JP4542346B2 - 量り売り食品用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、量り売り食品を店頭包装するのに用いられる量り売り食品用包装袋に関する。
従来、量り売り食品用包装袋としては、筒状の合成樹脂フィルムの一端を融着して底部とした平袋が広く使用されている。
また、2枚のフィルムを、間に易剥離フィルムを挟み込んだ合掌シールにてつなぎ合わせた表面部と、1枚のフィルムで構成された裏面部とを、合掌シール部が表面部の外方に突出した状態で重ね合わせて周縁の三方をシールし、残る一方を内容物充填口となる未シールの開口部とした電子レンジ用包装袋が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−53183号公報
ところで、従来、量り売り食品用包装袋として汎用されている上記平袋は、店頭において食品を充填した後、開口部を輪ゴムなどで封止して持ち帰りに供されている。
しかしながら、例えば再加熱して食卓に供される総菜類などを包装した場合に、そのまま電子レンジ加熱すると、蒸気の発生に伴う内圧の上昇によって破裂してしまうことになる。このため、袋を開いて食品を食器に移し、ラッピングフィルムをかけてから電子レンジにかけなければならず、利便性に欠ける問題がある。また、食品を封入した袋を更にレジ袋や手提げ袋に入れないと持ち運びにくいという問題もある。
一方、上記従来の電子レンジ用包装袋は、内容物を充填して開口部をシールした状態で電子レンジにかけても、内圧の上昇に伴って、上記易剥離性フィルムを挟み込んだ合掌シール部が部分的に剥離し、蒸気を逃がすことができるので、わざわざ内容物を食器に移し替えることなく電子レンジ加熱ができる利点がある。また、上記合掌シール部は表面部の外方に突出しているので、これを上に向けておくことで、蒸気を逃がすために部分的に剥離しても汁漏れを防止することができる。
しかしながら、上記従来の電子レンジ用包装袋は、レトルト包装を目的としたもので、店頭包装を対象としたものではないことから、これを量り売り食品の店頭包装に用いると、袋ごと電子レンジ加熱に供した場合に、合掌シール部ではなく、内容物充填後に行う開口部のシール部分が剥離してしまい、汁漏れなどを生じてしまいやすい問題がある。つまり、店頭で内容物を充填することになる量り売り食品の店頭包装においては、開口部のシールが店頭の簡易なシール装置で、しかも慣れない作業者の手で行われることから、シール強度にムラを生じやすいことに加えて、開口部の周囲には食品のタレや汁が付着しやすく、これらが付着したままシールが行われることでシール強度が低下しやすい。これらのことから、開口部のシールが不十分となって、合掌シール部に先立ってこの開口部のシールが剥離してしまうことが生じる。また、電子レンジによる加熱後は、合掌シール部を摘んで取り出すことになるが、合掌シール部から蒸気抜きが行われた場合、蒸気の流出通路付近の合掌シール部は蒸気で直接加熱されて熱くなっていることから、取り出しにくくなる問題もある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、量り売り食品用包装袋において、内容物を充填してシールした後に袋ごと電子レンジ加熱に供した場合に、所定の位置から蒸気抜きをすることができるようにし、蒸気抜きに伴う汁漏れを防止できるようにすることを目的とする。また、本発明は、持ち運びやすく、しかも電子レンジによる加熱後に取り出しやすい量り売り食品用包装袋とすることも目的とする。
本発明は、上記目的のために、内容物充填後にシールされる開口部を有する合成樹脂フィルム製の量り売り食品用包装袋であって、重ねられて両側縁部がシールされた表面部および裏面部と、この表面部および裏面部の下端部がシールされた底面部とを有する自立型袋であり、裏面部の上端が表面部の上端より上方に延出しており、該延出部分の上端部を内側に折り返した折り返しを裏面部に重ねてシールすることで、表面部の上端より上方に延出して二重に構成された部分に手提げ部となる孔または切り込みが形成されていると共に、折り返し部基部の折り部内に空気が抱き込まれてエアチューブ部を構成している一方、表面部の上端と裏面部間に開口部が形成されており、内容物充填後にシールされる箇所のシール面にシール幅と同等以上の幅で易剥離性フィルムが設けられていることを特徴とする量り売り食品用包装袋を提供するものである。
また、本発明は、上記の目的をより容易かつ確実に達成できるようにするために、
折り返し部の先端部と表面部の上端部とが、両側縁部が互いにシールされて中央部が未シールのまま表面部外方に突出した合掌合わせ部を構成しており、この合掌合わせ部の未シール部分が開口部を構成していること、
易剥離性フィルムが、手提げ部に対応する位置からずれて設けられていること、
易剥離性フィルムの幅が、手提げ部に対応する位置からずれた位置でシール幅と同等以上で、手提げ部に対応する位置でシール幅よりも狭くなっていること、
をその好ましい態様として含むものである。
本発明において、食品充填口として残されている開口部のシール面には易剥離性フィルムが設けられており、内容物の充填後に行われるこの箇所のシールは、電子レンジ加熱時に剥離して蒸気抜きを行う箇所となっている。このため、開口部のシールが所期の通りのものでも不十分なものでも、何れの場合でも内圧の上昇によって剥離するのはこの開口部のシール箇所となり、電子レンジに開口部のシール側を上に向けて入れることで、蒸気抜けに伴う汁漏れを確実に防止することができる。
また、開口部のシール箇所より外側に、手提げ部を形成する孔または切り込みを設けておくと、レジ袋や手提げ袋を使用しなくても容易に持ち運ぶことができると共に、手提げ部を持って電子レンジへの出し入れができるので、電子レンジへの出し入れもしやすくなる。また、手提げ部は、蒸気の流出通路から離すことができるので、流出する蒸気で加熱されにくく、電子レンジ加熱後も持ちやすい。特に、易剥離性フィルムを手提げ部に対応する位置からずらせて設けたり、易剥離性フィルムの幅を手提げ部に対応する位置で狭めておくことで、蒸気の流出通路を手提げ部からずれた位置に形成することができ、加熱後に手提げ部を持って持ち上げたときに、内部から押し出された蒸気が手にかかるのを防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明を更に説明する。
図1〜3は本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋を示すもので、図1は本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図、図2は本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図、図3は本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の量り売り食品用包装袋(以下「包装袋」という)は、図1に示されるように、表面部1および裏面部2と、易剥離性フィルム3とから構成されている。表面部1と裏面部2は、それぞれ基材層の片面に熱融着層を積層した合成樹脂フィルムで、熱融着層側を向き合わせて重ねられている。表面部1と裏面部を構成する合成樹脂フィルムは、基材層の片面または両面に熱融着層を有するものであれば特に制限はないが、基材層としては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミドなどを用いることができ、熱融着層としては、例えばポリエチレン、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。基材層は、単層フィルムでも積層フィルムでもよく、内容物の性状等に応じて選択することができる。
裏面部2の上端は表面部1の上端より外方に延出しており、この延出した部分に手提げ部4を形成するための孔5が形成されている。また、表面部1と裏面部の間には、表面部1の上端縁に沿って易剥離性フィルム3が挟み込まれ位置している。この易剥離性フィルム3は、表面部1または裏面部2の一方に熱融着によって付設されるものである。
表面部1と裏面部2は、図2に示されるように、互いに重なった領域の両側縁部と下縁部が熱融着によりシールされており、表面部1の上縁部と裏面部2間は未シール状態で、内容物を充填するための開口部6となっている。すなわち、表面部1と裏面部2は、両側縁部と下縁部に形成されたシール部7aによって、一辺が開放された袋状をなしている。また、開口部6は、内容物を充填後熱融着シールされるもので、このシール箇所のシール面を構成する表面部1または裏面部2に易剥離性フィルム3が付設されている。
上記本例の包装袋は、開口部6から内容物を充填した後、図3に示されるように、該開口部6を熱融着にてシールすることで密封される。この時、シール面に易剥離性フィルム3が設けられていることから、この開口部6のシールは、易剥離性フィルム3を挟んで、表面部1と裏面部2の熱融着層を熱融着させることで行われることになる。つまり、開口部6をシールするシール部7bには易剥離性フィルム3が挟み込まれる。
前記易剥離性フィルム3は、密封後の本包装袋を電子レンジ加熱したときに、内圧の上昇によって上記シール部7bを剥離させ、内部に発生した蒸気を逃がすためのもので、表面部1と裏面部2の熱融着層に対するある程度の熱融着性を有し、少なくとも本包装袋を電子レンジ加熱したときにシール部7bのシール強度を低下させることができるものを用いることができる。例えば、表面部1および/または裏面部2の熱融着層との熱融着力の弱い単層合成樹脂フィルム、層間剥離しやすい積層合成樹脂フィルム、凝集剥離層を有する積層合成樹脂フィルムなどを用いることができる。更に具体的には、例えばポリプロピレンとポリスチレンのポリマーアロイ、ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂、ポリプロピレン系多層樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどを挙げることができ、表面部1や裏面部2の熱融着層の材質に応じて選択することができる。
また、表面部1と裏面部2の熱融着層より低融点の合成樹脂フィルムを易剥離性フィルム3として用いることもできる。この熱融着層より低融点の合成樹脂フィルムを易剥離性フィルム3として用いた場合、本包装袋の電子レンジ加熱に伴って、熱融着層が軟化または溶融してシール部7aのシール強度が大きく低下する前に軟化または溶融し、この低融点の合成樹脂フィルムが介在したシール部7bのシール強度を低下させて剥離させることができる。
上記易剥離性フィルム3は、本包装袋の内側と外側を連通させる剥離箇所を確実に形成できるよう、シール部7bの幅と同等またはそれ以上の幅を有するものとなっている。但し、シール部7bの形成は店頭で行われるもので、正確に易剥離性フィルム3の位置に合わせてシールすることは困難であることから、易剥離性フィルム3の幅はシール部7bの幅より十分広くしておくことが好ましい。また、表面部1および/または裏面部1の外面に、印刷などでシール位置を表示しておくことも好ましい。
本例の包装袋の場合、シール部7bが上となるように、例えば丼などを用いて立て掛けて電子レンジに入れて加熱すれば、易剥離性フィルム3を挟み込んだシール部7bがいずれかの位置で部分的に剥離し、そこから蒸気を逃がすことができると共に、この剥離箇所からの汁漏れをも防止することができる。
シール部7bの形成は、シール面に汁などの異物が付着していない状態で行うことが好ましいが、シール部7bは蒸気抜きのためにシール強度を弱める箇所であることから、持ち帰り時の汁漏れを防止できる程度にシールされていれば、異物が付着した状態で行われた不十分なシールであっても支障がない。また、手提げ部4は、本包装袋を直接下げて持ち帰ることを可能にするだけでなく、剥離して蒸気の流出通路が形成されるシール部7bの外側に形成されているので、流出する蒸気で直接熱せられることがなく、電子レンジ加熱後も持ちやすく、取り扱い性が向上する。
図4及び図5は本発明の第2の参考例に係る包装袋を示すもので、図4は本発明の第2の参考例に係る包装袋の斜視図、図5は本発明の第2の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の包装袋は、表面部1と裏面部2を構成する1枚の合成樹脂フィルムを、熱融着層を内側にして巻き丸め、巻き方向に対して直行方向の両端縁部をシール部7aでシールすると共に、巻き方向の両端部を、熱融着層同志を向き合わせて合掌させ、この合掌部を、両側縁部がシール部7aでシールされて中央部が未シールのまま外方に突出した合掌合わせ部8とし、この合掌合わせ部8の未シール部分を開口部6としたピロー型袋となっている。合掌合わせ部8の開口部6は、内容物の充填後にシール部7bでシールされるが、このシール面には、前記第1の参考例と同様に易剥離性フィルム3が設けられている。また、開口部6をシールするためのシール部7bより外方には、手提げ部4を形成するための切り込み9が設けられている。
本例の包装袋の場合、図5に示されるように、合掌合わせ部8を上にし、これを立てて電子レンジに入れると、その状態で安定させることができるので、第1の参考例のように立て掛けることなくシール部7bを上側に位置させて電子レンジ加熱を行うことができる。
図6〜図8は本発明の第3の参考例に係る包装袋を示すもので、図6は本発明の第3の参考例に係る包装袋の分解斜視図、図7は本発明の第3の参考例に係る包装袋の斜視図、図8は本発明の第3の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の包装袋における表面部1は、2枚の合成樹脂フィルムの一端同志を、熱融着層同志を向き合わせて合掌させ、この合掌部の両側縁部をシール部7aでシールし、中央部が未シールのまま外方に突出させた合掌合わせ部8でつなぎ合わせたものとなっている。また、この合掌合わせ部8の未シール部分は、開口部6を構成するもので、前記第1の参考例と同様に易剥離性フィルム3が設けられている。
一方、裏面部2は1枚の合成樹脂フィルムで構成されており、上記表面部1とこの裏面部2をそれぞれ熱融着層同志を向き合わせて重ね合わせ、周縁部がシール部7aでシールされている。つまり、本例の包装袋は、合掌合わせ部8の未シール部分が開口部6となった四方シール型袋となっている。
前記第2の参考例と同様に、合掌合わせ部8に設けられた開口部6は、内容物の充填後にシール部7bでシールされるもので、このシール部7bより外方には、手提げ部4を形成するための切り込み9が設けられている。
本例の包装袋も前記第2の参考例と同様に、図8示されるように、合掌合わせ部8を上にし、これを立てて電子レンジに入れると、その状態で安定させることができるので、第1の参考例のように立て掛けることなくシール部7bを上側に位置させて電子レンジ加熱を行うことができる。
なお、本例は4方シール型袋となっているが、表面部1を構成する一方の合成樹脂フィルムを裏面部2と一体の合成樹脂フィルムとすることで、三方シール型袋とすることもできる。
図9〜図11は本発明の第4の参考例に係る包装袋を示すもので、図9は本発明の第4の参考例に係る包装袋の分解斜視図、図10は本発明の第4の参考例に係る包装袋の斜視図、図11は本発明の第4の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の包装袋は、それぞれ合成樹脂フィルム製の表面部1と、裏面部2と、底面部10を備えたものとなっている。表面部1と裏面部2は、横長形状となっている点以外は前述の第1の参考例と同様のもので、裏面部2の上端は表面部1の上端より外方に延出しており、この延出した部分には手提げ部4を形成するための孔5が形成されている。また、表面部1と裏面部の間には、表面部1の上端縁に沿って易剥離性フィルム3が挟み込まれ位置しており、表面部1または裏面部2の一方に熱融着によって付設されている。
底面部10は、表面部1および裏面部2と同幅で、熱融着層を内側にしてV字形に折られたもので、表面部1と裏面部2の下縁側に挟み込まれている。この底面部10を挟み込んだ表面部1と裏面部2は、両側縁部がシール部7aによりシールされており、底面部10付の自立型袋を形成している。また、表面部1の上縁と裏面部2間は未シールで、前述の第1の参考例と同様に、シール面に易剥離性フィルム3が設けらた開口部6を形成している。
上記開口部6は、前記第1の参考例と同様に、内容物の充填後にシール部7bでシールされるもので、手提げ部4を形成するための切り込み9は、このシール部7bより外方に位置している。
本例の包装袋の場合、底面部10を有することから、内容積を大きくすることができると共に、底面部10によって自立性が得られるので、電子レンジ内に、蒸気の放出位置となるシール部7bを上側にして安定して立てて入れることができる。
図12〜図14は本発明の第5の参考例に係る包装袋を示すもので、図12は本発明の第5の参考例に係る包装袋の分解斜視図、図13は本発明の第5の参考例に係る包装袋の斜視図、図14は本発明の第5の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
基本的には上記第4の参考例と同様であるが、表面部1の上端より外方に延出した裏面部2の延出部分が、その上端を内側に折り返した折り返し部11を重ねてシール部7cで裏面部2と一体化させることにより二重に構成されている。この点以外は上記第4の参考例と同様で、図12〜14における図9〜図11と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
本例の包装袋の場合、手提げ部4周りを含む上部が二重の合成樹脂フィルムで構成されてある程度の剛性が付与されるので、手提げ部4を持って下げた時に、手提げ部4および包装袋全体の形状が変形しにくく、持ちやすくなる。
図15〜図17は本発明の第6の参考例に係る包装袋を示すもので、図15は本発明の第6の参考例に係る包装袋の分解斜視図、図16は本発明の第6の参考例に係る包装袋の斜視図、図17は本発明の第6の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の包装袋は、両側縁部がシール部7aでシールされて中央部が未シールのまま表面部1の外方に突出した合掌合わせ部8を有しており、この合掌合わせ部8の未シール部分が、易剥離性フィルム3が設けられた開口部6を構成している。この点以外は上記第5の参考例と同様で、図15〜17における図12〜図14と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
本例の包装袋の場合、底面部10を下にして立てて電子レンジに入れても、合掌合わせ部8を立てて寝かせて電子レンジに入れても、蒸気抜きに伴う汁漏れを防止することができる。また、合掌合わせ部8の突出方向を調節することにより、蒸気の抜ける方向を手提げ部4とは異なる方向に向けることができるので、加熱後に手提げ部4を持って電子レンジから取り出すときに、内部から蒸気が押し出されて手にかかるのを防止することができる。
図18〜図20は本発明の第7の参考例に係る包装袋を示すもので、図18は本発明の第7の参考例に係る包装袋の分解斜視図、図19は本発明の第7の参考例に係る包装袋の斜視図、図20は本発明の第7の参考例に係る包装袋の開口部をシールした後の平面図である。
本例の包装袋は、基本的には上記第6の参考例と同様であるが、開口部6のシール箇所が合掌合わせ部8自体ではなく、合掌合わせ部8の基部より袋の内側に設定されており、合掌合わせ部8の基部より袋の内側の表面部1と裏面部2の間に易剥離性フィルム3が挟み込まれている。この点以外は上記第6の参考例と同様で、図18〜20における図15〜図17と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
本例の包装袋の場合、開口部6をシールするときに、シール台に安定した状態で置きやすいので、前期第6の参考例に比して開口部6のシール作業が行いやすくなる。
図21は本発明の第8の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図で、図12〜図14と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
本例の易剥離性フィルム3は、開口部6のシール面全長に亘って設けられているものではなく、開口部6の両端部に分かれて部分的に設けられており、付設位置が手提げ部4に対応する位置からずれたものとなっている。
本例の包装袋の場合、蒸気抜きが手提げ部4からずれた位置から行われることになるので、加熱後に手提げ部4を持って電子レンジから取り出すときに、内部から蒸気が押し出されて手にかかるのを防止することができる。
図22は本発明の第9の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図で、図12〜図14と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
本例の易剥離性フィルム3は、中央部の幅が両側部の幅より狭くなっている。つまり、手提げ部4に対応する位置でシール部7bのシール幅よりも狭く、提げ部4に対応する位置からずれた位置でシール部7bのシール幅と同等以上となっている。
本例の包装袋の場合、易剥離性フィルム3の幅がシール部7bのシール幅よりも狭くなっている箇所では、表面部1と裏面部2の熱融着層同志が直接融着される領域を生じることから、貫通した剥離が生じにくくなり、蒸気抜きは、貫通した剥離を生じやすい、易剥離性フィルム3の幅がシール部7bのシール幅と同等以上となった箇所から生じる。つまり、蒸気抜きが手提げ部4からずれた位置から行われることになるので、加熱後に手提げ部4を持って電子レンジから取り出すときに、内部から蒸気が押し出されて手にかかるのを防止することができる。
図23は本発明に係る量り売り用包装袋の一実施の形態を示す平面図で、図12〜図14と同じ符号は同じ部材又は部位を示す。
発明の包装袋における折り返し部11と裏面部2を一体化するシール部7cは、折り返し部11の基部に形成されている折り部付近には施されてらず、この折り部内に空気を抱き込ませ、周囲を封止してエアチューブ部12を構成している。
発明の包装袋の場合、手提げ部4にクッション性のある膨らみが持たされて握りやすくなると共に、本包装袋の上縁が変形しにくくなって、持ち運びやすくなる。
本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図である。 本発明の第1の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第2の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第2の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第3の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第3の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第3の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第4の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第4の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第4の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第5の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第5の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第5の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第6の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第6の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第6の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第7の参考例に係る量り売り食品用包装袋の分解斜視図である。 本発明の第7の参考例に係る量り売り食品用包装袋の斜視図である。 本発明の第7の参考例に係る量り売り食品用包装袋の開口部をシールした後の平面図である。 本発明の第8の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図である。 本発明の第9の参考例に係る量り売り食品用包装袋の平面図である。 本発明に係る量り売り用包装袋の一実施の形態を示す平面図である。
1 表面部
2 裏面部
3 易剥離性フィルム
4 手提げ部
5 孔
6 開口部
7a シール部
7b シール部
7c シール部
8 合掌合わせ部
9 切り込み
10 底面部
11 折り返し部
12 エアチューブ部

Claims (4)

  1. 内容物充填後にシールされる開口部を有する合成樹脂フィルム製の量り売り食品用包装袋であって、重ねられて両側縁部がシールされた表面部および裏面部と、この表面部および裏面部の下端部がシールされた底面部とを有する自立型袋であり、裏面部の上端が表面部の上端より上方に延出しており、該延出部分の上端部を内側に折り返した折り返しを裏面部に重ねてシールすることで、表面部の上端より上方に延出して二重に構成された部分に手提げ部となる孔または切り込みが形成されていると共に、折り返し部基部の折り部内に空気が抱き込まれてエアチューブ部を構成している一方、表面部の上端と裏面部間に開口部が形成されており、内容物充填後にシールされる箇所のシール面にシール幅と同等以上の幅で易剥離性フィルムが設けられていることを特徴とする量り売り食品用包装袋。
  2. 折り返しの先端部と表面部の上端部とが、両側縁部が互いにシールされて中央部が未シールのまま表面部外方に突出した合掌合わせ部を構成しており、この合掌合わせ部の未シール部分が開口部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の量り売り食品用包装袋。
  3. 易剥離性フィルムが、手提げ部に対応する位置からずれて設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の量り売り食品用包装袋。
  4. 易剥離性フィルムの幅が、手提げ部に対応する位置からずれた位置でシール幅と同等以上で、手提げ部に対応する位置でシール幅よりも狭くなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の量り売り食品用包装袋。
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