JP3392467B2 - ハニカムコアの切削工具 - Google Patents
ハニカムコアの切削工具Info
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- JP3392467B2 JP3392467B2 JP16243493A JP16243493A JP3392467B2 JP 3392467 B2 JP3392467 B2 JP 3392467B2 JP 16243493 A JP16243493 A JP 16243493A JP 16243493 A JP16243493 A JP 16243493A JP 3392467 B2 JP3392467 B2 JP 3392467B2
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- JP
- Japan
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- cutting
- blade
- honeycomb core
- tool
- angle
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2228/00—Properties of materials of tools or workpieces, materials of tools or workpieces applied in a specific manner
- B23C2228/25—Honeycomb
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/19—Rotary cutting tool
- Y10T407/1946—Face or end mill
- Y10T407/1948—Face or end mill with cutting edge entirely across end of tool [e.g., router bit, end mill, etc.]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10T407/00—Cutters, for shaping
- Y10T407/19—Rotary cutting tool
- Y10T407/1952—Having peripherally spaced teeth
- Y10T407/1962—Specified tooth shape or spacing
- Y10T407/1964—Arcuate cutting edge
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T408/00—Cutting by use of rotating axially moving tool
- Y10T408/89—Tool or Tool with support
- Y10T408/909—Having peripherally spaced cutting edges
- Y10T408/9095—Having peripherally spaced cutting edges with axially extending relief channel
- Y10T408/9097—Spiral channel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムコアの切削加
工に使用する切削工具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ハニカムコアの切削加工に一般に
使用している工具として、円錐状の円盤の周縁に剃刀状
の鋭利な切れ刃を設けたバルブステムカッターがある。
このバルブステムカッターでは、切れ刃が連続して切溝
がないので、切削加工中は、つねに被削材と線接触す
る。このため、摩擦による発熱が大きく、刃先に焼き付
けが生じやすい問題がある。また、一般の切削工具とは
異なり、バルブステムカッターの場合、ハニカムコアを
すり切るようにして加工するので、工具について高速の
周速度が必要となる反面、工具を高速回転しているのに
もかかわらず、切削送り速度を上げることができない。
したがって、ハニカムコアを構成している材料の板厚が
厚いものでは、すり切ることも困難となる。 【0003】そこで、バルブステムカッターを改良した
ものとして、径の異なるスリワリソーを数枚重ね、大径
スリワリソーの主軸切削部から発生する端材をチップブ
レーカーとして設けた小径スリワリソーによって粉砕す
るようにした工具が提案されている(実公昭64−31
5号公報)。 【0004】一方、すり切り方式ではなく断続切断方式
によるハニカムコアの工具としては、断続切断になるよ
うに、円盤状カッターに刃溝および外周逃げ角を設けた
ものがある(実開平3−75922号公報)。この工具
は、刃溝とチップブレーカーの刃溝を共通の刃溝として
一体化した構造としたものである。そのほかこの工具で
は、被削材への食いつき性を高める一方で、切削抵抗を
低減するために、共通刃溝を右ねじれ溝として円盤状カ
ッターにアキシャルレーキを設けるほか、円盤状カッタ
ーとチップブレーカーにポジティブのラジアルレーキを
設けている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
すり切り式の切削工具では、大径スリワリソーの外周刃
が剃刀状の切り刃となっていないため、切削抵抗が大き
く、切削面にバリが発生しやすいばかりか、チップポケ
ットが小さく、かつ、平刃となっているので、高速切削
では切れ刃に被削材が溶着しやすいという問題がある。 【0006】他方、断続切削式の工具では、ハニカムコ
アの切り込まれた部分は、断続破断により上方へ動く現
象が生じる。このため、ハニカムコアの固定が不安定と
なり、切削面が不均一となり場合によってはバリが広い
範囲で発生するなど、精度の高い切削加工を効率的に行
えない難点がある。 【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、切削抵抗の低減化、刃先の焼き
付けを防止し、ハニカムコア切削加工の高効率化を達成
できるようにしたハニカムコアの切削工具を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、シャンクの先端に円柱部を形成し、そ
の円柱部の外周に、螺旋状の複数枚の刃部を前記円柱部
の端面まで形成し、前記刃部のリード角を60°以上に
するとともに、前記刃部が刃先角1〜20°の切り刃を
有する周刃と、この周刃に連続して形成され工具の回転
方向に外側に凸に湾曲しかつ刃先角1〜20°の切り刃
を有する底刃とを備え、前記底刃は前記円柱部の端面と
略同一面上を延びかつ前記周刃の終端から連続すること
を特徴とするものである。 【0009】 【作用】本発明によれば、切削工具の螺旋状の刃部は、
周刃および底刃に刃先角が極鋭角の鋭利な切れ刃を有す
るので、周刃は刃長分を切り込み深さとしてハニカムコ
アに対してすり切るように切り込んでいき、底刃は工具
の略直径分を切り込み幅として、ハニカムコアに切り込
んでいく。従って、一枚の刃部についてみればすり切る
ようにハニカムコアを切削し、工具全体としては断続切
削をすることになり、すり切りと断続切削とを併用する
ことで、高速回転、高速送りによって高能率の切削を行
うことができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明によるハニカムコアの切削工具
の一実施例について添付の図面を参照して説明する。図
1並びに図4において、符号1は、工具のシャンク1を
示す。このシャンク1には、大径の円柱部2が連設さ
れ、この円柱部2の外周を螺旋状にねじれるように複数
枚の刃部3が一体に形成されるものである。この実施例
の切削工具は、四枚の刃部3を有する工具であり、それ
ぞれ刃部3のねじれの稜線とシャンク1の軸とのなす角
であるリード角γが少なくとも60°以上の高い角度に
設定される。このリード角γは、60°以下では、ハニ
カムコアに対してすり切るようにして切削していく作用
を得られなくなるので、好適には、60°から85°の
範囲であることが好ましい。 【0011】ここで、1枚の刃部3について、その形状
を模式的に図3に示す。それぞれの刃部3の縁部に形成
される切れ刃は、円柱部2の外周部に位置する周刃4
と、円柱部2の底部に形成される底刃5とからなり、周
刃4は境界部4aを介して底刃5として連続するように
なっている。 【0012】前記周刃4の刃先各部は次のように構成さ
れるものである。すなわち、図1では、周刃4の刃先部
の刃先角を記号αで、同刃先部のすくい角を記号θ1で
表す。この実施例では、周刃4の切れ刃は刃先角αが極
鋭角の角度をとり、具体的には1°から20°の極鋭角
の角度が好ましい。この場合、刃先角αは、刃先の剛性
を確保するために、1°以上の角度をとる必要がある。
他方、すくい角θ1は、−20°から20°の範囲で切
削するハニカムコアの材質、切削条件に応じて決定され
るものである。 【0013】これに対して、前記底刃5の刃先部は、扇
形またはインボリュート曲線形の刃先として構成され、
図2に示すように、工具の回転方向に対して外側に凸に
湾曲する切れ刃が形成されている。このような底刃5の
刃先部については、刃先角を記号βで、逃げ角を記号θ
2で示す。この実施例では、刃先角βは、周刃4の刃先
角αと同じ1°から20°の範囲の極鋭角で切れ刃が形
成されるとともに、最大で2°の逃げ角が設定されてい
る。 【0014】なお、図2において、底刃5のラジアルレ
ーキ角θ3は、切り込みの円滑を狙ってネガティブな所
定角度に設定される。このように底刃5のラジアルレー
キ角θ3をネガティブにするためには、底刃5に近い周
刃4のすくい角θ1をネガティブな角度とすることによ
り、特別の加工を施すことなくラジアルレーキ角θ3を
ネガティブにすることができる。 【0015】しかして、以上のように構成される切削工
具を用いてハニカムコアを切削する状況を示す図が図5
である。切削工具は図示しない工作機械の主軸に連結さ
れて、高速回転、例えば、12000rpm、工具の送
り速度を例えば12000mm/minで図示するよう
に、水平に移動しながら、ハニカムコアWを切削してい
く。 【0016】切削工具の螺旋状の刃部3は、周刃4およ
び底刃5に刃先角が極鋭角の鋭利な切れ刃を有するの
で、周刃4は刃長分を切り込み深さとしてハニカムコア
に対してすり切るように切り込んでいき、底刃5は工具
の略直径分を切り込み幅として、ハニカムコアに切り込
んでいく。従って、一枚の刃部3についてみればすり切
るようにハニカムコアを切削し、工具全体としては断続
切削をすることになり、すり切りと断続切削とを併用す
ることで、高速回転、高速送りによって高能率の切削を
行うことができる。 【0017】また、螺旋状の刃部3のリード角γを60
°以上の高い角度に設定し、周刃4および底刃5の刃先
角を極鋭角にしているので、ハニカムコアを高回転です
り切るときの工具送り方向およびラジアル方向の切削抵
抗を軽減することができ、また、すり切り方式の従来の
バルブステムカッターによる場合と同等の切削面を得る
ことができる。そして、切削抵抗の軽減および断続切削
方式の併用によって、摩擦熱による刃先の焼き付けを防
いで、工具寿命を延ばすことができる。 【0018】さらに、螺旋状の周刃4のすり切りと底刃
5の切り込みによって切削屑はチップ状または短冊状と
なってその排出性にも良好になる。 【0019】また、この実施例のように、底刃5のラジ
アルレーキ角θ3をネガティブとすることによって、ハ
ニカムコアに対して押し切りではなく、滑らかにすり切
り込めるようになる 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、切削抵抗を低減したすり切り方式と断続切削
の併用によって、高速送り、高回転による高能率切削が
行え、また、切削抵抗の軽減によって工具寿命を延ばす
ことができる。また、切削屑をチップ状または短冊状に
細かくすることができるので、切削屑の排出性を向上す
ることもできる。従って、本発明による切削工具は、ハ
ニカムコアの切削加工工程の高能率化に大きく寄与する
ものである。
工に使用する切削工具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ハニカムコアの切削加工に一般に
使用している工具として、円錐状の円盤の周縁に剃刀状
の鋭利な切れ刃を設けたバルブステムカッターがある。
このバルブステムカッターでは、切れ刃が連続して切溝
がないので、切削加工中は、つねに被削材と線接触す
る。このため、摩擦による発熱が大きく、刃先に焼き付
けが生じやすい問題がある。また、一般の切削工具とは
異なり、バルブステムカッターの場合、ハニカムコアを
すり切るようにして加工するので、工具について高速の
周速度が必要となる反面、工具を高速回転しているのに
もかかわらず、切削送り速度を上げることができない。
したがって、ハニカムコアを構成している材料の板厚が
厚いものでは、すり切ることも困難となる。 【0003】そこで、バルブステムカッターを改良した
ものとして、径の異なるスリワリソーを数枚重ね、大径
スリワリソーの主軸切削部から発生する端材をチップブ
レーカーとして設けた小径スリワリソーによって粉砕す
るようにした工具が提案されている(実公昭64−31
5号公報)。 【0004】一方、すり切り方式ではなく断続切断方式
によるハニカムコアの工具としては、断続切断になるよ
うに、円盤状カッターに刃溝および外周逃げ角を設けた
ものがある(実開平3−75922号公報)。この工具
は、刃溝とチップブレーカーの刃溝を共通の刃溝として
一体化した構造としたものである。そのほかこの工具で
は、被削材への食いつき性を高める一方で、切削抵抗を
低減するために、共通刃溝を右ねじれ溝として円盤状カ
ッターにアキシャルレーキを設けるほか、円盤状カッタ
ーとチップブレーカーにポジティブのラジアルレーキを
設けている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
すり切り式の切削工具では、大径スリワリソーの外周刃
が剃刀状の切り刃となっていないため、切削抵抗が大き
く、切削面にバリが発生しやすいばかりか、チップポケ
ットが小さく、かつ、平刃となっているので、高速切削
では切れ刃に被削材が溶着しやすいという問題がある。 【0006】他方、断続切削式の工具では、ハニカムコ
アの切り込まれた部分は、断続破断により上方へ動く現
象が生じる。このため、ハニカムコアの固定が不安定と
なり、切削面が不均一となり場合によってはバリが広い
範囲で発生するなど、精度の高い切削加工を効率的に行
えない難点がある。 【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、切削抵抗の低減化、刃先の焼き
付けを防止し、ハニカムコア切削加工の高効率化を達成
できるようにしたハニカムコアの切削工具を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、シャンクの先端に円柱部を形成し、そ
の円柱部の外周に、螺旋状の複数枚の刃部を前記円柱部
の端面まで形成し、前記刃部のリード角を60°以上に
するとともに、前記刃部が刃先角1〜20°の切り刃を
有する周刃と、この周刃に連続して形成され工具の回転
方向に外側に凸に湾曲しかつ刃先角1〜20°の切り刃
を有する底刃とを備え、前記底刃は前記円柱部の端面と
略同一面上を延びかつ前記周刃の終端から連続すること
を特徴とするものである。 【0009】 【作用】本発明によれば、切削工具の螺旋状の刃部は、
周刃および底刃に刃先角が極鋭角の鋭利な切れ刃を有す
るので、周刃は刃長分を切り込み深さとしてハニカムコ
アに対してすり切るように切り込んでいき、底刃は工具
の略直径分を切り込み幅として、ハニカムコアに切り込
んでいく。従って、一枚の刃部についてみればすり切る
ようにハニカムコアを切削し、工具全体としては断続切
削をすることになり、すり切りと断続切削とを併用する
ことで、高速回転、高速送りによって高能率の切削を行
うことができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明によるハニカムコアの切削工具
の一実施例について添付の図面を参照して説明する。図
1並びに図4において、符号1は、工具のシャンク1を
示す。このシャンク1には、大径の円柱部2が連設さ
れ、この円柱部2の外周を螺旋状にねじれるように複数
枚の刃部3が一体に形成されるものである。この実施例
の切削工具は、四枚の刃部3を有する工具であり、それ
ぞれ刃部3のねじれの稜線とシャンク1の軸とのなす角
であるリード角γが少なくとも60°以上の高い角度に
設定される。このリード角γは、60°以下では、ハニ
カムコアに対してすり切るようにして切削していく作用
を得られなくなるので、好適には、60°から85°の
範囲であることが好ましい。 【0011】ここで、1枚の刃部3について、その形状
を模式的に図3に示す。それぞれの刃部3の縁部に形成
される切れ刃は、円柱部2の外周部に位置する周刃4
と、円柱部2の底部に形成される底刃5とからなり、周
刃4は境界部4aを介して底刃5として連続するように
なっている。 【0012】前記周刃4の刃先各部は次のように構成さ
れるものである。すなわち、図1では、周刃4の刃先部
の刃先角を記号αで、同刃先部のすくい角を記号θ1で
表す。この実施例では、周刃4の切れ刃は刃先角αが極
鋭角の角度をとり、具体的には1°から20°の極鋭角
の角度が好ましい。この場合、刃先角αは、刃先の剛性
を確保するために、1°以上の角度をとる必要がある。
他方、すくい角θ1は、−20°から20°の範囲で切
削するハニカムコアの材質、切削条件に応じて決定され
るものである。 【0013】これに対して、前記底刃5の刃先部は、扇
形またはインボリュート曲線形の刃先として構成され、
図2に示すように、工具の回転方向に対して外側に凸に
湾曲する切れ刃が形成されている。このような底刃5の
刃先部については、刃先角を記号βで、逃げ角を記号θ
2で示す。この実施例では、刃先角βは、周刃4の刃先
角αと同じ1°から20°の範囲の極鋭角で切れ刃が形
成されるとともに、最大で2°の逃げ角が設定されてい
る。 【0014】なお、図2において、底刃5のラジアルレ
ーキ角θ3は、切り込みの円滑を狙ってネガティブな所
定角度に設定される。このように底刃5のラジアルレー
キ角θ3をネガティブにするためには、底刃5に近い周
刃4のすくい角θ1をネガティブな角度とすることによ
り、特別の加工を施すことなくラジアルレーキ角θ3を
ネガティブにすることができる。 【0015】しかして、以上のように構成される切削工
具を用いてハニカムコアを切削する状況を示す図が図5
である。切削工具は図示しない工作機械の主軸に連結さ
れて、高速回転、例えば、12000rpm、工具の送
り速度を例えば12000mm/minで図示するよう
に、水平に移動しながら、ハニカムコアWを切削してい
く。 【0016】切削工具の螺旋状の刃部3は、周刃4およ
び底刃5に刃先角が極鋭角の鋭利な切れ刃を有するの
で、周刃4は刃長分を切り込み深さとしてハニカムコア
に対してすり切るように切り込んでいき、底刃5は工具
の略直径分を切り込み幅として、ハニカムコアに切り込
んでいく。従って、一枚の刃部3についてみればすり切
るようにハニカムコアを切削し、工具全体としては断続
切削をすることになり、すり切りと断続切削とを併用す
ることで、高速回転、高速送りによって高能率の切削を
行うことができる。 【0017】また、螺旋状の刃部3のリード角γを60
°以上の高い角度に設定し、周刃4および底刃5の刃先
角を極鋭角にしているので、ハニカムコアを高回転です
り切るときの工具送り方向およびラジアル方向の切削抵
抗を軽減することができ、また、すり切り方式の従来の
バルブステムカッターによる場合と同等の切削面を得る
ことができる。そして、切削抵抗の軽減および断続切削
方式の併用によって、摩擦熱による刃先の焼き付けを防
いで、工具寿命を延ばすことができる。 【0018】さらに、螺旋状の周刃4のすり切りと底刃
5の切り込みによって切削屑はチップ状または短冊状と
なってその排出性にも良好になる。 【0019】また、この実施例のように、底刃5のラジ
アルレーキ角θ3をネガティブとすることによって、ハ
ニカムコアに対して押し切りではなく、滑らかにすり切
り込めるようになる 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、切削抵抗を低減したすり切り方式と断続切削
の併用によって、高速送り、高回転による高能率切削が
行え、また、切削抵抗の軽減によって工具寿命を延ばす
ことができる。また、切削屑をチップ状または短冊状に
細かくすることができるので、切削屑の排出性を向上す
ることもできる。従って、本発明による切削工具は、ハ
ニカムコアの切削加工工程の高能率化に大きく寄与する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】同実施例によるハニカムコアの切削工具におい
て、刃部3の構成を示した正面図。 【図2】同実施例によるハニカムコアの切削工具におい
て、底刃5の形状を示した説明図。 【図3】同実施例によるハニカムコアの切削工具におい
て、1枚の刃部3について周刃4と底刃5の形状を模式
的に表した説明図。 【図4】同実施例によるハニカムコアの切削工具の底刃
5を表した斜視図。 【図5】同実施例によるハニカムコアの切削工具を用い
てハニカムコアを切削している状態を表した斜視図。 【符号の説明】 1 シャンク 2 円柱部 3 刃部 4 周刃 5 底刃 W ハニカムコア
て、刃部3の構成を示した正面図。 【図2】同実施例によるハニカムコアの切削工具におい
て、底刃5の形状を示した説明図。 【図3】同実施例によるハニカムコアの切削工具におい
て、1枚の刃部3について周刃4と底刃5の形状を模式
的に表した説明図。 【図4】同実施例によるハニカムコアの切削工具の底刃
5を表した斜視図。 【図5】同実施例によるハニカムコアの切削工具を用い
てハニカムコアを切削している状態を表した斜視図。 【符号の説明】 1 シャンク 2 円柱部 3 刃部 4 周刃 5 底刃 W ハニカムコア
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シャンクの先端に円柱部を形成し、その円
柱部の外周に、螺旋状の複数枚の刃部を前記円柱部の端
面まで形成し、前記刃部のリード角を60°以上にする
とともに、前記刃部が刃先角1〜20°の切り刃を有す
る周刃と、この周刃に連続して形成され工具の回転方向
に外側に凸に湾曲しかつ刃先角1〜20°の切り刃を有
する底刃とを備え、前記底刃は前記円柱部の端面と略同
一面上を延びかつ前記周刃の終端から連続することを特
徴とするハニカムコアの切削工具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16243493A JP3392467B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ハニカムコアの切削工具 |
US08/257,728 US5597269A (en) | 1993-06-30 | 1994-06-09 | Cutting tool for honeycomb core |
EP94304627A EP0633085B1 (en) | 1993-06-30 | 1994-06-24 | Cutting tool for honeycomb core |
DE69415421T DE69415421T2 (de) | 1993-06-30 | 1994-06-24 | Schneidwerkzeug für Honigwabematerial |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16243493A JP3392467B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ハニカムコアの切削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079233A JPH079233A (ja) | 1995-01-13 |
JP3392467B2 true JP3392467B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=15754542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16243493A Expired - Fee Related JP3392467B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ハニカムコアの切削工具 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5597269A (ja) |
EP (1) | EP0633085B1 (ja) |
JP (1) | JP3392467B2 (ja) |
DE (1) | DE69415421T2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19815269A1 (de) * | 1998-04-04 | 1999-10-07 | Volkswagen Ag | Fräser zum Bearbeiten von Modelliermaterialien, insbesondere Industrieplastilin |
DE19928840C1 (de) * | 1999-06-24 | 2000-11-16 | Actech Gmbh Adv Casting Tech | Schaftwerkzeug mit fest angeordneten flügelartigen Einsätzen |
JP2002066825A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-05 | Japan Aircraft Mfg Co Ltd | ハニカム材切削加工用工具 |
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