JPH084255Y2 - 切断用ブレード - Google Patents

切断用ブレード

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JPH084255Y2
JPH084255Y2 JP1989076774U JP7677489U JPH084255Y2 JP H084255 Y2 JPH084255 Y2 JP H084255Y2 JP 1989076774 U JP1989076774 U JP 1989076774U JP 7677489 U JP7677489 U JP 7677489U JP H084255 Y2 JPH084255 Y2 JP H084255Y2
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blade
cutting
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chip
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和彦 小田
寿士 奥田
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Asahi Diamond Industrial Co Ltd
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Asahi Diamond Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は石材産業分野あるいは土木建設分野で、石
材、コンクリート、アスファルト等の切断に用いられる
切断用ブレードに関するものである。
[従来の技術] 現在石材、コンクリート、アスファルト等の切断には
ダイヤモンドブレードが用いられているが、切断能率、
切断精度或いは切断コストに関して必ずしも満足ではな
い。
従来のブレードは第1図に示すように厚さ3mm〜4mmの
台金2に厚さ4mm〜5mmのチップ1がロー付け等の手段に
より取り付けた構造となっている。
ブレードの切れ味を良くするための一つの手段はチッ
プ厚さを薄くすることであるが、チップ厚さを薄くする
と台金厚さも薄くする必要があり、ブレードの強度を維
持する上で限界があった。
[考案が解決しようとする課題] ダイヤモンドブレードの課題は上述の切断能率、切断
精度の向上、或いは切断コストの低減であり、これを解
決するためには、先ず切れ味の改善であり、本考案は高
切れ味のブレードを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は台金厚さとチップ強度を維持し、尚且つ切断
作用を行うダイヤモンド砥粒層のみは薄くして、切れ味
を増加させたチップ構造を提供するものである。第2図
は従来チップ(A)と本考案のチップ(B)の構造を示
したものであるが、従来チップ(A)ではダイヤモンド
砥粒3の層4は一般に単純な1層の構造となっている。
2層、3層の場合でも、その各層には必ずダイヤモンド
砥粒が含有されている。一般に本用途のブレードの場
合、ダイヤモンド砥粒の含有量はコンセントレーション
10〜20程度で、ボンドとしてはコバルト系、鉄系、ブロ
ンズ系が用いられている。
(B)は本考案のチップの一例であり、ダイヤモンド
砥粒含有層5と非含有層6との2層から成る。チップ中
に非含有層6を有していることが本考案の特徴である。
チップ全体の厚さは(B)も(A)と同じであり、強度
的には差は殆ど無い。
ダイヤモンド砥粒含有層厚さcと非含有層厚さbとの
比率はc/b=1,c/b<1 c/b>1とあるが、これら比率は
加工する材料或いは目的により異なる。
第3図及び第4図は本考案のチップ(B)を台金外周
上に取り付けた状態を示し、チップ(B)が台金外周上
に千鳥状に配列される。
第4図、第5図は本コンセプトに基づく異形チップの
一例である。
[作用] 本考案のブレードを用い石材7を切断している状態を
第6図に示す。材料を切断する場合、ブレード外周面が
切断作用を行うが、切断溝8が深いためブレード側面の
摩擦による消費エネルギーは大きい。摩擦を小さくする
ため種々の考案、例えば実開昭59-143650号公報、実開
昭61-92561号公報等が提案されている。本ブレードは切
断作用面を小さくすると共に、片側の側面摩擦が無いよ
うにして切断抵抗を小さくしようとするものである。一
つのチップでは切断溝の片側だけを除去し、次に作用す
るチップは反対側を除去する。チップ中の非含有層はダ
イヤモンド砥粒を含まないので摩耗しやすく、ドレッシ
ング或いは切断中の切り粉により図のような形状に摩耗
し、石材と非含有層とは切断中直接に接触することは殆
ど無い。石材と直接接触する部分はダイヤモンド砥粒含
有側であるが切れ味に直接関係するものはチップ先端で
ある。従来のチップに比べ本考案のチップの先端は薄
く、接触面積を1/2以下にすることができ、切れ味が向
上する。また第6図はc/b<1の場合を示したが、この
場合には切断溝底中央に切り残しの突起部9ができる。
この突起部9はブレードの振動や移動時の蛇行を拘束す
るので、切断時の騒音或いは切断溝の蛇行を抑制する。
突起部はある程度大きくなると切断中に壊れるので、切
断作業を妨げることはない。またチップ先端は交互に作
用するので、実作用砥粒子間隔が大きくなり、ラビング
作用やプラウイング作用を避けることができ、ダイヤモ
ンド砥粒の損傷を防ぐことができる。
[実施例] 第5図に実施例1、2に使用したチップ(C)並びに
(D)を示す。(C)は片側ダイヤモンド砥粒含有層
5、他側非含有層6であるが熱膨張係数の調製、或いは
耐摩耗性の調整のためアルミナ砥粒等10を少量混入した
ものである。
(D)は一つのチップに両層を交互に配列したもの
で、台金に取付ける場合はこのチップ(D)のみをその
まま順次固定し、第3図のようにチップ(B)を交互に
向きを変えて取付ける必要はない。
実施例1.(切れ味の比較) ブレード仕様 ブレード径……22インチ チップ ……(C)型 加工物 ……花崗岩 切断条件 ブレード回転数……1050rpm 加工物送り速度……3m/min 切り込み ……8mm/1回 冷却水 ……18L/min 上記条件にて従来ブレードと切れ味の比較を消費電流を
指標にした結果は 状来のブレード……25アンペア 考案のブレード……18アンペア と良好な切れ味を示した。
本実施例ではチップ層6の厚さが2.5mmの場合につい
て示したが、このチップ層6の厚さはきわめて重要で、
各種硬脆材料を切断する場合、その材料特性に応じた厚
さを選定することが大切である。
実施例2.(切れ味比較) ニューインペリアルレッド石は花崗岩に比べて石英含
有量が多く、切断しにくい材料で、特に切れ味を必要と
する。
ブレード仕様 ブレード径……22インチ チップ ……(C)型 加工物……ニューインペリアルレッド石 切断条件 ブレード回転数……1050rpm 加工物送り速度……3m/min 切り込み ……8mm/1回 冷却水 ……18L/min 上記の条件で従来ブレードとの切れ味の比較を消費電流
を指標にした結果は 従来ブレード……29A 考案ブレード……24A と良好な切れ味を示した。
実施例3.(騒音の比較) ブレード仕様 ブレード径……22インチ チップ ……(D)型 加工物 ……花崗岩 切断条件 上記実施例に同じ 上記条件にて従来ブレードと騒音の比較を行った結果
は 従来のブレード……93デシベル 考案のブレード……89デシベル と騒音レベルの低下が見られた。
本実施例ではチップ層5と6を共に厚さ2.0mmとした
が、チップ層5を1.5mm厚にすると騒音は88デシベルに
低下した。しかし、ブレードの寿命は短くなったので、
5の厚さは2mm程度が妥当な値である。
[考案の効果] 実施例に見られるように 1.実質チップ厚さが薄いので切れ味よく能率向上が図れ
る。
2.ブレードの振動が抑えられ騒音が減少する。
3.ブレードの蛇行が抑えられ精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は切断用ブレードの正面図、第2図は従来チップ
(A)と本考案のブレード(B)の斜視図、第3図は本
考案ブレードの正面図、第4図は同側面図、第5図は他
実施例のチップ(C)と(D)を示す斜視図、第6図は
本考案のブレードによって石材を切断する状態を示す断
面図である。 1……チップ、2……台金、3……ダイヤモンド砥粒、
4……ボンド、5……ダイヤモンド砥粒含有層、6……
非含有層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−146757(JP,A) 実開 昭63−127878(JP,U) 実開 昭49−110890(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤモンド砥粒含有チップと、非含有チ
    ップを台金外周上に千鳥状に取り付けた切断用ブレー
    ド。
  2. 【請求項2】ダイヤモンド砥粒チップと、非含有チップ
    を千鳥状に配列したダイヤモンドチップを台金円周上に
    取り付けたダイヤモンド切断ブレード。
JP1989076774U 1989-06-29 1989-06-29 切断用ブレード Expired - Fee Related JPH084255Y2 (ja)

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JPS49110890U (ja) * 1973-01-17 1974-09-21
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