JP6583115B2 - シリンダヘッド - Google Patents

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Description

この発明は、シリンダヘッドに関し、より詳細には、4バルブ方式のエンジンに適用されるシリンダヘッドに関する。
特開2003−184644号公報には、上下2段に分離形成された冷却水流路を備える4バルブ方式のエンジンのシリンダヘッドが開示されている。このシリンダヘッドの冷却水流路は、シリンダブロックの冷却水流路からの冷却水を、下段流路、上段流路の順に流すように構成されている。下段流路は、具体的に、2つの排気ポート間に設けられてシリンダブロックの冷却水流路からの冷却水が流入する入口部と、当該排気ポート間に設けられて当該入口部からの冷却水が流入するポート間流路と、合計4つのポートによって囲まれる中央部に形成されるインジェクタ孔の周囲に設けられて当該ポート間流路からの冷却水が流入する2本の第1分流路と、排気ポートと吸気ポートとの間に形成されて当該第1分岐流路の何れかからの冷却水が流入する2本の第2分流路と、当該第2分流路からの冷却水を上段流路に送り出す2つの出口部と、を備えている。
特開2003−184644号公報 特開平09−021348号公報
ところで、上記公報の構成においてインジェクタ孔に隣接して点火プラグ孔を設けた場合は、爆発中心とインジェクタの先端部との距離が短くなることから、インジェクタの先端部の熱害や、当該先端部へのデポジットの堆積が起こり易くなる。また、インジェクタ孔と点火プラグ孔を隣接配置すれば、合計4つの吸・排気ポートの中央部の狭い部位に大きな2つの孔が形成されることから、これらの2つの孔の間の薄肉部では高温疲労破壊も起こり易くなる。故に、インジェクタ孔と点火プラグ孔を隣接配置する場合は、これらの2つの孔の間の薄肉部の内部にも冷却水流路を設けて、上述したインジェクタの先端部や当該薄肉部を十分に冷却することが望ましい。
しかし、上記公報の構成において、インジェクタ孔よりも排気ポート側に点火プラグ孔を設けた場合は、これらの2つの孔の間の冷却水流路が、2つの排気ポート間に設けられるポート間流路に対して法線方向に位置することになる。インジェクタ孔よりも吸気ポート側に点火プラグ孔を設けた場合も同様であり、これらの2つの孔の間の冷却水流路が、2つの排気ポート間に設けられるポート間流路に対して法線方向に位置することになる。ところが、上記公報の構成では、下段流路の出口部が第2分岐流路と対になって設けられているため、インジェクタ孔と点火プラグ孔の間の冷却水流路の前後に差圧が生じない。このため、第1分流路から第2分岐流路に流入した冷却水が下段流路の出口部に向かってしまう。つまり、第1分流路から第2分岐流路に流入した冷却水を、インジェクタ孔と点火プラグ孔の間の冷却水流路に流すことができない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、合計4つの吸・排気ポートによって囲まれる中央部に設けられるインジェクタ孔と点火プラグ孔の間に冷却水流路を設ける場合において、当該冷却水流路に冷却水を流すことのできる新たな構成を提供することにある。
本発明に係るシリンダヘッドは、2つずつ形成された吸気ポートおよび排気ポートと、前記吸気ポートと前記排気ポートによって囲まれる中央部に形成されたインジェクタ孔および点火プラグ孔と、前記吸気ポート、前記排気ポート、前記インジェクタ孔および前記点火プラグ孔の周囲に少なくとも形成されてシリンダブロックの冷却水流路からの冷却水が流入する下段流路と、前記下段流路からの冷却水が流入する上段流路と、から構成される二段流路を気筒間に共通して備えている。前記下段流路は、前記吸気ポートの間または前記排気ポートの間に設けられて前記冷却水流路からの冷却水が流入する第1流路と、前記吸気ポートと前記点火プラグ孔との間、または、前記排気ポートと前記点火プラグ孔との間にそれぞれ設けられて前記第1流路からの冷却水が流入する2本の第2流路と、前記第1流路が設けられたポートとは反対側の前記吸気ポートの間または前記排気ポートの間に設けられて前記冷却水流路からの冷却水が流入する第3流路と、前記吸気ポートと前記インジェクタ孔との間、または、前記排気ポートと前記インジェクタ孔との間にそれぞれ設けられて前記第3流路からの冷却水が流入する2本の第4流路と、前記排気ポートと前記吸気ポートの間に設けられて前記第2流路からの冷却水および前記第4流路からの冷却水が流入する2本の第5流路と、前記点火プラグ孔と前記インジェクタ孔との間に設けられて前記第2流路、前記第4流路および前記第5流路と連通する第6流路と、を気筒毎に備えている。本発明に係るシリンダヘッドは、前記上段流路と前記下段流路を連通する連通流路の入口部が、隣り合う2気筒の合計4本の前記第5流路のうちの内側に位置する2本が繋がる部分、または、隣り合う2気筒の合計4本の前記第5流路のうちの外側に位置する2本に設けられていることを特徴としている。
本発明に係るシリンダヘッドでは、上段流路と下段流路を連通する連通流路の入口部が、隣り合う2気筒の合計4本の第5流路のうちの内側に位置する2本が繋がる部分、または、隣り合う2気筒の合計4本の第5流路のうちの外側に位置する2本に設けられる。合計4本の第5流路のうちの内側に位置する2本が繋がる部分に連通流路の入口部が設けられていれば、隣り合う2気筒に流入した冷却水が何れも当該部分の入口部に向かうことになる。そのため、隣り合う2気筒の両方において、外側に位置する第5流路から内側に位置する第5流路に向かう流れを第6流路に生じさせることができる。また、合計4本の第5流路のうちの外側に位置する2本に連通流路の入口部が設けられていれば、隣り合う2気筒に流入した冷却水が、各気筒の外側に位置する入口部にそれぞれ向かうことになる。そのため、隣り合う2気筒の両方において、内側に位置する第5流路から外側に位置する第5流路に向かう流れを第6流路に生じさせることができる。よって、本発明に係るシリンダヘッドによれば、第6流路に冷却水を流すことができ、点火プラグ孔とインジェクタ孔の間の薄肉部を十分に冷却することができる。
本発明の各実施の形態に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンの冷却水流路の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1の下段ウォータージャケット10の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態2の下段ウォータージャケット50の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態3の下段ウォータージャケット60の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態4の下段ウォータージャケット70の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態5の下段ウォータージャケット80の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態6の下段ウォータージャケット90の構成を説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
先ず、図1乃至図2を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
[冷却水流路の構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンの冷却水流路の構成を説明する図である。図1に示すエンジン2は、4バルブ方式の直列4気筒ガソリンエンジンであり、デュアルインジェクションシステムとEGRシステムとを備えているものとする。エンジン2は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に設けられるシリンダヘッド6と、を備えている。シリンダブロック4は、ピストンが挿入されるシリンダ壁と、シリンダ壁を囲む外壁とを備えており、これらの壁の間に形成される空間がシリンダブロック4のウォータージャケット(以下「ブロックW/J」ともいう。)8に相当している。
シリンダヘッド6の内部には、上下2段に分離されたウォータージャケット10,12が形成されている。下段ウォータージャケット(以下「下段W/J」ともいう。)10は、シリンダブロック4とシリンダヘッド6の間に挿入されるガスケット14の所定位置に形成される開口部を介してブロックW/J8と連通している。上段ウォータージャケット(以下「上段W/J」ともいう。)12は、連通流路16を介して下段W/J10と連通している。ガスケット14の開口部は気筒毎に3箇所、エンジン2の全体で12箇所設けられており、連通流路16はエンジン2の全体で2本設けられている。ガスケット14の開口部と連通流路16の詳細については後述する。
図1に示すウォーターポンプ(W/P)が駆動されると、ブロックW/J8に冷却水が送られる。ブロックW/J8に流入した冷却水は、ここから下段W/J10およびオイルクーラに送られる。また、下段W/J10に流入した冷却水は、ここから上段W/J12およびEGRクーラに送られる。また、上段W/J12に流入した冷却水は、ここからラジエータに送られる。オイルクーラ、EGRクーラ、ラジエータに流入した冷却水は、再びウォーターポンプに流入する。このように冷却水が流れることで、エンジン2の本体、エンジンオイル、EGRガスまたは外気と、冷却水との間で熱交換が行われる。
[実施の形態1の下段W/Jの構成の説明]
図2は、本発明の実施の形態1の下段W/J10の構成を説明する図である。この図に描かれる下段W/J10は、図1のシリンダヘッド6から該当部分を抜き出したものである。図2に示す下段W/J10は、各気筒の中央部に形成される点火プラグ孔20の周囲、点火プラグ孔20に隣接して形成されるインジェクタ孔22の周囲、インジェクタ孔22に隣接して形成される吸気ポート24a,24bの周囲、および、吸気ポート24a,24bの反対側において点火プラグ孔20に隣接して形成される排気ポート26a,26bの周囲に張り巡らされている。
より詳細に述べると、下段W/J10は、排気ポート26a,26bの間に形成された流路28を気筒毎に備えている。流路28は、ガスケット14の開口部と連通するだけでなく、排気ポート26aと点火プラグ孔20との間に形成された流路30aや、排気ポート26bと点火プラグ孔20との間に形成された流路30bとも連通している。流路30aは、排気ポート26aと吸気ポート24aとの間に形成された流路32aと連通している。同様に、流路30bは、排気ポート26bと吸気ポート24bとの間に形成された流路32bと連通している。流路32aは排気ポート26aの外側に形成された流路34aと連通し、同じく流路32bは排気ポート26bの外側に形成された流路34bと連通している。
また、下段W/J10は、吸気ポート24a,24bの間に形成された流路36を気筒毎に備えている。流路36は、吸気ポート24aとインジェクタ孔22との間に形成された流路38aと、吸気ポート24bとインジェクタ孔22との間に形成された流路38bと連通している。流路38aは流路30a同様に流路32aと連通しており、流路38bは流路30b同様に流路32bと連通している。加えて流路38a,38bは、インジェクタ孔22と点火プラグ孔20の間に形成された流路40にも連通している。因みに流路40は、流路38a,38bだけでなく流路30a,30b,32a,32bとも連通している。そして、流路32aは吸気ポート24aの外側に形成された流路42aと連通し、同じく流路32bは吸気ポート24bの外側に形成された流路42bと連通している。
図2に示す「#1」〜「#4」はエンジンの気筒番号に対応しており、1番気筒〜4番気筒に形成される流路は基本的に共通する。また、2番気筒の流路32aは1番気筒の流路32bと繋がっており、2番気筒の流路32bは3番気筒の流路32aと繋がっており、3番気筒の流路32bは4番気筒の流路32bと繋がっている。但し、2番気筒の流路32aが1番気筒の流路32bと繋がる部分、および、3番気筒の流路32bが4番気筒の流路32bと繋がる部分には、連通流路16の入口部が形成されており、一方、2番気筒の流路32bが3番気筒の流路32aと繋がる部分にはこのような入口部は形成されていない。このような入口部は、1番気筒の流路32aや4番気筒の流路32bにも形成されていない。
図2に矢印で示す冷却水の流れを説明すると次のとおりである。すなわち、ガスケット14の開口部から流路28に流入した冷却水は、流路28から流路30a,30bに流入する。流路30aに流入した冷却水は流路32aに流入し、流路30bに流入した冷却水は流路32bに流入する。また、ガスケット14の開口部は流路42a,42bにも形成されている。ガスケット14の開口部から流路42aに流入した冷却水は、流路42aから直接流路32aに流入し、または、流路42aから流路36,38aを経由して流路32aに流入する。同様に、ガスケット14の開口部から流路42bに流入した冷却水は、流路42bから直接流路32bに流入し、または、流路42bから流路36,38bを経由して流路32bに流入する。
因みに、ガスケット14の開口部から流路28に流入させる冷却水と、ガスケット14の開口部から流路42a,42bに流入させる冷却水とでは、流入させる冷却水量において異なる。具体的に、ガスケット14の開口部から流路28に流入させる冷却水量は、ガスケット14の開口部から流路42a,42bに流入させる冷却水量よりも多くされている。このため、下段W/J10に冷却水を流すと、ガスケット14の開口部から流路28に流入した冷却水による主冷却と、ガスケット14の開口部から流路42a,42bに流入した冷却水による副冷却とが行われる。
ここで、2番気筒の流路32aに流入した冷却水は、最寄りの連通流路16の入口部、つまり、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。2番気筒の流路32bに流入した冷却水も最寄りの入口部に向かうことになる。但し、2番気筒の流路32bと3番気筒の流路32aが繋がる部分には連通流路16の入口部が形成されていないことから、2番気筒の流路32bに流入した冷却水は、同気筒の流路32aに流入した冷却水が向かう連通流路16の入口部、つまり、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かうことになる。
2番気筒を例として説明した流路32a,32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れは、1番気筒、3番気筒および4番気筒においても同様である。すなわち、1番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、何れも1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。また、3番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、3番気筒の流路32bと4番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。また、4番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、何れも3番気筒の流路32bと4番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。
このように、ガスケット14の開口部から1番気筒および2番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から3番気筒の流路32a,32bまたは4番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、3番気筒の流路32bと4番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。
そして、1番気筒の流路32aまたは2番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れを生じさせることができ、2番気筒の流路40では逆方向の冷却水の流れを生じさせることができる。また、3番気筒の流路32aまたは4番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、3番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れ(すなわち、1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れ)を生じさせ、4番気筒の流路40では逆方向の冷却水の流れ(すなわち、2番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れ)を生じさせることができる。
上述したように、インジェクタ孔と点火プラグ孔を隣接配置する場合は、これらの2つの孔の間の冷却水流路、つまり、図2の流路40に冷却水を如何にして流すかが重要となる。特に、吸気ポート24a,24bに設けたインジェクタからの噴射(ポート噴射)と、インジェクタ孔22に設けたインジェクタからの噴射(筒内噴射)とを組み合わせたデュアルインジェクションを行うエンジンでは、インジェクタ孔22に設けたインジェクタの先端部の熱害や、当該先端部へのデポジットの堆積が起こり易くなる。というのも、筒内噴射を行うときは自ら噴射する燃料によって先端部を保護できるが、ポート噴射を行うときはこの保護効果が小さくなるためである。また、4バルブ方式のエンジンでは、合計4つの吸・排気ポートの中央部の狭い部位にインジェクタ孔と点火プラグ孔を設けると、これらの2つの孔の間は必然的に薄くなるので、高温疲労破壊が起こり易くなる。
この点、本実施の形態1では、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分、および、3番気筒の流路32bと4番気筒の流路32aが繋がる部分に連通流路16の入口部を形成したので、各気筒の流路40の流路32a側と流路32b側との間に圧力差を生じさせて、流路40に冷却水を流すことができる。従って、本実施の形態1によれば、点火プラグ孔20とインジェクタ孔22の間の薄肉部を十分に冷却することが可能となる。よって、上述した不具合の発生を良好に抑制することができる。
実施の形態2.
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
なお、本実施の形態2に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンの冷却水流路の基本的な構成は図1と共通するため、これについての説明は省略する。
[実施の形態2の下段W/Jの構成の説明]
図3は、本発明の実施の形態2の下段W/J50の構成を説明する図である。この図に示す下段W/J50は、図2で説明した下段W/J10と連通流路16の入口部の位置においてのみ異なる。具体的に述べると、下段W/J50の連通流路16の入口部は、1番気筒の流路32a、2番気筒の流路32bが3番気筒の流路32aと繋がる部分、および、4番気筒の流路32bの合計3箇所に形成されている。一方、1番気筒の流路32bが2番気筒の流路32aと繋がる部分、および、3番気筒の流路32bが4番気筒の流路32aと繋がる部分には、このような入口部は形成されていない。つまり、下段W/J50と図2で説明した下段W/J10では、連通流路16の入口部を形成する位置と形成しない位置の関係が逆転している。
下段W/J50の連通流路16の入口部が図3の如く形成されている場合は、各気筒において次のような冷却水の流れが生じる。すなわち、ガスケット14の開口部から1番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32aに形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から2番気筒または3番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、2番気筒の流路32bと3番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から4番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、4番気筒の流路32aに形成された連通流路16の入口部に向かう。
そして、1番気筒の流路32aから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40では流路32bから流路32aに向かう冷却水の流れを生じさせることができる。また、2番気筒の流路32aまたは3番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、2番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れを生じさせることができ、3番気筒の流路40では逆方向の冷却水の流れ(すなわち、1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れ)を生じさせることができる。また、4番気筒の流路32aから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、4番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れ(すなわち、2番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れ)を生じさせることができる。
以上のことから、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
なお、本実施の形態3に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンは、直列3気筒エンジンである点において上記実施の形態1に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンと異なるものの、エンジンの冷却水流路の基本的な構成は図1と共通するため、これについての説明は省略する。
[実施の形態3の下段W/Jの構成の説明]
図4は、本発明の実施の形態3の下段W/J60の構成を説明する図である。この図に示す下段W/J60は、図3で説明した下段W/J50から4番気筒を省いたウォータージャケットに相当する。下段W/J60の連通流路16の入口部について具体的に述べると次のとおりである。すなわち、下段W/J60の連通流路16の入口部は、1番気筒の流路32a、および、2番気筒の流路32bが3番気筒の流路32aと繋がる部分の合計2箇所に形成されている。一方、1番気筒の流路32bが2番気筒の流路32aと繋がる部分には、このような入口部は形成されていない。
下段W/J60の連通流路16の入口部が図4の如く形成されている場合は、各気筒において次のような冷却水の流れが生じる。すなわち、ガスケット14の開口部から1番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32aに形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から2番気筒または3番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、2番気筒の流路32bと3番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。
そして、1番気筒の流路32aから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40では流路32bから流路32aに向かう冷却水の流れを生じさせることができる。また、2番気筒の流路32aまたは3番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、2番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れ(すなわち、1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と逆方向の冷却水の流れ)を生じさせることができ、3番気筒の流路40に逆方向の冷却水の流れ(すなわち、1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れ)を生じさせることができる。
以上のことから、本実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
なお、本実施の形態4に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンは、直列3気筒エンジンである点において上記実施の形態1に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンと異なるものの、エンジンの冷却水流路の基本的な構成は図1と共通するため、これについての説明は省略する。
[実施の形態4の下段W/Jの構成の説明]
図5は、本発明の実施の形態4の下段W/J70の構成を説明する図である。この図に示す下段W/J70は、図2で説明した下段W/J10から4番気筒を省いたウォータージャケットに相当する。下段W/J70の連通流路16の入口部について具体的に述べると次のとおりである。すなわち、下段W/J70の連通流路16の入口部は、1番気筒の流路32bが2番気筒の流路32aと繋がる部分、および、3番気筒の流路32bの合計2箇所に形成されている。一方、1番気筒の流路32a、および、2番気筒の流路32bが3番気筒の流路32aと繋がる部分には、このような入口部は形成されていない。
下段W/J70の連通流路16の入口部が図5の如く形成されている場合は、各気筒において次のような冷却水の流れが生じる。すなわち、ガスケット14の開口部から1番気筒および2番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から3番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、3番気筒の流路32bに形成された連通流路16の入口部に向かう。
そして、1番気筒の流路32aまたは2番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れを生じさせることができ、2番気筒の流路40では逆方向の冷却水の流れを生じさせることができる。また、3番気筒の流路32aから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、3番気筒の流路40では1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と同方向の冷却水の流れを生じさせることができる。
以上のことから、本実施の形態4によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。
なお、本実施の形態5に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンは、直列2気筒エンジンである点において上記実施の形態1に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンと異なるものの、エンジンの冷却水流路の基本的な構成は図1と共通するため、これについての説明は省略する。
[実施の形態5の下段W/Jの構成の説明]
図6は、本発明の実施の形態5の下段W/J80の構成を説明する図である。この図に示す下段W/J80は、図2で説明した下段W/J10から3番気筒および4番気筒を省いたウォータージャケットに相当する。下段W/J80の連通流路16の入口部について具体的に述べると次のとおりである。すなわち、下段W/J80の連通流路16の入口部は、1番気筒の流路32bが2番気筒の流路32aと繋がる部分にのみ形成されている。一方、1番気筒の流路32aおよび2番気筒の流路32bには、このような入口部は形成されていない。
下段W/J80の連通流路16の入口部が図6の如く形成されている場合は、各気筒において次のような冷却水の流れが生じる。すなわち、ガスケット14の開口部から1番気筒および2番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32bと2番気筒の流路32aが繋がる部分に形成された連通流路16の入口部に向かう。そして、1番気筒の流路32aまたは2番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40では流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れを生じさせることができ、2番気筒の流路40では逆方向の冷却水の流れを生じさせることができる。
以上のことから、本実施の形態5によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態6について説明する。
なお、本実施の形態6に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンは、直列2気筒エンジンである点において上記実施の形態1に係るシリンダヘッドが適用されるエンジンと異なるものの、エンジンの冷却水流路の基本的な構成は図1と共通するため、これについての説明は省略する。
[実施の形態6の下段W/Jの構成の説明]
図7は、本発明の実施の形態6の下段W/J90の構成を説明する図である。この図に示す下段W/J90は、図3で説明した下段W/J50から3番気筒および4番気筒を省いたウォータージャケットに相当する。下段W/J90の連通流路16の入口部について具体的に述べると次のとおりである。すなわち、下段W/J90の連通流路16の入口部は、1番気筒の流路32aおよび2番気筒の流路32bに形成されている。一方、1番気筒の流路32bが2番気筒の流路32aと繋がる部分には、このような入口部は形成されていない。
下段W/J90の連通流路16の入口部が図7の如く形成されている場合は、各気筒において次のような冷却水の流れが生じる。すなわち、ガスケット14の開口部から1番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、1番気筒の流路32aに形成された連通流路16の入口部に向かう。また、ガスケット14の開口部から2番気筒の流路32a,32bに流入した冷却水は、2番気筒の流路32bに形成された連通流路16の入口部に向かう。そして、1番気筒の流路32bから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、1番気筒の流路40に流路32bから流路32aに向かう冷却水の流れを生じさせることができる。また、2番気筒の流路32aから連通流路16の入口部に向かう冷却水の流れが生じることで、2番気筒の流路40に流路32aから流路32bに向かう冷却水の流れ(すなわち、1番気筒の流路40での冷却水の流れの方向と逆方向の冷却水の流れ)を生じさせることができる。
以上のことから、本実施の形態6によれば、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した各実施の形態においては、ブロックW/J8が本発明の「シリンダブロックの冷却水流路」に、下段W/J10,50,60,70,80,90が本発明の「下段流路」に、上段W/J12が本発明の「上段流路」に、流路28が本発明の「第1流路」に、流路30a,30bが本発明の「第2流路」に、流路36が本発明の「第3流路」に、流路38a,38bが本発明の「第4流路」に、流路32a,32bが本発明の「第5流路」に、流路40が本発明の「第6流路」に、それぞれ相当している。
ところで、上述した各実施の形態においては、排気ポート26側に点火プラグ孔20を形成すると共に吸気ポート24側にインジェクタ孔22を形成した。しかし、点火プラグ孔20とインジェクタ孔22の位置関係を逆転して、吸気ポート24側に点火プラグ孔20を形成すると共に排気ポート26側にインジェクタ孔22を形成してもよい。
また、上述した各実施の形態においては、排気ポート26a,26bの間の流路28、および、吸気ポート24a,24bの外側の流路42a,42bにガスケット14の開口部を設けると共に、ガスケット14の開口部から流路28に流入した冷却水による主冷却と、ガスケット14の開口部から流路42a,42bに流入した冷却水による副冷却と、が行われる構成を前提として説明した。しかし、ガスケットの開口部の位置関係を逆転すると共に、主冷却と副冷却を行う流路の関係を逆転してもよい。すなわち、吸気ポート24a,24bの間の流路36、および、排気ポート26a,26bの外側の流路34a,34bにガスケット14の開口部を設けると共に、ガスケット14の開口部から流路36に流入した冷却水による主冷却と、ガスケット14の開口部から流路34a,34bに流入した冷却水による副冷却と、が行われるようにシリンダヘッドを構成してもよい。
2 エンジン
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 シリンダブロックのウォータージャケット (ブロックW/J)
10,50,60,70,80,90 下段ウォータージャケット(下段W/J)
12 上段ウォータージャケット(下段W/J)
14 ガスケット
16 連通流路
20 点火プラグ孔
22 インジェクタ孔
24a,24b 吸気ポート
26a,26b 排気ポート
28,30a,30b,32a,32b,34a,34b,36,38a,38b,40,42a,42b 流路

Claims (1)

  1. 2つずつ形成された吸気ポートおよび排気ポートと、前記吸気ポートと前記排気ポートによって囲まれる中央部に形成されたインジェクタ孔および点火プラグ孔と、前記吸気ポート、前記排気ポート、前記インジェクタ孔および前記点火プラグ孔の周囲に少なくとも形成されてシリンダブロックの冷却水流路からの冷却水が流入する下段流路と、前記下段流路からの冷却水が流入する上段流路と、から構成される二段流路を気筒間に共通して備えるシリンダヘッドであって、
    前記下段流路は、前記吸気ポートの間または前記排気ポートの間に設けられて前記冷却水流路からの冷却水が流入する第1流路と、前記吸気ポートと前記点火プラグ孔との間、または、前記排気ポートと前記点火プラグ孔との間にそれぞれ設けられて前記第1流路からの冷却水が流入する2本の第2流路と、前記第1流路が設けられたポートとは反対側の前記吸気ポートの間または前記排気ポートの間に設けられて前記冷却水流路からの冷却水が流入する第3流路と、前記吸気ポートと前記インジェクタ孔との間、または、前記排気ポートと前記インジェクタ孔との間にそれぞれ設けられて前記第3流路からの冷却水が流入する2本の第4流路と、前記排気ポートと前記吸気ポートの間に設けられて前記第2流路からの冷却水および前記第4流路からの冷却水が流入する2本の第5流路と、前記点火プラグ孔と前記インジェクタ孔との間に設けられて前記第2流路、前記第4流路および前記第5流路と連通する第6流路と、を気筒毎に備え、
    前記上段流路と前記下段流路を連通する連通流路の入口部が、隣り合う2気筒の合計4本の前記第5流路のうちの内側に位置する2本が繋がる部分、または、隣り合う2気筒の合計4本の前記第5流路のうちの外側に位置する2本に設けられていることを特徴とするシリンダヘッド。
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