JPH0243617Y2 - - Google Patents

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JPH0243617Y2
JPH0243617Y2 JP1986163831U JP16383186U JPH0243617Y2 JP H0243617 Y2 JPH0243617 Y2 JP H0243617Y2 JP 1986163831 U JP1986163831 U JP 1986163831U JP 16383186 U JP16383186 U JP 16383186U JP H0243617 Y2 JPH0243617 Y2 JP H0243617Y2
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cutting
base metal
cutting edge
recess
edge tip
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JP1986163831U
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、刃先チツプを備えた切削刃(丸鋸、
ホールソーを含む)の改良に関する。
〈従来の技術〉 今日、各種の切削刃には、その切削性の向上の
ために、超硬合金、CBN、セラミツク等の刃先
チツプを取り付けたものが広く用いられている。
そしてその取付け構造も種々提案されており、例
えば実開昭61−112825号公報に記載の鋸の刃先チ
ツプのように、鋸台金10の縁部のチツプ取付溝
13に挿入され接合される刃先チツプであつて、
前後両面18,21にチツプ取付溝13の前後向
縁部14,15と嵌合するチツプ位置決め溝2
0,22が形成されているものも提案されてい
る。(第5図参照)。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、このように、チツプの前後両面及び
底面を切削刃の台金の凹部(取付溝)に嵌合固着
する場合、次のような困難な問題がある。
通常、チツプの固着手段としては、ロー付が用
いられている。そしてこのロー付の場合、チツプ
の後面の端部16から銀ローを流し込むのが一般
的である。しかし、チツプの前後両面が台金凹部
に嵌合している場合、銀ローが充分に各嵌合部分
に流れないため、前面の端部17からも流し込む
必要が生じてくる。さらに、このように、両側か
ら流し込んだとしても、チツプの底面19まで完
全に銀ローを流し込ませない場合もあり、不完全
な固着となることが往々してある。
又、丸鋸等の切削刃の使用においては、切削時
に切削熱が発生し、素材が膨張する。そのため、
丸鋸においては、鋸身にいわゆる腰入を行い、そ
の膨張に対処している。ところが、刃先チツプを
備えた切削刃においては、刃先チツプ(超硬合
金、CBN、セラミツク)と切削刃の台金(鋼)
との膨張率の相違が原因となつて刃先チツプの固
着が外れるおそれがある。特に、チツプの前面、
後面、底面の3面を嵌合固着する場合、膨張率の
相違によるチツプ脱落の危険性が大きくなる。
さらに、切削刃の使用時には、潤滑油が用いら
れるのが一般的である。しかし、潤滑油を切削刃
周縁にかけても、切削時の遠心力によりすぐに飛
び散つてしまうという問題がある。
〈問題点を解決するための手段〉 そこで、本考案は、台金とこの台金に取り付け
られた複数の刃先チツプとからなる切削刃におい
て、この台金が刃先チツプを受容する凹部を有
し、この凹部が切削刃の回転方向側の前面部と逆
回転方向側の後面部と前面部と後面部間をつなぐ
底面部とから構成され、この凹部の前面部と底面
部との交点或は後面部と底面部との交点のいずれ
か一方に台金の表裏を貫く小孔が形成され、この
凹部に刃先チツプの前面、後面及び底面が受容さ
れ、少なくともこの小孔から注入された銀ロー或
は接着剤等の固着手段により凹部と刃先チツプと
が固着されると共に、この小孔が固着後も貫通孔
として残されてなるものであることを特徴とする
切削刃を提供するものである。
〈作用〉 本考案ににあつては、刃先チツプ2の固着時
に、凹部5基部の小孔5aから銀ロー、接着剤の
注入を行うことができる。又、切削刃の使用時に
おいては、該小孔が空冷作用を果たし、温度の上
昇をおさえ、熱膨張を小さくし、膨張率の差によ
る膨張差を小さくすることができる。しかも、潤
滑油を使用した場合、かけた潤滑油の一部は一時
的に小孔に溜る。
〈実施例〉 以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。
まず、第1の実施例として、円板状の鋸台金の
周縁に、多数の刃先チツプを等間隔に取り付けた
丸鋸について説明する。第1図は、刃先チツプ2
を取り付けた丸鋸の台金1の周縁部分の側面の拡
大図で、第2図は同刃先チツプの取付構造の前方
から見た説明図である。
鋸台金1には、刃先チツプの前面2a及び後面
2bの両面を受容する凹部5が形成されている。
そして、この凹部5の基部には鋸台金1の表裏を
貫通する小孔5aが形成されている。刃先チツプ
2は、この凹部5に嵌入され、固着される。固着
手段としては、刃先チツプ2が超硬合金の場合、
ロー付又は接着剤による接着を、又、刃先チツプ
がセラミツク製の場合、接着剤による接着を採用
するのが望ましい。ロー付用の銀ロー又は接着剤
は、小孔5aから注入することができる。注入さ
れた銀ロー又は接着剤4は、第1図中の矢印方向
に流れ、刃先チツプの前面2a後面2bに行きわ
たり、刃先チツプ2を鋸台金1に完全に固着する
ことができる。
尚、従来と同様に、刃先チツプ2の先端側から
銀ロー又は接着剤を流し込む方法を採つた場合で
も、小孔5aからも注入することによつて、嵌合
部分全域に銀ロー又は接着剤をいきわたらせるこ
とができる。
刃先チツプ2の形状は自由であるが、この実施
例では、側面視(第1図)において、先端から基
部まで、ほぼ一定の幅を有し、前後方向から見た
場合(第2図)、基部から先端にかけて除々に幅
広になるものを採用した。
第3図は、改良例で、側面視において、刃先チ
ツプ2の基部の幅を先端の幅より広くしたもので
ある。これにより、鋸の遠心方向に刃先チツプが
抜けにくい構造としたものである。
尚、刃先チツプの突出長さは自由であり、鋸台
金1を第1図の2点鎖線で示したように研磨して
いき、刃先チツプの突出長さを調整してもよい。
以上、刃先チツプ2の採り付けられた鋸台金
は、その使用に際し、次の有効な利点がある。
凹部5の基部に小孔5aが明けられているた
め、この小孔5aが空冷作用を果たし、温度上
昇を防止する。
潤滑油を使用する場合、小孔5aに潤滑油の
一部が溜る。従つて、潤滑油のすべてが一度に
流れてしまうことを防止でき、小孔5aに溜つ
た潤滑油は除々に先端方向に流れていく。
次に本考案は、円筒形の先端に切削刃を形成
し、円形の孔を切削するホールソーにも適用し得
るものである。その例を第4図に示す。この例
は、先の実施例と基本的に同一であり、変更のな
い部分は同一の番号を附し、その説明を省略す
る。変更された点は、小孔5a′の位置を、切削
チツプの後側寄りに移したこと。前側面の台金
を、予め半分程度切削してあること。以上2点で
ある。
以上の丸鋸、ホールソー等に用いる切削刃の台
金の材質としは、炭素工具鋼、合金工具鋼、アル
ミニウム合金、その他非鉄金属を用い、刃先チツ
プには、超硬合金、CBN、サーメツト、セラミ
ツク、ガラスその他の切削能力を高めるために開
発される種々素材を用いる。
〈考案の効果〉 本考案の切削刃においては、刃先チツプの前後
両面を受容する台金凹部の基部、特に、銀ロー又
は接着剤等が流れにくい、前面部と底面部との交
点、或は後面部と底面部との交点に設けられた小
孔から、銀ロー又は接着剤等の固着手段を注入す
ることができる。従つて、簡便かつ完全な刃先チ
ツプの固着が可能となつたものである。
又、切削刃の使用に際しては、この小孔が空冷
作用を果たし、温度上昇をおさえ、熱膨を小さく
し、チツプ、台金両者の膨張率の差による膨張差
を小さくし、切削熱の温度上昇による台金の歪み
(この歪みは使用時の切削熱による台金の熱膨張、
非使用時の収縮の繰り返しによつて発生する)が
減少し、台金のヒビ割れ防止に役立ち、長期の使
用によつても、刃先チツプの固着が外れることを
防止する。
さらに、切削時に潤滑油を用いた場合、小孔が
油溜りとなり、潤滑油を溜めながら除々に供給す
ることができるものである。
よつて、本考案は、木材、石材やステンレス等
の各種金属の切削に有効な刃先チツプを有する台
金を提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例の丸鋸の要部拡大側面図、第
2図は同丸鋸の前方から見た要部説明図、第3図
は同丸鋸の変形例の要部拡大側面図、第4図は他
の実施例のホールソーの要部拡大側面図、第5図
は従来の丸鋸の要部拡大側面図である。 1……台金、2……刃先チツプ、2a……前
面、2b……後面、5……凹部、5a……小孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 台金とこの台金に取り付けられた複数の刃先チ
    ツプとからなる切削刃において、この台金が刃先
    チツプを受容する凹部を有し、この凹部が、切削
    刃の回転方向側の前面部と、逆回転方向側の後面
    部と、前面部と後面部間をつなぐ底面部とから構
    成され、この凹部の前面部と底面部との交点或は
    後面部と底面部との交点のいずれか一方に台金の
    表裏を貫く小孔が形成され、この凹部に刃先チツ
    プの前面、後面及び底面が受容され、少なくとも
    この小孔から注入された銀ロー或は接着剤等の固
    着手段により凹部と刃先チツプとが固着されると
    共に、この小孔が固着後も貫通孔として残されて
    なるものであることを特徴とする切削刃。
JP1986163831U 1986-10-25 1986-10-25 Expired JPH0243617Y2 (ja)

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JP1986163831U JPH0243617Y2 (ja) 1986-10-25 1986-10-25

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JPS6370820U JPS6370820U (ja) 1988-05-12
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