JPH0233297Y2 - - Google Patents

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JPH0233297Y2
JPH0233297Y2 JP1980099841U JP9984180U JPH0233297Y2 JP H0233297 Y2 JPH0233297 Y2 JP H0233297Y2 JP 1980099841 U JP1980099841 U JP 1980099841U JP 9984180 U JP9984180 U JP 9984180U JP H0233297 Y2 JPH0233297 Y2 JP H0233297Y2
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【考案の詳細な説明】 この考案はテープレコーダの操作制御機構に係
り、特にソフトタツチ操作機構に使用して好適す
るものに関する。
周知のように、テープレコーダにおいては、テ
ープを所定の走行状態(録音、再生、早送り、巻
戻し等)及び走行停止状態となすための各種操作
子を、軽く容易に操作することができるようにし
た、いわゆるソフトタツチ操作化が施されてきて
いる。このソフトタツチ操作を行なう機構は、所
望の操作子を正規の操作位置まで達しない程度軽
く操作方向に動かすと、操作子移動用モータの回
転駆動用スイツチがオンし、以下該モータの回転
力によつて当該操作子が操作方向に移動されるよ
うに構成されている。
しかしながら、上記のような従来のソフトタツ
チ操作機構では、各種操作子毎にそれぞれスイツ
チやモータ等を設けなければならず、極めて構成
が複雑化し大形になり勝ちであるとともに、電力
消費も大きいので大形高級テープデツキ等にしか
適用することができず、例えば電池使用の携帯用
小形テープレコーダ等には不向きであるという問
題がある。
そこで、従来のより電池使用のテープレコーダ
にも十分に適用し得るように、電力消費の極めて
少ないソフトタツチ操作機構の開発が強く要望さ
れている。また、特に近時のソフトタツチ操作機
構には、単に電力消費を少なくするだけに止まら
ず、例えばソフトタツチ操作機構をユニツト化し
て各種類のテープレコーダに広く適用し得るよう
にしたり、ソフトタツチ操作機構の動作開始から
終了までの時間をより短くしたり、動作中に電池
電力が消耗した場合の保護対策を施したりする
等、構成上、動作上、保全上細部にまで十分な配
虜の施されたものが望まれている。
この考案は上記事情に基づいてなされたもの
で、録音以外のテープ走行用操作子が先行して操
作されている状態で録音操作子を操作不可能とな
すいわゆる後追い録音を防止するとともに、巻戻
し及び早送り操作子が両方共操作されることを防
止し得る極めて良好なテープレコーダの操作制御
機構を提供することを目的とする。
以下、この考案の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。第1図及び第2図はこの発
明が適用されたテープレコーダのユニツト化され
た操作部を示すもので、まずこの操作部の概要に
ついて簡単に説明する。すなわち、図中11乃至
16はそれぞれ停止操作子、録音操作子、巻戻し
操作子、再生操作子、早送り操作子及びポーズ
(一時停止)操作子である。これら各操作子11
乃至16は、それぞれ図中矢印A,B方向に移動
自在に配設されている。そして、上記各操作子1
1乃至16のうち、録音、巻戻し、再生及び早送
り操作子12乃至15は、それぞれ矢印A方向に
押圧操作した操作位置でロツクされるよになされ
ている。また、上記録音、巻戻し、再生及び早送
り操作子12乃至15の操作位置でのロツクは、
停止操作子11を矢印A方向に押圧操作すること
により解除されるようになつている。なお、この
停止操作子11は、操作位置でロツクされないも
のである。また、上記ポーズ操作子16は、矢印
A方向に押圧操作した操作位置でロツクされ、該
ロツク位置から再び矢印A方向に若干押圧すると
ロツクが解除されて矢印B方向に戻され元の位置
に復帰する如くした、周知のプツシユプツシユ式
の操作形態をとるものである。
そして、上記停止、録音、巻戻し、再生、早送
り及び停止操作子11乃至16は、それぞれ第2
図に示すようにスプリング17乃至22によつて
非操作方向つまり矢印B方向に付勢されている。
ここで、このスプリング17乃至22にはあまり
付勢力の強くないものが用いられており、また上
記録音、巻戻し、再生及び早送り操作子12乃至
15は押圧操作されたとき詳細を後述するがロツ
クレバー、プツシユレバー及びギヤロツクレバー
等を所定位置に移動させるだけのもので、テープ
レコーダ機構部のヘツドシヤーシや巻戻しまたは
早送りアイドラ等を所定の動作位置に移動させる
操作スライダを直接操作するものではないので、
極めて軽く容易に操作することができるようにな
つている。
また、上記停止操作子11も、録音、巻戻し、
再生及び早送り操作子12乃至15の各操作位置
でのロツクを解除するのみで、直接操作スライダ
を所定の動作位置から元の状態に復帰させるもの
ではないので、その操作を極めて軽くし得るもの
である。さらに、ポーズ操作子16においても、
ロツクレバー、プツシユレバー及びギヤロツクレ
バー等を所定位置に移動させるだけのもので、テ
ープレコーダ機構部の再生アイドラやピンチロー
ラ等を移動させるポーズ用操作スライダを直接操
作するものではないので、軽く容易に操作するこ
とができるようになつている。
すなわち、上記停止、録音、巻戻し、再生、早
送り及びポーズ操作子11乃至16は、それぞれ
テープレコーダの複数種類の動作状態及び停止状
態のうち所望の状態を選択設定するもので、直接
テープレコーダを動作または停止状態にするもの
ではない。
第3図はこのような操作部の具体的な構成を示
すものである。すなわち、上記各操作子11乃至
16は、それぞれ操作部材23乃至28の一端部
に取着されている。そして、これら各操作部材2
3乃至28は、その一端部が取付基体29に形成
された各透孔291乃至296にそれぞれ挿通さ
れて、矢印A,B方向に移動自在に支持されてい
る。また、上記取付基体29には保持板30が、
捩子31,31,31によつて取着されている。
この保持板30には、後述する保護スライダ32
が、ねじ33,33によつて長手方向摺動自在に
支持されている。
また、上記取付基体29の両端部及び背面側に
は、このユニツト化された操作部をテープレコー
ダ機構部に取付けるための取付具34乃至36
が、ねじ37,37,37によつてそれぞれ取着
されている。さらに、この取付基体29の図中右
端部には、スイツチ38の取付けられた支持具3
9が取着されている。
ここで、上記各操作部材23乃至28の各他端
部には、それぞれ該操作部材23乃至28の長手
方向に延びる長孔部231乃至281が形成され
ている。そして、この各長孔部231乃至281
には、軸40が貫通し、該軸40はその両端部が
上記取付具34,35に形成された透孔341,
351にそれぞれ嵌着されて支持されている。ま
た、この軸40は、操作部材23を除く他の操作
部材24乃至28を跨ぐように形成されたギヤロ
ツクレバー41の両端部に設けられる脚部41
1,412の透孔413,414を挿通し、ギヤ
ロツクレバー41を回動自在に支持している。こ
のギヤロツクレバー41の略中央部には、外方に
向けてギヤロツクピン415が突設されている。
また、ギヤロツクレバー41の図中右端部には、
上記スイツチ38と係合しギヤロツクレバー41
の回動に応じてスイツチ38をオン、オフし得る
突出片416が形成されている。
ここにおいて、操作部材23を除く他の操作部
材24乃至28には、前記ロツクレバー及びプツ
シユレバー等が設けられている。第4図はこのロ
ツクレバー及びプツシユレバーの取付状態を示す
もので、ここでは再生操作子14の取着された操
作部材26についてのみ説明し、他の操作部材2
4,25,27,28については同様な構成であ
るので、その説明は省略する。
すなわち、操作部材26は、その略中央部から
再生操作子14の取着されていない他端部方向
が、2板の側板262,263(第4図では一方
の側板262のみ図示)を互いに並設するように
形成されている。そして、両側板262,263
は、その図中上端中央部と他端部とを、連結部2
64,265によつて連結されている。ここで、
上記操作部材26の略中央部で、かつ2板の側板
262,263間には、ロツクレバー42が図中
矢印C,D方向に回動自在に軸43によつて支持
されている。このロツクレバー42は、略コ字状
に形成され、その基端部421を操作部材26の
図中下方に突出させ、互いに対向する二片の先端
部を操作部材26の図中上方に突出させるように
して支持されているものである。また、ロツクレ
バー42の互いに対向する二片のうちの一片先端
部には、段部422が形成されている。さらに、
上記ロツクレバー42の基端部421と取付基体
29との間には、前述したスプリング21が係着
されており、ロツクレバー42を矢印C方向に回
動させるように付勢しているとともに、同時に操
作部材26を矢印B方向に付勢している。
また、上記ロツクレバー42と前記連結部26
4との間には、再生用操作スライダ44が介在さ
れている。この再生用操作スライダ44は、テー
プレコーダ機構部の例えばメインシヤーシ49等
に図中上下方向にスライド自在に支持されてお
り、図中上方にスライドされたとき図示しないヘ
ツドシヤーシや再生アイドラ等をテープ再生状態
に対応した位置に移動させるものである。そし
て、上記再生用操作スライダ44の図中下部に
は、切欠部441が形成されている。また、この
再生用操作スライダ44の切欠部441の図中上
部には、前記ロツクレバー42の段部422と対
応する位置に係合孔442が形成されている。
ここで、上記再生用操作スライダ44の切欠部
441には、前記プツシユレバー45の一端部が
介入され、該一端部の先端は前記ロツクレバー4
2の軸43に対向している。このプツシユレバー
45は、その略中央部を、前記操作部材26の両
側板262,263間で角部に前記軸40が挿通
されて回動自在に支持された略L字状の伝達レバ
ー46の一端部461に軸47によつて図中矢印
E,F方向に回動自在に支持されている。また、
上記伝達レバー46の他端部462は、前記ギヤ
ロツクレバー41の図中下端と対向している。こ
こで、上記プツシユレバー45の他端部には、後
述する駆動スライダが当接される係合部451が
形成されている。さらに、ロツクレバー45の図
中下端部に形成された係止部452と取付基体2
9に形成された係止部297との間にスプリング
48が係着されることにより、プツシユレバー4
5が軸47を中心として矢印F方向に付勢される
とともに、伝達レバー46が軸40を中心として
図中反時計方向に付勢されている。
ここにおいて、再生操作子14の取着された操
作部材26には、そのロツクレバー42と連結部
264との間に、再生用操作スライダ44が介在
されるが、他の録音、巻戻し、早送り及びポーズ
操作子12,13,15,16の取着された各操
作部材24,25,27,28に設けられる各ロ
ツクレバーと連結部との間には、それぞれ録音、
巻戻し、早送り及びポーズ用操作スライダが介在
されているものである。
このような状態で、前記ギヤロツクレバー41
のギヤロツクピン415は、テープレコーダ機構
部の前記メインシヤーシ49に回転軸50を中心
に回転自在に支持されたカムギヤ51の所定部に
形成される透孔511内に介入している。このカ
ムギヤ51は第5図に示すように一部に切欠部5
12が形成されている。そして、このカムギヤ5
1の切欠部512と対応する位置には、前記メイ
ンシヤーシ49に回転自在に支持されたフライホ
イール52の回転軸53に嵌着されたギヤ54が
設けられている。また、上記フライホイール52
の回転軸53は延設されてキヤプスタンとなされ
ているものである。さらに、上記フライホイール
52にはモータ55の回転力がベルト56を介し
て伝達されるようになつている。
ここで、上記カムギヤ51は、その切欠部51
2がギヤ54と対向位置にあるとき、その透孔5
11内に前記ギヤロツクレバー41のギヤロツク
ピン415が介入されるものである。また、カム
ギヤ51は、その切欠部512がギヤ54と対向
位置にあるとき、後述するスプリングの作用で図
中矢印G方向に回転するように付勢されている
が、ギヤロツクピン415がカムギヤ51の透孔
511内に介入されているので、該カムギヤ51
の回転は阻止され、カムギヤ51とギヤ54とは
噛合しないようになされている。
さらに、上記ギヤロツクレバー41は、該ギヤ
ロツクレバー41と前記メインシヤーシ49との
間に係着されたスプリング57によつて、そのギ
ヤロツクピン415がカムギヤ51の透孔511
内に介入する方向に付勢されている。
ここで、上記カムギヤ51には第6図に示すよ
うなカム513が形成されている。このカム51
3は図示の如く略半円形状に形成されているが、
その円弧部分のうち回転軸50よりも図中左側の
部分は立ち上がりの急な盛り上がるように湾曲し
ており、回転軸50よりも図中左側の部分は、立
ち上がりがゆるやかになるように湾曲している。
そして、上記カム513は、カムギヤ51の切欠
部512がギヤ54と対向する位置、つまり前記
ギヤロツクレバー41のギヤロツクピン415が
カムギヤ51の透孔511内に介入している状態
で、その偏平部514が、略L字状に形成されそ
の角部を回動軸58によつて前記メインシヤーシ
49に回動自在に支持されてなる駆動レバー59
の一方部と対向するようになされている。
また、上記駆動レバー59の一方部の側部に
は、板ばね60が先端部方向に延設されている。
この板ばね60は、その先端部が、駆動レバー5
9の一方部先端に形成された略U字状の係止部5
91に係止されている。また、上記駆動レバー5
9の他方部先端は、後述するスイツチ61と係合
しており、該駆動レバー59の回動に応じてオ
ン、オフさせるようになつている。
ここで、上記駆動レバー59の板ばね60は、
略L字状に形成された前記駆動スライダ62の一
方部に対向設置されている。この駆動スライダ6
2は、その所定位置にたて方向に長く形成された
長孔621,622に、それぞれねじ63,63
が挿通して前記メインシヤーシ49に螺着される
ことにより、メインシヤーシ49に対して図中上
下方向にスライド自在に支持されている。また、
上記駆動スライダ62の他方部と駆動レバー59
の一方部との間には、スプリング64が係着され
ており、駆動スライダ62を基準とすれば、駆動
レバー59は図中時計方向に付勢されていること
になる。このとき、駆動レバー59は上記カム5
13の偏平部514と係合しており、その図中時
計方向への回動は、駆動レバー59の一方部が駆
動スライダ62の他方部に形成された延出部62
3に当接するまでとなされており、カムギヤ51
に矢印G方向の回転力を与えている。また、この
駆動スライダ62は、図示しないスプリングによ
つて図中上方へ付勢されている。
上記のような構成において、以下その動作を説
明する。まず、第7図に示すように、再生操作子
14を矢印A方向へ押圧操作する。すると、操作
部材26も同方向に移動し後述するロツク機構に
より操作位置でロツクされるとともに該操作部材
26に軸43を介して支持されるロツクレバー4
2は、その段部422が再生用操作スライダ44
の壁面に当接されることにより、スプリング21
の付勢力に抗して矢印D方向に回動される。すな
わち、逆に言えばこのときロツクレバー42の段
部422は、再生操作スライダ44の壁面に、ス
プリング21の付勢力で押圧されることになる。
また、操作部材26が矢印A方向に移動される
と、軸43がプツシユレバー45の一端部と当接
い、該プツシユレバー45がスプリング48の付
勢力に抗して同じく矢印A方向に移動される。こ
のとき、プツシユレバー45の係合部451が駆
動スライダ62の図中真下に到達する。すると、
このプツシユレバー45に軸47を介して一端部
461が回動自在に支持された伝達レバー46
が、軸40を中心として図中時計方向に回動され
る。このとき、伝達レバー46の他端部462
が、ギヤロツクレバー41の図中下端と当接し、
該ギヤロツクレバー41が図中反時計方向に回動
される。このため、ギヤロツクピン415がカム
ギヤ51の透孔511から離脱される。
すると、先に述べたように、カムギヤ51は通
常スプリング64によつて第6図矢印G方向に回
動付勢されており、その回動はカムギヤ51の透
孔511にギヤロツクピン415が介入されるこ
とにより阻止されているものであるから、ギヤロ
ツクピン415が透孔511から離脱されると、
カムギヤ51は矢印G方向に回動され、ギヤ54
と噛合する。ここで、モータ55は常時第6図中
矢印H方向に回転しており、該モータ55とベル
ト56を介して回転力伝達可能に連結されたフラ
イホイール52及びギヤ54も同方向に回転して
いる。このため、ギヤ54と噛合されたカムギヤ
51は、第8図に示すように矢印G方向に回転を
続ける。
このとき、カムギヤ51の回転により、カム5
13も回転し、その円弧部分が駆動レバー59の
一方部に当接し、湾曲されたふくらみの部分によ
つて駆動レバー59を回動軸58を中心として図
中反時計方向へ回動させる。そして、駆動レバー
59に設けられる板ばね60が、駆動スライダ6
2の一方部に形成された突部624に当接し、駆
動スライダ62が図中下方にスライドされる。す
ると、第9図に示すように駆動スライダ62がプ
ツシユレバー45の係合部451と当接し、該プ
ツシユレバー45を軸47を中心として図中矢印
F方向に回動させる。このため、プツシユレバー
45の他端部は、軸43から離れ、再生用操作ス
ライダ44の切欠部441と係合し、該再生用操
作スライダ44を図中上方に押し上げる。
そして、再生用操作スライダ44が所定の操作
位置まで到達すると、その位置より図中上方には
移動しなくなるので、プツシユレバー45も回動
しなくなる。ところが、駆動レバー59の回動ス
トロークは余裕をもつて長めに設定されるので、
プツシユレバー45の回動が止まり駆動スライダ
62の移動が停止されても、駆動レバー59は第
8図中時計方向に回動される。このとき、駆動レ
バー59のオーバーストローク分は、板ばね60
によつて吸収されるものである。
ここで、プツシユレバー45の一端部が軸43
から離れても、駆動スライダ62がプツシユレバ
ー45の係合部451近傍に形成された保持部4
53に保持されるので、スプリング48の付勢力
により、プツシユレバー45と駆動スライダ62
とが不用意に離脱することはない。また、カムギ
ヤ51の回転中は、ギヤロツクピン415がカム
ギヤ51の透孔511のない部分に、前記スプリ
ング57(第5図参照)によつて押圧されてい
る。
そして、先に述べたように、再生用操作スライ
ダ44が図中上方に押し上げられると、ヘツドシ
ヤーシや再生アイドラ等がテープ再生状態に対応
した位置に移動され、ここに再生動作が行なわれ
るものである。ここで、再生用操作スライダ44
が図中上方にスライドされると、該再生用操作ス
ライダ44に形成された係合孔442が、ロツク
レバー42の段部422に対応する位置に到達す
る。すると、ロツクレバー42はその段部422
が再生用操作スライダ44の壁面に押圧されてい
るため、該段部422が再生用操作スライダ44
の係合孔422内に介入され、再生用操作スライ
ダ44を押し上げられた位置で保持する。そし
て、カムギヤ51が1回転し、その切欠部512
がギヤ54と対向する位置に到達すると、再びカ
ム513の偏平部514が駆動レバー59の一方
部と対応する位置となる。このとき、駆動スライ
ダ62は前記スプリングの作用で第8図中上方に
スライドされ、同時にカムギヤ51の透孔511
がギヤロツクピン415に対応する位置までくる
ので、第10図に示すようにギヤロツク415が
透孔511内に介入され、カムギヤ51の回転が
阻止される。さらに、駆動スライダ62がプツシ
ユレバー45の係合部451から離れるので、プ
ツシユレバー45がスプリング48の付勢力で引
かれて伝達レバー46を軸40を中心として図中
反時計方向に回動させた位置に移動される。この
ため、プツシユレバー45は、その係合部451
が駆動スライダ62の移動経路外に位置される。
そして、再生用操作スライダ44がロツクレバー
42の段部422によつて押し上げられた位置で
ロツクされ、テープ再生動作が保持されるもので
ある。
また、上記の動作は、他の録音、巻戻し、早送
り及びポーズ操作子12,13,15,16につ
いても同様に説明することができ、操作時に各操
作子12,13,15,16に対応するプツシユ
レバーを駆動スライダ62と係合させ得る位置ま
で移動させ、ギヤロツクレバー41のギヤロツク
ピン415をカムギヤ51の透孔511から離脱
させるとともに、各操作スライダ(録音用、巻戻
し用、早送り用及びポーズ用操作スライダ)をそ
れぞれ移動させ、その位置でロツクさせるように
なつているものである。
ここで、第10図に示したように、再生操作子
14が操作された状態では、プツシユレバー45
の一端部がスプリング48の作用で再生用操作ス
ライダ44の切欠部441内を挿通されるため、
該プツシユレバー45の係合部451が駆動スラ
イダ62の移動経路外に位置される。このため、
上記のような再生状態で早送り再生(キユー)及
び巻戻し再生(レビユー)をなさんとして早送り
及び巻戻し操作子15,13を操作した場合、該
早送り及び巻戻し操作子15,13が取着されて
いる操作部材27,25の移動に連動してギヤロ
ツクレバー41のギヤロツクピン415がカムギ
ヤ51の透孔511から離脱され、以下前述の如
く駆動スライダ62が第10図中下方に移動され
ることになるが、該駆動スライダ62はプツシユ
レバー45とは係合せず、上記操作部材27,2
5に設けられるプツシユレバーの係合部と係合
し、そのプツシユレバーを回動させて、前記早送
り及び巻戻し用操作スライダが操作され、ここに
キユー及びレビユーがなされるものである。
したがつて、駆動スライダ62は操作部材2
7,25のプツシユレバーと係合して早送り及び
巻戻し操作スライダを操作するだけで、再生操作
子14に対応するプツシユレバー45とは係合し
ないので、駆動スライダ62の移動力つまりカム
ギヤ51の回転に不要な負荷がかかることを防止
することができ、ひいてはモータ55の負荷を軽
減させることができ、電力消費も少なくて済み、
電池使用のテープレコーダに好適するものであ
る。また、キユー及びレビユーに限らず、再生操
作子14が操作されている状態でポーズ操作子1
6を操作した場合にも同様で、駆動スライダ62
はポーズ操作子16の取着された操作部材28の
プツシユレバーとのみ係合し、前記ポーズ用操作
スライダが操作される。要するに、いずれかの操
作子12乃至16が先行して操作されている状態
で、他の操作子12乃至16を操作するいわゆる
後追い操作を行なう場合、先行して操作された操
作子12乃至16に対応するプツシユレバーは駆
動スライダ62の移動経路外に位置して、後から
操作された操作子12乃至16に対応するプツシ
ユレバーのみが駆動スライダ62と係合し得るよ
うになされているものである。よつて、後追い操
作時にもモータ55は1個のプツシユレバーをの
み移動させ得るので、不要に負荷を与えずに済む
ものである。
以上のような構成となされたテープレコーダに
おいて、この考案の特徴とする部分について説明
する。すなわち、前記保護スライダ32は第11
図aに示すように、録音、巻戻し、再生及び早送
り操作子12乃至15が取着された各操作部材2
4乃至27に略直交するように、その両端部に長
手方向に沿つて形成された長孔321,321に
前記ねじ33,33が挿通されて、前記保持板3
0(第3図参照)に螺着され、長手方向摺動自在
に支持されている。また、上記保護スライダ32
は、その一端部に形成された透孔322と保持板
30に突設されたピン301との間に、スプリン
グ71が係着されることにより、図中右方向に付
勢されている。
ここで、上記各操作部材24乃至27には、ピ
ン721乃至724がそれぞれ突設されている。
そして、上記保護スライダ32のうち操作部材2
4のピン721と対応する端部には、保護スライ
ダ32が図中左方向にスライドされた状態で上記
ピン721の図中上方に位置し、操作部材24の
矢印A方向の操作を阻止する段部323が形成さ
れている。また、保護スライダ32のうち操作部
材27のピン724と対応する端部には、上記ピ
ン724と係合し操作部材27を矢印A方向に操
作した状態で保護スライダ32を図中左方向にス
ライドさせ得る傾斜部324が形成されている。
さらに、保護スライダ32のうち操作部材25,
26のピン722,723とそれぞれ対応する部
分には、略四角形状の透孔325,326が形成
されており、該透孔325,326に上記ピン7
22,723がそれぞれ遊嵌されている。ここ
で、上記透孔325,326の各図中左端部に
は、ピン722,723とそれぞれ係合し、操作
部材25,26を矢印A方向に操作した状態で保
護スライダ32を図中左方向にスライドさせ得る
傾斜部327,328がそれぞれ形成されてい
る。また、上記透孔325の図中右端部には、保
護スライダ32が図中左方向にスライドされた状
態で上記ピン722の図中上方に位置し、操作部
材25の矢印A方向の操作を阻止する段部329
が形成されている。
そして、今再生操作子14を操作したとする
と、操作部材26は矢印A方向にスライドされ
る。すると、第11図bに示すように、操作部材
26のピン723が、保護スライダ32の透孔3
26に形成された傾斜部328を押圧し、保護ス
ライダ32を図中左方向にスライドさせる。この
ため、保護スライダ32の段部323が操作部材
24のピン721の図中上方に位置し、録音操作
子12を操作しようとしても、操作部材24のピ
ン721が保護スライダ32の段部323に当接
し、操作不可能になされる。
また、各操作部材24乃至27が全て非操作位
置にある状態で、巻戻し操作子13を操作したと
すると、操作部材25は矢印A方向にスライドさ
れる。すると、同じく第11図bに示すように、
操作部材25のピン722が、同図中点線で示す
位置に移動され、該ピン722が保護スライダ3
2の透孔325に形成された傾斜部327を押圧
し、保護スライダ32を図中左方向にスライドさ
せる。このため、保護スライダ32の段部323
が操作部材24のピン721の図中上方に位置
し、録音操作子12が操作不可能となされる。
さらに。各操作部材24乃至27が全て非操作
位置にある状態で、早送り操作子15を操作した
とすると、操作部材27は矢印A方向にスライド
される。すると、第11図cに示すように、操作
部材27のピン724が保護スライダ32の傾斜
部を324を押圧し、保護スライダ32を図中左
方向にスライドさせる。このため、保護スライダ
32の段部323が操作部材24のピン721の
図中上方に位置し、録音操作子12が操作不可能
となされる。
すなわち、巻戻し、再生及び早送り操作子13
乃至15が先行して操作されている状態では、録
音操作子12を操作不可能となし、いわゆる後追
い録音を防止することができるものである。
また、第11図cに示すように、操作部材27
が操作位置にある状態では、保護スライダ32の
透孔325に形成された段部329が、操作部材
25のピン722の図中上方に位置する。このた
め、巻戻し操作子13を操作しようとしても、操
作部材25のピン722が保護スライダ32の段
部329に当接し、操作不可能になされる。さら
に、第11図bに示すように、操作部材25が操
作位置にある状態では、そのピン722が図中点
線で示す位置となり、保護スライダ32の透孔3
25の図中右端部と対向する。このため、早送り
操作子15を操作して、操作部材27のピン72
4が保護スライダ32の傾斜部324を押圧し該
保護スライダ32を図中左方向にスライドさせよ
うとしても、操作部材25のピン722が保護ス
ライダ32の透孔325の図中右端部に当接され
るため、保護スライダ32は移動されない。よつ
て、早送り操作子15は操作不可能になされる。
すなわち、巻戻し及び早送り操作子13,15
は、どちらか一方しか操作することができないよ
うになさており、誤動作を防し得るものである。
また、操作部材26が操作位置にある状態で
は、そのピン723と保護スライダ32の透孔3
26の図中右端部との間に距離が設けられている
ので、保護スライダ32は該位置からさらに図中
左方向に移動可能となされている。このため、再
生操作子14が操作された状態で、後から巻戻し
または早送り操作子13,15を操作することが
でき、レビユーやキユー動作を行わせることにつ
いては、何ら支障のないものである。
したがつて、上記実施例のような構成によれ
ば、一枚の保護スライダ32を用いて、後追い録
音の防止及び巻戻し、早送り操作子13,15の
両操作の防止を行ない得るようにしたので、構成
が極めて簡易であり、レビユーやキユーも何ら支
障なく行なうことができるものである。また、も
し巻戻し、早送り操作子13,15が共に操作さ
れてしまうと、該巻戻し及び早送り操作子13,
15に各対応するプツシユレバーが共に駆動スラ
イダ62と係合する位置に移動されてしまい、駆
動スライダ62は両プツシユレバーを回動させる
ことになり、モータ55に大きな負荷が加わると
いう不都合がある。ところが、上記のように巻戻
し及び早送り操作子13,15の両操作を防止し
得るようにしたので、駆動スライダ62は巻戻し
及び早送り操作子13,15のうち操作されたど
ちらか一方の操作子13または15に対応するプ
ツシユレバーを回動させればよく、モータ55に
大きな負荷が加わることはないものである。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
したがつて、以上詳述したようにこの考案によ
れば、録音以外のテープ走行用操作子が先行して
操作されている状態で録音操作子を操作不可能と
なすいわゆる後追い録音を防止するとともに、巻
戻し及び早送り操作子が両方共操作されることを
防止し得る極めて良好なテープレコーダの操作制
御機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれソフトタツチ操作
機構のユニツト化された操作部の外観を示す斜視
図、第3図は同操作部の全体的な構成を示す分解
斜視図、第4図は同操作部の詳細な構成を示す側
面図、第5図は同操作部とカムギヤとの関係を示
す斜視図、第6図は同カムギヤと駆動スライダと
の関係を示す平面図、第7図乃至第10図はそれ
ぞれ第1図乃至第6図に示したソフトタツチ操作
機構の動作説明図、第11図a乃至cはそれぞれ
この考案に係るテープレコーダの操作制御機構の
一実施例を示す説明図である。 11……停止操作子、12……録音操作子、1
3……巻戻し操作子、14……再生操作子、15
……早送り操作子、16……ポーズ操作子、17
乃至22……スプリング、23乃至28……操作
部材、29……取付基体、30……保持板、31
……ねじ、32……保護スライダ、33……ね
じ、34乃至36……取付具、37……ねじ、3
8……スイツチ、39……支持具、40……軸、
41……ギヤロツクレバー、42……ロツクレバ
ー、43……軸、44……再生用操作スライダ、
45……プツシユレバー、46……伝達レバー、
47……軸、48……スプリング、49……メイ
ンシヤーシ、50……回転軸、51……カムギ
ヤ、52……フライホイール、53……回転軸ヽ
54……ギヤ、55……モータ、56……ベル
ト、57……スプリング、58……回転軸、59
……駆動レバー、60……板ばね、61……スイ
ツチ、62……駆動スライダ、63……ねじ、6
4……スプリング、71……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 録音、再生、早送り及び巻戻し操作部材の操作
    方向に略直交する方向にスライド自在に設けられ
    た制御部材を備え、該制御部材に対して、前記再
    生操作部材に設けられた係合突部と対向され前記
    再生操作部材の操作状態で該係合突部が係合され
    て前記制御部材を一方向にスライドさせる第1の
    カム部と、前記早送り操作部材に設けられた係合
    突部と対向され前記早送り操作部材の操作状態で
    該係合突部が係合されて前記制御部材を一方向に
    スライドさせる第2のカム部と、前記巻戻し操作
    部材に設けられた係合突部と対向され前記巻戻し
    操作部材の操作状態で該係合突部が係合されて前
    記制御部材を一方向にスライドさせる第3のカム
    部と、前記再生、早送り及び巻戻し操作部材の非
    操作状態で前記録音操作部材に設けられた係合突
    部の移動経路外に位置し前記再生、早送り及び巻
    戻し操作部材の操作状態で前記制御部材が一方向
    に移動されることにより前記録音操作部材の係合
    突部の移動経路上に位置して該録音操作部材の操
    作を阻止する第1の係止部と、前記再生、早送り
    及び巻戻し操作部材の非操作状態で前記巻戻し操
    作部材に設けられた係合突部の移動経路外に位置
    し前記早送り操作部材の操作状態で前記制御部材
    が一方向に移動されることにより前記巻戻し操作
    部材の係合突部の移動経路上に位置して該巻戻し
    操作部材の操作を阻止する第2の係止部と、前記
    巻戻し操作部材の操作状態で該巻戻し操作部材に
    設けられた係合突部に対向して前記制御部材の移
    動を阻止することにより前記早送り操作部材の操
    作を阻止する第3の係止部とを形成してなること
    を特徴とするテープレコーダの操作制御機構。
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