JP2001193454A - オーバーヘッドカム型エンジン用のシリンダヘッド冷却用通路構造 - Google Patents
オーバーヘッドカム型エンジン用のシリンダヘッド冷却用通路構造Info
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Abstract
ッドから冷却液が排出される排出開口の直前の箇所に、
ウォーターギャラリーが形成されているものがある。冷
却水の流通の円滑を図り、ヘッドをバランスよく冷却す
るには、ウォーターギャラリーの位置は高い方がよい
が、吸気ポートの配置に制限されて、ウォーターギャラ
リーを十分に上方に位置させることができない。 【解決手段】 通液路10中には、冷却液排出開口12と連
通し、シリンダヘッドH1と熱交換をした冷却液が集合す
るウォーターギャラリー13が形成されている。このウォ
ーターギャラリー13は、シリンダ中心軸a1方向におい
て、吸気ポート21の上部に形成されている。
Description
カム(以下、「OHC」と略す。)型エンジンのシリン
ダヘッドを冷却液で冷却するための、シリンダヘッド冷
却用通路構造に関する。
に次のようなものである。すなわち、シリンダとシリン
ダヘッドとに通水路が形成され、その両通水路が連通し
ており、シリンダ側の通水路からシリンダヘッド側の通
水路に冷却水が送り込まれるような構造である。
開示されたOHC型V型エンジンの横断面図である。こ
のOHC型V型エンジンの冷却用通路構造は、シリンダ
に形成された通水路150と、シリンダヘッドに形成され
た通水路110とによって構成されている。シリンダの通
水路150からシリンダヘッドの通水路110に導かれた冷却
水は、ウォーターギャラリー113を経てシリンダヘッド
外部に排出される。シリンダヘッドのウォーターギャラ
リー113に連通して形成された冷却水排出開口112には、
冷却水管100Pが接続されており、冷却水はこの冷却水管
100Pに導かれてラジエータに還流される。一方、シリン
ダヘッドには吸気バルブと排気バルブとが取り付けられ
ており、それぞれのバルブに対応して吸気ポート121と
排気ポート131とが形成されている。ウォーターギャラ
リー113は、吸気ポート121の下方に位置している。
は、シリンダやシリンダヘッドとの熱交換を終えた冷却
水が最終的に集合する空間であり、ここを経て冷却水は
シリンダヘッドの外部へ排出される。よって、シリンダ
ヘッドの通水路は、冷却水がなるべく円滑にウォータ−
ギャラリーに集合するように設計されるべきである。
却水は温度上昇によって密度が低くなっており浮上しや
すくなっている。また、冷却水には気泡が混入すること
がある。これらのことを考慮すると、ウォーターギャラ
リーは通水路中においてなるべく上方に位置することが
望ましい。
く行うための冷却用通路構造としては、冷却水の流れが
偏らないように点火プラグ回り、排気ポート回り、排気
バルブ回り等高温部分を冷却した冷却水を、比較的温度
の低い吸気ポート近辺のウォーターギャラリーに集めて
から外部に排出する構造が望ましい。ところで、図4に
示す従来例のV型エンジンは、吸気ポート121を排気ポ
ート131側に対して上方に配置して、ウォーターギャラ
リー113をシリンダヘッド内の冷却用通路構造の最上部
に配設すると共に、その上方向きに冷却水排出開口112
と冷却水管100Pを設けている。しかし、この図4のよう
なシリンダヘッド冷却用通路構造では、冷却水の流れの
さらに高い位置にウォーターギャラリー113を設けよう
としても、吸気ポート121の配置に制限されて、十分上
方までウォーターギャラリー113を上げることができな
い。また、無理に上方に設けようとすると、シリンダが
大型化し、シリンダヘッドのコンパクト化が難しくな
る。また、シリンダの傾斜角を小さくすると、ウォータ
ーギャラリー113を冷却用通路の最上部に設けることが
難しくなる。
ー113に連通する冷却水排出開口112を、吸気ポート121
の直下ではなく、吸気ポート121に対して図中の紙面前
方若しくは後方に形成すると、シリンダヘッドの冷却バ
ランスがくずれやすくなるという問題がある。
もので、シリンダヘッドの冷却をバランスよく行うこと
ができ、ウォーターギャラリーを高い位置に設けること
で冷却効率を向上でき、しかも、シリンダヘッドをコン
パクトに構成できる、OHC型エンジン用のシリンダヘ
ッド冷却用通路構造を提供しようとするものである。
に、本願発明に係るシリンダヘッド冷却用通路構造は、
オーバーヘッドカム型のエンジンのシリンダヘッドに形
成されたシリンダヘッド冷却用通路構造であって、該シ
リンダヘッドには、該エンジンのシリンダ中心軸を含む
クランク軸の直角方向の平面に対して、略対称に、2の
吸気バルブが取り付けられ、該シリンダヘッドの、該シ
リンダ中心軸を含む該クランク軸の長手方向の平面に対
して、該吸気バルブと反対の側に、排気バルブが取り付
けられ、該シリンダヘッドには、該吸気バルブに対応し
た、該クランク軸に対して略直角の方向に延びて該シリ
ンダヘッドの一端側に達する吸気ポートと、該排気バル
ブに対応した、該クランク軸に対して略直角の方向に延
びて該シリンダヘッドの他端側に達する排気ポートとが
形成され、該シリンダヘッドには、冷却液を通過させる
通液路が形成され、該通液路は、該エンジンのシリンダ
ブロックと接合する該シリンダヘッドの底面に冷却液流
入開口を、該シリンダヘッドの外面に冷却液排出開口を
有し、該通液路中に、該冷却液排出開口と連通し、該シ
リンダヘッドと熱交換をした冷却液が集合するウォータ
ーギャラリーが形成され、該ウォーターギャラリーが、
該シリンダ中心軸方向において、該吸気ポートの上方に
形成されている(請求項1)。
ャラリーは、シリンダヘッドにおいて吸気ポート側のよ
り高い位置に形成されることになる。よって、シリンダ
ヘッドとの熱交換を終えて温度上昇して浮上しやすくな
った冷却液は、自然にウォーターギャラリーに集合す
る。また同様に、冷却液に混入した気泡も、自然にウォ
ーターギャラリーに集合する。
するために吸気ポートの位置を上方に持ち上げる必要も
ないので、シリンダヘッドをコンパクトに設計すること
ができる。
高い位置に形成されることになるので、冷却液排出開口
の位置は吸気ポートによる制約を受けない。従って、冷
却液排出開口を好適な位置に設けることができる。
において、該ウォーターギャラリーを、該2の吸気ポー
トの上方を跨ぐように形成し、冷却液が該2の吸気ポー
トの間と該2の吸気バルブの外側方とを通って該ウォー
ターギャラリーに集まるように、該通液路を形成すると
(請求項2)、吸気ポートまわりをバランスよく冷却す
ることができる。
において、該冷却液排出開口を、該ウォーターギャラリ
ーの上方であって、該2の吸気バルブの略中心線上に形
成するようにしてもよい(請求項3)。
において、該ウォーターギャラリーを、該2の吸気バル
ブのバルブステムの上部を収容するために該シリンダヘ
ッドに形成された室の該吸気ポート側の側壁と、該吸気
ポートとの間に形成すると(請求項4)、より一層、シ
リンダヘッドをコンパクトに設計することができる。
において、該吸気バルブが該排気バルブよりも上方に位
置するように、該シリンダ中心軸を傾斜させると(請求
項5)、より高い位置にウォーターギャラリーが位置す
ることになり、温度上昇した冷却液や気泡をウォーター
ギャラリーに集合させやすくなる。
に基づいて説明する。
面図であり、左側のシリンダS1及びシリンダーヘッドH1
についてのみ一部断面を示している。このOHC型エン
ジンEに、本願発明の一実施形態たるシリンダヘッド冷
却用通路構造が適用されている。OHC型エンジンE
は、2のシリンダS1,S2がV型に配置された、いわゆる
V型ツインエンジンである。各シリンダS1,S2のシリン
ダ中心軸a1,a2は、クランク軸Crを中心にして開き角
(バンク角)αをもって前後方向(図1において左右方
向)に開いている。前後の両シリンダヘッドH1,H2に
は、同様の構造のヘッド冷却用通路構造が適用されてい
るのであるが、以下では、左側のシリンダヘッドH1のヘ
ッド冷却用通路構造について説明する。
一部断面は、シリンダS1の中心をクランク軸Crと直角方
向に断面にした横断面である。
る。図1、2では、説明を分かりやすくするために必要
箇所を透視的に記載している。
と2の排気バルブ32とが取り付けられている。これら4
のバルブ22と32は、シリンダ中心軸a1を中心にして前後
に(図2では左右に)略等角度間隔で配置されている。
尚、図1および図2において、シリンダーヘッドS1部分
は、吸気バルブ22、排気バルブ32の中心を断面にしてい
る(図3のX−X線矢視断面)。シリンダヘッドH1に取
り付けられた吸気バルブ22や排気バルブ32はカム42によ
って開閉する。図2において、43はカム室であり、この
カム室43に吸気バルブ22のバルブステム23の上部が収容
されている。
ーヘッドH1を冷却するためのウォータージャケットは、
主に、シリンダヘッドH1に形成された第1通液路10と、
シリンダS1に形成された第2通液路50とによって構成さ
れている。そして、ヘッド冷却用通路構造は、主に、第
1通液路10によって構成されている。
いる。冷却液通路60は第2通液路50と連通している。冷
却液は、ウォーターポンプ(図示せず)によって冷却液
通路60を介して第2通液路50に送り込まれる。第2通液
路50に送り込まれた冷却液は、シリンダS1と熱交換を終
えた後、シリンダS1とシリンダヘッドH1との境界面を通
過して、シリンダヘッドH1に送り込まれる。そして、第
1通液路10においてシリンダヘッドH1との熱交換を終え
た冷却液は、第1通液路10中に形成されたウォーターギ
ャラリー13に集合し、このウォーターギャラリー13から
冷却液排出開口12を経て冷却液管Pに送り込まれる。冷
却液管Pは冷却液をラジエータ(図示せず)にまで導く
ように配管されている。
線を示す概念図であり、シリンダヘッドH1の底面上に、
吸気ポート21、吸気バルブ22、排気ポート31、排気バル
ブ32、点火プラグ44等を投影して示している。図3にお
ける中心線f1は、クランク軸Crと直角方向のシリンダS1
の中心線である。また、図3における中心線f2は、クラ
ンク軸Cr長手方向(クランク軸Cr方向)のシリンダS1の
中心線である。この図3では煩雑さを回避するために、
第1通液路10のうちのシリンダヘッドH1底面の開口11a
〜11h、ウォーターギャラリー13、冷却液排出開口12の
みを示し、その他の部分は省略している。第1通液路10
を流通する冷却液の流れ方向は、矢印によって概念的に
示されている。
10の構造を詳細に説明する。
の吸気バルブ22と2の排気バルブ32とが取り付けられて
いる。2の吸気バルブ22は、図3の中心線f1に対して略
対称に取り付けられており、2の排気バルブ32も中心線
f1に対して略対称に取り付けられている。
f2を挟んで、互いに反対側に位置している。本実施形態
においては、吸気ポート21と排気ポート31とは、この中
心線f2に対して略対称の位置に配置されている。しか
し、吸気ポート21と排気ポート31とは必ずしも対称位置
に配置される必要はない。また、本実施形態では2の排
気バルブ32がシリンダヘッドH1に取り付けられている。
しかし、排気バルブの数は2に限らず、1であってもよ
いし、3以上であってもよい。シリンダヘッドH1には、
各々の吸気バルブ22や排気バルブ32に対応して、吸気ポ
ート21や排気ポート31が形成されている。2の吸気ポー
ト21はシリンダヘッドH1の外面に形成された1の外側開
口21bに連通している。すなわち、外側開口21bから2に
分岐したポートがシリンダヘッドH1に形成されており、
この分岐したそれぞれのポートが吸気ポート21として機
能しているのである。2の吸気ポート21は、燃焼室内に
開口する内側開口21aから吸気バルブ22のバルブステム2
3に沿って伸延した後、外方に折れ曲がり、更に一つに
合体してシリンダーヘッドH1の吸気入口である外側開口
21bにまで伸延している。
は、クランク軸Crを中心に開き角(バンク角)αをもっ
て傾斜している。この傾斜によって、吸気バルブ22の方
が排気バルブ32よりも上方に位置している。
10は、冷却液を第1通液路10内部に流入させるための冷
却液流入開口11と、冷却液を第1通液路10外部に排出す
るための冷却液排出開口12とを有している。
いて、上記中心線f1に対して略対称形状に形成されてい
る。よって、第1通液路10を流れる冷却液の流線も、上
記中心線f1に対して略対称となる。
底面に形成されている。冷却液流入開口11は、シリンダ
ヘッドH1の底面に円周方向に配された複数の開口11a,11
b,11c,11d,11e,11f,11g,11hから成る。図3に、その開
口11a〜11hの形状が示されている。シリンダヘッドH1の
底面は、シリンダS1の天面と、ガスケット15を介して接
合する面である。シリンダS1の天面には、第2通液路50
内の冷却液を排出するための開口が形成されている。こ
の開口の形状は、第1通液路10の冷却液流入開口11の形
状に対応している。また、シリンダS1とシリンダヘッド
H1との間に介在するガスケット15には孔が形成されてい
る。この孔の形状は、第1通液路10の冷却液流入開口11
の形状に対応している。
ら成り、第1通液路10は複数の流路を有する。シリンダ
ヘッドH1の底面のそれぞれの開口11a〜11hを起点とする
これら流路は、シリンダヘッドH1の内部において連通し
ており、最終的にはウォーターギャラリー13に集合して
いる。
ート21、排気ポート31、点火プラグ44等の周辺を通過す
るように、複数の流路に分かれているが、これら流路は
最終的には冷却液排出開口12に連通するウォーターギャ
ラリー13に集合している。
に流入した冷却液の多くが、排気ポート31、排気バルブ
32、点火プラグ等高温部を冷やした後に吸気ポート21側
へ流れるように形成されている。高温部を冷やした冷却
液は、2の吸気ポート21の間や、2の吸気バルブ22の外
側方を通って、ウォーターギャラリー13に導かれる。本
実施形態では、冷却液流入開口11の吸気ポート21側の部
分から、吸気バルブ22の外側部を流れ、ウォーターギャ
ラリー13につながるような流路は比較的小さく形成され
ている。図2における孔部14は、シリンダヘッド冷却液
入口部のエアー抜き通路である。従って、冷却液流入開
口11の吸気ポート21側の部分から流入して、排気ポート
31周辺を流通することなくウォーターギャラリー13に至
る冷却液の流量は小さい。一方、冷却液流入開口11のう
ちの排気ポート31側の部分(図3において吸気ポート21
より左側の部分)から流入した冷却液については、その
大部分が、排気ポート31周辺を流通してから吸気ポート
21のバルブ間を流通し、その後にウォーターギャラリー
13に至るように、第1通液路10は形成されている。
から吸気ポート21周辺を流通してウォーターギャラリー
13に至る冷却液の流量は、排気ポート31周辺を流通する
ことなく吸気ポート21周辺のみを流通してウォーターギ
ャラリー13に至る冷却液の流量よりも大きい。ウォータ
ーギャラリー13は吸気ポート21の上方で、吸気ポート21
の外側開口21bに近い位置に前記中心線f1を跨いでほぼ
対称に中心線f2方向(クランク軸方向)に延びるように
形成されている。
ーターギャラリー13の上方でほぼ中心線f1上にウォータ
ーギャラリー13と連通するように、シリンダヘッドH1の
外面に形成されている。このウォーターギャラリー13
は、シリンダヘッドH1と熱交換を終えた冷却液が、冷却
液排出開口12から排出される直前に集合する空間であ
る。
リー13は前記中心線f1に対して略対称の形状に形成され
ているが、熱的バランスが大きくくずれない範囲であれ
ば、必ずしも対称でなくともよい。
13は、吸気ポート21の上方で、外側開口21bの内方で、
カム室43の側部(吸気ポート21の外側開口21b側)に形
成されている。ウォーターギャラリー13は、吸気ポート
21とカム室43の間にそれぞれの壁面を利用して形成され
ている。つまり、ウオーターギャラリー13とカム室43と
は、カム室43を区画する壁のうちの吸気ポート21側の部
分43aによって隔てられている。
らウォーターギャラリー13までの部分(ウォーターギャ
ラリー13を含む)に限ると、ウォーターギャラリー13は
第1通液路10の中で最もシリンダヘッドH1の頂部に近い
位置に形成されている。つまり、ウォーターギャラリー
13は、冷却液排出開口12側の部分を除くと、第1通液路
10中で、最上位置に形成されている。シリンダS1の傾斜
のために、ウォーターギャラリー13は他の部分よりも特
に高い箇所に位置に、しかもコンパクトに形成される。
ォーターギャラリー13の上方にウォーターギャラリー13
と連通して形成された冷却液排出開口12は、吸気ポート
21の外側開口21bよりもシリンダヘッドH1の頂部に近い
箇所に位置している。また冷却液排出開口12は、ほぼ鉛
直方向上方を向いている。
うに中心線f1上にある。このような箇所に冷却液排出開
口12を形成することができるのは、ウォーターギャラリ
ー13が吸気ポート21より上方に位置しているからであ
る。つまり、吸気ポート21に左右されず冷却液排出開口
12を形成できるからである。
位置させることにすると、このように冷却液排出開口12
を形成する箇所をある程度自由に選択できるようになる
のであるが、冷却液排出開口12の中心点を必ずしも前記
中心線f1上に位置させる必要はない。
造がどのように作用するかを、以下、説明する。
ら、冷却液流入開口11を介してシリンダヘッドH1の第1
通液路10内に流入する。第1通液路10は、吸気ポート2
1、排気ポート31、点火プラグ44の周辺を通過するよう
にして形成されている。
してから吸気ポート21周辺を流通してウォーターギャラ
リー13に至る冷却液の流量は、排気ポート31周辺を流通
することなく吸気ポート21周辺のみを流通してウォータ
ーギャラリー13に至る冷却液の流量よりも大きい。すな
わち、冷却液流入開口11から第1通液路10に流入した冷
却液の多くが、高温部を冷やした後に吸気ポート21側に
抜けて行く。よって、シリンダヘッドH1の排気ポート31
側と吸気ポート21側の温度差が小さくなり、熱膨張の違
いによるシリンダヘッドH1の歪みを小さくすることがで
きる。
中心点は上記中心線f1上に位置している。また、ウォー
ターギャラリー13は上記中心線f1に対して略対称の形状
に形成されており、冷却液流入開口11からウォーターギ
ャラリー13に至るまでの第1通液路10の流路も上記中心
線f1に対して略対称に形成されている。このように、第
1通液路10は、冷却液流入開口11から冷却液排出開口12
に至るまでの全経路において、上記中心線f1に対して略
対称の形状をなしている。よって、冷却液の流線は、こ
の中心線f1に対して略対称となる。このため、シリンダ
ヘッドH1の温度分布はこの中心線f1に対して略対照的な
ものとなり、この中心線f1を境にして一方側が他方側よ
りも著しく温度が高くなるようなことがない。よって、
熱膨張の違いによるシリンダヘッドH1の歪みは小さい。
上昇した冷却液は、密度が小さくなっており、浮上しや
すくなっている。第1通液路10内において冷却液は最終
的にウォーターギャラリー13に導かれる。このウォータ
ーギャラリー13は、冷却液排出開口12側の部分を除け
ば、第1通液路10中の最上位置にある。よって、温度上
昇して密度の小さくなった冷却液は、ウォーターポンプ
からの圧力のみならず、自身の浮力によってもウォータ
ーギャラリー13に流れて行く。つまり、冷却液は円滑に
ウォーターギャラリー13に集まり、第1通液路10の途中
で滞留するようなことがない。
の気泡が第1通液路10の途中で滞留してしまうと、その
箇所が居所的に温度上昇してしまい、シリンダヘッドH1
の歪みの原因となる。しかし、本実地形態のヘッド冷却
用通路構造ではウォーターギャラリー13が高い位置にあ
り、気泡は自然にウォーターギャラリー13に集まる。よ
って、気泡が第1通液路10の途中で滞留するようなこと
はない。
した冷却液や気泡は、冷却液排出開口12を通じて冷却液
管Pに排出される。前述したように、この冷却液排出開
口12は、ほぼ鉛直方向上方を向いている。よって、温度
上昇して浮力を得た冷却液や気泡は、円滑に冷却液管P
に排出されてゆく。
一実施形態を図面を参照しながら説明した。
液流入開口11から冷却液排出開口12に至るまでの全経路
において上記中心線f1に対して略対称をなしている。し
かし、必ずしも全経路を対称にする必要はない。例え
ば、少なくとも冷却液流入開口11からウォーターギャラ
リー13に至るまでの部分を略対称にしておけくだけで
も、温度バランスをとりやすくなる。
ラリー13は上記中心線f1に対して略対称の形状をなして
いる。しかし、ウォーターギャラリー13は、シリンダー
ヘッドの温度バランスが大きくくずれない範囲であれ
ば、必ずしも略対称の形状とする必要はない。
造は次のような効果を奏する。 (1)冷却液や気泡がシリンダヘッドの冷却用の通液路中
に滞留しにくくなり、よって、かかる滞留による局所的
な温度上昇に起因するシリンダヘッドの歪みを回避する
ことができる。 (2)冷却液排出開口を形成する位置についての自由度が
高まり、より温度バランスをとりやすい位置に冷却液排
出開口を形成することができるようになる。 (3)シリンダヘッドをコンパクトに設計することができ
るようになる。 (4)冷却液が、2の吸気ポートの間と2の吸気バルブの
外側方とを通って、2の吸気ポートの上方を跨ぐように
形成されたウォーターギャラリーに集まるようにする
と、吸気ポートをバランスよく冷却することができる。 (5)ウォーターギャラリーを、2の吸気バルブのバルブ
ステムの上部を収容するために該シリンダヘッドに形成
された室の吸気ポート側の側壁と、吸気ポートとの間に
形成すると、より一層、シリンダヘッドをコンパクトに
設計することができる。 (6)吸気バルブが排気バルブよりも上方に位置するよう
にシリンダが傾斜していると、ウォーターギャラリーの
位置がより高くなり、冷却液や気泡が通液路中に滞留し
にくくなる。
拡大図である。
である。
たエンジンの断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 オーバーヘッドカム型のエンジンのシリ
ンダヘッドに形成されたシリンダヘッド冷却用通路構造
であって、 該シリンダヘッドには、該エンジンのシリンダ中心軸を
含むクランク軸の直角方向の平面に対して、略対称に、
2の吸気バルブが取り付けられ、 該シリンダヘッドの、該シリンダ中心軸を含む該クラン
ク軸の長手方向の平面に対して、該吸気バルブと反対の
側に、排気バルブが取り付けられ、 該シリンダヘッドには、該吸気バルブに対応した、該ク
ランク軸に対して略直角の方向に延びて該シリンダヘッ
ドの一端側に達する吸気ポートと、該排気バルブに対応
した、該クランク軸に対して略直角の方向に延びて該シ
リンダヘッドの他端側に達する排気ポートとが形成さ
れ、 該シリンダヘッドには、冷却液を通過させる通液路が形
成され、 該通液路は、該エンジンのシリンダブロックと接合する
該シリンダヘッドの底面に冷却液流入開口を、該シリン
ダヘッドの外面に冷却液排出開口を有し、 該通液路中に、該冷却液排出開口と連通し、該シリンダ
ヘッドと熱交換をした冷却液が集合するウォーターギャ
ラリーが形成され、 該ウォーターギャラリーが、該シリンダ中心軸方向にお
いて、該吸気ポートの上方に形成された、シリンダヘッ
ド冷却用通路構造。 - 【請求項2】該ウォーターギャラリーが、該2の吸気ポ
ートの上方を跨ぐように形成され、 冷却液が該2の吸気ポートの間と該2の吸気バルブの外
側方とを通って該ウォーターギャラリーに集まるよう
に、該通液路が形成された、請求項1記載のシリンダヘ
ッド冷却用通路構造。 - 【請求項3】該冷却液排出開口が、該ウォーターギャラ
リーの上方であって、該2の吸気バルブの略中心線上に
形成された、請求項1または2記載のシリンダヘッド冷
却用通路構造。 - 【請求項4】該ウォーターギャラリーが、該2の吸気バ
ルブのバルブステムの上部を収容するために該シリンダ
ヘッドに形成された室の該吸気ポート側の側壁と、該吸
気ポートとの間に形成された、請求項1〜3のいずれか
一の項に記載のシリンダヘッド冷却用通路構造。 - 【請求項5】 該吸気バルブが該排気バルブよりも上方
に位置するように、該シリンダ中心軸が傾斜した、請求
項1〜4のいずれか一の項に記載のシリンダヘッド冷却
用通路構造。
Priority Applications (2)
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