JPH0296585A - 新規フェロセン誘導体,界面活性剤及び有機薄膜の製造方法 - Google Patents

新規フェロセン誘導体,界面活性剤及び有機薄膜の製造方法

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JPH0296585A
JPH0296585A JP24860188A JP24860188A JPH0296585A JP H0296585 A JPH0296585 A JP H0296585A JP 24860188 A JP24860188 A JP 24860188A JP 24860188 A JP24860188 A JP 24860188A JP H0296585 A JPH0296585 A JP H0296585A
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JP
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thin film
phthalocyanine
ferrocene derivative
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JP24860188A
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English (en)
Inventor
Noboru Sakaeda
暢 栄田
Yoshio Hiroi
廣井 義雄
Seiichiro Yokoyama
横山 清一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規フェロセン誘導体、界面活性剤及び有機
薄膜の製造方法に関し、詳しくはフェロセン骨格に結合
する長鎖の置換基を、窒素原子リン原子あるいは硫黄原
子を含有する特定の置換基とした新規な構造のフェロセ
ン誘導体、及び該フェロセン誘導体ヲ含有し、フタロシ
アニン等の疎水性有機物質を可溶化することのできる界
面活性剤、並びにこの界面活性剤を用いて疎水性有機物
質の薄膜を製造する方法に関する。
〔従来の技(ネ1及び発明が解決しようとする課題〕−
Cに、フタロシアニンあるいはその誘導体等の色素は、
水に対して不溶であり、また、ジメチルホルムアミド(
DMF)、テトラヒドロフラン(T HF )等の有機
溶媒には可溶であるが、その可溶化量は少なく、数mg
程度の溶解度しかない。
従来からこのフタロシアニン等を水に溶かすための界面
活性剤が研究されているが、未だ満足しうるちのは開発
されていない。官能基置換したフタロシアニン誘導体に
ついては、スルホン系界面活性剤で若干水に溶解できる
ことが報告されているが、その溶解度は必ずしも充分に
高くなく、しかも無置換のフタロシアニンについては全
く溶解することができない。
また、水に不溶性のポリマーについても、上述したと同
様に水に溶かすための界面活性剤が研究されているが、
未だ充分な成果が得られていないのが現状である。
本発明者らのグループは、先般、フタロシアニンやその
誘導体等の色素あるいは水に不溶性のポリマー等を可溶
化する界面活性剤として、ポリオキシエチレン鎖を有す
るフェロセン誘導体を開発し、また該フェロセン誘導体
を用いて所謂ミセル電解法にて有機薄膜を形成する方法
を開発した(特願昭62−212718号明細書)。
本発明者らは、上記界面活性剤を改良して、ミセル電解
法にあたって疎水性有機物質の可溶化能を一段と向上さ
せるとともに、酸化還元電位を降下させて有mBi膜の
製造効率を高める方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、フェロセン骨格に結合する長鎖の置換基とし
て窒素原子、リン原子あるいは硫黄原子を含有する特定
の置換基とすることによって、目的を達成できることを
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、−形式 〔式中、Zl及びZ2はそれぞれH,CH3,CH,O
NHCOCH,、N(CH,)2.C0CHff、CO
OCH3あるいはハロゲンを示し、Xは−NHC−,−
CNH−NH−−NHCNH−−0CNH− 〜3の整数)を示し、Yは一〇−あるいは一〇〇−を示
し、Rは水素あるいはメチル基を示す。kは2〜70の
実数を示し、hは2〜18の整数を示し、mは0〜4の
整数を示し、nは1あるいは2を示し、a及びbはそれ
ぞれ1〜4の整数を示す。〕 で表わされる新規フェロセン誘導体を提供するとともに
、この新規フェロセン誘導体を含有する界面活性剤を提
供する。さらに、本発明は疎水性有機物質を、水性媒体
中で前記新規フェロセン誘導体を含有する界面活性剤に
て可溶化し、得られるミセル溶液を電解して電極上に前
記疎水性有機物質の薄膜を形成することを特徴とする有
機薄膜の製造方法をも提供する。
本発明のフェロセン誘導体は、−形式CI)で表わされ
るものである。ここで、−形式〔I〕中の各記号は前述
した通りである。そのうち、Zl及びZ2におけるハロ
ゲンとしては、塩素、臭素。
沃素あるいは弗素があげられる。また、kはオキシエチ
レン基あるいはI−メチルオキシエチレン基の繰返し数
を示すものであり、2〜70の間の整数のみならず、こ
れらを含む実数を意味するがこれは前記オキシエチレン
基あるいは1−メチルオキシエチレン基の繰返し数の平
均値を示すものである。
このような−形式(Nで表わされる新規フェロセン誘導
体は、様々な方法により製造することができる。具体的
には、置換基の種類により、下記の七つに大別すること
ができる。以下、その製法を反応式により示す。
どのハロゲンである。
ここまでの反応において、条件■はAI!、C4゜5b
Cj2s、FeCl3.FeCfz、5nC1s等のル
イス酸の存在下で、メチレンクロライド、二硫化炭素、
四塩化炭素、エチレンジクロライド等の溶媒を用いて、
温度−20°C〜還流温度の範囲に設定して、反応時間
30分〜5時間程度とすることが好ましい。また、条件
■は、Zn−HgC1□(又はZn−HgBr2)及び
濃塩酸(又は濃HBr)の存在下で、エタノール、メタ
ノール、トルエン。
酢酸等の溶媒を用いて、室温〜120°CのIou度の
範囲に設定して、反応時間1〜20時間程度とすること
が好ましい。さらに、条件■は、まず水溶液中で(n 
 BLI)4N″BF、−やPhCH2N″EtffC
ffi−等の相間移動触媒の存在下、N a N 3を
用いて80〜100°Cで10〜30時間反応させ、次
いで、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF
)、1.2−ジメトキシエタン、ジオキサン等の非プロ
トン性極性溶媒中で、LiA/!H,等を用いて0〜1
00°Cで30分〜8時間程度還流する条件とすること
が好ましい。
更に、反応を次の如く進行させる。
(X l は塩素などのハロゲン、X2は臭素などのハ
ロゲンである。) このようにして目的とする一般式Cl−1)のフェロセ
ン誘導体を得る。ここで、条件■としては、無触媒ある
いはトリエチルアミン、ピリジン等の三級アミン触媒の
存在下、トルエン、ジエチルエーテル、塩化メチレン等
の非プロトン性i8媒中で、−15〜30°Cにて30
分〜5時間反応を進行させるように設定することが好ま
しい。また、条件■は、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム等のアルカリ金属の存在下で、温度50〜200°C
にて反応時間5〜10時間の範囲で定めることが好まし
い。
立法I 上記方法1の手法で得られた一般式〔■〕の化合物を用
いて次の如く反応を進行させる。
(R’ メチル基又はエチル基である。)上記反応によ
って、目的とする一般式1:r−2)のフェロセン誘導
体を得る。ここで、条件■としては、無触媒あるいはト
リエチルアミン、ピリジン等の三級アミン触媒の存在下
、トルエン ジェ上記反応によって、目的とする一般式
(I−33のフェロセンm1体を得る。ここで条件■は
、ジエチルエーテル1テトラヒドロフラン(THF)。
1.2−ジメトキシエタン、ジオキサン等の非プロトン
性極性溶媒中で、LIA2H4等を用いて30〜t o
 o ’cで1〜15時間程度還流する条件とすること
が好ましい。
立法土 上記方法1の手法で得られた一般式(II)の化合物を
用いて次の如く反応を進行させる。
チルエーテル、塩化メチレン等の非プロトン性溶媒中で
、−15〜30°Cにて30分〜5時間反応を進行させ
るように設定することが好ましい、また、条件■として
は、硫酸やp−トルエンスルホン酸等の触媒の存在下で
、温度50〜200°C反応時間3〜30時間の範囲で
設定することが好ましい。
立汰主 前記方法1で得られた一般式Cl−1)の化合¥yJ(
但し、式においてmが(m−1)に変わっている。)を
原料として、下記の反応を行う。
上記反応によって、目的とする一般式(r−4)のフェ
ロセン誘導体を得る。ここで、条件■としては、無触媒
あるいは<CzHz:+C00)zSn(n等の触媒の
存在下、無溶媒あるいは非プロトン性溶媒中で、温度3
0〜200’C,反応時間30分〜10時間の範囲に設
定することが好ましい、また、条件[相]としては、N
a、に、Li等のアルカリ金属の存在下で、温度50〜
200”C,反応時間5〜30時間の範囲に設定するこ
とが好ましい。
BLI)2 −段式(■Jの化合物 + H○(Ctl z C■U I kl−1上記反応によ
って、目的とする一般式Cl−6)のフェロセン誘導体
を得る。ここで条件@は、無触媒あるいはピリジン等の
三級アミン触媒の存在下、無溶媒あるいは非プロトン性
溶媒中で、温度0〜50”C,反応時間30分〜8時間
の範囲に設定すればよい。また、条件■は、無触媒ある
いはピリジン等の三級アミン触媒の存在下、温度50〜
200°C2反応時間3〜30時間の範囲に設定上記反
応によって、目的とする一般式(1−5)のフェロセン
誘導体を得る。ここで、条件■、■[相]は前記と同じ
であり、条件■としては、Na B Hs。
LiAj2H4やAxclxの存在下、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン(THF);  1.2ジメト
キシエタン、ジオキサン等の非プロトン性極性溶媒中で
、30〜100°Cで30分〜10時間程度還流する条
件とすることが好ましい。
力抜i 前記方法5と同じ手法で得た一般式(VI)の化合物を
原料にして、次の如き反応を行う。
−形式 %式% 上記方法1の手法によって得られた下記式の化合物を原
料にして、次の如き反応を進行させる。
上記反応によって、目的とする一般式Cl−7)のフェ
ロセン誘導体を得る。ここで条件■は、水溶媒中で無触
媒あるいは(n  B11)4N″B F 4やPhC
H,N″EtzCffi−等の相間移動触媒の存在下、
Naz S Osを用いて、温度100〜300°Cで
反応時間6〜30時間とし、さらに無溶媒あるいは非プ
ロトン性溶媒中でP(15を用いて、温度を一10〜5
0°Cとして、反応時間を30分〜5時間の範囲で定め
ることが好ましい。
また、条件■は、無触媒あるいはピリジン等の三級アミ
ン触媒の存在下、温度をO〜200°C1反応時間を3
0分〜30時間の範囲で選定することが好ましい。
以上の如き方法によって得られる本発明の新規フェロセ
ン誘導体は、界面活性剤として有効であり、特に疎水性
有機物質を水性媒体に可溶化する界面活性剤(ミセル化
剤)として用いることができる。
本発明の界面活性剤は、上記一般式〔I〕 (前記−形
式(I−1)〜(r−7)を含む)で表わされるフェロ
セン誘導体を主成分として含むものであり、その他必要
に応じて各種の添加剤を適宜加えることもできる。
この本発明の界面活性剤を用いれば、様々な疎水性有機
物質を水性媒体に可溶化することが可能である。このよ
うな疎水性有機物質は、様々なものがあるが、例えばフ
タロシアニン、フタロシアニンの金属錯体およびこれら
の誘導体、ナフタロシアニン、ナフタロシアニンの金属
錯体およびこれらの誘導体、ポルフィリン、ポルフィリ
ンの金属錯体およびこれらの誘導体などの光メモリー用
色素や有機色素をはじめl、1′−ジヘプチルー4.4
゛−ビピリジニウムジブロマイド、  1. 1”−ジ
ドデシル−4,4゛−ビピリジニウムジブロマイドなど
のエレクトロクロミック材料、6−ニトロ−1,3,3
−トリメチルスピロ−(2’H−1′−ベンゾビラン−
2,2”−インドリン)(通称スピロピラン)などの感
光材料(フォトクロミンク材料)や光センサー材料、p
−アブキシアニソールなどの液晶表示用色素、更に「カ
ラーケミカル事典」株式会社シーエムシー、1988年
3月28日発行の第542〜717頁に列挙されている
エレクトロニクス用色素、記録用色素。
環境クロミズム用色素、写真用色素、エネルギー用色素
、バイオメディカル用色素1食品・化粧用色素、染料、
顔料、特殊着色用色素のうちの疎水性の化合物などがあ
げられる。また、7,7,8゜8−テトラシアノキノン
ジメタン(TCNQ)とテトラチアフルバレン(T T
 F )との1:N:Jcなどの有機導電材料やガスセ
ンサー材料、ペンタエリスリトールジアクリレートなど
の光硬化性塗料、ステアリン酸などの絶縁材料、1−フ
ェニルアゾ−2−ナフトールなどのジアゾタイプの感光
材料や塗料等をあげることができる。さらには、水に不
溶性のポリマー、例えばポリカーボネート。
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン。
ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、
ポリフェニレンオキサイド(P P O)、ポリアクリ
ロニトリル(PAN)などの汎用ポリマーまたポリフェ
ニレン ポリピロール ポリアニリン、ポリチオフェン
、アセチルセルロース、ポリビニルアセテート、ポリビ
ニルブチラールをはじめ、各種各様のポリマー(ポリビ
ニルピリジンなど)あるいはコポリマー(メタクリル酸
メチルとメタクリル酸とのコポリマーなど)をあげるこ
とができる。
本発明の新規フェロセン誘導体を界面活性剤として用い
るにあたっては、様々な態様があるが、特に本発明の有
機薄膜の製造方法において、ミセル化剤として使用する
と効果的である。本発明の方法では、前記一般式N)の
新規フェロセン誘導体よりなる界面活性剤(ミセル化剤
)(?a度は限界ミセル濃度以上)、支持塩ならびに疎
水性有機物質を入れて、超音波、ホモジナイザーあるい
は撹拌機等により充分に分散させてミセルを形成せしめ
、その後必要に応じて過剰の疎水性有機物質を除去し、
得られたミセル溶液を静置したままあるいは若干の撹拌
を加えながら上述の電極を用いて電解処理する。また、
電解処理中に疎水性有機物質をミセル溶液に補充添加し
てもよく、あるいは陽極近傍のミセル溶液を系外へ抜き
出し、抜き出したミセル溶液に疎水性有機物質を加えて
充分に混合撹拌し、しかる後にこの液を陰極近傍へ戻す
循環回路を併設してもよい。この際の電解条件は、各種
状況に応じて適宜選定すればよいが、通常は液温0〜7
0°C1好ましくは20〜30°C1電圧0.03〜1
.5■、好ましくは0.1〜0.5■とし、電流密度1
0mA/cm”以下、好ましくは50〜300 、l/
A/Cl112とする。
この電解処理を行うと、フェロセン誘導体の酸化還元反
応が進行する。これをフェロセン誘導体中のFeイオン
の挙動に着目すると、陽極ではフェロセンのFe”がF
e”となって、ミセルが崩壊し、疎水性有機物質の粒子
(600〜900人程度)が陽極上に析出する。一方、
陰極では陽極で酸化されたFe”がFe”に還元されて
もとのミセルに戻るので、繰返し同じ溶液で製膜操作を
行うことができる。本発明の方法で使用する新規フェロ
セン誘導体は、フェロセン骨格に窒素原子、リン原子あ
るいは硫黄原子を含む特定の長鎖置換基が結合している
ので、上記の酸化還元反応の効率が非常によく、薄膜が
短時間で形成される。
このような電解処理により、陽極上には所望する疎水性
有機物質の600〜900人程度の粒子による薄膜が形
成される。
上記本発明の方法で用いる支持塩(支持電解質)は、水
性媒体の電気伝導度を調節するために必要に応じて加え
るものである。この支持塩の添加量は通常は上記界面活
性剤(ミセル化剤)のO〜300倍程度の濃度、好まし
くは10〜200倍程度の濃度を目安とする。この支持
塩は添加することなく電解を行うこともできるが、この
場合には支持塩を含まない純度の高い薄112が得られ
る。
また、支持塩を用いる場合、この支持塩の種類は、ミセ
ルの形成や電極への前記疎水性有機物質の析出を妨げる
ことなく、水性媒体の電気伝導度を調節しうるちのであ
れば特に制限はない。
具体的には、一般に広く支持塩として用いられている硫
酸塩(リチウム、カリウム、すトリウム。
ルビジウム アルミニウムなどの塩)、酢酸塩(リチウ
ム、カリウム、ナトリウム、ルビジウムベリリウム、マ
グネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、
アルミニウムなどの塩)。
ハロゲン化物塩(リチウム、カリウム、ナトリウム、ル
ビジウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムな
どの塩)、水溶性酸化物塩(リチウム カリウム、ナト
リウム、ルビジウム、カルシウム、マグネシウム、アル
ミニウムなどの塩)が好適である。
また、本発明の方法で用いる電極は、フェロセンの酸化
電位(+0.15 V対飽和材コウ電極)より責な金属
もしくは導電体であればよい。具体的にはITO(酸化
インジウムと酸化スズとの混合酸化物)、白金、金、銀
、グラジ−カーボン、導電性金属酸化物、有機ポリマー
導電体などがあげられる。
(以下余白) [実施例] 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
製造例1 (1)50.0gの11−臭化ウンデカン酸と90.0
gの塩化チオニルから合成した11−臭化ウンデカン酸
クロライドと37.6gの無水塩化アルミニウム及び3
5.0gのフェロセンを塩化メチレン溶媒中、5°Cで
3時間反応させた。反応終了後、希塩酸で処理した後、
シリカゲルカラムにで精製し、1〇−臭化デカニルフェ
ロセニルケトン56.9gを得た。
(2)65.4gの亜鉛と27.2gの塩化第二水銀に
より調製したアマルガム存在下、(1)で合成した1〇
−臭化デカニルフェロセニルケトン56.9gを、濃塩
酸とエタノール混合溶媒中、6時間遠流させた。反応終
了後、酢酸エチルで抽出し、シリカゲルカラムにて精製
して、1−フェロセニル11−臭化ウンデカン42.1
gを得た。
(3)テトラ−n−ブチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレート1.5g存在下、(2)で合成した1−フェロ
セニル−11−臭化ウンデカン15.0gとアジ化ナト
リウム10.2gを水溶媒中、100°018時間反応
させた。反応終了後、ジエチルエーテルで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥したエーテル溶液に10.0gの水素化リチウムア
ルミニウムを加えて、4時間還流後、水処理することに
より1−フェロセニル−11−アミノウンデカン10.
5gを得た。
(4)1.8gのトリエチルアミン存在下、(3)で合
成したl−フェロセニル−11−アミノウンデカン6.
3gと3−臭化ブロピオン酸クロライド3.0gをトル
エン溶媒中、5°Cで1時間反応させた。反応終了後、
シリカゲルカラムにて精製し下記化合物■を7.2g得
た。
実施例1 24gのポリエチレングリコール(平均分子量1000
)に0.40gの金属ナトリウムを加えて、100 ”
Cで一昼夜撹拌した。次に、これに4.6gの化合物■
を加えて100″Cで10時間反応させた。
この反応液を水とn−ブタノールの等予混合液にて抽出
した。抽出物を水で洗浄後、シリカゲルカラムを用い、
溶媒として酢酸エチルとメタノールの混合液(酢酸エチ
ル:メタノール=4 : 1)を用いて展開し、クロマ
ト精製した。乾燥後、得られた精製物は収率37%、収
量5.0gであった。
このものの元素分析値は、炭素58.7%、水素9.2
%、窒素0.9%であり、また、プロトン核磁気共鳴ス
ペクトル(’H−NMR)の測定結果は第1図に示すと
おりであった。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
製造例2 0.6gのトリエチルアミン存在下、製造例1の(3)
で合成した1−フェロセニル−11−アミノウンデカン
2.1gとエトキシ力ルポニルブロビオン酸クロライド
1.0gをトルエン溶媒中、5°Cで1時間反応させた
。反応終了後、シリカゲルカラムにて精製し下記化合物
■を2.3g得た。
実施例2 1.0gの化合物■に、20gのポリエチレングリコー
ル(平均分子量1000)と濃硫酸0.2ccを加え1
00°Cで8時間反応させたこと以外は、実施例1と同
様の操作を行った。得られた精製物は収率25%、収i
0.72gであった。
このものの元素分析値は炭素58.3%、水素8.9%
、窒素1.1%であり、またプロトン核磁気共鳴スペク
トル(’H−NMR)の測定結果は第2図に示すとおり
であった。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
実施例3 2.5gの化合物■と2.Ogの水素化リチウムアルミ
ニウムを12−ジメトキシエタン溶媒中で、5時間還流
させ、水処理することにより、下記の構造を有するフェ
ロセン誘導体を収率80%収量2,0g得た。
このものの元素分析値は炭素59.5%、水素9.4%
、窒素1.0%であり、またプロトン核6■気共鳴スペ
クトル(’H−NMR)の測定結果は第3図に示すとお
りであった。
製造例4 製造例1 (3)で合成した1−フェロセン−11−ア
ミノウンデカン2.0gと2−ブロモエチルイソシアナ
ート0.9gを80″Cで2時間反応させて、2.9g
の下記化合物■を得た。
実施例4 15gのポリエチレングリコール(平均分子量1000
)に0. I Ogの金属ナトリウムを加え、70°C
で一昼夜撹拌した。次に、これに、1.5gの化合物■
を加え110’Cで8時間反応させた。
以下、実施例Iと同様の操作を行った。
得られた精製物は、収率3o%、収11.3gであった
このものの元素分析値は、炭素57.3%、水素8.6
%、窒素2.0%であり、またプロトン核磁気共鳴スペ
クトル(’H−NMR)の測定結果は第4図に示すとお
りであった。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
製造例5 (1)無水塩化アルミニウム41.3g存在下、フ工o
−f=737.9 gと10−工)−1−シカルボニル
デ刀ン酸クロライド(J、 Amer、 Chem、 
Soc、、  69 。
2350 (1947)において公知)53.4gを塩
化メチレン溶媒中、室温で2時間反応させた。
反応終了後、希塩酸で処理した後、シリカゲルカラムに
て精製し、10−フエロセノイルデカン酸エチルを62
.4g得た。
(2)(1)で合成したフェロセノイルデカン酸エチル
34.7gと無水塩化アルミニウム33.7g水素化ホ
ウ素ナトリウム15.9gをテトラヒドロフラン溶媒中
、2時間還流させた。反応終了後、希塩酸で処理し、酢
酸エチルで抽出後、シリカゲルカラムにて精製して、1
1−フェロセニルウンデカノールを32.2g得た。
(3)(2)で合成した11−フェロセニルウンデカノ
ール3.0gと2−フロモエチルイソシアナート1.3
gをジラウリン酸−ジーn−ブチル錫触媒4μl存在下
、80°Cで4時間反応させて、下記化合物■を3.3
g得た。
実施例5 40gのポリエチレングリコール(平均分子量2000
)に0.14 gの金属ナトリウムを加え、70°Cで
一昼夜撹拌した。次に、これに、2.0gの化合物■を
加え100°Cで14時間反応させた。
以下実施例1と同様の操作を行った。得られた精製物は
収率28%、収量2.7gであった。
このものの元素分析値は、炭素56.0g、水素9.3
%、窒素0.5%であり、またプロトン核磁気共鳴スペ
クトル(’H−、NMR)の測定結果を第5図に示すと
おりである。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
製造例6 製造例5(2)で合成した11−フェロセニルウンデカ
ノール5.0gとオキシ塩化リン10yalを室温で4
時間反応させた後、過剰のオキシ塩化リンを留去して、
下記化合物の■を6.5g得た。
実施例6 化合物■3.7gとポリエチレングリコール(平均分子
量600)46.2gを80°Cで5時間反応させたこ
と以外は、実施例1と同様の操作を行った。得られた精
製物は収率27%、収量3.4gであった。
このものの元素分析値は、炭素55.8%、水素8.2
%、リン2.1%であり、またプロトン核磁気共鳴スペ
クトル(’H−NMR)の測定結果は第6図に示すとお
りである。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
製造例7 (1)製造例1 (1)に示した11−臭化ウンデカン
酸クロライイドの代わりに、50.0gの7臭化へブタ
ン酸クロライド、また40.9gのフェロセン及び35
.2gの無水塩化アルミニウムを用いたこと以外は製造
例1 (1)と同様の操作を行い、58.0gの6−臭
化へキサニルフェロセニルケトンを得た。
(2)製造例1(2)に示したl〇−臭化デカニルフェ
ロセニルケトンの代わりに、58.0gの6臭化へキサ
ニルフェロセニルケトン、マタ66.0gの亜鉛、28
.0gの塩化第二水銀を用いたこと以外は、製造例1(
2)と同様の操作を行い、37.0gの1−フェロセニ
ル−7−臭化へブタンを得た。
(3)(2)の1−フェロセニル−7=臭化ヘプタン1
0.0gと亜硫酸ナトリウム3.6gを水溶媒中、オー
トクレーブを用いて、200 ’Cで15時間反応させ
た。
この反応混合物を濃縮して得た乾燥粉末と五塩化リン1
1.7gとを室温で2時間反応させた後、氷水で処理し
て、下記化合物■を6.1g得た。
実施例7 ピリジン0.6g存在下、化合物■3.Ogとポリエチ
レングリコール(平均分子量600)23.4gを室温
で2時間反応させたこと以外は、実施例1と同様の操作
を行っな。得られた精製物は 収率38%、収12.8
gであった。
このものの元素分析値は、炭素54.8%、水素8.3
%、硫黄3.2%であり、またプロトン核磁気共鳴スペ
クトル(IH−NMR)の測定結果は第7図に示すとお
りである。
以上の結果より、上記精製物は、下記の構造を有するフ
ェロセン誘導体であることが判った。
(以下余白) 実施例日 100ccの水に実施例1で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターラーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を200Qrpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第8図(印A)に
示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に可
溶化(分散)することが確認された。尚、可溶化能は、
フタロシアニン6.9mM/ 2 m Mミセル化剤溶
液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1Mになるよう
に加え、スターラーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度42μA/cffl
の定電位電解を30分間行った。この時間の通電量は、
0.11クーロン(C)であった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第8図(印B)に示
す。第8図(印A)と第8図(印B)が一致することに
より、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシアニン
であることが確認される。また、この薄膜の厚みは、紫
外線(UV)吸収スペクトルより1.1μmであること
が判った。
さらに、サイクリックポルクンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.243V、酸化と還元のピーク電位の差は
65 m Vであり、後述の比較例1と比べて酸化還元
の効率が向上されていることが判る。
実施例9 100ccの水に実施例2で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターラーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を2000rpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第9図(印A)に
示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に可
溶化(分散)すること力喝育認された。尚、可溶化能は
、フタロシアニン7.9rnM/2mMミセル化剤溶液
であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1 Mになるよ
うに加え、スターラーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度37μA / ci
の定電位電解を30分間行った。この時間の通電量は、
0.10 Cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第9図(印B)に示
す。第9図(印A)と第9図(印B)が一致することに
より、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシアニン
であることが確認される。また、この薄膜の厚みは、紫
外線(UV)吸収スペクトルより1.2μmであること
が判った。
さらに、サイクリックポルクンメトリーの結果、。
酸化還元電位は0.236V、酸化と還元のピーク電位
の差は47mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還
元の効率が向上されていることが判る。
実施例10 100ccの水に実施例3で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターシーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を200Orpm
+で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第10図(印A)
に示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に
可溶化(分lP1.)することが確認された。尚、可溶
化能は、フタロシアニン8.1mM/ 2 m Mミセ
ル他剤溶液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1 Mになるよ
うに加え、スターシーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C9印加電圧0,5V、電流密度35μA/c己の定
電位電解を30分間行った。この時間の通電量は、o、
 i o cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第10図(印B)に
示す。第10図(印A)と第10図(印B)が一致する
ことにより、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシ
アニンであることが確認される。また、この薄膜の厚み
は、紫外線(UV)吸収スペクトルより1.2μmであ
ることが判った。
さらに、サイクリックポルタンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.224V、酸化と還元のピーク電位の差は
42mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還元の効
率が向上されていることが判る。
実施例11 100ccの水に実施例4で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1 gを加
えて超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターシーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を200Orpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第11図(印A)
に示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に
可溶化(分散)することが確認された。尚、可溶化能は
、フタロシアニン6.1mM/ 2 m Mミセル化剤
mン夜であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1Mになるよう
に加え、スターシーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度17μA / ci
の定電位電解を30分間行った。この時間の通電量は、
0.02Cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第11図(印B)に
示す。第11図(印A)と第11図(印B)が一致する
ことにより、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシ
アニンであることが11!認される。また、この薄膜の
厚みは、紫外線(UV)吸収スペクトルより0.8μm
であることが判った。
さらに、サイクリックポルクンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.231V、酸化と還元のピーク電位の差は
73mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還元の効
率が向上されていることが判る。
実施例12 100ccの水に実施例5で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターラーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を2000rpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第12図(印A)
に示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に
可溶化(分散)することが確認された。尚、可溶化能は
、フタロシアニン6.5mM/ 2 m Mミセル他剤
溶液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1Mになるよう
に加え、スターラーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和せコウ電極を用いて25
°C2印加電圧0.5V、電流密度17μA / cf
flの定電位電解を30分間行った。この時間の通電量
は、0.02Cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第12図(印B)に
示す。第12図(印A)と第12図(印B)が一致する
ことにより、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシ
アニンであることが61 F!される。また、この薄膜
の厚みは、紫外線(UV)吸収スペクトルより0.7μ
mであることが判った。
さらに、サイクリックポルタンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.229 V、酸化と還元のピーク電位の差
は68mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還元の
効率が向上されていることが判る。
実施例13 100ccの水に実施例6で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターラーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を2000rpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第13図(印A)
に示す。このことから、フタロシアニンがミセル溶液に
可溶化(分散)することが確認された。尚、可溶化能は
、フタロシアニン8.2mM/ 2 m Mミセル他剤
溶液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1 Mになるよ
うに加え、スターラーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和せコウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度21μA / c+
+1の定電位電解を30分間行った。この時間の通電量
は、0.03 Cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第13図(印B)に
示す。第13図(印A)と第13図(印B)が−敗する
ことにより、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシ
アニンであることが確認される。また、この薄膜の厚み
は、紫外線(UV)吸収スペクトルより0.6μmであ
ることが判った。
さらに、サイクリックポルタンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.230V、酸化と還元のピーク電位の差は
91mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還元の効
率が向上されていることが判る。
実施例14 100ccの水に実施例7で得られたフェロセン誘導体
を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散。
可溶化させた。さらにスターラーにより二昼夜撹拌した
後、得られたミセル溶液(分散溶液)を200Orpm
で30分間遠心分離を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルを第14図(印A)
に示す。このことから、フタ口シアニンがミセル溶液に
可溶化(分散)することが確認された。尚、可溶化能は
、フタロシアニン7.4mM/ 2 m Mミセル他剤
溶液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1Mになるよう
に加え、スターシーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極に■TO透明透明ガラス電
極棒陰極金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度28μA/cfl!
の定電位電解を30分間行った。この時間の通電量は、
0.04Cであった。
その結果、フタロシアニンの薄膜が、ITO透明ガラス
電極上に得られた。このITO透明ガラス電極上のフタ
ロシアニンの可視吸収スペクトルを第14図(印B)に
示す。第14図(印A)と第14図(印B)が一致する
ことにより、ITO透明ガラス電極上の薄膜がフタロシ
アニンであることが確認される。また、この薄膜の厚み
は、紫外線(UV)吸収スペクトルより0,8μmであ
ることが判った。
さらに、サイクリックポルクンメトリーの結果、酸化還
元電位は0.218V、酸化と還元のピーク電位の差は
76mVであり、後述の比較例1と比べて酸化還元の効
率が向上されていることが判る。
比較例1 100ccの水に e を界面活性剤(ミセル化剤)として加え、2mM溶液と
し、この溶液20ccにフタロシアニン0.1gを加え
て超音波で10分間撹拌して分散、可溶化させた。さら
にスターシーにより二昼夜撹拌した後、得られたミセル
溶液(分散溶液)を200Orpmで30分間遠心分離
を行った。
この上澄み液の可視吸収スペクトルから、フタロシアニ
ンがミセル溶液に可溶化(分散)することがlIn認さ
れた。なお可溶化能は、フタロシアニン4.1mM/2
mMミセル化剤溶液であった。
この溶液に支持塩としてLiBrを0.1Mになるよう
に加え、スターシーで10分間撹拌した。
この溶液を電解液とし、陽極にITO透明ガラス電極、
陰極に白金、参照極として飽和甘コウ電極を用いて25
°C1印加電圧0.5V、電流密度17.2μA / 
cflの定電位電解を30分間行った。
この時間の通電量は、0.07Cであった。
その結果、フタロシアニンのf41JIfiが、ITO
透明ガラス電極上に得られた。また、この薄膜の厚みは
、U■吸収スペクトルから1.0μmであることが判っ
た。
さらに、サイクリックポルタンメトリーの結果、酸化と
還元電位は0.260V、酸化と還元のピーク電位の差
は70mVであることが判る。
〔発明の効果〕
本発明のフェロセン誘導体は、従来にない新しい化合物
であり、界面活性剤(ミセル化剤)をはじめ、触媒、助
燃剤、浮選剤、潤滑助剤1分散剤。
液晶など様々な用途に供することができる。特にこのフ
ェロセン誘導体を界面活性剤(ミセル化剤)として用い
ると、水溶液系でミセルを形成し、利用分野の広いフタ
ロシアニン等の色素や各種疎水性ポリマー等様々な疎水
性の有機物質を可溶化することができ、またその可溶化
能も高い。さらに、この界面活性剤(ミセル化剤)を加
えるとともに、水溶液電解によりミセルの集合離散を利
用する本発明の方法に従えば、膜厚の極めて薄い有機薄
膜を形成することができる。しかも、上記界面活性剤の
酸化還元電位が低(、酸化還元効率がすぐれているため
、製膜能が著しく高い。
このような本発明の方法によって形成される有機薄膜は
、光電変換材料、感光材料、太陽電池をはじめ、様々な
分野に有効な利用が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたフェロセン誘導体の’H−
NMRスペクトルを示し、第2図は実施例2で得られた
フェロセン誘導体のIH−NMRスペクトルを示し、第
3図は実施例3で得られたフェロセン誘導体の’H−N
MRスペクトルを示し、第4図は実施例4で得られたフ
ェロセン誘導体の’H−NMRスペクトルを示し、第5
図は実施例5で得られたフェロセン誘導体の’H−NM
Rスペクトルを示し、第6図は実施例6で得られたフェ
ロセン誘導体の’H−NMRスペクトルを示し、第7図
は実施例7で得られたフェロセン誘導体のIH−NMR
スペクトルを示す。 第8図は実施例日で得られた上澄み液の可視吸収スペク
トルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示し、第
9図は実施例9で得られた上澄み液の可視吸収スペクト
ルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示し、第1
0図は実施例10で得られた上澄み液の可視吸収スペク
トルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示し、第
11図は実施例11で得られた上澄み液の可視吸収スペ
クトルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示し、
第12図は実施例12で得られた上澄み液の可視吸収ス
ペクトルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示し
、第13図は実施例13で得られた上澄み液の可視吸収
スペクトルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを示
し、第14図は実施例14で得られた上澄み液の可視吸
収スペクトルとITO上の薄膜の可視吸収スペクトルを
示す。 ロー、、−−一一

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Z^1及びZ^2はそれぞれH、CH_3、C
    H_3O、NHCOCH_3、N(CH_3)_2、C
    OCH_3、COOCH_3あるいはハロゲンを示し、
    Xは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学
    式、表等があります▼−NH−、▲数式、化学式、表等
    があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼あるいは−SO_r(rは0〜3の整
    数)を示し、Yは−O−あるいは▲数式、化学式、表等
    があります▼を示し、Rは水素あるいはメチル基を示す
    。kは2〜70の実数を示し、hは2〜18の整数を示
    し、mは0〜4の整数を示し、nは1あるいは2を示し
    、a及びbはそれぞれ1〜4の整数を示す。〕で表わさ
    れる新規フェロセン誘導体。
  2. (2)請求項1記載の新規フェロセン誘導体を含有する
    界面活性剤。
  3. (3)疎水性有機物質を、水性媒体中で請求項1記載の
    新規フェロセン誘導体を含有する界面活性剤にて可溶化
    し、得られるミセル溶液を電解して電極上に前記疎水性
    有機物質の薄膜を形成することを特徴とする有機薄膜の
    製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5041582A (en) * 1989-03-24 1991-08-20 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Novel ferrocene derivatives, surfactants containing same and process for producing organic thin films
FR2667318A1 (fr) * 1990-09-27 1992-04-03 Poudres & Explosifs Ste Nale Procede de synthese de monohalogenoalkylferrocenes et nouveaux monohalogenoalkylferrocenes.
US5135637A (en) * 1989-03-24 1992-08-04 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Eerrocene derivatives, surfactants containing same and process for producing organic thin films
WO2018147113A1 (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫

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