JPH0234108Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は車両用灯具に関し、特に車体パネル外
側に取り付けらた灯具に関するものである。

＜従来の技術＞ この種の車両用灯具は、たとえば自動車用のリ
ヤーコンビネーシヨンランプ等に通用されてお
り、従来の灯具の車体パネル外側の取り付け構造
として第５図に示すように、合成樹脂製のハウジ
ングａの前面開口にアウターレンズｂとインナー
レンズｃとを載置するとともに、これらのレンズ
の周縁に形成した脚部b′をホツトメルト等のシー
ル剤ｓにてシール接着し、ソケツトｅに挿着した
バルブｄを灯室内に配置する。そして、ハウジン
グａの背面後方に突出させた複数の植込みのボル
トｍ，ｍを車体パネルｌの孔に挿通して、車体パ
ネルｌの内側からナツトｎ，ｎを前記ボルトｍ，
ｍに締め付けて、前記ハウジングａを車体パネル
ｌの外側に取り付ける。また、前記ソケツトｅの
後部から導出した配線コードｆは、複数本に束ね
て、車体パネルｌに嵌挿した弾性のシール用グロ
メツトｇ内に挿通されて、車体パネルｌの内側に
導入され、電源側に接続するコネクターｈに端子
を介して取り付けられている。

＜考案が解決しようとする問題点＞ ところで、前述のような車体パネルｌの外側に
取り付けられた灯具においては、バルブｄの断線
等によるバルブ交換の場合に、車体パネルｌの内
側のナツトｎ，ｎをボルトｍ，ｍから外すととも
に、配線コードｆの束をグロメツトｇの外側に引
き出し、ハウジングａを車体パネルｌから完全に
取り外して、ソケツトｅを回転してハウジングａ
から引き抜いてバルブｄを交換しなければならな
い。また、バルブ交換の後は、前述と逆の作業に
より灯具を車体パネルｌに取り付けられる。

このように、バルブ交換の場合には、灯具を一
時的に車体パネルから取り外さなければならず、
取り外し及び取り付け作業が面倒で迅速なバルブ
交換ができないという問題を有していた。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案は、ハウジングの前面開口にレンズをシ
ール固着して灯室内部にソケツトを介して合成樹
脂製ソケツトホルダーに挿着したバルブを配置す
るとともに、車体パネル外側に取り付けた車両用
灯具において、前記ハウジングの底面に前記ソケ
ツトホルダーを挿通する挿通孔と、該挿通孔に対
向する前記車体パネルに穿設した透孔と、前記車
体パネルの内側で前記透孔周縁に当接する弾性グ
ロメツトと、前記ソケツトホルダーは前記バルブ
側に突設して前記挿通孔の灯室側周縁に係止する
突起と、前記グロメツトに当接するフランジとを
有し、前記ソケツトホルダーを車体パネル内側か
ら挿通するとともに回動して取り付けたことを特
徴とする車両用灯具である。

＜実施例の説明＞ 以上の構成により、レンズをシール固着したハ
ウジングを車体パネルの外側に取り付け、ソケツ
トを介してソケツトホルダーに挿着したバルブを
車体パネル内側から透孔と挿通孔とに挿通して、
ソケツトホルダーのバルブ側に突設した突起を前
記挿通孔の灯室側周縁に回動して係止するととも
に、グロメツトを介してフランジを車体パネル内
側に当接して、ソケツトホルダーを車体パネル内
側からハウジングに取り付けることができる。

＜実施例の説明＞ 以下に本考案の１実施例を第１図乃至第４図に
ついて説明する。第１図は、車体パネルの外側に
取り付けられた自動車用のリヤーコンビネーシヨ
ンランプの横断面図を示し、合成樹脂製ハウジン
グ１の前面開口にアウターレンズ２ａとインナー
レンズ２ｂとから成るレンズ２の周縁脚部２１を
溝１１に充填したホツトメルト等のシール剤８で
シール接着し、ハウジング１の底面１ａに植設し
た車体パネル７への取り付け用の複数のボルト１
ｂ，１ｂを車体パネル７の内側であるトランクル
ームからナツト１ｅ，１ｅを締め付けて、ハウジ
ング１を車体パネル７に取り付ける。

バルブ３は、車体パネル７の内側から灯室内に
挿入されるもので、第２図乃至第４図に示すよう
に、合成樹脂製ソケツトホルダー５は、バルブ３
を挿着した金属製ソケツト４を圧入する開口５１
と、該開口５１の上縁に側方に延設した突起５
２，５３と、フランジ５４とを設け、該フランジ
５４上に嵌挿した弾性のグロメツト６を有する。
一方ハウジング１の底面１ａには、バルブ３を挿
通する挿通孔１２を穿設するとともに、該挿通孔
１２に連続した切欠き１４，１５と、灯室側にス
トツパー１８，１９とを設けて、前記ソケツトホ
ルダー５の突起５２，５３を前記切欠き１４，１
５に挿通するとともに、前記突起５２，５３の回
動により前記ストツパー１８，１９に当接させ
る。また、前記挿通孔１２に対向する車体パネル
７には、透孔７１と切欠き７２，７３とを形成す
る。

＜考案の効果＞ 本考案の車両用灯具は、ハウジングの前面開口
にレンズをシール固着するとともに、車体パネル
の外側に取り付けた灯具において、バルブを装着
したソケツトホルダーを車体パネル内側から取り
付けることができるので、従来のように、バルブ
交換の場合に灯具を車体パネルから取り外して行
う作業の必要はなくなり、迅速且つ容易にバルブ
交換ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の車両用灯具の実施
例を示し、第１図は車体パネルに取り付けた灯具
の横断面図、第２図は要部拡大断面図、第３図は
ソケツトホルダー分解斜視図、第４図はハウジン
グ底面と車体パネルとの要部斜視図、第５図は従
来例の車体パネルに取り付けた灯具の横断面図で
ある。 １…ハウジング、１ａ…底面、２…レンズ、３
…バルブ、５…ソケツトホルダー、５２，５３…
突起、７…車体パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングの前面開口にレンズをシール固着し
   て灯室内部にソケツトを介して合成樹脂製ソケツ
   トホルダーに挿着したバルブを配置するととも
   に、車体パネル外側に取り付けた車両用灯具にお
   いて、前記ハウジングの底面に前記ソケツトホル
   ダーを挿通する挿通孔と、該挿通孔に対向する前
   記車体パネルに穿設した透孔と、前記車体パネル
   の内側で前記透孔周縁に当接する弾性グロメツト
   と、前記ソケツトホルダーは前記バルブ側に突設
   して前記挿通孔の灯室側周縁に係止する突起と、
   前記グロメツトに当接するフランジとを有し、前
   記ソケツトホルダーを車体パネル内側から挿通す
   るとともに回動して取り付けたことを特徴とする
   車両用灯具。