JP2000025006A - 丸 鋸 - Google Patents
丸 鋸Info
- Publication number
- JP2000025006A JP2000025006A JP10199959A JP19995998A JP2000025006A JP 2000025006 A JP2000025006 A JP 2000025006A JP 10199959 A JP10199959 A JP 10199959A JP 19995998 A JP19995998 A JP 19995998A JP 2000025006 A JP2000025006 A JP 2000025006A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circular saw
- blade
- blade body
- tip
- joined
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬質チップと高硬質チップを混在させた丸鋸
において、硬質チップの摩耗により高硬質チップに切削
力が集中して高硬質チップを接合している刃体が損傷す
る状況を回避して寿命の長い丸鋸を提供する。 【解決手段】 硬質チップ5と高硬質チップ3とが円板
状台金1の外周に設けられた複数の刃体4にそれぞれ分
散して回転バランスを保って接合された丸鋸であって、
高硬質チップ3を接合している刃体2を硬質チップ5を
接合している刃体4よりも円周方向の幅寸法の大きな剛
性の高い刃体2となした。
において、硬質チップの摩耗により高硬質チップに切削
力が集中して高硬質チップを接合している刃体が損傷す
る状況を回避して寿命の長い丸鋸を提供する。 【解決手段】 硬質チップ5と高硬質チップ3とが円板
状台金1の外周に設けられた複数の刃体4にそれぞれ分
散して回転バランスを保って接合された丸鋸であって、
高硬質チップ3を接合している刃体2を硬質チップ5を
接合している刃体4よりも円周方向の幅寸法の大きな剛
性の高い刃体2となした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木材・木質系材料・
窯業系材料及びそれに類する材料の切削加工に用いられ
る丸鋸に関するものであり、更に詳しくは円板状台金の
外周上に設けられた多数の刃体に取り付ける切刃チップ
が硬質チップと高硬質チップの混在している丸鋸に関す
るものである。
窯業系材料及びそれに類する材料の切削加工に用いられ
る丸鋸に関するものであり、更に詳しくは円板状台金の
外周上に設けられた多数の刃体に取り付ける切刃チップ
が硬質チップと高硬質チップの混在している丸鋸に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】丸鋸台金の外周刃体に取り付ける切刃チ
ップとして超硬合金・サーメット等の硬質材料よりなる
硬質チップがしばしば用いられる。しかしこれら硬質チ
ップは摩耗の進行速度が早く、切削途中で切れ味が悪く
なり、チップの再研磨または丸鋸全体を取り替える必要
が生じていた。そのため多結晶ダイヤモンド(PCD)
或いは立方晶窒化硼素(CBN)等の高硬度焼結体を刃
先材料とする高硬質チップを丸鋸台金の外周刃体のうち
の適数個所に接合して、硬質チップと高硬質チップとを
混在させていた。
ップとして超硬合金・サーメット等の硬質材料よりなる
硬質チップがしばしば用いられる。しかしこれら硬質チ
ップは摩耗の進行速度が早く、切削途中で切れ味が悪く
なり、チップの再研磨または丸鋸全体を取り替える必要
が生じていた。そのため多結晶ダイヤモンド(PCD)
或いは立方晶窒化硼素(CBN)等の高硬度焼結体を刃
先材料とする高硬質チップを丸鋸台金の外周刃体のうち
の適数個所に接合して、硬質チップと高硬質チップとを
混在させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた硬
質チップと高硬質チップとを混在させた丸鋸では、丸鋸
台金の外周に設けたチップ接合用の刃体が台金の全周に
わたって同一形状・同一寸法となっている。
質チップと高硬質チップとを混在させた丸鋸では、丸鋸
台金の外周に設けたチップ接合用の刃体が台金の全周に
わたって同一形状・同一寸法となっている。
【0004】そのため切削加工を続行させるにつれて硬
質チップが早く摩耗し、耐摩耗性の優れた高硬質チップ
が摩耗量少なく切削を担うことになる。従って高硬質チ
ップに切削の負荷が集中し、高硬質チップを接合してい
る刃体に大きな荷重が作用して刃体を損傷させるという
問題を有していた。
質チップが早く摩耗し、耐摩耗性の優れた高硬質チップ
が摩耗量少なく切削を担うことになる。従って高硬質チ
ップに切削の負荷が集中し、高硬質チップを接合してい
る刃体に大きな荷重が作用して刃体を損傷させるという
問題を有していた。
【0005】本発明は従来技術の有するこのような問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
硬質チップと高硬質チップを混在させた丸鋸において高
硬質チップを接合している刃体を損傷させずに寿命の長
い丸鋸を提供しようとするものである。
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
硬質チップと高硬質チップを混在させた丸鋸において高
硬質チップを接合している刃体を損傷させずに寿命の長
い丸鋸を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載された丸鋸は、超硬合金・サーメット
等の硬質材料よりなる硬質チップと多結晶ダイヤモンド
(PCD)・立方晶窒化硼素(CBN)等の高硬度焼結
体を刃先材料とする高硬質チップとが円板状台金の外周
に設けられた複数の刃体にそれぞれ分散して回転バラン
スを保った状態に接合された丸鋸であって、高硬質チッ
プを接合している刃体が硬質チップを接合している刃体
よりも円周方向の幅寸法を大きくとった剛性の高い刃体
としたものである。
に請求項1に記載された丸鋸は、超硬合金・サーメット
等の硬質材料よりなる硬質チップと多結晶ダイヤモンド
(PCD)・立方晶窒化硼素(CBN)等の高硬度焼結
体を刃先材料とする高硬質チップとが円板状台金の外周
に設けられた複数の刃体にそれぞれ分散して回転バラン
スを保った状態に接合された丸鋸であって、高硬質チッ
プを接合している刃体が硬質チップを接合している刃体
よりも円周方向の幅寸法を大きくとった剛性の高い刃体
としたものである。
【0007】上述の丸鋸によれば高硬質チップを接合し
ている刃体を円周方向の幅寸法が大きく剛性の高い刃体
となしたので、硬質チップが摩耗して主として高硬質チ
ップにて切削を行い、高硬質チップを接合している刃体
に大きな荷重がかかるようになっても、刃体が損傷する
ことはなく、丸鋸の寿命を長く保つことができる。
ている刃体を円周方向の幅寸法が大きく剛性の高い刃体
となしたので、硬質チップが摩耗して主として高硬質チ
ップにて切削を行い、高硬質チップを接合している刃体
に大きな荷重がかかるようになっても、刃体が損傷する
ことはなく、丸鋸の寿命を長く保つことができる。
【0008】本発明の請求項2に記載された丸鋸は、円
周方向の幅寸法を大きくして剛性を高くした刃体の刃袋
の円周方向の幅寸法を大きくして切粉の逃げ易い形状と
したものである。上述の丸鋸は剛性が高い刃体の刃袋を
大きくしたものである。使用時間の経過と共に次第にこ
れらの刃体に設けられたチップに依存して切削が進行す
るので当然切粉の発生が多くなる。従って刃袋に対して
も溝幅を大きくし刃体の損傷が生じないようにすること
ができる。
周方向の幅寸法を大きくして剛性を高くした刃体の刃袋
の円周方向の幅寸法を大きくして切粉の逃げ易い形状と
したものである。上述の丸鋸は剛性が高い刃体の刃袋を
大きくしたものである。使用時間の経過と共に次第にこ
れらの刃体に設けられたチップに依存して切削が進行す
るので当然切粉の発生が多くなる。従って刃袋に対して
も溝幅を大きくし刃体の損傷が生じないようにすること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづき説明する。
にもとづき説明する。
【0010】図1は本発明の丸鋸を示す説明図であり、
丸鋸の円板状台金1には等中心角間隔で外周上等分位置
(実施例の図では3等分位置)に切刃チップ取付用とし
て通常よりも円周方向の幅寸法が大きく、従って剛性の
高い刃体2が適数個形成されている。この剛性の高い刃
体2には多結晶ダイヤモンド(PCD)或いは立方晶窒
化硼素(CBN)等の高硬度焼結体を刃先材料とする高
硬質チップ3がろう付け固着されている。
丸鋸の円板状台金1には等中心角間隔で外周上等分位置
(実施例の図では3等分位置)に切刃チップ取付用とし
て通常よりも円周方向の幅寸法が大きく、従って剛性の
高い刃体2が適数個形成されている。この剛性の高い刃
体2には多結晶ダイヤモンド(PCD)或いは立方晶窒
化硼素(CBN)等の高硬度焼結体を刃先材料とする高
硬質チップ3がろう付け固着されている。
【0011】前記円周方向の幅寸法の大きな複数の剛性
の高い刃体2の刃体間には円周方向の幅寸法の小さな通
常の複数の刃体4が等間隔に形成されている。この刃体
4には超硬合金或いはサーメット等の硬質材料よりなる
硬質チップ5がろう付け固着されている。
の高い刃体2の刃体間には円周方向の幅寸法の小さな通
常の複数の刃体4が等間隔に形成されている。この刃体
4には超硬合金或いはサーメット等の硬質材料よりなる
硬質チップ5がろう付け固着されている。
【0012】硬質チップ5のすくい面側に刃袋8が設け
られている。該刃袋より幅の広い刃体2にろう付けされ
た高硬質チップ3又は硬質チップ6のすくい面側の刃袋
9の円周方向の溝幅は刃袋8の溝幅より大きく設けられ
ている。
られている。該刃袋より幅の広い刃体2にろう付けされ
た高硬質チップ3又は硬質チップ6のすくい面側の刃袋
9の円周方向の溝幅は刃袋8の溝幅より大きく設けられ
ている。
【0013】前記円周方向の幅寸法の大きな剛性の高い
刃体2の台金1上における形成位置は、丸鋸として回転
バランスのとれる位置であれば等中心角間隔にする必要
がなく、不等中心角間隔で1乃至複数個所に設けること
も可能である。尚回転バランスをとる方法としては丸鋸
の中心に対して対称な位置に剛性の高い刃体2を設ける
方法以外に、剛性の高い刃体2を設けた近傍において台
金1の肉厚を減少させる方法等適宜実施することが出来
る。
刃体2の台金1上における形成位置は、丸鋸として回転
バランスのとれる位置であれば等中心角間隔にする必要
がなく、不等中心角間隔で1乃至複数個所に設けること
も可能である。尚回転バランスをとる方法としては丸鋸
の中心に対して対称な位置に剛性の高い刃体2を設ける
方法以外に、剛性の高い刃体2を設けた近傍において台
金1の肉厚を減少させる方法等適宜実施することが出来
る。
【0014】上記丸鋸により切削を行うと、先ず硬質チ
ップ5に摩耗が生じる。そのため徐々に実切削を摩耗量
の少ない高硬質チップ3にて行うことになり、高硬質チ
ップ3に切削力が集中的に加わることになる。しかし高
硬質チップ3を接合している刃体は剛性の高い刃体2と
されているため、集中的に切削力を受けても損傷するこ
とはない。
ップ5に摩耗が生じる。そのため徐々に実切削を摩耗量
の少ない高硬質チップ3にて行うことになり、高硬質チ
ップ3に切削力が集中的に加わることになる。しかし高
硬質チップ3を接合している刃体は剛性の高い刃体2と
されているため、集中的に切削力を受けても損傷するこ
とはない。
【0015】また、2つの高硬質チップ3の間に存在す
る複数の硬質チップ5のうちのいくつかのチップ例えば
中央部の硬質チップ6を接合している刃体を円周方向の
幅寸法の大きな剛性の高い刃体7としてもよい(図
2)。
る複数の硬質チップ5のうちのいくつかのチップ例えば
中央部の硬質チップ6を接合している刃体を円周方向の
幅寸法の大きな剛性の高い刃体7としてもよい(図
2)。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1の丸鋸は上述のとおり
高硬質チップを接合している刃体を剛性の高い刃体とな
したので、切削作業中硬質チップが摩耗して高硬質チッ
プにて切削を行うようになり、高硬質チップの刃体に大
きな切削力が加わるようになっても、刃体が損傷するこ
とはなく、丸鋸の寿命を長く保たせることが出来る。
高硬質チップを接合している刃体を剛性の高い刃体とな
したので、切削作業中硬質チップが摩耗して高硬質チッ
プにて切削を行うようになり、高硬質チップの刃体に大
きな切削力が加わるようになっても、刃体が損傷するこ
とはなく、丸鋸の寿命を長く保たせることが出来る。
【0017】本発明の請求項2の丸鋸は、剛性の高い刃
体にろう付けされたチップによる切削量が増加するにつ
れ、切粉の発生量も増加する。このため剛性の高い刃体
の刃袋を深く円周方向の幅を大きくして切粉の発生量に
相応した刃袋を設けることにより損傷の発生を防止する
ことができる。
体にろう付けされたチップによる切削量が増加するにつ
れ、切粉の発生量も増加する。このため剛性の高い刃体
の刃袋を深く円周方向の幅を大きくして切粉の発生量に
相応した刃袋を設けることにより損傷の発生を防止する
ことができる。
【図1】本発明の丸鋸の説明図である。
【図2】他の実施例の丸鋸の説明図である。
1 台金 2,7 高剛性刃体 3 高硬質チップ 4 刃体 5,6 硬質チップ
Claims (2)
- 【請求項1】 超硬合金・サーメット等の硬質材料より
なる硬質チップと多結晶ダイヤモンド(PCD)・立方
晶窒化硼素(CBN)等の高硬度焼結体を刃先材料とす
る高硬質チップとが円板状台金の外周に設けられた複数
の刃体にそれぞれ分散して回転バランスを保った状態に
接合された丸鋸であって、高硬質チップを接合している
刃体が硬質チップを接合している刃体よりも円周方向の
幅寸法を大きくとった剛性の高い刃体である丸鋸。 - 【請求項2】 円周方向の幅寸法を大きくして剛性を高
くした刃体の刃袋の円周方向の幅寸法を大きくして切粉
の逃げ易い形状とした請求項1記載の丸鋸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10199959A JP2000025006A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 丸 鋸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10199959A JP2000025006A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 丸 鋸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000025006A true JP2000025006A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16416460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10199959A Pending JP2000025006A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 丸 鋸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000025006A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2422349A (en) * | 2005-01-20 | 2006-07-26 | Herramientas Preziss S L | Disk for circular saw |
CN109746516A (zh) * | 2017-11-07 | 2019-05-14 | 丹阳市宏光机械有限公司 | 一种新型耐磨锯片 |
JPWO2020031565A1 (ja) * | 2018-08-08 | 2021-08-12 | 兼房株式会社 | 丸鋸 |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP10199959A patent/JP2000025006A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2422349A (en) * | 2005-01-20 | 2006-07-26 | Herramientas Preziss S L | Disk for circular saw |
CN109746516A (zh) * | 2017-11-07 | 2019-05-14 | 丹阳市宏光机械有限公司 | 一种新型耐磨锯片 |
JPWO2020031565A1 (ja) * | 2018-08-08 | 2021-08-12 | 兼房株式会社 | 丸鋸 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20041025 |