、前記排気出口は、前記シリンダ軸線方向には前記排気集合部と略同一径となる扁平形状を呈し、前記上側排気用ウォータージャケット及び前記下側排気用ウォータージャケットは、前記シリンダ軸線方向及び前記シリンダ列方向の両方に直交する方向において、前記排気出口に近づくにつれて拡径しており、前記上側排気用ウォータジャケットは、前記複数の排気ポートとは反対側となる端部における前記排気出口以外の部位に対向するように、下側に向かって突出する第1突出部を有しており、前記下側排気用ウォータジャケットは、前記複数の排気ポートとは反対側となる端部における前記排気出口以外の部位に対向するように、上側に向かって突出する第2突出部を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、排気集合部の排気出口がシリンダ列方向における中心から偏倚した位置に開口しており、排気集合部の第2集合部が排気出口に近づくにつれて拡径しているので、排気出口から遠い部分において排気の流速を大きくして冷却効率を向上するとともに、排気出口に近い部分において排気の流量を大きくしつつ流速を小さくし、さらには各ウォータージャケットとの接触面積を大きくして冷却効率を向上することができる。また、製造時に砂中子をシリンダヘッド内部から洗浄する際においても、排気出口に近い部分における流路の断面積を排気出口から遠い部分よりも大きくしているので、残留物をより効率的に除去することができる。
また、このような構成によれば、第2集合部を扁平な形状とすることによって、各ウォータージャケット内部を流れる冷却液の容量の増加を抑えつつ冷却効率を向上することができるとともに、コンパクトなシリンダヘッドを提供することができる。
また、このような構成によれば、上側排気用ウォータージャケットと下側排気用ウォータージャケットとを互いに独立した流路としながら、排気集合部の下流側側部を突出部で被覆して排気集合管全体をウォータージャケットで覆うことができるので、排気集合部の冷却効率を向上させることができる。
本発明によれば、排気集合部の冷却効率の向上を図ることが可能なシリンダヘッドのウォータージャケット構造を提供することができる。
本実施形態に係るシリンダヘッドのウォータージャケット構造を有する内燃機関の断面図である。 シリンダヘッドの斜視図である。 シリンダヘッドの内部の排気集合部及びヘッド側ウォータージャケットを透視して描いた斜視図である。 ヘッド側ウォータージャケットと排気集合部とを上下に分解して示した斜視図である。 吸気用ウォータージャケット、燃焼室用ウォータージャケット及び上側排気用ウォータージャケットの底面図である。 下側排気用ウォータージャケットの底面図である。 ヘッド側ウォータージャケットと排気集合部を前方からみた正面図である。 ブロック側ウォータージャケットから吸気用ウォータージャケットへの冷却液の流れを説明するための分解斜視図である。 ブロック側ウォータージャケットから下側排気用ウォータージャケットへの冷却液の流れを説明するための分解斜視図である。 ガスケットにヘッド側ウォータージャケットとブロック側ウォータージャケットとを重ねて描いた底面図である。 吸気用ウォータージャケット、燃焼室用ウォータージャケット及び上側排気用ウォータージャケットの冷却液の流れを説明するための底面図である。 下側排気用ウォータージャケットの冷却液の流れを説明するための底面図である。 (a)は排気集合部の底面図、(b)は排気集合部の正面図である。
本発明の実施形態について、図1乃至図12を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、各図に示すように、内燃機関Eが車両に設置された状態における前後左右上下に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るシリンダヘッドのウォータージャケット構造を有する内燃機関の断面図である。
図1に示すように、本発明が適用された内燃機関Eは、4つのシリンダ1a(図1では1つのみ図示)が直列に配列されて一体に設けられたシリンダブロック1と、シリンダブロック1の上側端部に結合されるシリンダヘッド2と、シリンダブロック1とシリンダヘッド2の間に設置されるガスケット3と、シリンダヘッド2の上側端部に結合されるヘッドカバー(図示省略)とから構成される機関本体を備える。
内燃機関Eは、4つのシリンダ1aと、各シリンダ1aに往復運動可能に嵌合するピストン4と、各ピストン4にコンロッド5を介して連結されるクランク軸6とを備える多気筒内燃機関であり、搭載対象としての車両に、クランク軸6の回転中心線が左右方向に指向する横置き配置で搭載される。また、内燃機関Eは、吸気側を車両後方に向けて配置されるとともに排気側を車両前方に向けて配置されている。
シリンダ1a毎に、該シリンダ1aのシリンダ軸線Lcに平行な方向であるシリンダ軸線方向でピストン4とシリンダヘッド2との間には、シリンダ1aとピストン4とシリンダヘッド2とにより燃焼室7が形成される。
なお、本実施形態では、シリンダ軸線Lcと鉛直軸方向(すなわち上下方向)とが一致するように内燃機関Eが設置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばシリンダ軸線Lcが鉛直軸方向に対して傾斜するように内燃機関Eを設置してもよい。
シリンダブロック1は、前記したシリンダ1aやクランクケース(図示省略)の他、シリンダ1aを冷却する冷却液の流路となるブロック側ウォータージャケット10を有している。ブロック側ウォータージャケット10は、4つのシリンダ1aの全体を連続的に囲う凹溝状の空間であり、シリンダブロック1の上面に開口している(図8、図9参照)。ブロック側ウォータージャケット10の一端側には、図示しないラジエータで冷却された冷却液が供給されている。また、ブロック側ウォータージャケット10は、ガスケット3の貫通孔32,35等を介して、後記する吸気用ウォータージャケット50及び下側排気用ウォータージャケット90に連通しており、両者に冷却液を供給している。ブロック側ウォータージャケット10及びガスケット3については後に詳しく説明する。
図2は、シリンダヘッドの斜視図である。図3は、シリンダヘッドの内部の排気集合部及びヘッド側ウォータージャケットを透視して描いた斜視図である。なお、図3では、シリンダヘッド2の外形を仮想線(二点鎖線)で描いている。
シリンダヘッド2は、中子(例えば、砂中子)を用いた鋳造成形で製造される金属製部材である。シリンダヘッド2は、図1乃至図3(主に図1)に示すように、燃焼室7の頂部を構成する4つの燃焼室頂部21(図1では1つのみ図示)と、各燃焼室7にエアを導入する吸気ポート22と、各燃焼室7から燃焼ガスを排出する排気ポート23と、シリンダヘッド2の内部において複数の排気ポート23を集合させる排気集合部24と、これらを冷却するためのヘッド側ウォータージャケット40と、を主に有している。また、シリンダヘッド2は、その上部に動弁機構の一部(図示省略)を収容する動弁室25を有している。
燃焼室頂部21は、シリンダヘッド2の底面2aに設けられた略円錐形状の凹部である。吸気ポート22は、各燃焼室頂部21とシリンダヘッド2の後面2bとを連通している。排気ポート23は、各燃焼室頂部21と排気集合部24とを連通している。吸気ポート22及び排気ポート23は、1つの燃焼室頂部21に対して2つずつ設けられている。なお、吸気ポート22及び排気ポート23には、図示しない吸気バルブ及び排気バルブが設置されている。
図2に示すように、排気集合部24は、シリンダヘッド2の前面2cの左右方向の中心から偏倚した位置に開口する排気出口である1つの開口部24aを有している。排気集合部24は、シリンダヘッド2の内部であってシリンダブロック1よりも前方に張り出した部位に設けられている(図1参照)。動弁室25は、シリンダヘッド2の上面2dに形成された凹状の空間である。動弁室25には、図示しないカムシャフトやロッカアームやバルブ等の動弁機構の一部が収容される。また、シリンダヘッド2の左側面2eには、後記するヘッド側ウォータージャケット40の冷却液の出口となる出口開口部63,83,93が形成されている。シリンダヘッド2の左側面2eには、出口開口部63,83,93から排出される冷却液をヒータやラジエータに分配するウォーターアウトレット(図示省略)が取り付けられる。
なお、シリンダヘッド2の前面2cには、鋳造成形時にキャビティ内に設置される中子と型枠に支持される巾木とを連結する連結部によって形成される2つの支持孔2fが存在するが、この支持孔2fは後付けのキャップ等で閉塞される。
図1及び図3に示すように、ヘッド側ウォータージャケット40は、冷却液の流路となる空間であり、吸気ポート22を冷却するための吸気用ウォータージャケット50と、燃焼室頂部21を冷却するための燃焼室用ウォータージャケット60と、排気ポート23及び排気集合部24を冷却するための排気用ウォータージャケット70と、を備えている。
図1に示すように、吸気用ウォータージャケット50は、吸気ポート22の下方に設けられている。燃焼室用ウォータージャケット60は、燃焼室頂部21の直上であって吸気ポート22と排気ポート23の間に設けられている。排気用ウォータージャケット70は、排気ポート23及び排気集合部24の上側に配置された上側排気用ウォータージャケット80と、排気ポート23及び排気集合部24の下側に配置された下側排気用ウォータージャケット90と、を有している。
吸気用ウォータージャケット50は、ブロック側ウォータージャケット10に連通すると共に、燃焼室用ウォータージャケット60に連通している(図1の破線を参照)。燃焼室用ウォータージャケット60は、ブロック側ウォータージャケット10に連通すると共に、上側排気用ウォータージャケット80に連通している。下側排気用ウォータージャケット90は、ブロック側ウォータージャケット10に連通している。そして、下側排気用ウォータージャケット90は、吸気用ウォータージャケット50、燃焼室用ウォータージャケット60及び上側排気用ウォータージャケット80に連通していない。すなわち、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とは、シリンダヘッド2の内部において互いに独立した流路を形成している。
次に、排気集合部24及びヘッド側ウォータージャケット40(すなわち、吸気用ウォータージャケット50、燃焼室用ウォータージャケット60、上側排気用ウォータージャケット80及び下側排気用ウォータージャケット90)の詳細な構造について、図4乃至図7を参照して説明する。
図4は、ヘッド側ウォータージャケットと排気集合部とを上下に分解して示した斜視図である。図5は、吸気用ウォータージャケット、燃焼室用ウォータージャケット及び上側排気用ウォータージャケットの底面図である。図6は、下側排気用ウォータージャケットの底面図である。図7は、ヘッド側ウォータージャケットと排気集合部を前方からみた正面図である。
ここで、図4乃至図7では、説明の便宜のため、空間である排気集合部24及びヘッド側ウォータージャケット40を実体があるもの(すなわちこれらに対応する中子)のように描いている。
図4に示すように、排気集合部24は、各燃焼室7に連通する2本の排気ポート23を1本に集合させる第1集合部24bと、4本の第1集合部24bを集合させる第2集合部24cと、を有している。開口部24aは、シリンダヘッド2の左右方向の中心から偏倚した位置に設けられている。4本の第1集合部24bのうち、右側及び左側の第1集合部24bは、両者の中間の2つの第1集合部24bよりも長い。この右側及び左側の第1集合部24bの前側の側面が、後記する上側排気用ウォータージャケット80の突出部81及び下側排気用ウォータージャケット90の突出部91(図1,図4乃至図6参照)による冷却対象となる排気集合部24の下流側側部24dを構成している。下流側側部24dは、平面視で、左右両端の排気ポート23から開口部24aに近づくほど前側に位置するように傾斜している。かかる排気集合部24については、後に詳細に説明する。
図4、図5(主に図5)に示すように、吸気用ウォータージャケット50は、吸気ポート22(図1参照)を冷却する部位であり、各吸気ポート22の下側を左右方向に横断するように蛇行しながら延設されている。吸気用ウォータージャケット50は、各吸気ポート22の下方に、シリンダヘッド2の底面2a(図2参照)に開口する8つの吸気側流入部51を有している。また、吸気用ウォータージャケット50は、隣り合うシリンダ1a同士の間(以下、「シリンダ軸間」という場合がある。)及び左右のシリンダ1aの外側に対応する位置に、燃焼室用ウォータージャケット60と連通する連通部52を有している。3つのシリンダ軸間の連通部52の下方には、シリンダヘッド2の底面2aに開口する軸間流入部53がそれぞれ設けられている。
燃焼室用ウォータージャケット60は、燃焼室頂部21(図1参照)を冷却する部位であり、各燃焼室頂部21の上方を左右方向に横断するように延設されている。燃焼室用ウォータージャケット60は、吸気用ウォータージャケット50よりも前後方向に幅広に形成されており、図示しない点火プラグの周囲を囲っている。燃焼室用ウォータージャケット60は、右側の端部に、シリンダヘッド2の底面2aに開口する2つの燃焼室側流入部61を有している(図7参照)。また、燃焼室用ウォータージャケット60は、排気ポート23(図1参照)同士の間に対応する位置に、上側排気用ウォータージャケット80と連通する連通部62を有している。さらに、燃焼室用ウォータージャケット60は、左側の端部に、シリンダヘッド2の左側面2eに開口して冷却液の出口となる出口開口部63を有している(図2参照)。出口開口部63は、燃焼室用ウォータージャケット60よりも前後方向に幅広に形成されており、前側に延設されている。
図4、図5、図7(主に図5)に示すように、上側排気用ウォータージャケット80は、各排気ポート23及び排気集合部24の上側を被覆するように設けられている。上側排気用ウォータージャケット80は、吸気用ウォータージャケット50及び燃焼室用ウォータージャケット60に比較して、前後方向の幅寸法が広く、かつ、上下方向の厚さ寸法が薄く形成されている(図1参照)。上側排気用ウォータージャケット80は、前側の端部から下向きに突出する突出部81を有している(図1参照)。突出部81は、排気集合部24の下流側側部24dに対向するように配置されている。なお、上側排気用ウォータージャケット80の前側の端部のうち排気集合部24の開口部24aに対応する部分82には突出部81が設けられていない。上側排気用ウォータージャケット80は、左側の端部に、シリンダヘッド2の左側面2eに開口して冷却液の出口となる出口開口部83を有している(図2参照)。
ちなみに、図5を参照して説明すると、吸気用ウォータージャケット50と燃焼室用ウォータージャケット60の間の部位55には、吸気ポート22が設置される。また、燃焼室用ウォータージャケット60のうちシリンダ1aの中心位置に対応する部位65には、点火プラグ(図示省略)が設置される。また、燃焼室用ウォータージャケット60と上側排気用ウォータージャケット80の間の部位67には、排気弁(図示省略)が設置される。
図4、図6、図7(主に図6)に示すように、下側排気用ウォータージャケット90は、各排気ポート23及び排気集合部24の下側を被覆するように設けられている。下側排気用ウォータージャケット90は、上側排気用ウォータージャケット80と厚さ寸法が同程度となるように扁平に形成されている(図1参照)。下側排気用ウォータージャケット90は、前側の端部から上向きに突出する突出部91を有している(図1参照)。突出部91は、排気集合部24の下流側側部24dに対向するように配置されている。なお、下側排気用ウォータージャケット90の前側の端部のうち排気集合部24の開口部24aに対応する部分92には突出部91が設けられていない。下側排気用ウォータージャケット90は、左側の端部に、シリンダヘッド2の左側面2eに開口して冷却液の出口となる出口開口部93を有している(図2参照)。下側排気用ウォータージャケット90は、後側の端部であって各排気ポート23の下方に対応する位置に、シリンダヘッド2の底面2aに開口する8つの排気側流入部94を有している。このように、排気ポート23の直下に排気側流入部94が設けられているので、排気ポート23を効率よく冷却することができる。なお、出口開口部93から最も遠い側(すなわち上流側)の2つの排気側流入部94の間には、追加流入部95が設けられている。
なお、排気集合部24及びヘッド側ウォータージャケット40は、図4に示すような形状の砂型である第2ウォータージャケット用中子200、排気用中子300及び第1ウォータージャケット用中子100を、シリンダヘッド2の鋳造用金型(図示省略)のキャビティに下からこの順序で設置することによって形成される。つまり、3つの中子を下から順に積み重ねるように配置するだけで中子の設置が完了するので、中子の設置作業の煩雑化が抑制される。
図8は、ブロック側ウォータージャケットから吸気用ウォータージャケットへの冷却液の流れを説明するための分解斜視図である。図9は、ブロック側ウォータージャケットから下側排気用ウォータージャケットへの冷却液の流れを説明するための分解斜視図である。図10は、ガスケットの底面図にヘッド側ウォータージャケットとブロック側ウォータージャケットとを重ねて描いた底面図である。
なお、図8、図9では、説明の便宜のため、ヘッド側ウォータージャケット40のうち、流入部以外の部分を仮想線(二点鎖線)で描いている。また、図10では、ガスケット3にドットのハッチングを付すと共にブロック側ウォータージャケット10の開口部を仮想線(太破線)で描き込んでいる。
図8、図9、図10に示すように、ブロック側ウォータージャケット10は、4つのシリンダ1aの周囲を全体的に囲むように形成されている。ブロック側ウォータージャケット10は、最も右側のシリンダ1aの前側に、他の部位よりも幅広となる冷却液の導入部11を有している。導入部11には、仕切部材11aが挿入されており、冷却液の流れる方向を規制している。本実施形態では、導入部11の仕切部材11aよりも左側に冷却液配管Pが接続されている。また、ブロック側ウォータージャケット10は、シリンダ1a同士の間(シリンダ軸間)に対応する部位にくびれ部12を有している。また、シリンダ軸間には、前側と後側のくびれ部12同士を連通する凹溝状の軸間スリット13が形成されている。
図8、図9、図10(主に図10)に示すように、ガスケット3は、シリンダブロック1とシリンダヘッド2の結合部をシールする金属製の板状部材である。ガスケット3は、シリンダブロック1の4つのシリンダ1aに対応する4つのシリンダ開口部31を有している。また、ガスケット3は、吸気用ウォータージャケット50の吸気側流入部51及び軸間流入部53に対応する位置に形成された吸気側貫通孔32及び軸間貫通孔33と、燃焼室用ウォータージャケット60の燃焼室側流入部61に対応する位置に形成された燃焼室側貫通孔34と、下側排気用ウォータージャケット90の排気側流入部94及び追加流入部95に対応する位置に形成された排気側貫通孔35及び追加貫通孔36と、を有している。これらの吸気側貫通孔32、軸間貫通孔33、燃焼室側貫通孔34、排気側貫通孔35及び追加貫通孔36は、すべてブロック側ウォータージャケット10の開口部に対応する位置に形成されている。吸気側貫通孔32及び排気側貫通孔35は、一部に例外はあるが、右側に位置する孔の方(出口開口部63,83,93から遠い孔の方)が概ね大径に形成されている。特に、燃焼室側貫通孔34は、他の貫通孔32,33,35,36よりも大きな径に形成されている。これにより、後記する縦流れが形成され易くなる。
次に、ブロック側ウォータージャケット10及びヘッド側ウォータージャケット40における冷却液の流れについて、図8乃至図12を参照して説明する。
図11は、吸気用ウォータージャケット、燃焼室用ウォータージャケット及び上側排気用ウォータージャケットの冷却液の流れを説明するための底面図である。図12は、下側排気用ウォータージャケットの冷却液の流れを説明するための底面図である。
図8、図9に示すように、冷却液配管Pから導入部11に流入した冷却液(矢印Y1)は、ブロック側ウォータージャケット10に沿ってシリンダ1aの前側を左方向に流れ(矢印Y2)、左端部でUターンしたのち(矢印Y3)、ブロック側ウォータージャケット10に沿ってシリンダ1aの後側を右方向に流れ(矢印Y4)、右端部に到達する(矢印Y5)。また、冷却液は、軸間スリット13を通って、前側のくびれ部12から後側のくびれ部12に向かって流れる(矢印Y6)。
図9に示すように、ブロック側ウォータージャケット10に沿ってシリンダ1aの前側を左方向に流れる冷却液(矢印Y2)の一部は、ガスケット3に形成された排気側貫通孔35及び追加貫通孔36を通って、排気側流入部94及び追加流入部95から下側排気用ウォータージャケット90の内部に流入する(矢印Y7)。すなわち、本実施形態における冷却液の流れは、吸気用ウォータージャケット50に先行して下側排気用ウォータージャケット90に冷却液が流入するいわゆる排気先行型の流れになっている。これにより、排気ポート23及び排気集合部24を効率的に冷却することができる。
また、図8に示すように、ブロック側ウォータージャケット10に沿ってシリンダ1aの後側を右方向に流れる冷却液(矢印Y4)の一部は、ガスケット3に形成された吸気側貫通孔32を通って、吸気側流入部51から吸気用ウォータージャケット50の内部に流入する(矢印Y8a)。また、軸間スリット13を通る冷却液(矢印Y6)は、後側のくびれ部12に合流したところで、ガスケット3に形成された軸間貫通孔33を通って、軸間流入部53から吸気用ウォータージャケット50の内部に流入する(矢印Y8b)。また、ブロック側ウォータージャケット10の右端部に到達した冷却液(矢印Y5)は、ガスケット3に形成された燃焼室側貫通孔34を通って、燃焼室側流入部61から燃焼室用ウォータージャケット60の右端部に流入する(矢印Y9)。
図11に示すように、燃焼室側流入部61から燃焼室用ウォータージャケット60の右端部に流入した冷却液は、左端部の出口開口部63に向かって右から左に流れる(矢印Y10)。この流れ(矢印Y10)が、燃焼室用ウォータージャケット60においてシリンダ1a(すなわち燃焼室頂部21)の配列方向Lb(図8、図9参照)に沿う流れ(いわゆる縦流れ)を形成する。また、吸気側流入部51及び軸間流入部53から吸気用ウォータージャケット50の内部に流入した冷却液は、連通部52を通って燃焼室用ウォータージャケット60に流入し(矢印Y11)、前記した縦流れに合流する。燃焼室用ウォータージャケット60の内部を右から左へ流れた冷却液(矢印Y10)は、出口開口部63からシリンダヘッド2の外部へ流出する。
燃焼室用ウォータージャケット60を流れる冷却液の一部は、連通部62を通って上側排気用ウォータージャケット80に流入する。各連通部62から流入した流れ(矢印Y12)は、上側排気用ウォータージャケット80の前端側で合流し、シリンダ1a(すなわち燃焼室頂部21)の配列方向Lb(図8、図9参照)に沿う流れ(いわゆる縦流れ)を形成する(矢印Y13)。なお、上側排気用ウォータージャケット80の右前部80aは、出口開口部83に近づくほど前側に位置するように傾斜しているので、右側の連通部62から前方に向かって流入した冷却液は、上側排気用ウォータージャケット80の右前部80aに案内されて出口開口部83へ向かうように流れ易くなっている。上側排気用ウォータージャケット80の内部を右から左へ流れた冷却液は、出口開口部83からシリンダヘッド2の外部へ流出する。
図12に示すように、排気側流入部94から下側排気用ウォータージャケット90に流入した冷却液(矢印Y14)は、前方に向かって流れて下側排気用ウォータージャケット90の前端側で合流し、シリンダ1a(すなわち燃焼室頂部21)の配列方向Lb(図8、図9参照)に沿う流れ(いわゆる縦流れ)を形成する(矢印Y15)。なお、下側排気用ウォータージャケット90の右前部90aは、出口開口部93に近づくほど前側に位置するように傾斜しているので、右側の排気側流入部94及び追加流入部95から前方に向かって流入した冷却液は、下側排気用ウォータージャケット90の右前部90aに案内されて出口開口部93へ向かうように流れ易くなっている。下側排気用ウォータージャケット90の内部を右から左へ流れた冷却液(矢印Y15)は、出口開口部93からシリンダヘッド2の外部へ流出する。
ここで、排気集合部24について詳細に説明する。図13に示すように、排気集合部24は、各燃焼室7に連通する2本の排気ポート23を1本に集合させる第1集合部24bと、4本の第1集合部24bを集合させる第2集合部24cと、を有している。4本の第1集合部24bは、シリンダ軸線方向(上下方向、図13の紙面に直交する方向)とシリンダ列方向(左右方向)とに直交する前後方向に延設されている。第2集合部24cは、シリンダ列方向に延設されている。第1集合部24bの下流側端部(前端部)は、第2集合部24cの上流側端部(後端部)に排気流通可能に接続されている。開口部24aは、第2集合部24cの下流側端部(前端部)に排気流通可能に形成されており、シリンダヘッド2の左右方向の中心から偏倚した位置、本実施形態では、正面視で、左から1番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23と左から2番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23との間に設けられている。
かかる構造の排気集合部24において、右から1番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23からの排気(矢印Y21,Y22)は、右から1番目の第1集合部24bにおいて合流し、第2集合部24cの右端部に流れ込み、左やや下方向への流れを形成する(矢印Y31)。また、右から2番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23からの排気(矢印Y23,Y24)は、右から2番目の第1集合部24bにおいて合流し、第2集合部24cの左右中心よりも右側に流れ込んで矢印Y31の流れと合流し、左やや下方向への流れを形成する(矢印Y32)。また、右から3番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23からの排気(矢印Y25,Y26)は、右から3番目の第1集合部24bにおいて合流し、第2集合部24cの左右中心よりも左側に流れ込んで矢印Y32の流れと合流し、左やや下方向への流れを形成する(矢印Y33)。また、右から4番目のシリンダに対応する2本の排気ポート23からの排気(矢印Y27,Y28)は、右から4番目の第1集合部24bにおいて合流し、第2集合部24cの左端部に流れ込み、下やや左方向の流れを形成する(矢印Y34)。そして、矢印Y33の流れと矢印Y34の流れが開口部24aの上流側で合流し、開口部24aから外部へ排出される(矢印Y41)。
ここで、第2集合部24cのうち、特に右の3本の第1集合部24bからの排気が流れる部分は、開口部24aに近づくにつれて拡径している。すなわち、第2集合部24cにおける右の3本の第1集合部24bからの排気が流れる部分は、下流に向かうにつれて排気の流路面積が増大するように構成されている。
本実施形態では、第2集合部24cにおける右の3本の第1集合部24bからの排気が流れる部分は、シリンダ軸線方向(紙面に直交する方向)とシリンダ列方向(左右方向)とに直交する方向で拡径している。すなわち、右から1番目の第1集合部24bと右から2番目の第1集合部24bとの間の排気流路の幅(略前後方向であって、流路方向に直交する方向の幅)W、右から2番目の第1集合部24bと右から3番目の第1集合部24bとの間の排気流路の幅W、右から3番目の第1集合部24bと右から4番目の第1集合部24bとの間の排気流路の幅Wには、以下の関係が成立する。
>W>W
また、本実施形態では、第2集合部24cは、シリンダ軸線方向には略同一径である。すなわち、右から1番目の第1集合部24bと右から2番目の第1集合部24bとの間の排気流路の厚み(上下方向の高さ)H、右から2番目の第1集合部24bと右から3番目の第1集合部24bとの間の排気流路の厚みH、右から3番目の第1集合部24bと右から4番目の第1集合部24bとの間の排気流路の厚みHには、以下の関係が成立する。
≒H≒H
また、本実施形態では、第2集合部24cにおける右の3本の第1集合部24bからの排気が流れる部分は、当該第2集合部24cの燃焼室頂部側縁部がシリンダ列(すなわち、燃焼室頂部21の列)に平行に形成されている。すなわち、右から1番目の第1集合部24bと右から2番目の第1集合部24bとの間の排気流路における燃焼室頂部側縁部と、右から2番目の第1集合部24bと右から3番目の第1集合部24bとの間の排気流路における燃焼室頂部側縁部とは、シリンダ列に平行であって左右に延びる仮想線L上に位置している。
以上のように、本実施形態に係るシリンダヘッドのウォータージャケット構造によれば、排気集合部24の排気出口である開口部24aがシリンダ列方向における中心から偏倚した位置に開口しており、排気集合部24の第2集合部24cにおける右の3本の第1集合部24bからの排気が流れる部分が開口部24aに近づくにつれて拡径しているので、開口部24aから遠い部分において排気の流速を大きくして冷却効率を向上するとともに、開口部24aに近い部分において排気の流量を大きくしつつ流速を小さくし、さらにはウォータージャケット80,90との接触面積を大きくして冷却効率を向上することができる。また、製造時に砂中子をシリンダヘッド2内部から洗浄する際においても、開口部24aに近い部分における流路の断面積を開口部24aから遠い部分よりも大きくしているので、残留物をより効率的に除去することができる。
また、第2集合部24cを扁平な形状とすることによって、ウォータージャケット80,90内部を流れる冷却液の容量の増加を抑えつつ冷却効率を向上することができるとともに、コンパクトなシリンダヘッド2を提供することができる。
また、排気集合部24の第2集合部24cの燃焼室頂部側縁部がシリンダ列に平行に形成されているので、燃焼室頂部側縁部が開口部24aに向かうにつれて燃焼室頂部21から離間する従来の構造と比較して、シリンダヘッド2の排気側側面への大型化を抑制しつつ、冷却効率を向上することができる。
また、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とは、シリンダヘッド2の内部において互いに独立した流路を形成しているので、冷却液の流れを互いに分離して流速の低下や冷却液の滞留箇所(淀み部)の発生を抑制することができる。そして、流速の低下や冷却液の滞留箇所(淀み部)の発生を極力少なくすることができるので、排気用ウォータージャケット70の内部を流れる冷却液の流速を上昇させて少ない冷却液量で効率的に排気集合部24を冷却することが可能となる。また、少ない冷却液量で効率的に排気集合部24を冷却することができるので、排気用ウォータージャケット70の容量を小さくすることができ、ひいてはシリンダヘッド2の小型化やウォーターポンプの小型化を図ることができる。
また、上側排気用ウォータージャケット80及び下側排気用ウォータージャケット90は、互いに他方側に向かって突出して排気集合部24の下流側側部24dに対向するように配置された突出部81,91を有するので、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とを互いに独立した流路としながら、排気集合部24の下流側側部24dを突出部81,91で被覆することができるので、排気集合部24の全体をウォータージャケットで覆い冷却効率を向上させることができる。
また、吸気用ウォータージャケット50は燃焼室用ウォータージャケット60に連通し、燃焼室用ウォータージャケット60は、上側排気用ウォータージャケット80に連通しているので、シリンダヘッド2の鋳造時に用いる複数の中子のうち、吸気用ウォータージャケット50、燃焼室用ウォータージャケット60及び上側排気用ウォータージャケット80に対応する中子(すなわち、図4に示す第1ウォータージャケット用中子100)を一体に形成することができる。また、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とが互いに分離しているので、特許文献1のように連通路を形成するための中子を別途用意する必要がない。これにより、中子の増加が抑制され、製造工程(中子の設置作業や中子の位置決め等)の煩雑化を抑制することができる。
また、燃焼室用ウォータージャケット60に連通している上側排気用ウォータージャケット80は、燃焼室頂部21の配列方向Lbに冷却液が流れるように形成されているので、流路面積が大きくても流速調整が容易になる。そのため、少ない冷却液量でも流速を速めて冷却効率を向上させることが容易になる。また、ブロック側ウォータージャケット10から冷却液が直接流入する下側排気用ウォータージャケット90も、燃焼室頂部21の配列方向Lbに冷却液が流れるように形成されているので、上記と同様の効果を奏する。
以上、本実施形態に係るシリンダヘッドのウォータージャケット構造について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、燃焼室用ウォータージャケット60を、上側排気用ウォータージャケット80に連通するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とが互いに独立した流路に成りさえすれば、燃焼室用ウォータージャケット60を、下側排気用ウォータージャケット90に連通するように構成してもよい。ちなみに、燃焼室用ウォータージャケット60を、上側排気用ウォータージャケット80に連通するように構成した方が、連通部62の上下方向の幅寸法を大きくすることができるので、図4に示す第1ウォータージャケット用中子100の剛性を大きくすることができる。
また、本実施形態では、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90の両方に、突出部81,91を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上側排気用ウォータージャケット80及び下側排気用ウォータージャケット90のいずれか一方のみに突出部を設けるようにしてもよい。このような構成でも、上側排気用ウォータージャケット80と下側排気用ウォータージャケット90とを分離しながら、排気集合部24の下流側側部24dを冷却することができる。
また、本発明は直列4気筒形式の内燃機関Eを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2気筒、3気筒等の他の気筒数の内燃機関Eにも適用可能であり、また、V型形式の内燃機関E等にも適用可能である。また、本発明は、自動車の内燃機関Eに限定されるものではなく、船舶や汎用機械などの他の内燃機関Eにも適用可能であることはいうまでもない。
1 シリンダブロック
1a シリンダ
2 シリンダヘッド
21 燃焼室頂部
22 吸気ポート
23 排気ポート
24 排気集合部
24d 下流側側部
3 ガスケット
10 ブロック側ウォータージャケット
40 ヘッド側ウォータージャケット
50 吸気用ウォータージャケット
60 燃焼室用ウォータージャケット
70 排気用ウォータージャケット
80 上側排気用ウォータージャケット
81 突出部
90 下側排気用ウォータージャケット
91 突出部
E 内燃機関
Lc シリンダ軸線

Claims (1)

  1. シリンダヘッドの底面に形成された複数の燃焼室頂部と、
    前記複数の燃焼室頂部のそれぞれに連通する複数の吸気ポート及び複数の排気ポートと、
    前記シリンダヘッドの内部で前記複数の排気ポートを集合させる排気集合部と、
    前記シリンダヘッドにおいてシリンダ列方向を挟んで形成されている前記複数の吸気ポート側の側面及び前記複数の排気ポート側の側面のうち、前記複数の排気ポート側の側面に形成されており、前記排気集合部と連通する排気出口と、
    前記排気集合部を冷却する排気用ウォータージャケットと、を備え、
    前記排気用ウォータージャケットは、前記排気集合部に対してシリンダ軸線方向の上側に配置されて前記排気集合部を覆う上側排気用ウォータージャケットと、前記排気集合部に対してシリンダ軸線方向の下側に配置されて前記排気集合部を覆う下側排気用ウォータージャケットと、を有し、
    前記排気出口は、前記複数の排気ポート側の側面において、シリンダ列方向における中心から偏倚した位置に開口しており、
    前記排気集合部は、シリンダ軸線方向及び前記シリンダ列方向の両方に直交する方向において、前記排気出口に近づくにつれて拡径しているとともに、前記シリンダ軸線方向には略同一径であり、
    前記排気出口は、前記シリンダ軸線方向には前記排気集合部と略同一径となる扁平形状を呈し、
    前記上側排気用ウォータージャケット及び前記下側排気用ウォータージャケットは、前記シリンダ軸線方向及び前記シリンダ列方向の両方に直交する方向において、前記排気出口に近づくにつれて拡径しており、
    前記上側排気用ウォータジャケットは、前記複数の排気ポートとは反対側となる端部における前記排気出口以外の部位に対向するように、下側に向かって突出する第1突出部を有しており、
    前記下側排気用ウォータジャケットは、前記複数の排気ポートとは反対側となる端部における前記排気出口以外の部位に対向するように、上側に向かって突出する第2突出部を有している
    ことを特徴とするシリンダヘッドのウォータージャケット構造。
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