JPH0231949Y2 - - Google Patents

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JPH0231949Y2
JPH0231949Y2 JP16498484U JP16498484U JPH0231949Y2 JP H0231949 Y2 JPH0231949 Y2 JP H0231949Y2 JP 16498484 U JP16498484 U JP 16498484U JP 16498484 U JP16498484 U JP 16498484U JP H0231949 Y2 JPH0231949 Y2 JP H0231949Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は配電線路において電線を支持する為
に用いられる碍子に関するものである。
ロ 従来の技術 従来より碍子で支持された電線に雷サージ等の
衝撃過電圧が加わると、電線と腕金あるいは碍子
のベース金具との間で閃絡しその後の続流アーク
によつて碍子が破損(笠欠け)したり電線が溶断
する問題があつた。これを解決する為、碍子に沿
わせてアークホーン及びそれに接続する限流素子
を配設する試みもなされたが、そのようにすると
設置作業に手間がかかつたり外観が悪くなる欠点
があつた。
ハ 本考案が解決しようとする問題点 そこで本考案は上述の欠点を除くようにしたも
ので、碍子の破損、電線の溶断を防止でき、取付
も簡易で、外観も良好で、その上動作時の信頼性
が高い碍子を提供しようとするものである。
ニ 問題を解決するための手段 そのために本考案においては、絶縁材製の碍子
体の下部には、該本体を接地された構造物に取付
ける為の導電材製の取付部を備えさせ、更に上記
碍子体の上部には電線を止付け得るようにした電
線支持体を備えさせている碍子において、上記電
線支持体は導電材で形成されており、しかも該電
線支持体の上部には電線を没入可能に深溝が形成
してあり、一方上記電線支持体の上部には上記深
溝の開口部に被せ付けるようにした締付体を装着
し、その締付体における深溝対抗部には深溝内に
存置すべき電線に対して先部を当接させるように
した限流素子体の元部を連結しその上、深溝の内
面(壁面)と限流素子体との間には、電線に異常
高電圧が加わつたときにはその電線から上記限流
素子体に向けては流れるが上記深溝の内面(壁
面)に向けては電流が流れないように構成された
一対の一方向性電流通過要素が配設されており、
その上、上記限流素子体の元部は上記締付体を介
して上記電線支持体に導通するようにしてあり、
更には上記一方向性電流通過要素を構成する深溝
の内面に沿つて配設した絶縁カバーを大略U字形
に形成すると共に、しかも電線支持体の深溝外に
突出する同カバーの両端部には深溝の底面付近の
外周面を覆うようにした舌状の遮蔽部を備えてい
ることを特徴とする碍子を提案しようとするもの
である。
ホ 実施例 以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。
第1図乃至第3図において、1は接地された構
造物の一例として示す電柱の腕金である。なお接
地された構造物としては腕金に限ることなくこの
種の碍子が取付けられ、しかも接地されている全
てのものを含むものとする。2は腕金1に取付け
られた碍子装置を示す。この碍子装置2におい
て、3は碍子体、4はその下部に取付けられた取
付部を示す。取付部4において、5はベース金具
で、接着材6例えばセメントを用いて碍子体3の
下部に固定してある。7は取付用のボルトで、ベ
ース金具5に固定されており、前記腕金1に設け
られた透孔に挿通してある。8は周知の固定用の
ナツトを示す。次に11は碍子体3の上部に取付
られた電線支持体で、導電材料例えばアルミ合
金、黄銅、鋳鉄等の金属を用いて形成されてい
る。尚碍子体3に対するこの支持体11の取付け
は周知の如くセメントによる接着手段によつて行
なわれている。尚上記電線支持体11は一般にク
ランプ金具体として周知のものである。12は支
持体11の上端に形成した略U形の電線嵌入用の
深溝を示す。13,13は支持体11の頂部に固
定した取付ボルトを示し、支持体11の内部から
その頂部に設けられた透孔に貫装した後、固定用
ナツト14により締め付けて周知の如く支持体1
1に固定されている。15は深溝12の内面12
aに沿つて配設した絶縁カバーで、EPR等のゴ
ム、ボリエチレン等の合成樹脂のように電気的絶
縁性、耐候性に優れた材料を第5図乃至第6図の
如く大略U字形に形成したもので、深溝12外へ
突出する同カバーの両端部には深溝12の底面1
2b付近の外周面12b′を覆うようにした舌状の
遮蔽板15aを備えている。尚上記絶縁カバー1
5は深溝12の内面12aに内張状に備えさせて
も或いはその深溝12に嵌入してそこに存置させ
たりしてもよい。16は電線で、一例として高圧
配電線を示す。この電線16は芯線16aを絶縁
被覆16bで取り囲んだ絶縁電線の一例を示す。
次に17は上記電線16を押え付けるようにした
押え体を示す。これにおいて、18は締付体で、
導電材料例えば黄銅、銅、ステンレス等の金属材
料で形成されており、自体に設けた透孔19,1
9に前記取付ボルト13,13が挿通されてい
る。20は限流素子体で、前記締付体18におい
て深溝12と対向する部分に自体の元部を取付け
てある。この限流素子体20において、21は限
流素子で、酸化亜鉛を主成分とする焼結体で構成
されており、電圧非直線性を有している。この限
流素子21は直方体に形成してあると共に第2図
における上面は金属溶射がなされ、更に前記締付
体18に対して例えばロウ付手段で機械的固定並
びに電気的接続がなされている。尚符号22は両
者の接続部を示す。23は押圧体で、前記締付体
18と同様の金属材料で形成されており、又限流
素子21との接続部24は前記接続部22と同様
に構成されている。25は押圧体23の下面から
突設させた通電片で、針状に形成してある。26
は限流素子21の周囲を一体に取り囲むようにし
た絶縁被覆で、例えばFRP、エポキシ樹脂が用
いられる。27は取付ボルト13に螺合させた周
知の締付用のナツトを示す。28はカバーで、充
電部の露出を防止する為のものであり、EPR等
のゴムあるいはポリエチレン等の合成樹脂にて作
られている。
ヘ 作用 上記構成の碍子装置2により電流16を支持し
たい場合には、予め締付用のナツト27を外し押
え体17を取り除いて深溝12の開口部12cを
開放させておく。尚絶縁カバー15は深溝12の
内面12aに沿つて予め備えさせておく。その状
態の深溝12に対し〔絶縁カバー15の内側に対
し〕電線16を深溝12の開口部12cから底面
12bに向けて没入させる。然る後、限流素子体
20が深溝12内に嵌り込み、かつ透孔19にボ
ルト13が挿通されるように押え体17を被せ付
ける。そして締付ナツト29を螺合させる。この
締付ナツト29を締めて行くことにより押え体1
7は第2図において下方へ移動し、通電片25が
電線16の被覆16bを突き破つて芯線16aと
接触すると共に、押圧体23における押圧面23
aが電線16を深溝12の底面12bに対して押
圧する。これにより電線16は支持体11に対し
て固定状態となる。上記の様な電線支持状態にお
いて、電線16に例えば雷サージなどによつて異
常高電圧が加わると、その高電圧は芯線16aか
ら通電片25を通つて押圧体23に至り、更に限
流素子21を通つて締付体18に至る。更にその
締付体18から取付ボルト13を介して電線支持
体11に至る。これにより支持体11とベース金
具5との間の放電ギヤツプGで放電が生ずる。そ
の結果、上記高電圧は上記の経路及び放電ギヤツ
プG、ベース金具5、腕金1を介して大地に逃が
される。上記異常高電圧がアースへ逃がされた場
合、それに続いて商用電源の続流が生じようとし
ても、上記通電経路には限流素子21が大きな抵
抗を示して続流の発生が防止される。その結果支
持体11とベース金具5との間の放電は継続せ
ず、その放電による碍子体3の破損が防止される
と共に電線16の溶断も防止される。次に上記通
電片25は必ずしも芯線16aに接触せずともよ
い。即ち通電片25を複数設けると共に各々を円
弧状の膨出形状にし、それを電線16の被覆16
bに高電圧が加わつた場合には、被覆16bを貫
通して芯線16aから通電片25への電気的電通
を行わせる事ができる。又深溝12の底面12b
と押圧体23との間において絶縁カバー15、電
線16における被覆16b及び通電片25は、前
記のような高電圧印加時に芯線16aと支持体1
1における深溝12の内面12aとの間、及び芯
線16aと支持体11における深溝12の底面1
2b付近の外周面12b′との間では行なわれず、
芯線16aと押圧体23との間で通電(放電)が
行なわれるようにする為の一方向性電流通過要素
を構成するものである。つまり一方向性電流通過
要素は、深溝内面(壁面)を覆うようにして同溝
内に配設した絶縁カバー15と、絶縁カバー15
上に位置する絶縁電線16の絶縁被覆16eと、
絶縁電線16の芯線16aと電気的に接続されか
つ限流素子20の先部とも電気的に接続する通電
片25とから構成されている。次に本願の異なる
実施例を示す図面第4図について説明する。この
図は電線支持体11eの構造が前記のものと異な
る例を示すものである。図において取付ボルト1
3eは脚部29を備えると共にその下端に係合部
30を備えている。このような構造のものにあつ
て、支持体11eを碍子体3eの頭部にコロナ放
電の発生防止と緩衝の為の導電性ゴムキヤツプ3
1を被せ付ける。次に取付ボルト13eを上方に
持ち上げながら固定用ナツト14eを締付け、同
ボルトの曲げ形成した下部の係合部30を上記導
電性ゴムキヤツプ31の上から碍子体3eの頭部
に係合させて、支持体11eを碍子体3eの頭部
に動かない様に一体に固定する。なお、機能上前
図のものと同一又は均等構成と考えられる部分に
は、前図と同一の符号にアルフアベツトのeを付
して重複する説明を省略した。
ト 作用効果 以上のようにこの考案にあつては、 (a) 腕金、変圧器ケース等の接地された構造物に
て電線16を支持したい場合、取付部4を用い
て該碍子体3をその構造物に止付けると共に、
その電線16を上記碍子体3に備えさせた電線
支持体11に止付て、電線を絶縁状態で支持で
きる利点がある。
(b) その上、上記のようにして止付けた電線に雷
サージ等の異常高電圧が加わつた場合には、支
持体11の深溝内に沿つて配設した絶縁カバー
により電線(芯線)と支持体間における直接の
放電(通電)が阻止されるためその高電圧を限
流素子体20、締付体18、電線支持体11、
支持体11と取付部4との間の放電ギヤツプG
を通して上記腕金1、変圧器ケース等の構造物
に伝え、それらの構造物を通して確実にアース
に導き、上記限流素子体20によつて続流の遮
断をすることができ、続流に伴う電線の溶断、
碍子体の破損を防止できる効果もある。
(c) しかも上記(a),(b)の効果を有するもの即ち構
造物に対し機械的固定と電気的導通の両方をさ
せる必要のあるものであつても、上記構造物へ
の取付けはその構造物に対し碍子体3を取付け
るだけで足りる特長がある。このことは、第1
に、その取付手間が通常の碍子と取付と同じ1
工程のみでよくて作業を迅速に行い得る効果が
あり、第2に、占有場所が碍子1個分で足りる
為、挟小な場所においても利用でき、また外観
も良好となる効果がある。
(d) 更に、電線の止付の場合においても、締付体
18に限流素子体20を連結させているから、
電線を機械的に固定する作業だけで、上記(b)の
如く雷サージ印加時にはそれを限流素子に電気
的に伝え得る態様にすることも同時に行うこと
ができ、電線の止付作業が簡易であるその上
に、電気的な接続に注意を払う必要なく(忘れ
ていても)上記雷サージに対し安全な状態にす
ることのできる実用効果がある。
(e) しかも本案にあつては限流素子体20が締付
体18に連結してあるから、限流素子体20を
取替たりあるいは修理したい場合、電線16を
深溝12に残したままで〔電線16は張設状態
のままで〕締付体18を外して、限流素子体2
0を簡単に取替たり修理する作業ができる利点
もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は碍
子装置の使用状態を示す一部破断正面図、第2図
は碍子装置の上部部分を示す半断面図、第3図は
カバーを取り除いた状態を示す平面図、第4図は
異なる実施例を示す第2図と同様の図、第5図は
絶縁カバーの平面図、第6図は第5図を側面から
みた場合の半断面図を示す。 3……碍子体、4……取付部、11……電線支
持体、12……深溝、12a……内面、12b…
…底面、12b′……底面付近の外周面、15……
絶縁カバー、15a……遮蔽部、16……電線、
18……締付体、20……限流素子体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁材製の下部には、該本体を接地された構造
    物に取付ける為の導電材製の取付部を備えさせ、
    更に上記碍子体の上部には絶縁電線を止付け得る
    ようにした電線支持体を備えさせている碍子にお
    いて、上記電線支持体は導電材で形成されてお
    り、而も該電線支持体の上部には電線を没入可能
    に深溝の開口部に被せ付けるようにした締付体を
    装着し、その締付体における深溝対抗部には深溝
    内に存置すべき絶縁電線に対して先部を当接させ
    るようにした電圧非直線性を有する限流素子の元
    部を連結し、その上、深溝内面(壁面)と限流素
    子との間には、絶縁電線に異常電圧が加わつた時
    にはその電線から上記限流素子には流れるが上記
    深溝内面(壁面)に対しては電流が流れないよう
    に深溝内面(壁面)を覆うようにして同溝内に配
    設した絶縁カバーと、絶縁カバー上に位置する絶
    縁電線の絶縁被覆と、絶縁電線の芯線と電気的に
    接続しかつ限流素子の先部とも電気的に接続した
    通電片とから構成された一方向性電流通過要素が
    配設されており、その上、限流素子の元部は上記
    締付体を介して上記電線支持体に導通するように
    してあり、更に上記一方向性電流通過要素を構成
    する大略U字形の絶縁カバーは上記U形の深溝の
    内面に沿つて配設されており而も同カバーの電線
    支持体の深溝外に突出する同カバーの両端部には
    深溝の底面付近の外周面を覆うようにした舌状の
    遮蔽部を備えていることを特徴とする碍子。
JP16498484U 1984-10-31 1984-10-31 Expired JPH0231949Y2 (ja)

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