JPH0243864B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 自動車用点火錠において (a) キー２が適正に差し込まれると回転可能であ
り且つ外周辺にくぼみ３を設けられている自動
車の点火を制御するための錠シリンダ１と (b) 前記錠シリンダ１に隣接すると共に鉄心４を
有している電磁石５と を有しており、 前記電磁石５の鉄心４は、前記くぼみ３が前記
鉄心４と垂直方向に整列された位置にある前記錠
シリンダ１の位置にあり且つ前記電磁石５が無印
加の状態にある時には、前記くぼみ３に係合する
ようにされ、これにより、前記錠シリンダ１に適
合された前記キー２が、前記錠シリンダ１の中に
差し込まれてさえも、前記鉄心４が、前記錠シリ
ンダ１の回転を拘束することができるようになつ
ており 更に、前記自動車用点火錠は、 (c) 前記自動車の本来のイグニシヨンキーの所有
者を現す符号化された信号を受け取るための第
一回路１０と (d) 前記符号化された信号を発生し、前記符号化
された信号が前記第一回路１０により受信され
るようになつている前記符号化された信号を発
生するための信号発生器９と (e) 前記錠シリンダ１に適合された前記キー２の
差し込みに応答する第二回路７，８と (f) 前記電磁石５を、前記鉄心４を前記くぼみ３
から、前記第一回路１０により、自動車の本来
のイグニシヨンキーの所有者を現す符号化され
た信号の受信及びそれとは別個に前記第二回路
７，８から前記錠シリンダ１に適合された前記
キー２の前記錠シリンダ１の中への差し込みに
応答する信号を受信する時にだけ、前記くぼみ
３から前記鉄心４を引き揚げるように前記電磁
石５を印加するために、前記第一回路１０及び
第二回路７，８から信号を受ける制御回路１１
と を有しており、 前記第一回路１０は、前記錠シリンダ１の中へ
の前記キー２の差し込みとは無関係に作動可能と
なつており、 また、 前記第二回路７，８は、前記錠シリンダ１の１
側に配置された発光ダイオード７及び前記錠シリ
ンダ１の他側に配列されたフオトトランジスター
８とから成り立つており、 前記錠シリンダ１は、前記鉄心４が、前記くぼ
み３に係合可能である前記錠シリンダ１の位置に
おいて、前記発光ダイオード７及び前記フオトト
ランジスター８と整列すると共に前記キー２によ
り遮断されるノツチを有していることを特徴とす
る自動車用点火錠。

２ 前記第一回路１０が、前記自動車のドアを鎖
錠及び解錠するための電子的遠隔制御装置の回路
の一部分である請求の範囲第１項記載の自動車用
点火錠。

３ 自動車用点火錠において (a) キー２が適正に差し込まれると回転可能であ
り且つ外周辺にくぼみ３を設けられている自動
車の点火を制御するための錠シリンダ１と (b) 前記錠シリンダ１に隣接すると共に鉄心４を
有している電磁石５と を有しており、 前記電磁石５の鉄心４は、前記くぼみ３が前記
鉄心４と垂直方向に整列された位置にある前記錠
シリンダ１の位置にあり且つ前記電磁石５が無印
加の状態にある時には、前記くぼみ３に係合する
ようにされ、これにより、前記錠シリンダ１に適
合された前記キー２が、前記錠シリンダ１の中に
差し込まれてさえも、前記鉄心４が、前記錠シリ
ンダ１の回転を拘束することができるようになつ
ており 更に、前記自動車用点火錠は、 (c) 前記自動車の本来のイグニシヨンキーの所有
者を現す符号化された信号を受け取るための第
一回路１０と (d) 前記符号化された信号を発生し、前記符号化
された信号が前記第一回路１０により受信され
るようになつている前記符号化された信号を発
生するための信号発生器９と (e) 前記錠シリンダ１に適合された前記キー２の
差し込みに応答する第二回路７，８と (f) 前記電磁石５を、前記鉄心４を前記くぼみ３
から、前記第一回路１０により、自動車の本来
のイグニシヨンキーの所有者を現す符号化され
た信号の受信及びそれとは別個に前記第二回路
７，８から前記錠シリンダ１に適合された前記
キー２の前記錠シリンダ１の中への差し込みに
応答する信号を受信する時にだけ、前記くぼみ
３から前記鉄心４を引き揚げるように前記電磁
石５を印加するために、前記第一回路１０及び
第二回路７，８から信号を受ける制御回路１１
と を有しており、 前記第一回路１０は、前記錠シリンダ１の中へ
の前記キー２の差し込みとは無関係に作動可能と
なつており、 また、 前記第二回路７，８は、前記錠シリンダ１の１
側に配置された発光ダイオード７及び前記錠シリ
ンダ１の他側に配列されたフオトトランジスター
８とから成り立つており、 前記錠シリンダ１は、前記鉄心４が、前記くぼ
み３に係合可能である前記錠シリンダ１の位置に
おいて、前記発光ダイオード７及び前記フオトト
ランジスター８と整列すると共に前記キー２によ
り遮断されるノツチを有しており、 更に、前記自動車用点火錠は、 前記自動車の機関が始動される時に、機関を循
環する潤滑油の油圧により開放する圧力スイツチ
６を、前記電磁石５に給電する回路の中に有して
いること を特徴とする自動車用点火錠。

４ 前記圧力スイツチ６が、油圧スイツチである
請求の範囲第３項記載の自動車用点火錠。

明細書 本発明は、自動車用点火錠に関するものであ
る。

本発明は、特に、点火錠の電気的鎖錠の結果と
して、本来のイグニシヨンキーの所有者だけが、
自動車を始動させることを確実にすることによつ
て、点火錠の安全性を増加させることを意図して
いるものである。

自動車の盗難の最もひん繁な原因は、イグニシ
ヨンキーが得られること、又は、模造されること
のできることが、比較的に容易であることにあ
る。余りにもしばしば、自動車の運転者は、イグ
ニシヨンキーを点火錠の中に差し込んだままとす
る。他方、印刻を採ることによつて、又は、単
に、キーの上に刻まれた符号番号を読取ることに
よつて、キーの模造品を得ることは、泥棒にとつ
ては、比較的に容易なことである。

この危険を減少させるための種々の手段が、既
に、提案されており、例えば、運転者がキーの採
り去りを忘れた時に発する音響警報信号や、キー
の上における符号番号の印刻を無くすことなどで
ある。しかしながら、これらの手段によつて、盗
難の危険を完全に無くすことは、不可能であつ
た。

それ故、本発明の目的は、錠シリンダによる機
械的な障壁を有効に使用することによつて、点火
錠の安全性を増加させることにある。

それ故、本発明の要旨は、キーによつて作動さ
れることができる錠シリンダを有しており、この
錠シリンダは、錠の休止位置においては、電磁石
の鉄心と垂直方向に整列しているくぼみを有して
いる自動車用点火錠にあるものである。

本発明によると、この電磁石は、錠シリンダの
中におけるキーの存在を検出する回路内に置か
れ、この回路が、制御回路を介して、符号化され
た回路により切換えられることができるようにな
つていることを、特徴とするものである。

符号化された信号を受ける制御回路は、好適に
は、自動車ドアの鎖錠及び解錠のための電子的遠
隔制御装置の一部分から成立つていることが、望
ましい。

推奨実施例においては、機関が始動される時
に、機関を循環する潤滑油の油圧により開放する
油圧スイツチが、電磁石に給電する回路の中に置
かれている。その結果、機関が運転中である時に
は、電磁石の連続的な給電は、回避される。

以下、本発明を添付図面に基づいて一層詳細に
説明するが、只一つの添付図面は、本発明による
自動車用点火錠の略図を示すものである。

この自動車用点火錠は、錠シリンダ１から成立
つているが、シリンダ１はキー２によつて作動さ
れることができるようになつている。錠シリンダ
１が休止位置から回転される時は、自動車は機械
的に解錠され、自動車の一般回路、始動機回路な
どのような種々の回路（図示されていない）が閉
じられる。

錠シリンダ１は、その外周辺の上にくぼみ３を
有しているが、このくぼみ３は、図示の休止位置
においては、電磁石５の鉄心４と垂直方向に整列
している。電流が電磁石５を通つて流れない時に
は、鉄心４は、ばねによつてシリンダ１に向かつ
て押圧される。電磁石５の回路は、油圧スイツチ
６を介して接地されるようになつているが、この
油圧スイツチ６は、自動車機関が運転されていな
い時には閉じられ、接地され、また、自動車機関
が運転中である時には、電流が電磁石５を通つて
流れないように開放される。このように、油圧ス
イツチ６は、自動車機関が運転中である時には、
開放している。

錠は、また、錠シリンダ１の中におけるキー２
の存在を検出する第二の回路を含んでいるが、こ
の第二の回路は、発光ダイオード７及びフオトト
ランジスター８を含んでおり、発光ダイオード７
からの光が、錠シリンダ１に形成されたノツチを
経てフオトトランジスター８を照射するようにな
つている。自動車ドアを鎖錠及び解錠するための
遠隔制御装置の信号発生器９が、自動車に接続さ
れた受信器１０に作用をする。なお、この受信器
１０は、本来のイグニシヨンキーの所有者を現す
符号化された信号を受ける第一の回路の一部分を
形成している。このようにして、受信器１０から
来る信号は、電子制御回路１１に伝達される。こ
の制御回路１１は、発光ダイオード７に、次のよ
うに、すなわち、発光ダイオード７が、受信器１
０がドアを解錠するための信号を受ける時には、
（解錠線Ｄを経て）、電流を供給され、また、受信
器１０がドアを鎖錠するための信号を受けるとき
には（鎖錠線Ｖを経て）、電流の供給が遮断され
るように接続される。フオトトランジスター８が
接続されている制御回路１１は、フオトトランジ
スター８によつて供給される信号が、キー２が錠
の中に差し込まれたために、錠シリンダ１に形成
されたノツチの遮断により遮断された時に、電磁
石５に給電する。

本発明装置の作動は、次の通りである。

今、自動車は制止しており、機関は停止されて
おり、点火錠は休止位置にあり、ドアは鎖錠され
ているものと仮定する。その時には、油圧スイツ
チ６は閉じられているが（機関が停止しているの
で）、しかしながら、発光ダイオード７は、何ら
の電流も受けていない（ドアが鎖錠されているの
で）。それ故、電子制御回路１１は、電磁石５に
何らの電流も供給することなく、従つて、鉄心４
は、錠シリンダ１のくぼみ３の中に差し込まれる
ようになる。点火錠は鎖錠され、このようにし
て、たとえ、ドアが破壊され、キー２が錠シリン
ダ１の中に差し込まれた時にでさえも、そのまま
である。

信号発生器９を操作すると、パルスの列が発生
し、これが受信器１０によつて受信される。信号
を読み、比較した後、受信器１０は、解錠線Ｄに
よつて連続信号を送る。電子制御回路１１にも供
給された連続信号は、発光ダイオード７に電流を
供給し、ダイオード７が、今や、錠シリンダ１に
形成されたノツチを経てフオトトランジスター８
の上に、光を投射するようにする。フオトトラン
ジスター８から信号を受ける制御回路１１は、電
磁石５に何らの電流も供給しない。

キー２が点火錠の中に差し込まれる時には、錠
シリンダ１に形成されたノツチを遮断するので、
フオトトランジスター８の上に投射される光線
は、遮断される。解錠信号を受け、今や、もは
や、フオトトランジスター８からは何らの信号を
も受けない制御回路１１は、電磁石５の回路を閉
じる。油圧スイツチ６は閉じられているので、電
磁石５は印加され、鉄心４を引き揚げ、その結
果、錠シリンダ１は解放され、キー２を回転する
ことによつて、始動機は作動されることができ
る。

自動車機関が運転するや否や、圧力スイツチ６
は開放し、その結果、電磁石５への電流の供給は
遮断され、これによつて、鉄心４は、もはや保持
されることなく、錠シリンダ１の回転後は、もは
や鉄心４と垂直方向に整列しなくなつたくぼみ３
の外側において、錠シリンダ１の外周辺に向かつ
て押圧されるようになる。油圧スイツチ６は、自
動車の運転の間、開放のままであり、また、フオ
トトランジスター８は、キー２の存在のために、
何ら照射されない。

自動車が静止され、キー２が反対方向に回転さ
れる時は、機関は停止され、これによつて、圧力
スイツチ６は閉じ、その結果、電磁石５は再び電
流を供給され、一方、制御回路１１は、更に、そ
の機能を遂行する。鉄心４は引き揚げられ、くぼ
み３の中に進入すること無く、一方、錠シリンダ
１は、休止位置に持ち来たされる。キー２が引き
抜かれる時は、電磁石５への電流の供給が遮断さ
れ、また、鉄心４は、今や、錠シリンダ１のくぼ
み３の中に進入し、錠シリンダ１は、これによつ
て、鎖錠される。信号発生器９の操作によつて、
ドアは鎖錠される。鎖錠線Ｖに沿つて送られる連
続的な信号は、また、制御回路１１にも供給さ
れ、制御回路１１は、直ちに、発光ダイオード７
への電流の供給を遮断する。

本装置は、再び、発車の前と同じ状態にある。