JPH0633549Y2 - カセツト式テ−プレコ−ダ−の動作切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、カセットテープを使用するカセット式テープ
レコーダーに関し、特に電動機の回転力を利用して動作
切換を行なうように構成されたカセット式テープレコー
ダーの動作切換装置に係る。

（ロ）従来の技術 カセットと呼ばれる容器内に磁気テープが収納されてい
るカセットテープを使用するカセット式テープレコーダ
ーが普及しているが、斯かるテープレコーダーの磁気ヘ
ッドは、再生動作時停止位置より磁気テープと接触する
再生位置に変位するように構成されている。また、カセ
ット式テープレコーダーの動作切換装置は、切換操作釦
への押圧力によって駆動機構の切換及び磁気ヘッドの再
生位置への変位動作を行なうようにした機械式のものと
プランジャーの吸引力を利用して切換えるようにした電
子式のものとがあるが、最近では電動機の回転力を利用
して切換えるようにしたものが普及している。斯かる電
動機の回転力を利用して磁気ヘッドの再生位置への変位
動作を行なうようにした技術としては、例えば実開昭58
−62461号公報に開示されたものがある。また、最近同
一のキャビネット内に２つのテープレコーダーが組込ま
れている所謂ダブルカセット式テープレコーダーが普及
している。斯かるカセット式テープレコーダーは、磁気
テープが終端まで走行するとリール軸の回転停止等を検
出することによって停止状態に切換える所謂自動停止装
置を備えている。斯かる自動停止装置を利用して第１テ
ープレコーダーの再生動作が終了すると第２テープレコ
ーダーの再生動作を開始させ、第２テープレコーダーの
再生動作が終了すると第１テープレコーダーの再生動作
を開始させるという連続再生機能を備えたカセット式テ
ープレコーダーが普及しているが、斯かる連続再生動作
を電動機の回転動作を制御することによって行なうよう
にした技術として実開昭58−159654号公報に開示された
ものがある。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 電動機の回転力を利用して磁気ヘッドの再生動作位置へ
の変位動作を行なうように構成されたカセット式テープ
レコーダーに電動機の回転動作を制御することによって
連続再生動作を行なう機能を組込むと次のような問題が
ある。第１のカセット式テープレコーダーが再生動作状
態にあるときに第２のカセット式テープレコーダーの再
生操作をすると第２のカセット式テープレコーダーに設
けられている再生用操作レバーが動作位置にロックされ
ると共にトリガー動作が行なわれて駆動歯車と切換歯車
とが噛合った状態になる。しかしながら第２のカセット
式テープレコーダーに組込まれている電動機は第１のカ
セット式テープレコーダーの再生動作が終了するまで回
転駆動されないため磁気ヘッドは再生動作位置に駆動変
位せしめられることはない。斯かる状態において、第２
のカセット式テープレコーダーの停止操作を行なうと再
生用操作レバーの動作位置におけるロックが解除され、
該再生用操作レバーは非動作位置に復帰せしめられるが
駆動歯車と切換歯車とは噛合った状態にある。従って、
斯かる状態において電動機が回転を開始すると前記切換
歯車の回転によって磁気ヘッドが再生動作位置に変位せ
しめられた後停止位置に復帰するという誤動作が行なわ
れることになる。本考案は、斯かる点を改良した動作切
換装置を提供しようとするものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案の動作切換装置は、電動機により回転駆動せしめ
られる駆動歯車と、再生操作により非動作位置より動作
位置に変位すると共にロック機構によって動作位置にロ
ック保持される再生用操作レバーと、該再生用操作レバ
ーの動作位置への変位により非トリガー位置よりトリガ
ー位置に変位せしめられると共に該再生用操作レバーが
動作位置にあるときトリガー位置に保持されるトリガー
制御部材と、該トリガー制御部材を非トリガー位置方向
へ付勢するスプリングと、前記トリガー制御部材に形成
されている制御ピンによって噛合動作が制御されると共
に該トリガー制御部材のトリガー位置への変位時前記駆
動歯車と噛合する位置に回転変位し、且つ該駆動歯車の
回転力によって所定の位置まで回転する切換歯車と、該
切換歯車と一体的に回転するべく該切換歯車に形成され
ていると共に磁気ヘッドが載置されている摺動基板を再
生位置に変位せしめる切換用カムとより構成されてい
る。

（ホ）作用 本考案は、電動機への電源供給が断たれた状態における
再生操作によって切換歯車と駆動歯車とが噛合った状態
にあるとき停止操作を行なうとトリガー制御部材の非ト
リガー位置への復帰動作によって切換歯車と駆動歯車と
の噛合を解除するようにしたものである。

（ヘ）実施例 図面は、何れも本考案の動作切換装置に関し、第１図は
停止状態を示す平面図、第２図は再生操作が行なわれた
状態を示す平面図、第３図は再生状態を示す平面図であ
る。図において、（１）は固定基板（２）に矢印（Ａ）
及び（Ｂ）方向への変位を可能に取付けられていると共
に再生操作によって動作位置である矢印（Ａ）方向へ変
位せしめられる再生用操作レバーであり、スプリング
（３）によって非動作位置である矢印（Ｂ）方向へ付勢
されていると共に押圧用ボス（４）及びロック部（５）
が形成されている。（６）は固定基板（２）に矢印
（Ｃ）及び（Ｄ）方向への変位を可能に取付けられてい
ると共にスプリング（７）によってロック位置である矢
印（Ｄ）方向へ付勢されているロック板であり、前記再
生用操作レバー（１）に形成されているロック部（５）
と係合し該再生用操作レバー（１）を動作位置にロック
保持するロック片（８）が形成されていると共に停止操
作によって非ロック位置である矢印（Ｃ）方向へ変位せ
しめられるように構成されている。（９）は固定基板
（２）に軸（10）によってトリガー位置と非トリガー位
置との間を回動変位可能に取付けられていると共にスプ
リング（11）によって非トリガー位置である反時計方向
に回動付勢されているトリガー制御部材であり、制御ピ
ン（12）及び切換ピン（13）が形成されていると共に前
記再生用操作レバー（１）の動作位置への変位時該操作
レバー（１）に形成されている押圧用ボス（４）によっ
て押圧される当接片（14）が形成されている。（15）は
電動機（図示せず）によって反時計方向に回転駆動され
る駆動歯車、（16）は再生動作状態への切換動作時前記
駆動歯車（15）に噛合って時計方向に回転駆動されると
共にテープレコーダーを再生状態に切換える切換歯車で
あり、その歯の一部には欠歯部（17）が設けられてい
る。（18）は前記切換歯車（16）と一体的に回転するべ
くその上面（図において）に形成されていると共に前記
トリガー制御部材（９）に形成されている制御ピン（1
2）との協働によって該切換歯車（16）の駆動歯車（1
5）との噛合動作を制御する制御溝である。（19）は前
記切換歯車（16）と一体的に回転するべくその下面（図
において）に形成されている切換用カムであり、図示し
た如く回転軸（20）を中心として径が変化するようにさ
れている。（21）は磁気ヘッド（図示せず）が載置され
ている摺動基板（図示せず）に連結されている連結ピン
であり、前記摺動基板の矢印（Ｂ）方向への復帰力によ
って矢印（Ｂ）方向へ付勢されていると共に前記切換歯
車（16）に形成されている切換用カム（19）の回転に伴
なって矢印（Ａ）方向への押圧変位力を受けるように関
係付けられている。（22）は固定基板（２）に固定され
ていると共に電動機への電源供給を制御するスイッチで
あり、前記トリガー制御部材（９）がトリガー位置にあ
るとき該トリガー制御部材（９）に形成されている切換
ピン（13）によって閉成されるように構成されている。
斯かる構成において、切換歯車（16）は第１図に示した
状態にあるとき連結ピン（21）の矢印（Ｂ）方向への付
勢力によって時計方向即ち駆動歯車（15）と噛合う方向
に回動付勢された状態にある。また、電動機への電源供
給が断たれた状態における再生操作によってトリガー制
御部材（９）がトリガー位置に変位すると切換歯車（1
6）と駆動歯車（15）とが噛合った状態になるが、停止
操作によってトリガー制御部材（９）が非トリガー位置
に回動変位するとその回動復帰力によって切換歯車（1
6）が反時計方向に回動変位せしめられて駆動歯車（1
5）との噛合が解除されるように制御ピン（12）と制御
溝（18）とは関係付けられている。以上の如く本考案の
動作切換装置は構成されており、次に動作について説明
する。

第１図に示した状態は停止状態であり、再生用操作レバ
ー（１）は非動作位置にある。また、再生用操作レバー
（１）が非動作位置にあるとき該再生用操作レバー
（１）によって動作位置が制御されるトリガー制御部材
（９）は図示した非トリガー位置にある。該トリガー制
御部材（９）が非トリガー位置にあるとき該トリガー制
御部材（９）に形成されている制御ピン（12）が切換歯
車（16）に形成されている制御溝（18）を構成する第１
規制部（18a）と当接し、該切換歯車（16）の時計方向
への回転変位即ち駆動歯車（15）と噛合う位置への回転
変位動作を阻止する状態にある。まず、電動機への電源
供給が行なわれる状態にあるときに再生操作を行なう場
合について説明する。使用者が再生操作をすると再生用
操作レバー（１）がスプリング（３）の付勢力に抗して
動作位置である矢印（Ａ）方向へ変位せしめられると共
にロック板（６）に形成されているロック片（８）と該
再生用操作レバー（１）に設けられているロック部
（５）との係合によって該再生用操作レバー（１）は第
２図に示した動作位置にロック保持される。前記再生用
操作レバー（１）が動作位置に変位すると該操作レバー
（１）に形成されている押圧用ボス（４）がトリガー制
御部材（９）に形成されている当接片（14）に当接して
押圧するため該トリガー制御部材（９）はスプリング
（11）の付勢力に抗して第２図に示すトリガー位置に回
動変位せしめられる。前記トリガー制御部材（９）がト
リガー位置に変位すると該トリガー制御部材（９）に形
成されている制御ピン（12）と制御溝（18）に設けられ
ている第１規制部（18a）との当接状態が解除される。
斯かる動作が行なわれると切換歯車（16）の時計方向へ
の回転変位の阻止動作が解除されるため該切換歯車（1
6）は連結ピン（21）の押圧力によって時計方向に回転
せしめられ第２図に示すように駆動歯車（15）と噛合
う。また前記トリガー制御部材（９）がトリガー位置に
回動変位すると該制御部材（９）に形成されている切換
ピン（13）によってスイッチ（22）が閉成され電動機に
電源が供給される。その結果、電動機が回転を開始し、
その回転力によって駆動歯車（15）が反時計方向に回転
駆動せしめられる。前記駆動歯車（15）が反時計方向に
回転すると該駆動歯車（15）に噛合った状態にある切換
歯車（16）が時計方向に回転せしめられる。前記切換歯
車（16）が時計方向に回転すると該切換歯車（16）に形
成されている切換用カム（19）も回転するのでその回転
に伴なって連結ピン（21）は矢印（Ａ）方向への変位力
を受けて変位せしめられる。前記連結ピン（21）が矢印
（Ａ）方向へ変位すると該連結ピン（21）と連結されて
いる摺動基板が動作位置に変位せしめられ該摺動基板に
載置されている磁気ヘッドが磁気テープと接触する状態
になる。そして、前記切換歯車（16）が所定の位置即ち
トリガー制御部材（９）に形成されている制御ピン（1
2）が切換歯車（16）に形成されている制御溝（18）を
構成する第２規制部（18b）と当接する位置まで回転す
ると該制御ピン（12）と第２規制部（18b）との当接に
よってそれ以上の回転が阻止されると共に該切換歯車
（16）に形成されている欠歯部（17）の働きによって駆
動歯車（15）との噛合動作が解除される。第３図は、斯
かる動作が行なわれて構成された再生動作状態を示すも
のである。斯かる再生動作状態にあるときに停止操作を
するとロック板（６）がスプリング（７）の付勢力に抗
して非ロック位置である矢印（Ｃ）方向へ変位せしめら
れロック片（８）とロック部（５）との係合が解除さ
れ、再生用操作レバー（１）はスプリング（３）の付勢
力によって矢印（Ｂ）方向である非動作位置に復帰せし
められる。前記再生用操作レバー（１）が非動作位置に
変位すると該再生用操作レバー（１）によるトリガー制
御部材（９）のトリガー位置における保持動作が解除さ
れるので該トリガー制御部材（９）はスプリング（11）
の付勢力によって非トリガー位置に回動復帰せしめられ
る。前記トリガー制御部材（９）が非トリガー位置に回
動復帰すると該トリガー制御部材（９）に形成されてい
る制御ピン（12）と制御溝（18）に設けられている第２
規制部（18b）との当接状態が解除される。斯かる動作
が行なわれると切換歯車（16）の時計方向への回転変位
の阻止動作が解除されるため該切換歯車（16）は連結ピ
ン（21）の押圧力によって時計方向に回転せしめられ第
１図に示した状態に復帰せしめられる。前記切換歯車
（16）が第３図に示した位置より第１図に示した位置ま
で回転すると切換用カム（19）による連結ピン（21）の
動作位置における保持動作が行なわれなくなるため該連
結ピン（21）即ち摺動基板は復帰用スプリング（図示せ
ず）の付勢力によって矢印（Ｂ）方向である非動作位置
に復帰変位しテープレコーダーは停止状態になる。

以上の如く、電動機への電源供給が行なわれる状態にあ
るときの再生動作状態への切換及び停止状態への切換動
作は行なわれるが、次に電動機への電源供給が行なわれ
ない状態、例えば２つのテープレコーダーが組込まれて
いるダブルカセット式テープレコーダーにおいて連続再
生動作を行なう状態にあるときに再生操作を行なう場合
について説明する。斯かる状態にあるときに再生操作を
すると前述した動作が行なわれて第２図に示した状態に
なる。斯かる状態にあるときスイッチ（22）はトリガー
制御部材（９）に形成されている切換ピン（13）によっ
て閉成された状態になるが、再生動作状態にある他方の
テープレコーダーによって電動機への電源供給が断たれ
た状態にあるため電動機は回転を開始することはない。
従って、テープレコーダーを構成する各部材は、第２図
に示した状態にある。そして、斯かる状態にあるときに
再生動作状態にある他方のテープレコーダーが自動停止
装置等の働きによって停止状態に切換えられると電動機
への電源供給が行なわれて駆動歯車（15）が回転駆動さ
れる。該駆動歯車（15）が回転駆動されると前述した動
作が行なわれてテープレコーダーは第３図に示した再生
動作状態になる。第２図に示した状態にあるときに電動
機への電源供給動作が行なわれると再生動作状態が構成
されるが、次に第２図に示した状態にあるときに停止操
作を行なった場合について説明する。テープレコーダー
が第２図に示した再生待機状態にあるときに停止操作を
するとロック板（６）による再生用操作レバー（１）の
動作位置におけるロック動作が解除され、該再生用操作
レバー（１）はスプリング（３）の付勢力によって非動
作位置に復帰せしめられる。前記再生用操作レバー
（１）が非動作位置に変位すると該再生用操作レバー
（１）によるトリガー制御部材（９）がトリガー位置に
おける保持動作が解除される。その結果、前記トリガー
制御部材（９）は、スプリング（11）の付勢力によって
非トリガー位置である反時計方向へ回動変位せしめられ
るが、このとき該トリガー制御部材（９）に形成されて
いる制御ピン（12）が切換歯車（16）に形成されている
制御溝（18）の側壁（18c）に当接すると共に該側壁（1
8c）を押圧する。前記制御ピン（12）による制御溝（1
8）の側壁（18c）に対する押圧力は、切換歯車（16）に
対して反時計方向への回転力として作用するため該切換
歯車（16）は反時計方向へ回転せしめられる。該切換歯
車（16）が反時計方向へ回転すると駆動歯車（15）との
噛合状態が解除されて第１図に示した状態に復帰せしめ
られる。このように、電動機への電源供給が行なわれな
い状態において、再生操作を行なった後停止操作を行な
うと再生用操作レバー（１）は勿論のこと切換歯車（1
6）も駆動歯車（15）との噛合関係が解除されて停止状
態に復帰せしめられるので何等問題が発生することはな
い。

尚本説明では、ダブルカセット式テープレコーダーにお
ける連続再生動作を行なう状態にある場合の動作につい
て説明したが、電源として使用される電池の電圧が低く
て電動機の回転動作が行なわれない場合にも有効であ
る。

（ト）考案の効果 本考案の動作切換装置は、電動機への電源供給が断たれ
た状態における再生操作によって切換歯車と駆動歯車と
が噛合った状態にあるときに停止操作を行なうと再生用
操作レバーの動作位置から非動作位置への復帰動作によ
ってトリガー制御部材を非トリガー位置へ復帰させるよ
うにしただけでなく、該トリガー制御部材の復帰力によ
って前記切換歯車を逆方向へ回転せしめて該切換歯車と
前記駆動歯車との噛合を解除するようにしたので、電動
機への電源供給が行なわれて前記駆動歯車が回転を開始
しても前記切換歯車が回転することはなく、テープレコ
ーダーの動作に支障をきたすことがない。

また、本考案は、電動機への電源供給が断たれた状態に
おける再生操作によって切換歯車と駆動歯車とが噛合っ
た状態にあるときに停止操作を行なった場合の該切換歯
車と駆動歯車との噛合解除動作を該切換歯車と駆動歯車
との噛合動作を開始させるべく動作するトリガー制御部
材の非トリガー位置への復帰力を利用して行なうように
したので、解除動作を行なうための部材を別個に設ける
場合に比較して構成が簡潔になり、本考案の実用的価値
は非常に高いものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、何れも本考案の動作切換装置に関し、第１図は
停止状態を示す平面図、第２図は再生操作が行なわれた
状態を示す平面図、第３図は再生状態を示す平面図であ
る。 主な図番の説明 （１）…再生用操作レバー、（６）…ロック板、 （９）…トリガー制御部材、（12）…制御ピン、（15）
…駆動歯車、（16）…切換歯車、（18）…制御溝、 （19）…切換用カム、（21）…連結ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動機により回転駆動せしめられる駆動歯
   車と、再生操作により非動作位置より動作位置に変位せ
   しめられると共にロック機構によって動作位置にロック
   保持され、且つ停止操作により該ロック機構によるロッ
   ク保持動作が解除されて非動作位置に復帰せしめられる
   再生用操作レバーと、該再生用操作レバーの動作位置へ
   の変位により非トリガー位置よりトリガー位置に変位せ
   しめられると共に該再生用操作レバーが動作位置にある
   ときトリガー位置に保持されるトリガー制御部材と、該
   トリガー制御部材を非トリガー位置方向へ付勢するスプ
   リングと、前記トリガー制御部材に形成されている制御
   ピンによって前記駆動歯車との噛合動作が制御されると
   共に該トリガー制御部材のトリガー位置への変位時前記
   制御ピンによる規制解除によって前記駆動歯車と噛合す
   る位置に回転変位し、且つ該駆動歯車の回転力によって
   所定の位置まで回転する切換歯車と、該切換歯車と一体
   的に回転するべく該切換歯車に形成されていると共に磁
   気ヘッドが載置されている摺動基板を再生位置に変位せ
   しめる切換用カムとより成り、電動機への電源供給が断
   たれた状態において再生操作が行われたとき、前記再生
   用操作レバーの動作位置への変位による前記トリガー制
   御部材のトリガー位置への変位に伴なう前記切換歯車の
   回転変位により該切換歯車を前記駆動歯車に噛合わせる
   と共に斯かる状態における停止操作時前記再生用操作レ
   バーの非動作位置への復帰動作に伴なう前記トリガー制
   御部材の非トリガー位置への復帰力によって前記切換歯
   車を逆方向へ回転せしめ、以って該切換歯車と前記駆動
   歯車との噛合を解除するようにしたことを特徴とするカ
   セット式テープレコーダーの動作切換装置。