JP2584982Y2 - ミシンの糸引き出し装置 - Google Patents

ミシンの糸引き出し装置

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JP2584982Y2
JP2584982Y2 JP5188492U JP5188492U JP2584982Y2 JP 2584982 Y2 JP2584982 Y2 JP 2584982Y2 JP 5188492 U JP5188492 U JP 5188492U JP 5188492 U JP5188492 U JP 5188492U JP 2584982 Y2 JP2584982 Y2 JP 2584982Y2
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勇二 山本
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本縫いミシンの糸切り
動作において、糸を引き出して切断する際の、糸の引き
出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のミシンの糸切り装置の平
面図であり、図4において、20は釜、21は動メス、
22は固定メスである。21aは動メスの先端に設けら
れた下糸捕捉部であり、21bは上糸捕捉部であり、2
1cは動メスの回動支点である。
【0003】以上の構成からなる上記従来のミシンの糸
切り装置は、以下のような作用をする。ミシンの縫製が
終了すると、糸切り信号が不図示の制御部から発信さ
れ、上糸に張力を与えている糸調子を開放し、上糸残り
調節糸調子の糸挟持圧を弱め、往復回動運動をする糸切
り駆動機構により動メスが糸切り動作を開始する。つま
り、動メスが支点21cを中心に反時計方向に回動し、
動メスの先端が最大進出位置まで進出し、この位置に達
した後に動メスは時計方向に回動を始め、糸経路上にて
下糸捕捉部21aに下糸を捕捉し、上糸捕捉部21bに
上糸を捕捉しながら、さらに時計方向に回動をして、固
定メスの先端の糸切断位置に達したときに、動メスは固
定メスと協働して上糸、下糸を共に切断する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下に示すような問題点があった。糸切り
時には、縫製に必要な上糸を引き出すために、上糸に張
力を与えている糸調子を開放し、動メス21により上糸
を引き出している。その上糸の引き出される量は、糸調
子と別個に設けた上糸残り調節糸調子の糸挟持圧を変化
させることで決定している。つまり、糸と糸調子の摩擦
によって長さが決まるため、上糸残り量調節糸調子の糸
挟持圧が弱いと上糸残り量は多くなり、強いと短くな
る。従って、糸が太くなると、上糸残り調節糸調子の糸
挟持圧を弱くしても、上糸と上糸残り調節糸調子とに摩
擦が生じてしまい、十分な上糸残り量を得ることができ
ないことがある。また、縫製物の厚みが大きくなると、
上糸と縫製物とに摩擦が生じてしまい、糸調子が開放さ
れても動メス21の上糸捕捉部21bに上糸を捕捉して
復動回動するのみでは必要十分な上糸を引き出すことが
できないという問題点があった。
【0005】本考案は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、上糸の太さや、縫製物の厚みに関係なく、適正な
上糸量を引き出せるようなミシンの糸引き出し装置を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】この考案によるミシン
の糸引き出し装置は、ミシン機構に関連して往復回動す
る回動軸(1)と、 この回動軸に固定されるとともに、
その先端に上下糸捕捉部を有する動メス(21)と、
の動メスと協働して、動メスの復動時に糸切断位置にて
上下糸を切断する固定メス(22)と、からなるミシン
の糸切り装置において、 前記回動軸に回動可能に支持さ
れ、前記動メスの上糸捕捉部と同一形状の上糸捕捉部を
有するとともに、動メス復動方向に付勢される糸引き出
し片(8)と、 この糸引き出し片の復動方向終端位置を
規定する位置決め手段(7)と、 前記動メスと前記糸引
き出し片とを連動・離脱させる連動・離脱手段(2、
5、7)と、を備え、 上下糸の捕捉に向かう動メスの往
動時、前記連動・離脱手段により前記動メスと糸引き出
し片とを連動させ、 動メスの復動前に、前記連動・離脱
手段により前記糸引き出し片を動メスから離脱させ、前
記引き出し片の復動により所定量の上糸を引き出すこと
を特徴とする。 上記構成により、このミシンの糸引き出
し装置は、往動時動メスと糸引き出し片を連動させ、動
メスの復動前に、前記連動・離脱手段により前記糸引き
出し片を動メスから離脱させる。このため、糸引き出し
片は付勢力により、上糸を捕捉した状態で、位置決め手
段により規定される復動方向終端位置まで回転して停止
する。従って、上糸の太さや、縫製物の厚みに関係な
く、適正な上糸量を引き出すことができる。
【0007】
【考案の実施例】図1は、この考案の一実施例を示すミ
シンの糸引き出し装置の構成を示す分解斜視図である。
図4における従来の糸切り装置と同一の部材には同一の
符号を付し、その説明を省略する。1は回動軸であり、
不図示の糸切り駆動機構により回動可能となっている。
2はカムであり、下端を機枠に固定され、その中心に前
記回動軸1が嵌挿可能な穴が穿設されていて、上端面の
外周近傍には突起部2aを有している。3は保持体であ
り、輪状の固定部3aにより前記回動軸1に固定され、
ピン4を介して係合体5を回動自在に支持し、バネ6を
保持体3の腕3bと係合体5の腕5aに架け渡してい
る。前記回動軸1が反時計方向に回動し、係合体5の下
端部5bがカム2の突起部2aに当接すると係合体5は
ピン4を中心にバネ6の弾性力に抗して時計方向に回動
して上端部5cを下方へ回動させる。
【0008】7(位置決め手段)はラッチソレノイドで
あり、下端は機枠に固定され、プランジャ−7aが前進
および後退の2位置を取り得るようになっている。8は
上糸を引き出すピッカ−であり、動メス21とほぼ同一
の形状をして、図2に示すように、動メス21に覆われ
るようにその下方に設けられている。8aはピッカ−8
の先端部に設けられ、上糸を捕捉する上糸捕捉部であ
る。この上糸捕捉部8aは動メス21の上糸捕捉部21
bと一致する位置に設けられている。8bはピッカ−8
の回動中心の穴であり、動メス21に結合された回動軸
1が嵌挿可能になっていて、ピッカ−8はスラストカラ
−9によりスラスト方向のガタをとるように回動軸1に
嵌挿支持されている。8cは切り欠きであり、係合体5
の上端部5cが係合し得る大きさに形成されている。1
0はバネであり、一端をピッカ−8に、他端を機枠に固
定されたピン11に架け渡して、ピッカ−8を時計方向
に弾性的に付勢している。8dは当接辺であり、前記ラ
ッチソレノイド7の進退部7aの先端が当接可能に折り
曲げられている。そして、前記動メス21と糸引き出し
片8(ピッカ−)を連動させたり、また前記糸引き出し
片を前記動メスから離脱させる、カム2、係合体5、ラ
ッチソレノイド7を連動・離脱手段とする。上記のよう
に構成されたミシンの上糸残量調節装置は、以下のよう
な作用をする。往復回動運動をする糸切り駆動機構によ
り回動軸1が反時計方向に回動すると、回動軸1に固定
された動メス21および保持体3および係合体5が共に
回動する。これにより係合体5の上端部5cはピッカ−
8の切り欠き8cを反時計方向に回動するように押圧す
る。つまり、動メス21とピッカ−8は一体となって反
時計方向に回動する。動メス21の先端が最大進出位置
の直前まで進出し、この位置で係合体5の下端部5bが
カム2の突起部2aに当接する。すると、係合体5はピ
ン4を中心に時計方向に回動し、係合体5の上端部5c
が下方に回動し、ピッカ−8の切り欠き8cから離脱す
る。ピッカ−8はバネ10の付勢により急速に、穴8b
を中心に時計方向に回動して、糸経路上にて、ピッカ−
8の先端部に設けられた上糸捕捉部8aに上糸を捕捉し
た状態で、当接片8dがラッチソレノイド7のプランジ
ャ−7a(位置決め手段)の先端に当接するまで回動す
る。このように上糸がピッカ−8により十分引き出され
た後に、動メス21は時計方向に復動回動を始め、下糸
捕捉部21aに下糸を捕捉し、上糸捕捉部21bに上糸
を捕捉しながら、さらに時計方向に回動をして、固定メ
スの先端の糸切断位置に達したときに、動メスは固定メ
スと協働して上糸、下糸を共に切断して、糸切りを終了
する。
【0009】次の縫製を開始するときに、縫製開始信号
により、ラッチソレノイド7のプランジャ−7aを進出
させ、ピッカ−8の当接片8dを反時計方向に回動する
ように押圧して、ピッカ−8を動メス21の待機する初
期位置に復帰させ、糸切り開始時に糸切り信号により、
進退部7aを後退させ、ピッカ−8が時計方向に回動し
て上糸を引き出す動作範囲を規制している。
【0010】なお、、ラッチソレノイド7の取り付け板
に長穴を設け、固定ピンにより進退方向に取り付け位置
を変えることにより、ピッカ−8により上糸を引き出す
量を調節することもできるようにしている。また、カム
2の固定位置を回動軸1を中心として変えることによ
り、ピッカ−8が時計方向に回動を始める位置を変えた
り、回動させないことも可能である。
【0011】上記実施例では、カム機構とラッチソレノ
イド等(連動・離脱手段)を用いてピッカ−8の上糸引
き出し動作を実行している例を示したが、この例に限ら
ず、例えば、回動軸1にクラッチ機構を介してピッカ−
8を設け、クラッチがつながっているときは動メス21
と連動して反時計方向に往動回動し、所定位置でクラッ
チを切ってバネ付勢によりピッカ−8を時計方向に回動
するようにしてもよい。
【0012】
【考案の効果】以上述べたように請求項1に係るミシン
の糸引き出し装置によれば、往動時動メスと糸引き出し
片を連動させ、動メスの復動前に、連動・離脱手段によ
り糸引き出し片を動メスから離脱させる。このため、糸
引き出し片は付勢力により、上糸を捕捉した状態で、位
置決め手段により規定される復動方向終端位置まで回転
して停止する。従って、動メスの復動範囲や、上糸の太
さや、縫製物の厚みに関係なく、適正な上糸量を引き出
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るミシンの糸切り装置の一実施例
を示す分解斜視図である。
【図2】この考案に係るミシンの糸切り装置の平面図で
ある 。
【図3】図2の一部分を示すA矢示図である。
【図4】従来のミシンの装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回動軸 2 カム(連動・離脱手段) 2a 突起部 3 保持体 5 係合体(連動・離脱手段) 6 バネ 7 ラッチソレノイド(連動・離脱手段)(位置決
め手段) 8 ピッカ−(糸引き出し片) 8a 上糸捕捉部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン機構に関連して往復回動する回動軸
    (1)と、 この回動軸に固定されるとともに、その先端に上下糸捕
    捉部を有する動メス(21)と、 この動メスと協働して、動メスの復動時に糸切断位置に
    て上下糸を切断する固定メス(22)と、からなるミシ
    ンの糸切り装置において、 前記回動軸に回動可能に支持され、前記動メスの上糸捕
    捉部と同一形状の上糸捕捉部を有するとともに、動メス
    復動方向に付勢される糸引き出し片(8)と、 この糸引き出し片の復動方向終端位置を規定する位置決
    め手段(7)と、 前記動メスと前記糸引き出し片とを連動・離脱させる連
    動・離脱手段(2、5、7)と、を備え、 上下糸の捕捉に向かう動メスの往動時、前記連動・離脱
    手段により前記動メスと糸引き出し片とを連動させ、 動メスの復動前に、前記連動・離脱手段により前記糸引
    き出し片を動メスから離脱させ、前記引き出し片の復動
    により所定量の上糸を引き出すことを特徴とするミシン
    の糸引き出し装置。
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