JPH0230866B2 - Insatsusochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明はラインプリンタ等の印刷装置に係り、
特に用紙装填を迅速かつ確実に行うことのできる
印刷装置に関する。

(2) 技術の背景 近年電子計算機の高速化に伴ない、ラインプリ
ンタ装置等の出力装置も高速化されてきた。この
ため印刷時間が速くなり用紙装填回数が増えるに
つれて、用紙装填に費やす時間がデータ出力時間
そのものに影響してきており用紙装填の高速化、
確実化が望まれている。

(3) 従来技術と問題点 従来の印刷装置では感光ドラムと転写部との間
隔を用紙装填時と印刷時で変化させている。すな
わち用紙装填時では感光ドラムと転写部の間隔を
離して、トラクタによつて搬送されてきた印刷用
紙が感光ドラムに接触して汚れたりあるいは感光
ドラムとの接触部分で用紙ジヤムが生じないよう
にしていた。そして印刷時には転写部と感光ドラ
ムとを近ずけることによつて感光ドラム上の可視
像を印刷用紙に転写していた。

しかしこのような印刷装置では用紙装填時に次
のような欠点があつた。すなわち感光ドラムと印
刷用紙が接触する箇所には案内ガイドを設けるこ
とができないため、この箇所で用紙ジヤムが生じ
る。さらに搬送速度を落とさなければ転写部印刷
用紙との隙間がより広がるため、用紙ジヤムを起
こさず用紙装填するのはより困難になるという欠
点を有していた。

(4) 発明の目的 本発明の目的は上記従来の欠点に鑑み、用紙装
填の際に用紙搬送速度を落とさず、且つ用紙ジヤ
ムのない印刷装置を提供することにある。

(5) 発明の構成 そして、この目的は、本発明によれば、送り穴
付連続用紙に印字処理する印字部と、前記印字部
の前後に設けられ、前記用紙の送り穴に係合する
トラクタピンを有し、当該用紙を搬送するための
トラクタと、前記前トラクタにより搬送される前
記用紙を前記印字部を経由して前記後トラクタに
案内するためのガイド手段と、を備える印刷装置
であつて、前記用紙の先端を前記前トラクタを駆
動することにより前記ガイド手段に沿つて前記後
トラクタに搬送する際に、前記用紙の搬送を妨げ
ない圧力で前記用紙を前記ガイド手段側に吸引す
るための用紙吸引手段と、を具備して成る印刷装
置を提供することによつて達成される。

(7) 発明の実施例 以下本発明の実施例を図面により詳述する。第
１図は本発明による印刷装置が適用される電子写
真印刷装置の概略図である。同図において感光ド
ラム１は前帯電器１１により均一に帯電された後
に、光学系２により感光ドラム１上の電位が下げ
られ潜像が形成される。更に潜像は現像器３によ
り可視像となつた後に転写帯電器１２により用紙
５に転写される。感光ドラム１に残つた残像はク
リーニングブラシ６により除去される。

一方用紙５はホツパ１３より順次引き出され用
紙押え台１４上を通過し、トラクタ７、案内ガイ
ド１０を経て転写帯電器１２へ搬送される。この
とき用紙５の搬送速度は感光ドラム１の表面速度
と同一速度に予め設定されている。そして転写帯
電器１２によつて感光ドラム１上に形成された可
視像が用紙５に転写される。次にトラクタ８、加
熱定着器９へ送られ加熱定着した後にスタツカ１
５に送られて折り畳まれる。

ここで用紙押え台１４は軸１５を中心に移動可
能な台であり、トラクタ７と一定の間隔をおいて
配置され用紙の搬送を行う。用紙装填時には用紙
押え台１４は一担トラクタ７より離され用紙押え
台１４上で用紙をトラクタ７と係合可能な状態に
した後に再びトラクタ７にセツトする。

次に転写部の印刷状態と用紙装填時の状態を第
２図、第３図に示す。同図において第１図と同一
番号は同一部分を表わす。

第２図において転写部１８（転写帯電器１２を
含む案内ガイド４、案内ガイド１０、トラクタ
７，８、用紙押え台７を含む部分）は感光ドラム
１に密着した状態にある。また案内ガイド４と案
内ガイド１０を合わせてガイド手段と呼ぶ。用紙
５がすでに装填状態にあるため、加熱定着器９へ
の定着器導入ガイド９′と転写部１８との間隔は
開いている。

第３図において用紙装填時には転写部１８は図
示しない変位手段によつて感光ドラム１より離
れ、定着器導入ガイド９′方向に所定の距離だけ
移動する。用紙装填開始により、案内ガイド４に
設けられた用紙吸引手段は用紙吸引動作に入り案
内ガイド１０に搬送されてきた用紙を案内ガイド
４の表面および転写帯電器１２に密着させる。こ
の場合吸引力は用紙の搬送を妨げない程度に設定
する。このようにすることによつて用紙が感光ド
ラム１の方向に離れることなく、スムーズに上側
案内ガイド１０へ搬送されトラクタ８で上側トラ
クタに係合される。さらに用紙導入部９′を通り
加熱定着器９を経てスタツカ１５（第１図）へ送
られ折り畳まれる。ここで転写部１８が印刷状態
に移行する場合に用紙が引込ローラ１７（第２
図）によつて引張られすぎないよう制御する必要
がある。また変位手段による転写部１８の移動と
用紙吸引動作は別の制御回路を設けて自動化する
ことにより煩雑な操作をなくすことができる。

(7) 発明の効果 以上詳細に説明したように本発明によれば転写
部を感光ドラムから離した場合でも案内ガイドに
用紙吸引手段を設けることによつて用紙搬送速度
を速くしても用紙ジヤムを軽減でき、確実に用紙
装填ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子写真印刷装置の概略図、第２図は
印刷状態における転写部と感光ドラムの位置関係
を表わす図、第３図は用紙装填時における転写部
と感光ドラムの位置関係を表わす図である。 図面において、１は感光ドラム、４は案内ガイ
ド、７，８はトラクタ、１０は案内ガイド、１４
は用紙押え台、９′は定着器案内ガイドである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 送り穴付連続用紙に印字処理する印字部と、 前記印字部の前後に設けられ、前記用紙の送り
   穴に係合するトラクタピンを有し、当該用紙を搬
   送するためのトラクタと、 前記前トラクタにより搬送される前記用紙を前
   記印字部を経由して前記後トラクタに案内するた
   めのガイド手段と、 を備える印刷装置であつて、 前記用紙の先端を前記前トラクタを駆動するこ
   とにより前記ガイド手段に沿つて前記後トラクタ
   に搬送する際に、前記用紙の搬送を妨げない圧力
   で前記用紙を前記ガイド手段側に吸引するための
   用紙吸引手段と、 を具備して成る印刷装置。