JPH0235922A - 膜を用いるメタンの濃縮分離方法 - Google Patents

膜を用いるメタンの濃縮分離方法

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JPH0235922A
JPH0235922A JP63248534A JP24853488A JPH0235922A JP H0235922 A JPH0235922 A JP H0235922A JP 63248534 A JP63248534 A JP 63248534A JP 24853488 A JP24853488 A JP 24853488A JP H0235922 A JPH0235922 A JP H0235922A
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JP
Japan
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membrane
methane
group
gas mixture
film
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Application number
JP63248534A
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English (en)
Inventor
Michiharu Yamamoto
道治 山本
Shunichi Shimatani
俊一 島谷
Akio Iwama
昭男 岩間
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 意栗上皇肌朋分訪 本発明は、メタンの膜による濃縮分離方法に関し、詳し
くは、メタンと共に炭酸ガスを含む気体混合物から、気
体に対する選択透過性を有する膜を用いて、メタンを効
率的に濃縮分離する方法に関する。
災来■拉街 メタンと共に炭酸ガスを含有する気体混合物、例えば、
天然ガス、油田ガスのオフガス、高炉ガス、焼成炉ガス
等からのメタンの濃縮分離は、通常、50℃以上の高温
で行なわれ、しかも、上記した気体混合物は、炭酸ガス
以外にも、二酸化イオウや硫化水素等の酸性ガスを含有
していることが多い。従って、かかる気体混合物からの
メタンの濃縮分離には、炭酸ガスの選択透過性にすぐれ
ることは勿論、耐熱性、耐酸性や耐炭化水素性が要求さ
れ、更に機械的強度にもすぐれることが要求される。
従来、上記のようなメタンの膜による濃縮分離に用い得
る膜として、酢酸セルロースやエチルセルロース等のセ
ルロース系樹脂の膜を主体とする複合膜が知られている
。しかし、このようなセルロース系樹脂からなる膜は、
耐熱性や耐炭化水素性に劣るので、安定してメタンを濃
縮分離することが困難である。
゛ しようと る  占 本発明者らは、メタンの膜による濃縮分離における上記
した問題を解決するために鋭意研究した結果、1,2,
3.4−ブタンテトラカルボン酸にジアミンを反応させ
て得られるポリイミド樹脂からなる膜自体、又はこの膜
を支持膜とする複合膜にて、メタンと共に炭酸ガスを含
む気体混合物を処理することによって、上記気体混合物
から効率よくメタンを分離することができることを見出
して、本発明に至ったものである。
従って、本発明は、ポリイミド樹脂膜を用いるメタンの
分離濃縮方法を提供することを目的とする。
更に、本発明は、ポリイミド樹脂膜を支持膜とする複合
膜を用いるメタンの分離濃縮方法を提供することを目的
とする。
。 占を”するための 本発明による膜を用いるメタンを含む気体混合物からの
メタンの分離方法の第1は、実質的に一般式 (式中、R’ は2価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族
炭化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結合基
で結合された2価の有機基である。)で表わされる繰り
返し単位からなるポリイミド樹脂からなる膜にメタンと
共に炭酸ガスを含む気体混合物を接触させ、炭酸ガスを
選択的に上記膜を透過させ、メタンを濃縮分離すること
を特徴とする。
本発明による膜を用いるメタンを含む気体混合物からの
メタンの分離方法の第2は、実質的に一般式 (式中、R1は2価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族炭
化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結合基で
結合された2価の有機基である。)で表わされる繰り返
し単位からなるポリイミド樹脂からなる支持膜上にエラ
ストマー重合体の薄膜を形成してなる複合膜にメタンと
共に炭酸ガスを含む気体混合物を接触させ、炭酸ガスを
選択的に上記膜を透過させ、メタンを濃縮分離すること
を特徴とする。
即ち、本発明の第1の方法によれば、上記ポリイミド樹
脂からなる膜自体を用いて、炭酸ガスを含む気体混合物
からメタンを濃縮分離する。本発明の第2の方法によれ
ば、上記ポリイミド樹脂からなる膜を支持膜とし、その
上にエラストマー重合体の薄膜を形成してなる複合膜を
用いて、炭酸ガスを含む気体混合物からメタンを濃縮分
離する。
この第2の方法においては、上記エラストマー重合体の
薄膜は、架橋されていなくともよいが、架橋されている
ことが好ましい。
上記ポリイミド樹脂からなる膜自体は、上述したように
、本発明においては、それ自体にて選択性透過膜として
用いられ、また、複合膜のための支持膜として用いられ
る。
上記ポリイミド樹脂からなる膜は、例えば、特公昭57
−83号公報や特公昭5B−54841号公報に記載さ
れているように、既に知られている。
前記一般式で表わされる繰返し単位からなるポリイミド
樹脂において、R1は2価の芳香族、脂環族若しくは脂
肪族炭化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結
合基で結合された2価の有機基である。
好ましい2価の芳香族炭化水素基として、例えば、炭素
数6〜12のフェニレン基を挙げることができ、このよ
うな2価の芳香族炭化水素基を結合して2価の有機基を
形成する有機結合基として、例えば、メチレン基、イソ
プロピリデン基等のアルキレン基、エーテル基、スルフ
ィド基、スルホン基、アミド基、エステル基、ウレタン
基、尿素基等を挙げることができる。
また、好ましい2価の脂肪族炭化水素基として、例えば
、炭素数1〜10の直鎖又は分岐アルキレン基を挙げる
ことができ、かかる2価の脂肪族炭化水素基を結合して
2価の有機基を形成する有機結合基として、例えば、エ
ーテル基、スルフィド基、アミド基、エステル基、ウレ
タン基、尿素基、ポリオキシアルキレン基等を挙げるこ
とができる。
更に、好ましい2価の脂環族炭化水素基として、例えば
、炭素数6〜12のシクロヘキシレン基やアルキル置換
シクロヘキシレン基を挙げることができ、このような2
価の脂環族炭化水素基を結合して2価の有機基を形成す
る有機結合基として、例えば、メチレン基、イソプロピ
リデン基等のアルキレン基、エーテル基、スルフィド基
、スルホン基、アミド基、エステル基、ウレタン基、尿
素基等を挙げることができる。
上述したなかでも、本発明においては、得られる膜が高
い耐熱性及び耐炭化水素性を有するように、前記2価の
有機基R1は、芳香族炭化水素基であるか、又は二つの
芳香族炭化水素基がメチレン基、イソプロピリデン基等
のアルキレン基、エーテル基、スルフィド基、スルホン
基等の有機結合基にて結合されてなる芳香族炭化水素基
であることが好ましい。
特に、本発明においては、前記2価の有機基R1がメチ
レン基、イソプロピリデン基等のアルキレン基又はエー
テル基によって二つの芳香族炭化水素基を結合してなる
基であるポリイミド樹脂が好ましく用いられる。かかる
基の具体例として、等を挙げることができる。
更に、本発明においては、前記2価の有機基Rがスルホ
ン基を含む2価の有機基であるポリイミド樹脂も特に好
ましく用いられる。かかる2価の有機基R1の具体例と
して、一般式 %式% (式中、R2及びR3はそれぞれ独立に2価の芳香族、
脂環族若しくは脂肪族炭化水素基、又はこれら炭化水素
基が2価の有機結合基で結合された2価の有機基である
。) で表わされる基を挙げることができる。
前記一般式において、R2及びR3はそれぞれ独立に2
価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族炭化水素基、又はこ
れら炭化水素基が2価の有機結合基で結合された2価の
有機基である。
好ましい2価の芳香族炭化水素基として、例えば、炭素
数6〜12のフェニレン基を挙げることができ、このよ
うな2価の芳香族炭化水素基を結合して2価の有機基を
形成する有機結合基として、例えば、メチレン基、イン
プロピリデン基等のアルキレン基、エーテル基、スルフ
ィド基等を挙げることができる。
また、好ましい2価の脂肪族炭化水素基として、例えば
、炭素数1〜10の直鎖又は分岐アルキレン基を挙げる
ことができ、かかる2価の脂肪族炭化水素基を結合して
2価の有機基を形成する有機結合基として、例えば、エ
ーテル基、スルフィド基、ポリオキシアルキレン基等を
挙げることができる。
更に、好ましい2価の脂環族炭化水素基として、例えば
、炭素数6〜12のシクロヘキシレン基やアルキル置換
シクロヘキシレン基を挙げることができ、このような2
価の脂環族炭化水素基を結合して2価の有機基を形成す
る有機結合基として、例えば、メチレン基、イソプロピ
リデン基、エーテル基、スルフィド基等を挙げることが
できる。
上述したなかでも、本発明においては、得られる膜が高
い耐熱性及び耐炭化水素性を有するように、前記2価の
有機基R2及びR3は、いずれもが芳香族炭化水素基で
あるか、又は二つの芳香族炭化水素基がメチレン基、イ
ソプロピリデン基等のアルキレン基、エーテル基、スル
フィド基等の有機結合基にて結合されてなる芳香族炭化
水素基であることが好ましい。
従って、最も好ましい具体例として、例えば、等を挙げ
ることができる。
更に、本発明においては、以上に説明したようなポリイ
ミド樹脂は、後述するような湿式製膜において、すぐれ
た製膜性を有し、更に、得られる膜が実用上、十分な機
械的強度を有するように、その極限粘度〔η〕 (30
°CにおいてN−メチル−2−ピロリドン溶液として測
定、以下、同じ。)が0.4〜2dl/gの範囲にある
ことが好ましく、特に、0.4〜1 dl/gの範囲に
あることが好ましい。
本発明の方法においては、特に、上記したような分子内
にスルホン基を有するポリイミドスルホン樹脂を分離膜
として用いて、その膜面にメタンと共に炭酸ガスを含む
気体混合物を接触させるとき、非常に大きい炭酸ガス透
過速度を得ることができる。このように、炭酸ガスが特
にスルホン基を含む樹脂膜に対して大きい透過速度を有
するのは、スルホン基によって炭酸ガスの膜に対する溶
解度が増大するからであるとみられる。しかし、本発明
は、何ら理論によって限定されるものではない。
本発明の方法において、自体選択性透過膜として、又は
複合膜のための支持膜として用いる上記ポリイミド樹脂
膜は、好ましくは、以下に説明する方法によって製造さ
れる。
即ち、前記一般式で表わされる操り返し単位からなるポ
リイミド樹脂と、水と混和性を有する第■の有機溶剤と
からなる製膜溶液を調製し、この製膜溶液を適宜の支持
基材上に塗布し、次いで、上記ポリイミド樹脂を溶解し
ないが、上記第1の有機溶剤と水のいずれとも混和性を
有する第2の有機溶剤中に短時間浸漬し、この後、水中
に浸漬することによって、含水膜としての異方性構造を
有するポリイミド膜を得、これを乾燥する。
製膜溶液の調製に用いる上記第1の有機溶剤としては、
例えば、N−メチル−2−ピロリドン等のN−アルキル
−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペリドン等のN
−アルキル−2−ピペリドン、ジメチルアセトアミド等
のジアルキルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等の
ジアルキルホルムアミド等を挙げることができる。好ま
しくはN−メチル−2−ピロリドンが用いられる。
製膜溶液におけるポリイミド樹脂の濃度は、通常、10
〜40重量%であり、好ましくは、15〜30重量%の
範囲である。上記濃度が高すぎるときは、製膜溶液の粘
度が過度に高くなって、支持基材上に均一に塗布するこ
とが困難となる。また、得られる膜の気体透過速度が小
さ(、メタンの膜分離の実用性に欠ける。尚、この製膜
溶液におけるポリイミド樹脂の濃度と関連して、製膜溶
液の粘度は、通常、50〜5000ボイズ、好ましくは
100〜2000ポイズとなるように調整される。
製膜溶液の支持基材への塗布厚みは、通常、得られる膜
厚が50〜400μm、好ましくは100〜300μm
の範囲であるように調整される。
余りに薄いときは、得られる膜が実用的な強度に劣るよ
うになり、他方、余りに厚いときは、得られる膜の気体
に対する選択分離性は高まるが、気体透過速度が遅くな
って、実用性に欠けることとなるからである。
上記支持基材としては、ガラス板、ステンレス鋼板、樹
脂板等のような平滑な表面を有する板材や、織布、不織
布等を挙げることができる。織布や不織布を基材として
得られる膜は、これら基材によって補強されるので、本
発明において好ましく用いることができる。
このようにして、支持基材上に製膜溶液を塗布し、次い
で、第2の有機溶剤に短時間浸漬した後、水中に浸漬し
、かくして得られた含水膜を適宜の手段にて乾燥するこ
とによって、所謂スキン層を有する異方性構造の膜を形
成することができる。
この膜は、本発明に従って、それ自体でメタンの濃縮分
離に用いられ、又はその上にエラストマー重合体の薄膜
を形成するための支持膜として用いられる。
上述した湿式製膜において、第2の有機溶剤は、前記ポ
リイミド樹脂を溶解しないが、前記第1の有機溶剤と水
のいずれとも混和性を有する有機溶剤である。かかる有
機溶剤として、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パツール(特に、イソプロパツール)、ブタノール(特
に、t−ブタノール)等の低級脂肪族アルコール、フル
フリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール
等の環状構造をもつアルコール、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン、ギ酸、酢
酸、乳酸等の各種エステル、種々のリン酸エステル、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリメチレングリコール、ブタンジオー
ル、グリセリン、ベンタンジオール、ヘキシレングリコ
ール、ジエチレンクリコール、トリエチレングリコール
、テトラエチレングリコール等の多価アルコール、メチ
ルセロソルブ、セロソルブアセテート、メチルセロソル
ブ、メチルカルピトール、ブチルカルピトール、カルピ
トールアセテート、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル、ブトキシエトキシプロパノール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類やエステル類、更には、アセトニトリ
ルをはじめとする種々のニトリル類が用いられる。
これらは単独で、又は2種以上の混合物としても用いら
れる。
この第2の有機溶剤への浸漬は、通常、0〜100°C
の範囲の温度で1時間以内であり、好ましくは、5分以
内である。
以上のようにして、製膜溶液を塗布した基材を第2の有
機溶剤に浸漬した後、水中に浸漬することによって、異
方性構造を有する含水膜を得ることができる。この水中
への浸漬は、通常、0〜50°Cの範囲の温度で行なわ
れるが、好ましくは0〜30°Cの範囲であり、特に好
ましくは0〜20゛Cの範囲である。
このようにして得られるポリイミド樹脂膜は、水を含有
している含水膜であるので、これを水及び有機溶剤のい
ずれにも混和性を有する有機溶剤、例えば、アルコール
類に浸漬し、次いで、水と混和しない有機溶剤、例えば
、ヘキサン等に浸漬した後、室温又は必要に応じて加熱
下に乾燥することによって、気体に対して選択透過性を
備えた乾燥膜を得ることができる。但し、本発明におい
ては、含水膜の乾燥方法は、何ら上記例示した方法に限
定されるものではない。
本発明によれば、前記製膜溶液に所定の膨潤剤を含有さ
せ、これを用いて製膜することによって、炭酸ガス透過
速度が一層高い膜を得ることができる。
従って、本発明の方法においては、前記一般式で表わさ
れる繰り返し単位からなるポリイミド樹脂と、このポリ
イミド樹脂に対する凝固価が50〜200であり(但し
、ここに膨潤剤の凝固価とは、上記樹脂の2重量%N−
メチルピロリドン溶液50m1に、25°Cの温度にお
いて、樹脂の析出による白濁を生ぜしめるために加えら
れる最小量の膨潤剤のml数として定義される。)、且
つ、常圧下における沸点が50〜120°Cである環状
エーテル、脂肪族ケトン、脂環族ケトン、低級脂肪族カ
ルボン酸及び低級脂肪族カルボン酸低級アルキルエステ
ルから選ばれる少なくとも1種の液状有機化合物からな
る液状膨潤剤と、水と混和性を有する第1の有機溶剤と
からなる製膜溶液を調製し、この製膜溶液を適宜の支持
基村上に塗布し、次いで、上記ポリイミド樹脂を溶解し
ないが、上記第1の有機溶剤と水のいずれとも混和性を
有する第2の有機溶剤中に短時間浸漬し、この後、水中
に浸漬することによって、含水膜としての異方性構造を
有するポリイミド膜を得、これを乾燥してなる膜が、自
体選択性透過膜として、又は複合膜のための支持膜とし
て、最も好ましく用いられる。
上記膨潤剤は、前記第1の有機溶剤と水のいずれにも溶
解すると共に、2重量%のポリイミド樹脂のN−メチル
−2−ピロリドン溶液501Illに25°Cの温度に
て樹脂の析出による白濁を生せしめるために加えられる
べき最小のml数として規定される凝固価が50〜20
0の範囲にあり、且つ、常圧下における沸点が50〜1
20℃である環状エーテル、脂肪族ケトン、脂環族ケト
ン、低級脂肪族カルボン酸及び低級脂肪族カルボン酸低
級アルキルエステルから選ばれる少なくとも1種の液状
有機化合物である。
かかる膨潤剤の好ましい具体例としては、例えば、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチル
ケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸、ギ
酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル等が好ましく
用いられる。これら膨潤剤は、製膜溶液において、通常
、ポリイミド樹脂100重量部に対して、30〜300
重量部、好ましくは50〜150重量部が配合される。
膨潤剤の配合量が余りに多いときは、製膜溶液の均一性
を阻害することがあり、少なすぎるときは、十分な気体
透過性を有する膜を得ることができないからである。こ
れら膨潤剤は、例えば、予めポリイミド樹脂を溶解した
溶液に所定量を加え、室温で、又は必要に応じて加熱下
に撹拌することによって、製膜溶液中に溶解される。
本発明の第1の方法によれば、上述したようなポリイミ
ド樹脂自体からなる選択性透過膜にメタンと共に炭酸ガ
スを含有する気体混合物を接触させ、炭酸ガスを選択的
に膜透過させることによって、膜の供給側にはメタンが
濃縮された気体混合物を得、透過側には炭酸ガスが濃縮
された気体混合物を得ることができる。次いで、必要に
応じて、上記膜供給側のメタン濃度の高い気体混合物か
ら更に圧縮、吸収又は凝縮等の手段を用いれば、メタン
を分離することができる。
上述したポリイミド樹脂は、本質的には、高い炭酸ガス
透過速度を有すると共に、100以上もの高いCO□/
CH,分離係数を有するが、しかし、メタンの濃縮分離
に適するように、薄膜化した場合に膜欠陥やピンホール
が不可避的に生じることがある。従って、上記したよう
な高い分離係数を有する薄膜を工業的に安定して得るこ
とは、必ずしも容易ではない。
そこで、本発明によれば、上記ポリイミド樹脂からなる
薄膜を支持膜とし、これにエラストマー重合体の薄膜を
形成して複合膜とし、かかる複合膜をメタンの濃縮分離
に用いることが好ましい。
即ち、かかる複合膜に炭酸ガスを含むメタンを接触させ
ることによって、安定して高い炭酸ガス透過速度を保持
しつつ、極めて高いCO2/CH4分離係数にて、実用
上、極めて有利にメタンを分離することができる。
この第2の方法において、ポリイミド樹脂膜を支持膜と
して用いるとき、支持膜は、CO2/CH4分離係数が
0.7以上、特に、0.9以上であることが好ましい。
本発明において用いる複合膜は、かかるポリイミド樹脂
からなる膜を支持膜とし、その緻密なスキン層の上にエ
ラストマー重合体からなる薄膜を形成することによって
得ることができる。
本発明において、上記エラストマー重合体とは、柔軟な
フィルム形成能を有する重合体をいい、かかるエラスト
マー重合体の代表的な具体例として、例えば、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ポリブタ
ジェン、ポリイソプレン、クロロブレンゴム、ポリ(4
−メチル−ペンテン−1)、ブタジェン−スチレン共L
l、イソプレン−イソブチレン共重合体、又はポリイソ
ブチレン等のようなエチレン性単量体又は共役ジエン系
単量体の単独重合体や共重合体を挙げることができる。
更に、上記単量体成分に加えて、アクリロニトリル、(
メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸等のよ
うな官能基を有する単量体成分を含有する共重合体も、
エラストマー重合体として好ましく用いられる。
上記例示したなかでは、エチレン性単量体又は共役ジエ
ン系単量体の単独重合体又は共重合体が好ましい。
シリコーン樹脂も、本発明において、エラストマー重合
体として好ましく用い−られる。特に、架橋性シリコー
ン樹脂を架橋させてなる薄膜は、本発明において、好ま
しく用いられるエラストマー重合体薄膜の一つである。
また、本発明においては、ポリエステルポリオール、ポ
リウレタンポリエーテル、ポリウレタンポリエステル又
はポリアミドポリエーテル等のような所謂ソフト・セグ
メントとハード・セグメントとを併せ有する共重合体を
挙げることができる。
上記したエラストマーとして、例えば、具体的には、次
の構造を有するものが好ましく用いられる。
(ソフト・セグメント)、 (式中、通常、Xは1〜4、yは1〜10.2は1〜1
00、n及びmは重合度を示し、10〜10000の範
囲である。)、 −[−NH−(CHz) 、−C−]n−(ハード・セ
グメント) [(CHz)y−0−]m− (ソフト・セグメント) (式中、通常、X及びyは1〜5、n及びmは重合度を
示し、10〜10000の範囲である。)、(ハード部
) (ソフト部) (ハード・セグメント)  (ソフト・セグメント)、
(式中、nは重合度を示し、通常、10〜10000の
範囲である。)。
更に、上記以外にも、直鎖長鎖状の硬化剤によって硬化
されるエポキシ樹脂や、エチルセルロース、ブトキシ樹
脂等も、本発明においては、前記エラストマー重合体と
して用いることができる。
また、上記エラストマー重合体について、分子鎖中や分
子鎖末端にカルボキシル基、水酸基、ヒドロキシアルキ
ル基、アミド基、アミノ基、アルコキシ基等の官能基を
導入してなるエラストマーも好ましく用いられる。
本発明においては、特に、これらエラストマー重合体は
、CO□/CH,分離係数が3以上であり、且つ、軟化
温度が50°C以上、特に80°C以上であるものが好
ましい。
本発明の方法において用いる複合膜は、上記したエラス
トマー重合体を適宜の有機溶剤に溶解して溶液とし、こ
れをポリイミド樹脂からなる支持膜の緻密なスキン層上
に塗布し、必要に応じて、硬化させ、乾燥することによ
って得ることができる。
上記エラストマー重合体溶液は、通常、0.05〜10
重量%濃度、好ましくは0.1〜5重量重量%色されて
、支持膜上に0.01〜5μm、好ましくは0.05〜
1μmの膜厚の薄膜を形成するように塗布される。エラ
ストマー重合体溶液の支持膜への塗布手段は何ら限定さ
れず、例えば、アプリケーター、マイクロ・グラビア・
コーター等が用いられる。また、支持膜をエラストマー
重合体溶液に浸漬してもよい。
本発明の方法においては、上記ポリイミド支持膜上のエ
ラストマー重合体は、適宜の手段によって、架橋されて
いることが好ましい。即ち、複合膜は、支持膜上に架橋
されてなるエラストマー重合体薄膜を有するものである
ことが好ましい。
メタンを含む気体混合物は、通常、石油系炭化水素類を
含有しており、特に、原油とほぼ同じような炭化水素成
分である炭素数3以上の脂肪族炭化水素を含んでいるこ
とが多い。本発明に従って、架橋エラストマー重合体薄
膜を有する複合膜を用いることによって、長期間にわた
るメタンの膜による分離処理においても、膜の膨潤や、
分離性能の低下なしに、安定して高い効率にて気体混合
物からメタンを分離濃縮することができる。
エラストマー重合体を架橋してなる薄膜を支持膜上に形
成するためには、代表的には二つの方法によることがで
きる。第1は架橋剤にてエラストマー重合体を架橋させ
る方法であり、第2はエラストマー重合体の薄膜に電子
線を照射する方法である。
第1の方法に従って、架橋剤にてエラストマー重合体を
架橋させるには、エラストマー重合体と架橋剤とを含む
溶液を支持膜の前記緻密層の表面に塗布し、この後、架
橋剤によってエラストマー重合体を架橋させる。この方
法においては、エラストマー重合体溶液を支持膜上に塗
布する段階では、架橋剤はエラストマー重合体を°架橋
させず、その後の加熱処理によってエラストマー重合体
を架橋させる架橋剤を用いることが必要である。即ち、
常温においてエラストマー重合体を架橋させる架橋剤を
用いるときは、架橋剤を含むエラストマー重合体溶液を
調製したり、或いはこれを支持膜上に塗布する段階でエ
ラストマー重合体がゲル化したり、或いはエラストマー
重合体が架橋によって溶剤中で沈殿したりするので、均
質であって、且つ、気体分離性にすぐれる薄膜を形成さ
せることができないからである。
上記要求を満たす架橋剤としては、種々のものを用いる
ことができるが、例えば、ベンゾイルパーオキシド、メ
チルエチルケトンパーオキシド、クメンハイドロパーオ
キシド、アゾビスイソブチロニトリル等のようなラジカ
ル発生剤を挙げることができる。
また、前述したように、エラストマー重合体が分子鎖中
又は末端にカルボキシル基、水酸基、ヒドロキシアルキ
ル基、アミド基、アミノ基、アルコキシ基等の官能基を
有するときは、架橋剤として、これらの官能基と反応し
得る多官能性の官能基を有する化合物、例えば、ポリイ
ソシアネートを好ましく用いることができる。
更に、エラストマー重合体がカルボキシル基を有する場
合は、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、銅、
バリウム、亜鉛等の多価金属イオンにてイオン架橋させ
ることもできる。これの場合も、常温ではエラストマー
重合体を架橋させず、加熱によって前記官能基と反応し
得る多価金属イオンを選択することが必要である。
次に、第2の架橋の方法として、放射線を用いてエラス
トマー重合体を架橋させる場合は、支持膜上にエラスト
マーからなる薄膜を形成した後、これに放射線を照射し
て、架橋させる。本発明においては、用いる放射線は、
電離性放射線であれば、特に限定されないが、例えば、
電子線、中性子線、α線、β線、T線、紫外線等を用い
ることができる。これらの放射線の照射線量は、放射線
の照射雰囲気の温度や圧力等によっても異なるが、通常
、1〜50 Mrad 、好ましくは3〜20Mrad
の範囲である。
このような放射線照射によって、薄膜を形成しているエ
ラストマー重合体の側鎖にラジカルが発生し、かかるラ
ジカル分子が相互に架橋して、支持膜上に架橋薄膜を形
成する。
前述したいずれの方法によってエラストマー重合体を架
橋させる場合も、その架橋の程度は、分離処理すべき気
体混合物に含まれる石油系炭化水素によって架橋薄膜が
膨潤したり、或いは溶解しなければよく、最適には、用
いるエラストマー重合体の種類や架橋の方法に応じて、
適宜に選択されるべきである。過度に架橋させるときは
、却ってエラストマー重合体の性質を損ない、得られる
複合膜にクラックやひびが生じるので好ましくない。
本発明において、前記第1及び第2のいずれの方法によ
って、エラストマー重合体の架橋薄膜を得る場合も、支
持膜上に上記エラストマー重合体溶液を塗布するに際し
ては、その溶液は、通常、0.05〜10fi量%濃度
、好ましくは0.1〜5重量%濃度を存するのが好まし
い。かかる溶液は、通常、支持膜上に0.01〜5μm
1好ましくは0゜05〜1μmの膜厚の薄膜を形成する
ように塗布される。エラストマー重合体溶液の支持膜へ
の塗布手段は何ら限定されず、例えば、アプリケータ、
マイクロ・グラビア・コーター等が用いられる。また、
支持膜をエラストマー重合体溶液に浸漬してもよい。
架橋エラストマー重合体として架橋シリコーン樹脂を有
する複合膜は、ポリイミド樹脂からなる膜を支持膜上に
架橋性シリコーン樹脂の薄膜を架橋させることによって
得ることができる。
架橋性シリコーン樹脂とは、架橋前は有機溶剤に可溶性
であるが、架橋後には有機溶剤に不溶性の樹脂を与える
シリコーン樹脂をいう。かかる架橋性シリコーン樹脂は
、各分子鎖末端に種々の反応性基を有し、この反応性基
によって、場合によっては架橋剤又は硬化剤の存在下に
、相互に架橋する。
即ち、本発明において用いる架橋性シリコーン樹脂は、
通常、一般式 で表わされ、式中、Xは反応性基を示し、R4はアルキ
ル基又はアリール基を示し、繰返し単位の一部は、一般
式 であってもよい。R4は上記と同じである。
上記一般式において、反応性基Xとしては、例えば、ビ
ニル基、アクリロキシアルキル基、メタクリロキシアル
キル基、水酸基、ヒドロキシアルキル基、アシロキシ基
、アルコキシ基、アミノアルキル基、カルボキシルアル
キル基、ケトキシム基、アルキルアミノ基、アミド基等
を挙げることができる。R4は一部は、かかる反応性基
であってもよい。R4は代表的にはメチル基又はフェニ
ル基である。
上記のような反応性基を有する架橋性シリコーン樹脂は
、既に種々のものが知られており、市販品として入手す
ることができる。
上記のような分子鎖末端に反応性基を有する架橋性シリ
コーン樹脂を架橋させるに際しては、必要に応じて、架
橋剤、硬化剤又は重合開始剤が用いられる。例えば、末
端ビニルオルガノポリシロキサンや末端(メタ)アクリ
ロキシアルキルオルガノポリシロキサンを用いる場合は
、ラジカル発生剤が架橋剤として用いられる。かかるラ
ジカル発生剤としては種々のものを用いることができる
が、例えば、ベンゾイルパーオキシド、メチルエチルケ
トンパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、アブ
ビスイソブチロニトリル等の有機過酸化物やアブ化合物
を挙げることができる。
水酸基、ヒドロキシアルキル基、アシロキシ基、アルコ
キシ基、アルキルアミノ基、アミド基、ケトキシム基等
を反応性基として有する架橋性シリコーン樹脂の場合は
、雰囲気中の水分によって樹脂を架橋させることができ
る。
アミノアルキル基やカルボキシアルキル基、水酸基、ヒ
ドロキシアルキル基等を反応性基として有する場合は、
2官能以上のポリイソシアネートやエポキシ樹脂が硬化
剤として好適に用いられる。
ポリイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソ
シアネート、m−キシリレンジイソシアネート、4,4
”−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリテトラメ
チレングリコールジイソシアネート、ポリプロピレング
リシジルジイソシアネート等を用いることができる。
更に、アシロキシ基、アルコキシ基、ケトキシム基、ア
ルキルアミノ基、アミド基等を反応性基として有する架
橋性シリコーン樹脂は、多価アルコールによって容易に
架橋させることができる。
かかる多価アルコールとしては、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ベンタンジオール、ヘキサンジオール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、グリセリン等を挙げることができる。
上記多価アルコールのなかでも、グリセリンやトリエチ
レングリコールは、特に加熱を要せず、常温にて架橋性
シリコーン樹脂を架橋させることができるので、架橋剤
として有用である。これら多価アルコールは、所謂−液
型硬化性樹脂のように、架橋性シリコーン樹脂溶液に含
有させてもよい。
上記架橋性シリコーン樹脂の有機溶液を支持膜のスキン
層上に塗布するに際して、樹脂が膜内部に浸透するとき
、これを架橋させた場合に、膜内部にも緻密な架橋シリ
コーン樹脂が生成され、結果として緻密層の厚みが厚く
なる。従って、架橋性シリコーン樹脂は、用いる支持膜
の分画分子量と同等か若しくはこれよりも大きい平均分
子量を有することが好ましく、従って、用いる架橋性シ
リコーン樹脂は、用いる支持膜の分画分子量を考慮して
、上記条件を満足するように選ばれる。通常は、1oo
oo〜300000の平均分子量を有する架橋性シリコ
ーン樹脂が好ましい。かかる平均分子量を有する架橋性
シリコーン樹脂は、前記一般弐において、nが100〜
4000であるシリコーン樹脂に含まれる。また、上記
平均分子量は、GPC法によって求めることができる。
架橋性シリコーン樹脂の有機溶液を形成するための有機
溶剤は、特に制限されず、樹脂に応じて適宜に選ばれ、
例えば、脂肪族炭化水素溶剤、芳香族炭化水素溶剤、ア
ルコール系溶剤、カルボン酸系溶剤、エステル系溶剤、
ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、ハロゲン化炭化水素系
溶剤等が用いられる。
上記架橋性シリコーン樹脂溶液は、通常、0.05〜1
0重量%濃度、好ましくは0.1〜5重量%濃度とされ
て、支持膜上に0.01〜5μm、好ましくは0.05
〜1μmの膜厚の薄膜を形成するように塗布される。架
橋性シリコーン樹脂溶液の支持膜への塗布手段は何ら限
定されず、例えば、アプリケーター、マイクロ・グラビ
ア・コーター等が用いられる。また、支持膜を架橋性シ
リコーン樹脂溶液に浸漬してもよい。
このように有機溶剤に前記架橋性シリコーン樹脂を溶解
した比較的希薄な溶液を支持膜のスキン層上に塗布した
後、溶剤に応じ、且つ、必要に応じて、適宜温度、例え
ば、室温乃至約80°C程度の温度にて溶剤を除去する
と共に、前述したように、架橋剤、硬化剤又はラジカル
重合開始剤の存在下、又は不存在下に架橋性シリコーン
樹脂を3次元的に架橋させる。但し、架橋温度としては
、必要に応じて、上記より高い温度を採用してもよいの
は勿論である。
本発明においては、このようにして形成される架橋シリ
コーン樹脂の薄膜は、coz/co4分離係数が3以上
であるものが好ましい。
また、本発明においては、このような架橋シリコーン樹
脂薄膜に更に放射線を照射して架橋密度を高めることが
できる。ここに、放射綿は、電離性放射線であれば、特
に限定されないが、例えば、電子線、中性子線、α線、
β線、T線、紫外線等を用いることができる。これらの
放射線の照射線量は、放射線の照射雰囲気の温度や圧力
等によっても異なるが、通常、1〜50 Mrad 、
好ましくは3〜20Mradの範囲である。
このような放射線照射によって、薄膜を形成している架
橋シリコーン樹脂の側鎖にラジカルが発生し、かかるラ
ジカル分子が相互に架橋するために、架橋密度を一層増
大させることができ、かくして、機械的強度、耐有機溶
剤性、選択透過性を更に向上させることができる。
本発明の第2の方法は、上述したような複合膜にメタン
と共に炭酸ガスを含有する気体混合物を接触させ、炭酸
ガスを選択的に膜透過させ、かくして、膜の供給側には
メタンが濃縮された気体混合物を得、透過側には炭酸ガ
スが濃縮された気体混合物を得、次いで、必要に応じて
、上記膜供給側のメタン濃度の高い気体混合物から更に
圧縮、吸収又は凝縮等の手段によってメタンを分離する
ものである。
本発明の方法においては、用いる選択性透過膜の形態や
、従って、膜モジュールの形態としては、通常、シート
状の膜を巻回して内蔵させた所謂スパイラル型膜モジュ
ールが好ましく用いられる。
しかし、本発明の方法においては、膜やモジュールの形
態は何ら限定されるものではなく、例えば、中空糸状膜
を備えた膜モジュールや、その他の構造形態のモジュー
ルも用いることができる。
光匪■力来 本発明の方法によれば、分離膜として用いるポリイミド
樹脂膜又はこれを支持膜とする複合膜がメタンと炭酸ガ
スの分離性にすぐれるのみならず、特に、耐熱性及び耐
炭化水素性にすぐれるために、メタンと共に炭酸ガスを
含む気体混合物から安定してメタンを濃縮分離すること
ができる。
1旌開 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1 繰り返し単位が であるポリイミド(極限粘度〔η) ハ0.79 dl
/g)16重量%を含むN−メチル−2−ピロリドン溶
液をポリエステル不織布に厚み200μmに塗布した後
、第1表に示すように、所定の第2の有機溶剤に所定の
温度にて所定時間、浸漬し、次いで、3°Cの水中に浸
漬して、異方性構造を有する含水膜を得た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25°Cで風乾し、乾燥膜とし
た。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びCO□/CH4分離係数を第1表に示す。
実施例2 実施例1において調製したポリイミド溶液にポリイミド
樹脂100重量部に対して、第2表に示すように、所定
量の膨潤剤を加え、これを用いて、実施例1と同様にし
て、乾燥膜を得た。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びCO□/CH4分離係数を第2表に示す。
実施例3 実施例1と同じポリイミド樹脂16重量%を含むN−メ
チル−2−ピロリドン溶液を調製し、更に、これに膨潤
剤としてジオキサン(凝固価170m1)をポリイミド
樹脂100重量部に対して50重量部を加え、溶解させ
て、製膜溶液を調製した。
この製膜溶液をポリエステル不織布に厚み200μmに
塗布した後、イソプロパツールに3°Cの温度で10秒
間浸漬し、次いで、3°Cの水中に浸漬して、異方性構
造を有する含水膜を得た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25℃で風乾し、乾燥膜とし、
これを支持膜とした。
この支持膜上に第3表に示すエラストマー重合体の溶液
を厚み30μmに塗布した後、80゛Cで30分間乾燥
して、複合膜を得た。
二のようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度及びCO□/CH4分離係数を第3表に示す
実施例4 実施例3において、第4表に示すエラストマー重合体を
用いた以外は、同様にして、複合膜5〜8を得た。また
、支持膜への製膜条件をエラストマー重合体に応じて変
更した以外は、同様にして、複合膜9及び10を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度及びCO□/ CU a分離係数を第4表に
示す。
実施例5 実施例1と同じポリイミド樹脂16重量%を含むN−メ
チル−2−ピロリドン溶液を調製し、更に、これに膨潤
剤としてジオキサン(凝固価170m1)をポリイミド
樹脂100重量部に対して50重量部を加え、溶解させ
て、製膜溶液を調製した。
この製膜溶液をポリエステル不織布に厚み200μmに
塗布した後、イソプロパツールに3°Cの温度で10秒
間浸漬し、次いで、3°Cの水中に浸漬して、異方性構
造を有する含水膜を得た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25°Cで風乾し、乾燥膜とし
、これを支持膜とした。
この支持膜上に第5表に示すように、架橋剤としてのラ
ジカル発生剤又はポリイソシアネートを含有するエラス
トマー重合体の溶液を厚み30μmに塗布した後、12
0°Cで10分間乾燥して、エラストマー重合体が架橋
されてなる薄膜を支持膜上に有する複合膜を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度P (Co□)及びCOt/CH4分離係数
αを第6表に示す。
また、上記複合膜をそれぞれ室温にて石油ベンジンに約
30時間浸漬し、この後、更に、ガソリンに約30時間
浸漬し、次いで、ヘキサンにて複合膜を洗浄した後、乾
燥させた。このように処理した複合膜のそれぞれについ
て、上記と同様にして、炭酸ガス透過速度及びCO□/
C)+4分離係数を測定した。結果を第6表に示す。
比較例1 第5表において、架橋剤を含有しないエラストマー溶液
を用いた以外は、実施例5と同様にして、それぞれ複合
膜を調製した。これら複合膜の溶剤浸漬前後の炭酸ガス
透過速度及びCO,/C1,分離係数を第6表に示す。
実施例6 濃度1.0重量%にてポリ(4−メチルペンテン−1)
を溶解させたシクロヘキサン溶液を調製し、この溶液を
実施例5と同じ支持膜の緻密層上に厚み30μmに塗布
した後、120°Cで10分間乾燥して、エラストマー
重合体の薄膜を支持膜上に形成させて、複合膜を得た。
この複合膜の炭酸ガス透過速度及びCO□/CH4分離
係数を測定した。
結果を第7表に示す。
次いで、この膜に窒素雰囲気下にて上記膜に電子線を0
.5 Mrad照射し、ポリ(4−メチルペンテン−1
)を架橋させて、本発明による複合膜を得た。この複合
膜の炭酸ガス透過速度及びCOz/CH4分離係数を測
定した。結果を第7表に示す。
この複合膜を実施例5と同様にして、石油ベンジン、次
いで、ガソリンに浸漬し、次いで、ヘキサンにて洗浄し
た後、乾燥させた。このように処理した複合膜について
、上記と同様にして、炭酸ガス透過速度及びCO□/C
H4分離係数を測定した。
結果を第7表に示す。
比較例2 実施例6において得た電子線照射前の複合膜について、
溶剤浸漬前後の炭酸ガス透過速度及びCO□/CH4分
離係数を測定した。結果を第7表に示す。
実施例7 実施例1と同じポリイミド樹脂16重量%を含むN−メ
チル−2−ピロリドン溶液を調製し、更に、これに膨潤
剤としてジオキサン(凝固価170m1)をポリイミド
樹脂100重量部に対して50重量部を加え、溶解させ
て、製膜溶液を調製した。
この製膜溶液をポリエステル不織布に厚み200μmに
塗布した後、イソプロパツールに3°Cの温度で10秒
間浸漬し、次いで、3°Cの水中に浸漬して、異方性構
造を有する含水膜を得た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25°Cで風乾し、乾燥膜とし
、これを支持膜とした。
この支持膜上に第8表に示す架橋性シリコーン樹脂の溶
液を厚み50μmに塗布した後、80°Cで10分加熱
乾燥させた後、室温で2日間放置して、複合膜1〜5を
得た。このようにして得たそれぞれの複合膜について、
炭酸ガス透過速度及びCo2/CH4分離係数を第8表
に示す。
実施例8 第8表に示すように、所定の溶剤を用いて、所定濃度の
架橋性シリコーン樹脂溶液を調製し、これを実施例7と
同じ支持膜に厚み50μmに塗布した。溶剤を乾燥させ
た後、架橋を効率よく行なうために、塗膜上にポリエチ
レンシートを被せ、次いで、窒素雰囲気下でこれに10
 Mradの電子線を照射して、シリコーン樹脂を架橋
させて、複合膜6及び7を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度及びCO,/CH,分離係数を第8表に示す
実施例9 一液型RTVポリジメチルシロキサン615の所定濃度
のイソオクタン溶液を調製し、これに過酸化ベンゾイル
を加えた。この溶液を実施例7と同じ支持膜上に厚み5
0μmに塗布した後、100℃で5時間加熱し、メチレ
ン架橋によってシリコーン樹脂を架橋させて、複合膜8
を得た。
このようにして得た複合膜について、炭酸ガス透過速度
及びCo、/CH4分離係数を第8表に示す。
実施例10 繰り返し単位が 示す。) であるポリイミド樹脂18重量%を含むN−メチル−2
−ピロリドン溶液をポリエステル不織布に厚み200μ
mに塗布した後、第9表に示すように、所定の第2の有
機溶剤に所定の温度にて所定時間、浸漬し、次いで、3
°Cの水中に浸漬して、異方性構造を有する含水膜を得
た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25°Cで風乾し、乾燥膜とし
た。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びC02/CH4分離係数を第9表に示す。
実施例11 繰り返し単位が 示す。) であるポリイミドスルホン(極限粘度〔η〕は0゜51
dl/g)を用いた以外は、実施例10と同様にして、
乾燥膜を得た。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びCO□/CH4分離係数を第9表に示す。
実施例12 繰り返し単位が 示す。) であるポリイミド樹脂を用いた以外は、実施例10と同
様にして、乾燥膜を得た。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びCo、/C1,分離係数を第9表に示す。
実施例13 実施例10において調製したポリイミド樹脂溶液に、こ
の樹脂100重量部に対して、第10表に示すように、
所定の膨潤剤を加え、これを用いて、実施例10と同様
にして、乾燥膜を得た。但し、第2の有m溶剤としては
(−ブタノールを用い、これへの浸漬条件は温度45°
C1時間3秒とした。
このようにして得たそれぞれの膜について、炭酸ガス透
過速度及びCO□/CH,分離係数を第10表に示す。
参考例 撹拌機、温度計及びコンデンサー付き測管を取り付けた
500m1セパラブルフラスコに、ブタンテトラカルボ
ン酸46.8 g (0,2On+of)と、前記実施
例10.11及び12それぞれにて用いたポリイミド樹
脂に対応して、それぞれ下記のジアミン(0,20mo
l) (実施例10) (実施例11) (実施例12) を加えた。
更に、これにN−メチル−2−ピロリドン270m1と
キシレン50m1を加え、上記固型物を溶解させた。次
に、この溶液を十分に撹拌しながら、180°Cで30
〜40時間加熱して、キシレンにより共沸脱水させなが
ら、縮合反応を行なった。その後、キシレンを完全に溜
去させて、各実施例10.11及び12で用いるポリイ
ミド樹脂のN−メチル−2−ピロリドン溶液を得た。
実施例14 実施例10と同じポリイミド樹脂18重量%を含むN−
メチル−2−ピロリドン溶液をポリエステル不織布に厚
み200μmに塗布した後、t−ブタノールに45°C
の温度にて3秒間浸漬し、次いで、3°Cにて水中に浸
漬して、異方性構造を有する含水膜を得た。
これら含水膜を最初エタノール、次いでヘキサンにそれ
ぞれ3時間浸漬した後、25°Cで風乾し、乾燥膜とし
た。
こめ支持膜上に第11表に示すエラストマー重合体の溶
液を厚み30μmに塗布した後、80°Cで30分間乾
燥して、複合膜を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度及びCO□/CH,分離係数を第11表に示
す。
実施例15 実施例14において、第12表に示すエラストマー重合
体を用いた以外は、同様にして、複合膜5〜8を得た。
また、支持膜への製膜条件をエラストマー重合体に応じ
て変更した以外は、同様にして、複合膜9及び10を得
た。このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭
酸ガス透過速度及びCO2/CH4分離係数を第12表
に示す。
実施例16 実施例14に示した支持膜上に第5表に示すように、架
橋剤としてのラジカル発生剤又はポリイソシアネートを
含有するエラストマー重合体の溶液を厚み30μmに塗
布した後、120°Cで10分間乾燥して、エラストマ
ー重合体が架橋されてなる薄膜を支持膜上に有する複合
膜を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度P (Co□)及びCO□/CH4分離係数
αを第13表に示す。
また、上記複合膜をそれぞれ室温にて石油ベンジンに約
30時間浸漬し、この後、更に、ガソリンに約30時間
浸漬し、次いで、ヘキサンにて複合膜を洗浄した後、乾
燥させた。このように処理した複合膜のそれぞれについ
て、上記と同様にして、炭酸ガス透過速度及びCOt/
CH4分離係数を測定した。結果を第13表に示す。
実施例17 濃度1.0重量%にてポリ(4−メチルペンテン=1)
を溶解させたシクロヘキサン溶液を調製し、この溶液を
実施例14と同じ支持膜の緻密層上に厚み30μmに塗
布した後、120“Cで10分間乾燥して、エラストマ
ー重合体の薄膜を支持膜上に形成させて、複合膜を得た
。この複合膜の炭酸ガス透過速度及びCO□/CH4分
離係数を測定した。
結果を第14表に示す。
次いで、この膜に窒素雰囲気下にて上記膜に電子線を0
.5 Mrad照射し、ポリ(4−メチルペンテン−1
)を架橋させて、本発明による複合膜を得た。この複合
膜の炭酸ガス透過速度及びCo2/CH,分離係数を測
定した。結果を第14表に示す。
この複合膜を実施例16と同様にして、石油ベンジン、
次いで、ガソリンに浸漬し、次いで、ヘキサンにて洗浄
した後、乾燥させた。このように処理した複合膜につい
て、上記と同様にして、炭酸ガス透過速度及びCO□/
CH4分離係数を測定した。
結果を第14表に示す。
実施例18 実施例14に示した支持膜上に第15表に示す架橋性シ
リコーン樹脂の溶液を厚み50umに塗布した後、80
°Cで10分加熱乾燥させた後、室温で2日間放置して
、複合膜1〜5を得た。このようにして得たそれぞれの
複合膜について、炭酸ガス透過速度及びCo、/CH,
分離係数を第15表に示す。
実施例19 第15表に示すように、所定の溶剤を用いて、所定濃度
の架橋性シリコーン樹脂溶液を調製し、これを実施例1
4と同じ支持膜に厚み50μmに塗布した。溶剤を乾燥
させた後、架橋を効率よく行なうために、塗膜上にポリ
エチレンシートを被せ、次いで、窒素雰囲気下でこれに
10 Mradの電子線を照射して、シリコーン樹脂を
架橋させて、複合膜6及び7を得た。
このようにして得たそれぞれの複合膜について、炭酸ガ
ス透過速度及びCO□/CH,分離係数を第15表に示
す。
実施例2〇 一液型RTVポリジメチルシロキサン615の所定濃度
のイソオクタン溶液を調製し、これに過酸化ベンゾイル
を加えた。この溶液を実施例14と同じ支持膜上に厚み
50μmに塗布した後、100゛Cで5時間加熱し、メ
チレン架橋によってシリコーン樹脂を架橋させて、複合
膜8を得た。
このようにして得た複合膜について、炭酸ガス透過速度
及びCO□/CH4分離係数を第15表に示す。
実施例21 実施例11と同じポリイミド樹脂を用いた以外は、実施
例14と同様にして、乾燥膜を得た。これを支持膜とし
て、その緻密層上にポリ(4−メチルペンテン−1)の
1重量%溶液を厚み30μmに塗布した後、80°Cで
30分間乾燥して、複合膜を得た。
この膜について、炭酸ガス透過速度及びCO□/CH,
分離係数を第16表に示す。
実施例22 実施例12と同じポリイミド樹脂を用いた以外は、実施
例14と同様にして、乾燥膜を得た。これを支持膜とし
て、その緻密層上にポリ(4−メチルペンテン−1)の
1重量%溶液を厚み30μmに塗布した後、80 ”C
で30分間乾燥して、複合膜を得た。
この膜について、炭酸ガス透過速度及びCOZ/CH,
分離係数を第16表に示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は2価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族
    炭化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結合基
    で結合された2価の有機基である。) で表わされる繰り返し単位からなるポリイミド樹脂から
    なる膜にメタンと共に炭酸ガスを含む気体混合物を接触
    させ、炭酸ガスを選択的に上記膜を透過させ、メタンを
    濃縮分離することを特徴とするメタンを含む気体混合物
    からのメタンの濃縮分離方法。
  2. (2)実質的に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は2価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族
    炭化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結合基
    で結合された2価の有機基である。) で表わされる繰り返し単位からなるポリイミド樹脂から
    なる支持膜上にエラストマー重合体の薄膜を形成してな
    る複合膜にメタンと共に炭酸ガスを含む気体混合物を接
    触させ、炭酸ガスを選択的に上記膜を透過させ、メタン
    を濃縮分離することを特徴とするメタンを含む気体混合
    物からのメタンの濃縮分離方法。
  3. (3)エラストマー重合体の薄膜が架橋されていること
    を特徴とする請求項第2項記載のメタンを含む気体混合
    物からのメタンの濃縮分離方法。
  4. (4)エラストマー重合体の薄膜が架橋性シリコーン樹
    脂を架橋させてなる薄膜であることを特徴とする請求項
    第2項記載のメタンを含む気体混合物からのメタンの濃
    縮分離方法。
  5. (5)実質的に一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は2価の芳香族、脂環族若しくは脂肪族
    炭化水素基、又はこれら炭化水素基が2価の有機結合基
    で結合された2価の有機基である。) で表わされる繰り返し単位からなるポリイミド樹脂と、
    このポリイミド樹脂に対する凝固価が50〜200であ
    り(但し、ここに膨潤剤の凝固価とは、25℃の温度に
    おいて、上記樹脂の2重量%N−メチルピロリドン溶液
    50mlに樹脂の析出による白濁を生ぜしめるために加
    えられるべき最小量の膨潤剤のml数として定義される
    。)、且つ、常圧下における沸点が50〜120℃であ
    る環状エーテル、脂肪族ケトン、脂環族ケトン、低級脂
    肪族カルボン酸及び低級脂肪族カルボン酸低級アルキル
    エステルから選ばれる少なくとも1種の液状有機化合物
    からなる液状膨潤剤と、水と混和性を有する第1の有機
    溶剤とからなる製膜溶液を調製し、この製膜溶液を適宜
    の支持基材上に塗布し、次いで、上記ポリイミド樹脂を
    溶解しないが、上記第1の有機溶剤と水のいずれとも混
    和性を有する第2の有機溶剤中に短時間浸漬し、この後
    、水中に浸漬することによつて、含水膜としての異方性
    構造を有するポリイミド膜を得、これを乾燥してなる支
    持膜上にエラストマー重合体の薄膜が形成されて、複合
    膜とされていることを特徴とする請求項第2項、第3項
    又は第4項に記載のメタンを含む気体混合物からのメタ
    ンの濃縮分離方法。
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