JP4122751B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に係わり、特に、画像記録媒体に画像を転写する転写手段と、前記転写手段により転写された前記画像を画像記録媒体上に定着させる定着手段と、前記画像記録媒体を前記転写手段を介して前記定着手段へと搬送する搬送手段とを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光体に静電潜像を記録し、静電潜像をトナーを用いて現像してトナー像を形成し、形成したトナー像を画像記録媒体である記録紙に転写して出力する所謂電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置が普及している。このような画像形成装置は、図16に示すように、通常、記録紙800上にトナー像(画像)802を定着させるために、定着ロール(FuserRoll)804を備えており、この定着ロール804によってトナー像802が転写された記録紙800を加熱加圧することで、トナーを融解させて記録紙800に固定させている。
【0003】
近年の画像形成装置のカラー化により、その出力対象の画像は、従来の文字中心の線画から写真などの全面画像中心へと移行してきており、僅かな画質不良の発生も許されなくなっている。また、全面画像の場合、記録紙全面に乗ったトナーを定着するために、比較的柔らかい材質の定着ロールを用いる必要があるが、柔らかい材質を用いると、図17(A)に示すように、記録紙端が定着ロールの特定位置を通過し続けた場合に、その部分だけが集中的に摩耗されて定着ロール804表面に傷808が発生し、図17(B)に示すように、この傷808により出力画像(トナー像)上に筋810が発生してしまう。
【0004】
このため、画像形成装置には、図18に示すように、記録紙を主走査方向に変位させた状態で搬送し、記録紙の通過位置をずらすことで、ロールの記録紙通過部が集中的に摩耗されるのを防止しているものがある。一般に、画像形成装置では、省エネ化のために画像形成処理を行う所謂IOT(Image Output Terminal)をジョブ毎に起動する必要があり、上記の記録紙の通過位置変更は、IOT起動時、すなわちジョブ毎に行われていた。
【0005】
また、画像形成装置では、複数のジョブが投入された場合には、IOTの起動をジョブ毎に行うのは効率が悪いので、複数のジョブを1つに統合して、生産性の向上を図っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、ジョブの切り替わりでしか記録紙の通過位置を変更できないので、例えば、図19に示すように、5枚など所定枚数毎に記録紙の通過位置が変更されるように設定されていたとしても、Job-1、Job-2の切り替わりまで記録紙800の通過位置を変更することができず、1つのジョブ(Job-1)で大量の記録紙が出力されると、該ジョブ内では大量の記録紙800が連続して定着ロールの同一位置を通過してしまい、定着ロールが摩耗されるという問題があった。
【0007】
特に、図20に示すように、生産性の向上のために複数のジョブ(Job-a、Job-b、Job-c、Job-d、Job-e)を統合して1つのジョブ(Job-1)とした場合は、記録紙800の通過位置の変更回数が少なくなるため、定着ロールの摩耗が激しく、定着ロールの交換回数の増大、交換に掛かるコストの増大、及び交換中の装置のダウンタイムによる生産性の低下が大きな問題となっていた。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、生産性の向上と共に定着ロールの摩耗低減を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、画像記録媒体に画像を転写する転写手段と、前記転写手段により転写された前記画像を画像記録媒体上に定着させる定着手段と、トレイから送出された前記画像記録媒体を斜行移動させて前記画像記録媒体の側端位置をサイド初期位置に沿わせて前記転写手段を介して前記定着手段へと搬送する搬送手段と、を備えた画像形成装置において、前記画像記録媒体の側端位置が前記サイド初期位置に沿う状態になる位置と前記転写手段との間に設けられ、前記画像記録媒体を前記搬送手段による搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段と、前記定着手段の前記画像記録媒体の通過枚数を計数し、前記画像記録媒体毎に、該計数結果に基づいて、所定枚数以上の前記画像記録媒体の側端位置が連続して前記定着手段の同一位置を通過しないように、前記画像記録媒体を所定枚数毎に3段階に移動させるための移動量を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された移動量に基づいて前記移動手段の動作を制御する移動制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、移動制御手段によって移動手段の動作を制御して、用紙などの画像記録媒体と定着ローラなどの定着手段とを搬送方向と直交する方向に移動させる。このときの移動量は、設定手段によって、定着装置の画像記録媒体の通過枚数を計数して、その計数結果に基づいて、例えば所定通過枚数毎に移動量を変更するなど、画像記録媒体毎に移動量が設定されるので、1つのジョブ内でも、定着手段における画像記録媒体の通過位置を変更することができる。これにより、従来よりも大量の画像記録媒体が連続して定着手段の同一の通過位置を通過することを防止でき、定着手段の劣化(摩耗)を低減することができる。すなわち定着手段の交換回数を低減できる。
【0011】
また、前記移動手段が、前記転写手段よりも前記画像記録媒体の搬送方向上流に設けられ、前記画像記録媒体を移動し、前記設定手段が、前記搬送方向と直交する方向への前記画像記録媒体の移動量を設定するようにすれば、低コスト化を図ることができ、転写手段の劣化も同時に低減することもできる。
【0012】
この場合、画像記録媒体の移動による画像記録媒体上における画像の転写位置の変動を防止するために、請求項に記載されているように、前記画像記録媒体に転写される前記画像を生成する生成手段と、前記画像が前記搬送方向と直交する方向に対応する方向へ所定の画像移動量だけ移動させて生成するように前記生成手段の動作を制御する画像生成制御手段と、を更に備え、前記設定手段が、前記画像記録媒体の移動量と共に、該画像記録媒体の移動量に応じて、前記画像移動量を更に設定するようにするとよい。
【0013】
また、請求項に記載されているように、前記設定手段は、前記画像記録媒体の表裏両面に前記画像を転写して定着させる場合は、前記画像記録媒体の表裏両面各々について、前記画像記録媒体の移動量及び前記画像移動量を設定するようにすれば、画像記録媒体の両面に画像を形成する場合でも定着装置の摩耗(劣化)を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0015】
<全体構成>
図1には本発明が適用された画像形成装置の概略構成が示されている。図1に示すように、この画像形成装置10には、複数の巻きかけロール12に張架され、モータ13の駆動により矢印A方向に搬送される無端ベルト状の中間転写体14の長手方向に沿って、ブラック(K)用の作像モジュール16K、イエロー(Y)用の作像モジュール16Y、マゼンダ(M)用の作像モジュール16M、シアン(C)用の作像モジュール16Cが略等間隔で配置されている。
【0016】
各作像モジュール16は、各々矢印B方向に回転される感光体18を備えている。各感光体18の周囲には、感光体18の表面を一様に帯電させる帯電器20が配置され、各感光体18の上方には、帯電器20により一様に帯電された感光体18の軸線方向に所望の画像に基づく光ビームを走査しながら照射し、感光体18上に静電潜像を形成する光走査装置22が配置されている。
【0017】
また、各感光体18の周囲には、感光体18の回転方向に沿って光ビーム照射位置よりも下流側に、感光体18上に形成された静電潜像を所定色(K/Y/M/C)のトナーによって現像してトナー像を形成させる現像器24、感光体18上のトナー像を中間転写体14に転写する第1の転写器26、及び転写後に感光体18に残留しているトナーを除去するクリーナ28、感光体18を除電する除電ランプ30が順に配置されている。
【0018】
各感光体18上に形成された互いに異なる色(K/Y/M/C)のトナー像は、互いに重なり合うように中間転写体14上に各々転写される。これにより、中間転写体14上にカラーのトナー像が形成される。
【0019】
感光体18よりも中間転写体14の搬送方向下流側には、対向する2つのロール32A、32Bからなる転写手段としての第2の転写器32が配設されている。中間転写体14上に形成されたカラーのトナー像はこのロール32A、32Bの間に送り込まれ、且つ給紙トレイ34或いは手差トレイ36から取り出されて、搬送手段としての用紙搬送装置38(詳細後述)によって同じくロール32A、32Bの間に搬送されてきた用紙40に転写される。
【0020】
第2の転写器32によってトナー像が転写された用紙40は、用紙搬送装置38によって定着手段としての定着ロール44Aを備えた定着器44へと搬送されて、定着ロール44Aにより加熱・加圧されることにより定着処理が施されるた後、装置外へ排出される。
【0021】
また、画像形成装置10は、画像入力装置(IIT)48及びユーザインタフェース(UI)49を備えている。ここで、画像入力装置48は、原稿台に置かれた原稿の画像を光学的に読み取るものであり、例えば、光源、反射ミラー、結像レンズ、CCDセンサなどから構成される。また、ユーザインタフェース49は、例えば、装置上面などに設けられたタッチパネルディスプレイや操作ボタンである。また、或いは画像形成装置10に接続されたパソコンのキーボードやマウスをユーザインタフェース49として用いるようにしてもよい。
【0022】
<用紙搬送装置の詳細構成>
次に、用紙搬送装置38の構成を詳細に説明する。
【0023】
用紙搬送装置38は、給紙トレイ34又は手差トレイ36から取出された用紙40を搬送する複数対の搬送ロール50と、複数対の搬送ロール50によって搬送された用紙40の側端をサイド初期位置に合わせるための複数対の斜行ロール52と、第2の転写器32による二次転写部位Pの手前に配置され、サイド初期位置に合わせた用紙40の側端を所定の基準位置に揃えるための1対の位置合わせロール54とを備えている。なお、本実施の形態では、用紙搬送装置38は、図2、図3に示すように、対構成からなる位置合わせロール(レジロール)54及びその上流側に配設される複数(本例では3つ)の斜行ロール52がユニット化されて、用紙搬送ユニット56として備えられている。
【0024】
この用紙搬送ユニット56は、その上下に用紙40を案内搬送するガイドシュート561、562を有すると共に、用紙搬送方向に直交する方向の一方に板状の固定サイドガイド563を立設し、この固定サイドガイド563の内面を用紙40の側端が初期的に揃えられるサイド初期位置SIPとして設定するようにしたものである。
【0025】
斜行ロール52は、図2乃至図4に示すように、用紙40の搬送方向に対し先端側が前記固定サイドガイド563に向かって僅かに傾斜し、かつ、パルスモータからなる駆動モータ60にて回転駆動せしめられるドライブ斜行ロール521と、これに圧接配置されて追従回転するアイドル斜行ロール522とで構成されており、ニップリリース(N/R:Nip/Release)モータ61〜63にて例えばアイドル斜行ロール522がドライブ斜行ロール521に対しニップ若しくはリリースされるようになっている。
【0026】
なお、図2においては、アイドル斜行ロール522の図示を省略している。また、位置合わせロール(レジロール)54は、図2乃至図4に示すように、例えばパルスモータにて構成される駆動モータ(レジモータ)64にて回転駆動せしめられるドライブ位置合わせロール541と、このドライブ位置合わせロール541に圧接配置されて追従回転するアイドル位置合わせロール542とで構成されており、ニップリリースモータ65にて例えばアイドル位置合わせロール542がドライブ位置合わせロール541に対しニップ若しくはリリースされるようになっている。
【0027】
更に、位置合わせロール54(位置合わせロール541,542)は、図2〜図5に示すように、用紙搬送ユニット56のユニットフレーム560に軸方向に対して移動自在に回転支承されており、ドライブ位置合わせロール541の支承軸一端にはカップリング66を介して移動手段としてのサイドシフト機構68が設けられている。このサイドシフト機構68は、カップリング66に連結されるシャフト681にラック682を取り付け、このラック682にピニオンギア683を噛合させ、前記ピニオンギア683をサイドシフトモータ684にて所定量回転駆動するようにしたものである。
【0028】
なお、図5において、レジモータ63はユニットフレーム563の内側に固定されており、このレジモータ63からの駆動力が減速ギア列70を介してドライブ位置合わせロール541に伝達されるようになっている。但し、減速ギア列70のドライブ位置合わせロール541側の要素701はドライブ位置合わせロール541の軸方向移動を許容するように軸方向に対して相対移動可能になっている。
【0029】
また、用紙搬送装置38は、図1に示すように、第2の転写器32から送出された用紙40を、その側端を位置合わせロール54で基準位置に位置合わせした状態で定着器44へ搬送する搬送ベルト42と、定着器44による定着処理後の用紙40を装置外へ排出するための用紙排出機構46と、定着器44による定着処理後の用紙40を表裏反転して、再度第2の転写器32へ搬送する用紙戻し機構90とを備えている。
【0030】
すなわち画像形成装置10では、画像形成後の用紙40を、選択的に、用紙排出機構46によって装置外に排出したり、用紙戻し機構90によって表面に画像が形成された用紙40を表裏反転させて第2の転写器32へ戻し、用紙40の裏面にも画像を形成することができるようになっている(両面コピー可能)。
【0031】
詳しくは、この用紙戻し機構90は、複数対の搬送ロール92によってループ状の戻し径路94に沿って、且つ定着器44から送出された用紙40を斜行ロール52の手前から第2の転写器26へと戻すものであり、この戻し径路94の途中に用紙40を折返す反転部96を設け、この反転部96を介することで用紙40の表裏反転させるようになっている。
【0032】
<制御系の構成>
次に、画像形成装置10の動作を司る制御系の構成について説明する。
【0033】
図4に示すように、画像形成装置10の制御系は、それぞれマイクロコンピュータシステムにて構築された、画像形成装置10による画像形成動作全体を司るメインコントローラ100と、画像入力装置48と接続され、該画像入力装置48で原稿から読み取った画像に基づいて各作像モジュール16による画像生成処理を制御する画像生成制御手段としての画像生成コントローラ102と、用紙搬送装置38による搬送処理を制御する移動制御手段としての用紙搬送コントローラ104とを備え、画像生成コントローラ102及び用紙搬送コントローラ104はメインコントローラ100と接続されている。なお、画像生成コントローラ102及び用紙搬送コントローラ104をメインコントローラ100と一体成形して、メインコントローラ100が画像生成コントローラ102及び用紙搬送コントローラ104の機能も担うようにしてもよい。
【0034】
メインコントローラ100は、画像入力装置48及びユーザインタフェース49と接続され、ユーザからの複写指示情報、用紙40の各種情報(本例ではサイズ、向き、種類)などが入力されるようになっており、これらの複写指示情報、用紙40の各種情報(本例ではサイズ、向き、種類)に基づいて、画像入力装置48に所定の制御信号を送出することで、画像入力装置48での画像読取処理を制御する。
【0035】
また、メインコントローラ100は、用紙区別機構100Aと用紙カウント機構100Bとを備え、用紙区別機構100Aで画像を形成する各々の用紙を区別し、用紙カウント機構100Bで定着処理を施した用紙の枚数、すなわち定着ローラ44Aを通過した用紙枚数をカウントすると共に、用紙毎に、このカウント結果に基づいて、該用紙の搬送方向と直交する方向への所定の基準位置からの移動量、及び該用紙の移動量に応じて、この用紙に転写する画像の生成位置を主走査方向(搬送方向と直交する方向と対応)に移動させるための所定の基準位置からの移動量を設定する。すなわち、メインコントローラ100が設定手段としての機能を担っている。
【0036】
さらに、メインコントローラ100は、複写指示情報、用紙40の各種情報(本例ではサイズ、向き、種類)に基づいて、画像生成コントローラ102、用紙搬送コントローラ104に対して各々の制御開始を指示する制御タイミング信号を送出する。画像生成コントローラ102及び用紙搬送コントローラ104は、メインコントローラ100で設定された用紙及び画像の移動量を参照し、且つメインコントローラ100からの制御タイミング信号と同期して、各々における制御処理を開始する。これにより、作像モジュール16による画像生成及び用紙搬送装置による用紙搬送のタイミングと、画像及び用紙の用紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)の位置を調整しながら、画像入力装置48で原稿から読み取った画像が用紙40上に形成されるようになっている。
【0037】
詳しくは、画像生成コントローラ102は、画像入力装置48で原稿から読み取った画像をYMCKの各色成分に分割して、各色成分毎の光ビームの点灯データに変換すると共に、各点灯データを各々対応する作像モジュール16の光走査装置22に送出する。光走査装置22では、この点灯データに基づいて光ビームが点灯され、これにより画像に基づく光ビームが出力されて感光体18上に静電潜像が形成される。
【0038】
ここで、図6に示すように、光走査装置22では、一般に、光ビームの走査開始タイミングを検知するSOSセンサ22Aを備え、SOSセンサで検知した走査開始タイミングと同期して、例えば走査開始タイミングから予め設定されたkパルスをカウントした後、1主走査ライン分の点灯データに基づく点灯を開始することで、主走査方向の画像書出し位置を制御するようになっている。なお、この主走査方向が、画像の用紙搬送方向と直交する方向に対応する。
【0039】
このことを利用して、本実施の形態では、画像生成コントローラ102は、メインコントローラ100で設定された画像の移動量に基づいて、各作像モジュール16のパルス数(k)の設定値を変更することで、主走査方向に画像の生成位置を移動させるようになっている。なお、メインコントローラ100で設定された画像の移動量に基づいて、1主走査ライン分の点灯データの先頭に、点灯OFFを示す点灯データを付加することでも、画像の主走査方向の位置を制御するようにしてもよい。
【0040】
なお、本実施の形態では、画像生成コントローラ102は、用紙搬送制御によって搬送される用紙へのトナー像の転写タイミングをはかるために、光走査装置22に、原稿から読み取った画像に基づく点灯の前に、所定の画像位置合わせ用のパッチ画像に基づく点灯を行わせ、中間転写体における原稿から読み取った画像に基づくトナー像の転写位置よりも上流に、画像位置合わせ用のトナーパッチが形成されるような制御も行う。
【0041】
一方、本実施の形態では、図4に示すように、用紙搬送コントローラ104のための用紙搬送制御系として、中間転写体14の周囲のうち、二次転写部位Pの上流側にマークセンサ110を配設する一方、用紙搬送路のうち、位置合わせロール(レジロール)43の上流側直前にはレジ入口センサ112を配設すると共にもその下流側直後にはレジ出口センサ114及び用紙40のサイドシフト位置検知用のサイドシフトセンサ116(図5参照)を配設し、用紙搬送コントローラ104では、各センサ110〜116からの検知信号を取り込み、この検知信号及び前述の用紙40の各種情報(本例ではサイズ、向き、種類)などの情報に基づいて、各モータ60〜65及びサイドシフト機構68などの各制御要素に所定の制御信号を送出する。
【0042】
ここで、各センサ110〜116としては例えば反射型の光学センサが用いられ、マークセンサ110は中間転写体14上に形成された基準マーク(作像モジュール16により中間転写体14上に画像位置合わせ用に形成されるトナーパッチ)80を検知し、この基準マーク80に対して所定の位置関係にある画像82位置を把握するようにしたものである。一方、レジ入口センサ112,レジ出口センサ114は位置合わせロール54の前後において用紙40の先端が通過したことを検知するものであり、また、サイドシフトセンサ116は用紙40の側端位置が抜けたか否かを検知するものである。そして、本実施の形態では、用紙40の搬送速度を制御するに当たって、中間転写体14上の画像82が二次転写部位Pに到達するタイミングを予め把握する必要があるから、マークセンサ110及びレジ出口センサ114の検知タイミングの順番がマークセンサ110,レジ出口センサ114となる条件に設定されている。具体的には、マークセンサ110による検知位置と二次転写部位Pとの間の距離L1がレジ出口センサ114による検知位置と二次転写部位Pとの間の距離L2よりも短く設定されている。
【0043】
用紙搬送コントローラ104は、制御タイミング信号を受けて用紙40の搬送を開始し、給紙トレイ34又は手差トレイ36から用紙40が所定のタイミングで送出され、搬送ロール50、斜行ロール52及び位置合わせロール(レジロール)54を経て用紙搬送路に沿って順次搬送する。このとき、用紙搬送コントローラ104は、レジ出口センサ114がオンしたか否かを繰り返し判定すると共に、マークセンサ110の検知信号がオンしたか否かを繰り返し判定し、マークセンサ110が中間転写体14上の基準マーク80を検知してオンすると、そのオンタイミング(基準パッチ検知タイミング)を基に、中間転写体14上の画像82が二次転写部位P(ロール32A、32Bの圧接部分)に到達するタイミングを算出する。
【0044】
用紙40の先端がレジ出口センサ114を通過し、レジ出口センサ114が搬送されてきた用紙40の先端を検知してオンすると、そのオンタイミング(用紙通過検知タイミング)を基に用紙40の搬送速度を調整して、用紙40が二次転写部位Pに到達するタイミングを中間転写体14上の画像82が二次転写部位Pに到達するタイミングに合わせて、中間転写体14上に形成された画像(トナー像)82が用紙40の所定位置に正確に転写される。
【0045】
また、用紙搬送コントローラ104は、上記のような用紙40の搬送処理と同時に、以下のような搬送方向と直交する方向に用紙を移動させる(サイドシフト)処理を行う。すなわち、用紙40が搬送ロール50によって搬送されて、斜行ロール52位置に到達すると、当該用紙40は斜行ロール52によって固定サイドガイド483側に斜行移動せしめられ、用紙40の側端位置をサイド初期位置SIPに沿わせた状態でレジロール54へと搬送される。このため、用紙40の搬送過程において、用紙40がスキューしたとしても、斜行ロール52群を通過する段階でスキュー補正が行われるのである。
【0046】
そして、図7(A)(B)に示すように、用紙40がレジロール54に突入する前は各斜行ロール52はニップ状態を維持するが、図7(A)(C)に仮想線で示すように、用紙40がレジロール54に突入すると、前記斜行ロール52は夫々リリースされる。本実施の形態では、用紙搬送コントローラ104は、図8(B)(C)に示すように、用紙40の先端がレジ入口センサ112を通過してから予め決められた所定時間(用紙40の先端がレジロール54にニップされるのに十分な時間)経過後に、ニップリリースモータ61〜63にてニップ状態の斜行ロール52をリリースする。
【0047】
この後、図8(C)に示すように、用紙40の先端がレジ出口センサ114に到達すると、レジ出口センサ114がオン動作し、これに伴って、用紙搬送コントローラ104は、用紙40のサイドシフト処理を開始し、サイドシフト機構68(図5参照)にて、図8(D)に示すように、用紙40がニップされた状態のレジロール54を軸方向に移動させる。ここで、サイドシフトセンサ116としては、例えば図9(A)に示すように、チャンネル状のセンサケース120に発光素子122と受光素子124とを対向配置した所謂フォトカプラ構成のものが用いられており、サイド初期位置SIPに位置規制された用紙40の側端部が発光素子122と受光素子124との間の空間部を通過するようになっている。
【0048】
この状態において、レジロール54に挟まれた用紙40がレジロール54の軸方向に沿って移動していくと、図8(E)及び図9(B)に示すように、発光素子122と受光素子124との対向部を抜けることになり、この状態において、発光素子122からの光が受光素子124に完全に受光されることになり、サイドシフトセンサ116がオン(受光素子124ローレベル)からオフ(受光素子124ハイレベル)に切り替わる。用紙搬送コントローラ104は、このサイドシフトセンサ116のオンからオフへの切り替わりタイミングから、メインコントローラ100で設定された用紙の移動量に応じたnパルスをカウントし、図8(F)及び図9(C)に示すように、nパルス分に対応する分だけ用紙40を搬送方向と直交する方向に移動させる。この段階で、用紙40のサイドシフト動作が終了し、レジロール54の軸方向への移動動作が停止され、用紙40は主走査方向に移動された状態でレジロール54にて搬送される。その後、用紙40がレジロール54を通過し、用紙40の後端がレジ出口センサ114を通過したら、レジ通過センサ114がオフし、これに伴って用紙搬送ローラ104は次の用紙のためにサイドシフト機構68によりレジロール54を初期位置に復帰させる。
【0049】
すなわち、本実施の形態では、メインコントローラ100で設定された用紙の移動量に基づいて、用紙搬送コントローラ104においてカウントするパルス数(n)の設定値を変更することで、用紙40の搬送方向と直交する方向への搬送位置が制御されるようになっている。
【0050】
<メインコントローラの制御>
次に、本実施の形態の作用として、メインコントローラ100の制御処理について説明する。図10にメインコントローラで実行される制御ルーチンを示す。
【0051】
図10に示されているように、メインコントローラ100は、原稿がセットされて、ユーザインタフェース49からコピー部数や用紙サイズなどの出力形態が指定されてコピーを指示する信号が入力されると(ジョブ投入)、ステップ200からステップ202に進む。ステップ202では、画像入力装置48に対して原稿読取開始を指示し、これにより画像入力装置48によってセットされた原稿から画像が読み取られ、順次、画像生成コントローラ102に入力される。なお、このとき、複数のジョブが連続して投入された場合には、該投入された複数のジョブを1つのジョブに統合する。
【0052】
次のステップ204では、用紙区別機構100Aによって、1枚ずつ用紙40に画像を形成するために、投入されたジョブを用紙40毎に区別して、用紙40と読み取った画像を対応付ける。そして、次のステップ206、ステップ208により、用紙40毎に図11に示す制御タイミング信号生成処理が順次開始される。
【0053】
制御タイミング信号生成処理では、図11に示すように、まずステップ210で、用紙40の表面に対する用紙搬送制御及び画像生成制御の基準タイミング(以下、「Pitch」という)を発生する。次のステップ212で、用紙カウント機構100Bのカウント値をインクリメントする。すなわち、用紙カウント機構100Bでは、Pitch発生回数をカウントすることで、該Pitchに対応する用紙の前に定着器44で定着処理が施された用紙の枚数をカウントしている。
【0054】
次いで、ステップ214では、用紙カウント機構100Bのカウント値に応じて、画像及び用紙の移動量を設定し、前述のステップ210で発生させたPitchと対応付けて記憶しておく。本実施の形態では、一例として、画像及び用紙の移動量を多段階に切換え可能となっており、用紙カウント機構100Bの所定カウント毎に、用紙の搬送方向と直交する方向の移動量が所定量ずつ変更されて設定され、この用紙の移動量だけ画像の移動量も所定量ずつ変更されるようになっている。
【0055】
その後、メインコントローラ100は、Pitchを基準として所定の画像生成開始タイミングとなったら、ステップ216からステップ218に進み、画像生成開始を指示する制御タイミング信号を画像生成コントローラ102へ送出すると共に、ステップ220で、前述のステップ214で設定された画像の移動量を示す信号を画像生成コントローラ102へ送出して、該設定値を画像生成コントローラ102に通知する。
【0056】
画像生成コントローラ102では、この制御タイミング信号を受けて該Pitchに対応する制御制御が開始され、通知された画像の移動量に基づいて、該移動量に応じたパルス数(k)を求めて各作像モジュール16に通知することで、各作像モジュール16のパルス数(k)の設定値を変更すると共に、画像入力装置48で原稿から読み取った画像に基づいて点灯データを生成して各作像モジュール16へ送信する。
【0057】
これにより、各作像モジュール16において、感光体18の端部からkパルス分だけ主走査方向(用紙搬送方向と直交する方向)に移動されて各々対応する色のトナー像が形成され、中間転写体14にKYMC各色のトナー像がkパルス分だけ主走査方向に移動された状態で順次重ね合わされて転写され、中間転写体14上に画像82が形成される。この画像82は、中間転写体14の移動により、二次転写部位Pへと送られる。
【0058】
また、メインコントローラ100は、Pitchを基準として所定の用紙搬送開始タイミングとなったら、ステップ222からステップ224へ進み、用紙搬送開始を指示する制御タイミング信号を用紙搬送コントローラ104へ送出すると共に、ステップ226で前述のステップ214で設定された用紙の移動量を示す信号を画像生成コントローラ102へ送出して、該設定値を画像生成コントローラ102に通知する。
【0059】
用紙搬送コントローラ104では、この制御タイミング信号を受けて、用紙搬送処理を開始すると共に、通知された用紙の移動量に応じたパルス数(n)を求めて用紙移動処理に用いるパルス数に設定して用紙移動処理を行う。
【0060】
これにより、給紙トレイ34又は手差しトレイ36から指定されたサイズ、向き、種類の用紙40が1枚取出されて、二次転写部位Pへ向けて搬送されると共に、nパルス分だけ搬送方向と直交する方向に移動されて、画像82が二次転写部位Pに到達するタイミングに合わせて二次転写部位Pに送り込まれ、第2の転写器32によって用紙40(表面)に画像82が転写される。
【0061】
すなわち、前述のステップ214で設定された用紙の移動量だけ用紙40が搬送方向と直交する方向に移動されて二次転写部位Pに搬送され、該用紙40の移動量に対応して主走査方向に移動されて形成された画像82が用紙40(表面)に転写されるので、用紙40を移動させても、用紙40上における画像の転写位置の変動が生じないようになっている。この用紙40は、搬送方向と直交する方向へ移動された状態のまま(移動後の位置を保ったまま)、定着ロール44Aへ搬送されて、定着処理が施される。
【0062】
また、メインコントローラ100は、次のステップ228で、投入されたジョブに基づいて、該用紙40が両面コピーを行うものか否かを判断する。
【0063】
両面コピーの場合は、ステップ228からステップ230に進み、用紙搬送コントローラ104へ用紙戻しを指示する信号を送出する。この用紙戻し指示を受けて用紙搬送コントローラ104は、用紙戻し機構90を選択して駆動する。これにより、用紙戻し機構90によって、定着処理終了後の用紙40がループ状の戻し径路94へと案内され、途中の反転部96に収納される。
【0064】
続いて、ステップ232で用紙40の裏面に対するPitchを発生する。なお、本実施の形態では、この裏面に対するPitchは、表面に対するPitchを基準として所定のタイミングで発生されるようになっているが、定着処理後の用紙40の搬送径路の途中、例えば反転部96に用紙40が収納されたことを検出するセンサを設け、このセンサにより用紙40を検出したことを受けて発生されるようにしてもよい。
【0065】
その後は、この裏面に対して発生されたPitchを用いて、表面の場合と同様の処理を行う。すなわち、次のステップ234、ステップ236で、前述のステップ212、ステップ214と同様に、用紙カウント機構100Bのカウント値をインクリメントして、用紙カウント機構100Bのカウント値に応じて、画像及び用紙の移動量を設定してPitch(裏面)に対応付けて記憶しておく。
【0066】
そしてPitch(裏面)を基準として、所定の画像生成開始タイミングとなったら、次のステップ238からステップ240、242へと進み、前述のステップ218、220と同様に、画像生成コントローラ102へ画像生成開始を指示する制御タイミング信号を送出し、且つ前述のステップ236で設定した画像の移動量を通知し、所定の用紙搬送開始タイミングとなったら、次のステップ244からステップ246、248へと進み、前述のステップ224、226と同様に、用紙搬送コントローラ104へ用紙搬送開始を指示する制御タイミング信号を送出し、且つ前述のステップ236で設定した用紙の移動量を通知する。
【0067】
なお、このときの用紙搬送開始を指示する制御タイミング信号を受けて、用紙搬送コントローラ104が反転部96から用紙40を取出して戻し径路94に沿って搬送を開始し、斜行ロール52の手前から二次転写部位Pへ戻す点が表面の場合と異なる。また、画像生成開始タイミング及び用紙搬送タイミングは、表面と裏面とで別々の設定でもよいし、表面と裏面とで同一のタイミングを用いることができるように装置を設計してもよい。
【0068】
これにより、表面の場合と同様に、裏面についても、前述のステップ236で設定された用紙の移動量に応じて、用紙40が搬送方向と直交する方向に移動されて二次転写部位Pに搬送され、該用紙40の移動量に対応して主走査方向に移動されて形成された画像82が用紙40(裏面)に転写され、この用紙40は、搬送方向と直交する方向へ移動された状態のまま(移動後の位置を保ったまま)、定着ロール44Aへ搬送されて、定着処理が施される。
【0069】
そして、次のステップ250で進み、用紙搬送コントローラ104へ用紙排出を指示する信号を送出する。この用紙排出指示を受けて用紙搬送コントローラ104は、用紙排出機構46を選択して駆動させ、定着処理終了後の用紙40を装置外へ排出する。
【0070】
一方、片面コピーの場合は、ステップ228からそのままステップ250へ進み、同様に定着処理終了後の用紙40が装置外へ排出される。
【0071】
なお、この用紙排出時には、用紙が排出されるスタッカー、ステープラ、製本機などの出力装置(図示省略)へ該用紙の搬送方向と直交する方向への移動量を通知し、出力装置で用紙毎の排出位置を調整して排出時の用紙ずれを解消するようにするとよい。
【0072】
上記処理をまとめると、メインコントローラ100では、用紙40毎にPitchを発生し、このPitchが発生した時点で、該用紙の搬送方向と直交する方向の移動量を設定し、且つ該用紙に転写する画像について、この用紙移動量に基づいて、用紙移動方向に対応する方向、すなわち主走査方向への画像の生成位置(画像書出し位置)の移動量を設定し、該用紙40に対する画像形成及び用紙搬送に反映させることで、定着ロール44Aの用紙通過位置を用紙毎に所望の移動量だけ搬送方向と直交する方向に移動させるようになっている。
【0073】
これにより、例えば、投入されたジョブが1枚の用紙40に片面コピー行うものの場合は、図12に示すように、画像形成が開始されるとき(t=α)及び用紙搬送を開始するとき(t=β)に、この用紙40に対してPitchが発生した時点で設定された該用紙の移動量及び該用紙に転写する画像の移動量を参照して、該用紙を所望の移動量だけ搬送方向と直交する方向に移動させ、且つ該移動量に合わせて画像82も移動させて用紙40に画像82を転写し(t=γ)、画像転写後の用紙40は、前記移動量だけ搬送方向と直交する方向に移動された状態で定着器44へ搬送されて定着処理が施される(t=φ)。すなわち、各用紙のPitchが発生した時点で、該用紙に対して、用紙及び画像の移動量を設定可能としたことにより、用紙毎に定着ロール44Aの用紙通過位置を前記所望の移動量だけ搬送方向と直交する方向に移動させることが可能となる。
【0074】
また、投入されたジョブが、複数枚の用紙を連続処理するものの場合は、用紙毎に制御タイミング信号生成処理が順次行われるので、図13に示すように、平行して各用紙40に対する各タイミングが生成されて、図12で示した各用紙40に対する画像形成が平行に実行される。また、両面コピーを行うものの場合は、図14に示すように、用紙40の表面及び裏面の各々に対してPitchが発生されて、且つ各々のPitchが発生された時点で用紙と画像の移動量が設定されるので、同一の用紙40であっても表面と裏面の移動量を別々に設定することができる。
【0075】
したがって本実施の形態では、図15(A)に示すように、1つのジョブ(Job-1)内でも定着ロール44Aの用紙通過位置を所定枚数(図15は5枚)毎に多段階(図15は3段階)ずらすことができる。また、複数のジョブを統合した場合も、統合後のジョブ内で同様に所定枚数毎に多段階にずらすことができる。従って、大量の記録紙が連続して定着ロール44Aの同一位置を通過するのを防止でき、生産性の向上と共に定着ロールの摩耗低減を図ることができる。
【0076】
なお、図15(A)では、用紙通過位置を多段階に一方方向へずらす場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、用紙毎に用紙通過位置を変更できればよい。例えば、用紙通過位置を両方向にずらすようにしてもよく、図15(B)のように移動量最大及び最小に対応する位置間で往復させてずらしたり、図15(C)のようにランダムにずらすようにしてもよい。また、図15(D)のように移動量最大に対応する位置から移動量最小に対応する位置へ連続的にずらすようにしてもよい。
【0077】
また、当然ながら、上記のように定着ロール44Aの用紙通過位置をずらしても、定着ロール44Aが摩耗されることを防ぐことができず、用紙端部が通過する領域は摩耗されるため、その影響が用紙上の該領域を通った画像部分に現れる。このため、1つのジョブ内で用紙通過位置を大きく移動させると、該移動に伴って出力された用紙上の摩耗の影響が現れる位置も変動し、結果として、用紙通過位置の移動が目立ってしまうので、例えば図15(A)の矢印Cで示すような用紙通過位置の大きな移動は、統合前のジョブの切り替わりや、複数部数コピーする場合は部数の切り替わりなどで行うようにするとよい。これは、例えば、メインコントローラ100に、統合前のジョブを区別したり、部数を区別する機能を設け、この区別に応じて、用紙と画像の移動量の設定を大きく変更するタイミング(用紙)を制御することで実現できる。
【0078】
なお、上記では、第2の転写器32より用紙搬送方向上流側に、用紙をサイドシフトさせる用紙搬送ユニット56を設け、定着ローラ44Aに対して用紙40を搬送方向と直交する方向に移動させる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、定着ローラ44Aを用紙搬送方向と直交する方向に移動させて、用紙通過位置をずらすようにしてもよい。これは、例えば、定着ローラ44Aの一端部にサイドシフト機構68と同様の定着ローラ44Aを主走査方向に移動させる機構68A(図4の破線参照)を設け、メインコントローラ100において、各Pitch発生時に定着ローラ44Aの移動量を設定し、この移動量に基づいて、定着ローラ44Aを主走査方向に移動させる機構68Aを制御することで実現できる。
【0079】
ただし、従来より画像形成装置では、用紙端を揃えて画像を所定位置に転写する目的で用紙搬送ユニット56が用いられており、これを利用することで、メインコントローラ100の処理を規定するプログラムを変更するだけ、すなわちソフト的対応だけでよいので低コストで本発明を実現することができる。また、第2の転写器32における用紙通過位置も同時にずらすことができるので、第2の転写器32のローラ32A、32Bの劣化を低減する効果もある。
【0080】
また、上記では、画像形成装置10として、画像入力装置48で原稿から画像を読み取って、その読取画像を用紙40に形成する所謂複写機に本発明を適用した例を説明したが、本発明は、複写機以外にも、用紙40に形成した画像を定着器44によって定着させる装置であれば適用可能である。例えば、FAXや、PCと接続されて用いられるプリンタや、複写機、FAX、及びプリンタのうちの少なくとも2つ以上の機能を備えた複合機などに適用してもよい。
【0081】
また、上記では、カラー画像を形成する画像形成装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、白黒画像を形成する画像形成装置に適用してもよい。
【0082】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、生産性の向上と共に定着ロールの摩耗低減を図ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる位置合わせロール周辺の用紙搬送ユニットの詳細構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる用紙搬送ユニットの上面図(A)及び正面図(B)である。
【図4】 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の制御系構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係わるレジロールのサイドシフト機構の詳細構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係わる主走査方向への画像の生成位置移動の説明図である。
【図7】 (A)は用紙搬送ユニットの用紙搬送状態を示す図、(B)、(C)は用紙がレジロールに到達する前後の斜行ロールの状態を示す図である。
【図8】 (A)〜(G)は、レジロールによる搬送方向と直交する方向への用紙移動(サイドシフト)の説明図である。
【図9】 (A)〜(C)は、搬送方向と直交する方向への用紙移動の動作の模式図である。
【図10】 本実施の形態に係わるメインコントローラで実行される制御ルーチン(メインルーチン)を示すフローチャートである。
【図11】 本実施の形態に係わるメインコントローラで用紙毎に実行される制御タイミング信号生成処理を示すフローチャートである。
【図12】 図10、11の制御処理により、1枚の用紙に片面コピーを行う場合に実行される各処理のタイミングを示す図である。
【図13】 図10、11の制御処理により、複数枚の用紙を連続処理する場合に実行される各処理のタイミングを示す図である。
【図14】 図10、11の制御処理により、両面コピーを行う場合に実行される各処理のタイミングを示す図である。
【図15】 (A)〜(D)は、本実施の形態に係わる1つのジョブ内での定着ロールの用紙通過位置を示す模式図である。
【図16】 一般的な画像形成装置による画像形成方法を示す模式図である。
【図17】 (A)、(B)は定着ロールの用紙通過位置が固定の場合の定着ロールの摩耗を説明するための模式図である。
【図18】 定着ロールの用紙通過位置をずらすことを説明するための模式図である。
【図19】 従来技術による定着ロールの用紙通過位置を示す模式図である。
【図20】 従来技術による複数のジョブを統合した場合の定着ロールの用紙通過位置を示す模式図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
14 中間転写体
16、16K、16Y、16M、16C 作像モジュール
18 感光体
22 光走査装置
32 第2の転写器
38 用紙搬送装置
40 用紙
44 定着器
44A 定着ロール
52 斜行ロール
54 位置合わせロール(レジロール)
56 用紙搬送ユニット
68 サイドシフト機構
82 画像
100 メインコントローラ
100A 用紙区別機構
100B 用紙カウント機構
102 画像生成コントローラ
104 用紙搬送コントローラ
P 二次転写部位

Claims (3)

  1. 画像記録媒体に画像を転写する転写手段と、前記転写手段により転写された前記画像を画像記録媒体上に定着させる定着手段と、トレイから送出された前記画像記録媒体を斜行移動させて前記画像記録媒体の側端位置をサイド初期位置に沿わせて前記転写手段を介して前記定着手段へと搬送する搬送手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記画像記録媒体の側端位置が前記サイド初期位置に沿う状態になる位置と前記転写手段との間に設けられ、前記画像記録媒体を前記搬送手段による搬送方向と直交する方向に移動させる移動手段と、
    前記定着手段の前記画像記録媒体の通過枚数を計数し、前記画像記録媒体毎に、該計数結果に基づいて、所定枚数以上の前記画像記録媒体の側端位置が連続して前記定着手段の同一位置を通過しないように、前記画像記録媒体を所定枚数毎に3段階に移動させるための移動量を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された移動量に基づいて前記移動手段の動作を制御する移動制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像記録媒体に転写される前記画像を生成する生成手段と、
    前記画像が前記搬送方向と直交する方向に対応する方向へ所定の画像移動量だけ移動させて生成するように前記生成手段の動作を制御する画像生成制御手段と、を更に備え、
    前記設定手段が、前記画像記録媒体の移動量と共に、該画像記録媒体の移動量に応じて、前記画像移動量を更に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記設定手段は、前記画像記録媒体の表裏両面に前記画像を転写して定着させる場合は、前記画像記録媒体の表裏両面各々について、前記画像記録媒体の移動量及び前記画像移動量を設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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