JP2506658Y2 - スロ―アウエイチップ - Google Patents

スロ―アウエイチップ

Info

Publication number
JP2506658Y2
JP2506658Y2 JP1989108958U JP10895889U JP2506658Y2 JP 2506658 Y2 JP2506658 Y2 JP 2506658Y2 JP 1989108958 U JP1989108958 U JP 1989108958U JP 10895889 U JP10895889 U JP 10895889U JP 2506658 Y2 JP2506658 Y2 JP 2506658Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
notch
tip
composite
sintered body
brazing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989108958U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0347708U (ja
Inventor
和男 山本
弘一 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1989108958U priority Critical patent/JP2506658Y2/ja
Publication of JPH0347708U publication Critical patent/JPH0347708U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2506658Y2 publication Critical patent/JP2506658Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、全体が多角形の平板状を有するスローアウ
エイチップに関する。
[従来の技術] CBN(立方晶系窒化ほう素)等の超高硬度焼結体は、
極めて優れた耐摩耗性を有するものであり、近年、この
超高硬度焼結体をスローアウエイチップ(以下、チップ
と略称する。)の刃部に使用し、それによりチップの寿
命を向上させているものが知られている。しかし、超高
硬度焼結体が高価であるため、第12図及び第13図に示さ
れるように、刃部の先端部のみに超高硬度焼結体からな
る切刃部が形成されたものが多用されてきている。
このチップ1は、高速度鋼等からなる三角形の平板状
をなし、その上下面1a,1bが互いに平行に形成されてい
る。このチップ1の上面1aの角部には、この角部の先端
部1cから連続する二辺部1d,1eの長さが等しい位置まで
切欠かれ、側面2aと底面2bを有する切欠部2が形成され
ている。そして、この切欠部2にCBNからなる焼結体
(超高硬度焼結体)3と超硬合金4とを一体に焼結成形
した複合体がろう付け固定により埋め込まれている。こ
こで、図中符号5はろう層である。そして、前記複合体
が埋め込まれた角部の先端部にすくい面6と、逃げ面7
と、これらの交叉稜により長さMを有するCBN切刃部8
が形成されている。ここで、CBN切刃部8より基端側
は、超硬合金や高速度鋼からなるが一般には切刃として
は使用されない。
このように、チップ1の先端側に形成されたCBN切刃
部8を使用して切り込みの少ない切削作業を行うことに
より、優れた耐摩耗性を発揮することができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記チップ1においては、CBN焼結体
がまだ大きいため、チップ1が高価なものとなり、この
高価なチップ1を長期にわたって用いるために切刃部の
再研磨を常時行うのが一般的であり、そのために繁雑な
管理作業が必要であった。
また、上記チップ1においては、切欠部2にCBN焼結
体3と超硬合金4とからなる複合体がろう層5によりろ
う付け固定されているが、ろう付け面積が大きいために
複合体とチップ1本体との熱膨張の差により、ろう付け
割れが発生しやすく、それにより複合体がチップ1の本
体から剥離する恐れがあった。
さらに、ろう付け面積が多いために、ろう付け固定面
の端部よりろう材がはみ出す箇所が多くなり、ろう付け
作業後のろう材はみ出し除去作業に手間を要してしまう
という課題があった。
さらにまた、第14図に示されるように、工具本体9に
取り付けられた従来のチップ1を使用して矢印E方向に
回転している被削材10を矢印G方向に送りをかけて切削
を行う場合、送り方向に連続的に働く送り分力F1に対し
て、チップ1の本体にろう付け固定された複合体の固定
強度が小さいという課題があった。
本考案は、上記課題を解決することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るチップは、多角形の平板状の本体の角部
上面に切欠部が形成され、この切欠部は底面が角部先端
から本体の中央部へ向かうに従い漸次上方へ傾斜して形
成されるとともに、超高硬度焼結体と超硬合金とを切刃
の延在する方向に接合して一体に焼結成形させた複合体
が切欠部に嵌合されてろう付けされ、本体の辺部の角部
側には超高硬度焼結体よりなる切刃が形成されているこ
とを特徴とするものである。
[作用] 本考案のチップによれば、複合体が埋め込まれる切欠
部の底面がチップの角部の先端から中央部へ向かうに従
い漸次上方へ傾斜して形成され、チップの切刃が延在す
る方向に沿って超高硬度焼結体が埋め込まれているた
め、超高硬度焼結体が少量にも拘わらず、超高硬度焼結
体からなる切刃を十分にとることができる。
また、切欠部の面積が少なくなるためにろう材のはみ
出し箇所が減少するばかりでなく、切欠部に複合体をろ
う付け固定した後に余分な複合体を機械的に削り取り、
それと同時にろう付け固定面の端部からはみ出している
ろう材も除去されるため、ろう付け作業後のろう材除去
作業の低減化が図られる。
また、切削を行う場合、複合体が埋め込まれた切欠部
の側面が送り分力を受けることができ、さらに、切欠部
の底面が背分力が働く方向に対してろう付け面積を大き
くして複合体を固定しているため、複合体の固定強度が
十分に大きくされた構造となっている。
さらにまた、高価なCBN焼結体が少量で済むため、製
造コストを大幅に低減できるばかりでなく、摩耗したチ
ップは容易に交換することが可能になるため、従来のCB
N焼結体付チップのような再研磨のための管理作業が不
要となる。
[実施例] 第1図ないし第3図は本考案のチップの一実施例を示
すものである。
このチップ20は、すくい面21に対して垂直に立設し、
かつ角部の一辺部に沿って延びる側面22aと、角部先端2
1cから辺部中央部へ向かうに従い漸次上方へ傾斜してい
る底面22bとにより切欠部22が形成されている。そし
て、この切欠部22には、CBN焼結体23とタングステンカ
ーバイド等の超硬合金24との複合体が、ろう層25を介
し、CBN焼結体23を角部の先端側に位置させてろう付け
固定されて埋め込まれている。これにより、形成される
切刃部26は、先端部に切刃長Lを有するCBN切刃部26aが
形成され、また、このCBN切刃部26aより基端側に延びて
長さNを有する超硬合金部26bが形成される。
ここで、切欠部22に埋設されるCBN焼結体23と超硬合
金24との複合体は、第4図及び第5図に示されるよう
に、直方体形状の複合体材料(図中、点線の範囲)が、
ろう層25を介して切欠部22の側面22aと底面22bとに当接
して固定された後、この複合体材料の余分な部分(図
中、斜線部分)27を機械的に削り取ることにより形成さ
れ、これにより切刃部26が形成される。
このように、本考案によるチップ20にあっては、複合
体が埋め込まれた切欠部22の底面22bがチップ20の角部
の先端21cから辺部の中央部へ向かうに従い漸次上方へ
傾斜して形成されているため、前記複合体を構成するCB
N焼結体23が少量にも拘わらず、CBN焼結体23からなる切
刃を十分にとることができ、それにより必要な切刃長を
確保することができる。
また、切欠部22のろう付け面積が少なくなるためにろ
う材のはみ出し箇所が減少するばかりでなく、切欠部22
に複合体をろう付け固定した後に余分な複合体を機械的
に削り取り、それと同時に、ろう付け固定面の端部25a,
25b,25cからはみ出しているろう材も除去されるため、
ろう付け作業後のろう材除去作業の低減化が図られる。
また、第6図に示されるように、工具本体9に取り付
けられたチップ20を使用して矢印E方向に回転している
被削材10を矢印G方向に送りをかけて切削を行う場合、
複合体が埋め込まれた切欠部22の側面22aが、送り方向
に働く送り分力F1を受けることができ、さらに、切欠部
22の底面22bが、前記送り分力F1と切削方向に働く主分
力F2とで構成される面に垂直な背分力F3に対し、この背
分力F3が働く方向に面積を延ばして複合体をろう付け固
定しているため、複合体への固定強度が十分に大きな構
造となっている。
さらにまた、高価なCBN焼結体が少量で済むため、製
造コストを大幅に低減できるばかりでなく、摩耗したチ
ップは容易に交換することが可能になるため、従来のCB
N焼結体付チップ1のような再研磨のための管理作業が
不要となる。
なお、チップ20は上記実施例に限られるものではな
く、第7図ないし第9図、第10図及び第11図に示すよう
な形状であっても上記と同様の作用効果を得ることがで
きる。
すなわち、第7図ないし第9図に示されるチップ20
は、切欠部22の側面22aと底面22bとが互いに断面V字状
に向かい合い、かつ底面22bが角部先端21cから辺部中央
部へ向かうに従い漸次上方へ傾斜して形成されている。
これにより、第1図ないし第3図に示したチップ20と
同様の作用効果が得られるとともに、複合体を構成する
CBN焼結体23の量がさらに少量とすることができる。
また、第10図及び第11図に示されるチップ20は、切欠
部21が角部先端21cから対向する一辺部20aに向って延
び、かつこの切欠部22の底面22bが角部先端21cから本体
の中央部に向かうに従い漸次上方へ傾斜して形成されて
いる。そして、この切欠部22にCBN焼結体23と超硬合金2
4との複合体が、CBN焼結体23を角部の先端側に位置させ
てろう付け固定されている。
これにより、第1図ないし第3図に示したチップと同
様の作用効果が得られるとともに、複合体の固定強度を
さらに増大させることができる。
なお、チップ20に埋め込まれる複合体のCBN焼結体23
の幅(切刃長L)と超硬合金24の幅(長さN)は、チッ
プ20に対してCBN焼結体23のろう付け固定性が弱いた
め、 L:N=1/2〜1/5 が好ましい。
また、使用される超高硬度焼結体23は、CBNからなる
焼結体に限るものではなく、その他、ダイヤモンド焼結
体、WBN焼結体等の種々のものを使用しても良い。
さらにまた、上記実施例では、チップ20をネガチップ
としているが、ポジチップとしても同様の作用効果を得
ることができる。
[考案の効果] 本考案によるスローアウェイチップは、平板状の本体
の角部上面に切欠部が形成され、この切欠部は底面が角
部先端から本体の中央部へ向かうに従い漸次上方へ傾斜
して形成されるとともに、超高硬度焼結体と超硬合金と
を切刃の延在する方向に接合して一体に焼結成形させた
複合体が切欠部に嵌合されてろう付けされ、この複合体
の上面が本体の上面に一致しており、本体の辺部の角部
側には超高硬度焼結体よりなる切刃が形成されているか
ら、超高硬度焼結体が少量にも拘わらず、超高硬度焼結
体からなる切刃を十分にとることができる。
また、切欠部の面積が少なくなるためにろう材のはみ
出し箇所が減少するばかりでなく、切欠部に複合体をろ
う付け固定した後、余分な複合体を機械的に削り取り、
それと同時にろう付け固定面の端部からはみ出している
ろう材も除去されるため、ろう付け作業後のろう材除去
作業の低減化を図ることができ、しかも切欠部には切刃
の延在方向に接合された複合体が嵌合するものであるか
ら、切欠部の深さが小さくなり、複合体を埋設する本体
部分の強度が向上する。
また、切削を行う場合、複合体が埋め込まれた切欠部
の側面が送り分力を受けることができ、さらに、切欠部
の底面が背分力が働く方向に対してろう付け面積を大き
くして複合体を固定しているため、複合体の固定強度が
十分に大きくされた構造となっている。
さらにまた、高価なCBN焼結体が少量で済むため、製
造コストを大幅に低減できるばかりでなく、摩耗したチ
ップは容易に交換することが可能になるため、従来のCB
N焼結体付チップのような再研磨のための管理作業が不
要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案のチップの実施例を示すも
ので、第1図は正面図、第2図は平面図、第3図は第1
図のIII矢視図、第4図及び第5図は本考案のチップの
切欠部に複合体を埋設する作業を示すもので、第4図は
要部正面図、第5図は要部平面図、第6図は本考案のチ
ップを使用して切削作業を行う状態を示した概要図、第
7図ないし第9図、第10図及び第11図は本考案のチップ
の実施例を示すもので、第7図は正面図、第8図は平面
図、第9図は第7図のIX矢視図、第10図は正面図、第11
図は第10図のXI-XI矢視図、第12図及び第13図は従来の
チップを示すもので、第12は正面図、第13図は第12図の
XIII-XIII矢視図、第14図は従来のチップを使用して切
削作業を行う状態を示した概要図である。 20……チップ(スローアウエイチップ)、21……すくい
面、21c……チップ角部の先端、22……切欠部、22a……
切欠部の側面、22b……切欠部の底面、23……CBN焼結体
(超高硬度焼結体)、24……超硬合金、25……ろう層、
26……切刃部、26a……CBN切刃部、26b……超硬合金
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−292(JP,A) 特開 昭63−24002(JP,A) 実開 昭55−93402(JP,U) 実開 昭57−34306(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形の平板状の本体の角部上面に切欠部
    が形成され、この切欠部は底面が上記角部先端から上記
    本体の中央部へ向かうに従い漸次上方へ傾斜して形成さ
    れるとともに、 超高硬度焼結体と超硬合金とを切刃の延在する方向に接
    合して一体に焼結成形させた複合体が上記切欠部に嵌合
    されてろう付けされ、 上記本体の辺部の上記角部側には上記超高硬度焼結体よ
    りなる上記切刃が形成されていることを特徴とするスロ
    ーアウェイチップ。
JP1989108958U 1989-09-18 1989-09-18 スロ―アウエイチップ Expired - Lifetime JP2506658Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989108958U JP2506658Y2 (ja) 1989-09-18 1989-09-18 スロ―アウエイチップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989108958U JP2506658Y2 (ja) 1989-09-18 1989-09-18 スロ―アウエイチップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0347708U JPH0347708U (ja) 1991-05-07
JP2506658Y2 true JP2506658Y2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=31657566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989108958U Expired - Lifetime JP2506658Y2 (ja) 1989-09-18 1989-09-18 スロ―アウエイチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2506658Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4542346B2 (ja) * 2004-01-19 2010-09-15 共同印刷株式会社 量り売り食品用包装袋

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5593402U (ja) * 1978-12-20 1980-06-28
JPS5734306U (ja) * 1980-08-07 1982-02-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0347708U (ja) 1991-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5183362A (en) Cutting tool assembly
JP2006341321A (ja) 切削工具
JP2506658Y2 (ja) スロ―アウエイチップ
JP4403936B2 (ja) スローアウェイチップ
JPH08155702A (ja) チップブレーカ付き切削工具及びその製造方法
JPH07276105A (ja) スローアウェイチップ
JP2006187813A (ja) 切削用インサート及び切削工具
JP4959042B2 (ja) Tランド挿入体
JP2556372Y2 (ja) スローアウエイチツプ
JPH0613764Y2 (ja) 超高圧焼結体付き切削工具
JPH10180507A (ja) スローアウェイチップおよびその製造方法
JPS6137043B2 (ja)
JP2001009606A (ja) スローアウェイチップ
JP2563811Y2 (ja) ブレーカ付き切削工具
JP2602739Y2 (ja) 硬質焼結体スローアウェイチップ
JPS6012642Y2 (ja) 切削工具
JP2822627B2 (ja) スローアウェイチップ
JP2002347005A (ja) チップソー
JPH06339801A (ja) 切削工具
JP3983905B2 (ja) 切削用バイト及び製造方法
JPH0570805U (ja) 切削刃物チップ
JP3865678B2 (ja) 突切りバイト
JPH0516037U (ja) エンドミル
JPS6029367Y2 (ja) 複合スロ−アウエイチツプ
JPS6125933Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term