JPH0230794A - フタロシアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法 - Google Patents

フタロシアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法

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JPH0230794A
JPH0230794A JP17779388A JP17779388A JPH0230794A JP H0230794 A JPH0230794 A JP H0230794A JP 17779388 A JP17779388 A JP 17779388A JP 17779388 A JP17779388 A JP 17779388A JP H0230794 A JPH0230794 A JP H0230794A
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micelle
anode
phthalocyanine compound
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哲夫 佐治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフタロシアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法に
関し、詳しくはフタロシアニン化合物銅錯体を素材とし
て、特定のミセル化剤を用いると共に電気化学的手法を
講じることにより、カラーフィルター、光電変換素子、
コーティング材料等に利用しうるフタロシアニン化合物
銅錯体の薄膜を効率よ(製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来か
ら、フタロシアニン系色素は透明性に優れた有機色素と
して注目されており、カラーフィルターや光電変換素子
としてその機能が注目されている。しかし、これらの機
能を効果的に発揮させるためには、薄膜化が必要である
が、該色素はほとんどの溶媒に溶解しないため、薄膜化
が困難であった。その結果、フタロシアニン系色素を素
材として高性能のカラーフィルターや光電変換素子を形
成することは、極めて困難であり、実用化されていない
のが現状である。
なお、フタロシアニン化合物銅錯体の薄膜化については
、従来から真空蒸着法が試みられているが、蒸着しにく
く、また特にフタロシアニングリーンなどの場合には、
分解、してしまうため薄膜化は不可能であった。
本発明者らはこのような状況下で、フタロシアニン化合
物銅錯体の薄膜化に関して、各種の方法を試みた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、先般、本発明者らのグループが開発した所謂
ミセル電解法(特願昭62−75930号明細書等)を
適用すると、容易に薄膜化が可能であるとともに、得ら
れるフタロシアニン化合物銅錯体の薄膜が、カラーフィ
ルターや光電変換素子として極めて有効に利用できるこ
とを見出した。
本発明はかかる知見に基いて完成したものである。すな
わち本発明は、フタロシアニン化合物銅錯体を、水性媒
体中でフェロセン誘導体よりなるミセル化剤にて可溶化
し、得られるミセル溶液を電解して電極上に前記フタロ
シアニン化合物銅錯体の薄膜を形成することを特徴とす
るフタロシアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法を提供す
るものである。
本発明の方法は、所謂ミセル電解法の原理にしたがって
進行し、電極(陽極)上にフタロシアニン化合物銅錯体
の薄膜が形成される。つまり、水に必要に応じて支持電
解質等を加えて電気伝導度を調節した水性媒体に、フェ
ロセン誘導体よりなるミセル化剤とフタロシアニン化合
物銅錯体の微粒子を加えて充分に混合撹拌して分散させ
ると、該フタロシアニン化合物銅錯体を内部にとり込ん
だミセルが形成され、これを電解処理するとミセルが陽
極に引き寄せられて陽極上でミセル中のフェロセン誘導
体が電子e−を失い(フェロセン中のFe”がFe”に
酸化される)、それとともにミセルが崩壊して内部のフ
タロシアニン化合物銅錯体が陽極上に析出して薄膜を形
成する。一方、酸化されたフェロセン誘導体は陰極に引
き寄せられて電子e−を受は取り、再びミセルを形成す
る。
このようなミセルの形成と崩壊が繰返される過程で、フ
タロシアニン化合物銅錯体の粒子が陽極上に析出して薄
膜状のものとなり、目的とする薄膜が形成されるのであ
る。
本発明の方法で用いるミセル化剤は、フェロセン誘導体
よりなるものである。ここでフェロセン誘導体としては
各種のものがあるが、大きく分けて下記の(1)、 (
2)および(3)の三種をあげることができる。
まず(1)炭素数4〜16(好ましくは8〜14)の主
鎖を有するアンモニウム型(好ましくは第四級アンモニ
ウム型)のカチオン性界面活性剤にフェロセン化合物(
フェロセンあるいはフェロセンに適当な置換基(アルキ
ル基、アセチル基など)が結合したもの)が結合したも
のがあげられる。
ここで主鎖の炭素数が少ないものでは、ミセルを形成せ
ずまた多すぎるものでは、水に溶解しなくなるという不
都合がある。
この界面活性剤にフェロセン化合物が結合する態様は様
々であり、大別して界面活性剤の主鎖の末端に結合した
もの、主鎖の途中に直接あるいはアルキル基を介して結
合したもの、主鎖中に組み込まれたものなどの態様があ
げられる。
このようなアンモニウム型のフェロセン誘導体としては
、一般式 (式中、R’、R2はそれぞれ水素または炭素fit〜
4(但し、後述の整数mを超えない)のアルキル基を示
し、z、  z’はそれぞれ水素または置換基(メチル
基、エチル基、メトキシ基あるいはカルボメトキシ基な
ど)を示し、Xはハロゲンを示す。また、m、nはm≧
O,n≧0でありかつ4≦m十n≦16を満たす整数を
示す。)。
一般式 (式中、R’、R”、X、Z、Z’は前記と同じ(但し
、R+、Rzの炭素数は後述の整数りを超えない。)で
ある。また、h、j、にはkt≧0.j≧0゜k≧1で
ありかつ3≦h+j+に≦15を満たず整数を示し、p
はO≦p≦に−1を満たす整数を示す、)。
一般式 で表わされるものがあげられる。
このミセル化剤としてのフェロセン誘導体の具体例を示
せば、 式 (式中、R1,R”、X、Y、Z、Z’は前記と同じ(
但し、R’、R”の炭素数は後述の整数rを超えない。
)である。また、r、s、むはr≧O,s≧0゜t≧1
でありかつ4≦r+s+t≦16を満たす整数を示す。
) あるいは 一般式 (式中、R’、R”、X、Y、Z、Z’、r、s、tは
前記と同じである。) などがあげられる。
次に、(2)他のタイプのフェロセン誘導体としては、
一般式 で表わされるエーテル型のフェロセン誘導体かあげられ
る。ここで、aは2〜18の整数を示し、またbは2.
0〜50.0の実数である。aは上述の如く2〜18の
整数であるから、環員炭素原子とYとの間にエチレン基
、プロピレン基等の炭素数2〜18のアルキレン基が介
在したものとなる。
また、bは2.0〜50.0の間の整数のみならず、こ
れらを含む実数を意味するが、これはフェロセン誘導体
を構成するオキシエチレン基 (−CH,CH20−)の繰返し数の平均値を示すもの
である。さらに、上記一般式中のYは、酸素(−0−)
あるいはオキシカルボニル基(−0−C−)を示し、z
、  z’ はそれぞれ前述の如く水素あるいは置換基
を示す。
これらのエーテル型のフェロセンgA ’71体は、特
願昭62−212718号明細書に記載された方法等に
よって製造することができる。
さらに、(3)他のタイプのフェロセン誘導体としては
、−最式 で表わされるピリジニウム型フェロセン誘導体をあげる
ことができる。この式中、z、z’、xは前記と同じで
あり、R3は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
のアルコキシ基、炭素数1〜5のカルボアルコキシ基、
水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基などを示し、ま
たC、R2,は炭素数1〜16の直鎖または分岐鎖アル
キレン基を示ス。このC,R2,は具体的には、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基、オクタメチレン基、ウ
ンデカメチレン基、ドデカメチレン基、ヘキサデカメチ
レン基等のポリメチレン基(CH2)。をはじめとする
直鎖アルキレン基、あるいは2−メチルウンデカメチレ
ン基、4−エチルウンデカメチレン基などの分岐鎖アル
キレン基をあげることができる。
これらのピリジニウム型フェロセン誘導体は、特願昭6
3−52696号明細書に記載された方法等によって製
造することができる。
本発明の方法で用いるミセル化剤としては、上述した(
1)、 (2)あるいは(3)のフェロセン誘導体が好
適に用いられる。
本発明の方法では、まず水性媒体中に上記のフェロセン
誘導体よりなるミセル化剤、支持塩ならびにフタロシア
ニン化合物銅錯体を入れて、超音波、ホモジナイザーあ
るいは撹拌機等により充分に分散させてミセルを形成せ
しめ、その後必要に応じて過剰の該フタロシアニン化合
物銅錯体を除去し、得られたミセル溶液を静置したまま
あるいは若干の撹拌を加えながら上述の電極を用いて電
解処理する。また、電解処理中にフタロシアニン化合物
銅錯体をミセル溶液に補充添加してもよく、あるいは陽
極近傍のミセル溶液を系外へ抜き出し、抜き出したミセ
ル溶液にフタロシアニン化合物銅錯体を加えて充分に混
合撹拌し、しかる後にこの液を陰極近傍へ戻す循環回路
を併設してもよい。
この際のフタロシアニン化合物銅錯体の濃度は、限界ミ
セル濃度以上、具体的には約0.1mM以上であればよ
い。また電解条件は、各種状況に応じて適宜選定すれば
よいが、通常は液温O〜70゛C1好ましくは5〜40
’C,電圧0.03〜1.00■、好ましくは0.15
〜0.7vとし、電流密度10mA/cffl以下、好
ましくは50〜300μA/c+Ilとする。
この電解処理を行うと、ミセル電解法の原理にしたがっ
た反応が進行する。これをフェロセン誘導体中のFeイ
オンの挙動に着目すると、陽極ではフェロセンのFe2
°がFe 2 +となって、ミセルが崩壊し、フタロシ
アニン化合物銅錯体の粒子(300〜2000人程度)
が陽極上に析出する。一方、陰極では陽極で酸化された
Fe”がFe”に還元されてもとのミセルに戻るので、
繰返し同じ溶液で製膜操作を行うことができる。
このような電解処理により、陽極上には所望するフタロ
シアニン化合物銅錯体の300〜2000人程度の粒子
による薄膜が形成される。
上記本発明の方法で用いる支持塩(支持電解質)は、水
性媒体の電気伝導度を調節するために必要に応じて加え
るものである。この支持塩の添加量は、可溶化している
フタロシアニン化合物銅錯体の析出を妨げない範囲であ
ればよく、通常は上記ミセル化剤の10〜300倍程度
の濃度、好ましくは50〜200倍程度の濃度を目安と
する。この支持塩を加えずに電解を行うこともできるが
、この場合支持塩を含まない純度の高い薄膜が得られる
。また、支持塩を用いる場合、その支持塩の種類は、ミ
セルの形成や電極への前記フタロシアニン化合物銅錯体
の析出を妨げることなく、水性媒体の電気伝導度をi!
I節しうるものであれば特に制限はない。
具体的には、一般広く支持塩として用いられている硫酸
塩(リチウム、カリウム、ナトリウム。
ルビジウム、アルミニウムなどの塩)、酢酸塩(リチウ
ム、カリウム、ナトリウム、ルビジウム。
ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム、アルミニウムなどの塩)。
ハロゲン化物塩(リチウム、カリウム、ナトリウム ル
ビジウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムな
どの塩)、水溶性酸化物塩(リチウム、カリウム、ナト
リウム、゛ルビジウム、カルシウム、マグネシウム、ア
ルミニウムなどの塩)が好適である。
また、本発明の方法で用いる電極は、フェロセンの酸化
電位(+0.15V対飽和甘コウ電極)より責な金属も
しくは導電体であればよい。具体的にはITO(酸化イ
ンジウムと酸化スズとの混合酸化物)、白金、金、銀、
グラジ−カーボン、導電性金属酸化物、有機ポリマー導
電体などがあげられる。
本発明の方法において、薄膜の製造原料であるフタロシ
アニン化合物銅錯体としては、フタロシアニン銅錯体を
はじめ、フタロシアニン基に各種の置換基の導入された
フタロシアニン誘導体の銅錯体など様々なものがあるが
、例えばPcをフタロシアニン基として表示するとPc
−Cu(α型)。
Pc−Cu(β型)、 Pc  Cu(β型)、Pc−
Cu(X型)、 Pc  Cu(X型)、 cx−Pc
−Cu(フタロシアニンブルー)、 Cl +b  P
c −Cu(フタロシアニングリーン)、 Cl +o
Brb  P c  Cu 。
CfaBr@−Pc−Cu 、ClXBr、−Pc−C
u(x、 yはX≧O,y≧0.1≦x+y≦16を満
たす整数である。)、xn−Pc−Cu  (XはCH
3、C0OH,Nl2 、C(CH:l)3 、Br 
CL  Fあるいは夏を示し、nは1〜16のいずれか
の整数を示す。)などがあげられる。
(実施例) 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1 20dの水に非イオン系ミセル化剤とじてe を198■加え、これにPc−Cubα型)(天日木精
化工業■製)を115mg加えて超音波で10分間攪拌
した後、得られたミセル溶液を2000rpH1で1時
間遠心分離を行った。この上澄み液の可視吸収スペクト
ルを第1図(印A)に示す。このことから、Pc−Cu
(α型)がミセル?g ?Faに可溶化することが確認
された。なお、溶解度は5.3mM/2mMミセル化剤
溶液であった。
次に、このミセル溶液20m1lに、支持電解質として
0.210gのL i B rを加えて、5.3mMP
c−Cu(α型)/2mMミセル化剤10. l ML
iBr溶液を得、これを電解液とし、陽極にITO1陰
極に白金、参照電極に飽和甘コウ電極を用いて、温度2
5°C2印加電圧0.500V、電流密度8.5μA 
/ c+aの条件で定電位電解を30分行った。このと
きの通電量は0.021クーロンであった。
その結果、Pc−Cu(α型)の薄膜が陽極上に形成さ
れた。この陽極−Fの薄膜の可視吸収スペクトルを第1
図(印B)にボす。第1図の卵入と印Bの吸収ピークが
それぞれ一致することにより、陽極上の色素薄膜は用い
たPc−Cu(α型)からなるものであることが確認さ
れた。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(UV)スペクトルの
測定より、0.871mであることがわかった。また、
薄膜の表面の走査型電子顕微v!、(SEM)写真(日
本電子Q勾製、JSM−T220使用)を第7図に示し
、薄膜の断面のSEM写真を第8図に示す。
実施例2 20m1の水に、非イオン系ミセル化剤として実施例1
で用いたFPEGを198 mg加え、これにPc−C
u(β型)(大日本精化工業■製)を115■加えて超
音波で10分間攪拌した後、得られたミセル溶液を20
00rpHで1時間遠心分離を行った。この上澄み液の
可視吸収スペクトルを第2図(印A)に示す。このこと
から、Pc−Cu(β型)がミセル溶液に可溶化するこ
とが確認された。
なお、溶解度は5.1mM/2mMミセル化剤溶液であ
った。
次に、このミセル溶液20dに、支持電解質として0.
210gのLiBrを加えて、5.1mMPc  Cu
(β型)/2mMミセル化剤/Q、 I ML i B
 r溶液を得、これを電解液とし、陽極にITO1陰極
に白金、参照電極に飽和甘コウ電極を用いて、温度25
°C9印加電圧0.500V、電流密度4.3μA /
 CIMの条件で定電位電解を30分行った。このとき
のJ電量は0.012クーロンであった。
その結果、Pc−Cu(β型)の薄膜が陽極上に形成さ
れた。この陽極上の薄膜の可視吸収スペクトルを第2図
(ErJB)に示す。第2図の印Aと印Bの吸収ピーク
がそれぞれ一致することにより、陽極上の色素薄膜は用
いたPc−Cu(β型)からなるものであることが確認
された。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(tJ V )スペク
トルの測定より、0.3μmであることがわかった。ま
た、薄膜の表面のSEM写真を第9図に示し、薄膜の断
面のSEM写真を第10図に示す。
実施例3 20m1の水に、非イオン系ミセル化剤として実施例1
で用いたFPEGを198mg加え、これにCl 、、
 −Pc −Cu(フタロシアニングリーン)(東京化
成工業側3製)を229 mg加えて超音波で10分間
攪拌した後、得られたミセル溶液を200゜rpmで1
時間遠心分離を行った。この上澄み液の可視吸収スペク
トルを第3図(印A)に示す。このことから、Cl 、
、 −Pc −Cuがミセルン容?夜に可溶化すること
が確認された。なお、溶解度は1.5mM/2mMミセ
ル化剤溶液であった。
次に、このミセル溶液20m1に、支持電解質として0
.210gのLiBrを加えて、1.5.mMC1,、
、−Pc−Cu /2mMミセル化剤10. I ML
 i B r溶液を得、これを電解液とし、陽極にIT
O5陰極に白金、参照電極に飽和甘コウ電極を用いて、
温度25°C1印加電圧0.500V、電流密度 12
.6μA / cTMの条件で定電位電解を30分行っ
た。このときの通電量は0.023クーロンであった。
その結果、C1ub  Pc  Cuの薄膜が陽極上に
形成された。この陽極上の薄膜の可視吸収スペクトルを
第3回(印B)に示す、第3図の卵入と印Bの吸収ピー
クがそれぞれ一致することにより、陽極上の色素薄膜は
用いたCLh  Pc  Cuからなるものであること
が確認された。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(UV)スペクトルの
測定より、0.1μmであることがわかった。
実施例4 20m2の水に、非イオン系ミセル化剤として実施例1
で用いたFPEGを198mg加え、これにC1−Pc
−Cu(フタロシアニンブルー)(東京化成工業Q勾製
)を122mg加えて超音波で10分間攪拌した後、得
られたミセル溶液を200Orpmで1時間遠心分離を
行った。この上澄み液の可視吸収スペクトルを第4図(
印A)に示す。このことから、CI!、 Pc−Cuが
ミセル溶液に可溶化することが確認された。なお、溶解
度は4.2mM72mMミセル化剤溶液であった。
次に、このミセル溶液20m1に、支持電解質として0
.210gのLiBrを加えて、4.2mMCj2−P
c−Cu /2mMミセル化剤10.1 MLiBr溶
液を得、これを電解液とし、陽極にITO1陰極に白金
、参照電極に飽和甘コウ電極を用いて、温度25°C5
印加電圧0.500V、電流密度27μA/c+Jの条
件で定電位電解を30分行った。このときの通電Iは0
.05クーロンであった。
その結果、C1−Pc−Cuの薄膜が陽極上に形成され
た。この陽極上の薄膜の可視吸収スペクトルを第4図(
印B)に示す。第4図の卵入と印Bの吸収ピークがそれ
ぞれ一致することにより、陽極上の色素薄膜は用いたC
 I!、 −Pc −Cuからなるものであることが確
認された。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(UV)スペクトルの
測定より、0.8μmであることがわがった。
実施例5 20m1の水に、非イオン系ミセル化剤として実施例1
で用いたFP’EGを198■加え、これにCl +o
Br6  P c  Cu  (ヘリオゲングリーン(
K8730))(BASFジャハンa勾製)を2829
ag加えて超音波で10分間攪拌した後、得られたミセ
ル溶液を200Orpmで1時間遠心分離を行った。こ
の上澄み液の可視吸収スペクトルを第5図(印A)に示
す、このことから、C11゜Br6−Pc−Cuがミセ
ル溶液に可溶化することが確認された。なお、溶解度は
4.2mM/2mMミセル化剤溶液であった。
次に、このミセル溶液20m1に、支持電解質として0
..210gのLiBrを加えて、4.2mMC1+o
Brb  Pc  Cu /2mMミセル化剤10.I
M1、iBr溶液を得、これを電解液とし、陽極に[T
O1陰極に白金、参照電極に飽和甘コウ電極を用いて、
温度25℃、印加電圧0.500V。
電流密度8.2μA / CTIIの条件で定電位電解
を30分行った。このときの通電量は0.015クーロ
ンであった。
その結果、Cj21゜Br6  P c  Cuの薄膜
が陽極上に形成された。この陽極上の薄膜の可視吸収ス
ペクトルを第5図(印B)に示す。第5図の印Aと印B
の吸収ピークがそれぞれ一致することにより、陽極上の
色素薄膜は用いたC2.。Bra  PcCuからなる
ものであることが確認された。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(UV)スペクト・ル
の測定より、0.9μmであることがわかった。
実施例6 20戚の水に、非イオン系ミセル化剤として実施例1で
用いたFPEGを198+++g加え、これにC15B
rB  Pc−Cu  (ヘリオゲングリーン(K93
60))(BASFジャパン■製)を300mg加えて
超音波で10分間攪拌した後、得られたミセル溶液を2
000rpmで1時間遠心分離を行った。この上澄み液
の可視吸収スペクトルを第6図(印A)に示す。このこ
とから、Cj2aBr。
Pc−Cuがミセル溶液に可溶化することが確認された
。なお、)容解度は3.8 rnM/ 2 mMミセル
化剤溶液であった。
次に、このミセル溶液20m1に、支持電解質として0
.210gのLiBrを加えて、3.8mMcp、、r
3ra  Pc  Cu / 2mMミセル化剤10.
IMLiBr溶液を得、これを電解液とし、陽極にIT
O1陰極に白金、参照電極に飽和1tコウ電極を用いて
、温度25°C9印加電圧0.500V。
電流密度11.2μΔ/ cJの条件で定電位′セ解を
30分行った。このときの通電量はo、otnクーロン
であった。
その結果、C1eBr8 Pc  Cuの薄膜が陽極上
に形成された。この陽極上の薄膜の可視吸収スペクトル
を第6図(印B)に示す。第6回の卵入と印Bの吸収ピ
ークがそれぞれ一致することにより、陽極上の色素薄膜
は用いたC15BrB  Pc−Cuからなるものであ
ることが確認された。
なお、薄膜の厚さは、紫外線吸収(UV)スペクトルの
測定より、0.7μmであることがわがった。また、薄
膜の断面のSEM写真を第11図に示す。
〔発明の効果〕
叙上の如く本発明の方法によれば、フタロシアニン化合
物銅錯体の薄膜を、有1溶剤を使用することなく、室温
程度の温度にて効率よく製造することができる。しかも
、形成される薄膜を大面積化することも、また膜厚を調
節することも容易である。そのうえ、得られる薄膜は、
緑色や青色等の色相を有すると共に、透明性にすぐれて
いるため、カラーフィルターや液晶表示材料等に特に好
適に使用される。
また、本発明の方法で得られるフタロシアニン化合物銅
錯体の薄膜は、各種製品の塗装や着色をはじめ、光電変
換材料、太陽電池、感光材料、透明電極、光メモリー材
料、薄膜電極、センサー電極触媒などに幅広くかつ有効
に利用される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた上澄み液の可視吸収スペク
トル(印A)及び形成された薄膜の可視吸収スペクトル
(印B)、第2図は実施例2で得られた一ヒ澄み液の可
視吸収スペクトル(印A)及び形成された薄膜の可視吸
収スペクトル(印B)、第3図は実施例3で得られた上
澄み液の可視吸収スペクトル(印A)及び形成された薄
膜の可視吸収スペクトル(印B)、第4図は実施例4で
得られた上澄み液の可視吸収スペクトル(印A)及び形
成された薄膜の可視吸収スペクトル(印B)、第5図は
実施例5で得られた上澄み液の可視吸収スペクトル(印
A)及び形成された薄膜の可視吸収スペクトル(印B)
、第6図は実施例6で得られた上澄み液の可視吸収スペ
クトル(Ell A )及び形成された薄膜の可視吸収
スペクトル(印B)、第7図は実施例1で形成された薄
膜の表面構造を示すSEM写真(倍率35000倍)、
第8図はその薄膜の断面構造を示すSr−、M写真(倍
率35000倍)、第9図は実施例2で形成された薄膜
の表面構造を示すSEM写真(倍率35000倍)、第
10図はその薄膜の断面構造を示ずSEM写真(倍率2
0000倍)、第11図は実施例6で形成された薄膜の
断面構造を示す32M写真(倍率1 0000倍)をそれぞれ示す。 、1.・・薯 第 図 ノbゾC 1わ ■ 図 第 図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フタロシアニン化合物銅錯体を、水性媒体中でフ
    ェロセン誘導体よりなるミセル化剤にて可溶化し、得ら
    れるミセル溶液を電解して電極上に前記フタロシアニン
    化合物銅錯体の薄膜を形成することを特徴とするフタロ
    シアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法。
JP63177793A 1988-06-17 1988-07-15 フタロシアニン化合物銅錯体薄膜の製造方法 Expired - Fee Related JPH0762275B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01316492A (ja) * 1988-06-17 1989-12-21 Idemitsu Kosan Co Ltd 有機薄膜の製造方法
JPH0359998A (ja) * 1989-07-26 1991-03-14 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置

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