JP4146763B2 - 金属切断用丸鋸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼材料や非鉄金属材料などの金属材料を切断するさいに使用する金属切断用丸鋸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の金属切断用丸鋸としては、例えば本願出願人が先に開示した特開平8−309619号公報(特許文献1)記載のものが知られており、これを図7及び図8に基づいて説明する。
即ち、同図中、51は円板状とされた取付け孔(図示略)付き台金、52は該台金51の外周縁に沿って所定ピッチ毎に形成された刃体、53は該各刃体52にチップ座54を介してロウ付け手段などにより固着された切刃チップである。55は上記切刃チップ53を構成する略方形体状のチップ本体、56は該チップ本体55の頂部前面がわに形成された所要のすくい角を有する第1すくい面、57は該第1すくい面56下に連接して形成された略V字形状の溝、58は該溝57下に連接して形成された第2すくい面、59はチップ本体55の両側に形成された所要の横逃げ角を有する両側一対の横逃げ面、60はチップ本体55の頂部に形成された所要の逃げ角を有する外周逃げ面、61は該外周逃げ面60の先端より後端方向に向けて形成された切屑分割用溝、62は外周逃げ面60外周端と両側横逃げ面59外周端とのなすコ−ナ−を切欠いて形成された面取り部である。
【0003】
そして、上述の如く構成された従来例は、第1すくい面56から削り出された高温状態下にある切粉の接触を溝57でもって分断せしめ、刃先にかかる切粉の力を分散せしめると共に、溝57内に放熱せしめつつ第2すくい面58に沿ってスム−ズに排出せしめることが出来るものであって、ひいては、刃先に対する切粉の溶着を有効に防止せしめて刃先の欠損を生起せしめることなく常に確実に切断せしめることが出来るものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−309619号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例は上述の如く、刃先に対する切粉の溶着を有効に防止せしめつつ、常に所要の金属材料を確実に切断せしめることが出来るものである。
しかしながら、上記従来例は外周逃げ面60外周端と両側横逃げ面59外周端とのなすコ−ナ−を切欠いて面取り部62が形成されているにすぎないものであるから、図7に示すように、両側の横逃げ面59は各々その外周端が同一平面上に揃いやすいものである。このため、切断時における仕上げ面を良好に行わしめることが出来る反面、回転方向への横逃げ角が0゜となり、以下の問題点を生起せしめるものである。
即ち、被削材と両側横逃げ面59との接触が多くなって摩擦が大となり、切刃チップ53の摩耗・摩擦熱から生起する欠けを生じやすく、ひいては、それらに起因する切断面の荒れや切削抵抗の増加から切れ曲りが発生するのみならず、丸鋸の寿命を著しく低下せしめやすいものである。
【0006】
本発明は従来の問題点を解決しようとするもので、被削材と横逃げ面との接触を極力少なくしてその摩擦を減少せしめ、切刃チップの摩耗・欠け・切削抵抗の増加・切断面の荒れなどを有効に防止せしめることが出来るのみならず、丸鋸の寿命を著しくアップせしめることが出来る金属切断用丸鋸を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、円板状とされた台金の外周縁に刃体が所定ピッチ毎に形成されると共に、該各刃体に各々切刃チップが固着されてなる金属切断用丸鋸において、上記各切刃チップの外周逃げ面両側端と両側横逃げ面外周端とのなす両側コ−ナ−にはその先端より後端方向に向けてテ−パ面が面取り状に各々形成されてなることを特徴とする、金属切断用丸鋸を要旨とするものである。
【0008】
上記請求項1記載の金属切断用丸鋸において、両側のテ−パ面は10゜〜40゜の角度をもって形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図5は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1aは刃体52にチップ座54を介してロウ付け手段などにより固着された切刃チップ、2は該切刃チップ1aを構成する略方形体状のチップ本体、3は該チップ本体2の頂部前面がわに形成された所要のすくい角を有する第1すくい面、4は該第1すくい面3下に連接して切欠き形成された略凹弧状の第2すくい面、5はチップ本体2の両側に形成された所要の横逃げ角を有する両側一対の横逃げ面、6はチップ本体2の頂面に形成された所要の逃げ角を有する外周逃げ面、7は該外周逃げ面6の先端より後端方向に向けて形成された切屑分割用溝である。8aは上記外周逃げ面6両側端と両側の横逃げ面5外周端とのなす両側コ−ナ−にその先端より後端方向に向けて各々面取り状に形成されたテ−パ面で、該各テ−パ面8aの角度αはコ−ナ−に対して10゜〜40゜、好ましくは15゜〜35゜である。そして、上記テ−パ面8aの角度が10゜以下の場合には、被削材と横逃げ面5との接触が多くなって摩擦が大となり、切刃チップ1aの摩耗・摩擦熱から生起する欠けを生じやすく、ひいては、それらに起因する切断面の荒れや切削抵抗の増加から切れ曲りが発生するのみならず、丸鋸の寿命を低下せしめやすいものである。また、テ−パ面8aの角度が40゜を越える場合には、刃先が鋭利化して早期に刃先の欠けを生起せしめやすく、丸鋸の寿命を低下せしめやすいものである。さらに、テ−パ面8aの先端幅lは、例えば、鉄鋼材を切断せしめる場合には刃幅の3.5%〜15%に設定せしめるとよく、3.5%以下の場合には刃先が鋭利化して早期に刃先の欠けを生起せしめやすく、15%を越える場合には切屑分割用溝7とのバランスが悪くなり、刃先の欠けを発生せしめやすいのみならず、切屑のスム−ズな排出を阻害せしめやすいものである。
その他は従来例と同一であり、同一符号は同一部分を示す。
【0010】
上述の如く構成された実施例は、所要の切断機にセットせしめ、常法により高速回転せしめつつ、鉄鋼材など所要の被削材を切削して切断せしめる。
このさい、切刃チップ1aの外周逃げ面6両側端と両側横逃げ面5外周端とのなす両側コ−ナ−にはその先端より後端方向へ向けてテ−パ面8aが面取り状に各々形成されているから、被削材と横逃げ面5との接触は極力その先端部分にのみ行わしめることが出来るものである。このため、被削材との摩擦を著しく緩和せしめ、切刃チップ1aの摩耗や摩擦熱から発生する欠けを有効に防止せしめることが出来るものであって、ひいては、切断面精度の向上、切断抵抗の軽減により切れ曲りの発生を有効に防止せしめ、丸鋸の寿命を著しくアップせしめることが出来るものである。
【0011】
次に、上述の如く構成された実施例品につき、切断寿命試験を行い、その結果を表1に示す。また、従来例品につき、切断寿命試験を行い、その結果を表1に併せて示す。なお、上記切断寿命試験は
丸鋸仕様 : φ280×60Z
回転数 : 70R.P.M
鋸送り速度 : 294mm/min
被削材 : SUS304/φ50
の条件下に行なった。
【0012】
【表1】
Figure 0004146763
【0013】
表1から明らかな通り、実施例品の切断寿命は0.9m2と、従来例品の0.35m2に比して約2.6強を示し、切断寿命を著しくアップせしめていることが理解出来る。
【0014】
図6は本発明の他の実施例を示すもので、切刃チップ1bを構成する両側テ−パ面8bの先端幅lが刃幅に対して0%〜3.5%に設定せしめられている点が上記実施例と相違し、他の部分は同一であり、同一符号は同一部分を示す。
そして、上述の如く構成された実施例は、前記実施例と同様に、被削材と横逃げ面5との接触を極力その先端部分にのみ行わしめることが出来るものであって、同等の作用効果を奏するものである。なお、上記実施例はアルミニウム材など非鉄用の被削材を切断せしめるさいに好適に使用することが出来るものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば以上の次第で、丸鋸を構成する切刃チップの外周逃げ面両側端と両側横逃げ面外周端とのなす両側コ−ナ−にはその先端より後端方向に向けてテ−パ面が面取り状に各々形成されているから、被削材と横逃げ面との接触を極力その先端部分にのみ行わしめることが出来るものである。このため、被削材との摩擦を著しく緩和せしめ、切刃チップの摩耗・摩擦熱から発生する欠けを有効に防止することが出来るものであって、ひいては、切断面精度を向上せしめることが出来るのみならず、切削抵抗の軽減により切れ曲りの発生を有効に防止せしめ、丸鋸の寿命を著しくアップせしめることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図である。
【図2】実施例の切刃チップ1aを示す正面図である。
【図3】実施例の切刃チップ1aを示す側面図である。
【図4】実施例の切刃チップ1aを示す背面図である。
【図5】実施例の切刃チップ1aを示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図7】従来例を示す一部拡大側面図である。
【図8】従来例の切刃チップ53を示す正面図である。
【符号の説明】
1a・1b 切刃チップ
5 横逃げ面
6 外周逃げ面
8a・8b テ−パ面
51 台金
52 刃体

Claims (2)

  1. 円板状とされた台金の外周縁に刃体が所定ピッチ毎に形成されると共に、該各刃体に各々切刃チップが固着されてなる金属切断用丸鋸において、上記各切刃チップの外周逃げ面両側端と両側横逃げ面外周端とのなす両側コ−ナ−にはその先端より後端方向に向けてテ−パ面が面取り状に各々形成されてなることを特徴とする、金属切断用丸鋸。
  2. 両側のテ−パ面は10゜〜40゜の角度でもって形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の金属切断用丸鋸。
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