JP2011157847A - 多気筒エンジン - Google Patents

多気筒エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP2011157847A
JP2011157847A JP2010019111A JP2010019111A JP2011157847A JP 2011157847 A JP2011157847 A JP 2011157847A JP 2010019111 A JP2010019111 A JP 2010019111A JP 2010019111 A JP2010019111 A JP 2010019111A JP 2011157847 A JP2011157847 A JP 2011157847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
cylinder head
manifold
cylinder
collecting chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010019111A
Other languages
English (en)
Inventor
Goichi Katayama
吾一 片山
Yoshihiro Fujiyoshi
美広 藤吉
Hiroshi Tajima
寛 但馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010019111A priority Critical patent/JP2011157847A/ja
Publication of JP2011157847A publication Critical patent/JP2011157847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】排ガスの熱エネルギーの損失を抑制しつつ、シリンダヘッドとの接合面付近の形状を簡素化する。
【解決手段】複数の気筒2を有するシリンダブロック3と、それぞれが1つの気筒2に接続された複数の排気ポート24を有するシリンダヘッド4と、複数の排気ポート24から排出される排ガスを集合させるマニホールド側排気集合室22cを有する排気マニホールド6とを備える多気筒エンジン1において、排気マニホールド6を、シリンダヘッド接合面6aに単一のマニホールド側開口6bを有するように構成し、複数の排気ポート24から排出される排ガスを、マニホールド側開口6bを介してマニホールド側排気集合室22cに流入させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、多気筒エンジンに係り、排気通路構造を簡素化しつつ排気温による熱害を防止する技術に関する。
多気筒エンジンでは、1つの気筒に接続する複数の排気ポートがシリンダヘッドに形成され、これら複数の排気ポートから排出された排ガスを排気集合室で集合させて1本の排気通路へと導く排気マニホールドがシリンダヘッドの側面に締結されることがある。そして、排気マニホールドの下流側には、排ガス浄化触媒が設けられることが多い。さらに、ターボチャージャを搭載する多気筒エンジンの場合、排気マニホールドで集合させた排気をターボチャージャのタービンに導く必要があり、排気マニホールドの下流側にターボチャージャが配置されることがある。このように、排気マニホールドの下流側には重量の大きな装置などが直接取り付けられるため、排気マニホールドの素材には強度の高い鉄系の材料が用いられることが多く、排気マニホールドの重量が大きくなる。
一方、従来の多気筒エンジンにおける排気マニホールドは、各気筒から排気を取り出した後に、極力短い距離で排気を集合させており、シリンダヘッドとの接合面付近の形状が複雑となりがちである。その結果、製造上の制約や重量の増大を招いている。このような問題を解決し得る発明として、シリンダヘッドの側部に、シリンダブロックの側面よりも外側に張り出す張出部を一体に形成し、この張出部の内部に各気筒からの排ガスを集合させる集合室を形成した多気筒エンジンが知られている(特許文献1参照)。
また、複数の気筒へ吸気を分配する吸気マニホールドを、シリンダヘッドの側面に沿わせた細長形状のケース構造とし、このシリンダヘッドの側面と対向する吸気マニホールドの側面を前面開口とした多気筒エンジンにおいて、シリンダヘッドの側面に取付縁を設け、この取付縁に吸気マニホールドの開口縁を取り付け、シリンダヘッドの側面のうち、取付縁で囲まれた部分を取付縁よりもシリンダヘッド内側に後退させた発明が知られている(特許文献2参照)。
特許第4262343号公報 特許第3878824号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、ターボチャージャ排気集合室をシリンダヘッド内部に構成するため、排気マニホールドをシリンダヘッドと同じ素材で構成することとなり、シリンダヘッドにアルミニウムを用いる場合、耐熱性が低いために排気通路の表面温度を低くする必要が生じる。その結果、排ガスの持つ熱エネルギーが排気通路表面を通じて拡散し、熱エネルギーの損失が大きくなる。また、排ガスの温度が低くなると、排気浄化触媒の昇温特性の悪化やターボチャージャの過給特性の悪化を引き起こす。さらに、排気通路の表面温度を低くするために排気通路の大部分をウォータージャケットで覆う必要があるため、エンジンの大型化、重量化、および必要冷却水量の増大なども引き起こす。
一方、特許文献2の発明では、吸気マニホールドのシリンダヘッドとの接合面付近の形状を簡素化することはできるが、この形状を排気マニホールドに適用した場合、排気熱によってエンジン各部に熱害が生じる虞がある。
本発明は、このような従来技術に課せられた問題点を解消するべく案出されたものであり、排ガスの熱エネルギーの損失を抑制しつつ、シリンダヘッドとの接合面付近の形状を簡素化することを主な目的とし、さらに、排気熱によりエンジン各部に生じる熱害を防止し得る多気筒エンジンの排気通路構造を提供することにある。
このような課題を解決するために、第1の発明に係る多気筒エンジン(1)は、複数の気筒(2)を有するシリンダブロック(3)と、シリンダブロック(3)に締結され、それぞれが1つの気筒(2)に接続された複数の排気ポート(24)を有するシリンダヘッド(4)と、シリンダヘッド(4)に締結され、複数の排気ポート(24)から排出される排ガスを集合させるマニホールド側排気集合室(22c)を有する排気マニホールド(6)とを備え、排気マニホールド(6)は、シリンダヘッド(4)との接合面(シリンダヘッド接合面6a)に単一のマニホールド側開口(6b)を有し、複数の排気ポート(24)から排出される排ガスがマニホールド側開口(6b)を介してマニホールド側排気集合室(22c)に流入することを特徴とする。
この発明によれば、排気マニホールドのシリンダヘッドとの接合面には、マニホールド側開口を1つ形成すればよいため、当該接合面付近の形状を簡素化して、製造上の制約や重量の増大を抑制できる。また、排気マニホールドに形成されるマニホールド側開口が、マニホールド側排気集合室に適合する大きさに設定されるため、つまり排気マニホールド下流端の排気通路断面積よりも大きく形成されるため、排気マニホールドの下流側にターボチャージャなどの重量物が取り付けられても、これに耐え得る十分な支持剛性を排気マニホールドに付与することができる。さらに、排気マニホールドにはマニホールド側排気集合室が形成されるが、シリンダヘッドと同一の素材で排気マニホールドを構成する必要がないため、排気マニホールド側の排気通路の表面温度を低くする必要がなく、熱エネルギーの損失を小さくすることができる。
また、第2の発明は、第1の発明に係る多気筒エンジン(1)において、シリンダヘッド(4)は、排気マニホールド(6)との接合面(排気マニホールド接合面4a)に形成された単一のシリンダヘッド側開口(4b)と、複数の排気ポート(24)から排出される排ガスを集合させるシリンダヘッド側排気集合室(22b)とを有し、マニホールド側排気集合室(22c)とシリンダヘッド側排気集合室(22b)とによって1つの排気集合室(22a)が構成されることを特徴とする。
この発明によれば、シリンダヘッドにもシリンダヘッド側排気集合室が形成されるため、排気集合室の大きさを確保しつつ、マニホールド側排気集合室を小さくすることができる。そのため、排気マニホールドのシリンダヘッドからの張り出し寸法が小さくなり、多気筒エンジンを小型化できるとともに、排気マニホールドのシリンダヘッド4との接合部に発生するモーメントを小さくすることができる。したがって、強度面での余裕による接合部の軽量化や、締結用ボルトの本数の削減などを図ることができる。
また、第3の発明は、第2の発明に係る多気筒エンジン(1)において、シリンダヘッド(4)におけるシリンダブロック(3)と反対側の面に接合され、動弁機構(10)を支持するカムホルダ(7)をさらに備え、シリンダヘッド(4)には、カムホルダ(7)を締結するための締結部(42)がシリンダヘッド側排気集合室(22b)の近傍に設けられるとともに、締結部(42)とシリンダヘッド側排気集合室(22b)との間に冷却水通路(31)が形成されたことを特徴とする。
シリンダヘッドには、剛性の確保などのために、カムホルダを締結するための締結部がシリンダヘッド側排気集合室の近傍に設けられることがある。このような場合、排ガスの熱がシリンダヘッド側排気集合室の表面を通じて締結部に伝達し、締結部に熱害が生じる虞があるが、この発明によれば、締結部と排気集合室との間に冷却水通路が形成されたことにより、締結部の熱害を抑制することができる。
また、第4の発明は、第2または第3の発明に係る多気筒エンジン(1)において、排気マニホールド(6)およびシリンダブロック(3)の少なくとも一方が、他方との締結に供され、且つ排気集合室(22a)に突出するボス(4f,6f)を有し、該ボス(4f,6f)が排気マニホールド(6)とシリンダブロック(3)との接合面近傍の一部を除く部分においては排気集合室に突出(22a)しないように構成されたことを特徴とする。
シリンダヘッドや排気マニホールドの大きさの制限により、両者を締結するためのボスが排気集合室に突出することがあり、このような場合、排気集合室の断面積が小さくなって排ガスの流通を阻害することになるが、この発明によれば、ボスが両者の接合面近傍でのみ排気集合室に突出にするので、排気集合室の断面縮小および排ガスの流通の阻害を抑制することができる。
このように、本発明によれば、排ガスの熱エネルギーの損失を抑制しつつ、シリンダヘッドとの接合面付近の形状を簡素化し、さらに、排気熱によりエンジン各部に生じる熱害を防止し得る多気筒エンジンの排気通路構造を提供することができる。
実施形態に係る多気筒エンジンの分解斜視図である。 シリンダヘッドを上方から見た図ある。 図2中のIII−III線に沿って示す多気筒エンジンの要部断面図である。 シリンダヘッドを排気側の側方から見た図である。 排気マニホールドの斜視図である。 実施形態に係る多気筒エンジンの要部を上方から見た図ある。 図3中のVII−VII断面図ある。 図2中のVIII−VIII線に沿って示す多気筒エンジンの要部断面図である。 実施形態に係る多気筒エンジンによる作用効果の説明図である。
以下、添付の図面に示された一実施形態を参照して本発明に係る多気筒エンジン1について詳細に説明する。なお、説明にあたり、多気筒エンジン1の気筒軸2Xが鉛直に配置された状態を基準にして上下方向を定めるものとする。
図1に示すように、多気筒エンジン1は直列4気筒のディーゼルエンジンであり、4つの気筒2を有するシリンダブロック3と、シリンダブロック3の上面に締結されるシリンダヘッド4と、シリンダヘッド4における気筒配列方向に沿う側面に締結される吸気マニホールド5と、シリンダヘッド4における吸気マニホールド5と反対側の側面に締結される排気マニホールド6と、シリンダヘッド4の上面に締結され、動弁機構10(図3参照)を支持するカムホルダ7と、シリンダヘッド4の上面に締結され、動弁機構10を覆うシリンダヘッドカバー8とを備えている。
図2,図3に示すように、シリンダヘッド4には、各気筒2に対して2本の吸気バルブ13および排気バルブ14が摺動可能に設けられている。また、シリンダヘッド4における気筒配列方向に沿う吸気側の側面(以下、吸気マニホールド接合面4iと記す。)は僅かに上方に向いて傾斜しており、気筒2あたり2つ、合計8つの吸気ポート23が吸気マニホールド接合面4iに開口している。なお、シリンダヘッド4は金型鋳造によりアルミニウム或いはアルミニウム合金を用いて形成される。
図3に示すように、動弁機構10は、カムホルダ7に回転可能に支持され、クランクシャフト20(図1参照)に連結された吸気側カムシャフト11および排気側カムシャフト12と、吸気側カムシャフト11および排気側カムシャフト12によってそれぞれ揺動駆動され、吸気バルブ13および排気バルブ14を摺動させて吸気通路21および排気通路22を開閉する吸気側ロッカアーム15および排気側ロッカアーム16とを備えている。なお、吸気バルブ13および排気バルブ14は、各バルブステム13a,14aが気筒軸2Xと平行となるように配置されている。
各気筒2には、燃焼室17を構成するリエントラント型のキャビティが凹設されたピストン18が摺動自在に嵌合しており、ピストン18の往復運動によって、図示外のコネクティングロッドを介してクランクシャフト20が回転駆動される。
シリンダヘッド4には、吸気マニホールド5側に形成され、吸気通路21を構成する吸気ポート23、および排気マニホールド6側に形成され、排気通路22を構成する排気ポート24が形成されている。これら吸気ポート23および排気ポート24の燃焼室17との接続部には、吸気バルブ13および排気バルブ14がそれぞれ着座するバルブシート19が設けられている。
シリンダヘッド4における排気ポート24側の上部には、排気ポート24や排気バルブ14を避けてシリンダ列方向に延在する排気側第1冷却水通路31が形成されている。排気側第1冷却水通路31におけるシリンダ列方向の一端には、冷却水導入通路が接続されており、ウォーターポンプによって送給される冷却水が冷却水配管を通って排気側第1冷却水通路31に流入する。
また、シリンダヘッド4における排気ポート24側の下部には、排気側第1冷却水通路31と同様に排気ポート24や排気バルブ14を避けてシリンダ列方向に延在する排気側第2冷却水通路32が形成されており、排気側第1冷却水通路31と連通する連通路34(図7参照)を介して排気側第1冷却水通路31を流通する冷却水が排気側第2冷却水通路32に流入する。
さらに、シリンダヘッド4における吸気ポート23側の下部には、吸気ポート23や吸気バルブ13、図示しないグロープラグなどを避けて気筒配列方向に延在する吸気側冷却水通路33が形成されており、排気側第2冷却水通路32と連通する図示しない連通路を介して排気側第2冷却水通路32を流通する冷却水が吸気側冷却水通路33に流入する。
図3,図4に示すように、シリンダヘッド4における互いに隣接する2つの気筒2間に対応する位置には、各気筒2に接続された排気ポート24を隔てる気筒間隔壁部4gが形成されている。気筒間隔壁部4gは、単一平面として形成されたシリンダヘッド4における排気マニホールド6との接合面(以下、排気マニホールド接合面4aと記す。)よりも後退した位置まで延在している。そのため、シリンダヘッド4の排気マニホールド接合面4aの内側には、各気筒2に接続する合計8つの排気ポート24が開口し、排気ポート24から排出される排ガスを集合させる集合室(以下、シリンダヘッド側排気集合室22bと記す。)が形成される。つまり、シリンダヘッド側排気集合室22bが、排気マニホールド接合面4aに臨んで形成されることで、すべての排気ポート24の出口を囲むように周状の細長形状に形成された単一の開口(以下、シリンダヘッド側開口4bと記す。)が形成される。なお、各気筒2には2つの排気ポート24が接続されており、これら2つの排気ポート24を隔てるポート間隔壁部4hは、気筒間隔壁部4gよりもさらに後退した位置まで延在している。
図4に示すように、排気マニホールド接合面4aの上下部分を構成する各直線状部分には、排気マニホールド6を締結するためのボルト孔4eおよびボルト孔4eを取り囲むボス4fが適所に設けられており、下側に設けられたボス4fの一部がシリンダヘッド側開口4bに突出する態様となっている。
図5,6に示すように、排気マニホールド6は、気筒配列方向へシリンダヘッド4に沿って延びる略直方体状のケース構造を有する排気集合部6cと、管状部6dとを有する。排気集合部6cは、気筒配列方向の一方に向かってシリンダヘッド4からの張り出し寸法Lが徐々に大きくなるテーパー形状を呈しており、排気ポート24から排出される排ガスを集合させる集合室(以下、マニホールド側排気集合室22cと記す。)をその内部に形成する。管状部6dは、排気集合部6cにおける張り出し寸法Lが最も大きくなる側の端部に接合されており、略同一断面を有する1本の排気通路22をその内部に形成する。
管状部6dの下流端には、排気通路部材を接続するためのフランジ6gが設けられている。一方、排気マニホールド6におけるシリンダヘッド4との接合面(以下、シリンダヘッド接合面6aと記す。)には、8つの吸気ポート23の排出口を包絡するように周状の細長形状に形成された単一の開口(以下、マニホールド側開口6bと記す。)が形成されている。シリンダヘッド接合面6aは、シリンダヘッド4の排気マニホールド接合面4aと適合する形状を呈し、シリンダヘッド4への締結用ボルトを挿通するためのボルト挿通孔6eおよびボルト挿通孔6eを取り囲むボス6fが適所に設けられており、排気マニホールド接合面4aと同様に、下側に設けられたボス6fの一部がシリンダヘッド側開口4bに突出する態様となっている。また、排気マニホールド6の最下流、すなわちシリンダヘッド4からの張り出し寸法Lが最も大きな位置に配置されたボルト挿通孔6eおよびボス6fは、他の3つのボルト挿通孔6eおよびボス6fよりも軸線方向に長く形成されている。
図3に示すように、シリンダヘッド側排気集合室22bとマニホールド側排気集合室22cにより、各排気ポート24から排出される排ガスを集合させる排気集合室22aが構成される。なお、シリンダヘッド4に形成されたボス4fおよび排気マニホールド6に形成されたボス6fが、排気集合室22a側に突出するが、これらボス4f,6fの突出部が、接合面積を確保するためにシリンダヘッド4と排気マニホールド6との接合面付近のみに形成されているため、排気集合室22aの断面積の縮小および排ガスの流通の阻害が抑制されている。
図7に示すように、シリンダヘッド4における気筒2間の排気側部分には、シリンダヘッド4をシリンダブロック3に締結するためのボルト挿通孔41や、カムホルダ7取付用のボルト孔42が形成されているため、これらを形成し得るように配置された壁部43が排気マニホールド6側に突出しており、排気側第1冷却水通路31は、この壁部43によって幅寸法(気筒配列方向に直交する向きの水平寸法)が他の部分よりも小さくなっている。
そのため、図8に示すように、排気側第1冷却水通路31は、気筒2間においてその上下寸法が他の部分(図3参照)よりも大きくされ、すなわち他の部分よりも下方に延出するように形成されている。より詳細には、排気側第1冷却水通路31は、カムホルダ7取付用のボルト孔42よりも外側(排気マニホールド接合面4a側)であってシリンダヘッド側排気集合室22bの上方に位置する上側部分31aの他、上側部分31aと接続し、カムホルダ7取付用のボルト孔42よりも下側であってシリンダヘッド側排気集合室22bの内側(燃焼室17あるいは排気バルブ14側)側方に位置する下側部分31bを有している。
このように構成された多気筒エンジン1によれば、排気マニホールド6のシリンダヘッド接合面6aには、マニホールド側開口6bを1つ形成すればよいため、シリンダヘッド接合面6a付近の形状を簡素化して、製造上の制約や重量の増大を抑制できる。また、排気マニホールド6に形成されるマニホールド側開口6bが、マニホールド側排気集合室22cに適合する大きさに設定されるため、つまり排気マニホールド6の下流端に位置する管状部6dの断面積よりも大きく形成されるため、排気マニホールド6の下流側にターボチャージャなどの重量物が取り付けられても、これに耐え得る十分な支持剛性を排気マニホールド6に付与することができる。さらに、排気マニホールド6にはマニホールド側排気集合室22cが形成されるが、シリンダヘッド4と同一の素材で排気マニホールド6を構成する必要がないため、鉄などのアルミニウムよりも耐熱性の高い素材を用いることができ、排気マニホールド6側の排気通路22の表面温度を低くする必要がない。そのため、熱エネルギーの損失を防止することができる。
また、シリンダヘッド4にもシリンダヘッド側排気集合室22bが形成されるため、図9に示すように、排気集合室22aの大きさを確保しつつ、マニホールド側排気集合室22cを小さくすることができる。したがって、排気マニホールド6のシリンダヘッド4からの張り出し寸法Lが小さくなり、多気筒エンジン1を小型化することができるとともに、排気マニホールド6のシリンダヘッド4との接合部に発生するモーメントMが小さくなり、排気マニホールド6による支持荷重を大きくすることができる。なお、壁部43(図3参照)が排気マニホールド接合面4aまで延在している場合には、このような効果は小さくなるが、従来例に比べれば一定以上の効果が奏される。
さらに、カムホルダ7を締結するためのボルト孔42が、剛性の確保などのためにシリンダヘッド4におけるシリンダヘッド側排気集合室22bの近傍に設けられていても、ボルト孔42とシリンダヘッド側排気集合室22bとの間に排気側第1冷却水通路31が形成され、排ガスの熱がシリンダヘッド側排気集合室22bの表面を通じてボルト孔42に伝達することが阻止されるため、ボルト孔42およびこれに締結されたボルトの熱害を抑制することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明に係る多気筒エンジンを直列4気筒直接噴射式ディーゼルエンジンに適用しているが、V型や水平対向型エンジン、4気筒以外の多気筒エンジン、ガソリンエンジンやアルコール燃料エンジン等、異なる種類の車両用多気筒エンジン、或いは船外機用の多気筒エンジンに適用することもできる。また、上記実施形態では、シリンダヘッド4の壁部43が排気マニホールド接合面4aよりも後退した位置まで延在しているが、排気マニホールド接合面4aまで延在してもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
1 多気筒エンジン
2 気筒
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
4a 排気マニホールド接合面
4b シリンダヘッド側開口
4f ボス
6 排気マニホールド
6a シリンダヘッド接合面
6b マニホールド側開口
6f ボス
7 カムホルダ
10 動弁機構
22a 排気集合室
22b シリンダヘッド側排気集合室
22c マニホールド側排気集合室
24 排気ポート
31 排気側第1冷却水通路
42 ボルト孔(締結部)

Claims (4)

  1. 複数の気筒を有するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに締結され、それぞれが1つの気筒に接続された複数の排気ポートを有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに締結され、前記複数の排気ポートから排出される排ガスを集合させるマニホールド側排気集合室を有する排気マニホールドと
    を備え、
    前記排気マニホールドは、前記シリンダヘッドとの接合面に単一のマニホールド側開口を有し、
    前記複数の排気ポートから排出される排ガスが前記マニホールド側開口を介して前記マニホールド側排気集合室に流入することを特徴とする多気筒エンジン。
  2. 前記シリンダヘッドは、前記排気マニホールドとの接合面に形成された単一のシリンダヘッド側開口と、前記複数の排気ポートから排出される排ガスを集合させるシリンダヘッド側排気集合室とを有し、
    前記マニホールド側排気集合室と前記シリンダヘッド側排気集合室とによって1つの排気集合室が構成されることを特徴とする、請求項1に記載の多気筒エンジン。
  3. 前記シリンダヘッドにおける前記シリンダブロックと反対側の面に接合され、動弁機構を支持するカムホルダをさらに備え、
    前記シリンダヘッドには、前記カムホルダを締結するための締結部が前記シリンダヘッド側排気集合室の近傍に設けられるとともに、該締結部と前記シリンダヘッド側排気集合室との間に冷却水通路が形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の多気筒エンジン。
  4. 前記排気マニホールドおよび前記シリンダブロックの少なくとも一方が、他方との締結に供され、且つ前記排気集合室に突出するボスを有し、該ボスが前記排気マニホールドと前記シリンダブロックとの接合面近傍の一部を除く部分においては前記排気集合室に突出しないように構成されたことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の多気筒エンジン。
JP2010019111A 2010-01-29 2010-01-29 多気筒エンジン Pending JP2011157847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010019111A JP2011157847A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 多気筒エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010019111A JP2011157847A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 多気筒エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011157847A true JP2011157847A (ja) 2011-08-18

Family

ID=44590012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010019111A Pending JP2011157847A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 多気筒エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011157847A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113464307A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51143004U (ja) * 1975-05-13 1976-11-17
JPS60143127U (ja) * 1984-03-05 1985-09-21 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気マニホ−ルド構造
JP2000205042A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Honda Motor Co Ltd 多気筒エンジン
JP2002256966A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Toyota Motor Corp シリンダヘッドの冷却構造
JP2006183584A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 排気管構造
WO2008098685A1 (de) * 2007-02-16 2008-08-21 Daimler Ag Brennkraftmaschine mit mehreren brennräumen

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51143004U (ja) * 1975-05-13 1976-11-17
JPS60143127U (ja) * 1984-03-05 1985-09-21 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気マニホ−ルド構造
JP2000205042A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Honda Motor Co Ltd 多気筒エンジン
JP2002256966A (ja) * 2001-03-06 2002-09-11 Toyota Motor Corp シリンダヘッドの冷却構造
JP2006183584A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 排気管構造
WO2008098685A1 (de) * 2007-02-16 2008-08-21 Daimler Ag Brennkraftmaschine mit mehreren brennräumen

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113464307A (zh) * 2020-03-30 2021-10-01 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖
JP2021161869A (ja) * 2020-03-30 2021-10-11 本田技研工業株式会社 内燃機関のシリンダヘッド
JP7058683B2 (ja) 2020-03-30 2022-04-22 本田技研工業株式会社 内燃機関のシリンダヘッド
CN113464307B (zh) * 2020-03-30 2023-06-13 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8544427B2 (en) Cooling water passage structure in cylinder head of internal combustion engine
JP6071990B2 (ja) 内燃機関の冷却構造
JP5093930B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド内冷却水通路構造
JP2002070551A (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド
JP2007187110A (ja) 集合型排気ポートが形成されたシリンダヘッドを備える多気筒内燃機関
JP2008038838A (ja) 内燃機関
JP2007278065A (ja) 排気マニホールド一体型シリンダヘッドの冷却構造
JP2007051601A5 (ja)
JP2002070609A (ja) 多気筒エンジン
US10294886B2 (en) Water jacket structure of cylinder head
JP2014070624A (ja) 内燃機関の排気通路構造
JP2007051601A (ja) シリンダヘッドの冷却構造
JP2014084736A (ja) シリンダヘッドのウォータージャケット構造
JP2014145285A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JP2002070642A (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド
JP2000161129A (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド構造
JP3569636B2 (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド構造
JP2011169272A (ja) 多気筒内燃機関におけるシリンダヘッド構造
JP2000161131A (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド構造
JP2008121491A (ja) シリンダヘッド
JP6096518B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JP2011157847A (ja) 多気筒エンジン
JP2000205042A (ja) 多気筒エンジン
JP2001234807A (ja) シリンダヘッド
JP4262343B2 (ja) 多気筒エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141104