JPH0373110B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、導電体を終端させるためのコネクタ
アセンブリ全般に関し、より詳細には、コンタク
ト部材の形状とコンタクト部材の接着構造のため
にかなり小型化され得るコネクタアセンブリに関
する。

絶縁された導電体を終端させるコネクタアセン
ブリは、複雑な電子装置および電子機械的装置の
製造でますます信頼されている。たとえば、複数
の電子部品が、好ましい小型の全体的な構造中に
配置されなくてはならないビデオカメラの構造で
は、小型コネクタは印刷回路板アセンブリを他の
構成部品からの個別的な配線リーデイング
（wiring leading）と相互連結するための好まし
い手段としばしばなる。

このような相互連結を与えるためには、しばし
ば印刷回路板は、板上に定められた導電回路パス
に電気的に接続されている全体的に細長いピン端
子を有している。ピン端子は、自由立設（free
standing）であり得て、或いは通常、ウエーハと
呼ばれる予め組立てられたユニツト
（preassembled unit）の一部であつてよい。

細長いピン端子へ個々の絶縁された導電体を終
端させるのに適当な形式のコネクタは、複数の金
属のコンタクト部材と嵌合した誘電ハウジングを
典型的に含んでいる。各コンタクト部材は、ピン
の１つを選択的に受け入れるか、ピンの１つと選
択的に嵌合するレセプタクルのごとき部分を有し
ている。

コンタクトへの導電体の接続は、いくつかの方
法のうちの１つにより行われてよい。１つの方法
は、絶縁材料の排除として公知である。絶縁材料
の排除は、コンタクトに形成したスロツトに導電
体を強制的に押し押み、導電体の絶縁材料が、引
き裂かれ、スロツトの縁と導電体の心との間の電
気的界面の領域から絶縁材料がづらされることを
包含している。

個々の線をピン端子で終端させる公知のコネク
タは、小型の回路部品の用途に用いたとき固有の
欠点を有する。これらの欠点は、公知のコンタク
ト構造体の複雑さから主にくるものであり、また
各種用途での信頼のおける性能を確保した上で小
規模に、経済的にこのような構造体を製造し得な
いことから主にくるものである。

したがつて、本発明の目的は、個々の絶縁され
た導電体をピン端子に接続するための改良された
電気コネクタアセンブリを提供することである。

さらにもう１つの目的は、かなり小型にした形
で容易に製造され得る改良されたコネクタコンタ
クト部材を提供することである。

本発明のさらにもう１つの目的は、導電体との
絶縁材排除コンタクトおよびピン端子との接続
を、かなりコンパクトな配置で行い得るコンタク
ト部材を提供することである。

前記の目的および利点さらには他の目的および
利点は、単一コンタクト部材が、相互に実質的に
平行に離隔させた関係で１対の板を支持するボデ
ー部を有し、該板が、スロツトを有し、該スロツ
トが、該スロツト内に挿入された導電体の絶縁体
を引き裂いてづらす役目を果す本発明により達成
される。コンタクト部材は、第１の対の弾性のば
ねアーム、板のそれぞれから垂下する１つのばね
アームおよびコンタクト部材のボデー部から垂下
する第２の対の弾性のばねアームを含んだピン受
容手段を包含していて該対をなすばねアームが対
向する関係にあるためピン端子と偏倚した電気的
接続を確立し得るようになつている。

以下本発明を添付の図面を参照してさらに説明
する。

第１図には、電気機械の用途または電子装置の
用途で用いるのに適する形式の回路部品装置１０
が示してある。この装置は、複数の半導体素子ま
たは他の電子素子（図示せず）が装着されている
印刷回路板１２を含んでいる。印刷回路板１２へ
の選択的な接続のために、回路部品装置１０は、
全体を参照数字１４で示したウエーハアセンブ
リ、および複数の絶縁された導電体１８を終りと
させる全体を参照数字１６で示したコネクタアセ
ンブリをさらに含んでいる。

印刷回路板１２へコネクタアセンブリ１６を機
械的に安定して接続させるために、ウエーハアセ
ンブリ１４は、複数の細長い導電性ピン端子２２
が貫通している比較的硬質のベース部材２０を含
んでいる。印刷回路板１２は、印刷回路板１２上
に定めた複数の対応する回路パス２６へはんだ付
けによりピン端子２２が電気的に接続されるよう
にピン端子２２を受け入れるための開口２４を有
するようになつている。ウエーハアセンブリ１４
も、印刷回路板１２に関しコネクタアセンブリ１
６を固定配置するように保持するためラツチアー
ム２８を有するようになつている。

コネクタアセンブリ１６は、誘電ハウジング３
０を含んでなり、誘電ハウジング３０は、ハウジ
ング３０の各凹部３４に受け入れた複数の金属コ
ンタクト部材３２を有している。複数の開口３６
が、ハウジングの低エツジ３８に沿う凹部３４と
連通していて、コンタクト部材３２とのピン端子
２２の連結を可能としている。

第２図をみると、コンタクト部材３２は、参照
数字４０により全体が示される平坦な打抜ブラン
クの形になつているのが示してある。コンタクト
３２の製造と取扱いを便するために、ブランク４
０は、打抜きと二次成形の工程でブランク４０を
前進させるために用いられ得る割り送り開口４４
を有する連続キヤリア４２を含んでいる。分離タ
ング（break−away tang）４６からのキヤリヤ
４２から延長するコンタクト３２は、１対の実質
的に同一な板部分５０を両側に延長させた中央ボ
デー部分４８を有している。各板部分５０は、絶
縁された導電体１８の絶縁被覆を裂いて除去する
ことにより導電体１８と電気的接触を確立するよ
うに導電体１８を受け入れる面取りされた開口５
４を有するスロツト５２を持つている。各板部分
５０は、低縁から下方向に片持ちばりのようにさ
れたコンタクトフインガ５６にさらに有してい
る。コンタクト部材３２のボデー部分４８の低縁
に沿つてＴ字形に延長する１対のコンタクトフイ
ンガ５８（第１の一対のコンタクトフインガ）を
有している。

第３および４図の断面図では、コンタクト部材
３２が、完全に二次成形された状態で示されてい
て、板部分５０がほぼ90度でボデー部分４８に向
け曲げられていて、相互に関し平行になつて離隔
している位置にある。コンタクトフインガ５６
（第２の一対のコンタクトフインガ）は、端のそ
れぞれにわずかな丸み６０を有して板部分５０の
内側に形成されている。コンタクトフインガ５８
は、ボデー部分４８に関し上方向に曲げられてい
て、各フインガ５８は、クラウン６２を有するよ
うに形成されている。ハウジング３０内のコンタ
クト部材３２の保持のため、錠ランス６４がボデ
ー部分４８の外側に打ち出されている。内方向に
向けられたタング６６は、導電体１８がスロツト
５２に挿入されると、絶縁された導体１８の変形
を解放するようにして設けられている。ストツプ
６８が、ボデー部材４８に設けられていてコンタ
クト部材３２にピン端子２２を挿入した際、コン
タクトフインガ５６の過度な移動を制限する。

第５図をみると、コンタクト部材３２が、ハウ
ジング３０の凹部３４に挿入されているのが判
る。絶縁された導電体１８は、その縦方向の軸線
を板部材５０に実質的に垂直にさせていて、絶縁
排除スロツト５２によりコンタクト部材３２で終
端（terminate）させられている。

コンタクトフインガ５６，５８の形状は、参照
数字７０で全体を示したレセプタクルを実質的に
画定しており、レセプタクル７０には、ピン端子
２２を、導電体１８に平行になるようにして摺動
させて受け入れる。多数の接触点が、ピン端子２
２との間にそれぞれコンタクトフインガ５６およ
び５８の、丸みのある部分６０およびクラウン６
２により確立される。

特に第２図に参照して記述すると、コンタクト
３２は、対をなすコンタクトが５６，５８の十分
な配向（orientation）のため材料をほとんど無
駄にせず製造できることが判る。さらに、コンタ
クトブランク４０を完成した部材に形成するのに
比較的少ない段階を要するので、コンタクト３２
は、複雑で、高価な細工および取付具を要しない
でかなり小型化され得る。たとえば、本発明に従
うコネクタは、２ミリほどの接触ピツチすなわち
中央間隙を有するように容易に形成され得る。ピ
ン端子の中央線とコンダクタとの接近した間隙も
同様に可能で、大幅にコンパクトな総合的アセン
ブリを容易とすることが第５図の断面図から理解
されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のコネクタアセンブリを示す
回路部品装置の分解斜視図である。第２図は、第
１図に示すコンタクト部材が形成され得る端子ブ
ランクの平面図である。第３図は、完全に形成さ
れた状態にあるコンタクト部材の正面図である。
第４図は、第３図の線４−４に沿つてとつたコン
タクト部材の断面図である。第５図は、第１図に
示したコネクタアセンブリの側断面図である。 １０……回路部品装置、１２……印刷回路板、
１４……ウエーハアセンブリ、１６……コネクタ
アセンブリ、１８……絶縁された導電体、２２…
…ピン端子、２８……ラツチアーム、４０……ブ
ランク、５０……板部分、５６，５８……コンタ
クトフインガ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁された導体を終端し且つ該導体を細長い
   ピン端子へ電気的に接触する一体になつた電気コ
   ンタクト部材であつて、該コンタクト部材は絶縁
   ハウジング内へ受け入れられる事に適合し且つ
   略々平行に間隔を空けた１対の板部分を有してお
   り、該一対の板部分は中央のボデー部分と接合し
   且つ該ボデー部分から延びており、該板部分の各
   各は、絶縁された導体を受け入れそして該導体の
   絶縁体を切削し且つ排除する事によつて導体とコ
   ンタクト部材との間で電気的な接続を確立するス
   ロツトを有しており、 前記コンタクト部材は： 第１の一対のコンタクトフインガを含み、該第
   １のコンタクトフインガはボデー部分の縁部から
   横断方向に延び、且つボデー部分から相互に離れ
   る方向へ延びる様に略々外方に向けて片持ちはり
   状に支持されており、 第２の一対のコンタクトフインガを含み、該第
   ２のコンタクトフインガの各々は板部分の一方か
   ら横断方向に延びており、且つ相互に略々向かい
   合つて片持ちはり状に支持されており、そして 第１及び第２の一対のコンタクトフインガが、
   ピン端子との電気的なコンタクトを確立するため
   のピン受け入れレセプタクルを形成する様に相互
   に向かい合つており、その結果、該ピン端子の長
   手方向軸線が、終端された導体の長手方向軸線と
   実質的に平行となる様に配置される 事を改良点として含んでいることを特徴とする
   コンタクト部材。