JP2000008945A - ディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造 - Google Patents

ディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造

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JP2000008945A
JP2000008945A JP10174786A JP17478698A JP2000008945A JP 2000008945 A JP2000008945 A JP 2000008945A JP 10174786 A JP10174786 A JP 10174786A JP 17478698 A JP17478698 A JP 17478698A JP 2000008945 A JP2000008945 A JP 2000008945A
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cooling water
cooling
cylinder head
diesel engine
passage
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JP10174786A
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Masao Yasukawa
雅夫 安川
Satoru Omoto
悟 大本
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/26Cylinder heads having cooling means
    • F02F1/36Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/40Cylinder heads having cooling means for liquid cooling cylinder heads with means for directing, guiding, or distributing liquid stream 
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水通路の配置の制約が大きくて冷却困難
な高温部に速い冷却水流を形成して十分に高温部および
その周辺を冷却する。 【解決手段】 ノズル穴4aとグロープラグ収納穴の先
端穴12aとの間にC字形状の冷却水通路20が形成さ
れ、冷却室10側から冷却水を導入できると共に、ドリ
ルドパッセージ22からの流れの速い冷却水を一方の開
口部20aに当てるようにしている。このため、ドリル
ドパッセージ22から噴き出す冷却水の勢いにより、冷
却水通路20の一方の開口部20aから他方の開口部2
0bへ、速い冷却水流が形成される。したがって、ノズ
ル穴部4bと、吸気ポート18およびグロープラグ収納
穴との間の冷却困難な部分を十分に冷却することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンのシリンダヘッドに生じる高温部を冷却するためのデ
ィーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンのシリンダヘッド内
には、シリンダブロック側から冷却水が供給されること
で、シリンダヘッド全体を均一に冷却するための冷却室
が設けられている。特に、インジェクタノズルや副室が
配置される部分の周辺は、吸気弁が配置されている吸気
ポートや排気弁が配置されている排気ポートが集中して
おり、通常の冷却室のみでは十分な冷却効果を発揮する
ことは困難であり、高温部となってシリンダヘッドの耐
久性に影響を及ぼすおそれがある。特に、吸気弁や排気
弁が複数設けられる多弁式のディーゼルエンジンでは一
層冷却することが困難である。
【0003】このため、排気弁の間を通過して冷却室に
冷却水を供給する供給路の方向を、直接、副室に向ける
ことで、流れの速い冷却水にて副室を冷却する構成が提
案されている(実開昭50−142929号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、単に流れの速い冷却水を副室の側面に当てている
のみであることから、副室の全周が冷却水に囲まれてい
るにもかかわらず、流れの速い冷却水は、副室の一部を
冷却するのみで、副室の全周が十分に冷却されていな
い。
【0005】副室を間にして、冷却水の供給路とは反対
側に冷却水を排出する冷却水通路を設ければ、供給路か
らの流れの速い冷却水は、副室の周囲を巡って反対側の
冷却水通路へ流れて行く。このため、副室の周囲全体が
流れの速い冷却水に囲まれ、十分に冷却できると考えら
れる。しかし、冷却水の供給路とは反対側には、吸気ポ
ートおよびグロープラグが存在するため、このような冷
却水通路を形成することは不可能である。
【0006】更に、副室が存在せずインジェクタのノズ
ルが収納されるノズル穴部が存在するタイプのシリンダ
ヘッドの場合にも、このノズル穴部の周囲も通常の冷却
室では冷却が困難であるため、何らかの効果的な冷却を
しなくてはならない。しかし、ノズル穴部の周囲には、
吸気ポート、排気ポートに加えて、グロープラグが配置
されることから、なお一層、上述したような冷却水通路
の形成は困難である。
【0007】本発明は、前述したような冷却水通路の配
置の制約が大きくて冷却困難な高温部に速い冷却水流を
形成して十分に高温部およびその周辺を冷却することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディーゼ
ルエンジンのシリンダヘッド冷却構造は、ディーゼルエ
ンジンのシリンダヘッドの高温部を冷却するためのディ
ーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造であって、シ
リンダヘッド内に形成され、内部に冷却水を流すための
冷却室と、前記高温部の周囲を巡って、前記冷却室に両
端が開口する冷却水通路と、前記冷却室に冷却水を供給
するとともに、供給される冷却水の流動方向を前記冷却
水通路の開口の内のいずれかに向けている供給路とを備
えたことを特徴とする。
【0009】高温部の周囲には冷却室に両端が開口する
冷却水通路が巡らされ、冷却室に冷却水を供給する供給
路は、その冷却水の流動方向が前記冷却水通路の開口の
内のいずれかに向いている。このため、供給路から噴き
出た冷却水は、前記冷却水通路の開口の一つにそのまま
流れ込み、他の開口から冷却室に戻ることにより、速い
冷却水流を冷却水通路内に形成することができる。この
ように、高温部を挟んで供給路とは反対側に排出口を設
けたりしなくても、入口も出口も冷却室に開口している
冷却水通路でも、供給路から噴き出す冷却水の勢いによ
り、内部に速い冷却水流が形成される。
【0010】したがって、配置の制約が大きくて、供給
路とは反対側に排出口を設けられなくても、高温部周辺
の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成でき、十分に高
温部およびその周辺を冷却することができる。
【0011】請求項2記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、ディーゼルエンジンのシリンダ
ヘッドの高温部を冷却するためのディーゼルエンジンの
シリンダヘッド冷却構造であって、シリンダヘッド内に
形成され、内部に冷却水を流すための冷却室と、前記高
温部の周囲を巡って、前記冷却室に両端が開口する冷却
水通路と、前記冷却室に冷却水を供給する供給路と、前
記供給路から供給される冷却水の流動方向を前記冷却水
通路の開口の内のいずれかに向けるガイド壁とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】この場合は、冷却室に冷却水を供給する供
給路は、その冷却水の流動方向が冷却水通路の開口の内
のいずれかに直接向けられていなくても、ガイド壁が供
給路から供給される冷却水の流動方向を冷却水通路の開
口の内のいずれかに向けることができる。
【0013】このため、請求項1と同様に、速い冷却水
流が冷却水通路内に形成される。こうして、高温部を挟
んで供給路とは反対側に排出口を設けたりしなくても、
供給路から噴き出す冷却水の勢いにより、冷却水通路の
一方の開口から他方の開口へ、速い冷却水流が形成され
る。
【0014】したがって、配置の制約が大きくて、供給
路とは反対側に排出口を設けられなくても、高温部周辺
の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成でき、十分に高
温部およびその周辺を冷却することができる。
【0015】請求項3記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、請求項1または2記載の構成に
おいて、前記高温部は、インジェクタのノズルが収納さ
れるノズル穴部であることを特徴とする。
【0016】このように高温部として、インジェクタの
ノズル穴部を選択することにより、配置の制約が大きく
て、供給路とは反対側に排出口を設けられなくても、ノ
ズル穴部周辺の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成で
き、十分にノズル穴部およびその周辺を冷却することが
できる。
【0017】請求項4記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、請求項3の構成において、前記
ディーゼルエンジンは吸気弁の数と排気弁の数との合計
が3弁以上であり、前記吸気弁および前記排気弁に囲ま
れた位置に前記冷却室の一部または全部が存在し、前記
ノズル穴部は前記位置における前記冷却室内に外周の一
方側が露出し、前記冷却水通路は前記ノズル穴部の外周
の他方側を巡って前記位置における前記冷却室に両端が
開口することを特徴とする。
【0018】このように、吸気弁の数と排気弁の数との
合計が3弁以上であり、吸気弁および排気弁に囲まれた
位置に冷却室の一部または全部が存在し、ノズル穴部は
その位置における冷却室内に外周の一方側が露出してい
るような、冷却水通路の配置の制約が大きいディーゼル
エンジンであっても、冷却水通路がノズル穴部の外周の
他方側を巡って前記位置における冷却室に両端が開口
し、この開口のいずれかに、供給路から直接に、あるい
はガイド壁を介して間接的に冷却水の流動方向が向けら
れている。
【0019】このため、速い冷却水流が冷却水通路内に
形成されるので、ノズル穴部を挟んで供給路とは反対側
に排出口を設けたりしなくても、供給路から噴き出す冷
却水の勢いにより、冷却水通路の一方の開口から他方の
開口へ、速い冷却水流が形成される。
【0020】したがって、配置の制約が大きくて、供給
路とは反対側に排出口を設けられなくても、ノズル穴部
周辺の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成でき、十分
にノズル穴部およびその周辺を冷却することができる。
【0021】請求項5記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、請求項4の構成において、前記
ディーゼルエンジンは、2つの吸気弁と2つの排気弁と
を備えたことを特徴とする。
【0022】このような配置の制約が大きくて供給路と
は反対側に排出口を設けられないディーゼルエンジンで
あっても、ノズル穴部周辺の冷却困難な部分に速い冷却
水流を形成でき、十分にノズル穴部およびその周辺を冷
却することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用されたディーゼルエンジンにおけるシリン
ダヘッド2の縦断面図(図2におけるB−B線での断
面)である。図2はシリンダヘッド2の水平断面図(図
1におけるA−A線での断面)である。
【0024】シリンダヘッド2内には、中心部にインジ
ェクタ(図示していない)を収納するためのインジェク
タ収納穴4が垂直方向に形成されている。このインジェ
クタ収納穴4の周囲には、冷却室8,10(冷却室8,
10は一体の冷却室でも別体の冷却室でもよい)が形成
されている。また、グロープラグ収納穴12の下方には
冷却室16が形成されている。これらの冷却室8,1
0,16には、一部でドリルドパッセージを介するもの
もあるが、冷却水をシリンダブロック側から給水してい
る。なお、図1,2ではドリルドパッセージ22,16
aが判る断面として図示している。
【0025】グロープラグ収納穴12の両側には2つの
吸気ポート18が形成されている。そして、グロープラ
グ収納穴12の先端穴12a、2つの吸気ポート18お
よびインジェクタ収納穴4の先端のノズル穴4aに囲ま
れた部分に、ノズル穴4aを巡って冷却室10に両端が
開口するC字形状の冷却水通路20が形成されている。
【0026】また、2つの排気ポート6の間には、ドリ
ルドパッセージ22(供給路に相当する)が形成され、
シリンダブロック側から供給口24を介して冷却水が供
給される。このドリルドパッセージ22は冷却室10へ
冷却水を供給するが、このドリルドパッセージ22の軸
方向は、冷却水通路20の一方の開口部20aに向けら
れて形成されている。
【0027】このため、直接、シリンダブロック側から
ドリルドパッセージ22へ供給された流れの速い冷却水
は、冷却水通路20の一方の開口部20aに流れ込み、
冷却水通路20内を一方向に流れて、冷却水通路20の
他方の開口部20bから冷却室10へ出る。なお、ノズ
ル穴4aを形成しているノズル穴部4bとは、開口部2
0aを挟んで反対側には、突起状のガイド壁26が設け
られ、ドリルドパッセージ22からの冷却水の流れを開
口部20aに収束するように誘導している。
【0028】そして、冷却水通路20内を流れて開口部
20bから冷却室10へ出た冷却水は、冷却室10の上
流側から下流側に流れる冷却水の流れに乗って、シリン
ダヘッド2から排出される。
【0029】冷却室10の上流側から下流側への冷却水
の流れは、ドリルドパッセージ22の開口部22aより
も上方に存在する上部通路10aを通るので、ドリルド
パッセージ22から冷却水通路20の一方の開口部20
aへの速い流れに影響することはない。また、突起状の
ガイド壁26は、上部通路10aの高さまで達していな
いので、冷却室10の上流側から下流側への冷却水の流
れを阻害することはない。
【0030】なお、図1,2に示したシリンダヘッド2
の構成は、アルミニウム合金の鋳物として一体に形成さ
れている。以上説明した本実施の形態によれば、以下の
効果が得られる。
【0031】(イ).インジェクタ収納穴4の周辺の
内、ノズル穴4aとグロープラグ収納穴12の先端穴1
2aとの間は狭く、冷却室8の下方の狭い部分に当たり
十分に冷却水が流れず、冷却室8では十分な冷却はでき
ない。しかし、ここにC字形状の冷却水通路20が形成
されていて、冷却室10側から冷却水を導入できると共
に、ドリルドパッセージ22からの流れの速い冷却水を
一方の開口部20aに当てるようにしている。
【0032】このため、速い冷却水流が冷却水通路20
内に形成され、ノズル穴部4bを挟んでドリルドパッセ
ージ22とは反対側に排出口を設けなくても、ドリルド
パッセージ22から噴き出す冷却水の勢いにより、冷却
水通路20の一方の開口部20aから他方の開口部20
bへ、速い冷却水流が形成される。
【0033】したがって、図示したごとくインジェクタ
収納穴4、特にノズル穴4aの周辺に排気ポート6、吸
気ポート18およびグロープラグ収納穴12が配置され
ていることにより、ドリルドパッセージ22とは反対側
に排出口が形成できなくても、ノズル穴部4bと、吸気
ポート18およびグロープラグ収納穴12との間の冷却
困難な部分に速い冷却水流を形成でき、十分にノズル穴
部4bおよびその周辺を冷却することができる。
【0034】特に、アルミニウム合金の鋳物で形成され
ているため、高温になると強度低下による耐久性上の問
題が生じるが、このような耐久性上の問題を防止するこ
とができる。
【0035】(ロ).また、ガイド壁26がドリルドパ
ッセージ22からの冷却水流を収束させるので、一層速
い冷却水流が冷却水通路20内に形成される。したがっ
て、一層、効果的にノズル穴部4bおよびその周辺を冷
却することができ、耐久性上の問題を効果的に防止でき
る。
【0036】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態において、ドリルドパッセージ22の
軸方向は、冷却水流が直接、冷却水通路20の一方の開
口部20aへ流れ込むように配置されていたが、ドリル
ドパッセージ22の軸方向を冷却水通路20の一方の開
口部20aへ向けなくてもガイド壁26に向けてもよ
い。ガイド壁26に当たった冷却水流はガイド壁26に
より冷却水通路20の一方の開口部20aへ誘導して流
れ込むようにできる。
【0037】・また、ドリルドパッセージ22の軸方向
は、冷却水流が直接、冷却水通路20の一方の開口部2
0aへ流れ込むように配置されていたが、他方の開口部
20bへ冷却水流が直接流れ込むようにドリルドパッセ
ージ22の軸方向を配置してもよい。
【0038】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0039】(1).アルミニウム合金の鋳物により一
体に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却
構造。
【0040】(2).ディーゼルエンジンのシリンダヘ
ッドの高温部を冷却するためのディーゼルエンジンのシ
リンダヘッド冷却構造であって、シリンダヘッド内に形
成され、内部に冷却水を流すための冷却室と、前記高温
部の周囲を巡って、前記冷却室に両端が開口する冷却水
通路と、前記冷却室に冷却水を供給するとともに、供給
される冷却水の流動方向を前記冷却水通路の開口の内の
いずれかに向けている供給路と、前記供給路から供給さ
れる冷却水の流動方向を収束するガイド壁と、を備えた
ことを特徴とするディーゼルエンジンのシリンダヘッド
冷却構造。
【0041】(3).前記ディーゼルエンジンは吸気弁
の数と排気弁の数との合計が3弁以上であり、前記吸気
弁および前記排気弁に囲まれた部分であってシリンダ中
央位置に対応する領域に前記冷却室の一部または全部が
存在し、前記ノズル穴部は前記領域における前記冷却室
内に外周の一方側が露出し、前記冷却水通路は前記ノズ
ル穴部の外周の他方側を巡って前記領域における前記冷
却室に両端が開口することを特徴とする請求項3記載の
ディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載のディーゼルエンジンのシ
リンダヘッド冷却構造は、高温部の周囲には冷却室に両
端が開口する冷却水通路が巡らされ、冷却室に冷却水を
供給する供給路は、その冷却水の流動方向が前記冷却水
通路の開口の内のいずれかに向いている。このため、供
給路から噴き出た冷却水は、前記冷却水通路の開口の一
つにそのまま流れ込み、他の開口から冷却室に戻ること
により、速い冷却水流を冷却水通路内に形成することが
できる。このように、高温部を挟んで供給路とは反対側
に排出口を設けたりしなくても、入口も出口も冷却室に
開口している冷却水通路でも、供給路から噴き出す冷却
水の勢いにより、内部に速い冷却水流が形成される。し
たがって、配置の制約が大きくて、供給路とは反対側に
排出口を設けられなくても、高温部周辺の冷却困難な部
分に速い冷却水流を形成でき、十分に高温部およびその
周辺を冷却することができる。
【0043】請求項2記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、冷却室に冷却水を供給する供給
路は、その冷却水の流動方向が冷却水通路の開口の内の
いずれかに直接向けられていなくても、ガイド壁が供給
路から供給される冷却水の流動方向を冷却水通路の開口
の内のいずれかに向けることができる。このため、請求
項1と同様に、速い冷却水流が冷却水通路内に形成され
る。こうして、高温部を挟んで供給路とは反対側に排出
口を設けたりしなくても、供給路から噴き出す冷却水の
勢いにより、冷却水通路の一方の開口から他方の開口
へ、速い冷却水流が形成される。したがって、配置の制
約が大きくて、供給路とは反対側に排出口を設けられな
くても、高温部周辺の冷却困難な部分に速い冷却水流を
形成でき、十分に高温部およびその周辺を冷却すること
ができる。
【0044】請求項3記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、高温部として、インジェクタの
ノズル穴部を選択することにより、配置の制約が大きく
て、供給路とは反対側に排出口を設けられなくても、ノ
ズル穴部周辺の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成で
き、十分にノズル穴部およびその周辺を冷却することが
できる。
【0045】請求項4記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、吸気弁の数と排気弁の数との合
計が3弁以上であり、吸気弁および排気弁に囲まれた位
置に冷却室の一部または全部が存在し、ノズル穴部は前
記位置における冷却室内に外周の一方側が露出している
ような冷却水通路の配置の制約が大きいディーゼルエン
ジンであっても、冷却水通路がノズル穴部の外周の他方
側を巡って前記位置における冷却室に両端が開口し、こ
の開口のいずれかに、供給路から直接に、あるいはガイ
ド壁を介して間接的に冷却水の流動方向が向けられる。
このため、速い冷却水流が冷却水通路内に形成されるの
で、ノズル穴部を挟んで供給路とは反対側に排出口を設
けたりしなくても、供給路から噴き出す冷却水の勢いに
より、冷却水通路の一方の開口から他方の開口へ、速い
冷却水流が形成される。したがって、配置の制約が大き
くて、供給路とは反対側に排出口を設けられなくても、
ノズル穴部周辺の冷却困難な部分に速い冷却水流を形成
でき、十分にノズル穴部およびその周辺を冷却すること
ができる。
【0046】請求項5記載のディーゼルエンジンのシリ
ンダヘッド冷却構造は、2つの吸気弁と2つの排気弁と
を備えたことにより更に配置の制約が大きくなって、供
給路とは反対側に排出口を設けられないディーゼルエン
ジンとなるが、前述した請求項1〜4のいずれかの作用
効果により、ノズル穴部周辺の冷却困難な部分に速い冷
却水流を形成でき、十分にノズル穴部およびその周辺を
冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態としてのディーゼルエンジンの
シリンダヘッドの縦断面図。
【図2】 図1に示したシリンダヘッドの水平断面図。
【符号の説明】
2…シリンダヘッド、4…インジェクタ収納穴、4a…
ノズル穴、4b… ノズル穴部、6…排気ポート、8,
10,16…冷却室、10a…上部通路、12…グロー
プラグ収納穴、12a…先端穴、16a…ドリルドパッ
セージ、18…吸気ポート、20…C字形状の冷却水通
路、20a,20b…開口部、22…ドリルドパッセー
ジ、22a…ドリルドパッセージの開口部、24…供給
口、26…突起状のガイド壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大本 悟 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業 株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA04 BA05 CA02 CA08 CA26 DA02 DA05 DA06 FA00 GA01 HA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンのシリンダヘッドの
    高温部を冷却するためのディーゼルエンジンのシリンダ
    ヘッド冷却構造であって、 シリンダヘッド内に形成され、内部に冷却水を流すため
    の冷却室と、 前記高温部の周囲を巡って、前記冷却室に両端が開口す
    る冷却水通路と、 前記冷却室に冷却水を供給するとともに、供給される冷
    却水の流動方向を前記冷却水通路の開口の内のいずれか
    に向けている供給路と、 を備えたことを特徴とするディーゼルエンジンのシリン
    ダヘッド冷却構造。
  2. 【請求項2】 ディーゼルエンジンのシリンダヘッドの
    高温部を冷却するためのディーゼルエンジンのシリンダ
    ヘッド冷却構造であって、 シリンダヘッド内に形成され、内部に冷却水を流すため
    の冷却室と、 前記高温部の周囲を巡って、前記冷却室に両端が開口す
    る冷却水通路と、 前記冷却室に冷却水を供給する供給路と、 前記供給路から供給される冷却水の流動方向を前記冷却
    水通路の開口の内のいずれかに向けるガイド壁と、 を備えたことを特徴とするディーゼルエンジンのシリン
    ダヘッド冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記高温部は、インジェクタのノズルが
    収納されるノズル穴部であることを特徴とする請求項1
    または2記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷
    却構造。
  4. 【請求項4】 前記ディーゼルエンジンは吸気弁の数と
    排気弁の数との合計が3弁以上であり、前記吸気弁およ
    び前記排気弁に囲まれた位置に前記冷却室の一部または
    全部が存在し、前記ノズル穴部は前記位置における前記
    冷却室内に外周の一方側が露出し、前記冷却水通路は前
    記ノズル穴部の外周の他方側を巡って前記位置における
    前記冷却室に両端が開口することを特徴とする請求項3
    記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造。
  5. 【請求項5】 前記ディーゼルエンジンは、2つの吸気
    弁と2つの排気弁とを備えたことを特徴とする請求項4
    記載のディーゼルエンジンのシリンダヘッド冷却構造。
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