JP3755572B2 - シート搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置や電子写真複写機などで用いられるシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばファクシミリ装置で用いられる画像読取装置の原稿搬送装置としては、例えば給紙ロール及びリタードパッドからなる捌き機構により積層された原稿を一枚ずつ捌いて送り出し、送り出された原稿を搬送ロール対によって画像読取装置へと搬送するものが知られている。
【0003】
ここで、捌き機構においては、給紙ロールを回転駆動して原稿を捌くのであるが、この給紙ロールを連続回転させると、原稿が際限なく送出されてしまうこととなってしまう。
そこで、従来にあっては、送り出された原稿の先端が前記搬送ロール対によってニップされた時点、あるいは、送り出された原稿が前記搬送ロール対にニップされてから所定の時間が経過した時点で給紙ロールの駆動を解除し、駆動を解除した後は給紙ロールを自由回転させることで原稿の重送を防止するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像読取装置の原稿搬送装置では、送り出された原稿の後端部が前記捌き機構から排出された時点で当該原稿の搬送速度が瞬間的に速くなり、その直後には遅くなるという現象が生じ、その結果、画像読取装置で読み取られた画像に縮みと伸びとが発生するという技術的課題がみられた。
【0005】
これは、次のようなメカニズムで生じるものと推察される。
上述した画像読取装置の原稿搬送装置では、給紙ロールの駆動が解除された後は搬送ロール対のみで原稿を搬送することとなるため、捌き機構と搬送ロール対との間の原稿には大きなテンションがかかる。
そして、この原稿が前記捌き機構から排出されると、同時に原稿に働いていたテンションが解除され、その反動を受けて前記搬送ロール対の駆動系の遊び分(例えば噛合するギヤ間のバックラッシュなど)だけこの搬送ロール対が余分に動いてしまう。これにより、前記搬送ロール対間に挟持される原稿が搬送方向に急激に引っ張られてオーバーランし、その直後に更にその反動で今度は搬送方向とは逆方向に引っ張られるという現象が発生し、上述したような原稿の搬送速度の変動を招くのである。
【0006】
ここで、特開平10−271271号公報には、搬送ロール対と画像読取装置との間で、原稿にループ(たるみ)を形成させ、画像読取装置における原稿の速度変動を吸収するようにした技術が開示されているが、このような技術的手段を適用したとしても、捌き機構と搬送ロール対との間の原稿にテンションがかかるという状況には変わりがなく、原稿として例えばこしの強い厚紙を搬送しようとする場合には、ループを形成することができなくなって速度変動を吸収しきれなくなってしまうという技術的課題がみられた。
【0007】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、搬送される原稿等のシートの速度変動を有効に防止することのできるシート搬送装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1に示すように、回転可能に配設される給送部材1aとこの給送部材1aに接触配置される分離部材1bとを有し、積載されたシートSを一枚ずつ捌いて送り出す捌き手段1と、前記送り出されたシートSと対向し当該シートSとの間で画像の処理を行う画像処理手段2と、前記給送部材1aと略同速で回転する搬送部材3aを有し、前記画像処理手段2に前記捌き手段1から送り出されたシートSを通過させるように搬送する搬送手段3と、前記給送部材1a及び前記搬送部材3aを回転駆動する駆動手段4と、前記駆動手段4から前記給送部材1aへの駆動力の伝達の有無を切り換える切換手段5とを備え、前記切換手段5は、前記送り出されたシートSが前記捌き手段1を通過するまでは前記駆動手段4からの駆動力を前記給送部材1aに伝達し、当該送り出されたシートSが搬送手段3を通過中で且つ当該捌き手段1を通過した後に当該駆動力の伝達を解除することを特徴とするものである。
【0009】
このような技術的手段において、捌き手段1は、給送部材1aと分離部材1bとによって、積層されたシートSを一枚ずつ捌いて送り出す機能を有するものであれば種々の方式より適宜選定して差し支えない。
【0010】
また、画像処理手段2は、前記捌き手段1から送り出されたシートSと対向し当該シートSとの間で画像の処理を行うものであり、例えば、シートS表面に記録された画像を読み取る画像読取手段や、シートS表面に画像を記録する画像記録手段、そして、シートS表面に画像を転写する画像転写手段等が挙げられる。ここで、本願発明は、装置の小型化という要請から、捌き手段1と画像処理手段2との間の間隔を短く設定せざるを得ない態様、すなわち捌き手段1から送り出されるシートSの後端部が捌き手段1から排出される前に、当該シートSの先端部が画像処理手段2との対向位置に到達してしまう態様において有用なものであり、特に、例えば小型化の要請が大きい画像読取手段のシート搬送装置として有用なものである。
【0011】
更に、搬送手段3は、回転可能に配設される搬送部材3aを有し、前記画像処理手段2に前記捌き手段1から送り出されたシートSを通過させるように搬送するものであれば適宜選定して差し支えない。
ここで、図1においては、搬送手段3が搬送部材3aとこの搬送部材3aに接触配置される回転部材3bとからなる態様を例示しているが、これに限られるものではなく、例えば同図に破線で示すように、前記画像処理手段2に搬送手段3を接触配置するようなものであってもよい。
【0012】
また、駆動手段4は、給送部材1a及び搬送部材3aを回転駆動するものであるが、これは、両者を別々に駆動するものであっても差し支えない。
そして、この駆動手段4によって回転駆動される給送部材1a及び搬送部材3aの回転速度については、搬送されるシートSに過剰なテンションをかけない程度であれば適宜選定して差し支えないが、略同速であることが好ましい。
【0013】
更に、切換手段5は、前記駆動手段4から前記給送部材1aへの駆動力の伝達の有無を切り換えるものであれば適宜選定して差し支えないが、構成の簡易化という観点からすれば、例えばクラッチを用いることが好ましい。
【0014】
また、本発明において、切換手段5は、捌き手段1から送り出されたシートSが前記捌き手段1を通過するまでは前記駆動手段4からの駆動力を前記給送部材1aに伝達し、当該送り出されたシートSが当該捌き手段1を通過した後に当該駆動力の伝達を解除するという機能を有していることが必要である。
この機能を達成する手段については適宜選定して差し支えないが、例えば、送り出されるシートSの搬送方向長さを検知するシート長検知手段6と、前記シート長検知手段6からのシート長情報と送り出されるシートSの搬送速度情報とによって当該シートS後端の前記捌き手段1通過時期を演算する演算手段7とを具備させることで、前記切換手段5が、前記演算手段7からの通過時期演算結果に基づいて前記給送部材1aへの駆動力の伝達を切り換えるようにすることができる。
【0015】
また、前記捌き手段1のシートS搬送方向下流側に、当該捌き手段1からの排出されたシートSの後端を検知する後端検知手段8を具備させることで、前記切換手段5が、前記後端検知手段8からの後端検知情報に基づいて前記給送部材への駆動力の伝達を切り換えるようにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は、本発明に係るシート搬送装置が適用されたファクシミリ装置の実施の形態1を示す。
同図において、本実施の形態に係るファクシミリ装置は、搬送経路Aに沿って原稿Mを搬送し、当該原稿Mの画像の読み取りを行う画像読取ユニット200と、搬送経路Bに沿って用紙Pを搬送し、当該用紙P上に画像の形成を行う画像形成ユニット300とを有している。
ここで、本実施の形態では、ファクシミリ装置の装置本体100の上部側に前記画像読取ユニット200が配設され、この画像読取ユニット200の下部側に前記画像形成ユニット300配設されるようになっている。
【0017】
本実施の形態において、画像読取ユニット200は、原稿Mがセットされる原稿供給トレイ201と、前記原稿供給トレイ201にセットされた原稿Mを一枚ずつ捌いて送出する捌き手段としての捌き機構202と、前記捌き機構202から送出された原稿Mを搬送する搬送手段としての搬送ロール対203と、搬送された原稿Mの画像を読み取る画像処理手段としてのイメージセンサ部204と、このイメージセンサ部204のプラテン部に接触配置され搬送される原稿をおさえるプラテンロール205と、前記イメージセンサ部204を通過した原稿Mを搬送する排出ロール対206と、前記排出ロール対206を通過した原稿Mが排出される原稿排出トレイ207とを備えている。
尚、同図において、符号201aは前記原稿供給トレイ201に設けられた補助給紙トレイ、符号208は前記原稿供給トレイ201に載置される原稿Mの幅方向に摺動自在に設けられ、原稿Mの幅方向の長さに応じてこれを保持する一対の原稿ガイドである。
【0018】
そして、前記捌き機構202は、図3に示すように、矢印方向に回転可能に配設される給送部材としての原稿供給ロール211と、この原稿供給ロール211の上部側に接触配置される分離部材としての原稿パッド212とを備えている。
【0019】
また、搬送ロール対203は、搬送経路Aの下側に配設され且つ回転駆動される搬送駆動ロール221と、前記搬送経路Aの上側で前記搬送駆動ロール221に圧接配置されて従動回転する搬送従動ロール222とを備えている。
【0020】
そして、本実施の形態では、イメージセンサ部204上に配設されるプラテンロール205も回転駆動されるようになっており、原稿Mを搬送する役割を担っている。
【0021】
更に、排出ロール対206についても、搬送経路Aの下側に配設され且つ回転駆動される排出駆動ロール231と、前記搬送経路Aの下側で前記排出駆動ロール231に接触配置されて従動回転する排出従動ロール232とを備えている。
【0022】
また、本実施の形態では、前記原稿供給ロール211、搬送駆動ロール221、プラテンロール205及び排出駆動ロール231に、図示しないギヤ群等の伝達系を介して給紙モーター241からの駆動力が伝達されるようになっている。ここで、本実施の形態では、駆動時に前記各ロールが同速度で回転するようにギヤ比等が設定されている。
そして、これらのうち、給紙モーター241と原稿供給ロール211との間の伝達系には、駆動力の伝達の有無を切り替える給紙クラッチ242が設けられている。
【0023】
更に、原稿供給トレイ201(図2参照)の上部側には、原稿Mの有無を検知する原稿セット検知センサ243が配設され、一方、この原稿供給トレイ201の下部側には、原稿Mの搬送方向に沿って複数設けられた光反射型センサ群からなる原稿長さ検知センサ244が設けられている。
ここで、原稿長さ検知センサ244は、各光反射型センサにおける反射光の有無で段階的に原稿Mの長さを検知するものである。
【0024】
また、捌き機構202と搬送ロール対203との間には、搬送経路Aに沿って当該捌き機構202から送出される原稿Mの先端を検知する原稿先端検知センサ245が配設され、前記排出ロール対206の下流側には、搬送経路Aに沿って当該排出ロール対206から排出される原稿Mの有無を検知する原稿排紙検知センサ246が配設されている。
【0025】
そして、本実施の形態では、前記原稿供給ロール211、搬送駆動ロール221、プラテンロール205及び排出駆動ロール231の駆動が、制御装置400によって制御されるようになっている。
本実施の形態において、制御装置400は、図4に示すように、原稿セット検知センサ243からの原稿セット検知信号、原稿長さ検知センサ244からの原稿長さ検知信号、原稿先端検知センサ245からの原稿到達信号及び原稿排紙検知センサ246からの原稿排紙信号が入力インターフェース401を介してCPU402に取り込まれ、次に、CPU402は、ROM403及びRAM404との間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェース405を介して給紙モーター241にモーター駆動制御信号を、給紙クラッチ242にはクラッチ切換信号を、夫々送出するようになっている。
【0026】
一方、本実施の形態において、画像形成ユニット300は、図2に示すように、用紙Pが載置される用紙供給トレイ301と、前記用紙供給トレイ301にセットされた用紙Pを一枚ずつ捌いて送出する捌き機構302と、前記捌き機構302から送出された用紙P上に画像を転写して記録する画像記録ユニット303と、用紙P上に転写された画像を定着する定着装置304と、この定着装置304を通過した用紙Pを搬送する排出ロール対305と、この排出ロール対305を通過した用紙Pが排出される用紙排出トレイ306とを備えている。
尚、同図において、符号301aは前記用紙供給トレイ301に設けられた補助給紙トレイ、307は前記用紙供給トレイ301に載置される用紙Pの幅方向に摺動自在に設けられ用紙Pの幅方向の長さに応じてこれを保持する一対の用紙ガイド、306aは前記用紙排出トレイ306に設けられた排出補助トレイ、308は前記用紙排出トレイ306に排出された用紙Pの下部を保持する排出下部トレイである。
【0027】
また、捌き機構302は、上述した画像読取ユニット200の捌き機構202と同様に、給紙ロールと捌きパッドとを有し、これら給紙ロール及び捌きパッドと、用紙Pとの間の摩擦力の差によって用紙Pを一枚ずつ捌いて搬送するものである。
【0028】
更に、画像記録ユニット303は、所謂電子写真方式にて画像を形成するものであり、静電潜像が形成される感光体ドラム321と、この感光体ドラム321を所定の電位に帯電する帯電ロール322と、帯電された感光体ドラム321上に潜像を書き込むレーザ露光装置323と、感光体ドラム321上に形成された潜像をトナーで現像する現像装置324と、感光体ドラム321上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ロール325とを備えたものである。
【0029】
次に、本実施の形態に係るファクシミリ装置における画像読み取りプロセスを、図2〜4と、図5に示すフローチャートとに基づいて詳細に説明する。
原稿供給トレイ201に複数の原稿Mをセットすると、原稿Mの先端部は、捌き機構202すなわち原稿供給ロール211と原稿パッド212とが接触する箇所に自然に位置決めされる。このとき、複数枚の原稿Mのうち最下層の1枚の原稿Mのみが原稿供給ロール211の表面と接触する。
一方、原稿Mがセットされると、原稿セット検知センサ243によって原稿の存在が検知され、次に原稿長さ検知センサ244によって原稿Mの長さが検知され、この原稿長さ情報が制御装置400のRAM404に格納される。
【0030】
そして、図示しないスタートボタンが押されると、制御装置400は、給紙モーター241及び給紙クラッチ242にON信号を送出し、原稿供給ロール211を所定のタイミングで矢印方向に回転させて原稿Mの送り出しを開始させる。ここで、セットされる原稿Mが複数枚の場合、原稿供給ロール211と接触する最下層の原稿Mだけでなく、他の原稿Mもこれに連れ添って送り出されるおそれがあるが、原稿パッド212により、例えば2枚の原稿Mが同時に送出されようとしても、上側の原稿Mは静止状態の原稿パッド212に直接接触し摩擦による抵抗を受けるので、結局、下側の原稿M1枚のみが送り出されることになる。
【0031】
その後、捌き機構202より送り出された原稿Mは、原稿先端検知センサ245との対向部を通過し、搬送ロール対203に突入し、更に、イメージセンサ部204との対向部に突入する。
ここで、本実施の形態においては、原稿Mが搬送ロール対203に突入した時点において、送り出された原稿Mの中央部がまだ捌き機構202を通過している途中であり、また、搬送ロール対203を通過した原稿Mの先端がイメージセンサ部204に突入した時点においても、送り出された原稿Mの後端部が捌き機構202を通過している途中である。
【0032】
原稿先端検知センサ245からの信号が入力されると、制御装置400は、計測タイマーをONして時間計測を開始すると同時に、RAM404に格納した原稿長さ情報の読み出しを行い、この原稿長さ情報と予めROM403に格納してある原稿Mの搬送速度情報とにより、原稿Mの後端が捌き機構202から排出されるタイミングを演算する。
そして、前記計測タイマーによる計測時間と前記タイミングとが同一になった時点で、原稿Mが捌き機構202から排出されたものとみなし、その直後に、計測タイマーをOFFすると共に給紙クラッチ242をOFFし、原稿供給ロール211の駆動を解除する。
尚、ROM403に、原稿Mの長さと原稿Mの先端が前記原稿先端検知センサ245に到達してから当該原稿Mの後端が捌き機構202を通過するまでの時間との関係をテーブルとして格納しておき、当該テーブルより前記原稿長さ情報に対応する通過時間の読み出しを行うようにしてもよい。
【0033】
その後、イメージセンサ部204において、原稿Mの画像が読み取られ、画像が読み取られた原稿Mは、プラテンロール205及び排出ロール対206によって原稿排出トレイ207へと排出される。
【0034】
また、次の原稿があるときは、再び計測タイマーをONして、所定時間(例えば原稿Mと次の原稿Mとの紙間距離が1cmとなる程度の時間)が経過するのを待ち、所定時間経過後に当該計測タイマーをOFFして再度上述した原稿Mの供給プロセスを繰り返す。
【0035】
一方、次の原稿がないときは、原稿排紙検知センサ246によって最後の原稿Mの後端の通過を検知した後に給紙モーター241OFFし、このプロセスを終了する。
【0036】
本実施の形態では、原稿Mの後端が捌き機構202から排出される際、原稿Mの先端部側が既にイメージセンサ部204に到達することとなるが、原稿Mの後端が捌き機構202から排出されるまで原稿供給ロール211を駆動するようになっているので、捌き機構202と搬送ロール対203との間の原稿Mに余分なテンションがかかるようなことはなく、原稿Mの後端が捌き機構202から排出される際の速度変動は有効に防止される。
【0037】
また、原稿Mの後端が捌き機構202から排出された時点で、一度原稿供給ロール211の駆動を解除するようになっているため、原稿Mが切れ間なく連続送出されるという事態も生じない。
【0038】
更に、搬送時において原稿Mにストレスを与えることがないので、ジャムやスキューなどの二次障害も有効に防止されることとなる。
【0039】
更にまた、本実施の形態においては、捌き機構202から原稿Mを引き抜くという事態が生じないため、搬送ロール対203の搬送力すなわちニップ圧力を大きく設定する必要がなくなり(一般に捌き機構202からの引き抜き力の6倍以上に設定される)、その分装置の小型化やコストダウンを図ることが可能である。
【0040】
尚、本実施の形態では、捌き機構202として、原稿供給ロール211及び原稿パッド212とを具備する所謂フリクションパッド方式のものを用いていたが、これに限られるものではなく、供給ロールと分離ロールとを用いる所謂フリクションロール方式、供給ロールと分離ベルトとを用いる所謂フリクションベルト方式、供給ロールとリバースロールとを用いるフィードアンドリバースロール方式等であってもよいことは勿論である。
【0041】
また、本実施の形態では、原稿長さ検知センサとして、原稿Mの搬送方向に沿って複数設けられた光反射型センサ群を用いていたが、これに限られるものではなく、例えば、原稿供給トレイ201に原稿Mの搬送方向に沿って一次元ラインセンサを設けるようにしたり、例えば特開昭61−78468号公報に記載されるように、原稿供給トレイ201上に原稿Mの搬送に伴って従動回転するコロを設け、当該コロの回転量によって原稿長さを検知するようにしてもよいことは勿論である。
【0042】
更に、本実施の形態では、画像読取ユニット200のイメージセンサ部204における読取画像の伸縮を問題としていたが、画像形成ユニット300の感光体ドラム321と転写ロール325との対向部すなわち転写部における転写画像の伸縮が問題となることもあり得る。
そこで、このような不具合を解決するという観点からすれば、捌き機構302の駆動制御を本実施の形態における画像読取ユニット200の捌き機構202の駆動制御と同様とすることにより、用紙Pの速度変動及びこれに伴う転写画像の伸縮を抑制することが可能である。
【0043】
更にまた、画像転写時に限らず、例えばインクジェット記録装置においても、記録中の用紙搬送速度が変動すると、記録される画像に伸縮が生じてしまうおそれがある。
従って、このようなタイプの記録装置においても、捌き機構の駆動制御を本実施の形態における画像読取ユニット200の捌き機構202の駆動制御と同様とすることにより、用紙Pの速度変動及びこれに伴う転写画像の伸縮を抑制することが可能である。
【0044】
また、本実施の形態では、捌き機構202とイメージセンサ部204との間に搬送ロール対203を配設するようにしていたが、これに限られるものではなく、図6に示すように、この搬送ロール対203を省略し、プラテンロール205に前記搬送ロール対203と同様の役割を担わせるようにしてもよい。
これは、上述したように、捌き機構202から原稿Mを引き抜くという事態が生じないため、搬送ロール対203の搬送力すなわちニップ圧力を大きく設定する必要がなくなり、従来イメージセンサ部204のプラテンガラス(図示せず)に接触するために高い圧力を与えられなかったプラテンロール205でも、充分な搬送能力を得ることができるようになるためである。
【0045】
◎実施の形態2
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、図7に示すように、原稿長さセンサの代わりに、捌き機構202の下流近傍に捌き機構202からの原稿Mの排出を検知する原稿後端検知センサ247を配設するようにしたものである。
尚、本実施の形態に係るファクシミリ装置の構成要素のうち、実施の形態1に係るファクシミリ装置と同様のものについては、実施の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0046】
本実施の形態において、原稿後端検知センサ247は、搬送経路Aに対して斜めに設けられる発光部247aと受光部247bとを有している。
そして、この原稿後端検知センサ247が配設される搬送経路Aの上下には、原稿Mの搬送方向を規制する規制板248(248a、248b)が設けられており、これら規制板248a、248bに夫々孔を設けることで原稿Mの通過時以外に原稿後端検知センサ247の光を透過させるようになっている。
また、前記原稿後端検知センサ247の光路近傍には、規制板248aに一端が固定され、搬送される原稿Mを規制板248b側に向かって押圧する断面J字状の段差部材249が配設されている。尚、この段差部材249は、前記原稿後端検知センサの光路から外れた位置に配設されているため、光路を遮るような事態を生じることはない。また、段差部材249の逆側の一端は規制板248bを押圧しているのであり、規制板248bに対して固定されるものではない。
【0047】
そして、本実施の形態においても、原稿供給ロール211、搬送駆動ロール221、プラテンロール205及び排出駆動ロール231の駆動が、制御装置400によって制御されるようになっている。
本実施の形態において、制御装置400は、図8に示すように、原稿セット検知センサ243からの原稿セット検知信号、原稿後端検知センサ247からの原稿後端検知信号及び原稿排紙検知センサ246からの原稿排紙信号が入力インターフェース401を介してCPU402に取り込まれ、次に、CPU402は、ROM403及びRAM404との間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェース405を介して給紙モーター241にモーター駆動制御信号を、給紙クラッチ242にはクラッチ切換信号を、夫々送出するようになっている。
【0048】
次に、本実施の形態に係るファクシミリ装置における画像読み取りプロセスを、図2、7、8と、図9に示すフローチャートとに基づいて詳細に説明する。
原稿供給トレイ201に複数の原稿Mをセットすると、原稿Mの先端部は、捌き機構202すなわち原稿供給ロール211と原稿パッド212とが接触する箇所に自然に位置決めされる。このとき、複数枚の原稿Mのうち最下層の1枚の原稿Mのみが原稿供給ロール211の表面と接触する。
一方、原稿Mがセットされると、原稿セット検知センサ243によって原稿の存在が検知される。
【0049】
そして、図示しないスタートボタンが押されると、制御装置400は、給紙モーター241及び給紙クラッチ242にON信号を送出し、原稿供給ロール211を所定のタイミングで矢印方向に回転させて原稿Mの送り出しを開始させる。ここで、セットされる原稿Mが複数枚の場合、原稿供給ロール211と接触する最下層の原稿Mだけでなく、他の原稿Mもこれに連れ添って送り出されるおそれがあるが、原稿パッド212により、例えば2枚の原稿Mが同時に送出されようとしても、上側の原稿Mは静止状態の原稿パッド212に直接接触し摩擦による抵抗を受けるので、結局、下側の原稿M1枚のみが送り出されることになる。
【0050】
その後、捌き機構202より送り出された原稿Mは、原稿後端検知センサ247との対向部を通過し、搬送ロール対203に突入し、更に、イメージセンサ部204との対向部に突入する。
ここで、本実施の形態においては、原稿Mが搬送ロール対203に突入した時点において、送り出された原稿Mの中央部がまだ捌き機構202を通過している途中であり、また、搬送ロール対203を通過した原稿Mの先端がイメージセンサ部204に突入した時点においても、送り出された原稿Mの後端部が捌き機構202を通過している途中である。
【0051】
そして、原稿後端検知センサ247からの信号が入力されると、制御装置400は、原稿Mが捌き機構202から排出されたと判断し、その直後に、計測タイマーをOFFすると共に給紙クラッチ242をOFFし、原稿供給ロール211の駆動を解除する。
このとき、次の原稿Mは、捌き機構202から排出され始めるが、前の原稿Mが原稿後端検知センサ247を通過した時点で原稿供給ロール211の駆動が解除されるため、段差部材249との対向部近傍で停止する。
【0052】
その後、イメージセンサ部204において、原稿Mの画像が読み取られ、画像が読み取られた原稿Mは、プラテンロール205及び排出ロール対206によって原稿排出トレイ207へと排出される。
【0053】
また、次の原稿があるときは、再び計測タイマーをONして、所定時間(例えば原稿Mと次の原稿Mとの紙間距離が1cmとなる程度の時間)が経過するのを待ち、所定時間経過後に当該計測タイマーをOFFして再度上述した原稿Mの供給プロセスを繰り返す。
【0054】
一方、次の原稿がないときは、原稿排紙検知センサ246によって最後の原稿Mの後端の通過を検知した後に給紙モーター241OFFし、このプロセスを終了する。
【0055】
本実施の形態においても、原稿Mの後端が捌き機構202から排出される際、原稿Mの先端部側が既にイメージセンサ部204に到達することとなるが、原稿Mの後端が捌き機構202から排出されるまで原稿供給ロール211を駆動するようになっているので、捌き機構202と搬送ロール対203との間の原稿Mに余分なテンションがかかるようなことはなく、原稿Mの後端が捌き機構202から排出される際の速度変動は有効に防止される。
【0056】
尚、本実施の形態においては、原稿後端検知センサ247として、搬送経路Aに段差を設ける方式を採用していたが、これに限られるものではなく、例えば特開昭61−78468号公報に記載されるように、原稿供給トレイ201上に原稿Mの搬送に伴って従動回転するコロを設け、当該コロの回転停止によって原稿Mの後端を検知するようにしてもよいことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給送部材と搬送部材とを略同速度で回転させると共に、シートが搬送手段を通過中で且つ捌き手段から排出されるまで給送部材を駆動することにより、捌き手段と搬送手段との間のシートにかかるテンションが増加するのを防止するようにしたので、搬送部材の速度変動を有効に防止することができ、従って、画像処理手段で画像処理を行う際の画像伸縮を抑制することができる。
また、本発明によれば、シートの後端が捌き手段から排出された時点で、一度給送部材の駆動を解除するようになっているため、シートが切れ間なく連続送出されるという事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート搬送装置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るシート搬送装置が適用されたファクシミリ装置の実施の形態1の概略構成を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1に係る画像読取ユニットの概略構成を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る画像読取ユニットの制御装置を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態1に係る画像読取ユニットの制御フローを示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1の変形例を示す画像読取ユニットの概略構成図である。
【図7】 実施の形態2に係る画像読取ユニットの概略構成を示す説明図である。
【図8】 実施の形態2に係る画像読取ユニットの制御装置を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態2に係る画像読取ユニットの制御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…捌き手段,1a…給送部材,1b…分離部材,2…画像処理手段,3…搬送手段,3a…搬送部材,3b…回転部材,4…駆動手段,5…切換手段,6…シート長検知手段,7…演算手段,8…後端検知手段,S…シート,200…画像読取ユニット,201…原稿供給トレイ,202…捌き機構,203…搬送ロール対,204…イメージセンサ部,205…プラテンロール,206…排出ロール対,207…原稿排出トレイ,211…原稿供給ロール,212…原稿パッド,221…搬送駆動ロール,222…搬送従動ロール,231…排出駆動ロール,232…排出従動ロール,241…給紙モーター,242…給紙クラッチ,243…原稿セット検知センサ,244…原稿長さ検知センサ,245…原稿先端検知センサ,246…原稿排紙検知センサ,247…原稿後端検知センサ、400…制御装置
Claims (4)
- 回転可能に配設される給送部材とこの給送部材に接触配置される分離部材とを有し、積載されたシートを一枚ずつ捌いて送り出す捌き手段と、
前記送り出されたシートと対向し当該シートとの間で画像の処理を行う画像処理手段と、
前記給送部材と略同速で回転する搬送部材を有し、前記画像処理手段に前記捌き手段から送り出されたシートを通過させるように搬送する搬送手段と、
前記給送部材及び前記搬送部材を回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段から前記給送部材への駆動力の伝達の有無を切り換える切換手段とを備え、
前記切換手段は、前記送り出されたシートが前記捌き手段を通過するまでは前記駆動手段からの駆動力を前記給送部材に伝達し、当該送り出されたシートが搬送手段を通過中で且つ当該捌き手段を通過した後に当該駆動力の伝達を解除することを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記画像処理手段が、前記シート表面に記録された画像を読み取る画像読取手段であることを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記送り出されるシートの搬送方向長さを検知するシート長検知手段と、
前記シート長検知手段からのシート長情報と送り出されるシートの搬送速度情報とによって当該シート後端の前記捌き手段通過時期を演算する演算手段とを備え、
前記切換手段は、前記演算手段からの通過時期演算結果に基づいて前記給送部材への駆動力の伝達を切り換えることを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記捌き手段のシート搬送方向下流側には、当該捌き手段からの排出されたシートの後端を検知する後端検知手段を備え、
前記切換手段は、前記後端検知手段からの後端検知情報に基づいて前記給送部材への駆動力の伝達を切り換えることを特徴とするシート搬送装置。
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