JPS6111633B2 - - Google Patents

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JPS6111633B2
JPS6111633B2 JP4147080A JP4147080A JPS6111633B2 JP S6111633 B2 JPS6111633 B2 JP S6111633B2 JP 4147080 A JP4147080 A JP 4147080A JP 4147080 A JP4147080 A JP 4147080A JP S6111633 B2 JPS6111633 B2 JP S6111633B2
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JP
Japan
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cam
thread
movable blade
sewing machine
needle
Prior art date
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Expired
Application number
JP4147080A
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English (en)
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JPS56139793A (en
Inventor
Tetsuo Ozawa
Yasuo Sakakibara
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP4147080A priority Critical patent/JPS56139793A/ja
Publication of JPS56139793A publication Critical patent/JPS56139793A/ja
Publication of JPS6111633B2 publication Critical patent/JPS6111633B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はミシンの糸切り装置に関するもので
ある。
従来技術 従来のこの種の糸切り装置においては、針板と
糸環捕捉器との間に可動刃が往復動可能に設けら
れ、縫製動作の終了時に針が下方位置から上方位
置に向かう間に発生される糸切り信号に基づき、
ミシンの主軸と連動して回転される糸切りカムに
よる可動刃が往動された後に復動されて、加工布
に連なる上下糸等の所要の糸を切断するようにな
つている。ところが、この従来構成においては、
針が下方位置から上方位置に向かう間に限られた
主軸の回転範囲内で、糸切りカムにより可動刃の
往動及び復動を行わせる必要があるため、設計の
自由度が著しく制約されるものであつた。
このような欠陥を解消するために、前記糸切り
信号に基づき糸切りカムにより可動刃が往動され
て所要の糸を切断し、その後、復帰ばねにより可
動刃が原位置に向かつて復動されるように構成し
た糸切り装置も従来から提案されている。ところ
が、この従来構成においては、可動刃の復動が復
帰ばねの付勢力にて行われるようになつているた
め、可動刃がこじれ等により往動位置にロツクさ
れて原位置に復動されず、次の縫製開始時におい
て上方位置から下降される針がこの可動刃に衝突
して、それらを破損するおそれがあつた。
目 的 この発明は前記のような従来装置における欠陥
を解消するためになされたものであつて、その目
的は縫製動作の終了時に針が下方位置から上方位
置に向かう間で、糸切りカムにより可動刃を往動
させて所要の糸を切断するとともに、糸切り後に
は復帰用のばねの作用により可動刃を復動させて
設計上の自由度を確保できるようにしたミシンの
糸切り装置において、縫製動作の終了時において
復帰用のばねによる可動刃の復動が行われなかつ
た時、次の縫製開始時において第1針目の針が上
方位置から加工布に貫通するまでの間に、ミシン
の作動と同期して前記可動刃の復動を強制的に行
わせるように構成し、上方位置から下降される針
が往動位置にある可動刃と衝突してそれらが破損
するおそれを確実に防止することができる新規な
ミシンの糸切り装置を提供することにある。
実施例 以下、この考案の一実施例を図面に従つて説明
すると、ミシンのフレーム1はアーム(図示しな
い)とベツド2とより構成され、そのアーム内に
は主軸(図示しない)が回転可能に支承されると
ともに、アームの頭部には下端に針3を有する針
棒4が上下動可能に支承されている。前記ベツド
2上には針板5が取付けられ、その一部には前記
針3を通過させるための針孔5aが形成されてい
る。又、ベツド2の頂部内面に突設されたボス部
2aには軸受メタル6を介して下軸7が回転可能
に支承され、前記主軸の回転に連動してその主軸
に対し2倍の速度で回転されるようになつてい
る。下軸7の先端には周知の全回転式糸環捕捉器
8が取着され、剣先8aを有する外釜8bと中釜
8cとから構成されていて、ボビン(図示しな
い)を内装するボビンケース9を装置した状態
で、前記針3と協働して加工布に本縫縫目を形成
するようになつている。
第3,4図に示すように前記糸環捕捉器8の一
側上方において、ベツド2の頂部内面には段差状
の取付凹所10が形成され、上部凹所10aが下
部凹所10bよりも幅狭になつている。その上部
凹所10a内には糸切り用の固定刃11がその基
端において取付ねじ12により嵌着固定され、そ
の先端が糸環捕捉器8に沿つて針板5の針孔5a
近傍まで円弧状に延びて、その端縁に刃部11a
が設けられている。固定刃11の中央部上面に係
合するように、ベツド2の頂部には調節ねじ13
が螺合され、この調節ねじ13を回動調節するこ
とにより固定刃11の先端刃部11aを所定位置
に配置できるようになつている。前記下部凹所1
0b内には中釜止め14がその基端において取付
ねじ15により嵌着固定され、その先端が糸環捕
捉器8の前方に延びて中釜8cに係合し、その中
釜8cの回転を拘束するようになつている。中釜
止め14の側方においてベツド2の頂部内面には
遮蔽板16がその基端にて取付ねじ17により固
定され、その先端が糸環捕捉器8と固定刃11と
の間において上方へ円弧状に延びて、ミシンの縫
製動作時に前記外釜8bの剣先8aから外れた上
糸T1が引上げられる際、固定刃11に絡み付く
のを防止するようになつている。
前記糸環捕捉器8の背面側において下軸7と同
一軸線の周りで往復回動し得るように、ベツド2
内のボス部2aには可動刃保持体18がその基端
の筒状部18aにて挿嵌支承され、第1,4図に
示すようにその外周の一側には取付部18bが糸
環捕捉器8側に向かつて突設されるとともに、外
周の他側には連結部18cが形成されている。糸
環捕捉器8と可動刃保持体18との間において前
記ボス部2aの端面には2個の取付ねじ19によ
り蓋体20が取付けられ、可動刃保持体18をボ
ス部2a端面との間で挾持するようになつてい
る。前記可動刃保持体18の取付部18bには可
動刃21がその基端にて2個の取付ねじ22によ
り固定され、第2図に示すように糸環捕捉器8に
沿つて円弧状に延びる先端部には、糸さばき部2
1a、糸補捉用凹部21b及び刃部21cが形成
されていて、第4図に示す原位置から時計方向へ
往回動される時、上糸T1の糸環が前記外釜8b
の剣先8aから外れて引上げられるタイミングを
とらえ、加工布に連なる上糸T1及び下糸T2を
同時に補捉して切断するようになつている。
前記下軸7の側方においてその下軸7と平行に
延びるように、ベツド2の頂部内面には揺動軸2
3が回動可能に支承され、第3,4,6図に示す
ようにその一端部には揺動腕24が取付ねじ25
によりカラー26を介して固定されるとともに、
他端部には係合溝27aを有する回動円板27が
偏心位置において取付ねじ28により固定されて
いる。前記揺動腕24の先端部と可動刃保持体1
8の連結部18cとの間には一対の段付きねじ2
9により連結レバー30が取付けられ、前記揺動
軸23により揺動腕24が第4図の時計方向に回
動された時、この連結レバー30を介して可動刃
保持体18及び可動刃21を時計方向へ往回動さ
せるようになつている。
前記カラー26上には可動刃復動用の巻ばね3
1が巻装され、第3,4図に示すようにその両端
部がヘツド2の頂部内面及び揺動腕24にそれぞ
れ掛止されていて、その揺動腕24を第4図の反
時計方向に回動付勢し、前記連結レバー30を介
して可動刃保持体18及び可動刃21に反時計方
向の復回動力を付与するようになつている。前記
揺動腕24の先端部には固定ナツト32によりス
トツパねじ33が調節可能に螺合され、第4図に
示すように常にはこのストツパねじ33の先端が
ベツド2内のボス部2aの外面に係合して、前記
巻ばね31による揺動腕24の反時計方向への回
動を所定位置で規制し、可動刃保持体18及び可
動刃21を同図に示す原位置に保持するようにな
つている。
次に、縫製動作の終了時において針3が下方位
置から上方位置に向かう間に発生される糸切り信
号に基づき、前記下軸7の回転に連動して揺動軸
23を回動させて、可動刃21を第4図の原位置
から往回動させるための構成について説明する。
第3,5,6図に示すように前記下軸7のほぼ
中央部には取付ねじ34により1個のカム体35
が固定され、下軸7とともにミシンの主軸に対し
2倍の回転速度で第5図の時計方向へ常時回転さ
れるようになつている。このカム体35は、ほぼ
うず巻状のテーパカム面36aを有するの糸切り
カム36と、バランスを保つためにほぼ扇形状に
形成された大径連結部37と、同じく偏心円板状
に形成された小径連結部38と、他端の強制復帰
用カム39とよりなり、それらが一体に並設形成
されている。
前記下軸7と揺動軸23との間の下方において
それらの軸線と平行に延びるように、ベツド2の
頂部内面には従動軸40が回動可能にかつ軸線方
向へ移動可能に支承され、そのほぼ中央部には前
記カム体35と相対して固定ねじ41によりカム
追従子42が固定されている。そのカム追従子4
2は第3,5,6図に示すように、中間の筒状部
43と、筒状部43の一端からカム体35側に延
びる第一のアーム44と、前記カム体35の糸切
りカム36と係脱可能に相対するように第一のア
ーム44の先端に回転自在に取付けられたテーパ
状の係合コロ45と、前記筒状部43の他端から
カム体35側及び回動円板27側に延びる二叉状
の第二のアーム46と、前記カム体35の強制復
帰用カム39と係合し得るように第二のアーム4
6の一方のアーム部先端に回転自在に取付けられ
た係合コロ47とよりなつている。
前記第二のアーム46の他方のアーム部先端に
は角コマ48が回動自在に取付けられ、第3,
5,6図に示すようにこの角コマ48が前記回動
円板27の係合溝27aに移動可能に係合して、
カム追従子42の回動を揺動軸23に伝達するよ
うになつている。第3,7図に示すように前記カ
ム追従子42の第二のアーム46側端面とベツド
2内のボス部端面との間にはばね受49,50を
介して圧縮ばね51が介装され、カム追従子42
を従動軸40とともに同図の右方に移動付勢し
て、常には第一のアーム44上のテーパ状係合コ
ロ45を前記糸切りカム36から離脱した状態に
保持するようになつている。又、カム追従子42
の第一のアーム44側端面において従動軸40上
にはウレタンゴム等からなる緩衝体52が挿嵌支
承され、前記圧縮ばね51の作用によりカム追従
子42及び従動軸40が右方に移動された時、こ
の緩衝体52がベツド2内のボス部端面に当接し
て衝撃を緩和するようになつている。
前記従動軸40の右側方においてベツド2の頂
部内面には取付板53を介して作動手段としての
ソレノイド54が装着され、第3,7図に示すよ
うにそのアーマチヤ54aが従動軸40の右端部
に対応している。そして、この実施例において
は、縫製動作の終了時に操作ペダル(図示しな
い)の前踏み込み操作の解放により前記針3が下
方位置に停止された後、操作ペダルの後踏み込み
操作によりミシン主軸が低速で回転されて針3が
下方位置から上方位置に上昇され、その間に発生
される糸切り信号に基づき前記ソレノイド54が
励磁されて、そのアーマチヤ54aが左方へ突出
移動されるようになつている。
前記ソレノイド54の左側下方においてベツド
2の頂部内面には回動板55が段付きねじ56に
より回動可能に支持され、第3,7図に示すよう
にその先端にはベツド2内に設けられた段付き案
内ねじ57に係合する円弧状の長孔55aが形成
されるとともに、一側端には連結部55bが下方
に向かつて折曲形成されている。前記回動板55
の連結部55bとベツド2との間には引張ばね5
8が設けられ、回動板55を第3図の反時計方向
に回動付勢している。回動板55のほぼ中央部に
は固定ナツト59によりねじ付き連係ピン60が
調節可能に螺合され、その先端部が前記ソレノイ
ド54のアーマチヤ54aと従動軸40との対応
端部間に突出している。そして、前記のようにソ
レノイド54が励磁されてアーマチヤ54aが突
出移動された時、この連係ピン60を介して前記
回動板55が時計方向へ回動されるとともに、従
動軸40及びカム追従子42が圧縮ばね51の作
用に抗して左方に移動され、そのカム追従子42
のテーパ状係合コロ45がカム体35の糸切りカ
ム36と係合されるようになつている。
前記回動板55の連結部55bとミシンのアー
ムに設けられた糸調子器(図示しない)との間に
はボーデンケーブル61が張設され、ソレノイド
54の励磁にともなつて回動板55が第3図の時
計方向に回動された時、このボーデンケーブル6
1を介して糸調子器の糸調子圧力を解放するよう
になつている。前記カム追従子42の第一のアー
ム44の一部と係合するように、回動板55の一
側中央部にはほぼ鉤状の係合突起62が突出形成
され、前記ソレノイド54が消磁されても従動軸
40及びカム追従子42が圧縮ばね51の作用に
より右方に復帰移動されない時、前記引張ばね5
8による回動板55の復帰回動に基づき、この係
合突起62を介して前記従動軸40及びカム追従
子42を強制的に復帰移動させるようになつてい
る。
前記のように構成されたミシンの糸切り装置に
ついて、次に作用を説明する。
さて、第3,4図はカム追従子42が圧縮ばね
51の作用により右方の原位置に保持されて、テ
ーパ状の係合コロ45がカム体35の糸切りカム
36から離脱した状態におかれ、可動刃21が巻
ばね31の作用により原位置に保持されている状
態を示すものである。この状態で操作ペダル(図
示しない)の前踏み込み操作によりミシンが起動
されると、ミシンのアーム内に支承された主軸が
回転されて針3が上下動されるとともに、ベツド
2内に下軸7が前記主軸に対し2倍の速度で回転
されて糸環捕捉器8が回転され、その針3と糸環
捕捉器8との協働作用により加工布に本縫縫目が
形成される。
そして、加工布に対する縫製動作の終了時に、
前記操作ペダルの前踏み込み操作が解放される
と、第9図から明らかなように主軸が回転角18
0度の時点で停止されて針3が下方位置に停止さ
れ、下軸7が回転角290度の時点で停止され
る。その後、操作ペダルが後踏み込み操作される
と、主軸が低速にて回転されて針3が下方位置か
ら上方位置に向かいゆつくりと上昇され、前記主
軸の回転角が245度に達するとともに下軸7の回
転角が60度に達した時、針位置検出装置等により
糸切り信号が発生され、その信号に基づきソレノ
イド54が励磁されてアーマチヤ54aが第3,
7図の状態から左方に突出移動される。
それにより、連係ピン60を介して回動板55
が第3図の時計方向に回動され、ボーデンケーブ
ル61を介して糸調子器(図示しない)の糸調子
圧力が解放される。又、前記アーマチヤ54aの
突出移動により連係ピン60を介して従動軸40
が左方に押出され、その従動軸40及びカム追従
子42が圧縮ばね51の作用に抗して左方に移動
されて、第8,9図に示すA点においてテーパ状
の係合コロ45がカム体35の糸切りカム36に
係合する。この時点から糸切りカム36の回転に
ともないそのカム面36aに追従してカム追従子
42が作動されるのであるが、第8,9図に示す
ように前記係合コロ45が糸切りカム36に対し
下軸回転角60度のA点から下軸回転角168度付近
のB点まで相対移動される間に、糸切りカム36
のカム面36aが偏倚されていないため、カム追
従子42が回動されず、可動刃21は第4図に示
す原位置に停止されている。
その後、前記糸切りカム36の回転にともない
係合コロ45が糸切りカム36に対し前記B点を
越えて相対移動されると、糸切りカム36のカム
面36aの偏倚量が序々に増大しているため、そ
の偏倚量に応じてカム追従子42が第5図の反時
計方向に回動され、角コマ48及び回動円板27
を介して揺動軸23が同図の反時計方向に回動さ
れる。それにより、揺動腕24が巻ばね31の作
用に抗して第4図の時計方向に回動され、連結レ
バー30を介して可動刃保持体18が可動刃21
とともに時計方向へ往回動させる。
そして、第8,9図に示すように前記係合コロ
45が糸切りカム36に対し下軸回転角240度付
近まで相対移動されて、可動刃21が原位置から
65度付近まで回動されると、第2図から明らかな
ように上糸T1の糸環が糸環捕捉器8の剣先8a
から外れて引上げられるタイミングをとらえて、
可動刃21により加工布に連なる上糸T1及び下
糸T2が同時に捕捉され、その下糸T2の引出し
が開始される。その後、前記係合コロ45が糸切
りカム36上において下軸回転角356度付近のD
点に達した時、可動刃21と固定刃11との係合
により前記の捕捉された上下糸T1,T2が切断
され、前記糸切りカム36の回転にともない係合
コロ45が下軸回転軸360度付近のE点に達する
までの間、可動刃21がさらに第4図の時計方向
へ回動されて、その可動刃21の回転角がほぼ90
度になる。
この状態から糸切りカム36がさらに回転され
ると、第8,9図から明らかなようにそのカム面
36aの偏倚量が序々に減少した後、最初の偏倚
量まで急激に減少しているため、前記係合コロ4
5が糸切りカム36上において前記E点から下軸
回転角382度付近のF点に達した後、G点まで落
ち込み、カム追従子42が第5図の時計方向に回
動されて、前記可動刃21は巻ばね31の作用に
より糸切り回動位置から第4図の原位置に向かつ
て復帰回動される。その後、前記主軸及び下軸7
の回転角が70度になつて、前記係合コロ45が糸
切りカム36上においてH点に達した時、ミシン
の運転が停止されて針3が上死点より若干下降し
た上方位置に停止されるとともに、前記ソレノイ
ド54が消磁される。
それにより、前記回動板55が引張ばね58の
作用で第3図の反時計方向に復帰回動されて、前
記糸調子器が糸調子圧力の付与状態に復元される
とともに、前記従動軸40及びカム追従子42が
圧縮ばね51の作用により右方に復帰移動され
て、第3図に示すようにテーパ状の係合コロ45
がカム体35の糸切りカム36から離脱した状態
になる。又、前記ソレノイド54の消磁時におい
て、従動軸40及びカム追従子42が圧縮ばれ5
1の作用にて右方へ復帰移動されないことがあつ
ても、前記回動板55上の係合突起62がカム追
従子42の第一アーム44に係合しているため、
前記引張ばね58による回動板55の復帰回動に
基づき、この係合突起62を介して従動軸40及
びカム追従子42は第3図に示す原位置に向かい
確実に復帰移動される。
このようにソレノイド54の励磁にともないカ
ム追従子42のテーパ状係合コロ45がカム体3
5の糸切りカム36に係合し、第8図に示すよう
にその係合コロ45が糸切りカム36上でA,
B,C,D,E,F,G,H点へと相対移動され
て、その糸切りカム36の作用により可動刃21
の糸切り用往回動が行われるとともに、巻ばね3
1にて可動刃21の復回動が行われるのである
が、この動作中においては、前記カム追従子42
の第二のアーム46上に設けられた係合コロ47
が第8図のA〜H点で示すように強制復帰用カム
39から外方へ離脱した状態にて相対移動され
る。ところが、前記テーパ状係合コロ45が糸切
りカム36上においてF点に達しても、カム追従
子42から可動刃21に至る伝達軸系のこじれ等
により、可動刃21が巻ばね31の作用にて復帰
回動されない場合には、第8図に示すように前記
テーパ状係合コロ45が糸切りカム36のカム面
36aに従い前記F点からG,H点へと相対移動
されないで糸切りカム36から外方に離脱したI
点に達し、前記第二のアーム46上の係合コロ4
7が強制復帰用カム39に係合したI点の状態で
ミシンの運転が停止される。
この状態で前記操作ペダルの前踏み込み操作に
より次の縫製動作が開始されると、主軸の回転に
ともない第1針目の針3が上方位置から加工布に
貫通するまでの間に、下軸7の回転にともなつて
前記係合コロ47が強制復帰用カム39上で第8
図のI点からJ点に相対移動され、そのカム39
の増大偏倚量に基づきカム追従子42が復帰回動
されて、前記可動刃21が糸切り回動位置から第
4図の原位置に向かい強制的に復帰回動される。
従つて、縫製動作の開始時に、上方位置から加工
布を貫通して下方位置に下降される第1針目の針
3が糸切り回動位置にある可動刃21に衝突する
おそれはなく、縫製作業を円滑に遂行することが
できる。
なお、この発明は前記実施例の構成に限定され
るものではなく、例えば縫製開始時において布送
り装置の送り歯の作動により可動刃を強制的に復
動させるように構成したり、縫製開始時に発生さ
れる開始信号に基づき強制復帰用のソレノイドを
一時的に励磁して、そのソレノイドにより可動刃
を強制的に復動させるように構成したりする等、
この発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の構成
を任意に変更することも可能である。
効 果 以上詳述したようにこの発明は、縫製動作の終
了時に針が下方位置から上方位置に向かう間で、
糸切りカムにより可動刃を往動させて所要の糸を
切断するととに、糸切り後には復帰用のばねの作
用により可動刃を復動させて設計上の自由度を確
保できるようにしたミシンの糸切り装置におい
て、縫製動作の終了時に前記復帰用のばねによる
可動刃の復動が行われなかつた時、次の縫製開始
時において第1針目の針が上方位置から加工布に
貫通するまでの間に、ミシンの作動と同期して前
記可動刃の復動を強制的に行わせるようにしたの
で、上方位置から下降される針が往動位置にある
可動刃と衝突してそれらが破損するおそれを確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化したミシンの部分縦
断面図、第2図は糸環捕捉器部分の要部斜視図、
第3図はミシンベツドの部分底面図、第4図は第
3図の4−4線において切断しミシンの上下方向
と合致させて示す部分断面図、第5図は第3図の
5−5線において切断しミシンの上下方向と合致
させて示す部分拡大断面図、第6図は同じく第3
図の6−6線において切断しミシンの上下方向と
合致させて示す部分拡大断面図、第7図は第3図
の7−7線における部分断面図、第8図は糸切り
カム及び強制復帰用カムに対する係合コロの係合
状態を示す略体側面図、第9図は主軸及び下軸の
回転角に対する可動刃の回転角を示すグラフであ
る。 ミシンのフレーム……1、ベツド……2、針…
…3、針板……5、下軸……7、糸環捕捉器……
8、可動刃保持体……18、可動刃……21、揺
動軸……23、揺動腕……24、巻ばね……3
1、カム体……35、糸切りカム……36、強制
復帰用カム……39(この39等により強制復帰
手段が構成される)、従動軸……40、カム追従
子……42、係合コロ……45,47、圧縮ばね
……51、ソレノイド……54(この54等によ
り作動手段が構成される)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミシンのベツド2に取付けられた針板5の針
    孔5aを通過して上下動する針3と、 その針3と協働して縫目を形成するために、前
    記針板5の下方に配置された糸環捕捉器8と、 前記針板5と糸環捕捉器8との間において往復
    動可能に設けられ、その往動により所要の糸を切
    断するための可動刃21と、 その可動刃21を常には復動方向に付勢するた
    めのばね31と、 ミシンの主軸と連動して回転する糸切りカム3
    6と、 一端がその糸切りカム36と相対するとともに
    他端が前記可動刃21に作動的に連結され、常に
    は前記一端が前記糸切りカム36に対し離脱した
    状態におかれたカム追従子42と、 前記針3が下方位置から上方位置に向かう間に
    発生される糸切り信号に基づき、前記カム追従子
    42と糸切りカム36との間に相対的移動を生じ
    させて前記カム追従子42の一端と前記糸切りカ
    ム36とを係合させるための作動手段(54等)
    とを有し、 前記糸切りカム36は、前記針3が上方位置に
    停止されるまでの間に、前記カム追従子42を介
    して可動刃21をばね31の作用に抗して往動さ
    せて糸切り作動を行わせるとともに、その往動終
    了後に前記ばね31の作用による可動刃21の復
    動を生じさせるカム形状とされているミシンの糸
    切り装置において、 前記糸切りカム36とカム追従子42との係合
    に基づく前記可動刃21の往動が終了した後に、
    前記ばね31の作用による可動刃21の復動が行
    われなかつた時、次の縫製開始時において第1針
    目の針3が上方位置から加工布に貫通するまでの
    間に、ミシンの作動と同期して前記可動刃21の
    復動を強制的に行わせるために、その可動刃21
    若しくはそれと連動する部材に連係された強制復
    帰手段(39等)を設けたことを特徴とする糸切
    り装置。 2 前記強制復帰手段は、ミシンの主軸と連動し
    て回転しかつ前記カム追従子42に作用し得る強
    制復帰用カム39からなる特許請求の範囲第1項
    に記載のミシンの糸切り装置。 3 前記糸切りカム36と強制復帰用カム39と
    が1個のカム体35として並設されている特許請
    求の範囲第2項に記載のミシンの糸切り装置。
JP4147080A 1980-03-31 1980-03-31 Cutter for cotton of sewing machine Granted JPS56139793A (en)

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JPH0759268B2 (ja) * 1989-10-31 1995-06-28 ブラザー工業株式会社 糸切り機構付きミシンの上糸端部保持装置
JPH07100093B2 (ja) * 1989-10-31 1995-11-01 ブラザー工業株式会社 糸切り機構付きミシン
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