JP7048657B2 - ウォータジャケット - Google Patents

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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドを冷却するウォータジャケットに関する。
従来、シリンダヘッドのウォータジャケットの底壁に中央に向かって延びるフィンを備えるものとして、ウォータジャケット部を画定するシリンダヘッド下面側の壁部に、シリンダ中心側に湾曲しつつシリンダヘッドの一方側から他方側に延出するフィンが膨出形成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のものによれば、フィンによって放熱効果を高めることができるとともに、フィンによって、冷却液を中央に寄せることができるため、冷却液が端で淀むことを防止することができる。
特公平7-103828号公報
従来のシリンダヘッドのウォータジャケットは、シリンダヘッドを冷却する為に滞留の無い均一な流れになるように設定されており、その役割のひとつとしてノッキングを抑制することで燃焼効率を向上させる役割を持っている。
その一方で、近年のウォータジャケットの形状は複雑化しており、部分的に冷却液の滞留が発生し冷却を阻害する場合もある。
その対策として、流路内の壁面にフィンのような突起形状を付与することで、冷却液の流れを制御し滞留を防止すること、接触面積の拡大による冷却性能の向上が図られているが、最適な突起形状を付与しなければ圧力損失の増大によりウォータポンプ効率の悪化が発生する。また、必要以上の突起高さはウォータジャケット中子の成型性やシリンダヘッドの鋳造性を悪化させる原因となり生産性が低下する。
本発明は、以上の点に鑑みて、効率的な冷却を行うことでノッキングを抑制するとともに、ウォータポンプの損失悪化を防ぐことが可能なウォータジャケットを提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明のウォータジャケットは、
シリンダヘッドの燃焼室を形成する燃焼室壁と、
前記燃焼室に連なる吸気ポートを形成する吸気ポート壁と、
前記燃焼室に連なる排気ポートを形成する排気ポート壁と、
燃焼室壁と吸気ポート壁と排気ポート壁とに面し、冷却液がシリンダ列方向に流れる冷却液路と、
前記冷却液路内で吸気ポート壁と排気ポート壁との間を流れる冷却液の流れる方向と直交する方向に延びる複数の突条部と、
前記シリンダ列方向の他端に形成された冷却液を排出するための冷却液流出通路と、
を備え、
前記突条部は、燃焼室壁と吸気ポート壁及び排気ポート壁の少なくとも一方との境界部よりも燃焼室壁側に形成されており、
前記突条部は、突出方向先端に水平部を備え、複数の前記突条部の間には、突出方向基端側に向かって凹んだ滞留部を備え、
前記突条部は吸気ポート壁と排気ポート壁と間の燃焼室壁に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、突条部により熱伝達効率を向上させ、冷却性能を向上させることができる。また、壁面に形成される突条部により壁面剛性が向上し、薄肉化により熱伝達効率をさらに向上させることができる。
また、本発明においては、前記突条部は、突出方向先端に水平部を備え、複数の前記突条部の間には、突出方向基端側に向かって凹んだ滞留部を備えている
本発明によれば、突条部を形成することによる圧力損失の増加を水平部で抑制することができ、且つ冷却液が突条部に衝突することによる熱伝達効率を向上させることができる。
また、本発明においては、前記突条部は吸気ポート壁と排気ポート壁と間の燃焼室壁に形成されている。
本発明によれば、突条部によって燃焼室廻りの剛性を向上させることができ、且つ、燃焼室壁を薄肉にして熱伝達効率の向上を図ることができる。
]また、本発明においては、
前記シリンダヘッドは、シリンダブロックの上に組付けられるものであり、シリンダヘッドのシリンダブロックとの合わせ面と吸気ポート壁底面との境界部、及び前記合わせ面と排気ポート壁底面との境界部を備え、
前記突条部は、前記合わせ面と排気ポート壁底面との境界部に少なくとも形成されていることが好ましい。
本発明によれば、燃焼室直下流の排気ガスを冷却でき、排気ガスの冷却を効果的に行うことができる。また、シリンダヘッドのバルブシート廻りの冷却を効果的に行うことができる。
]また、本発明においては、
複数の排気ポートと、排気ポートを合流させる排気集合部と、を有するシリンダヘッドを備えた多気筒の内燃機関に用いられるものであり、
前記排気集合部を覆う集合部冷却液路を備え、
前記集合部冷却液路を流れる冷却液は、前記冷却液路を流れる冷却液よりも流速が高くなるように、前記集合部冷却液路の断面積は小さく、表面積を大きく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、冷却液の主流を高温となる排気集合部として排気熱を確実に冷却することができる。また、燃焼室は、突条部による熱伝達効率の向上により確実に冷却することができる。すなわち、定められた冷却液の流速で燃焼室、及び排気集合部を適切に冷却することができる。
発明の実施形態に係る内燃機関の要部のシリンダ列方向に直交する方向の断面図。 シリンダヘッドを下方から見た斜視図。 図1中のIII-III線に沿って示すシリンダヘッドの断面図。 シリンダヘッドの冷却液通路を抜き出して斜め上方から見た斜視図。 シリンダヘッドの冷却液通路を抜き出して斜め下方から見た斜視図。 主冷却液通路の第1突条部を示す説明図。 排気側冷却液路の第2突条部を示す説明図。
以下、図面を参照して、本発明を自動車用内燃機関(以下、単にエンジンEと記す。)に適用した実施形態について詳細に説明する。以下では、エンジンEが自動車に搭載された状態を基準として図1に示す上下の方向に従って説明する。
図1及び図2に示すように、エンジンEは、SOHC4バルブ式の直列4気筒ガソリンエンジンである。図1に示すように、エンジンEは、ピストンが収容される4つのシリンダ1が一列に形成されたシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に締結された箱形のシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に締結されたヘッドカバー4とを備えており、シリンダヘッド3を鉛直方向の上側に配置した姿勢で自動車に搭載されている。シリンダブロック2及びシリンダヘッド3は、アルミニウム合金で鋳造される。
シリンダ1は、それぞれ略上下方向に延在し、互いに平行にシリンダブロック2に形成されている。以下、列設された複数のシリンダ1の配列方向をシリンダ列方向という。各シリンダ1は、上端がシリンダブロック2の上端面2aに開口し、下端がシリンダブロック2の下部に形成されたクランク室(図示しない)に開口している。シリンダブロック2のシリンダ1の側部には、各シリンダ1の側周部を一体に囲むようにブロック内冷却液通路5(ブロック内ウォータジャケット)が形成されている。ブロック内冷却液通路5は、各シリンダ1の側周部に沿うように湾曲しており、ブロック内冷却液通路5の上端はシリンダブロック2の上端面2aに開口している。ブロック内冷却液通路5は、冷却水やオイル、冷媒などの冷却液を流通させるべく、シリンダブロック2の成型時に砂型などによって空洞として形成される。
シリンダヘッド3のシリンダブロック2との接合面(以下、対ブロック接合面3aと称する)における各シリンダ1に対向する部分には、曲面状の窪みである燃焼室凹部3bが形成されている。各燃焼室凹部3bは、各シリンダ1のピストンよりも上方の部分と共に燃焼室6を画定する。つまり、シリンダヘッド3が燃焼室6の上縁を画定している。
シリンダヘッド3の内部には、上流端がシリンダヘッド3のシリンダ列方向に沿う一側面(図1の左側の側面)に開口する一方、二股に分岐した下流端が各燃焼室凹部3bの壁面に開口する4つの吸気ポート7と、上流端が各燃焼室凹部3bの壁面に2つずつ開口する一方、下流端がシリンダヘッド3のシリンダ列方向に沿う他側面(図1の右側の側面)に開口する1つの排気集合ポート8とが形成されている。
すなわち、排気集合ポート8は、各燃焼室凹部3bに開口する複数(8本)の排気ポート8aと、全ての排気ポート8aを集合させる排気集合部8bとをシリンダヘッド3の内部に有しており、排気集合部8bがシリンダヘッド3の他側面に単一の排気出口8cを形成している。燃焼室凹部3bを基準として吸気ポート7が設けられた側を吸気側、排気集合ポート8が設けられた側を排気側とする。
シリンダヘッド3には、吸気ポート7の燃焼室6との各接続部を開閉する吸気バルブ9及び排気集合ポート8の燃焼室6との各接続部を開閉する排気バルブ10が、それぞれ摺動自在に設けられている。シリンダヘッド3とヘッドカバー4との間には、両者によって動弁室11が画定され、動弁室11には、吸気バルブ9及び排気バルブ10を開弁駆動する動弁機構12が収容されている。動弁機構12は、シリンダヘッド3に回転可能に取り付けられるカムシャフト13、カムシャフト13の上方に配置されるロッカシャフト14、ロッカシャフト14により揺動可能に支持される吸気ロッカアーム15及び排気ロッカアーム16等により構成される。カムシャフト13には、シリンダ1毎に一対の吸気バルブ9及び排気バルブ10を駆動する4つの動弁カム13aが形成されている。
図2に示すように、排気出口8cは、シリンダヘッド3の排気側側面3cにおける長手方向の中間位置に形成されている。また、燃焼室凹部3bの壁面における4つの吸気ポート7及び排気集合ポート8の中央には、点火プラグ(図示しない)を挿入するための点火プラグ挿入孔17がシリンダヘッド3の上面に貫通するように形成されている。
図1及び図2に示すように、排気集合部8bは、シリンダヘッド3の対ブロック接合面3aよりも排気側に形成されている。より具体的には、排気出口8cがシリンダヘッド3の排気側側面3cにおいて突出する管状の排気出口管状部18により画定され、シリンダヘッド3の排気出口管状部18及びその近傍が、シリンダブロック2に対して側方に膨出して排気集合部8bを形成する膨出部19をなしている。
排気出口管状部18の先端面は、図示しない過給機(ターボチャージャ)のタービンや排気浄化装置などの下流側排気通路部材20の接合面18aをなす。そして、排気出口管状部18の先端には、下流側排気通路部材20をボルトで締結するための締結ボス21が排気出口8cを囲むように複数(図示例では4つ)形成されている。一方、膨出部19の下面には、対ブロック接合面3aの周縁からそれぞれ締結ボス21に至るように2本のリブ22が形成されている。これらのリブ22は、シリンダ列に対して近接離反する方向である前後方向に延在しており、締結ボス21から対ブロック接合面3aに向けて開くハ字形をなしている。
前述したようにシリンダブロック2及びシリンダヘッド3の前方には過給機や排気浄化装置などの下流側排気通路部材20が配置され、エンジンEの始動後にはこれらが高温になる。そのため、シリンダブロック2に対して側方に膨出するシリンダヘッド3の膨出部19は、過給機や排気浄化装置から熱伝導、放射及び対流によって熱が伝達しやすく、特に下面が高温になりやすい。そして膨出部19の下面が高温になると、熱膨張に伴う変形によってシリンダヘッド3と下流側排気通路部材20とのシール性が低下しがちであるが、本実施形態では膨出部19の下面にシリンダ列に対して近接離反する方向に延在するリブ22が形成されることにより、膨出部19の変形が抑制されるようになっている。
図1及び図3~図5に示すように、シリンダヘッド3の内部には、燃焼室6内や排気集合ポート8内の燃焼ガスからの熱伝搬による温度上昇を抑制するために、燃焼室凹部3b、吸気ポート7及び排気集合ポート8の周辺にヘッド内冷却液通路30(31~39、ヘッド内ウォータジャケット)が形成されている。ヘッド内冷却液通路30も、冷却水やオイル、冷媒などの冷却液を流通させるべく、シリンダヘッド3の成型時に砂型などによって空洞として形成されるが、図4及び図5では、シリンダヘッド3を透視して空間部分であるヘッド内冷却液通路30を実体的に示している。
ヘッド内冷却液通路30は、主冷却液通路31、上排気側冷却液通路32、下排気側冷却液通路33、排気側連結通路34、吸気側冷却液通路35、及び吸気側連結通路36等を主要素として有している。主冷却液通路31は、複数の燃焼室凹部3bの上方近傍を通過するようにシリンダヘッド3のシリンダ列方向(長手方向)に延在している。上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33は、排気集合部8bを上下から挟むように配置され、それぞれシリンダヘッド3の長手方向に延在している。排気側連結通路34は、主冷却液通路31と上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33とを連通する。吸気側冷却液通路35は、吸気ポート7の下方に配置され、シリンダヘッド3の長手方向に延在している。吸気側連結通路36は、主冷却液通路31と吸気側冷却液通路35とを連通する。
図2中の破線は、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とが締結された際に、ブロック内冷却液通路5の上端が接する部分を示している。ブロック内冷却液通路5では、白抜き矢印に示すように冷却液が流通する。シリンダ列方向の一端でブロック内冷却液通路5の上端が対ブロック接合面3aに接する部分には、対ブロック接合面3aからシリンダヘッド3内を上方へと延びてヘッド内冷却液通路30に連通する冷却液流入通路37が2つ形成されている。2つの冷却液流入通路37は、ヘッド内冷却液通路30のシリンダ列方向の一端側に配置された排気側連結通路34及び吸気側連結通路36にそれぞれ連通しており、ブロック内冷却液通路5から冷却液を流入させる。
また、ブロック内冷却液通路5の上端が対ブロック接合面3aに接する破線部分のうち、冷却液流入通路37よりもシリンダ列方向の他端側には、対ブロック接合面3aからシリンダヘッド3内を上方へ延びてヘッド内冷却液通路30に連通するバイパス通路38が適所に形成されている。バイパス通路38は、ヘッド内冷却液通路30の排気側連結通路34、下排気側冷却液通路33、吸気側連結通路36又は吸気側冷却液通路35に連通している。各バイパス通路38は、冷却液流入通路37よりも流路断面積が小さく形成されている。
図4及び図5に示すように、上排気側冷却液通路32におけるシリンダ列方向の他端(冷却液流入通路37が設けられた側と異なる端部)には、冷却液をヘッド内冷却液通路30から排出するための冷却液流出通路39が形成されている。冷却液流出通路39の外端は、配管やホース等を介してラジエータ(図示しない)へと連通されている。主冷却液通路31、上排気側冷却液通路32、下排気側冷却液通路33及び吸気側冷却液通路35では、図3に黒色矢印で示すように冷却液がシリンダ列方向に流通する。
図6に示すように、燃焼室6を画定する燃焼室壁と吸気ポート7を画定する吸気ポート壁と排気ポート8aを画定する排気ポート壁とに面し、且つ冷却液が流れる主冷却液通路31には、吸気ポート壁と排気ポート壁と間の燃焼室壁に位置させて、主冷却液通路31内で吸気ポート壁と排気ポート壁との間を流れる冷却液の流れる方向と直交する方向に延びる複数の第1突条部101が設けられている。
図7に示すように、隣り合う排気側連結通路34の間及び/又は隣り合う吸気側連結通路36の間には、複数の第2突条部103が設けられている。
第1突条部101及び第2突条部103には、突出方向先端に水平部101a、103aが設けられている。また、隣接する第1突条部101同士と隣接する第2突条部103同士の夫々の間には、突出方向基端側に向かって凹んだ滞留部101b、103bが設けられている。
本実施形態においては、第1突条部101及び第2突条部103を、突出する高さ0.25mm、幅0.5mm~2.0mm、間隔2.5mm~7.5mmに設定した。なお、本発明の突条部は、この数値に限定されるものではなく、エンジンEの種類や仕様、ウォータジャケットの形状などに応じて適宜設定することが好ましい。
また、本実施形態のウォータジャケットとしてのヘッド内冷却液通路30においては、排気集合部を覆う集合部冷却液路としての上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33を備えている。
集合部冷却液路としての上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33を流れる冷却液は、冷却液路としての主冷却液通路31を流れる冷却液の流速よりも高く(速く)なるように、上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33の断面積は小さく、表面積を大きく形成されている。
本実施形態のウォータジャケットとしてのヘッド内冷却液通路30によれば、第1突条部101及び第2突条部103により熱伝達効率を向上させ、冷却性能を向上させることができる。また、ヘッド内冷却液通路30の壁面に形成される第1突条部101及び第2突条部103により壁面剛性が向上し、ヘッド内冷却液通路30を画定する壁の薄肉化による熱伝達効率も向上させることができる。
また、本実施形態によれば、第1突条部101及び第2突条部103を形成することにより圧力損失の増加を突出方向先端の水平部101a、103aで抑制することができ、且つウォータジャケットとしてのヘッド内冷却液通路30内を流れる冷却液が第1突条部101及び第2突条部103の側面に衝突することによって熱伝達効率を向上させることができる。
また、ヘッド内冷却液通路30内を流れる冷却液は、第1突条部101及び第2突条部103を乗り越えた後、滞留部101b、103bに流れる。
また、本実施形態においては、第1突条部101は吸気ポート7を画定する吸気ポート壁と排気ポート8aを画定する排気ポート壁と間の燃焼室6を画定する燃焼室壁に形成されている。この第1突条部101によって燃焼室6廻りの燃焼室壁の剛性を向上させることができ、且つ、燃焼室壁を薄肉にして熱伝達効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、シリンダヘッド3は、シリンダブロック2の上に組付けられるものであり、シリンダヘッド3は、シリンダブロック2との合わせ面と吸気ポート壁底面との境界部、及びシリンダブロック2との合わせ面と排気ポート壁底面との境界部を備えている。
図7に示すように、第2突条部103は、シリンダブロック2との合わせ面と吸気ポート壁底面との境界部、及びシリンダブロック2との合わせ面と排気ポート壁底面との境界部に形成されている。これにより、本実施形態によれば、燃焼室6に臨む排気ポート8の直下の排気ガスを冷却して、排気ガスの冷却を効果的に行うことができる。また、燃焼室8に臨むバルブシート廻りの冷却を効果的に行うことができる。なお、本発明の第2突条部は、少なくともシリンダブロック2との合わせ面と排気ポート壁底面との境界部に形成されていればよく、必ずしも、シリンダブロック2との合わせ面と吸気ポート壁底面との境界部に第2突条部を設けなくともよい。
また、本実施形態のウォータジャケットとしてのヘッド内冷却液通路30は、複数の排気ポート8aと、排気ポート8aを合流させる排気集合部8bと、を有するシリンダヘッド3を備えた多気筒の内燃機関としてのエンジンEに用いられるものである。
ヘッド内冷却液通路30は、排気集合部8bを覆う集合部冷却液路としての上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33を備えている。
集合部冷却液路としての上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33を流れる冷却液は、冷却液路としての主冷却液通路31を流れる冷却液の流速よりも高く(速く)なるように、上排気側冷却液通路32及び下排気側冷却液通路33の断面積は小さく、表面積を大きく形成されている。
本実施形態によれば、冷却液の主流を高温となる排気集合部8bとして排気熱を確実に冷却することができる。また、燃焼室6は、第1突条部101及び第2突条部103による熱伝達効率の向上により少ない流量でも確実に冷却することができる。すなわち、定められた冷却液の流量で燃焼室6、及び排気集合部8bを適切に冷却することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明を自動車用の4バルブ式の直列4気筒ガソリンエンジンに適用しているが、他の用途に用いる異なる形式の内燃機関に適用してもよい。また上記実施形態では、排気出口8cが1つだけ形成されているが、互いに近接する2つの気筒毎に2つの排気出口8cが形成され、複数の排気集合部8bがシリンダヘッド3内に形成されてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した本発明に係るシリンダヘッド3の各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択してもよい。
1 シリンダ
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
3S 側壁
6 燃焼室
7 吸気ポート
8 排気集合ポート
8a 排気ポート
8b 排気集合部
8c 排気出口
11 動弁室
18 排気出口管状部(排気出口を画定する部分)
19 膨出部
30 ヘッド内冷却液通路
32 上排気側冷却液通路
33 下排気側冷却液通路
101 第1突条部
101a 水平部
101b 滞留部
103 第2突条部
103a 水平部
103b 滞留部
E エンジン

Claims (3)

  1. シリンダヘッドの燃焼室を形成する燃焼室壁と、
    前記燃焼室に連なる吸気ポートを形成する吸気ポート壁と、
    前記燃焼室に連なる排気ポートを形成する排気ポート壁と、
    燃焼室壁と吸気ポート壁と排気ポート壁とに面し、冷却液がシリンダ列方向に流れる冷却液路と、
    前記冷却液路内で吸気ポート壁と排気ポート壁との間を流れる冷却液の流れる方向と直交する方向に延びる複数の突条部と、
    前記シリンダ列方向の他端に形成された冷却液を排出するための冷却液流出通路と、
    を備え、
    前記突条部は、燃焼室壁と吸気ポート壁及び排気ポート壁の少なくとも一方との境界部よりも燃焼室壁側に形成されており、
    前記突条部は、突出方向先端に水平部を備え、複数の前記突条部の間には、突出方向基端側に向かって凹んだ滞留部を備え、
    前記突条部は吸気ポート壁と排気ポート壁と間の燃焼室壁に形成されていることを特徴とするウォータジャケット。
  2. 請求項1に記載のウォータジャケットにおいて、
    前記シリンダヘッドは、シリンダブロックの上に組付けられるものであり、シリンダヘッドのシリンダブロックとの合わせ面と吸気ポート壁底面との境界部、及び前記合わせ面と排気ポート壁底面との境界部を備え、
    前記突条部は、前記合わせ面と排気ポート壁底面との境界部に少なくとも形成されていることを特徴とするウォータジャケット。
  3. 請求項2に記載のウォータジャケットにおいて、
    複数の排気ポートと、排気ポートを合流させる排気集合部と、を有するシリンダヘッドを備えた多気筒の内燃機関に用いられるものであり、
    前記排気集合部を覆う集合部冷却液路を備え、
    前記集合部冷却液路を流れる冷却液は、前記冷却液路を流れる冷却液よりも流速が高くなるように、前記集合部冷却液路の断面積は小さく、表面積を大きく形成されていることを特徴とするウォータジャケット。
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