JP2936219B2 - 丸 鋸 - Google Patents

丸 鋸

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JP2936219B2
JP2936219B2 JP7138447A JP13844795A JP2936219B2 JP 2936219 B2 JP2936219 B2 JP 2936219B2 JP 7138447 A JP7138447 A JP 7138447A JP 13844795 A JP13844795 A JP 13844795A JP 2936219 B2 JP2936219 B2 JP 2936219B2
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JP
Japan
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rake face
groove
cutting
chips
rake
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JPH08309619A (ja
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計司 田中
弘光 石倉
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TANI TETSUKU KK
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TANI TETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般鋼材のみならず
高クロム鋼材などの難切削鋼材を好適に切断加工せしめ
ることが出来る丸鋸に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来
より、超硬チップを備えた丸鋸としては、実開昭60−
48916号公報、あるいは特開昭56−27727号
公報などに記載のものが提案されており、一般鋼材に対
しては高速でもって十分な切断効果を発揮せしめること
が出来るものである。ところで、高クロム鋼材、ステン
レス鋼材、高マンガン鋼材、あるいは高アルミ鋼材など
の難切削鋼材は、一般に熱伝導率が小さいのみならず、
加工硬化性が大であり、しかも、ねばりが非常に大きい
ものである。このため、かかる難切削鋼材を従来の超硬
チップ付き丸鋸でもって高速切削せしめたさいには、刃
先温度が上昇して切粉が溶着し、これに起因して切粉の
喰い込みやチップすくい面の凝着剥離を生起せしめ、ひ
いては、刃先の欠損などを生じて使用不能となりやすい
ものである。特に、切粉の溶着は、最も温度が上昇する
超硬チップ先端の第1すくい面に生起しやすいものであ
る。
【0003】かかる従来の問題点を解決するものとして
種々の提案がなされているが、その一例として特公平6
−20663号公報記載のものが知れており、これを図
5、及び図6に基づいて説明する。即ち、同図中、1は
円板状とされた取付け孔付き台金、2は該台金1の外周
縁に定ピッチ毎に形成された刃体、3は該各刃体2に取
付けられた超硬チップである。4は超硬チップ3を構成
するチップ本体、5は該チップ本体4の頂部前面に形成
された傾斜面状の第1すくい面、6は該第1すくい面5
に接続すべくチップ本体4の前面に形成された第2すく
い面、7は該第2すくい面6に所要の段差でもって連接
された段部である。8は第1すくい面5の両側に切欠き
形成された面取部、9はチップ本体4の頂部に後傾状に
形成された逃げ面、10は超硬チップ3の切削方向に沿
って該逃げ面9に形成された切屑分割用溝である。その
他、11は刃体2を構成する刃底、12は同背部、Vは
切粉を示す。
【0004】上述の如く構成された従来例は、超硬チッ
プ3の第1すくい面5で削り出された切粉Vを第2すく
い面6に沿わせつつ段部7でもって持ち上げ、刃底11
に拘束されることなく滑らかな流れでもって渦巻き状に
巻回しつつ排出せしめることが出来るため、難切削鋼材
を高速切削せしめたさいにおいても、刃先に切粉Vを溶
着せしめることなく凝着剥離の発生を防止することが出
来るものである。
【0005】しかしながら、上記の従来例は、第1すく
い面5に連続して第2すくい面6が連接形成されている
から、切削時に発生する高温の摩擦熱は放熱されること
なく第1すくい面5を介して第2すくい面6に伝導し、
第2すくい面6をも高温化せしめやすいものである。こ
のため、切粉V自体が高温に発熱していることとも相ま
って第1すくい面5と第2すくい面6に熱亀裂が発生し
やすくなり、刃先に欠損などが生じて使用不能となりや
すく、また、場合によっては切粉Vが刃先に溶着するお
それがあり、必ずしも満足すべき切断効果を期待しずら
いものである。なお、第2すくい面6に対する切粉Vの
接触を少くすべく第2すくい面6を小さくすることが考
えられるが、あまり小さくすると段部7に切粉Vが強く
当って刃先に不必要な力が働き、早期に欠けを発生せし
めやすいため、所定以上に小さくすることは出来ないも
のである。
【0006】この発明は、従来の問題点を一挙に解決
し、一般鋼材のみならず難切削鋼材を確実に高速でもっ
て切断加工せしめることが出来る丸鋸を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、円板
状とされた台金1の外周縁に刃体2が定ピッチ毎に形成
されると共に、該各刃体2には各々超硬チップ13が取
付けられてなる丸鋸において、上記各超硬チップ13を
構成する所要のすくい角度を備えた第1すくい面15と
第2すくい面16との間にV字形状の溝17が形成さ
れ、該第1すくい面15はその幅S1が0.1〜0.5
mm、第2すくい面16はその幅S3が0.5mm以
上、溝17はその幅S2が0.6〜2.0mmで溝深S4
が0.1〜0.7mm、第2すくい面16の延長線と第
1すくい面15下部面縁とのなす段差S5が0〜0.5
mmに各々設定せしめられてなることを要旨とするもの
である。
【0008】
【作用】第1すくい面15より削り出された高温状態下
にある切粉Vの接触をV字形状の溝17でもって分断せ
しめ、刃先にかかる切粉Vの力を分散せしめると共に、
溝17内に放熱せしめたのち第2すくい面16に接触せ
しめることが出来るのみならず、第2すくい面16自体
も切削時に発生する摩擦熱の伝導が抑制されるため、切
粉Vを第2すくい面16に沿ってスム−ズに排出せしめ
ることが出来るものであって、ひいては、刃先に対する
切粉Vの溶着を有効に防止せしめて刃先の欠損を生起せ
しめることなく難切削鋼材を常に確実に切断せしめるこ
とが出来る。
【0009】
【実施例】以下に、この発明を図面に示す一実施例につ
いて説明する。13は各刃体2に取付けられた超硬チッ
プで、該超硬チップ13は丸鋸の中心線に対して取付け
角R2(0°〜+10°)でもって取付けられている。
14は超硬チップ13を構成するチップ本体、15は該
チップ本体14の頂部前面に形成された所定のすくい角
R1(−15°〜−25°)・幅S1(0.1〜0.5m
m)を有する第1すくい面、17は該第1すくい面15
に連接して形成されたV字形状の溝で、該溝17は所定
の幅S2(0.6〜2.0mm)を有すると共に、その
両側溝面は後記する第2すくい面16に対して各々所定
の角度A(0°〜+30°)・B(−5°〜−30
°)、及び所定の溝深S4(0.1〜0.7mm)を有
し、かつ、第2すくい面16の延長線上と第1すくい面
15下部面縁との段差S5(0〜0.5mm)を有する
ものとされている。なお、上記第1すくい面15の幅S
1が0.1mm以下の場合には、切粉Vの生成状況が不
安定となって切削抵抗が激しく変動し、所謂びびり振動
を生起せしめやすく、また、0.5mm以上の場合には
第1すくい面15上の接触長が長くなりすぎ、切削抵抗
の増大による溶着を生起せしめやすいものである。さら
に、溝17の幅S2は0・6mm以下で、かつ、溝深S4
が0.1mm以下の場合には、切粉Vの接触分断・放熱
効果が少なく、また、2.0mmを超える場合には切粉
Vの排出が困難となる。また、段差S5が0.5mm以
上の場合には溝17の下部面に切粉Vが強く当り、切粉
Vの排出が困難となって刃先に不要な力を作用せしめや
すいものである。16は溝17に連接して形成された第
2すくい面で、該第2すくい面16は前記超硬チップ1
3の取付け角R2と同じ角度のすくい角R2(0°〜+1
0°)、および切粉Vの排出をスム−ズに行わしめるべ
く所要の幅S3(0.5mm以上)を有するものとされ
ている。18は前記第1すくい面15の両側に切欠き形
成された面取部、19はチップ本体14の頂部に形成さ
れた所定の逃げ角R3(6°〜15°)を有する逃げ
面、20は超硬チップ13の切削方向に沿って該逃げ面
19に形成された切屑分割用溝である。その他は従来例
と同一であり、同一符号は同一部分を示す。
【0010】上述の如く構成された実施例は、所要の機
械にセットせしめ、常法により高速回転せしめつつ、一
般鋼材や高クロム鋼などの難切削鋼材を切断加工せしめ
るとよい。そして、かかる切断加工時においては、図4
に示すように、超硬チップ13の第1すくい面15で削
り出された切粉Vの接触を溝17でもって分断せしめた
のち、第2すくい面16の上端縁でもって持ち上げつつ
第2すくい面16に沿って渦巻き状に巻回せしめて排出
せしめる。このさい、第1すくい面15より削り出され
た高温状態下にある切粉Vの接触は溝17により分断さ
れるため、その熱を溝17内に放熱せしめることが出来
るのみならず、かかる接触分断により刃先にかかる切粉
Vの力を分散せしめることが出来る。また、第2すくい
面16自体も切削時に発生する摩擦熱の伝導が溝17の
存在により抑制されやすく、ひいては、切粉Vの放熱と
も相まって切粉Vを第2すくい面16に沿ってスム−ズ
に排出せしめることができ、刃先に対する切粉Vの溶着
を有効に防止せしめて刃先の欠損を生起せしめることな
く、難切削鋼材をも高速切断し得る。
【0011】
【発明の効果】 この発明によれば以上の次第で、超硬チ
ップ13を構成する所要のすくい角度を備えた第1すく
い面15と第2すくい面16との間にV字形状の溝17
が形成され、該第1すくい面15はその幅S1が0.1
〜0.5mm、第2すくい面16はその幅S3が0.5
mm以上、溝17はその幅S2が0.6〜2.00mm
で溝深S4が0.1〜0.7mm、第2すくい面16の
延長線と第1すくい面15下部面縁とのなす段差S5が
0〜0.5mmに各々設定せしめられているから、第1
すくい面15より削り出された高温状態下にある切粉V
の接触を溝17により分断せしめ、かかる接触分断によ
り刃先にかかる切粉Vの力を分散せしめることが出来る
と共に、切粉V自体の熱を溝17内に放熱せしめること
が出来るのみならず、第2すくい面16自体も切削時に
発生する第1すくい面15からの摩擦熱の伝導を抑制す
ることが出来るものであって、常に切粉Vを第2すくい
面16に沿って渦巻き状に巻回せしめつつスム−ズに排
出せしめることができ、ひいては、刃先に対する切粉V
の溶着を有効に防止せしめて刃先の欠損を生起せしめる
ことなく所要の難切削鋼材を高速でもって切断加工せし
めることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同一部拡大断面図である。
【図3】同超硬チップ13を示す一部拡大側面図であ
る。
【図4】同使用状態を示す一部拡大正面図である。
【図5】従来例の超硬チップ3を示す一部拡大側面図で
ある。
【図6】同使用状態を示す一部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 台金 2 刃体 13 超硬チップ 14 チップ本体 15 第1すくい面 16 第2すくい面 17 溝 V 切粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−256309(JP,A) 特開 昭56−27727(JP,A) 特開 昭59−187419(JP,A) 実開 昭63−57024(JP,U) 実開 昭60−48916(JP,U) 実開 平7−20219(JP,U) 特公 平6−20663(JP,B2) 特公 平7−49168(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 61/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状とされた台金1の外周縁に刃体2が
    定ピッチ毎に形成されると共に、該各刃体2には各々超
    硬チップ13が取付けられてなる丸鋸において、上記各
    超硬チップ13を構成する所要のすくい角度を備えた第
    1すくい面15と第2すくい面16との間にV字形状の
    溝17が形成され、該第1すくい面15はその幅S1が
    0.1〜0.5mm、第2すくい面16はその幅S3が
    0.5mm以上、溝17はその幅S2が0.6〜2.0
    mmで溝深S4が0.1〜0.7mm、第2すくい面1
    6の延長線と第1すくい面15下部面縁とのなす段差S
    5が0〜0.5mmに各々設定せしめられてなることを
    特徴とする丸鋸。
JP7138447A 1995-05-13 1995-05-13 丸 鋸 Expired - Lifetime JP2936219B2 (ja)

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JP7138447A JP2936219B2 (ja) 1995-05-13 1995-05-13 丸 鋸

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JPH08309619A JPH08309619A (ja) 1996-11-26
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008006243A1 (fr) * 2006-07-04 2008-01-17 Shiqing Li Lame de scie
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