JPH0242007A - 工業用殺菌、静菌剤 - Google Patents

工業用殺菌、静菌剤

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JPH0242007A
JPH0242007A JP1099380A JP9938089A JPH0242007A JP H0242007 A JPH0242007 A JP H0242007A JP 1099380 A JP1099380 A JP 1099380A JP 9938089 A JP9938089 A JP 9938089A JP H0242007 A JPH0242007 A JP H0242007A
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伊藤 洋亮
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (以下余白) (式中、Xはハロゲン原子を、Yは低級アルキレン又は
アルケニレン基を示す。) で表わされるハロゲン化酢酸エステル誘導体、(r)ビ
ス[トリブロモメチル]スルホン、及び(g)一般式(
■): (イ)産業上の利用分野 この発明は、工業用殺菌、静菌剤及び殺菌、静菌方法に
関する。さらに詳しくは紙・バルブ工業における抄紙工
程水、各種工業用の冷却水や洗浄水、重油スラッジ、金
属加工油剤、@惟油剤、ペイント、防汚塗料、紙用塗工
液、ラテックス、糊剤等の防腐や殺菌・静菌用として有
用である工業用殺菌、静菌剤及び殺菌、静菌方法に関す
る。
(ロ)従来の技術 従来から紙・バルブ工業における抄紙工程や各種工業に
おける冷却水系統には、細菌や真菌によるスライムが発
生し、生産品の品質低下や生産効率の低下などの障害が
あることが知られている。
また、多くの工業製品、例えば重油スラッジ、金属加工
油剤、繊維油剤、ペイント類、各種ラテックス、糊剤等
では細菌や真菌による腐敗や汚染が発生し、製品を汚損
し価値を低下させる。
これらの微生物による障害を防止するため、多くの殺菌
剤が使用されてきた。古くは有機水銀化合物や塩素化フ
ェノール化合物などが使用されていたが、これらの薬剤
は人体や魚介類に対する毒性が強く、環境汚染をひき起
こすIコめ使用が規制されるようになり、最近では比較
的低毒性のメチレンビスチオシアネート、1.2−ベン
ゾイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オンで代表される有機窒素
硫黄系、2.2−ジブロモ−2−二トロエタノール、2
2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、12−
ビス(ブロモアセトキシ)エタン、14−ビス(ブロモ
アセトキシ)−2−ブテン、ビストリブロモメチルスル
ホンで代表されろ有機ブロム系及び4.5−9クロロ−
1,2−ジチオール−3−オンで代表される有機硫黄系
等の化合物が工業用殺菌剤として汎用されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 これら汎用の殺菌剤は、その抗菌スペクトルや殺菌効果
が異なり、それぞれの目的に応じて使用されている。例
えば、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オ
ン、2.2−ジブロモ−2−二トロエタノール、2.2
−ジブロモ−3−二トリロプロピオンアミドやビストリ
ブロモメチルスルホン等は少量の添加で生菌数を激減さ
せる作用(以下「殺菌作用」という)を有するが、生菌
数の増殖を長期間にわたり抑制する作用[以下「抗菌作
用(静菌作用)」という]は小さい。また、メチレンビ
スチオシアネート、1.2−ビス(ブロモアセトキシ)
エタンや1.4−ビス(ブロモアセトキシ)−2−ブテ
ン等は、静菌作用はあるが、殺菌作用を発揮させるため
には、高濃度で長期間にわたり接触させる必要がある。
ゆえに、これらの薬剤同志を適当に組合せて使用される
場合が多く、そのことにより相乗効果が発揮される場合
も一部にはある。しかし、その殺菌及び抗菌スペクトル
ら加味すれば、その有効な組合せは限られており、しか
も単一成分薬剤を使用しつづけると耐性菌が出現し、そ
の効果が減退することも知られている。
また、殺菌及び静菌を行おうとする工業用工程水または
工業用製品の温度は、季節的にあるいは作業上の要因に
より大きく変動する。
たとえば、製紙工程水は夏には、約40℃のものが、冬
には15℃以下に低下する。
通常、この様な温度低下は、薬剤の殺菌効力または静菌
効力を著しく低下させる要因となることが知られている
この発明は上記のより現場的ともいえる事情に鑑み成さ
れたものであり、より少量の添加により殺菌作用及び/
または抗菌作用を有し、かつまた特に温度が低下しても
、その効力を維持するより多くの薬剤を提供することを
目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明によれば、2−ブロモー2−二トロー1゜3−
ジアセトキシプロパンと、 (a)アルキレンビスチオシアネート、(b)一般式(
■): Br R1−CHCNot    −−(D ORt   Br (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基、R1は水
素原子又はアセチル基を示す。)で表わされる脂肪族ニ
ドCアルコール誘導体、 (c)4.5−ジクロル−1,2−ジチオール−3−オ
ン(d) 2 、2−ジブロモ−3−二トリロプ口ピオ
ンアミド、 (e)−役式(■): (式中、Xはハロゲン原子を、Yは低級アルキレン又は
アルケニレン基を示す。)で表わされるハロゲン化酢酸
エステル誘導体、 (f)ビス[トリブロモメチル]スルホン、及び(g)
一般式([[I) (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子、Yは低級アル
キル基を示す。) で表わされる3−イソチアゾロン化合物又はこれらの金
属塩コンプレックス、 の殺菌剤から選ばれた少なくとも1種の化合物とを有効
成分として含有することを特徴とする工業用殺菌、静菌
剤が提供される。さらに工業用殺菌、静菌対象物に対し
、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3ジアセトキンプロパ
ンと、 (a)アルキレンビスチオンアネート、(b)一般式(
I): Br R1CHCNot   −=(1) ORt   Br (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基、R2は水
素原子又はアセチル基を示す。)で表わされる脂肪族ニ
トロアルコール誘導体、 (c)4.5−ジクロル−1,2−ジチオール−3−オ
ン(d)2.2−ジブロモ−3−二トリロプ口ピオンア
ミド、 (e)一般式(■): X−C1,−C−0−Y−0−C−CH2−X・・−・
・−([[):l         :1 (式中、又はハロゲン原子を、Yは低級アルキレン又は
アルケニレン基を示す。) で表わされるハロゲン化酢酸エステル誘導体、(f)ビ
ス[トリブロモメチル]スルホン、及び(g)一般式(
III) (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子、Yは低級アル
キル基を示す。) で表わされる3−イソチアゾロン化合物又は、これらの
金属塩コンプレックス、 の殺菌剤から選ばれた少なくとも1種の化合物とを同時
に又は別々に添加して殺菌、静菌を行うことを特徴とす
る工業用殺菌、静菌方法が提供される。
この発明において必須成分である2−ブロモ−2ニトロ
−1,3−ジアセトキシプロパン(以下、B N D 
A Pという)は、特公昭43−16460号及び特公
昭56−120603号各公報に上り、単独で殺微生物
活性を有することは知られているが、他の薬剤と組合わ
せて相乗効果が発揮されること及びこの相乗効果は低温
時にも推持されることは知られていない。
この発明において、(a)アルキレンビスチオシアネー
トとしては、メチレンビスチオンアネート及びエチレン
ビスチオシアネートが挙げられるが、メチレンビスチオ
シアネート(以下、MBTCと(以下余白) 略す)が効果の点でより好ましい。まrこ、成分(b)
の一般式(■): r (式中、R,は水素原子又は低級アルキル基、R7は水
素原子又はアセチル基を示す。)で表わされる脂肪族ニ
トロアルコール誘導体としては、2.2−ジブロモ−2
−二トロエタノール、1.1−ジブロモ−1−ニトロプ
ロパツール〜2.1.1−ジブロモ1−ニド0−2−ア
セトキンエタン汝び11−ジブロモ−1−二トロー2−
アセトキシプロパンが代表化合物として挙げられる。こ
れらの中で2.2−ジブロモ−2−ニトロエタノール(
以下、DBNEと略す)が効果の点でより好ましい。
また成分(e)の一般式(■)8 (式中、Xはハロゲン原子をYは低級アルキレン又はア
ルケニレン基を示す。) で表わされるハロゲン化酢酸エステル誘導体としては、 1.2−ビス(ブロモアセトキン)エタン、1.4−ビ
ス(ブロモアセトキシ)−2−ブテン、1.2−ヒス(
クロロアセトキシ)エタン、1.2−ヒス(ヨードアセ
トキン)エタン及び1.4−ビス(クロロアセトキシ)
−2−ブテンが代表的な化合物として挙げられる。これ
らの中で1.2−ビス(ブロモアセトキシ)エタン(以
下、BBAEと略す)又は1.4−ビス(ブロモアセト
キン)−2−ブテン(以下、BBABと略す)が効果の
点でより好ましい。
また成分(g)の一般式(III)・ (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子、Yは低級アル
キル基を示す。) で表わされる3−イソチアゾロン化合物又は、これらの
金属塩コンプレックスとしては、2−メチル−5−クロ
ル−L2−イソチアゾリン3−オン、2−メチル−1,
2−イソチアゾリン−3−オン及びこれらの塩化マグネ
シウム又は塩化カルシウムのコンプレックスが挙げられ
ろ。通常の合成法に従えば、2−メチル−5−クロル−
1,2−イツチアゾリン−3−オンと2−メチル−1,
2−イソチアゾリン−3−オンの約3:lの混合物(以
下、MITと略す)が得られ、この物もこの発明に好適
に使用される。
また成分(C)の4.5−ジクロル−1゜2−ジチオー
ル−3−オン、成分(d)の2.2−ジブロモ−3−二
トリロプ口ピオンアミド及び成分(f)のビス〔トリブ
ロモメチル〕スルホンはそれぞれ、以下DCDT、DB
NPA及びBTBMSと略す。
この発明において、BNDAPと併用することにより相
乗効果が発揮される好ましい比率及びより好ましい比率
は第1表に記載したとおりである。
第1表 (註)有効成分(B)の項の記号(a)〜(g)は、そ
れぞれ面記の化合物群又は化合物を示す。
この発明の有効成分は、通常液剤の形態で製剤化して用
いるのが好ましい。しかし、これに限定されることなく
、使用対象によっては粉剤等の形態で用いてもよい。
液剤とされる場合には、通常の有機溶媒や界面活性剤が
用いられる。殺菌対象系が製紙工程のプロセス水や工業
用冷却水等の各種水系の場合には、有効成分の溶解、分
散性を考慮して、親水性有機溶媒及び分散剤を用いた液
剤とされているのが好ましい。この親水性有機溶媒とし
ては、ジメチルホルムアミド等のアミド類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等のグリコール類、メチル
セロソルブ、フェニルセロソルブ、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル等のグリコールエーテル類、炭素数8までのアル
コール類もしくはメチルアセテート、エチルアセテート
、3−メトキシブチルアセテート、2−エトキシメチル
アセテート、2−エトキンメチルアセテート、2−エト
キシエチルアセテート、プロピレンカーボネート等のエ
ステル類及び水が挙げられる。
分散剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界
面活性剤、ノニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤が
適当であり、製剤としての安定性の点でノニオン性界面
活性剤が好ましい。
このノニオン性界面活性剤としては、高級アルコールエ
チレンオキサイド付加物(エチレンオキサイドは以下E
、Oと略す)、アルキルフェノール(E、O)付加物、
脂肪酸(E、O)付加物、多価アルコール脂肪酸エステ
ル(E、O)付加物、高級アルキルアミン(E、O)付
加物、脂肪酸アミド(E、O)付加物、油脂の(E、O
)付加物、プロピレンオキサイド(P、Oと略す)・(
E、O)共重合体、アルキルアミン(P、○)(E、O
)共重合体付加物、グリセリンの脂肪酸エステル、ペン
タエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビトール及び
ソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エステル
、多価アルコールのアルキルエーテル、アルキロールア
ミド等が挙げられろ。但し、前記溶媒の種類によっては
一液複合製剤とした場合、長期の貯蔵時例えば、1力月
以上放置すると有効成分が分解して効力を示さなくなる
という場合かあった。
例えば、B N D A Pのジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル(MDG)溶液、またはDBNPAの
MDGの溶液を1力月放置した場合、各有効成分の分解
率は約5%であるが、BNDAPとD B N P A
を混合しfこ場合(BNDAPとDBNPAとMDGと
からなる一液製剤)は、BNDAPの分解率が39%、
DBNPAが11%となり、単一成分液よりも複合成分
溶液の場合は、分解率が高くなる傾向にあった。この観
点から前記溶媒のうち長期間貯蔵安定性の点で好ましい
溶媒を第2表に記載する。これら製剤の配合割合は、殺
菌剤有効成分の合計量1〜50重量部、分1¥i、剤が
該有効成分の合計1重量部に対してノ・ヱ(とも0.0
1重量部であり、残部を親水性有効溶媒とするのが好ま
しい。
第2表 第2表(続き) (註)有効成分(B)の項の記号(a)〜(g)は、そ
れぞれ前記の化合物群又は、化合物を示す。
また、殺菌対象系が重油スラッジ、切削曲、油性塗料な
どの油系の場合には、灯油、重油、スピンドル浦等の炭
化水素溶媒を用いた液剤とされているのが好ましく、各
種界面活性剤が用いられてもよい。
さらに、この発明の有効成分がそれぞa+、=直接溶解
又は分散しうる殺菌対象系に対しては、直接又は固体希
釈剤(例えばカオリン、クレー、ベントナイト、C〜I
C等)で希釈された粉剤として用いられてもよく、各種
界面活性剤か用いられてもよい。また、組合せによって
は、溶媒や界面活性剤なしに有効成分のみで製剤を行っ
てもよい。
この発明の組成物の添加量は、組合わされた有効成分に
より、又、殺菌対象物により異なるが、ことに製紙工程
のプロセス水系や工業用の冷却水系に添加される場合、
微生物の発育を抑制する濃度(静菌a度)としては、通
常有効成分の濃度として0.05〜20ytg/Q程度
の添加で十分である。また、殺菌的に使用する場合は、
有効成分の濃度として0.5〜50mg/Qで目的を達
成することができる。
この発明の方法において、二つの有効成分を同時に添加
する場合には、前述したように同一製剤として用いるの
が簡便であるが、製剤の長期貯蔵安定性等の点でそれぞ
れ分離しておくのが好ましい場合や別々に添加される場
合には、それぞれ別の製剤として用いられる。この場合
においてら通常、それぞれ液剤とするのか簡庚である。
例えば、このような製剤は、前述の有機溶媒や界面活性
剤等の分散剤を添加して調製することが出来る。
また、この発明の有効成分がそれぞれ直接溶解もしくは
分散しうる殺菌、静菌対象系に対しては直接又は、粉剤
としても用いることができる。
(ホ)実施例 この発明を以下の試験例により例示する。
試験例1〔殺菌効果確認試験〕 シュードモナス・エルギノーザ(緑膿菌)及びスタフィ
ロコッカス・オウレウスを用いて、生菌数10@個/w
Q以上のものを103個/xQ以下にまで殺菌(殺菌率
99,9%以上)しうる薬剤の最小濃度(U/Q)を求
めた。
測定方法は、予めブイヨン培地により面培養した菌液を
生理食塩水に生菌数が10@個/3112以上となるよ
うに加え、これに薬剤を添加し、37℃にて1時間振盪
し、その後生存した菌数を測定し、初期菌数の99.9
%以上が死滅する最小濃度を求めた。
シュードモナス・エルギノーザを用いた試験結果を第1
〜8図に、スタフィロコッカス・オウレウスを用いた試
験結果を第9〜12図にそれぞれ示す。
試験例2[静菌効果確認試験] (1)評価方法 2成分間の相乗作用は二元希釈法により測定する。両成
分を所定の濃度になるように希釈し、培地にそれぞれ一
定量添加する。これに微生物を接種し、一定条件で培養
したのち、微生物の発育が認められない濃度を二元希釈
法による最小発育阻止濃度とする。
第13図は普通目盛座標を用いて、それぞれの成分の最
小発育阻止濃度を両軸上に等しくとったグラフである。
このグラフの曲線すなわちTDMIC曲線よりも上側の
領域は増殖阻止域を示し、下側の領域は増殖域を示す。
また対角線よりも上側に曲線があると拮抗作用、対角線
より下側の場合が相乗作用を表す (2)細菌類に対する相乗効果 スライムより分離したダラム陰性菌の代表味であるシュ
ードモナス属菌に対する相乗効果を試験した。培地とし
てブイヨン培地を用い、−夜前培養した菌液を一定量接
種して37°Cにて24時間振盪培養したのち、培地の
濁りが認められない濃度を求めた。
試験結果を第14〜21図に示す。
(3)真菌類に対する相乗効果 ウェットパルプ、でん粉糊、コーティングカラー液等に
よく生成するカビの一種であるアスペルギルス・ニゲル
そしてグリオクラデイウム・ビレンツに対する相乗効果
を判定した。
培地としてツアペック培地を用い、予め斜面培養してお
いて保存菌株から胞子をlエーゼ採取して無菌水に懸濁
させた液の一定量を接種し、27℃で7日振盪したのち
、培地中に菌糸の発育が認められない濃度を求めた。
アスペルギルス・ニゲルを用いた試験結果を第22〜2
9図にグリオクラデイウム・ビレンツを用いた試験結果
を第30〜33図にそれぞれ示す。
(4)酵母に対する相乗効果 でん粉液やコーティングカラー液中によく認められる代
表的な酵母のロドトルーラ・ルブラに対する相乗効果を
試験した。
培地としてYM培地を用い、−皮面培養した菌液を一定
量接種して、30℃にて24時間振盪培養したのち、培
地の濁りが認められない濃度を求めた。
その結果を第34〜36図に示す。
試験例3[抄紙工程の白水に対する殺菌効力試験コ某製
紙工場の上質紙抄造機(中性抄造)より採取した白水(
pH7,4,S Ch”−; 8ppm、フラボバクテ
リウム属、ミクロコツカス属、シュードモナス属、バチ
ルス属菌主体)に上記製剤物を所定の濃度になるように
添加後、37℃で60分振盪し、生菌数を測定した。
結果を第3表に示す。
(以下余白) 第3表 (考察) 試験結果より明らかなように単一成分または、DBNP
A+DBNE、DBNPA+DCDTの薬剤では、生菌
数の減少はわずかで殺菌効力は認められない。
しかし、BNDAPと他の殺菌成分を複合した薬剤では
殺菌力に極めて大きな相乗効果が認められている。
試験例4 [抄紙工程白水の温室変化に対する殺菌効力
試験] 試験例3と異なる某製紙工場の上質紙抄造機(中性抄造
)より採取した白水(pH7,0so3”−。
Oppm、シュードモナス属、バチルス属、アルカリ土
類金属、クレブンエラ属菌主体)に前記製剤物を所定の
a度になるように添加後、35°Cと15℃で60分振
盪し、生菌数を測定した。
結果をそれぞれ第4表に示す。
(以下余白) (考察) 試験結果より、単一成分の薬剤では生菌数の減少はわず
かで、微生物トラブルを防止できるほどの殺菌効力は認
められない。
また、DBNE+DCDT、DCDT+BBAB、MB
TC+DBNPA、DCDT+BTBMS、MIT+B
BABの場合の複合製剤では、35℃における殺菌力は
それぞれ相乗効果が示され、ある程度の有効性は認めら
れるものの、温度が15℃に低下すると殺菌効力は著し
く低下し、35℃の場合には認められた相乗効果は消失
した。
ところが、BNDAPと池の殺菌成分を複合したこの発
明の薬剤では殺菌力に非常に大きな相乗効果が認められ
、さらに温度が35℃から15℃に低下してもその効力
は維持されており、極めて有用な殺菌薬剤であることが
わかる。
試験例5 [各種−夜型剤中の有効成分の長期貯蔵安定
性試験] 各種有機溶媒中にBNDAPとMBTC,DBNE、D
CDT  DBNPA、BBAE、BTBMS又はMI
Tとを第5表記載の雪景%で溶解し複合−液製剤を調製
した。
各製剤を50℃の恒温室に30日間放置した後、各有効
成分の濃度を液体クロマトグラフィー法(HPLC)で
測定し残留率(%)を算出した。
試験結果を第5表に示す。
(以下余白) 実施例1 (BNDAPとDBNPAとの併用) 某製紙工場の上質紙抄造機(生産量200トン/日)で
は白水中の生菌数がI x I 07@/1(lあり、
スライムが多量に発生し、そのためピンホールができる
というトラブルか生じていた。
そこで下記製剤をパルプスラリーに対して、47ppm
を1日3回1時間5TUF’F’ BOX部へ添加した
。その結果、白水中の生菌数は103個/峠まで低下し
、スライムの発生も著しく減少し、ピンホールの発生も
なくなった。
製剤組成 2〜ブロモ−2−二トロー1.3−ジアセトキシプロパ
ン10重M部 2.2−′)ブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド1
0M量部 プロピレンカーボネート 80重量部 実施例2 (BNDAPとDCDTとの併用) 某製紙工場の上質紙抄造機(生産量200トン/日)で
は白水中の生菌数が1xlO’個/Xρあり、スライム
が多量に発生し、そのためピンホールができるというト
ラブルが生じていた。
そこで下記製剤をバルブスラリーに対して、47ppm
を1日3回1時間5TUFF  BOX部へ添加した。
その結果、白水中の生菌数は103個/IQ、まで低下
し、スライムの発生も著しく減少し、ピンホールの発生
もなくなった。
製剤組成 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ジアセトキシプロパ
ン15重量部 45−ジクロル−1,2−ジチオール−3−オン3重潰
部 プロピレンカーボネート 70重量部 ジエヂレングリコールモノメチルエーテル■ 2重量部 (へ)発明の効果 この発明の工業用殺菌、 静菌剤及び工業用殺菌 静菌方法は、優れた殺菌及び/又は静菌効果を宵してお
り、低濃度で意図する殺菌、静菌処理を行うことができ
る。また、多種類の殺菌、静菌剤及び方法が提供される
ため、対象分野や対象徴生物の変化及び耐性菌の出現に
対しても対応できる極めて有用なものである。さらに、
この発明の殺菌剤は対象物質の温度変動(特に低下)に
もその殺菌効力は影響されず非常に有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図、第9〜12図、第14〜21図、第22〜
29図、第30〜34図及び第35〜36図は、各々本
発明試験例における相乗効果を表わすグラフである。ま
た、第13図は相乗効果判定基準を説明するグラフであ
る。 第 第 図 図 第 第 図 DCDT(売手A) oBNPA C”GA) 第 図 第 図 E3TBMS(/1ll)μジ 第 図 第 図 バエ1 (浦り/L) 第 図 第 図 8TBMS (mcl#! ) 第 図 第 図 第 図 第 図 o8Nε (1女) C0T (廊多βり 第 図 第 ・12 図 MIT(mg/夕) 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 20図 第 図 第 28図 第 図 第 の C)[3N已 C”3−711) 第 2つ 図 第 口 JL−Ll (m9/ν) 第 図 第 図 つC0T (=)/Jθ 第 30図 第 z [月 DBNPA (mg、/l)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1,2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−ジアセトキシプ
    ロパンと、 (a)アルキレンビスチオシアネート、 (b)一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (式中、R_1は水素原子又は低級アルキル基、R_2
    は水素原子又はアセチル基を示す。)で表わされる脂肪
    族ニトロアルコール誘導体、 (c)4,5−ジクロル−1,2−ジチオール−3−オ
    ン(d)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンア
    ミド、 (e)一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(II) (式中、Xはハロゲン原子を、Yは低級アルキレン又は
    アルケニレン基を示す。)で表わされるハロゲン化酢酸
    エステル誘導体、 (f)ビス[トリブロモメチル]スルホン、及び(g)
    一般式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(III
    ) (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子、Yは低級アル
    キル基を示す。) で表わされる3−イソチアゾロン化合物又はこれらの金
    属塩コンプレックス、 の殺菌剤から選ばれた少なくとも1種の化合物とを有効
    成分として含有することを特徴とする工業用殺菌、静菌
    剤。 2、工業用殺菌、静菌対象物に対し、2−ブロモ−2−
    ニトロ−1,3−ジアセトキシプロパンと、(a)アル
    キレンビスチオシアネート、 (b)一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (式中、R_1は水素原子又は低級アルキル基、R_2
    は水素原子又はアセチル基を示す。)で表わされる脂肪
    族ニトロアルコール誘導体、 (c)4,5−ジクロル−1,2−ジチオール−3−オ
    ン(d)2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンア
    ミド、 (e)一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(II) (式中、Xはハロゲン原子を、Yは低級アルキレン又は
    アルケニレン基を示す。) で表わされるハロゲン化酢酸エステル誘導体、(f)ビ
    ス[トリブロモメチル]スルホン、及び(g)一般式(
    III): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(III
    ) (式中、Xは水素原子又はハロゲン原子、Yは低級アル
    キル基を示す。) で表わされる3−イソチアゾロン化合物又はこれらの金
    属塩コンプレックス、 の殺菌剤から選ばれた少なくとも1種の化合物とを同時
    に又は別々に添加して殺菌、静菌を行うことを特徴とす
    る工業用殺菌、静菌方法。
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