JP3702558B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置に関し、特に、トナー像をシート上に転写する転写部と当該シート上に転写されたトナー像を定着する定着部との間に、シートを搬送する複数のシート搬送手段を有し、定着部側のシート搬送手段の送り速度を可変にした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置としては、感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写部においてシート上に転写した後、このトナー像が転写されたシートをシート搬送手段によって定着部へと搬送し、定着部に設けられた定着装置によって熱及び圧力により、シート上にトナー像を溶融させて定着し、画像を形成するように構成したものがある。ところで、上記定着装置は、熱及び圧力によってシート上にトナー像を溶融させ定着するものであるため、感光体ドラム上に形成されたトナー像を静電的に転写する転写部と異なり、定着にある程度の時間を必要とする。そのため、上記定着装置において定着に要する時間、すなわち定着装置におけるシート搬送速度は、転写部におけるシート搬送速度よりも遅いのが一般的である。したがって、シートの搬送速度が相対的に速い転写部から、シートの搬送速度が相対的に遅い定着部にシートを搬送する際に、シートの搬送速度を調整する必要が生じる。
【0003】
このような画像形成装置において、トナー像が転写されたシートを転写部から定着部に搬送する際に、シートの搬送速度を調整する技術としては、例えば、特開昭62−269154号公報、特開昭62−191359号公報、特開平01−131582号公報及び特開平04−136879号公報等に開示されているものがある。
【0004】
上記特開昭62−269154号公報に係る複写紙の搬送装置は、転写部と定着部の間に配置された2つのシート搬送ベルトと定着部の速度設定を、転写部側のシート搬送ベルト、定着部側のシート搬送ベルト、転写部の順序で速度を減速させて、おのおのの移行部分でシートを撓ませて転写部と定着部の間の搬送速度の差を吸収するように構成したものである。
【0005】
また、上記特開昭62−191359号公報に係る記録装置のシート搬送装置や特開平1−131582号公報に係るカラー画像形成装置は、転写されたシートの先端が搬送手段へ搬送されると、当該搬送装置の搬送速度を転写部と同一にし、シートの後端が転写部を通過すると定着部の搬送速度と同一にするように構成したものである。
【0006】
さらに、上記特開平4−136879号公報に係る画像形成装置は、転写されたシートの先端が搬送手段へ搬送されると、搬送ベルトの速度を漸次減速し、シートの先端が定着器の僅か手前に到達する位置において、搬送ベルトの速度を定着速度と等しくするように構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開昭62−269154号公報に係る複写紙の搬送装置の場合には、転写部と2つのシート搬送ベルトと定着部のおのおのの移行部分で、シートを撓ませて転写部と定着部の間の搬送速度の差を吸収するように構成している。しかし、この複写紙の搬送装置の場合には、シートの厚さによって当該シートが有する剛性が異なるため、2つのシート搬送ベルト間におけるシートの撓み量が、図10に示すように、シートの厚さによって変化する。
【0008】
そのため、この方法では厚紙は狙い通りにシートを撓ませることはできず、2つのシート搬送ベルト上でシートが不均一に滑って斜め送りになったり、シートが搬送ベルトに対して滑る量がシートの厚さ等に応じて異なる場合が生じる。その結果、シートの搬送速度が確定されず、通常、定着部の出口付近に設けられるジャムセンサーの紙詰まり検知タイミングの許容幅を広く取らざるを得ず、実際に紙詰まりが発生しても、検知タイミングが遅れるため、定着部の剥離フィンガー等の機構部品にシートの先端が巻き込まれて、剥離フィンガー等の機構部品やヒートロールの表面、あるいはシートにダメージを与えるのを防止する必要上、紙詰まりを早期に検知して直ちに定着部の駆動を停止させたくとも、そのような手段を取ることができなくなるという問題点を有していた。
【0009】
また、大サイズのシートを送る場合は、薄紙ではおのおのの移行部分での撓み量が大きくなり、シートが撓んだ山の部分が搬送部に設けられた他の部材に接触して、未定着トナー像の擦れ等により画像みだれが発生する一方、厚紙ではシート先端が定着部に送り込まれる時点でも十分に減速することができず、定着ニップ部の直前でシートの撓みができ、撓んだシートがヒートロールの表面等に接触して、やはり画像みだれが発生するという問題点があった。
【0010】
一方、上記特開昭62−191359号公報、特開平01−131582号公報及び特開平04−136879号公報等に開示された技術の場合には、小サイズのシートを搬送する場合に、経路長さの不要部分が大きく、生産性のロスが大きくなるという問題点があった。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、薄紙から厚紙までかつ最小シートサイズから最大シートサイズまでのシートを、画像みだれを発生させずに定着部に送り込まれる時点で十分に減速することができ、かつ、小サイズのシートを搬送する場合においても生産性のロスを発生させない画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載された発明は、像形成体上に形成されたトナー像を転写部においてシート上に転写するとともに、当該トナー像が転写されたシートを定着部に搬送することにより、定着処理を施して画像の形成を行う画像生成装置において、上記転写部と定着部との間に複数のシート搬送手段を配置し、当該転写部と定着部との間の距離を、画像形成可能な最大サイズのシートの長さ以上であって、かつ最大生産性を必要とするシートの搬送方向の長さの2倍以上に設定し、最大生産性を必要とするシートは、転写部と定着部との間に2枚同時に存在する状態で、2枚連続の単位で搬送するように構成されている。
【0014】
さらに、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記定着部のシート搬送速度を前記転写部のシート搬送速度よりも遅く設定し、且つ搬送方向の長さが最大サイズのシートの半分以下のシートは、2枚連続の単位で搬送するように構成されている。
【0015】
この発明について更に説明すると、転写部と定着部の間の距離を、最大サイズのシート長さ以上、かつ最大生産性を必要とするシートサイズである例えばA4あるいは8.5”(インチ)サイズの搬送方向の長さの2倍にインターギャップ長さを加えた長さ以上とし、少なくとも2つのシート搬送手段を配置し、それぞれのシート搬送手段が互いに独立にシート搬送速度を変えられるように構成し、定着部の速度が転写部の速度と異なりかつ低速にする場合で、例えばA4サイズあるいは8.5”サイズ等の小サイズシートの搬送には、2枚連続の単位で搬送するように構成する。
【0016】
【作用】
この発明においては、転写部から1枚目のシート先端が転写部側のシート搬送手段に送り出される直前には転写部側のシート搬送手段の速度は、転写部の速度とほぼ同じになっており、転写部側のシート搬送手段から定着部側のシート搬送手段へ1枚目のシート先端が移動する直前には、定着部側のシート搬送手段の搬送速度は、転写部側のシート搬送手段の搬送速度とほぼ同じになる。2枚目のシート後端が転写部を抜けてかつ1枚目のシート先端が定着部へ送り込まれる直前には、シート搬送手段の搬送速度は定着部の速度とほぼ同じになり、シートを定着部へ搬送する。2枚目のシート後端が転写部側のシート搬送手段から抜けた直後、転写部側のシート搬送手段の搬送速度は、転写部速度とほぼ同じになり、さらに2枚目のシート後端が定着部側の搬送ベルトから抜けた直後に定着部側の搬送ベルト速度は転写部側のシート搬送手段の搬送速度とほぼ同じになる。次の2枚連続の1枚目のシート先端が転写部側のシート搬送手段に送り出されるのは、次の1枚目のシート先端が転写部側のシート搬送手段に送られて定着部側のシート搬送手段へ移動する時に、定着部側のシート搬送手段は前の2枚目の後端が抜けて転写部側のシート搬送手段の搬送速度と略同速になっているタイミングとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】
図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示すものである。
【0019】
図1において、1は像形成体としての感光体ドラムを示すものであり、この感光体ドラム1は、駆動手段によって矢印方向に沿って所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。上記感光体ドラム1の周囲には、図示されていないが、当該感光体ドラム1の表面を一様に帯電する一次帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、分離手段、クリーニング手段等の公知の画像形成手段が配置されており、当該感光体ドラム1の表面には、公知の画像形成プロセスにより、図示しない原稿の画像又は画像情報に応じたトナー像が形成されるようになっている。なお、上記像形成体は、例えば、白黒の画像形成装置の場合には上述したように感光体ドラムまたは感光体ベルトからなるが、カラーの画像形成装置の場合には、感光体ドラムまたは感光体ベルトの他に、さらに中間転写体ベルトからなる場合もある。ただし、いずれの場合においても、それらの像形成体周囲の構成は、それぞれ従来装置と同様である。
【0020】
上記感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像は、当該感光体ドラム1の表面に接触し、かつ所定の転写電圧が印加される転写ロール2によって、所定のタイミングでこれら感光体ドラム1と転写ロール2が接触する転写部に搬送されるシート13上に転写される。なお、転写手段としては、転写ロール2を用いて従来装置と同様に行っているが、転写ロール2の代わりにコロトロンを用いても良いことは勿論である。
【0021】
上記感光体ドラム1上からトナー像が転写されたシート13は、シート搬送手段としての第1のシート搬送ベルト3と第2のシート搬送ベルト4を介して定着装置5へ搬送され、当該定着装置5によって熱及び圧力でシート13上にトナー像が定着され、装置の外部に排出されて画像形成工程が終了する。なお、上記シート13の両面に画像を形成する場合には、片面にトナー像が定着されたシート13を、表裏を反転した状態で再度転写部へと搬送し、シート13の裏面にトナー像を転写定着するように構成しても良い。
【0022】
ところで、この実施の形態に係る画像形成装置は、転写部と定着部との間に複数のシート搬送手段を配置し、当該転写部と定着部との間の距離を、画像形成可能な最大サイズのシートの長さ以上であって、かつ最大生産性を必要とするシートの搬送方向の長さの2倍以上に設定するように構成されている。
【0023】
また、この実施の形態に係る画像形成装置は、転写部と定着部との間に複数のシート搬送手段を配置し、少なくとも1枚のシートが転写部を通過している間は、少なくとも転写部側のシート搬送手段のシート搬送速度を、転写部の搬送速度を略等しく設定し、しかも少なくとも1枚のシートが定着部に進入する直前に、少なくとも定着部側のシート搬送手段のシート搬送速度を、定着部の搬送速度を略等しく設定するように構成されている。
【0024】
すなわち、この実施の形態に係る画像形成装置では、図1に示すように、感光体ドラム1上からトナー像が転写されたシート13を、シート搬送手段としての第1のシート搬送ベルト3と、第2のシート搬送ベルト4を介して、定着装置5へ搬送するように構成されている。上記第1のシート搬送ベルト3は、ゴムや合成樹脂等の弾性材料によって形成された無端状のベルト部材31と、このベルト部材31を循環駆動するベルト駆動ローラ32と、当該ベルト駆動ローラ32と対をなして無端状のベルト部材31を架けるアイドルローラ33とで構成されている。上記ベルト駆動ローラ32は、ステッピングモータ等からなる駆動モータ8によって回転駆動されるようになっており、この駆動モータ8は、制御装置(CPU)12から第2のシート搬送ベルト4とは独立に出力される回転数に応じた駆動信号に基づいて、図示しない駆動回路から出力されるパルス信号を受けて、第2のシート搬送ベルト4とは独立に駆動制御される。この駆動モータ8の駆動力は、図示しないギア等の駆動伝達機構を介してベルト駆動ローラ32に伝達され、当該ベルト駆動ローラ32が回転駆動されて無端状のベルト部材31を駆動する。また、上記無端状のベルト部材31には、図示しないシート吸着用の孔が多数穿設されており、図示しない空気吸引装置により搬送ベルト面がシート13を吸引した状態で、シート13を定着装置5へ搬送されるように構成されている。なお、図1中、10は感光体ドラム1を回転駆動する駆動モータを、11は定着装置5を駆動する駆動モータを、それぞれ示している。
【0025】
また、上記第2のシート搬送ベルト4も、第1のシート搬送ベルト3とまったく同様に、ゴムや合成樹脂等の弾性材料によって形成された無端状のベルト部材41と、このベルト部材41を循環駆動するベルト駆動ローラ42と、当該ベルト駆動ローラ42と対をなして無端状のベルト部材41を架けるアイドルローラ43とで構成されている。上記ベルト駆動ローラ42は、ステッピングモータ等からなる駆動モータ9によって回転駆動されるようになっており、この駆動モータ9は、制御装置(CPU)12から第1のシート搬送ベルト3とは独立に出力される回転数に応じた駆動信号に基づいて、図示しない駆動回路から出力されるパルス信号を受けて、第1のシート搬送ベルト3とは独立に駆動制御される。この駆動モータ9の駆動力は、図示しないギア等の駆動伝達機構を介してベルト駆動ローラに伝達され、当該ベルト駆動ローラが回転駆動されて無端状のベルト部材41を駆動する。また、上記無端状のベルト部材41には、図示しないシート吸着用の孔が多数穿設されており、図示しない空気吸引装置により搬送ベルト面がシート13を吸引した状態で、シート13を定着装置5へ搬送されるように構成されている。
【0026】
さらに、上記第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4には、図1に示すように、それぞれ当該シート搬送ベルト3、4によって搬送されるシート13を検知するシート検知センサ6、7が、同じ位置に配置されている。
【0027】
そして、上記第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4の搬送速度は、シート検知センサ6、7等からの信号に基づいて、所定のタイミングで独自に制御可能となっている。
【0028】
ところで、上記第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4によってシート13が搬送される転写部と定着部との間の距離L1は、図2に示すように、当該画像形成装置において画像の形成が可能な最大サイズのシート、例えば最大シート13の大きさがA3サイズのシートよりも大きな11”(インチ)×17”(インチ)のシートにも画像形成が可能なように、当該最大サイズのシート13の長さ(17インチ)よりも大きく設定されている。
【0029】
また、上記第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4によってシート13が搬送される転写部と定着部との間の距離L1は、図3に示すように、当該画像形成装置において最大の生産性(単位時間当たりの画像形成枚数)が要求されるサイズのシート、例えば、A4サイズのシートあるいは8.5”×11”サイズのシートを幅の狭い横方向に送った場合に、2枚分のシートの長さに2枚のシート間のインターギャップの長さを加えた長さに、マージンを加えた長さに設定されている。この実施の形態では、よりサイズの大きい8.5”×11”サイズのシートを、最大の生産性が要求されるシートのサイズの基準にして、転写ローラ2と定着装置5の各ニップ間の距離を定めている。
【0030】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成装置では、次のようにして、薄紙から厚紙までかつ最小シートサイズから最大シートサイズまでのシートを、画像みだれを発生させずに定着部に送り込まれる時点で十分に減速することができ、かつ、小サイズのシートを搬送する場合においても生産性のロスを発生させないようになっている。
【0031】
すなわち、上記画像形成装置では、図1に示すように、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が、転写ロール2によってシート13上に転写された後、このトナー像が転写されたシート13は、第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4を介して定着装置5へと搬送され、当該定着装置5によってトナー像が熱及び圧力でシート13上に定着されて、画像の形成が行われる。
【0032】
その際、上記第1のシート搬送ベルト3と第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度は、図4に示すように、当該画像形成装置において最大の生産性が要求されるサイズのシート、例えば8.5”×11”(インチ)サイズのシート13を幅の狭い横方向に2枚連続して搬送する場合、最初のシート13の先端が転写部より送り出される前、すなわちシート検知センサー6が1枚目のシート13の先端を検知する以前の時点では、転写部のシート搬送速度(感光体ドラム1の回転速度)に等しく設定されている。そして、1枚目及び2枚目のシート13は、所定のインターギャップを隔てて、転写部から第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4ヘと順次搬送される。
【0033】
その際、1枚目のシート13の先端が、図4に示すように、定着側の第2のシート搬送ベルト4に設置されたシート検知センサ7で検知され、このシート検知センサ7の検知信号を受けた制御装置12は、内蔵するソフトウエアタイマー等を起動してTD (sec)だけタイムカウントを開始し、当該1枚目のシート13の先端が定着装置5の定着ニップ部分の直前に到達するタイミングで、第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度を、定着装置5のシート搬送速度と略同じくするように制御信号を発生し、1枚目のシート13及び2枚目のシート13は、定着部のシート搬送速度と同じ速度で定着装置5へ送り込まれる。
【0034】
そして、2枚のシート13が定着装置5へ送り込まれて、2枚目のシート13の後端が第1のシート搬送ベルト3に設置されたシート検知センサ6から抜けた信号を受けた制御装置12は、TU (sec)だけタイムカウントを開始して、2枚目のシート13の後端が第1のシート搬送ベルト3から抜けたタイミングで、当該第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度を転写部の搬送速度と略同速に増速する。さらに、2枚目のシート13の後端が第2のシート搬送ベルト4に設置されたシート検知センサ7から抜けた信号を受けた制御装置12は、TU (sec)だけタイムカウントを開始して、2枚目のシート13の後端が第2のシート搬送ベルト4から抜けたタイミングで、当該第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度を第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度と略同速に増速する。
【0035】
以後、続けて3枚目のシート13と4枚目のシート13を搬送する場合には、3枚目のシートの先端が第1のシート搬送ベルト3へ移るときには、既に第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度が増速されており、かつ第2のシート搬送ベルト4へ移る直前に第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度が増速されているタイミングで、シート13を搬送することができる。
【0036】
以後この繰り返しとなる。
【0037】
また、上記画像形成装置において、大きなサイズのシート13を搬送する場合には、次のように制御される。すなわち、上記第1のシート搬送ベルト3と第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度は、図5に示すように、最初のシート13の先端が転写部より送り出される前、すなわちシート検知センサー6が1枚目のシート13の先端を検知する以前の時点では、転写部のシート搬送速度(感光体ドラム1の回転速度)に等しく設定されている。そして、1枚目のシート13は、転写部から第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4ヘと順次搬送される。
【0038】
その際、1枚目のシート13の先端が、図5に示すように、定着側の第2のシート搬送ベルト4に設置されたシート検知センサ7で検知され、このシート検知センサ7の検知信号を受けた制御装置12は、内蔵するソフトウエアタイマー等を起動してTD (sec)だけタイムカウントを開始し、当該1枚目のシート13の先端が定着装置5の定着ニップ部分の直前に到達するタイミングで、第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度が、定着装置5のシート搬送速度と略同じくなるように減速する制御信号を発生し、1枚目のシート13は、定着部のシート搬送速度と同じ速度で定着装置5へ送り込まれる。
【0039】
そして、1枚のシート13が定着装置5へ送り込まれて、1枚目のシート13の後端が第1のシート搬送ベルト3に設置されたシート検知センサ6から抜けた信号を受けた制御装置12は、TU (sec)だけタイムカウントを開始して、1枚目のシート13の後端が第1のシート搬送ベルト3から抜けたタイミングで、当該第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度を転写部の搬送速度と略同速に増速する。さらに、1枚目のシート13の後端が第2のシート搬送ベルト4に設置されたシート検知センサ7から抜けた信号を受けた制御装置12は、TU (sec)だけタイムカウントを開始して、1枚目のシート13の後端が第2のシート搬送ベルト4から抜けたタイミングで、当該第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度を第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度と略同速に増速する。
【0040】
以後、続けて2枚目のシート13を搬送する場合には、2枚目のシートの先端が第1のシート搬送ベルト3へ移るときには、既に第1のシート搬送ベルト3のシート搬送速度が増速されており、かつ第2のシート搬送ベルト4へ移る直前に第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度が増速されているタイミングで、シート13を搬送することができる。
【0041】
以後この繰り返しとなる。
【0042】
この実施の形態において、画像形成の生産性が高くなる構成は、図3においてL2÷VT =L3÷VF の関係を満たす距離L2及びL3を選択すればよいが、定着装置5の搬送速度であるVF は、図6に示すように、紙質や紙厚等により多水準を取る場合が多くなるので、定着部を低速にする設定水準のうちのいずれかが前式の関係になるようにするか、もしくはコストを考慮して2つのシート搬送ベルトを同一品にする構成を選択するのが良い。
【0043】
なお、図示しない駆動機構を設けて、第1のシート搬送ベルト3及び第2のシート搬送ベルト4の少なくとも一方を移動可能とし、図3においてL2÷VT =L3÷VF の関係を満たすように距離L2及びL3を可変としても良い。
【0044】
このように、上記実施の形態では、今、転写部の速度をVT =200mm/secとして、各部分の寸法をL1=540mm、L2=L3=250mm、インターギャップ=50mmとして、8.5”×11”サイズのシート13を横送りする場合の毎分当たりの生産性と定着部の速度の関係は、図7に示すとおりとなり、未定着トナー像を保持したシート13に無理な力や摩擦を加えることがなく、シート13を搬送しても定着部の定着条件設定に大きな余裕を生じさせることができることがわかる。
【0045】
実施の形態2
図8はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、図8に示すように、第1のシート搬送ベルト3と第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度は、最初のシート13の先端が転写部より送り出される前には、転写部のシート搬送速度に等しく設定してあり、シート13の後端が転写部の上流側に設置されたシート検知センサ14にて検知された信号を受けた制御装置12は、図9に示すように、タイマカウントを開始してシート搬送速度を転写部の搬送速度VT 以上に増速して、前記の実施の形態と同様にシートの先端が定着装置の定着ニップ部分の直前になるタイミングで、第1のシート搬送ベルト3と第2のシート搬送ベルト4のシート搬送速度を定着装置5のシート送り速度と同じくするように構成されている。
【0046】
こうした場合には、更に小サイズのシートを搬送するときに生産性を上げる効果がある。
【0047】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】
【発明の効果】
この発明は、以上の構成及び作用よりなるもので、シートの長さに拘わらずにシートは搬送べルトと同速で送られ、かつシートが転写部と転写部側の搬送ベルト間、転写部側搬送ベルトと定着部側搬送ベルト間、定着部側搬送ベルトと定着部間の各受渡し部分にまたがる場合でも、互いに同速になっているのでシートが撓んだりすることがなく、小サイズシートの搬送においても経路上ムダに送る部分が無いので生産性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す要部構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態におけるシートの搬送状態を示す説明図である。
【図3】 図3はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態におけるシートの搬送状態を示す説明図である。
【図4】 図4はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態におけるシートの搬送状態を示すタイミングチャートである。
【図5】 図5はこの発明に係る画像形成装置の一実施の形態におけるシートの搬送状態を示すタイミングチャートである。
【図6】 図6は紙厚と定着部の搬送速度との関係を示す図表である。
【図7】 図7は毎分当たりの走行枚数と必要とされる定着部の速度との関係を示す図表である。
【図8】 図8はこの発明に係る画像形成装置の実施の形態2を示す要部構成図である。
【図9】 図9はこの発明に係る画像形成装置の実施の形態2におけるシートの搬送状態を示すタイミングチャートである。
【図10】 図10は従来の画像形成装置におけるシートの搬送状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、2 転写ロール、3 第1のシート搬送ベルト、4 第2のシート搬送ベルト、5 定着装置、6、7 シート検知センサ、12 CPU、13 シート。
Claims (2)
- 像形成体上に形成されたトナー像を転写部においてシート上に転写するとともに、当該トナー像が転写されたシートを定着部に搬送することにより、定着処理を施して画像の形成を行う画像生成装置において、上記転写部と定着部との間に複数のシート搬送手段を配置し、当該転写部と定着部との間の距離を、画像形成可能な最大サイズのシートの長さ以上であって、かつ最大生産性を必要とするシートの搬送方向の長さの2倍以上に設定し、最大生産性を必要とするシートは、転写部と定着部との間に2枚同時に存在する状態で、2枚連続の単位で搬送することを特徴とする画像形成装置。
- 前記定着部のシート搬送速度を前記転写部のシート搬送速度よりも遅く設定し、且つ搬送方向の長さが最大サイズのシートの半分以下のシートは、2枚連続の単位で搬送することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP32395796A JP3702558B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 画像形成装置 |
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