JP4063637B2 - パイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁。 - Google Patents

パイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
予燃焼室方式のパイロット着火ガスエンジン(ガスエンジン)の燃料噴射弁は、シリンダとシリンダヘッドとピストンで囲まれた主燃焼室に連絡された予燃焼室内に微少量のパイロット油を噴射してピストンで圧縮されて主燃焼室内から予燃焼室内に入った燃料ガスと空気の混合気に着火させるものであり、ディーゼルエンジンの燃料噴射弁と比較して、燃料噴射量が約1/100であり、極めて小型に形成されており、ニードルバルブ部を通過するパイロット油では二ードルバルブを冷却する効果を期待することはできない。
ところで、従来のガスエンジンにおいては、燃料噴射弁を設けた予燃焼室ユニットの外側をシリンダヘッドを冷却する冷却水で冷却することによって、予燃焼室ユニットを経て伝導される冷熱で前記燃料噴射弁を間接的に冷却する方式が採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−64838号公報
【特許文献2】
特開2002−61523号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、本願の発明者等が、シリンダの表面積に対する燃料噴射弁の噴口を設けたノズルヘッドの表面積との比やガス燃料量と燃料油量から求めた発熱量を考慮して、ガスエンジンの燃料噴射弁とディーゼルエンジンの燃料噴射弁の各熱負荷を評価し、それらを比較したところ、前者の熱負荷は後者の熱負荷の10〜30倍になることが知見された。そして、このように熱負荷の高いガスエンジンの燃料噴射弁においては、ニードルバルブの先端やノズルヘッドの先端部が溶融したり、前記ニードルバルブの摺動部が固着し、あるいは燃料の炭化による汚損等の不具合が生じ、燃料噴射弁を適切に冷却することが極めて重要であることが判明した。
しかしながら、従来のガスエンジンにおける燃料噴射弁の冷却方式では、燃料噴射弁におけるノズルのニードルバルブの弁部や弁座の周囲を十分に冷却することができないので、ノズルの熱負荷が大きくなり、ニードルバルブの先端やノズルヘッドの先端部の溶融、ニードルバルブの摺動部が固着、あるいは燃料の炭化による汚損等の不具合を生じる問題があった。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、ノズルの先端部を効果的に冷却してノズルの熱負荷を確実に軽減させることができると共に、複数のシリンダに対応して設けられる各燃料噴射弁のノズルの熱負荷を均等に軽減させることができて、ノズルに熱負荷に起因する不具合を生じさせることのないパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁は、ノズルホルダの先端に連結したノズル本体に、そのノズルヘッドに設けた噴口を開閉するニードルバルブが着座する弁座を囲むように環状の冷却水ポケットを設けると共に、該冷却水ポケットに対し冷却水を供給、排出するための冷却水往路と冷却水復路とを、互いに前記ニードルバルブを挟んでその直径方向の対向位置側に配置して設け、かつ、前記冷却水往路と冷却水復路を、ニードルバルブの周方向に所定間隔をあけてニードルバルブの軸方向に沿って設けた複数の流路で、それぞれ形成したことを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁は、請求項1に記載のパイロット油燃料噴射弁において、前記冷却水ポケットが、前記弁座の円錐面に沿うように傾斜した内周面と、ニードルバルブの軸に垂直で前記ノズルヘッドの先端面と面一の平面に形成したノズル本体の先端部に沿う底面と、ニードルバルブの軸方向に沿う外周面とでリング部の断面が略直角三角形状に形状されていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項3に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁は、請求項1または2に記載の燃料噴射弁において、前記ノズル本体における前記ノズルホルダとの連結側の端面に、前記ニードルバルブの周方向に沿う円弧状の分散溝と集合溝が、互いにニードルバルブを挟んでその直径方向の対向位置側に形成され、前記分散溝と集合溝に、前記冷却水往路と冷却水復路における前記冷却水ポケットと連通する側と反対側の端部がそれぞれ連絡されると共に、前記ノズルホルダに設けた1つの冷却水導入孔と1つの冷却水導出孔がそれぞれ連絡されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁について図1〜図7を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係る燃料噴射弁2を備えた予燃焼室方式のパイロット着火ガスエンジン(ガスエンジン)である。該ガスエンジン1は、シリンダライナ(シリンダ)3と、該シリンダライナ3内を上下に往復動するピストン4と、前記燃料噴射弁2と予燃焼室5を有する予燃焼室ユニット6を設けたシリンダヘッド7とを備えており、都市ガス13A等の燃料ガス(気体燃料)が空気と混合され、前記シリンダヘッド7の吸気ポートを経て、シリンダライナ3とピストン4とシリンダヘッド7とで区画された主燃焼室(燃焼空間)8に供給されると共に、ピストン4の圧縮行程の後半に、全体熱量比で約1%に相当する燃料油が前記燃料噴射弁2から予燃焼室5内にパイロット油として噴射され、これにより、高温、高圧の雰囲気下でパイロット油が圧縮着火され、これを着火源にして燃料ガスが燃焼されるようになっている。なお、ガスエンジン1には、その起動、回転立ち上げ時等のエンジン冷却水の温度が低い時に作動させ、燃料ガスへの着火を促進するための点火プラグ9が備えられている。
【0011】
前記予燃焼室ユニット6は、シリンダヘッド7の略中央部にシリンダ3の中心部方向に向けた状態で配置され、上端のフランジ部10aを介してシリンダヘッド7にボルト11で固定されている円筒状のユニット本体10を備え、該ユニット本体10の下端に前記予燃焼室5が連結されている。予燃焼室5は、内部に下方を窄めた予燃焼空間(燃焼空間)12aを有する円筒状の予燃焼室筒12と、該予燃焼室筒12の下端に固定され、内部が前記予燃焼室空間12aに連通された円筒状の予燃焼室ノズル13とを備えている。予燃焼室ノズル13の半球状の底部には、前記予燃焼空間12aを前記主燃焼室8内に連通させる複数の噴口13aが放射方向に向けて設けられている。
【0012】
また、前記燃料噴射弁2は、図2〜図4に示すように、外周が上から下に向かって段階的に直径を小さく形成された軸状部14aの上端に、平面視で八角形であるが全体として菱形状に形成されたフランジ14bを設け、中心部に軸穴14cを設けてなる円筒状のノズルホルダ14と、該ノズルホルダ14の下端にノズルナット15を介して固定されたノズル16と、前記軸穴14c内に挿入されており、上部の雄ねじ部17aと軸穴14cの上部に設けた雌ねじ部14dとの螺合を介して、軸穴14c内で上下方向に移動調節可能な調整ボルト17と、前記軸穴14cの下端部に設けた小径穴14eに上下動可能に挿入され、上端に軸穴14c内に嵌合するバネ座18aを有する押圧軸18と、軸穴14内において前記調整ボルト17の下端とバネ座18aとの間に装着され、押圧軸18を介して前記ノズル16内のニードルバルブ19を弁座に押し付ける圧縮ばね(押圧ばね)20とを備えている。
なお、前記調整ボルト17のノズルホルダ14から上端に突出した雄ねじ部17aにはロックナット21が螺合され、雄ねじ部17aの中間部に設けた環状溝には、Oリング22が装着されている。
【0013】
前記ノズルホルダ14には、そのフランジ14bの一方側(図2で右側)の上端(一端)から軸状部14aの小径軸側の下端(他端)に向かって、前記軸穴14c(ニードルバルブ19)の中心線を含む平面に沿って冷却水導入孔23が設けられ、また、軸穴14c(ニードルバルブ19)の中心を挟んで冷却水導入孔23と反対側の対称位置(ニードルバルブ19の直径方向の対向位置)に、冷却水導入孔23と同様に配置された同一径を有する冷却水導出孔24が設けられている。前記冷却水導入孔23と冷却水導出孔24のフランジ14b側にそれぞれ設けた冷却水入口23aと冷却水出口24aには、それらに対し冷却水を導入、導出するための継手部25a,26aを有する導入管25、導出管26が取り付けられている。
【0014】
また、前記ノズルホルダ14の軸状部14aにおける軸方向の中間部には、浅いが比較的に幅広の環状溝27が形成され、該環状溝27において前記軸状部14aの周方向における前記冷却水導出孔24と隣り合った位置に円錐状の凹部28が設けられ、該凹部28の奥部28aである一端から軸状部14の下端(他端)まで、前記軸穴14cの中心線を含む平面に沿って燃料油導入孔29が設けられ、また、軸穴14cの中心を挟んで前記凹部28と反対側で前記冷却水導入孔23に隣接した位置には、前記軸状部14aをその半径方向に貫通するドレン孔30が設けられている。なお、前記調整ボルト17の下端側には該ドレン孔30の位置に対応させて環状溝17bが形成されている。
【0015】
前記ノズル16は、中心に設けた弁軸穴31を設けたノズル本体32と、弁軸穴31にその軸方向に移動可能に挿入した前記ニードルバルブ19とを備えている。前記ノズル本体32は、上部が大径部32aとされ、その段部32bより下方部が小径部32cとされた円筒状に形成され、その中心部の上端側(一端側)に前記弁軸穴31が設けられ、該弁軸穴31の下方には、弁軸穴31の軸方向に直交する方向に長径を有する楕円球状部33aおよびその下方の円筒状部33bからなる燃料溜33と、円錐状の弁座34と、サック部35と、噴口36とが順に連通して同一軸線上に設けられている。前記サック部35は、その球面状の先端面位置が前記弁座34の円錐面の頂点と略同じ位置に設定され、容積が極めて小さくなるように形成されると共に、ノズルヘッド32fの先端面に接近された構成とされている。
【0016】
前記ノズル本体32の下端部(先端部)32dは、前記噴口36を有するノズル16の先端部(ノズルヘッド)32fと面一としてニードルバルブ19の軸方向に直交する平面に形成されており、該下端部32dの内側には、前記弁座35を囲むようにして冷却水ポケット37が設けられている。該冷却水ポケット37は、ノズル本体32の下端部32dの端面に平行な底面37aと、ノズル本体32の小径部32cの外周面に平行な外周面37bと、前記弁座34の円錐面に略平行な円錐状の内周面37cとで囲まれた、リング部の横断面が底辺を広くした略三角形状にした環状室として形成されている。前記噴口36は、中心を前記ニードルバルブ19の中心に一致させた平行孔に形成され、ノズルヘッド32fの先端面に垂直に開口して1個設けられている。前記噴口36の個数は2個以上としてもよい。その場合は、ノズル16からのパイロット油の噴射圧力、所要の噴射距離等によって異なるが、噴射量が1個のものと略同量となるように孔径を設定して、ニードルバルブ19の中心を中心として対称な位置に配置して平行に設ける。
【0017】
また、前記ノズル本体32には、下端(他端)が前記冷却水ポケット37に連通する、前記冷却水導入孔23より小径の一対の冷却水流入孔(冷却水往路)38,38と前記冷却水導出孔24より小径の一対の冷却水流出孔(冷却水復路)39,39とが弁軸穴31に平行に設けられている。一対の冷却水流入孔38,38は、ノズル本体32の周方向に所定間隔をあけて配置され、上端(一端)がノズル本体32の上端(ノズルホルダ14との連結側の端面)にその周方向に沿って形成された円弧状の分散溝40に連通されており、また、一対の冷却水流出孔39,39は、前記弁軸穴31(ニードルバルブ19)の中心を挟んで前記冷却水流入孔38,38と反対側の略対称の位置において、ノズル本体32の周方向に所定間隔をあけて配置され、上端(一端)が前記分散溝40と反対側の略対称の位置に該分散溝40と同様に円弧状に形成された集合溝41に連通されている。
【0018】
さらに、前記ノズル本体32には、前記燃料油導入孔29より小径の燃料油流入孔42が、上端(一端)をノズル本体32の上端面に開口させ、下端(他端)を前記燃料溜33の楕円球状部33aに連通させて、前記冷却水流入孔38の前記弁軸穴31の周方向における隣接位置に、弁軸穴31の軸線に対してやや傾斜させて設けられている。
そして、前記ノズル本体32は、前記燃料油流入孔42を前記ノズルホルダ14の燃料油導入孔29に連絡させ、前記分散溝40を前記ノズルホルダ14の冷却水導入孔23に連絡させ、かつ前記集合溝41をノズルホルダ14の冷却水導出孔24に連絡させた状態で、上面を前記ノズルホルダ14の下面に当接させ、前記ノズル16の小径部32cに挿通して大径部32aを包囲した前記ノズルナット15をノズルホルダ14の下端部のねじに締め付けることによって、ノズルホルダ14に固定されている。
なお、前記ノズルホルダ14の下端部とノズル本体32の上端部には、それぞれ軸穴14c(弁軸穴31)の中心を挟んで略対向する位置に一対のピン孔43,43が設けられ、各ピン孔43,43には位置決めピン44,44が嵌入されて、ノズルホルダ14に対するノズル本体32の周方向における位置決めがなされている。
【0019】
前記ニードルバルブ19は、前記ノズル本体32の弁軸穴31にその軸方向に移動可能に嵌合され、下端部が前記燃料溜33の楕円球状部33aまで挿入された弁軸19aと、該弁軸19aの下端にそれより小径にして一体に形成され、下端部に前記弁座34に密接する円錐面を有する弁部19bを設けた弁体19cと、弁軸19aの上端にそれより小径にして一体に形成され、前記押圧軸18の下端に設けた穴18b(図3参照)に嵌合する連結軸19dとを備えている。前記弁体19cの外周と燃料溜33円筒状部33bとの間には所定間隔の環状間隙eが設けられている。
また、前記ニードルバルブ19は、その弁部19bがノズル本体32の弁座34に着座している状態では、弁軸19aの上端面19eがノズル本体32の上端面32e(ノズルホルダ14の下端面14f)より所定の距離Sだけ下方に離されている。
【0020】
前記構成の燃料噴射弁2は、図1に示すように、そのノズルホルダ14の軸状部14aを前記予燃焼室ユニット6のユニット本体10の内孔10bに挿入され、前記ノズル16の噴口36を前記予燃焼室5の予燃焼空間12aに臨ませられた状態で、前記フランジ14bをそのボルト穴14g,14gに挿通したボルト45によって前記予燃焼ユニット10のフランジ10aに固定されている。
そして、前記ノズルホルダ14に接続した前記導入管25と導出管26は、その継手部25a,26aがユニオン継手46a,47aを有する冷却水送り枝管46、冷却水戻り枝管47にそれぞれ接続され、該冷却水送り枝管46は、シリンダヘッド7に固定した中継手48と流量調節弁49(図8参照)を介して冷却水送り配管50に接続され、冷却水戻り枝管47は、シリンダヘッド7に固定した中継手51を介して冷却水戻り配管52に接続されている。
【0021】
また、前記シリンダヘッド7には、図1に示すように、前記燃料噴射弁2の軸線に直交する方向に、外端をシリンダヘッド7の側面に開口し、内端を前記ユニット本体10の側面にあけた貫通穴10cに連通する通し穴7aが設けられ、中心に燃料油孔53aを有する燃料高圧管53が、その内端側の球面部53bを前記ノズルホルダ14の凹部28に当接させた状態で前記通し穴7aに挿入されて、押さえ金具54でシリンダヘッド7の側面に固定されている。燃料高圧管53は、図示しないが、管継手を介して高圧配管によって燃料噴射ポンプに接続されている。さらに、前記通し穴7aと燃料高圧管53との間の環状隙間7bは、その内端側が、前記ユニット本体10の貫通穴10cを通して前記ノズルホルダ14の環状溝27に連絡されると共に前記ドレン穴30に連絡され、外端側の環状凹所7cが図示しない流路とドレン管を介してシリンダヘッド7外のドレンタンク等に連絡されるようになっている。
【0022】
次に、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2を冷却する冷却水の循環回路について図8を参照して説明する。
前記パイロット着火ガスエンジン1は、複数の前記シリンダ3を直線状に配置してそれらの個々に前記シリンダヘッド7を備え、その出力軸1aに継ぎ手55を介して連結された発電機56を駆動するようになっている。前記冷却水送り配管50には第1の冷却水ポンプ57が接続され、該第1の冷却水ポンプ57の吸入側には温度調節弁58を有する環流配管59を介して前記冷却水戻り配管52が接続されている。また、一次冷却器60を有する第1のバイパス配管61が、その上流端を前記温度調節弁58の第1入口の上流で環流配管59に接続し、下流端を温度調節弁58の第2入口に接続して、前記環流配管59に並列に設けられている。さらに、第2の冷却水ポンプ62とヒータ63を有する第2のバイパス配管64が、その上流端を前記冷却水戻り配管52に接続し、下流端を前記第1の冷却水ポンプ57の吐出側における冷却水送り配管50に接続して、前記環流配管59と第1のバイパス配管61に並列に設けられている。図8において、65,66は第1の冷却水ポンプ57の吸入口近くの環流配管59と、第2のバイパス配管64の冷却水送り配管50との接続部付近とに設けた逆止弁である。また、67は冷却水戻り配管52に設けた温度検出器である。
【0023】
なお、図示しないが、前記流量調節弁49は、ガスエンジン1の負荷を、例えば発電機56の出力を検出することによって検出し、その負荷に応じてバルブ開度を制御装置によって自動的に調節して、各シリンダヘッド7の燃料噴射弁2に供給する冷却水の流量を制御するようになっている。その場合、ガスエンジン1の出力軸1a側とその反対側とに位置するシリンダ3に対応してシリンダヘッド7に設けた燃料噴射弁2に対する冷却水流量よりも、ガスエンジン1の中央部側に位置するシリンダ3に対応してシリンダヘッド7に設けた燃料噴射弁2に対する冷却水流量の方が大きくなるように、前記各燃料噴射弁2に対応して設けた各流量調整弁49の開度が調節される。
【0024】
次に、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2の作用と共に、該燃料噴射弁2の冷却方法について説明する。
前記ガスエンジン1が始動装置を介して起動されると、主燃焼室8に燃料ガスと空気との混合気が供給されてピストン4で圧縮されると共に、ピストン4の圧縮行程の後半に、燃料噴射ポンプ(図示せず)から少量のパイロット油が前記燃料高圧管53を経て燃料噴射弁2に送り出される。燃料噴射弁2に送り出されたパイロット油は、ノズルホルダ14の凹部28aからその奥部28a、燃料導入孔29を経てノズル16に至り、その燃料流入孔42から燃料溜33に入る。燃料油溜33に入ったパイロット油は、自体の高圧力によってニードルバルブ19を、押圧軸18を介して作用される圧縮ばね20の付勢力に対抗して距離Sだけリフトさせ、このリフトにより燃料溜33の下方の弁座34と弁部19bとの間に生じた隙間から、サック部35を通り噴口36から前記予燃焼室5の予燃焼空間12a内に噴射される。このとき、主燃焼室8内で圧縮されて予燃焼室5の予燃焼空間12a内に入った一部の混合気が着火し、この着火した火炎により主燃焼室8内の混合気の残部が燃焼され、ガスエンジン1の運転が開始される。
【0025】
前記ガスエンジン1の運転の開始時には、シリンダ3の温度も低く、燃料噴射弁2の熱負荷も小さいので、前記第1の冷却水ポンプ57が運転されずに第2の冷却水ポンプ62が運転されて、ヒータ63で加温された高温の冷却水が冷却水送り配管50に送り出される。この冷却水送り配管50に送られた冷却水は、制御装置でガスエンジン1の負荷状態に応じて設定された所定の開度に調節された各流量調整弁49を経て流量が調節されて、各冷却水送り枝管46を通して対応するシリンダヘッド7の燃料噴射弁2に設けた各導入管25にそれぞれ送られる。各導入管25に送られた冷却水は、ノズルホルダ14の冷却水導入孔23を経てノズル16の分散溝40内に入り、ここで一対の冷却水流入孔38,38に分流されてノズル16の先端部の環状の冷却水ポケット37に流れた後、一対の冷却水流出孔39,39を通って集合溝41に入り、ここで合流されてノズルホルダ14の冷却水導出孔24を流れ、導出管26を経て冷却水戻り枝管47から冷却水戻り配管52に流出して合流される。冷却水戻り配管52に流出した冷却水は、第2のバイパス配管64によって第2の冷却水ポンプ62に吸引される。
【0026】
前記ガスエンジン1が運転開始後所定時間を経過して負荷運転に入った場合は、第2の冷却水ポンプ62が停止され、第1の冷却水ポンプ57が運転され、一次冷却器60と温度調節弁58の作用によって低温に温度調節された冷却水が第1の冷却水ポンプ57によって冷却水送り配管50に送り出され、前記高温の冷却水の循環と同様にして、各冷却水送り枝管46から各燃料噴射弁2に流れた低温の冷却水が、該各燃料噴射弁2から各冷却水戻り枝管47を経て冷却水戻り配管52に流れ、環流配管59を介して前記第1の冷却水ポンプ57に循環される。
前記低温の冷却水の循環中は、前記温度検出器67で冷却水戻り配管52を流れる低温の冷却水の温度が検出され、この検出温度にもとづいて前記温度調節弁58によって第1のバイパス配管61に流れる冷却水の流量が調節されて、低温の冷却水の温度が所定範囲に調節される。
【0027】
前記冷却水の燃料噴射弁2への循環において、ガスエンジン1の始動時には、加温された高温の冷却水が前記ノズル16に設けた冷却水流入孔38と冷却水流出孔39と冷却水ポケット37とによって囲まれた冷却水路を流れて、ニードルバルブ19の周囲を加熱するので、燃料溜33を通るパイロット油が適度に加熱されることとなり、噴口36から噴射されるパイロット油の霧状化が改善され、ガスエンジン1の始動性が良好となる。
また、ガスエンジン1の負荷運転時には、例えば発電機56の出力電力によって負荷が検出され、その負荷に応じて前記流量調節弁49により各燃料噴射弁2に供給される低温の冷却水の流量が、低負荷時には小さくなり、高負荷時には大きくなるように調節されるので、特に低負荷時に燃料噴射弁2のノズル16が過冷却されて、パイロット油の着火性を損なったり、燃焼変動を生じるような不具合は起こらず、また、高負荷時には燃料噴射弁2に対する熱負荷が高くなるが、その度合に応じた流量の冷却水が燃料噴射弁2に供給されて、前記熱負荷が軽減されることとなる。
【0028】
さらに、燃料噴射弁2に供給される冷却水は、前記ノズル16に弁軸穴31と燃料溜33の外側を囲むように配置された一対の冷却水流入孔38,38と一対の冷却水流出孔39,39とに分流され、断面積の小さい流路を高速で流れることによって、前記予燃焼室5の予燃焼空間12aでの燃焼熱からノズル16に伝熱された熱を効果的に除去する。また、前記冷却水流入孔38,38から入った冷却水を冷却水流出孔39,39に流す冷却水ポケット37が、前記燃料溜33の底部の弁座34の円錐面に沿うように形成した内周面37cを有すると共に、ノズル16のノズル本体32の平坦な先端面に沿うように広くした底面37aを有する環状空間に形成されて、弁座34の周囲を囲んで設けられているので、冷却水ポケット37の弁座34に対する熱交換面積を大きくすることができ、冷却水によるニードルバルブ19の冷却作用を効果的に行わせることができる。また、前記噴口36を有し弁座34を囲むノズル16の先端部(ノズルヘッド)32fが、従来の燃料噴射弁のように、前記ノズル本体32の先端から突出していないので、前記予燃焼室5の予燃焼空間12a内に広い範囲にわたって露出することがなく、予燃焼空間12aの内部の燃焼熱によって直接加熱されることにより受けるノズル16に対する熱負荷の度合が軽減される。
なお、ノズル16の燃料溜33に圧送されたパイロット油は、極少量がニードルバルブ19と弁軸穴31との隙間を通ってノズルホルダ14側へ漏れ、前記小径穴14e、軸穴14cを経て調整ボルト17の環状溝17b部に至り、さらに、前記ドレン孔30を通ってノズルホルダ14の環状溝27に入った後に、ユニット本体10の貫通穴10cを通って前記環状間隙7bに入り、環状凹所7cからシリンダヘッド7外へ排出される。前記パイロット油のノズル16からの漏洩油の流通によって、ニードルバルブ19とその周辺の熱が除去されるので、僅かではあるがノズル16に対する冷却効果が前記冷却水による冷却効果に付加され、前記熱負荷の軽減作用を高めることができる。
このようにして、燃料噴射弁2のノズル16が効果的な冷却による熱負荷の低減と、熱負荷を受ける度合の軽減とによる相乗作用によって、ノズル16のニードルバルブ19の弁部19bの先端やノズル16の先端部32fの溶融による欠損、ニードルバルブ19の弁軸穴31に対する固着や燃料油の炭化による汚損等が確実に防止される。
【0029】
前記ガスエンジン1においては、シリンダ3の配列方向の中央部側に位置するシリンダ3はシリンダが隣り合っているので放熱がしにくく、中央部側のシリンダ3に対応するシリンダヘッド7に設けた燃料噴射弁2の熱負荷が大きくなるのに対して、中央部から両端側(ガスエンジン1の出力側およびその反対側)に離れるほどシリンダ3は比較的放熱がし易く、中央部から離れたシリンダ3に対応するシリンダヘッド7に設けた燃料噴射弁2の熱負荷は小さくなっている。前記熱負荷は、シリンダ3の配列方向における端部から中央部方向への距離に比例して大きくなり、その比例の度合は中央部ほど大きくなっている。
【0030】
しかし、前記燃料噴射弁2を冷却する冷却水循環回路には、冷却水送り配管50から分岐して各シリンダヘッド7の燃料噴射弁2に冷却水を流す冷却水送り枝管46にそれぞれ流量調節弁49が設けられ、これらの流量調節弁49が、制御装置を介してガスエンジン1の負荷の大きさに比例して開度を大きく調節され、かつガスエンジン1のシリンダ3の配列方向の関係において中央部側に位置する燃料噴射弁2に流れる冷却水の流量を多く、中央部から両側に離れるにしたがってそこに位置する燃料噴射弁2に流れる冷却水の流量を少なくするように調節されるので、全ての燃料噴射弁は、それぞれの熱負荷に応じた適切な流量の冷却水によって良好に冷却することができて熱負荷を均等になるように軽減することができる。
【0031】
前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2においては、前記ノズル16のサック部35が弁座34の先端に容積を小さくして形成されているので、ニードルバルブ19がリフトしてサック部35内に入ったパイロット油は、流速が低下することなく急速な圧力上昇を伴って噴口36を通過して予燃焼室5の予燃焼空間12a内に高速で瞬時に噴射される。その結果、予燃焼空間12aで主燃焼室8側に向けて高速のジェット火炎が生じ、主燃焼室8内の混合気に対する点火エネルギーが高まり、主燃焼室8内の混合気を急速に着火、燃焼させることができる。予燃焼空間12a内でパイロット油の全体が瞬時に燃焼すると、その燃焼炎の瞬間的な圧力上昇が生じて前記予燃焼室ノズル13の噴口13aから主燃焼室8内に噴出する火炎の流速が速くなるので、その火炎ジェットの主燃焼室8内における到達距離も長くなり、主燃焼室8の空間内への分配状態も良くなってエネルギーが高まり、主燃焼室8内での混合気の急速燃焼が可能となる。
したがって、上記混合気の急速燃焼により、ガスエンジン1は熱効率の向上が得られ、パイロット着火方式による高出力、高効率化を実現することができる。
【0032】
なお、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2においては、前記冷却水流入孔38と冷却水流出孔39とをノズル本体32にそれぞれ1対設けたが、これに限らず、弁軸穴31(ニードルバルブ19)の周方向に3個以上設けると、ニードルバルブ19と冷却水との熱交換面積を一層広くすることができ、その冷却をより効率的に行わせることができる。また、ニードルバルブ19の弁部19bの先端部を尖らせた形状にしたが、このようにせずに、サック部35に上端部に相当する位置で平坦に切除した形状にすると、前記弁部19bの先端部が熱負荷により焼けて欠損するのを避けることができる。
【0033】
なお、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2を冷却する冷却水循環回路においては、前記流量調節弁49を冷却水送り枝管46に設けたが、これに代えて冷却水戻り枝管47に設けてもよい。また、前記流量調節弁49は制御装置によってガスエンジン1の負荷に応じて開度を自動的に調節して各燃料噴射弁2への冷却水流量を調節するようにしたが、ガスエンジン1の負荷が頻繁に変動しない場合には、制御装置による自動制御に代えて、前記発電機56の出力電力をオペレータがインヂケータで見て前記流量調節弁に代わる手動流量調節弁を操作して各燃料噴射弁2への冷却水流量を調節するようにしてもよい。
【0034】
また、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2を冷却する冷却水循環回路においては、ガスエンジン1のシリンダ3やシリンダヘッド7等を冷却するエンジン冷却水回路とは独立して設けたが、これに代え、エンジン冷却水回路と共用にし、シリンダヘッド7を冷却する冷却水の一部をシリンダヘッド7から取り出して前記冷却水送り枝管46に流し、前記冷却水戻り枝管47から流出する冷却水をシリンダヘッド7の冷却水出口管に合流させるようにしてもよい。
【0035】
また、前記実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁2を冷却する冷却水循環回路においては、燃料噴射弁2のノズルホルダ14の上端に導入管25、導出管26を取り付け、シリンダヘッド7の上方を通る冷却水送り枝管46、冷却水戻り枝管47、中間継手48,51を介して冷却水送り配管50、冷却水戻り配管52に連絡するようにしたが、これに代えて、前記冷却水送り枝管46、冷却水戻り枝管47に代わる冷却水の一対の通路を前記シリンダヘッド7に設け、それらの通路の内端側を前記ノズルホルダ14の冷却水導入孔23と冷却水導出孔24に、それぞれノズルホルダ14の側部にあけた開口部から連絡させ、前記通路の外端部側を前記冷却水戻り配管52に連絡するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁によれば、ノズル本体にニードルバルブの周方向と軸方向に沿って設けた複数個の冷却水流入孔と複数個の冷却水流出孔とによって、前記ニードルバルブを囲んで該ニードルバルブと冷却水との熱交換範囲を広くすることができると共に、複数の冷却水流入孔と複数の冷却水流出孔とに分流されて流れる冷却水が、断面積の小さい流路を高速で流れることによって、燃焼空間の燃焼熱からノズルに伝熱された熱を効果的に除去するので、燃料噴射弁のノズルを効果的に冷却してその熱負荷を軽減させることができ、ノズルにおけるニードルバルブの弁部の先端やノズルヘッドの溶融による欠損、ニードルバルブの弁軸穴に対する固着や燃料油の炭化による汚損等を確実に防止することができる。
【0037】
請求項2に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁によれば、ニードルバルブが着座する弁座の円錐面に沿うように傾斜して弁座を囲んだ冷却水ポケットの内周面によって、前記冷却水ポケットの弁座に対する熱交換面積を大きくすることができるので、冷却水によるニードルバルブの冷却作用を効果的に行わせることができる。また、ノズルヘッドが、従来の燃料噴射弁のように、ノズル本体の先端から突出して燃焼空間内に広範囲に露出することがないので、燃焼空間内での燃焼熱の直接加熱により受けるノズルの熱負荷の度合を軽減することができる。
【0038】
請求項3に係るパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁によれば、ノズルホルダ側に設けた1つの冷却水導入孔から導入される冷却水を分散溝によってノズル本体側の複数の冷却水往路に確実に分散させて冷却水ポケットに流すことができ、また、冷却水ポケットから複数の冷却水復路を通って流出する冷却水を集合溝によって確実に集合させて1つの冷却水導出孔から導出させることができる。しかも、ノズルホルダには前記冷却水往路と冷却水復路の個数と同数の冷却水導入孔と冷却水導出孔を設ける必要がないので、ノズルホルダの製作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁を備えたパイロッド着火ガスエンジンのシリンダヘッド部を示す断面図である。
【図2】 図1のイ矢視図である。
【図3】 図2のローロ断面図である。
【図4】 図2のハ−ハ断面図である。
【図5】 図4のニ−ニ断面図である。
【図6】 図4のホ−ホ断面図である。
【図7】 図6のヘ−ヘ断面図である。
【図8】 本発明の一実施の形態に係るガスエンジンの燃料噴射弁の冷却水の循環系統図である。
【符号の説明】
1 パイロット着火ガスエンジン
2 燃料噴射弁
5 予燃焼室
6 予燃焼室ユニット
7 シリンダヘッド
10 ユニット本体
14 ノズルホルダ
16 ノズル
17 調整ボルト
18 押圧軸
19 ニードルバルブ
19a 弁軸
19b 弁部
19c 弁体
20 圧縮ばね(ばね)
23 冷却水導入孔
24 冷却水導出孔
29 燃料導入孔
31 弁軸穴
32 ノズル本体
33 燃料溜
34 弁座
35 サック部
36 噴口
37 冷却水ポケット
38 冷却水流入孔(冷却水往路)
39 冷却水流出孔(冷却水復路)
40 分散溝
41 集合溝
42 燃料流入孔

Claims (3)

  1. ノズルホルダの先端に連結したノズル本体に、そのノズルヘッドに設けた噴口を開閉するニードルバルブが着座する弁座を囲むように環状の冷却水ポケットを設けると共に、該冷却水ポケットに対し冷却水を供給、排出するための冷却水往路と冷却水復路とを、互いに前記ニードルバルブを挟んでその直径方向の対向位置側に配置して設け、かつ、前記冷却水往路と冷却水復路を、ニードルバルブの周方向に所定間隔をあけてニードルバルブの軸方向に沿って設けた複数の流路で、それぞれ形成したことを特徴とするパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁。
  2. 前記冷却水ポケットは、前記弁座の円錐面に沿うように傾斜した内周面と、ニードルバルブの軸に垂直で前記ノズルヘッドの先端面と面一の平面に形成したノズル本体の先端部に沿う底面と、ニードルバルブの軸方向に沿う外周面とでリング部の断面が略直角三角形状に形状されていることを特徴とする請求項1に記載のパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁。
  3. 前記ノズル本体における前記ノズルホルダとの連結側の端面に、前記ニードルバルブの周方向に沿う円弧状の分散溝と集合溝が、互いにニードルバルブを挟んでその直径方向の対向位置側に形成され、前記分散溝と集合溝に、前記冷却水往路と冷却水復路における前記冷却水ポケットと連通する側と反対側の端部がそれぞれ連絡されると共に、前記ノズルホルダに設けた1つの冷却水導入孔と1つの冷却水導出孔がそれぞれ連絡されていることを特徴とする請求項1または2に記載のパイロット着火ガスエンジンのパイロット油燃料噴射弁。
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