JPH0613764Y2 - 超高圧焼結体付き切削工具 - Google Patents

超高圧焼結体付き切削工具

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JPH0613764Y2
JPH0613764Y2 JP1988000935U JP93588U JPH0613764Y2 JP H0613764 Y2 JPH0613764 Y2 JP H0613764Y2 JP 1988000935 U JP1988000935 U JP 1988000935U JP 93588 U JP93588 U JP 93588U JP H0613764 Y2 JPH0613764 Y2 JP H0613764Y2
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JP
Japan
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flank
sintered body
ultra
high pressure
pressure sintered
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JP1988000935U
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JPH01106102U (ja
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正之 叶沢
仁 石井
孝夫 古山
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、切刃部に超高圧焼結体を固着させてなり、
特にアルミニウム等の展性の高い被削材の切削加工に用
いて好適な超高圧焼結体付き切削工具に関するものであ
る。
[従来の技術] 第4図および第5図は、従来の超高圧焼結体付き切削工
具(以下、単に切削工具と略称する。)を示すものであ
る。
第4図および第5図において、図中符号1は鋼等からな
る方形板状の工具本体を示すもので、この工具本体1の
上面2の隅部には、平面図視略三角形状に削り取られて
なる段部3が形成されている。そしてこの段部3に、こ
の段部3と略同形の三角形の板状をなす超高圧焼結体4
がろう付け等により固着されている。
この超高圧焼結体4は、コバルトを結合材とする超硬合
金製の基盤5上にダイヤモンドやCBN(立方晶窒化ほ
う素)等の多結晶超砥粒を高温、高圧化で固めた集積層
6を一体的に固定したものである。そして、この超高圧
焼結体4の上面7の稜線部が切刃8とされている。ま
た、この切刃8から下面に至る側面は、上記上面2と直
交する仮想線Lに対して一定の角度αで傾斜する逃げ面
9とされている。
この種の切削工具によれば、超砥粒が有する硬質性と超
硬合金が有する靱性との相乗効果により、優れた耐摩耗
性と耐チツピング性とを得ることができるという利点が
ある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の切削工具にあっては、これで
例えばアルミニウムのような展性の高い被削材の切削を
行うと、上記アルミニウム等と超硬合金内に結合剤とし
て含まれるコバルトとの親和性が極めてよいため、切削
中に逃げ面9側にまわりこんだ切屑がこの基盤5と積層
体6との境部Xにおいて上記基盤5と溶着し易く、しか
も一旦溶着が生じるとこれが切刃8側に向けて積層状に
延び、被削材の加工面に傷等を付けて面粗度を悪化させ
たり、あるいは被削材にバリやカエリを発生させるとい
う問題があった。
この考案は、上記問題点を解決することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] この考案の切削工具は、超高圧焼結体の切刃に沿う逃げ
面を、少なくとも上記切刃から工具本体の下面側に延び
る第1の逃げ面と、これに連なり工具本体の上面と直交
する仮想線に対して第1の逃げ面より5〜10°大きい
角度で傾斜する第2の逃げ面とを有する複数の逃げ面に
よって形成し、かつ第1の逃げ面と第2の逃げ面との交
差線を、上記超高圧焼結体の超砥粒の集積層側に位置さ
せたものである。
[作用] 上記構成の切削工具にあっては、逃げ面側にまわりこん
だ切屑が、第1の逃げ面と第2の逃げ面との交差線から
下方に落下するので、コバルトを含む基盤と接触するこ
とがなく、よって上記切屑が基盤と溶着することがな
い。
[実施例] 第1図〜第3図は、この考案の切削工具の一例を示すも
ので、第4図および第5図に示したものと共通する部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
第1図〜第3図において、この例の切削工具において
は、切刃8から工具本体1の下面10に至る逃げ面11
が、第1の逃げ面12と第2の逃げ面13とによって形
成されている。
第1の逃げ面12は、切刃8から上記上面2と直交する
仮想線Lに対して角度αだけ傾斜して下面10側に延び
る平面であり、上記傾斜角度αは0°〜16°程度とさ
れている。また、第2の逃げ面13は、第1の逃げ面1
2に連なり下面10に至る傾斜面であって、上記仮想線
Lに対する傾斜角度βは第1の逃げ面12の傾斜角度α
より大きい角度とされている。
ここで、上記傾斜角度βとしては、角度αより5°〜1
0°大きく設定することが望ましい。すなわち、この角
度差が5°より小さくなると、被削材との間に十分な逃
げ量が得られなくなって切屑が基盤5とが接触し、この
結果基盤5と溶着を生じるおそれがあり、他方この角度
差が10°を越えると、刃先角が小さくなり過ぎて切刃
8が欠け易く、あるいは下面10の面積が小さくなって
着座性の悪化を招く等、いずれも不都合だからである。
また、これら第1の逃げ面12と第2の逃げ面13と
は、互いの交差線14が超高圧焼結体4の超砥粒の集積
層6側に、換言すれば基盤5と集積層6との境部Xより
上面7側に位置するようにして形成されている。
以上の構成からなる切削工具によれば、逃げ面11側に
まわりこんだ切屑は、第1の逃げ面12から交差線14
に至り、この交差線14から下方に落下するので、上記
切屑がコバルトを含む基盤5と接触することがない。し
たがって、上記切屑が基盤5と溶着することがなく、よ
って切削面の面粗度を悪化させたり、被削材にバリやカ
エリを生じたりすることがなく、優れた切削性を得るこ
とができるとともに、その工具寿命も大幅に向上させる
ことができる。
なお、上記実施例においては、逃げ面11を第1の逃げ
面12と第2の逃げ面13との2つの逃げ面によって形
成したが、これに限るものではなく、上述した関係にあ
る第1の逃げ面と第2の逃げ面を有していれば、これ以
上の複数の逃げ面によって形成してもよい。
[実験例] 本願考案に係る切削工具と従来の切削工具とにより、ア
ルミダイカスト製の試験材(500mm×25mm)の切削
試験を行ったところ、1切刃によって切削可能な枚数
が、従来のものでは、5,000枚であったのに対し
て、本願考案に係るものにあっては、10,000枚の
切削が可能であった。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の切削工具にあっては、超
高圧焼結体の切刃に沿う逃げ面を、少なくとも上記切刃
から下面側に延びる第1の逃げ面と、これに連なり上面
と直交する仮想線に対して第1の逃げ面より5〜10°
大きい角度で傾斜する第2の逃げ面とを有する複数の逃
げ面によって形成し、かつ第1の逃げ面と第2の逃げ面
との交差線を、上記超高圧焼結体の超砥粒の集積層側に
位置させたので、アルミニウム等の展性の高い被削材の
切削加工においても、逃げ面において切屑との溶着を生
じることがなく、よって加工面精度に優れた切削加工を
行うことができ、さらに被削材におけるバリやカエリの
発生が防止されるとともに、工具寿命も向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案の超高圧焼結体付き切削工具
の一実施例を示すもので、第1図は正面図、第2図は平
面図、第3図は第1図の“A”部拡大図、第4図および
第5図は従来の超高圧焼結体付き切削工具を示すもの
で、第4図は平面図、第5図は正面図である。 1……工具本体、2,7……上面、 4……超高圧焼結体、5……基盤、 6……集積層、8……切刃、 10……下面、11……逃げ面、 12……第1の逃げ面、13……第2の逃げ面、 14……交差線、L……仮想線、 X……境部、α,β……傾斜角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具本体の上面周縁部に、コバルトを含む
    超硬合金製の基盤上に多結晶超砥粒の集積層が固定され
    てなる超高圧焼結体が固着され、上記超高圧焼結体上面
    の稜線部が切刃とされる超高圧焼結体付き切削工具にお
    いて、 上記切刃に沿う逃げ面を、少なくとも上記切刃から上記
    工具本体の下面側に延びる第一の逃げ面と、これに連な
    り上記上面と直交する仮想線に対して上記第1の逃げ面
    より5〜10°大きい角度で傾斜する第2の逃げ面とを
    有する複数の逃げ面によって形成するとともに、上記第
    1の逃げ面と上記第2の逃げ面との交差線を、上記多結
    晶超砥粒の集積層側に位置させたことを特徴とする超高
    圧焼結体付き切削工具。
JP1988000935U 1988-01-08 1988-01-08 超高圧焼結体付き切削工具 Expired - Lifetime JPH0613764Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH01106102U JPH01106102U (ja) 1989-07-17
JPH0613764Y2 true JPH0613764Y2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=31200384

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DE112012001643B4 (de) 2011-04-11 2022-09-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Schneidewerkzeug und Verfahren zur Herstellung desselben

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