JPH0241874B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、所定長さの電線群の両端に同種の圧
接コネクタを接続した電気ハーネスに関する。

発明が解決しようとする問題点 所定長さの電線群の両端に同種の圧接コネクタ
を接続した電気ハーネスは種々の電気機器に使用
されている。

しかし、従来のこの種電気ハーネスは所定長さ
の電線群の両端に接続される圧接コネクタが同一
姿勢で相対向して配設されていたため、各電線の
両端が接続されるコンタクト（前記圧接コネクタ
の絶縁ハウジングに受容されている）の回路番号
（前記絶縁ハウジングの表面にに付されたコンタ
クトの順番位置）が一致せず、反対位置になるの
で、使用に際しては電線群を180度捩じつて接続
しないと回路番号の接続間違いを生じるおそれが
あつた。

本発明の目的は、このような問題点が簡単に解
決できる電気ハーネスを提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明による電気ハ
ーネスは、所定長さの電線群の両端に同種の２つ
の圧接コネクタが互いに180度反転した姿勢でか
つ相対向して接続され、各電線の両端が前記２つ
の圧接コネクタの同一回路番号のコンタクトに接
続されていることを特徴とする。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図及び第２図は本発明に係る電気ハーネ
ス１を示しており、２は所定長さの電線群、３，
３′は同種の圧接コネクタで、絶縁ハウジング４
に個別的に離隔して並列状態に設けた空所部５に
コンタクト６が収容されている。

両圧接コネクタ３，３′は図示のように互いに
180度反転した姿勢でかつ相対向して配置され、
各コンタクト６に各電線２ａの両端が接続され
る。つまり、電線２の一端に結線された圧接コネ
クタ３と他端に結線された圧接コネクタ３′は、
コネクタの表裏が互いに逆となつている。

その結果、各電線２ａの両端が、同一の回路番
号のコンタクト６に接続された電気ハーネス１が
得られる。このような電気ハーネス１を用いれ
ば、配線作業において回路番号の接続間違いを生
じるようなことはなく、また、従来のように電線
群２を180度捩じつて接続する必要がないので、
配線作業が容易になる。

上記の反転型の圧接電気ハーネス１を加工する
には、ハンドプレス型圧接機では電線の一端に圧
接コネクタ３を結線したのち全体を表裏反転し、
他端に圧接コネクタ３′を結線する。又、自動圧
接機では両端圧接用の２組の圧接パンチ・ダイが
互いに上下逆向きに配設した自動機を用いる。

第３図は、上記電気ハーネス１を２枚のプリン
ト配線基板７，８を電気的に接続するのに使用し
た例を示している。この場合、２枚のプリント配
線基板７，８に接続される圧接コネクタ３，３′
の各回路番号が同一位置になるから、電線群２を
捩じる必要がなく、しかもパターン設計が容易に
なる。また、圧接コネクタ３，３′を嵌合接続す
るベース付ポスト９が２枚のプリント配線基板
７，８とも同じ向きに装着できるので、ベース付
ポスト９の実装（はんだ付け）に間違いがなく、
かつ圧接コネクタ３，３′の嵌合も簡単になる。

発明の効果 本発明の電気ハーネスは上述のような構成を有
しているから、使用に際して回路番号の接続間違
いを生じることが皆無となり、また、電線群を捩
じつて接続する必要もないので、配線作業が容易
になるなど実際上の効果はきわめて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電気ハーネスの平面図、
第２図は第１図の２−２線に沿う断面図、第３図
は同使用状態を示す斜視図である。 １……電気ハーネス、２……電線群、２ａ……
各電線、３，３′，３Ａ……圧接コネクタ、４…
…絶縁ハウジング、５……空所部、６……コンタ
クト、７，８……プリント配線基板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定長さの電線群の両端に、同種の圧接コネ
   クタが互いに180度反転した姿勢でかつ相対向し
   て接続され、各電線の両端が前記２つの圧接コネ
   クタの同一回路番号のコンタクトに接続されてい
   ることを特徴とする電気ハーネス。