JPH0240941Y2 - - Google Patents

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JPH0240941Y2
JPH0240941Y2 JP1982066514U JP6651482U JPH0240941Y2 JP H0240941 Y2 JPH0240941 Y2 JP H0240941Y2 JP 1982066514 U JP1982066514 U JP 1982066514U JP 6651482 U JP6651482 U JP 6651482U JP H0240941 Y2 JPH0240941 Y2 JP H0240941Y2
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bobbin
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Description

【考案の詳細な説明】 ミシンの下糸残量が少なくなつたことを作業者
に警告するようにした検出装置は、特開昭54−
46648号公報、特開昭54−117264号公報等におい
て従来も知られているが、これらは光や磁性を利
用した検知手段を利用し、ボビンやボビンケース
との間の隙間の変化を検出しているので、糸くず
や油等の汚れにより誤作動を起し易かつた。また
ボビン着脱時に検出器を移動するため、戻し忘れ
をする虞れがあつた。
本考案は前記従来の欠点を、被検知面を弾性体
の作用で押すように配置された探知棒を用いるこ
とにより解消しようとするもので、糸切り作用時
に被検知体の被検知面を弾性体の作用で押すよう
に配置された探知棒を用い、下糸が少なくなると
被検知体がボビンケースに入り込むため、探知棒
の揺動量が所定以上に多くなり、揺動量が多くな
ると探知棒に連結された遮蔽板の揺動量も多くな
り、対向配置したマグネツトとホール素子の間に
侵入して磁束を遮蔽し、警報器のスイツチを作用
させ、油、糸くず等の影響を受けにくいミシンの
下糸消耗検出装置を提供せんとするものである。
従来のように糸検知ピンの動きを光で検出する
場合には、油、糸ずなどで誤作動を起し易いが、
本考案は前記の構成を有するため油、糸くずなど
の影響を受けにくく、またボビンの着脱時に検出
装置を移動させる必要がないためセツト忘れの虞
れがなく、かつ空転防止と下糸残量検出を兼ねる
ことができるものである。
下糸残量の検出においてこれを糸切り時のみに
行なう場合には、次の縫製にあたつて途中で糸切
れが起こることは十分あり得ることであるが、実
際には所定の下糸残量は縫製長さに合せてボビン
の形状や巻き方により調整しており、具体的に
は、縫製長さの長いものを縫う場合にはボビンの
溝部の幅を大きくすることにより、次の縫製にお
ける糸量を十分に確保した下糸残量とすることが
できる。以上のように縫製長さの変化による下糸
残量の変化は、ボビンの変更によつて十分に対応
で、下糸残量検知機能の作動には何ら支承を来す
ものではない。
以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第1図〜第13図は本考案の実施例を示し、
1はミシンのベツドで、該ベツド1にはレバー5
を有する軸6が回動自在に枢支されている。軸6
には腕7がセツトねじ8により位置決めされた状
態で固定されている。また軸6に設けられた段部
9は腕7と共に該軸6をその軸方向へ移動しない
ように位置決めする機能を備えている。
10はベツド1と腕7とに両端を支えられたつ
る巻きばねで、腕7に設けられたストツパー11
によつて糸切り装置不作用時、該腕7を当てて休
止せしめるように組付けられている。12はその
一部分のみに歯部100を持つ欠歯歯車で、前記
軸6に遊嵌されている。欠歯歯車12には切欠き
14が設けられ、前記腕7に設けた突起13と遊
嵌せしめてある。従つて欠歯歯車12は軸6の軸
方向には摺動可能であると共に、回転方向に対し
ては腕7が軸6に対して固着されているため、欠
歯歯車12、腕7及び軸6とは一体になつて回動
するようになつている。
しかし軸6が回動しても腕15は回動しない。
そこで糸切りのために糸切りソレノイド18が通
電されると、プランジヤー19が欠歯歯車12と
腕7との間に挾まれたコイルばね20のばね力に
抗して、腕15と欠歯歯車12とを押して摺動さ
せる。22は糸緩め用ケーブルで、前記腕15の
一端に設けられた小孔21に通され、かつ腕15
に止め具23により固定されている。
102は内部をケーブル22が自由に摺動可能
であるようになしたアウターケーブルで、前記ベ
ツド1に糸切りソレノイド18と共に固定された
部材103にクリツプ104で固着されている。
24はかま軸で、その一端を支承しているのは、
前記ベツド1に圧入されて固定されているメタル
25であり、該メタル先端にはホルダー26が回
動自在ではあるが、ストツプリング27によつて
止められているため、軸方向には移動しないよう
に枢支されている。このホルダー26とレバー5
とは、リング28、段ねじ29及び30により回
動自在に連結されている。また前記ベツド1に
は、固定刃32と糸案内板33とが、ねじ31及
び31′によつて固定されている。
固定刃32はホルダー26にねじ34で固定さ
れた糸捕捉器35と対向する位置に配置され、か
前記固定刃32先端に形成された刃部(図示せ
ず)と、糸捕捉器35に形成された刃部(図示せ
ず)とは、互に一致可能なような配置となつてい
て、互に一致した時に鋏で切断するかの如く縫糸
を切断せしめ得る構造となつている。また糸案内
板33は、その円弧部分が、かま36と同芯で、
かつかま36を糸捕捉器35との中間に位置する
ように配置されている。
また駆動用欠歯歯車42には歯部98が設けら
れており、該歯部98に後続してその外周より
徐々に外周半径を増加させたカム面92が形成さ
れ、更に該カム面92に後続し再び前記歯部98
に至る部分が、歯部98の歯底半径、若しくはそ
れ以下の半径のブランク99となつている。
このような断面形状をもつ駆動用欠歯歯車42
は、通常の縫製時はかま軸24と共に回転してい
て、糸切り時に糸切りソレノイド18が通電され
ることにより前記の如く欠歯歯車12が摺動する
と、各欠歯歯車12,42は、かま軸24の回転
に伴つて噛合うことができるような位置に固定さ
れている。
45は糸緩め、46は回動片で、ピン47によ
り回動自在に枢支されており、糸緩め45にはカ
ム面48が形成されている。また糸緩め45は回
動することによりピン49を押し、公知の上糸に
張力を与えるための糸調子器50の上糸張力を除
去する。
またベツド1に固定されている部材103に固
定されたアウターケーブル102の他端はアーム
に固定され、その中を摺動可能なケーブル22
は、その一端が糸緩め45の一端に通されている
ため、糸切りソレノイド18への通電に伴つて腕
15が摺動すると、前記糸緩め45を回動せしめ
て前記の如く上糸張力を除去し、糸切りソレノイ
ド18への通電が遮断されると、糸緩め45のカ
ム面48がばね51のばね力によりピン49から
離れる。
次に公知の押えあげ操作によつて引上げ板52
が持上げられると、引上げ板52に設けたピン5
3と回動片46の二又54とが遊嵌しているた
め、回動片46は糸緩め45のつの55を押しつ
つ回動して上糸張力を除去せしめる。
94は針棒で、所定の位置にはタイミングマー
ク95が刻印されており、該タイミングマーク9
5が針棒メタル96の下端と一致した時のタイミ
ングは、針棒94の上死点よりも約55゜前の位相
となるようになつている。
70はボビンで、円筒部とその両端の円板部か
ら構成され、該一方の円板部が中ほどから円筒部
の中ほどにかけてガイド溝132が設けられ、下
糸Bが巻かれるようになつている。またボビン7
0はボビンケース91に設けられたボビン軸13
3に回転自在に保持されると共に、ボビン70の
ガイド溝132に嵌り込み、そのガイド溝132
内で摺動可能な糸検知ピン126が設けられてい
いる。
127はボビン軸133の周りに回転可能に設
けられた糸検知体、128はボビンケース91の
外底端面側に露出した被検知面129を有し、前
記糸検知体127と連動してボビン軸133の軸
方向に変位可能な被検知体で、該被検知体128
の被検知面129を押圧する位置と、少なくとも
ボビンケース91を作業者が脱着できる離れた位
置の間を移動可能にした探知棒67が設けられて
いる。
前記探知棒67と電気的制御のもとに作用する
糸切装置の間に配置れ、該糸切装置の作用時には
探知棒67を前記押圧する位置に移動させ、糸切
装置の不作用時には探知棒67を前記離れた位置
に保持し、かつ探知棒67が前記被検知体128
の被検知面129を押圧する力を、一定値以下に
制限するようにした連結機構が設けられている。
この連結機構には、前記糸切装置に連なるレバ
ー制御体76と、探知棒67に連なるレバー74
と、一方を探知棒67に連ね、他方をミシンのベ
ツド1に連ねた弾性体81とを用い、糸切装置の
作用前期に弾性体81の弾性力により探知棒67
を押圧する位置に移動させて弾性力により押圧
し、糸切装置作用後期にレバー制御体76とレバ
ー74の一方向接続により離れた位置に復帰させ
るようになつている。
また探知棒67が前記押圧位置にある時、探知
棒67の位置が被検知体128の変位により所定
位置より変化したことを検知する検知器が設けら
れており、この検知器には、対向配列したマグネ
ツト124とホール素子123と、探知棒67に
連なる遮蔽板121を用い、探知棒67が押圧す
る位置付近にある時、遮蔽板121がマグネツト
124とホール素子123の間に侵入するように
なつている。なお、図中68は探知棒先端、12
0はスイツチ台、122は端子ベース、125は
コード、130はバネ、131は止め輪である。
ここでボビン盲動防止装置の作用を説明する。
先ずミシンが糸切りのための作動を開始すると、
糸切りソレノイド18が通電され、プランジヤー
19をして腕15、欠歯歯車12を押圧せしめ、
2つの欠歯歯車12,42を係合可能とする。
更にかま軸24が回転して針上死点から約55゜
手前のタイミングに至ると、第6図に示すように
駆動用欠歯歯車42が欠歯歯車12に接触して噛
合いを始め、かま軸24の回転力が駆動用欠歯歯
車42によつて欠歯歯車12に伝えられる。そし
て欠歯歯車12が回転を始めると、腕7、軸6、
レバー5、リンク28を通じてホルダー26が回
動を始め、糸捕捉器35に縫糸の捕捉、切断作動
を開始させる。
その後前記2つの欠歯歯車12,42が大略第
8図のような噛合い状態となると、糸捕捉器35
のつの先は、かま36により形成される上糸Nの
ループの中にわけ入つて上糸Nを捕捉し、また糸
捕捉器35の糸掛部はボビンケース91から出て
いる下糸Bを捕捉して引き出す。
更に欠歯歯車12,42がその各歯部98,1
00の噛合いによる回転を終了したタイミングに
なると、一方において公知の天ビンによる針糸引
下げ作用によつて引上げられた上糸Nは、糸捕捉
器35に絡まつて縫糸切断後の次の縫製に際し、
針から上糸Nが抜けないだけの糸端長さが確保さ
れるのに対し、他方において下糸Bは固定刃32
の切刃に触れて切断されることなく、切断後縫い
始めに要する長さの糸量がボビンケース91から
引き出される。第7図、第9図の実線で示す探知
棒先端68が被検知面129に当接すると検知
し、遮蔽板121がマグネツト124とホール素
子123の間に入ると磁界を遮ぎる。また第7
図、第9図の2点鎖線の探知棒67は待機位置を
示す。
以上の如く本考案は構成されており、糸切り装
置に連動した探知棒が、糸切り作動時にのみボビ
ンケースに設けられた被検知体の被検知面を押圧
して該被検知体の変位を検知器により検出する。
このように糸切り時にのみ被検知面を一定の力で
押圧することにより、糸検知体、糸検知ピンを介
してボビンの回転運動に抵抗を加え、糸切り時に
発生するボビンの空転を防止することができる。
従つて本考案によると、作動時以外は探知棒を
ボビンケースから離れた位置に保持出来るため、
装置を動かすことなくボビンケースの出し入れが
出来るので作業性が良い。またかまの回りには上
糸のホコリ及びかま給油による油の飛散が発生す
るが、本考案では検出器がかまから離れており、
また検出器にマグネツト、ホール素子及び遮蔽板
を使用しているため、ホコリ、油等による誤動作
がない等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すミシンの下糸消
耗検出装置を設けたベツドを下から見た平面図、
第2図は同要部の斜視図、第3図は第1図の側面
図、第4図は同糸緩め機構の斜視図、第5図は針
棒タイミングマークの正面図、第6図は糸切り歯
車の噛合い始めを示す側面図、第7図は下糸検出
のスイツチが作動しない状態を示す説明図、第8
図は第2図の拡大側面図、第9図は第7図と作動
状態を異にする作動した状態を示す説明図、第1
0図はスイツチ部の斜視図、第11図は糸が巻か
れていないボビンケースの側断面図、第12図は
糸が巻かれた状態のボビンケースの側断面図、第
13図は電気回路のブロツク図である。 図の主要部分の説明、67……探知棒、68…
…探知棒先端、70……ボビン、74……レバ
ー、76……レバー制御体、81……弾性体、9
1……ボビンケース、121……遮蔽板、123
……ホール端子、124……マグネツト、126
……糸検知ピン、127……糸検知体、128…
…被検知体、129……被検知面、132……ガ
イド溝、133……ボビン軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒部とその両端の円板部からなり、かつ一方
    の円板部の中ほどから前記円筒部の中ほどにかけ
    てガイド溝を設けた下糸が巻かれるボビンと、該
    ボビンを回転自在に保持するボビン軸を有するボ
    ビンケースと、前記ボビンのガイド溝に嵌り込み
    該ガイド溝内で摺動可能な糸検知ピンを有し、か
    つ前記ボビン軸の周りに回転可能な糸検知体と、
    前記ボビンケースの外底端面側に露出した被検知
    面を有し、前記糸検知体と連動して前記ボビン軸
    の軸方向に変位可能な被検知体と、該被検知体の
    被検知面の変位を検知する検知手段とにより構成
    される下糸消耗検出装置において、前記被検知体
    の被検知面を押圧する位置と少なくとも前記ボビ
    ンケースを作業者が脱着できる離れた位置の間を
    移動可能にした探知棒と、電気的制御のもとに作
    用する糸切装置と、前記探知棒と前記糸切装置の
    間に配置され、糸切装置の作用時には探知棒を前
    記押圧する位置に移動させ、糸切装置の不作用時
    には探知棒を前記離れた位置に保持し、かつ探知
    棒が前記被検知体の被検知面を押圧する力を一定
    値以下に制限するようにした連結機構と、前記探
    知棒が前記押圧位置にある時、該探知棒の位置が
    前記被検知体の変位により所定位置より変化した
    ことを検知するマグネツト、ホール素子及び遮蔽
    板よりなる検知器を設けたことを特徴とするミシ
    ンの下糸消耗検出装置。
JP6651482U 1982-05-07 1982-05-07 ミシンの下糸消耗検出装置 Granted JPS58169867U (ja)

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JPS58169867U JPS58169867U (ja) 1983-11-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001104675A (ja) * 1998-09-25 2001-04-17 Juki Corp 針棒およびミシン用摺動装置ならびにミシン

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JPH0350872Y2 (ja) * 1984-10-25 1991-10-30

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5411726A (en) * 1977-06-28 1979-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd Shutter coupling mechanism of folding type chmeras
JPS55108389A (en) * 1979-02-13 1980-08-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Device for detecting quantity of lower thread* which remain* of sewing machine

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