JP2009264255A - 燃料噴射弁の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の高い冷却効果を得ると共に、各気筒毎に冷却水の調整を行う。
【解決手段】環状冷却部,環状溝,第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、第1弁ホルダ67の外周面に平面加工で形成された溝や凹部を、第2弁ホルダ68で塞ぐことよって形成している。したがって、ドリル加工等によって冷却水用の孔を形成する場合に比して、簡単に高い冷却効果を得ることができる。さらに、第1弁ホルダ冷却路と第2弁ホルダ冷却路との間に圧力差を生じさせるためのオリフィス79を、各気筒別にシリンダ出口枝管60に介設している。したがって、各気筒毎に、シリンダ出口枝管60内の冷却水の温度および流量を計測することができ、各気筒の冷却水の状態を各気筒毎に互いに独立して容易に調整することが可能になる。
【選択図】図2

Description

この発明は、ガスエンジン等の内燃機関に用いられる燃料噴射弁の冷却装置に関する。
従来より、ガスエンジンとして、主燃焼室内に混合気(燃焼室に導入される前に都市ガス等気体燃料と空気とを適正な割合で混合した気体)を供給し、微少の重油あるいは軽油等の液体燃料を噴射して、上記混合気を着火・燃焼させる方式のガスエンジンがある。また、上記液体燃料が噴射される予燃焼室等と呼ばれる副室を設置しているものもあり、その場合は、上記主燃焼室に連通された上記副室内に上記主燃焼室内の混合気の一部を導入し、その状態の上記副室内に微少の重油あるいは軽油等の液体燃料を噴射し、上記混合気を着火・燃焼させるようにしている。何れの方式のガスエンジンもマイクロパイロット式ガスエンジンと呼ばれている。
このような上記副室を備えたマイクロパイロット式ガスエンジンに用いられるガスエンジンの燃料噴射弁として、特開2003‐254195号公報(特許文献1)に開示された「燃料噴射弁取付構造」がある。図5は、特許文献1に開示されたガスエンジンにおける燃料噴射弁取付構造の断面を示す。図5において、1はシリンダヘッド、2はこのシリンダヘッド1内の冷却水室、3は燃料噴射弁、4は主燃焼室、5は下部副室口金、6は上部副室口金、7は下部副室口金5および上部副室口金6の内部に形成された副室、8は主燃焼室4と副室7とを連通する連絡孔、9は始動時予熱用のグロープラグである。さらに、燃料噴射弁3は、ノズルチップ10、ノズルチップ10の先端部に複数個穿孔された噴孔(図示せず)、ノズルチップ10内に往復摺動可能に嵌合された針弁12、ノズルナット13、ノズル本体14で構成されている。
ガスエンジンの運転時において、上記副室7内に連絡孔8を通して導入されたガス中に燃料噴射弁3の上記噴孔から所定の噴射タイミングでパイロット液体燃料が噴射され、副室7内において着火燃焼がなされ、燃料噴射弁3のノズルチップ10における先端近傍が高温に加熱される。ここで、ノズルチップ10は、その先端近傍における上部副室口金6とのシート部が円錐状面に形成されて、ノズル側シート面と口金側シート面とが流体密な形態で直接接触され、燃料噴射弁締付ボルト(図示せず)の締付力によって上部副室口金6に締付け固定されている。したがって、高温に加熱されているノズルチップ10の熱は上記シート部を介して上部副室口金6に伝達され、さらに、上部副室口金6の外面からシリンダヘッド1に設けられた冷却水室2内の冷却水に伝達される。こうして、ノズルチップ10が冷却されるのである。
ところで、このような燃料噴射弁取付構造における燃料噴射弁3の冷却水系統では、燃料噴射弁冷却水の出口管は無く、冷却水の自然対流によって燃料噴射弁3の冷却が行われている。したがって、燃料噴射弁3の高い冷却効果を得ることができないという問題がある。また、上述のように、燃料噴射弁冷却水の出口管は無く、燃料噴射弁3を冷却した冷却水は、燃料噴射弁3以外を冷却した冷却水とシリンダヘッド1内の中央部で合流している。そのために、燃料噴射弁3を冷却した直後の冷却水の状態(例えば水温等)を計測することができないという問題もある。
そこで、上述のような自然対流による燃料噴射弁冷却の問題を解決するために、特開2007‐205295号公報(特許文献2)に開示された「ガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置」のように、強制対流によって燃料噴射弁の冷却を行う方法が提案されている。図6は、特許文献2に開示された「ガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置」を模式的に示したものであり、6気筒#1〜#6のうちの気筒#1の部分の断面を示す。
図6において、シリンダヘッド21には、燃料噴射弁22のための装着孔23が形成され、装着孔23の内周面と弁ホルダ24の外周面との間には冷却ジャケット25と環状室26とが上下に互いに独立して設けられ、冷却ジャケット25は弁ホルダ24の軸線方向に、つまり燃料噴射弁22の軸線方向に延び、シリンダヘッド21内の冷却水通路27からの分岐路28に連通している。このように、冷却ジャケット25は、弁ホルダ24を介して燃料噴射弁22を冷却するようになっている。
上記弁ホルダ24の先端部には、燃料噴射弁22のノズルボディ29の先端部を囲むように環状部30が形成されている。そして、冷却ジャケット25の下端と環状部30とを連通する弁ホルダ冷却路31a、および、環状部30と環状室26とを連通する弁ホルダ冷却路31bとが形成されている。
また、上記シリンダヘッド21内には、環状室26から外方向に延在する内部接続路32が形成され、この内部接続路32は、シリンダヘッド21の外部に取り付けられた接続枝管33を介して弁ホルダ冷却水集合管34に接続されている。また、この弁ホルダ冷却水集合管34には、他の気筒#2〜#6の環状室26から内部接続路32を介して延びる接続枝管33も、夫々接続されている。
一方、上記冷却ジャケット25の上端は、上方のシリンダヘッド冷却室35に連通しており、シリンダヘッド冷却室35にはシリンダ出口枝管36に接続されている。さらに、各気筒#1〜#6からのシリンダ出口枝管36は、冷却水出口主管37に共通に接続されている。そして、冷却水通路27の冷却水機関入口20aと冷却水出口主管37の冷却水機関出口20bとが、冷却水を冷却するための冷却器(図示せず)およびポンプ38が介設されると共に、ガスエンジン20の外側に配置された外部冷却路39によって接続されている。こうして、上記冷却器によって冷却された冷却水は、冷却水機関入口20aからガスエンジン20内に入り、冷却水通路27,分岐路28,冷却ジャケット25,シリンダヘッド冷却室35,シリンダ出口枝管36および冷却水出口主管37を通過し、冷却水機関出口20bからガスエンジン20外に出て上記冷却器に戻るように、ポンプ38によって強制的に循環される。
さらに、上記外部冷却路39における冷却水出口主管37の冷却水機関出口20bと上記冷却器との間にはオリフィス40が介設されている。オリフィス40によって外部冷却路39内を流れる冷却水の流量を絞ることによって、オリフィス40よりも下流側の外部冷却路39の内圧をガスエンジン20内の冷却路の内圧よりも低圧に保持している。
また、上記弁ホルダ冷却水集合管34は、ガスエンジン20の外側に配置された外部接続管41に接続され、外部接続管41は外部冷却路39におけるオリフィス40と上記冷却器との間に接続されている。つまり、外部接続管41は、上述の冷却水循環路に設けられた低圧部に接続されている。
上記燃料噴射弁22の冷却装置においては、弁ホルダ24の先端部内に形成された環状部30に連通する弁ホルダ冷却路31aおよび弁ホルダ冷却路31bのうち、弁ホルダ冷却路31aは冷却ジャケット25に接続される一方、弁ホルダ冷却路31bは、環状室26,内部接続路32,接続枝管33および外部接続管41を介してオリフィス40よりも下流側の低圧部に接続されている。したがって、環状部30を挟む弁ホルダ冷却路31aと弁ホルダ冷却路31bとにおいて、冷却ジャケット25との接続端と環状室26との接続端との間で圧力差が発生することになる。その結果、冷却水通路27内を流れる冷却水の一部は、弁ホルダ冷却路31aの一端から流入し、環状部30を介して弁ホルダ冷却路31bの他端から流出するように、強制的に流されるのである。
したがって、上記特許文献1に開示された「燃料噴射弁取付構造」のような自然対流による燃料噴射弁の冷却に比して、ノズルボディ29の先端部の温度を大幅に改善することができる。
しかしながら、上記従来の特許文献2に開示された「ガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置」においては、以下のような問題がある。
すなわち、上記ガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置では、上記弁ホルダ冷却路31aおよび弁ホルダ冷却路31bを弁ホルダ24に設けている。したがって、弁ホルダ冷却路31a,31bを形成する場合には、弁ホルダ24の先端部に直接ドリル加工等によって環状部30に達するような孔を形成する必要があり、燃料噴射弁22を十分に冷却可能な量の冷却水を供給できる水路を確保するには、限界がある。そのために、さらに高い冷却効果を得ることができないと言う問題がある。
さらに、上記6気筒#1〜#6の各弁ホルダ冷却路31aと各弁ホルダ冷却路31bとにおいて、冷却ジャケット25との接続端と環状室26との接続端との間に圧力差を発生させるためのオリフィス40は、各気筒#1〜#6からのシリンダ出口枝管36が、冷却水出口主管37を介して共通に接続されている外部冷却路39に介設されている。したがって、例えば、各シリンダ出口枝管36内の冷却水温度に基づいて、各気筒#1〜#6の弁ホルダ冷却路31aの一端から流入し、環状部30を介して弁ホルダ冷却路31bの他端から流出する冷却水の流量を、各気筒#1〜#6に関して互いに独立して調整する等、各気筒#1〜#6毎の冷却水の調整を互いに独立して行うことができないと言う問題もある。
特開2003‐254195号公報 特開2007‐205295号公報
そこで、この発明の課題は、燃料噴射弁の更なる高い冷却効果を得ることができ、各気筒の冷却水の調整を互いに独立して行うことができる燃料噴射弁の冷却装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の燃料噴射弁の冷却装置は、
内燃機関のシリンダヘッドに弁ホルダを介して取り付けられて、上記内燃機関の燃焼室に燃料を供給する燃料噴射弁と、
上記シリンダヘッド内に冷却水を供給する冷却水供給通路と、上記冷却水を上記弁ホルダの周囲を通す冷却ジャケットと、上記冷却ジャケットを通った後の冷却水を上記シリンダヘッド内から上記シリンダヘッド外に導く冷却水排出通路とを含むと共に、冷却水を上記冷却水供給通路から上記冷却水排出通路へ強制的に流すエンジン冷却路と、
上記弁ホルダ内の先端部に上記燃料噴射弁の先端部を取り囲んで設けられて、上記燃料噴射弁の先端部を冷却するための冷却水が循環される環状冷却部と、
上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部を上記エンジン冷却路における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所に連通させるための第1弁ホルダ冷却路と、
上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部を上記冷却ジャケットに連通させる第2弁ホルダ冷却路と
を備え、
上記弁ホルダは、上記燃料噴射弁の先端部が密着して装着された第1弁ホルダと、この第1弁ホルダの先端部が密着して装着された第2弁ホルダとを含み、
上記環状冷却部,第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記第1弁ホルダの外周面および上記第2弁ホルダの内周面の何れか一方に形成された溝あるいは凹部を、他方で塞ぐことによって形成されている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、冷却水供給通路からシリンダヘッド内に供給された冷却水は、冷却ジャケットによって上記弁ホルダの周囲を通り、上記弁ホルダを介して上記燃料噴射弁を冷却する。そして、上記冷却ジャケットを通った冷却水は、冷却水排出通路によって上記シリンダヘッド内から上記シリンダヘッド外に導かれる。その際に、上記冷却水は上記冷却水供給通路から上記冷却水排出通路へ強制的に流されるため、上記燃料噴射弁よりも上流側と下流側とには圧力差が生ずる。
そして、上記弁ホルダ内に設けられた環状冷却部が第2弁ホルダ冷却路によって上記冷却ジャケットに連通される一方、上記環状冷却部が第1弁ホルダ冷却路によってエンジン冷却路における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所に連通される。したがって、上記環状冷却部における上記冷却ジャケットとの連通位置と、上記環状冷却部における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所との連通位置とに圧力差が生じ、上記冷却ジャケット内の冷却水の一部が上記環状冷却部内に取り込まれ、上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部内を循環して、上記燃料噴射弁の先端部を冷却する。こうして、上記燃料噴射弁の先端部を冷却した冷却水は、上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所に流出する。
その際に、上記燃料噴射弁よりも上流側と下流側とに生ずる圧力差を利用して、上記冷却ジャケット内の冷却水の一部を上記環状冷却部内に取り込んで上記燃料噴射弁の先端部を冷却するので、冷却水を強制的に導入するための専用ポンプが不要となり、簡単な構成で且つ安価に上記燃料噴射弁の先端部を効果的に冷却できる。
さらに、上記環状冷却部,第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記弁ホルダを構成する第1弁ホルダの外周面および第2弁ホルダの内周面の何れか一方に形成された溝あるいは凹部を、他方で塞ぐことによって形成されている。したがって、上記第1弁ホルダの外周面および上記第2弁ホルダの内周面の何れか一方に平面加工によって上記溝や凹部を形成するだけで上記環状冷却部,上記第1弁ホルダ冷却路および上記第2弁ホルダ冷却路を形成することができ、上記第1弁ホルダの外周面あるいは上記第2弁ホルダの内周面に対して十分な面積の溝や凹部を確保することができる。すなわち、高い冷却効果を得ることができる冷却水路を簡単に作成することができるのである。
また、1実施の形態の燃料噴射弁の冷却装置では、
上記燃料噴射弁,上記冷却ジャケット,上記環状冷却部,上記第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記内燃機関の各気筒毎に設けられており、
上記各気筒に、
上記冷却ジャケットと冷却水排出通路とを接続すると共に、絞り手段が介設されたシリンダ出口枝管と、
上記第1弁ホルダ冷却路と上記シリンダ出口枝管における上記絞り手段よりも下流側とを、接続する接続枝管と
を備えている。
この実施の形態によれば、上記冷却ジャケットと冷却水排出通路とを接続するシリンダ出口枝管に絞り手段を介設し、上記第1弁ホルダ冷却路と上記シリンダ出口枝管における絞り手段よりも下流側とを接続枝管で接続している。したがって、上記冷却ジャケットと上記第1弁ホルダ冷却路との間に、積極的に圧力差を設けて、より強制的に冷却水を上記環状冷却部内に取り込むことができる。
さらに、上記絞り手段は、上記内燃機関の各気筒毎にシリンダ出口枝管に設けられているので、上記各気筒毎に、上記シリンダ出口枝管内の冷却水の温度および流量を計測することが可能になり、例えば、各気筒毎に上記絞り手段の絞り度を調整して、各気筒の冷却水の状態を各気筒毎に互いに独立して容易に変更することが可能になる。
また、1実施の形態の燃料噴射弁の冷却装置では、
上記シリンダ出口枝管に介設された絞り手段はオリフィスである。
この実施の形態によれば、上記絞り手段をオリフィスによって容易に実現できる。
以上より明らかなように、この発明の燃料噴射弁の冷却装置は、冷却水供給通路,冷却ジャケットおよび冷却水排出通路を含むエンジン冷却路において、上記冷却水供給通路から上記冷却水排出通路へ冷却水が強制的に流されるので、燃料噴射弁よりも上流側と下流側とには圧力差が生ずる。そして、弁ホルダ内に設けられた環状冷却部が第2弁ホルダ冷却路によって上記冷却ジャケットに連通される一方、上記環状冷却部が第1弁ホルダ冷却路によってエンジン冷却路における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所に連通されているので、上記環状冷却部における上記冷却ジャケットとの連通位置と、上記環状冷却部における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所との連通位置とに圧力差が生じ、上記冷却ジャケット内の冷却水の一部が上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部内に強制的に取り込まれ、上記燃料噴射弁の先端部が効果的に冷却される。
その際に、上記環状冷却部,第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記弁ホルダを構成する第1弁ホルダの外周面および第2弁ホルダの内周面の何れか一方に形成された溝あるいは凹部を、他方で塞ぐことによって形成されるので、上記第1弁ホルダの外周面および上記第2弁ホルダの内周面の何れか一方に平面加工によって上記溝や凹部を形成するだけで上記環状冷却部,上記第1弁ホルダ冷却路および上記第2弁ホルダ冷却路を形成することができ、上記第1弁ホルダの外周面あるいは上記第2弁ホルダの内周面に対して十分に広い面積の溝や凹部を確保することができる。したがって、高い冷却効果を得ることができる冷却水路を簡単に作成することができる。
また、1実施の形態の燃料噴射弁の冷却装置では、上記燃料噴射弁,上記冷却ジャケット,上記環状冷却部,上記第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路を、上記内燃機関の各気筒毎に設けると共に、上記各気筒に、上記冷却ジャケットと冷却水排出通路とを接続するシリンダ出口枝管に絞り手段を介設し、上記第1弁ホルダ冷却路と上記シリンダ出口枝管における上記絞り手段よりも下流側とを接続枝管で接続するので、上記冷却ジャケットと上記第1弁ホルダ冷却路との間に積極的に圧力差を設けて、より強制的に冷却水を上記環状冷却部内に取り込むことができる。
さらに、上記絞り手段は、上記内燃機関の各気筒毎にシリンダ出口枝管に設けられているので、上記各気筒毎に、上記シリンダ出口枝管内の冷却水の温度および流量を計測することが可能になり、例えば、各気筒毎に上記絞り手段の絞り度を調整して、各気筒の冷却水の状態を各気筒毎に互いに独立して容易に変更することが可能になる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の燃料噴射弁の冷却装置が適用されたガスエンジンにおける冷却水経路を示す図である。
図1に示すガスエンジン51は、発電システムの駆動源として使用され、ガスエンジン51の出力軸は発電機52に連結されている。このガスエンジン51は、例えば6気筒#1〜#6であり、各気筒#1〜#6の夫々は、主燃料である天然ガス等のガス燃料に加えて、このガス燃料の点火時に使用される液体燃料の供給を受ける。この液体燃料は、各気筒#1〜#6内に燃料噴射弁(図2参照)から噴射され、噴射された液体燃料は自己着火することによって上記主燃料であるガス燃料を安定して点火させる。
図1において、53は、上記ガスエンジン51のシリンダヘッド内を通して冷却水を循環させる冷却水循環路である。この冷却水循環路53は、ガスエンジン51内に在って各気筒#1〜#6のシリンダヘッドを通過するエンジン冷却路54と、ガスエンジン51外に在って冷却器56とポンプ57とが介設された外部冷却路55とで、構成されている。
上記エンジン冷却路54は、エンジンフレームの内部を通る上記冷却水供給通路としての冷却水通路58と、この冷却水通路58から分岐して各気筒#1〜#6の上記シリンダヘッドに冷却水を導く分岐路59と、各気筒#1〜#6毎に上記シリンダヘッドの外部に取り付けられて各気筒#1〜#6からの冷却水を排出するシリンダ出口枝管60と、各シリンダ出口枝管60に共通に接続されて各シリンダ出口枝管60からの冷却水を集める上記冷却水排出通路としての冷却水出口主管61と、を有している。
上記外部冷却路55は、上記冷却水通路58の冷却水機関入口51aと冷却水出口主管61の冷却水機関出口51bとを接続すると共に、冷却水機関出口51b側から順に、冷却水を冷却するための冷却器56と冷却水機関入口51aに向けて冷却水を吐出するポンプ57とが、介設されている。したがって、冷却水循環路53内の冷却水は、冷却水通路58から、分岐路59およびシリンダ出口枝管60を経て、冷却水出口主管61に流れるように、ポンプ57によって強制的に循環されるのである。
さらに、上記外部冷却路55における冷却器56と冷却水機関出口51bとの間には三方弁からなる温度調整弁62が介設されており、温度調整弁62は、バイパス路63を介して、冷却器56とポンプ57との間の外部冷却路55に接続されている。こうして、温度調整弁62によって、冷却器56の入口側に流す冷却水量とポンプ57の吸い込み側に流す冷却水量との配分を調整可能にしている。こうすることによって、ポンプ57から吐出される冷却水の温度を調整することができるのである。
図2は、上記ガスエンジン51におけるシリンダヘッド64の断面図である。但し、図2(a)は冷却水通路58および冷却水出口主管61の延在方向に直交する方向への断面図であり、図2(b)は冷却水通路58および冷却水出口主管61の延在方向への断面図である。ここで、各気筒#1〜#6に関する燃料噴射弁とその燃料噴射弁を保持する弁ホルダとその周辺部とは同一の構成を有するので、以下においては、1つの気筒(例えば気筒#1)で代表して説明する。
図2において、上記分岐路59は、燃料噴射弁65を挟むようにその両側に配設されている。そして、分岐路59から供給された冷却水は、燃料噴射弁65の先端部の周囲を通って上方のシリンダヘッド冷却室66に入ってシリンダヘッド64を冷却した後、シリンダヘッド64の外部に取り付けられたシリンダ出口枝管60(図1参照)へ排出される。
上記燃料噴射弁65は、シリンダヘッド64に第1弁ホルダ67および第2弁ホルダ68を介して取り付けられており、第1弁ホルダ67および第2弁ホルダ68は、燃料噴射弁65の先端部を取り囲んでいる。
図3は、上記燃料噴射弁65の先端部分と第1弁ホルダ67および第2弁ホルダ68との拡大図を示す。但し、図3(a)は図2(a)と同じ方向への断面拡大図であり、図3(b)は図2(b)と同じ方向への断面拡大図である。以下、図3に従って、燃料噴射弁65と第1弁ホルダ67および第2弁ホルダ68とその周辺部とについて説明する。
上記第2弁ホルダ68には第1弁ホルダ67の先端部分が装着されており、第2弁ホルダ68は第1弁ホルダ67の先端部分を取り囲んでいる。シリンダヘッド64には第2弁ホルダ68および第1弁ホルダ67を介して燃料噴射弁65が装着される装着孔69が形成されており、装着孔69の内周面と第2弁ホルダ68の外周面との間には、シリンダヘッド冷却室66および分岐路59に連通する冷却ジャケット70が形成されている。この冷却ジャケット70は、第2弁ホルダ68の軸線方向に、つまり燃料噴射弁65の軸線方向に延在しており、分岐路59を横断している。このように、冷却ジャケット70は第2,第1弁ホルダ68,67を介して燃料噴射弁65を冷却するのである。
上記燃料噴射弁65の先端部における第2弁ホルダ68の内周面と第1弁ホルダ67の外周面との間には、燃料噴射弁65のノズル(図示せず)の先端部分の近傍を取り囲んで、環状冷却部71が形成されている。また、第2弁ホルダ68で取り囲まれている第1弁ホルダ67の外周面には環状溝72が形成されており、第2弁ホルダ68には第2弁ホルダ68内を冷却ジャケット70に連通させる第1開口部73が形成されている。そして、環状冷却部71は、図3(b)に示す断面において、第1弁ホルダ冷却路74によって第1弁ホルダ67の環状溝72に連通される一方、第2弁ホルダ冷却路75によって第2弁ホルダ68の第1開口部73に連通されている。
ここで、上記環状冷却部71,環状溝72,第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75は、第1弁ホルダ67の表面に形成された溝や凹部を、第2弁ホルダ68で例えば溶接で塞ぐことよって形成されている。したがって、環状冷却部71,環状溝72,第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75の形成に際しては、第1弁ホルダ67の表面に平面加工を施すことによって溝や凹部を形成するだけでよく、第1弁ホルダ67の表面に対して十分な面積の溝や凹部を形成することができる。すなわち、上記特許文献2に開示された「ガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置」の場合のように、弁ホルダの先端部に直接ドリル加工等によって冷却水用の孔を形成する場合に比して、簡単に高い冷却効果を得ることができるのである。
一方、上記第2弁ホルダ68には、環状溝72を第2弁ホルダ68の外部に連通させる第2開口部76が形成されている。そして、シリンダヘッド64には、第2開口部76に対向する位置から外方に向かって延在する内部接続路77が形成され、この内部接続路77は、シリンダヘッド64の外部に取り付けられた接続枝管78を介して上記シリンダ出口枝管60(図1参照)に接続されている。その際に、接続枝管78は、冷却水循環路53に設けた低圧部に接続されている。具体的には、図1および図2(a)に示すように、上記各気筒#1〜#6のシリンダ出口枝管60におけるシリンダヘッド64の上面に位置する箇所にはオリフィス79が介設され、シリンダ出口枝管60内を流れる冷却水の流量を絞ることによって、オリフィス79よりも下流側の冷却水出口主管61の内圧を冷却水通路58の内圧よりも低圧に保持している。そして、接続枝管78は、シリンダ出口枝管60におけるオリフィス79よりも下流側(低圧側)に接続されるのである。
すなわち、上記環状溝72,第2開口部76,内部接続路77および接続枝管78は、第2弁ホルダ68の第1開口部73と第1弁ホルダ67内の第1弁ホルダ冷却路74,環状冷却部71および第2弁ホルダ冷却路75とをシリンダ出口枝管60の低圧部に接続する接続路を形成しているのである。
尚、この接続路の構成は、各気筒#1〜#6に関して同じ構成である。
以上の構成において、上記冷却水通路58は、より具体的には、ガスエンジン51における上記エンジンフレーム(図示せず)に設けられたキリ穴によって構成されており、ポンプ57から供給された冷却水は、先ず上記エンジンフレームの冷却水通路58に流入し、上記エンジンフレーム内において各気筒#1〜#6毎のシリンダヘッドやエンジンジャケット等に分岐される。そして、例えば、気筒#1のシリンダヘッド64に分岐された冷却水は、図2(a)および図2(b)において、シリンダヘッド64の下面に下向きに形成されたキリ穴80を介して、気筒#1のシリンダヘッド64における分岐路59に供給される。
一方、各気筒#1〜#6毎のシリンダヘッドから排出される冷却水を導くシリンダ出口枝管60,接続枝管78および冷却水出口主管61は、図2(a)に示すように、各気筒#1〜#6毎のシリンダヘッドから上記エンジンフレームを介さずに、ガスエンジン51外の外部冷却路55に連通されている。
また、上記燃料噴射弁65の他の構成は、例えば、従来のディーゼルエンジン機関自動燃料弁やコモンレール方式電子制御燃料噴射弁と同様の方式であり、その詳細な説明は省略する。
上記構成を有する燃料噴射弁65の冷却装置によれば、上記第1弁ホルダ67の先端部内に形成された環状冷却部71が冷却水循環路53のエンジン冷却路54、具体的には冷却ジャケット70に接続され、冷却ジャケット70との接続部の反対側が環状溝72,第2開口部76,内部接続路77および接続枝管78を介してシリンダ出口枝管60のオリフィス79よりも下流側の低圧部に接続されている。したがって、燃料噴射弁65を挟む第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75の両上端間に圧力差が発生する。そのため、図3に示すように、分岐路59内を流れる冷却水の一部は第2弁ホルダ冷却路75にその上端から流入し、環状冷却部71を経て第1弁ホルダ冷却路74の上端から流出するように強制的に流されることになる。
図4は、図3におけるD‐D'矢視断面図(図4(a))、C‐C'矢視断面図(図4(b))、B‐B'矢視断面図(図4(c))、A‐A'矢視断面図(図4(d))を示す。以下、図3および図4に従って、冷却水の循環系路について、具体的に説明する。
先ず、図3および図4(c)に示すように、上記分岐路59から供給された冷却水は、第2弁ホルダ68の周囲に形成された冷却ジャケット70の下部に流入する。そして、図3および図4(b)に示すように、冷却ジャケット70内を上昇しつつ、第2弁ホルダ68および第1弁ホルダ67を介して燃料噴射弁65を冷却する。こうして、冷却ジャケット70の上部に至った冷却水は、図3および図4(a)に示すように、シリンダヘッド冷却室66に流出し、図2(a)に示すようにオリフィス79およびシリンダ出口枝管60を介して冷却水出口主管61に排出される。
一方、上記分岐路59から供給された冷却水の一部は、第1弁ホルダ冷却路74の上端および第2弁ホルダ冷却路75の上端の間に生ずる圧力差によって、図3および図4(c)に示すように、第2弁ホルダ68の第1開口部73を介して第2弁ホルダ冷却路75の上部に取り込まれる。そして、第2弁ホルダ冷却路75内を下降しつつ、第1弁ホルダ67を介して燃料噴射弁65を冷却する。こうして、環状冷却部71に至った冷却水は、図3および図4(d)に示すように、燃料噴射弁65のノズルの先端部を効果的に冷却する。そして、環状冷却部71内を流れる冷却水は、第1弁ホルダ冷却路74の上部と下部の圧力差によって第1弁ホルダ冷却路74の下部に取り込まれる。そして、図3および図4(c)に示すように、第1弁ホルダ冷却路74内を上昇しつつ、第1弁ホルダ67を介して燃料噴射弁65を冷却する。こうして、第1弁ホルダ67の環状溝72に至った冷却水は、図2(a)および図4(b)に示すように、第2弁ホルダ68の第2開口部76,内部接続路77および接続枝管78を介して、オリフィス79より下流側の低圧部に排出されるのである。
以上のごとく、本実施の形態によれば、第1弁ホルダ67の先端部内の環状冷却部71を通って多量の冷却水を流すことができる。したがって、この冷却水によって第1弁ホルダ67の先端部、つまり、燃料噴射弁65の先端部の過熱を効果的に防止することができる。その結果、燃料噴射弁65の閉弁時に針弁が上記ノズルの弁座に衝突しても、その衝撃によって上記ノズルの先端部に塑性変形が発生することはない。また、上記ノズルの噴孔が燃料コーキングより閉塞されることもなく、上記ノズルに対して上記針弁が焼付くこともない。
また、上記第1弁ホルダ冷却路74における環状溝72との接続端、および、第2弁ホルダ冷却路75における冷却ジャケット70との接続端の圧力差は、シリンダ出口枝管60にオリフィス79を介設するだけで得ることができる。したがって、第2弁ホルダ冷却路75に冷却水を強制的に導入するための専用ポンプが不要となり、簡単な構成で且つ安価にして燃料噴射弁65の先端部を効果的に冷却でき、燃料噴射弁65の長寿命化を達成することができる。
また、上記第1弁ホルダ67の環状冷却部71は、燃料噴射弁65の上記ノズルの先端部を囲み、然も環状冷却部71に対する第1弁ホルダ冷却路74への流出口および第2弁ホルダ冷却路75からの流入口が環状冷却部71の直径方向に互いに離隔して配設されているので、環状冷却部71内の冷却水は上記ノズルの周方向に一様に流れ、上記ノズルの先端部をその周方向に均一に冷却することができる。
また、本実施の形態においては、6気筒#1〜#6の夫々において、第2弁ホルダ冷却路75における冷却ジャケット70との接続端と第1弁ホルダ冷却路74における環状溝72との接続端との間に圧力差を生じさせるためのオリフィス79は、各気筒#1〜#6別にシリンダ出口枝管60に介設されている。したがって、本実施の形態では、各気筒#1〜#6毎に、シリンダ出口枝管60内の冷却水の温度および流量を計測することができる。そして、その計測値に基づいて、例えば、各気筒#1〜#6毎にオリフィス79の径を調整して、第2弁ホルダ冷却路75にその上端から流入して環状冷却部71を介して第1弁ホルダ冷却路74の上端から流出する冷却水の流量を、各気筒#1〜#6毎に互いに独立して調整する等、各気筒#1〜#6の冷却水の状態を各気筒#1〜#6毎に互いに独立して容易に変更することが可能になる。
また、本実施の形態においては、上記環状冷却部71,第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75を、第1弁ホルダ67の外周面に形成された溝や凹部を第2弁ホルダ68で塞ぎ、溶接することよって形成するようにしている。したがって、第1弁ホルダ67の表面に平面加工によって上記溝や凹部を形成するだけで環状冷却部71,第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75を形成することができ、第1弁ホルダ67の外周面に対して十分な面積の溝や凹部を確保することができる。すなわち、本実施の形態によれば、高い冷却効果を得ることができる冷却水路を簡単に作成することができるのである。
尚、この発明は、上記実施の形態に限定するものではなく、種々の変形が可能である。例えば、冷却装置は、オリフィス79に代えて減圧弁を備えてもよいし、第1弁ホルダ冷却路74および第2弁ホルダ冷却路75の具体的なレイアウトも任意に変更可能である。
また、上記実施の形態においては、この発明をガスエンジンに適用した場合を例に挙げて説明している。しかしながら、この発明は、ガスエンジンに限定されるものではなく、ディーゼルエンジン等の内燃機関であれば適用可能である。
この発明の燃料噴射弁の冷却装置が適用されたガスエンジンにおける冷却水経路を示す図である。 図1におけるガスエンジンのシリンダヘッドの断面図である。 図2における燃料噴射弁の先端部分と第1,弁ホルダおよび第2弁ホルダとの拡大図である。 図3における横断面図である。 従来のガスエンジンにおける燃料噴射弁取付構造の断面を示す図である。 従来のガスエンジン用パイロット燃料噴射弁の冷却装置を示す図である。
符号の説明
51…ガスエンジン、
51a…冷却水機関入口、
51b…冷却水機関出口、
52…発電機、
53…冷却水循環路、
54…エンジン冷却路、
55…外部冷却路、
56…冷却器、
57…ポンプ、
58…冷却水通路、
59…分岐路、
60…シリンダ出口枝管、
61…冷却水排出通路、
62…温度調整弁、
63…バイパス路、
64…シリンダヘッド、
65…燃料噴射弁、
66…シリンダヘッド冷却室、
67…第1弁ホルダ、
68…第2弁ホルダ、
69…燃料噴射弁の装着孔、
70…冷却ジャケット、
71…環状冷却部、
72…環状溝、
73…第1開口部、
74…第1弁ホルダ冷却路、
75…第2弁ホルダ冷却路、
76…第2開口部、
77…内部接続路、
78…接続枝管、
79…オリフィス。

Claims (3)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに弁ホルダを介して取り付けられて、上記内燃機関の燃焼室に燃料を供給する燃料噴射弁と、
    上記シリンダヘッド内に冷却水を供給する冷却水供給通路と、上記冷却水を上記弁ホルダの周囲を通す冷却ジャケットと、上記冷却ジャケットを通った後の冷却水を上記シリンダヘッド内から上記シリンダヘッド外に導く冷却水排出通路とを含むと共に、冷却水を上記冷却水供給通路から上記冷却水排出通路へ強制的に流すエンジン冷却路と、
    上記弁ホルダ内の先端部に上記燃料噴射弁の先端部を取り囲んで設けられて、上記燃料噴射弁の先端部を冷却するための冷却水が循環される環状冷却部と、
    上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部を上記エンジン冷却路における上記冷却ジャケットよりも圧力が低い箇所に連通させるための第1弁ホルダ冷却路と、
    上記弁ホルダ内に設けられた上記環状冷却部を上記冷却ジャケットに連通させる第2弁ホルダ冷却路と
    を備え、
    上記弁ホルダは、上記燃料噴射弁の先端部が密着して装着された第1弁ホルダと、この第1弁ホルダの先端部が密着して装着された第2弁ホルダとを含み、
    上記環状冷却部,第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記第1弁ホルダの外周面および上記第2弁ホルダの内周面の何れか一方に形成された溝あるいは凹部を、他方で塞ぐことによって形成されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁の冷却装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁の冷却装置において、
    上記燃料噴射弁,上記冷却ジャケット,上記環状冷却部,上記第1弁ホルダ冷却路および第2弁ホルダ冷却路は、上記内燃機関の各気筒毎に設けられており、
    上記各気筒に、
    上記冷却ジャケットと冷却水排出通路とを接続すると共に、絞り手段が介設されたシリンダ出口枝管と、
    上記第1弁ホルダ冷却路と上記シリンダ出口枝管における上記絞り手段よりも下流側とを、接続する接続枝管と
    を備えたことを特徴とする燃料噴射弁の冷却装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射弁の冷却装置において、
    上記シリンダ出口枝管に介設された絞り手段はオリフィスであることを特徴とする燃料噴射弁の冷却装置。
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