JP3042414U - チップソー - Google Patents

チップソー

Info

Publication number
JP3042414U
JP3042414U JP1997003355U JP335597U JP3042414U JP 3042414 U JP3042414 U JP 3042414U JP 1997003355 U JP1997003355 U JP 1997003355U JP 335597 U JP335597 U JP 335597U JP 3042414 U JP3042414 U JP 3042414U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
cutting edge
saw
blade tip
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997003355U
Other languages
English (en)
Inventor
小林義信
Original Assignee
日本ウォルフラム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ウォルフラム株式会社 filed Critical 日本ウォルフラム株式会社
Priority to JP1997003355U priority Critical patent/JP3042414U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3042414U publication Critical patent/JP3042414U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックウエル硬度が92.5以上の超硬合金
の使用量を減らすことができ、しかもチップソー本体に
対する取り付け強度を低下させることがないチップソー
を提供できるようにする。 【構成】 被削材を切削するための刃先チップ1がチッ
プソー本体10の刃先部分にロー付けされてなるチップ
ソーにおいて、前記刃先チップ1を刃先チップ本体2と
刃先チップ支持体3とで構成することにより、その刃先
部分を刃先チップ本体2、刃先チップ支持体3、チップ
ソー本体10の3重層構造で構成し、かつ前記刃先チッ
プ本体2をロックウエル硬度が92.5以上の超硬合金
により構成するとともに、前記刃先チップ支持体3をロ
ックウエル硬度が71〜92.5の硬質金属により構成
することにより、前記刃先チップ本体2を小さくしても
前記チップソー本体10に対するロー付け強度が低下し
ないようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はチップソーに関し、特に、被削材を切削するための刃先チップとして 超硬合金を用いるチップソーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被削材を切削するための手段として丸鋸などの鋸が用いられている 。前記鋸を構成する材料の種類は種々であるが、例えば硬い被削材を切削するた めに用いられる丸鋸は、台金と呼ばれるチップソー本体の刃先部分に刃先チップ を取着して構成されている。
【0003】 前記刃先チップを構成する部材として従来より種々の部材が用いられているが 、最近は耐磨耗性に優れており、また、ダイヤモンド等と比較して安価であるの で、例えばWC−CO系の超硬合金であって、ロックウエル硬度が92.5以上 の超硬合金が用いられるようになってきた。
【0004】 図5及び図6に示すように、従来の刃先チップ101は、大きく形成した超硬 合金を切断線104に沿って切断して所定の大きさに形成している。例えば、1 辺の長さがaの正方形に形成するようにしている。
【0005】 前述のようにして構成された刃先チップ101は、図7に示すように、チップ ソー本体102(この場合は丸鋸の台金を示している)にロー付けされてチップ ソー103が形成される。なお、前記チップソー本体102を構成する部材の材 質は、強さと柔軟性とを備えた鋼が用いられ、そのロックウエル硬度は60以下 である。
【0006】 前記刃先チップ101を構成するための超硬合金は非常に高価である。したが って、前記刃先チップ101を小さくすると材料費を節約することができ、コス トダウンを図ることができる。また、被削材を実際に切削する部分は極く小さい ので、切削力を低下させることなく刃先チップ101を小さくすることが可能で ある。
【0007】 また、使用経過に伴って磨耗した刃先チップ101を再生するために研磨を行 うが、前記刃先チップ101が大きいほど研磨作業に多くの時間がかかるので、 メインテナンスの面からも刃先チップ101を可及的に小さくすることが望まれ ていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、前記刃先チップ101を前記チップソー本体102に取着す る場合はロー付けにより行われるが、前記刃先チップ101を小さく形成すると 、チップソー本体102とのロー付け面積が減少する。
【0009】 前記チップソー本体102は、そのロックウエル硬度が60以下の鋼であり、 前記刃先チップ101はロックウエル硬度が92.5以上の超硬合金なので、膨 張係数や収縮係数は前記チップソー本体102と前記刃先チップ101とでは大 きく異なる。したがって、前記刃先チップ101と前記チップソー本体102と をロー付けすると、ロー付け箇所に歪みや応力が残ることになる。このため、チ ップソー本体102と刃先チップ101とのロー付け面積を小さくすると、チッ プソー本体102に対する取り付け強度が低下してしまう不都合が生じる。
【0010】 したがって、前記チップソー本体102とのロー付け面積が一定の大きさ以上 になるようにするために、従来のチップソーは切削用の刃先チップ101を小さ くするのに限界が生じていた。
【0011】 本考案は前述の問題点にかんがみ、ロックウエル硬度が92.5以上の超硬合 金の使用量を減らすことができ、しかもチップソー本体に対する取り付け強度を 低下させることがないチップソーを提供できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案のチップソーは、被削材を切削するための刃先チップ1がチップソー本 体10の刃先部分にロー付けされてなるチップソーにおいて、前記刃先チップ1 を刃先チップ本体2と刃先チップ支持体3とで構成することにより、前記刃先部 分を刃先チップ本体2、刃先チップ支持体3、チップソー本体10の3重層構造 で構成し、かつ前記刃先チップ本体2をロックウエル硬度が92.5以上の超硬 合金により構成するとともに、前記刃先チップ支持体3をロックウエル硬度が7 1〜92.5の硬質金属により構成したことを特徴としている。
【0013】 また、本考案の他の特徴とするところは、前記チップソー本体10は丸鋸の台 金であることを特徴としている。
【0014】 また、本考案のその他の特徴とするところは、前記刃先チップ支持体3は超硬 合金であることを特徴としている。
【0015】 また、本考案のその他の特徴とするところは、前記刃先チップ支持体3はダイ ス鋼であることを特徴としている。
【0016】
【作用】
本考案は前記技術手段よりなるので、被削材を切削するための刃先チップ本体 2は、膨張係数や収縮係数が近似している硬質金属よりなる刃先チップ支持体3 にロー付けされ、前記硬質金属よりなる刃先チップ支持体3がチップソー本体1 0にロー付けされることにより、チップソー20の刃先部分においては刃先チッ プ本体2、刃先チップ支持体3、チップソー本体10の3重層構造で構成される ことになり、膨張係数や収縮係数が異なることにより、歪みや応力が残るチップ ソー本体10に対しては大きなロー付け面積による強い取り付け強度を確保した 上で、ロックウエル硬度が92.5以上の超硬合金により構成される刃先チップ 本体2を小さくすることができる。
【0017】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本考案のチップソーの実施形態を詳細に説明する。 図1は、本考案の実施形態を示すチップソー20の側面図である。本実施形態 のチップソー20は、刃先チップ1と、チップソー本体10とをロー付けして構 成されている。そして、本実施形態においては、刃先チップ本体2と刃先チップ 支持体3とをロー付けすることにより、前記刃先チップ1を構成している。すな わち、本実施形態のチップソーは、刃先部分が刃先チップ本体2、刃先チップ支 持体3、チップソー本体10の3重層構造となっている。なお、本実施形態にお いては、チップソー20として丸鋸を示しており、前記チップソー本体10は丸 鋸本体である台金である。
【0018】 前記刃先チップ本体2及び前記刃先チップ支持体3の平面形状は、それぞれ略 正方形に形成されている。そして、前記刃先チップ支持体3の一角には、水平ロ ー付け部分4a及び垂直ロー付け部分4bを有する段部4が形成されており、こ の段部4に前記刃先チップ本体2がロー付けされる。したがって、前記水平ロー 付け部分4a及び垂直ロー付け部分4bの長さは、前記刃先チップ1の1辺の長 さbと略同じ長さに形成されている。
【0019】 本実施形態においては、前記刃先チップ本体2をロックウエル硬度が92.5 以上の超硬合金により構成している。また、前記刃先チップ支持体3は、例えば WC−Co系、WC−Ti−Co系などの超硬合金により構成していて、そのロ ックウエル硬度が71〜92.5であり、膨張係数や収縮係数は、前記刃先チッ プ本体2と近似している。
【0020】 したがって、前記刃先チップ本体2と刃先チップ支持体3とを強固にロー付け することができ、ロー付け部分、すなわち、前記水平ロー付け部分4a及び垂直 ロー付け部分4bにおいては、膨張係数や収縮係数が異なることによる歪みや応 力が残ることは少ない。
【0021】 これにより、前記刃先チップ本体2と刃先チップ支持体3とのロー付け部分4 a、4bの長さが短いことによりロー付け面積が小さくなっても、これらの間を 強固にロー付けすることができ、使用中に前記刃先チップ本体2と前記刃先チッ プ支持体3とのロー付け部分が剥離する不都合が生じることは無い。
【0022】 このように構成された刃先チップ1は、前記チップソー本体10の刃先部分に 形成された段部5にロー付けされる。前記段部5には、水平ロー付け部分5a及 び垂直ロー付け部分5bが形成されていて、前記水平ロー付け部分5a及び垂直 ロー付け部分5bの長さは前記刃先チップ支持体3の1辺の長さaと略同じ長さ に形成されている。
【0023】 前記刃先チップ支持体3の1辺の長さaは、前記刃先チップ本体2の1辺の長 さbと比較して格段と長く形成することができる。すなわち、従来の刃先チップ と同じように長く形成することができるので、前記刃先チップ支持体3と前記チ ップソー本体10とのロー付け部分5a、5bにおいては大きなロー付け面積を 確保することができる。
【0024】 したがって、例えば前記チップソー本体10のロックウエル硬度が60以下で あり、前記刃先チップ支持体3と前記チップソー本体10とで膨張係数や収縮係 数が異なっても、前記刃先チップ支持体3と前記チップソー本体10との間を強 固にロー付けすることができ、これらの間でロー付け部分が剥離する不都合が生 じることは無い。
【0025】 本実施形態においては、前述のように、前記刃先チップ1を刃先チップ本体2 と刃先チップ支持体3とで構成することにより、その刃先部分を刃先チップ本体 2、刃先チップ支持体3、チップソー本体10の3重層構造で構成しているので 、前記チップソー本体10に対する取り付け強度を低下させることなく前記刃先 チップ本体2の大きさを任意に設定することができる。
【0026】 例えば、図1において符号bで示した刃先チップ支持体3の1辺の寸法を6〜 7mmに形成し、符号aで示した刃先チップ1の1辺の寸法を1〜2mmに形成 することができる。したがって、本実施形態のチップソー20においては、刃先 チップ本体2の大きさを可及的に小さくして、高価な超硬合金の使用量を節約す ることができるとともに、再生のための研磨作業を軽減することができるので、 メインテナンスに費やすコスト及び時間を大幅に低減することができる。
【0027】 なお、前述の実施形態においては、前記刃先チップ支持体3として超硬合金を 用いた例を示したが、前記超硬合金の代わりにロックウエル硬度が71〜92. 5のダイス鋼を用いることもできる。
【0028】 また、チップソー20の形状は、種々に構成することができる。例えば、図3 及び図4に示すように、先端を鋭角に形成するようにしてもよい。なお、図3及 び図4において、11は刃先チップ、12は刃先チップ本体、13は刃先チップ 支持体、16は前記刃先チップ本体12と前記刃先チップ支持体13とのロー付 け部分、17は前記刃先チップ支持体13と前記チップソー本体10とのロー付 け部分を示している。
【0029】
【考案の効果】
本考案は前述したように、チップソー本体の刃先部分にロー付けする刃先チッ プを、被削材に当接してこれを切削する刃先チップ本体と、前記刃先チップ本体 を支持する刃先チップ支持体とで構成するとともに、前記刃先チップ本体をロッ クウエル硬度が92.5以上の超硬合金により構成し、前記刃先チップ支持体を ロックウエル硬度が71〜92.5の硬質金属により構成したので、前記刃先チ ップ本体を構成する超硬合金の膨張係数や収縮係数と、前記刃先チップ支持体を 構成する硬質金属の膨張係数や収縮係数とを近似させて、前記刃先チップ本体と 前記刃先チップ支持体とのロー付け箇所に歪みや応力が残らないようにすること ができる。これにより、前記刃先チップ本体と前記刃先チップ支持体とのロー付 け面積を小さくしても、これらの取り付け強度が低下しないようにすることがで きる。また、前記刃先チップ支持体を一定の大きさに構成することにより、前記 チップソー本体に対して大きな取り付け強度を得ることができるので、前記チッ プソー本体に対する取り付け強度を低下させることなく前記刃先チップ本体を小 さくすることができる。
【0030】 これにより、ロックウエル硬度が92.5以上の超硬合金の使用量を少なくし 、材料費を削減してコストダウンを図ることができる。また、ロックウエル硬度 が92.5以上の超硬合金の使用量を少なくすることにより、切削力を再生させ るために行う研磨作業を軽減することができるので、メインテナンスに費やすコ スト及び時間も大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態を示し、刃先部分の3重層構
造を詳細に示す図である。
【図2】刃先チップをチップソー本体に取り付けてチッ
プソーを構成した例を示す図である。
【図3】刃先チップの変形例を示す図である。
【図4】変形例の刃先チップをチップソー本体に取り付
けた例を示す図である。
【図5】超硬合金からなる刃先チップを製造する様子を
示す図である。
【図6】超硬合金からなる刃先チップを示す図である。
【図7】超硬合金からなる刃先チップをチップソー本体
にロー付けして丸鋸を構成した例を示す図である。
【符号の説明】
1 刃先チップ 2 刃先チップ本体 3 刃先チップ支持体 4 段部 4a 水平ロー付け部分 4b 垂直ロー付け部分 5 段部 5a 水平ロー付け部分 5b 垂直ロー付け部分 10 チップソー本体 20 チップソー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被削材を切削するための刃先チップ1が
    チップソー本体10の刃先部分にロー付けされてなるチ
    ップソーにおいて、 前記刃先チップ1を刃先チップ本体2と刃先チップ支持
    体3とで構成することにより、前記刃先部分を刃先チッ
    プ本体2、刃先チップ支持体3、チップソー本体10の
    3重層構造で構成し、 かつ前記刃先チップ本体2をロックウエル硬度が92.
    5以上の超硬合金により構成するとともに、前記刃先チ
    ップ支持体3をロックウエル硬度が71〜92.5の硬
    質金属により構成したことを特徴とするチップソー。
  2. 【請求項2】 前記チップソー本体10は丸鋸の台金で
    あることを特徴とする請求項1に記載のチップソー。
  3. 【請求項3】 前記刃先チップ支持体3は超硬合金であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のチップソー。
  4. 【請求項4】 前記刃先チップ支持体3はダイス鋼であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のチップソー。
JP1997003355U 1997-04-11 1997-04-11 チップソー Expired - Lifetime JP3042414U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003355U JP3042414U (ja) 1997-04-11 1997-04-11 チップソー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003355U JP3042414U (ja) 1997-04-11 1997-04-11 チップソー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3042414U true JP3042414U (ja) 1997-10-21

Family

ID=43176905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997003355U Expired - Lifetime JP3042414U (ja) 1997-04-11 1997-04-11 チップソー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3042414U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234497A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Iwasaki Metate Kakosho:Kk チップソー用のチップ
US7970325B2 (en) 2007-07-09 2011-06-28 Ricoh Company, Ltd. Transfer fixing member, transfer fixing device and image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7970325B2 (en) 2007-07-09 2011-06-28 Ricoh Company, Ltd. Transfer fixing member, transfer fixing device and image forming apparatus
JP2010234497A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Iwasaki Metate Kakosho:Kk チップソー用のチップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100522425C (zh) 可转位切削刀片及其制造方法
US8161850B2 (en) Indexable cutting inserts and methods for producing the same
JPH0253195B2 (ja)
JP3042414U (ja) チップソー
JPH0564288U (ja) カッタービット
JP4829197B2 (ja) ロウ付けバイト
EP1053984A3 (en) A polycrystal diamond tool
JP2006095620A (ja) スローアウェイチップ
JPH08294805A (ja) 切削工具用チップ
JP3041330U (ja) 鋸用刃先チップ
JP3042415U (ja) チップソー
JP2005238414A (ja) 面取り刃付エンドミル
JPH0243617Y2 (ja)
EP1053815A2 (en) Saw blade with recurring goups of teeth of different height and width for smooth cut
JP4683167B2 (ja) ドリル
JPH0613764Y2 (ja) 超高圧焼結体付き切削工具
JPH07314204A (ja) 刃付バイト
JPS643645Y2 (ja)
JP3983905B2 (ja) 切削用バイト及び製造方法
JPH10249635A (ja) 鋸の製造方法
JPH10217005A (ja) 切刃チップをろう付けした切削工具
JPH071218Y2 (ja) コアドリル
JPS63300804A (ja) スロ−アウエイチツプ
WO2005065875A1 (ja) チップソー
JPH0131362Y2 (ja)