JP2023173485A - ハニカム構造シート及び積層体、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

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Hitoshi Okada
良司 高濱
Ryoji Takahama
卓 尾林
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香澄 木下
Kazumi Kinoshita
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Abstract

【課題】目詰まりの少ないハニカム構造シートと、このハニカム構造シートを積層した積層体、並びにこれらの製造方法を提供する。【解決手段】複数のシート基材が互いに接着してなり、前記複数のシート基材により区画され、一方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造体10を、前記一方向と直交する面でスライスし、前記一方向が厚み方向となるハニカム構造シートを製造する方法であって、前記ハニカム構造体10を、前記一方向が鉛直方向となるように配置した状態で、水平方向に沿う面でスライスする。【選択図】図3

Description

本発明は、ハニカム構造シート及び積層体、並びにこれらの製造方法に関する。
近年、生活環境の変化や健康志向の高まり等により、住居、オフィス、工場、自動車等さまざまな生活空間において、エアコン、空気清浄機、加湿機、除湿機等の空調機器が広く使われている。これらの空調機器では、浄化された空気を得るために種々の脱臭材等が用いられている。
脱臭材としては、複数のライナー部材と複数のコルゲート部材とが互いに接着し、一方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造のものが知られている。ハニカム構造を形成しているライナー部材やコルゲート部材に脱臭成分が担持されていると、処理対象である空気は、流路となるセル孔を通る間に脱臭成分に触れて浄化される。
脱臭材の厚み(セル孔の長さ)は、10mmから30mm程度が一般的である。脱臭材を効率的に製造するため、通常、セル孔方向となる長さが、30cmから200cm程度となるライナー部材やコルゲート部材を用いてハニカム構造体を製造し、これを、セル孔の方向と直交する面で切断して、所望の厚みのハニカム構造シートとしたものを脱臭材として使用している。
このハニカム構造体を切断するにあたり、従来、ライナー部材の面方向を水平方向として配置したハニカム構造体を、鉛直方向に沿う面で切断することが行われていた(例えば特許文献1)。
実開平4-81615号公報
しかし、従来のハニカム構造シートは、セル孔が目詰まりしやすいという問題があった。
また、ハニカム構造シートを、脱臭成分等の機能剤を含む液に含浸・乾燥させ、これらの成分を担持させようとすると、セル孔を塞ぐ異物に対して、機能剤が付着することにより、さらに目詰まりが進行してしまう問題があった。
また、薄いハニカム構造シートを複数重ねて脱臭材を製造する場合、積層方向におけるいずれかのセル孔が目詰まりしていると空気の流れが妨げられる。そのため、目詰まりの影響は、一層無視し難いものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、目詰まりの少ないハニカム構造シートと、このハニカム構造シートを積層した積層体、並びにこれらの製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、以下の構成を採用した。
[1]複数のシート基材が互いに接着してなり、前記複数のシート基材により区画され、一方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造体を、前記一方向と直交する面でスライスし、前記一方向が厚み方向となるハニカム構造シートを製造する方法であって、
前記ハニカム構造体を、前記一方向が鉛直方向となるように配置した状態で、水平方向に沿う面でスライスすることを特徴とする、ハニカム構造シートの製造方法。
[2]さらに、機能剤を含む液を塗布・含浸させる[1]に記載のハニカム構造シートの製造方法。
[3][1]又は[2]に記載のハニカム構造シートの製造方法で得られたハニカム構造シートを、複数積層する積層体の製造方法。
[4]複数のシート基材が互いに接着してなり、前記複数のシート基材により区画され、厚み方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造シートであって、
前記多数のセル孔が、254mm四方の面積あたり、2000~15000個形成されており、
厚みが1~20mmであり、
前記多数のセル孔の内、1/3以上の面積が閉塞しているセル孔の割合が0.1%以下である、ハニカム構造シート。
[5]前記シート基材に機能剤が担持された、[4]に記載のハニカム構造シート。
[6][4]又は[5]に記載のハニカム構造シートが、複数積層した積層体。
本発明のハニカム構造シートは目詰まりが少なく、このハニカム構造シートを用いた積層体は、圧力損失を過大にすることなく、効率的に脱臭等の機能を奏することができる。また、本発明のハニカム構造シートの製造方法によれば、目詰まりの少ないハニカム構造シートを効率的に製造できる。また、本発明の積層体の製造方法によれば、圧力損失を過大にすることなく、効率的に脱臭等の機能を発揮する積層体を製造することができる。
本発明の1実施形態に係る積層体の分解斜視図である。 本発明に用いるハニカム構造体の斜視図である。 ハニカム構造体をスライスするスライサーの概略斜視図である。 ハニカム構造体をスライスするスライサーの概略正面図である。 スライサーにおけるナイフユニットの説明図である。 ナイフユニットにおけるバンドナイフ21の断面図である。 ハニカム構造体をスライサーでスライスしている途中状況を示す説明図である。 ハニカム構造体をスライサーでスライスし、ハニカム構造シートが得られた状況を示す説明図である。 本発明の作用機序の説明図である。
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
<ハニカム構造シート>
図1における各々のハニカム構造シート2は、本発明の1実施形態に係るハニカム構造シートである。
ハニカム構造シート2は、1枚単独で脱臭等の用途に供してもよいし、図1に示すように複数積層して積層体1としてもよい。
ハニカム構造シート2は、厚みが薄くかつ面状に広がる扁平形状をなしている。本態様において、ハニカム構造シート2の厚み(図1のZ方向の長さ)は1~20mmである。
ハニカム構造シート2の厚みが1mm以上であれば、製造時の加工精度を確保しやすい。ハニカム構造シート2の厚みが20mm以下であれば、後述の本発明の脱臭シートの製造方法を採用するメリットが大きい。
ハニカム構造シート2を複数積層して積層体1を構成する場合のハニカム構造シート2の厚み(図1のZ方向の長さ)は、1~20mmが好ましく、1~15mmがより好ましく、1~10mmがさらに好ましく、2.5~10mmが特に好ましい。
ハニカム構造シート2の厚みが上記好ましい範囲の下限値以上であれば、製造時の加工精度を確保しやすい。ハニカム構造シート2の厚みが上記好ましい範囲の上限値以下であれば、複数のハニカム構造シート2を重ねても積層体1全体の厚みが過大とならない。
ハニカム構造シート2を積層せず、1枚単独で脱臭の用途に供する場合、ハニカム構造シート2の厚み(図1のZ方向の長さ)は、1~50mmが好ましく、2.5~30mmがより好ましく、5~20mmがさらに好ましく、5~10mmが特に好ましい。
ハニカム構造シート2の厚みが上記好ましい範囲の下限値以上であれば、脱臭等の用途に供するにあたり、必要な強度を確保しやすい。
ハニカム構造シート2の厚みが上記好ましい範囲の上限値以下であれば、後述の本発明の脱臭シートの製造方法を採用するメリットが大きい。
ハニカム構造シート2は、図1に示すように、複数のシート基材4が互いに接着して構成されている。複数のシート基材4は、いずれもその面方向が厚み方向(Z方向)に沿うように配置されている。
複数のシート基材4の間には、シート基材4によって区画された多数のセル孔3が形成されている。セル孔3は、厚み方向の上下の両端において開口しており、厚み方向(Z方向)に沿って貫通している。セル孔3は、例えば処理対象である空気等の気体が通る流路となる。
セル孔3の平面視での形状は、特に限定されず、図示例では山型の形状(略三角形状)であるが、その他に、例えば四角形状、菱形形状、六角形状、円形状等であってもよい。 複数のセル孔3は、XY平面内で縦、横、斜め等の方向に規則正しく又は不規則に、狭い間隔で並び連ねられている。
本態様において、セル孔3は、254mm四方(10インチ四方)の面積あたり、2000~15000個形成されている。セル孔3の10インチ四方の面積あたりの数は、2000~15000個が好ましく、4000~12000個がより好ましい。
セル孔3の10インチ四方の面積あたりの数が2000個以上であれば効率よく脱臭ができる。セル孔3の10インチ四方の面積あたりの数が15000個以下であれば通過する空気の流れを妨げない。
複数のシート基材4の具体的な構成に特に限定はないが、平面視で直線的に延びる複数のライナー部材5と平面視で波状の複数のコルゲート部材6の組み合わせから構成されることが効率的な生産の点から好ましい。
図1では、ライナー部材5とコルゲート部材6とが交互にX方向に沿って積層されている例を示している。
シート基材4は、ライナー部材5とコルゲート部材6とが交互に積層される態様に限定されず、例えば、コルゲート部材6同士が隣接して互いに接着している部分があってもよい。また、ライナー部材5同士が隣接して互いに接着している部分があってもよい。
シート基材4を構成するコルゲート部材6のピッチは、2~8mmが好ましく、4~6mmがより好ましい。また、コルゲート部材6の高さは1~5mmが好ましく、2~4mmがより好ましい。
コルゲート部材6のピッチと高さは、均一である必要はなく、例えば、X方向に沿って積層され、各段に異なる高さやピッチのコルゲート部材6を用いてもよい。また、各段に同一の高さやピッチのコルゲート部材6を用いた場合、その位相は同一でも異なっていてもよい。
シート基材4を構成する材料は、形状を維持できるものであれば特に限定はなく、無機材料、有機材料、あるいはこれらの組み合わせた、紙、不織布、織布、プラスチックフィルムなどが例示できる。シート基材4を構成する材料は、機能剤等を担持できるものが好ましい。また、機能剤等は内填されていてもよく、外填されていてもよい。
特に、無機繊維、有機繊維を用いた紙、不織布は、毛細管現象で吸液し機能剤等の薬液を保持しやすいことから好ましい。紙、不織布は、無機繊維、有機繊維を用い、湿式抄紙により容易に形成することができる。
無機繊維としては、ガラス繊維、セラミック繊維、炭素繊維等が挙げられる。中でもガラス繊維は、人体に対する安全面やコストの点で好ましい。有機繊維としては、パルプ、樹脂繊維等が挙げられる。
シート基材4は、無機繊維を30質量%以上含有することが好ましく、40質量%以上含有することがより好ましく、50質量%以上含有することがさらに好ましい。無機繊維を含有することにより、高耐熱性、高断熱性、不燃性等を備えることができる。
シート基材4を構成する材料の内、最も大きい質量割合を占める材料は無機繊維であることが好ましい。
また、シート基材4を、無機繊維と有機繊維を併用して構成することも好ましい。無機繊維に加えて有機繊維を含有することにより、成形性が向上する。
シート基材4の坪量には特に限定はないが、紙や不織布とする場合、10~100g/mとすることが好ましく、15~60g/mとすることがより好ましい。坪量が好ましい範囲の下限値以上であれば、コルゲート形状等に成形したシート基材4の強度が充分に得られる。坪量が好ましい範囲の上限値以下であれば、厚みが抑えられて充分な断面積のセル孔3を形成しやすいため、圧力損失も抑制できる。
ハニカム構造シート2は、シート基材4に加え、シート基材4に担持された機能剤をさらに備えることが好ましい。機能剤は、例えば悪臭成分を吸着し脱臭する機能を有する吸着剤、抗菌・防カビ機能を有する抗菌剤、防カビ剤、オゾンの分解機能を有するオゾン分解剤、難燃剤などを挙げることができる。これらは一種のみを用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
吸着剤としては、特に限定されないが、活性炭;モルデナイト、フェリエライト、モレキュラーシーブス等のゼオライト;シリカゲル;アルミナゲル;酸ヒドラジド、アゾール化合物、有機酸類等の公知のものを挙げることができる。
抗菌剤や防カビ剤としては、特に限定されないが、銀含有抗菌剤等の公知のものを挙げることができる。
オゾン分解剤としては、特に限定されないが、マンガン触媒系オゾン分解剤、銅・マンガン触媒系オゾン分解剤、活性炭系オゾン分解剤等の公知のものを挙げることができる。
機能剤は、これらに限定されるものではなく、他にも種々の公知の機能剤を用いることができる。機能剤は、粉状、粒状、繊維状等、種々の形態であってよい。また、機能剤をシート基材4に担持させる方法にも限定はなく、シート基材4の内部に機能剤を保持させてもよいし、シート基材4の表面に機能剤を付着させてもよく、あるいは、機能剤を含む含浸液をシート基材4に塗布してもよいし、シート基材4を含浸液に含浸させてもよい。シート基材4に機能剤が担持されていることで、脱臭等の空気の浄化作用を効率よく達成することができる。
本態様のハニカム構造シート2は、セル孔3全体の内1/3以上の面積が閉塞しているセル孔3の割合(以下「目詰まり率」という。)が0.1%以下である。
ハニカム構造シート2は、目詰まり率が0.1%以下であることにより、圧力損失を過大にすることなく、効率的に脱臭等の機能を発揮することができる。
本態様のハニカム構造シート2は、厚みの標準偏差σが0.2mm以下であることが好ましく、0.15mm以下であることが好ましく、0.1mm以下であることがさらに好ましい。
ハニカム構造シート2は、厚みの標準偏差σが好ましい値以下であることにより、積層体とした場合の加工精度が向上する。
<積層体>
図1は、本発明の1実施形態に係る積層体1の分解斜視図である。積層体1は、例えば空気等の気体から除去対象成分を除去する際に用いるものであり、例えば空気清浄機等において脱臭や異物除去等の目的で使用される。積層体1は、複数のハニカム構造シート2を備える。積層体1を構成するハニカム構造シート2の積層数に特に限定はないが、例えば2~10層とすることができる。
積層体1は、複数のハニカム構造シート2を厚み方向(図1ではZ方向)に積層するとともに厚み方向に隣り合うハニカム構造シート2の片面同士を接着剤等によって接合し、複数のハニカム構造シート2を一体化することで構成されている。
積層体1を構成する複数のハニカム構造シート2は、各々のセル孔3の位置が重なり、各々のセル孔3が直線状に連通するように積層してもよいし、各々のセル孔3の位置がずれ、各々のセル孔3が複雑な経路を通って連通するように積層してもよい。
各々のセル孔3の位置をずらす方法としては、各々のハニカム構造シート2のライナー部材5が交差するようにして積層する方法、各々のハニカム構造シート2を構成するコルゲート部材6の位相をずらす方法、各々のハニカム構造シート2を構成するコルゲート部材6として、ピッチや高さが異なるものを組み合わせる方法、等が挙げられる。
各々のハニカム構造シート2のセル孔3が直線状又は直線状に近い形で連通する程、圧力損失を小さくすることができる。一方、各々のハニカム構造シート2が、各々のハニカム構造シート2のセル孔3の位置がずれ、各々のセル孔3が複雑な経路を通って連通するようにすれば、シート基材4と空気等の接触効率が高まる。
積層体1は、異なる種類の機能剤を担持している複数種類のハニカム構造シート2を積層してもよい。これにより、1つの積層体1で多種類の機能を発揮させることができる。
特に、1つの系に共存させると、一方の機能が損なわれるような機能剤を、別個のハニカム構造シート2のシート基材4に担持させると好ましい。
例えば、多くの臭気ガス成分に効果があるが、アルデヒド類の吸着は困難である活性炭と、アルデヒド類の除去に効果のある酸ヒドラジドとを併用した場合、活性炭が触媒となって酸ヒドラジドの官能基(アミン基)が酸化されてしまいアルデヒド類に対する性能が低下してしまうことが知られている。
そこで、活性炭を担持させたハニカム構造シート2と酸ヒドラジドを担持させたハニカム構造シート2とを各々用意し、これら等を積層すれば、活性炭と酸ヒドラジドの効果を共に発揮させることができる。
積層体1は、目詰まり率の低いハニカム構造シート2を積層することにより、圧力損失を低くすることができる。
また、厚みの標準偏差σが小さいハニカム構造シート2を積層することにより、ハニカム構造シート2同士の接合箇所から、空気等が漏れることが抑制される。そのため、効率的に脱臭等の機能を発揮することができる。
<ハニカム構造体>
上記実施形態のハニカム構造シート2は、図2に示すようなハニカム構造体10を、セル孔3が貫通する一方向と直交する面でスライスすることにより製造することができる。
ハニカム構造体10は、図2に示すように、複数のシート基材4が互いに接着して構成されている。複数のシート基材4は、いずれもその面方向が厚み方向(Z方向)に沿うように配置されている。
複数のシート基材4の間には、シート基材4によって区画された多数のセル孔3が形成されている。セル孔3は、厚み方向の上下の両端において開口しており、厚み方向(Z方向)に沿って貫通している。
ハニカム構造体10は、厚みが異なる他は、ハニカム構造シート2と同様に構成されており、好ましい態様も同じである。
ハニカム構造体10の厚み(図2のZ方向の長さ)は、50~2000mmが好ましく、100~1000mmがより好ましく、100~500mmがさらに好ましく、150~300mmが特に好ましい。
ハニカム構造体10の厚みが上記好ましい範囲の下限値以上であれば、1つのハニカム構造体10から多数枚のハニカム構造シート2を製造できるので、効率的である。
ハニカム構造体10の厚みが上記好ましい範囲の上限値以下であれば、ハニカム構造体10をスライスするための装置の大型化を回避しやすい。
ハニカム構造体10の平面視の大きさは、X方向、Y方向の各々において、10~2000mmが好ましく、10~1000mmがより好ましく、20~500mmがさらに好ましく、100~500mmが特に好ましい。
ハニカム構造体10の平面視の大きさが上記好ましい範囲の下限値以上であれば、大面積のハニカム構造シート2を製造できる。また、1つのハニカム構造体10から多数枚のハニカム構造シート2を製造できるので、効率的である。
ハニカム構造体10の平面視の大きさが上記好ましい範囲の上限値以下であれば、ハニカム構造体10をスライスするための装置の大型化を回避しやすい。
<ハニカム構造体の製造>
ハニカム構造体10の製造方法に特に限定はないが、前記シート基材4をライナー部材5とコルゲート部材6とで構成することが好ましい。ライナー部材5,コルゲート部材6は、同じ材料であっても、異なる材料であってもよい。
製造例の一例を示すと、コルゲーターにおいてコルゲート加工を施し、波型(凹凸)を付与した連続したコルゲート部材6と、連続したライナー部材5を接着して片波成形体を製造する。そして、片波成形体を所定の面積となるように断裁し、複数の片波成形体を得る。片波成形体のライナー部材5の面と、他の片波成形体のコルゲート部材6面を接着し。積層することで、ハニカム構造体10が得られる。
ライナー部材5とコルゲート部材6の接着に使用する接着剤としては、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコールなどの等の有機糊やコロイダルシリカ、水ガラス、セピオライト、アルミナゾル等の無機糊が適宜使用できる。
<スライサー>
図3、図4を参照しつつ、本態様のハニカム構造シートの製造方法に使用するスライサーの一態様について説明する。
図4に示すように、本態様のスライサー100は、バンドナイフ21を有するナイフユニット20と、ハニカム構造体10を載せてバンドナイフ21方向に移動する移動テーブル30と、ハニカム構造体10をバンドナイフ21手前で押さえる押さえロール40と、バンドナイフ21でスライスして得られたハニカム構造シートを載置する固定テーブル50と、得られたハニカム構造シートを固定テーブル50上に導く案内板60とで構成されている。なお、図3においては、便宜上固定テーブル50の図示を省略している。
ナイフユニット20は、図5に示すように、エンドレス状のバンドナイフ21と、一対のプーリー25、プーリー26とで基本的に構成されている。
一対のプーリー25、26には、バンドナイフ21が巻き付けられており、一対のプーリー25、26の間に掛けられた一方(下方)のバンドナイフ21(以下「下方のバンドナイフ21」という。)と、他方(上方)のバンドナイフ21(以下「上方のバンドナイフ21」という。)は、一対のプーリー25、26により緊張状態を保っている。
一対のプーリー25、26の回転軸は、水平方向と略平行に回転可能に設置される。そして、一対のプーリー25、26のいずれか又は両方が回転することで、バンドナイフ21が回転され、下方のバンドナイフ21と上方のバンドナイフ21は、各々水平面(図5のXY平面)に沿って走行するようになっている。
一対のプーリー25、26は、図示を省略する駆動機構により、上下方向(Z方向)に移動可能となっている。この一対のプーリー25、26の上下動に応じて、下方のバンドナイフ21と上方のバンドナイフ21が、各々走行する水平面も上下動するようになっている。
下方のバンドナイフ21の走行方向は、図5の略Y方向であるが、図3に示すように僅かに傾いている。
なお、X方向はハニカム構造体10のスライサー100における移動方向であり、Y方向は、水平面内においてX方向と直交する方向である。
バンドナイフ21は、特に限定しないが、図6に示すように、刃部22と上部刃押さえ23と下部刃押さえ24とで基本的に構成されたものであってもよい。刃部22は、上部刃押さえ23と下部刃押さえ24とから露出している一端が刃先とされ、他端が上部刃押さえ23と下部刃押さえ24とに挟まれている。
移動テーブル30は、固定基部31と固定基部31の上面にスライド可能に設けられたスライド部32とを有している。
スライド部32は、ハニカム構造体10を水平に載置した状態で図3、図4のX方向又は逆X方向に移動するようになっている。スライド部32は、ハニカム構造体10を上面に固定するための固定機構を有している。
押さえロール40は、下方のバンドナイフ21が走行する手前(逆X方向の近傍)に配置され、ハニカム構造体10の移動方向(X方向先端)が移動テーブル30の可動台から浮き上がるのを防止するようになっている。
固定テーブル50は、ナイフユニット20のX方向側に配置されている。固定テーブル50の下面は、バンドナイフ21の刃部22の刃先位置より、やや上方とされている。
案内板60は、バンドナイフ21と固定テーブル50との間に固定テーブル50側が高くなるように掛け渡されている。
<ハニカム構造シートの製造方法>
以下に、上記スライサー100を用いて、図2のハニカム構造体10をスライスする場合を例にとって、本発明の一態様に係るハニカム構造シートの製造方法について説明する。
まず、移動テーブル30のスライド部32を、X方向において、ナイフユニット20と重ならない位置(初期位置)に配置する。
次いで、一対のプーリー25、26の上下位置を調整する。具体的には、スライド部32をX方向に移動させた際に、載置するハニカム構造体10の上面から、得られるハニカム構造シート2の厚み分だけ下がった位置に、下方のバンドナイフ21の刃部22の刃先(以下「バンドナイフ21の刃先」という場合がある。)が接触する位置に調整する。
そして、スライド部32の上に、ハニカム構造体10を載置する。その際、ハニカム構造体10の多数のセル孔3が貫通する一方向が鉛直方向(図3、4のZ方向)となるように配置する。次いで、この状態でスライド部32をX方向に移動させる。
すると、まず、図4に示すように、バンドナイフ21の刃先がハニカム構造体10に接触する。先に一対のプーリー25、26の上下位置を調整してあるので、バンドナイフ21の刃先が接触する上下位置は、ハニカム構造体10の上面から、得られるハニカム構造シート2の厚み分だけ下がった位置である。
また、下方のバンドナイフ21の走行方向は、僅かに逆X方向に傾いているので、バンドナイフ21の刃先が最初に接触する部分は、ハニカム構造体10の角部(図3における図示下側の角部)となる。その結果、移動テーブル30をさらにX方向に進めることにより、バンドナイフ21の刃先は、角部を起点として、容易にハニカム構造体10内に侵入する。
さらに、スライド部32をX方向に移動させると図7に示すように、バンドナイフ21の刃先は水平にハニカム構造体10をスライスしながら進み、スライスされた部分は、案内板60に沿って上方に分離されていく。また、スライスされた残りの部分は、固定テーブル50の下方を固定テーブル50に接触することなくX方向に進む。
さらに、スライド部32をX方向に移動させると図8に示すように、バンドナイフ21により、ハニカム構造シート2が完全に分離され、案内板60から固定テーブル50上に移行する。
また、ハニカム構造シート2が分離された残りの部分(残部構造体11)は、固定テーブル50の下方に残り、1枚目のハニカム構造シート2の製造が終了する。
次いで、スライド部32を逆X方向に移動させ、初期位置まで戻し、残部構造体11を新たなハニカム構造体10とする。
そして、一対のプーリー25、26の上下位置を、ハニカム構造シート2の厚み分だけ下降させる。すなわち、新たなハニカム構造体10の上面から、得られるハニカム構造シート2の厚み分だけ下がった位置に、バンドナイフ21の刃先が接触する位置に一対のプーリー25、26の上下位置を調整する。
その後、スライド部32をX方向に移動させることにより、1枚目のハニカム構造シート2の製造方法を図4、図7、図8を用いて説明したのと同様にして、2枚目のハニカム構造シート2を得ることができる。
そして、さらに、スライド部32を初期位置に戻して、一対のプーリー25、26の上下位置を、ハニカム構造シート2の厚み分だけ下降させてからスライド部32をX方向に移動させることを繰り返すことにより、多数枚のハニカム構造シート2を得ることができる。
なお、ハニカム構造体10の最上面は平坦性にやや欠けるため、1枚目のハニカム構造シート2は廃棄し、2枚目以降のハニカム構造シート2を使用するようにしてもよい。
上記態様のハニカム構造シートの製造方法によれば、目詰まり率の低いハニカム構造シート2が得られる。また、厚みの均一性も向上する。これは、水平方向にスライドすることにより、接着剤等が目詰まりの原因となることを回避できるためであると推測される。
多数のセル孔3が貫通する一方向が水平方向となるように配置した状態で、鉛直方向に沿う面でスライスする際の状況を、図9を用いて説明する。
図9に示すように、ライナー部材5とコルゲート部材6からなるシート基材4は、互いに接着剤7により接着している。ハニカム構造体10を鉛直方向に沿う面でスライスすると、ナイフによる摩擦熱により、この接着剤7が溶け、鉛直方向に液だれするのが、目詰まりの原因になっていたものと推測される。
一方、ハニカム構造体10を水平方向に沿う面でスライスすると、ナイフによる摩擦熱により接着剤7が溶けても、溶けた接着剤7は、シート基材4(図9の紙面の厚み方向)に沿ってたれるので、シート基材4とシート基材4との間、すなわち、セル孔3を塞ぎにくいものと推測される。
また、鉛直方向に沿う面でスライスすると、スライス後のハニカム構造シート2と残部構造体11とを左右に分離することが難しい。そのため、ナイフとハニカム構造体10(残部構造体11)との位置関係を初期位置に戻す際、ナイフがハニカム構造シート2とハニカム構造体10(残部構造体11)に挟まれた状態で戻さなければならない。その際、擦れが生じると共に、再度摩擦熱が生じる。
これに対して、水平方向に沿う面でスライスすると、スライス後のハニカム構造シート2と残部構造体11とを上下に分離させやすいので、ナイフとハニカム構造体10(残部構造体11)との位置関係を初期位置に戻す際、ナイフとハニカム構造シート2、又はナイフとハニカム構造体10(残部構造体11)とが接触して擦れることがない。
特に、ナイフを一方向に走行するバンドナイフ21とすれば、摩擦熱の発生はより低減できるものと考えられる。
したがって、上記態様のハニカム構造シートの製造方法によれば、擦れや、摩擦熱の発生に伴う接着剤7の溶け出しも抑制されるため、目詰まり率が低く、厚みの均一性も向上したハニカム構造シート2が得られものと推測される。
<機能剤を含む液の塗布・含浸>
得られたハニカム構造シート2は、吸着剤等の機能剤を含む液(以下「機能剤含有液」という。)を塗布・含浸させることにより、脱臭材等として使用できる。
機能剤含有液には、上述の機能剤に加えて、バインダー、増粘剤を含んでもよい。増粘剤は、機能剤含有液をハニカム構造シート2に塗布・含浸させる際に、塗液を常時撹拌することが困難である場合や、塗液が水やバインダー成分を含むエマルションと、活性炭等の多孔質の機能剤とに分離してしまう場合などに特に好適に用いられる。
機能剤含有液は、必要に応じて、着色剤、濡れ剤、紙力向上剤、耐水化剤、pH調整剤、消泡剤、防腐剤等を含有してもよい。
機能剤含有液の媒体に特に限定はないが、水、アルコール等を使用できる。
機能剤含有液を塗布・含浸した後は、乾燥を行う。
なお、ハニカム構造体10を構成するシート基材4自体が吸着剤等の機能剤を含む場合、ハニカム構造体10をスライスして得られたハニカム構造シート2は、そのままでも脱臭材等として使用できる。
<積層>
ハニカム構造シート2、好ましくは、機能剤を含む液を塗布・含浸させたハニカム構造シート2を積層して積層体1を製造する場合、接着剤としては、ライナー部材5とコルゲート部材6を接着する接着剤として挙げたものと同様のものを使用できる。
各ハニカム構造シート2を積層接着するに先立ち、各ハニカム構造シート2は、予め図1のXY面における外縁が最終的な積層体1の外縁より、やや大きくなるように粗切りしておくことが好ましい。また、積層接着した後に、最終的な積層体1として適切な大きさとなるように、その外縁を精密切りすることが好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
<測定方法>
[ハニカム構造シートの厚み]
クーラントプルーフマイクロメーター(ミツトヨ製)を用いて、各例のハニカム構造シートの厚みを20カ所測定し、その平均値と標準偏差を求めた。
なお、測定箇所20カ所は、ランダム、かつ一部に偏らないように均等に選定した。
[ハニカム構造シートの目詰まり率]
各例のハニカム構造シートを目視観察し、セル孔の面積の1/3以上が閉塞しているセルの数を数えた。
この数の12000(全体のセル孔数の概数)個に対する割合を目詰まり率とした。
[積層体の圧力損失]
各例の積層体の圧力損失は、風速1.74m/sにおける圧力損失を、JIS B 8330に準じた測定装置にて求めた。
<ハニカム構造体>
各例で用いたハニカム構造体は、王子エフテックス製ガラスペーパーPHN-50G(ガラス繊維とパルプを用いたガラス製不織布、坪量50g/m)からなるライナー部材と、これをコルゲート加工したコルゲート部材(ピッチ5mm、高さ2mm)とを交互に積層し、高さ300mm、254mm(1インチ)四方のセル孔の数が約12000個のハニカム構造体を得た。
<実施例1~5>
上記のハニカム構造体を、上記実施形態で説明したスライサー100を用いて、上記実施形態で説明した方法により、設定厚みを表1に記載の設定厚みとしてスライスすることによって、各例のハニカム構造シートを得た。スライス面は、多数のセル孔が貫通する一方向と直交する面であり、かつ、水平方向に沿う面である。
得られた各例のハニカム構造シートの平均厚み、厚みの標準偏差、目詰まりしているセルの数(裁断後)、目詰まり率(裁断後)を表1に示す。
また、得られた各例のハニカム構造シートを、水中に、活性炭、シリカ、有機酸およびアクリル樹脂を含み、粘度12秒(ザーンカップ#2)、固形分濃度35質量%の機能材含有液に含浸して、ハニカム構造シートの体積(cm)あたりの塗工量が0.45g(乾燥塗工量として約0.16g)となるように添着させた後、送風乾燥機にて150℃、30分の条件で乾燥させた。
得られた含浸後の各例のハニカム構造シートの目詰まりしているセルの数(含浸後)、目詰まり率(含浸後)を表1に示す。
Figure 2023173485000002
<比較例1~4>
上記のハニカム構造体を、バーチカルカッター(桜機械製)を用いて、設定厚みを表2に記載の設定厚みとしてスライスすることによって、各例のハニカム構造シートを得た。スライス面は、多数のセル孔が貫通する一方向と直交する面であり、かつ、鉛直方向に沿う面である。
得られた各例のハニカム構造シートの平均厚み、厚みの標準偏差、目詰まりしているセルの数(裁断後)、目詰まり率(裁断後)を表2に示す。
また、得られた各例のハニカム構造シートを、水中に、活性炭、シリカ、有機酸およびアクリル樹脂を含み、粘度12秒(ザーンカップ#2)、固形分濃度35質量%の機能材含有液に含浸して、ハニカム構造シートの体積(cm)あたりの塗工量が0.45g(乾燥塗工量として約0.16g)となるように添着させた後、送風乾燥機にて150℃、30分の条件で乾燥させた。
得られた含浸後の各例のハニカム構造シートの目詰まりしているセルの数(含浸後)、目詰まり率(含浸後)を表2に示す。
なお、比較例4は、切断時にシートにブレが生じ、ハニカム構造シートの製造ができなかった。
Figure 2023173485000003
表1に示すように、実施例のハニカム構造シートは、いずれも厚みの標準偏差が小さく高い加工精度でスライスできていた。また、目詰まり率は、裁断後、含浸後共に低かった。また、実施例の積層体は、圧力損失が小さかった。また、実施例5のように、厚み1mmという非常に薄いものも問題なく製造できることがわかった。
これに対して、比較例のハニカム構造シートは、いずれも厚みの標準偏差が大きく、加工精度が低かった。また、裁断後の目詰まり率が高く、含浸後の目詰まり率は、さらに高くなった。また、比較例の積層体は、圧力損失が大きかった。
また、スライス面を垂直方向とした場合は、厚み3mmより薄いものを製造することが困難であることがわかった。
1 積層体
2 ハニカム構造シート
3 セル孔
4 シート基材
5 ライナー部材
6 コルゲート部材
7 接着剤
10 ハニカム構造体
11 残部構造体
20 ナイフユニット
21 バンドナイフ
30 移動テーブル
40 押さえロール
50 固定テーブル
60 案内板
100 スライサー

Claims (6)

  1. 複数のシート基材が互いに接着してなり、前記複数のシート基材により区画され、一方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造体を、前記一方向と直交する面でスライスし、前記一方向が厚み方向となるハニカム構造シートを製造する方法であって、
    前記ハニカム構造体を、前記一方向が鉛直方向となるように配置した状態で、水平方向に沿う面でスライスすることを特徴とする、ハニカム構造シートの製造方法。
  2. さらに、機能剤を含む液を塗布・含浸させる請求項1に記載のハニカム構造シートの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のハニカム構造シートの製造方法で得られたハニカム構造シートを、複数積層する積層体の製造方法。
  4. 複数のシート基材が互いに接着してなり、前記複数のシート基材により区画され、厚み方向に沿って貫通する多数のセル孔が形成されたハニカム構造シートであって、
    前記多数のセル孔が、254mm四方の面積あたり、2000~15000個形成されており、
    厚みが1~20mmであり、
    前記多数のセル孔の内、1/3以上の面積が閉塞しているセル孔の割合が0.1%以下である、ハニカム構造シート。
  5. 前記シート基材に機能剤が担持された、請求項4に記載のハニカム構造シート。
  6. 請求項4又は5に記載のハニカム構造シートが、複数積層した積層体。
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