JPH02305372A - 点火時期学習制御方法 - Google Patents

点火時期学習制御方法

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JPH02305372A
JPH02305372A JP1125135A JP12513589A JPH02305372A JP H02305372 A JPH02305372 A JP H02305372A JP 1125135 A JP1125135 A JP 1125135A JP 12513589 A JP12513589 A JP 12513589A JP H02305372 A JPH02305372 A JP H02305372A
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knocking
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大雲 浩哉
Hideji Miyama
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用エンジンにおいて各運転状態で点火時
期を学習しながら最適値に設定して制御する点火時期学
習制御方法に関し、詳しくは、°イグニッションスイッ
チ・オン時の学習値チェック方法に関する。
〔従来の技術〕
一般にこの種の点火時期学習制御の学習補正量は、メモ
リバックアップされており、エンジン停止後に再びイグ
ニッションスイッチをオンすると、既に学習されている
値で補正して点火時期を最初から最適に決定することが
可能になっている。そして再始動後は、学習条件が成立
すると再び前回の学習補正量をベースとして学習制御さ
れ、進・遅角側に更新される。
ところで、イグニッションスイッチのオフ時に給油され
て使用燃料が変更され、オクタン価が高いものから低い
ものに変化することがある。一方、エンジン回転数の高
回転数域は、機械系の振動レベルが増大するためノッキ
ングの検出が困難となり、点火時期のフィードバック制
御または学習制御を中断する場合がある。そこでこの給
油後、学習制御を実行する前に高速運転されると、必然
的に給油前の高いオクタン価のノッキング限界の学習補
正量をベースとして高回転数域の点火時期か補正される
と共に、学習制御を中断してその補正状態に保持される
。このため、給油によるオクタン価の変化で実際のノッ
キング限界は下っているにもかかわらず、点火時期は進
角側に設定されたままで、高速運転中にノッキングが多
発してエンジンに著しいダメージを与える可能性がある
そこで・、イグニッションスイッチのオン時に前回の学
習補正量を使用するに先立ってチェック制御し、給油燃
料のオクタン価の変化に対し学習補正量の正当性を先ず
迅速にチェックする。そして急に高速運転する場合も、
点火時期はチェック中のもので補正して、少なくともノ
ッキングの多発は確実に防ぐことが望まれる。
そこで従来、エンジン高回転数領域における点火時期の
推定学習に関しては、例えば特開昭61−164076
号公報の先行技術がある。ここで、ノッキング検出不可
能な高回転数域のフィードバック制御停止時には、フィ
ードバック制御中の実際の点火時期と基本点火時期との
偏差による補正量で点火時期を決定することが示されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものにあっては、チェック制
御がなくて学習補正量をそのまま使用し、高回転数域で
は学習補正量に基づいて補正しているため、給油後の再
始動でオクタン価が変化した場合は、学習補正量が適正
化する迄の間ノッキングが多く生じることがある。また
、給油後の高速運転におけるノッキングの発生を防止で
きない等の問題があ−る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、イグニッションスイッチのオン後に学
習制御の学習補正量を迅速にチェックし、燃料のオクタ
ン価の変化、運転状態に対してノッキングの発生を極力
抑えながら、学習制御に移行することが可能な点火時期
学習制御方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の点火時期学習制御方
法は、ノッキング発生の有無に応じ進・遅角しながら全
体学習値を設定する全体学習を実行し、次いで各運転状
態毎にノッキング発生の有無に応じ進・遅角して部分学
習値を設定する部分学習を実行し、これらの全体学習値
と部分学習値とにより点火時期を補正して決定する方法
において、上記学習制御の学習値はいずれもエンジン停
止中にメモリバックアップし、エンジン始動時は学習制
御に先立って学習チェック制御を実行し、上記チェック
制御は、一旦上記全体学習値を零に設定し、その後ノッ
キングが発生するまで進角させ、ノッキングが発生した
時点で全体学習値と、バックアップ全体学習値とを比較
して行うものである。
〔作   用〕
上記方法により、イグニッションスイッチによるエンジ
ン始動時には、前回の学習制御の全体学習値および部分
学習値がメモリバックアップされて使用可能であるが、
それに先立ってチェック制御が実行され、零から進角側
に更新した学習値により点火時期が補正される。これに
より燃料のオクタン価が同一の場合は、ノッキング無し
でバックアップされた全体学習値と等しくなり、オクタ
ン価が低下している場合は、その程度に応じ全体学習値
より遅角側でノッキングが生じてこの時の全体学習値と
学習値との差によりオクタン価の違い等が簡略化してチ
ェックされる。そしてこのチェック結果により、全体学
習値またはチェック中の学習値を用い、更には学習制御
を再実行することで、オクタン価の変化等に対しノッキ
ングの発生を抑えて適切に対応することが可能になる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、本発明が適用されるエンジンの概略に
ついて述べる。符号1はエンジン本体であり、燃焼室2
に連通ずる吸入ポート3には吸気弁4が、排気ポート5
には排気弁6が設けられ、更に燃焼室2に点火プラグ7
が取付けられている。
吸気系としてエアクリーナ8が、吸気管9.スロットル
弁10を有するスロットルボデー11.吸気マニホール
ド12を介して吸入ポート3に連通し、排気系として排
気ポート5が、排気管13に連通している。スロットル
弁10をバイパスしてアイドル制御弁14を有するバイ
パス通路15が設けられ、吸入ポート3の入口にはイン
ジェクタ16がマルチポイント式に取付けられている。
制御系としてクランク角センサ20.スロットル弁IO
下流の圧力センサ21を有し、これらセンサ信号が制御
ユニット30に入力してクランク角によりエンジン回転
数Neを、スロットル弁10下流の圧力によりエンジン
負荷としての吸入管圧力Pmを検出し、これらのエンジ
ン回転数Ne、吸入管圧力Pmにより基本燃料噴射量T
pを定める。また、水温センサ22の水温Tw、吸気温
センサ23の吸気温Ta、02センサ24の信号等も制
御ユニット30に入力し、これらの信号により基本燃料
噴射量Tpに各種補正を加えて燃料噴射ff1Tiを算
出し、燃料噴射量Tiに応じたパルス幅の燃料噴射信号
をインジェクタ16に出力して、各運転状態に応じ燃料
噴射するようになっている。スロットル弁10の開度は
スロットル開度センサ25により検出されており、この
スロットル開度(あるいはアイドルスイッチ)でアイド
リングと判定されるとアイドル制御弁■4の開度を調整
し、エンジン回転数Neを所定のアイドル回転数にフィ
ードバック制御する。更に、点火系として上述のエンジ
ン回転数Ne2吸入管負圧Pmにより基本点火時期、進
角限界等を求め、エンジン本体1に取付けられたノック
センサ26によるノッキング検出の有無により遅角また
は進角の補正をし、最適点火時期IGTを学習して定め
る。そして最適点火時期IGTに応じた点火信号を、イ
グナイタ271点火コイル28゜ディストリビュータ2
9を介して点火プラグ7に出力し、ピストン上死点前の
所定のクランク角で着火燃焼するようになっている。更
にイグニッションスイッチ17のオン信号は、点火時期
等の制御開始および点火時期の学習補正量をチェックす
るため入力している。
第1図において、上述の点火系の点火時期学習制御系に
ついて述べる。
先ず、点火時期設定制御系について述べると、クランク
角センサ20.圧力センサ21.水温センサ22および
ノックセンサ26の信号は、制御ユニッI・30のエン
ジン回転数算出手段31.吸入管圧力算出手段82.水
温算出手段33.ノッキング判定手段34に入力し、エ
ンジン回転数Ne、吸入管圧力Pi。
水温Tw、ノッキング発生の有無を得る。エンジン回転
数Ne、吸入管圧力PI11は基本点火時期検索手段3
5.進角限界検索手段36に入力し、各運転状態に応じ
た基本点火時期IGBと進角限界MBT(基本点火時期
IGBに対する進角量で設定)とを基本点火時期マツプ
および進角限界マツプを用いて検索する。
この2つのマツプは例えば第4図のような特性に基づい
て設定されており、進角限界MBTは、エンジン回転数
Neの上昇に応じ小さくなる。レギュラーガソリンのノ
ッキング限界に対応する基本点火時期IGBは、エンジ
ン回転数Neの上昇に応じ進角側に設定され、オクタン
価が高くなるに応じてノッキング限界は進角側に平行移
動した特性になる。また、進角限界MBT、基本点火時
期I G、Bは、吸入管圧力Pm等のエンジン負荷に対
しても同様な特性を有しており、これらのエンジン回転
数Ne、吸入管圧力Pmのパラメータにより各運転状態
に応じた進角限界MBT、基本点火時期IGBがマツプ
検索される。
上記進角限界MBTと後述する学習補正量IGL(基本
点火時期IGBに対する進角量で設定)とは領域判別手
段37に入力し、第4図のように両者を比較し、点火時
期として進角限界MBTが取れる領域Da(MBT≦I
GL)、進角限界MBTが取れない領域Db(MB T
 > I G L)を判断し、この判断結果が点火時期
算出手段38に入力する。
点火時期算出手段38には進角限界MBT、基本点火時
期IGB、学習補正量IGL、および後述するノッキン
グフィードバック補正量A Kが入力しており、点火時
期IGTを以下のように算出して決定する。
I GT= I GB十I GL+AKここで、MBT
≦IGLの進角限゛界MBTが取れる領域では、進角限
界MBTの値をそのまま用いることで最適点火時期に設
定し得るのであり、このためMBT≦IGLの領域では
、IGLの代わりにMBTを代用して点火時期IGTを
算出する。
こうして算出された点火時期IGTの値とクランク角セ
ンサ20のクランク角信号とはイグナイタ駆動手段39
に入力し、点火時期IGTに応じたクランク角で点火信
号を出力するようになっている。
次いで、点火時期学習値更新制御系について述べると、
上述のエンジン回転数NO,吸入管圧力Pm、水温Tw
、および領域判別手段37の領域判断結果が入力する学
習条件判別手段40を有する。
ここで、現在の運転状態がエンジン回転数Ne。
吸入管圧力Pm、水温Twにより暖機後でノッキング検
出を高い精度で行い得る運転状態(低負荷側、高回転数
側を除く)にあり、更にMBT>IGLの進角限界MB
Tが取れない領域Dbの場合に学習条件の成立を判定す
るのであり、この判定結果が学習値更新手段41に入力
する。
学習値更新手段41には、エンジン回転数Neおよび吸
入管圧力Pmの運転状態、ノッキング判定手段34のノ
ッキングの有無の信号が入力しており、学習条件成立の
判定結果により全体学習あるいは部分学習を選択的に実
行する。先ず、全体学習値記憶手段42から全体学習値
ATを読出し、ノッキングの有無により学習値ATを更
新する。即ち、ノッキングの無い場合は、一定時間毎に
一定の割合で全体学習値ATを進角側に更新し、ノッキ
ング発生の場合は、ノッキング発生毎に一定の割合で全
体学習値ATを遅角側に更新する。そして、この場合の
ノッキング回数、全体学習値ATの進角量をノッキング
回数検出手段43.進角量検出手段44で検出し、ノッ
キング回数が設定値αに達したり、または全体学習値A
Tが所定の最大進角量AMに達した場合はノッキング限
界に近似したと判断し、このときの全体学習値ATを記
憶して全体学習を終了する。
また、上述の全体学習に対し、部分学習として各運転状
態毎に細かくアドレスを備えた部分学習値記憶手段45
を有し、学習値更新手段41は上述の全体学習終了後に
部分学習値記憶手段45から部分学習値APを読出す。
そして各運転状態毎に部分学習値APに対しても上述と
同様にノッキングの有無との関係で、この部分学習値A
Pを進角または遅角側に更新しながら点火時期を精度よ
くノッキング限界イ」近に設定する。そしてこれらの全
体学習値ATと部分学習値APとは、学習補正量算出手
段46に入力して学習補正量IGLを、I GL−AT
+AP により算出するのであり、学習補正量IGLが既に述べ
た点火時期設定制御系に用いられるようになっている。
次いで、ノッキングフィードバック制御系について述べ
ると、ノッキング判定手段34のノッキング有無の信号
が入力するノッキングフィードバック補正量設定手段4
7を有する。このノッキングフィードバック補正量設定
手段47は、ノッキング発生時にのみ遅角側補正量AK
を設定するものであり、ノッキング発生時に学習制御の
1回の遅角量γに対し、その数倍の大きい遅角量γ、を
定め、ノッキング回避後は学習制御の進角量aと略同−
の進角量a2を定め、これらの遅角量γ1.進角量ap
によりノッキングフィードバック補正量AKを点火時期
算出手段38に出力する。また、ノッキングフィードバ
ック制御中の学習制御との相互干渉を防ぎ、学習補正量
IGLのバラツキを防ぐため、ノッキングフィードバッ
ク補正量設定手段47のノッキングフィードバック補正
量AKが入力する進角禁止手段48を有し、ノッキング
フィードバック補正量AK=Oとなる迄の学習値更新手
段41での学習補正量IGLの進角を禁止するようにな
っている。
更に、高回転数域の点火時期推定制御系について述べる
と、部分学習値記憶手段45に対して選出手段50を有
し、部分学習値APのいずれか1つを高回転数用として
選出する。ここで部分学習値APは、エンジン回転数N
eと吸入管圧力Pmとにより各運転状態毎に区画された
マツプに、APj〜APmとして設定されており、この
際に高回転数域用として選ぶ場合、最も高回転数側の部
分学習値の信頼性が高い。そこで、選出手段50で部分
学習値APから高回転数域用の値を選出する1つの方法
として、現在の吸入管圧力Pmの領域で最も高回転数側
の部分学習値APh、(第5図中AP1〜AP4のいず
れか1つ)を選出するのであり、この部分学習値APh
と全体学習値ATとが補正量算出手段51に入力し、補
正量ALを、AL−AT+APh −K (Kは定数で
に≧0)により算出する。補正量ALは更に高回転数域
補正量設定手段52に入力し、進角限界MBTと比較さ
れてAL<MBTの場合は、補正量ALを高回転数域補
正量IGLとして出力する。
一方、エンジン回転数Neが入力する高目数域判定手段
53を有し、例えばN e > 5000rpmのノッ
キング検出不可能な場合に高回転数域と判断する。
そして学習補正量IGLと高回転数域補正EtlGLの
いずれかを、高回転数域の有無により選択手段54で選
択して点火時期算出手段38に出力するようになってい
る。
続いて、学習チェック制御系について述べる。
= 16− 先ず、上述の全体学習値記憶手段421部分学習値記憶
手段45はメモリバックアップされており、これに対し
チェック時の全体学習値を一時的に記憶するラッチ手段
55を有する。またイグニッションスイッチ17の信号
が入力するチェックモード判定手段56を有し、オフか
らオンに変化するとチェックモードと判定し、この判定
信号を学習値更新手段41に入力する。学習値更新手段
41は、チェックモードで学習条件が成立すると、ラッ
チ手段55の全体学習値ATを零から進角側に更新し、
更に学習値比較手段57で全体学習値記憶手段42のバ
ックアップされた全体学習値ATMと全体学習値ATと
を比較する。そしてノッキング無しでAT−ATMにな
るとチェックモードが終了し、通常の学習制御に移行す
る。
また、チェックモード制御中にノッキングが生じると、
そのときの全体学習値ATと、バックアップされた全体
学習値ATMとを比較し、両者の差(ATM−AT)が
小さい設定値Δγ1 (例えば2度CA)以内であれば
、バックアップされた全体学習値ATMが適正と判断し
、このバックアップされた全体学習値ATVをこれ以降
用いる。
次いで、上記設定値Δγ1に対し大きい設定値Δγ2 
(例えば6度CA)も用いて、上述の差が設定値Δγ1
とΔγ2との範囲内の場合は、全体学習値ATの方が適
正と判断し、この全体学習値ATを全体学習値記憶手段
42に入れ換える。更に、上述の差が設定値672以上
大きく異なる場合は、学習値初期化手段58でバックア
ップされた全体学習値ATMは全く不適正なもので、全
体学習値記憶手段421部分学習値記憶手段45の学習
値は共に初期化してやり直す必要があると判断し、全体
学習値ATM、部分学習値APをクリアして通常の全体
学習に復帰するようになっている。
一方、チェックモード中に高速運転される場合の対策と
して、ラッチ手段55からのチェック中の全体学習値A
Tがチェック中補正量算出手段59に入力し、補正量A
Lを、 AL=AT−K(K≧0) により算出する。そしてこの補正ff1ALと、通常の
高回転数域に対応する補正量算出手段51の補正量AL
とは選択手段60に入力し、チェックモード判断の有無
に応じ選択して高回転数域補正量設定手段52に出力す
るのである。
次いで、かかる構成の点火時期学習制御系の作用を、第
3図(a)ないしくd)のフローチャートを用いて述べ
る。
先ず、第3図(a)のルーチンのステップS10口ない
し5103でエンジン回転数Ne、吸入管圧力Pm。
水温Twが読込まれると共に、ノッキング発生の有無が
判定され、ステップ5104.5105でエンジン回転
数Neと吸入管圧力Pmにより進角限界マツプと基本点
火時期マツプから進角限界MBT、基本点火時期IGB
が検索される。そしてステップンサ出力の小さい低負荷
側、冷態時が除かれ、これ以外の運転状態で学習条件が
成立してステップ5109の学習値更新ルーチンが実行
される。
即ち、エンジン始動時あるいは後述の全体学習復帰条件
成立時においては、第3図(b)のルーチンのステップ
5200で先ず全体学習が選択され、ステップ82吋で
全体学習値ATのアドレスをインデックスレジスタXに
入れておく。ステップ5208でノッキングの有無が判
定され、ノッキング有りの場合は、ステップ5204で
全体学習値ATを一定量γ遅角し、ステップ5205て
タイマ1,2をクリアし、ステップ8206てカウンタ
をインクリメントシてノッキング回数をカウントする。
ノッキング無しの場合は、ステップ5207て進角限界
MBTと学習補正量IGL (−AT+AP)とを比較
し、MBT≦IGLの領域に入った場合は、これ以上進
角させても進角限界MBTを越えて逆に出力トルクは低
下してしまうため学習値の更新は行わない。
そしてステップ8208でノッキング無しの時間を計る
タイマ1をチェックし、ノッキング無しが一定時間t1
 (例えば1秒)継続し、ステップ5217でノッキン
グフィードバック補正量A K = 0であると、ステ
ップ5209で全体学習値ATを一定量aたけ進角側に
更新し、ステップ5210てタイマ1がクー  2 〇
  − リアされる。
ステップ8211以降では全体学習の終了条件がチェッ
クされ、ステップ5212で所定の最大進角量AMに対
する全体学習値ATの大きさが判断され、AT<AMの
場合はステップ8213でタイマ2をクリアし、ステッ
プ5214でノッキング回数がチェックされて設定値α
(例えば5回)以上の場合は、全体学習値ATがノッキ
ング限界に収束したと判断して全体学習を終了し、ステ
ップ5215でその終了フラグがセットされる。また、
ノッキング無しで進角が進みAT≧AMに達すると、ス
テップ5212から5213に進んでタイマ2の累積時
間t2 (例えば3秒)経過後に同様に全体学習を終了
する。
こうして全体学習値ATが学習して決定されると、ステ
ップ5200から5202に進んで現在の運転状態の部
分学習値APが格納されているアドレスをインデックス
レジスタXに入れ、ステップ5203以降部分学習が同
様に実行される。即ち、ノッキング有りの場合は部分学
習値APが遅角側に更新され、ノッキング無しの場合は
M’BT>IGLの条−21= 件で一定時間t1毎に部分学習値APが進角側に更新さ
れるのであり、これらの部分学習値APの学習更新が学
習条件が成立している限り運転中宮に行われる。これに
より、上述の全体学習値ATと部分学習値APとを加算
した学習補正量IGLは、各運転状態で実際のノッキン
グ限界に非常に近い値となる。
一方、ステップ5118でノッキングフィードバック補
正量AKを設定した後、ステップ5ttoで上記全体学
習値ATと部分学習値APとの和による学習補正量IG
Lにノッキングフィードバック補正量AKを加算した値
を進角限界MBTと比較する。
MBT≦IGL+AKの場合はステップ5illで進角
限界MBTと基本点火時期IGBとにより点火時期IG
Tが算出される。このため、第4図の太い実線のように
進角限界MBT特性で点火時期■GTが決定される。ま
た、MBT>IGL4==に4の場合は、ステップ51
12でI GT−I GB+AL+AKとする。ここで
AK=0であると、学習補正量IGLと基本点火時期I
GBとにより点火時期IrTが算出され、このため点火
時期IGTは第4図の太い実線のように基本点火時期I
GBと平行になり、成るオクタン価の実際のノッキング
限界IGT’ に近接して沿った値になるのである。
次いで、ノッキング発生の場合について述べると、ステ
ップ5L13により第3図(C)のルーチンが実行され
てノッキングフィードバック制御される。
即ち、ステップ5300から5304に進んでノッキン
グフィードバック補正量A Kが遅角量γ、により大き
く遅角側に更新され、ステップ5305でタイマ3がク
リアされる。この時、学習制御の第3図(b)のルーチ
ンのステップ5203.3204により学習補正量IG
Lも遅角側に更新され、第3図(a)のルーチンのステ
ップ5ttaの点火時期IGTは、遅角量γとγ2とに
より遅角制御される。その後ノッキング回避されると、
ノッキングフィードバック補正量設定の第3図(C)の
ルーチンのステップ5300からステップ5301に進
んで、タイマ3によりノッキング無しの時間がチェック
され、一定時間t3継続してノッキング無しの場合は、
ステップ5302でノッキングフィードバック補正量A
Kが第5図のように進角量apにより進角側に徐々に更
新され、ステップ5303でタイマ3がクリアされる。
またこの場合は、第3図(b)のルーチンのステップ5
217から5211に進んで学習補正量IGLの部分学
習値APは進角禁止されることになる。こうしてノッキ
ング発生時には、学習制御とノッキングフィードバック
制御とにより大きく遅角制御され、2回目以降のノッキ
ングが続けて生じることを防止する。その後、ノッキン
グ無しでは先ずノッキングフィードバック補正量AKが
零になる迄進角側に更新され、次いで学習補正量IGL
が進角側に更新可能になり、この2者択一の制御で相互
干渉、学習補正量IGLのバラツキが防止される。
ところで、N e > 500Orpmの高回転数域で
は、ステップ5I0Bの学習条件が不成立し、ステップ
5109の学習値更新は中断する。そしてステップ51
15から5tte、 8117に進んで全体学習値AT
と、現在の吸入管圧力Pmに対応した部分学習値APの
最も高回転数側の値A P bとで補正量ALが推定さ
れる。また、ステップ3121でノッキングフィードバ
ック補正量AKを設定した後、ステップ8118に進ん
で補正量ALとノッキングフィードバック補正量AKを
加算した値が進角限界MBTと比較され、小さい方の値
を高回転数域補正量として、ステップ5L19.312
0で基本点火時期IGBに加算することにより、点火時
期IGLが算出される。
これにより、高回転数側の点火時期IGTは各吸入管圧
力PI11毎に最も高回転数側で設定される値と同一に
なり、運転状態が類似することでノッキングの発生が少
なくて充分進角されることになる。
一方、かかる高回転数域でもノッキングが生じると、ス
テップ5L21により第3図(C)のルーチンが実行さ
れ、ノッキングフィードバック制御により点火時期IG
Tは遅角される。この場合のノッキングフィードバック
制御では、学習制御の場合に比べてステップ8306な
いし330gによりノッキングフィードバック補正tk
AKが設定値AKoでガードされ遅角制御される。
以上、エンジン運転中の学習制御およびノッキングフィ
ードバック制御の作用について述べたが、この場合の学
習制御の全体学習値AT、部分学習値APは、エンジン
停止時にもメモリバックアップされている。
次いで、エンジン停止で給油等を行って再始動する場合
について述べる。この場合は、イグニッションスイッチ
17のオン信号でチェックモードと判断されるため、学
習条件成立後に第3図(b)のルーチンのステップ52
18から5219に進み、ノッキング無しの場合はステ
ップ5220ないし5224で進角限界MBTと全体学
習値ATとを比較し、AK−0の条件でバックアップさ
れない初期値零の全体学習値ATが零から進角側に更新
される。そしてステップ8281においてノッキング無
しの条件で全体学習値ATがバックアップされた学習値
ATMと等しくなると、燃料のオクタン価はエンジン停
止前と同一と判断され、ステップ8230でチェックモ
ードフラグをクリアしてチェックモードが終了する。こ
のためこれ以降は、ステップ5218から5200に進
み、バックアップされた全体学習値ATMで通常の学習
制御に移行する。
一方、チェックモード中にノッキングが生じると、ステ
ップ5219から5225に進み、この時の全体学習値
ATとバックアップされた全体学習値ATMとの差がス
テップ5225.5227で設定値Δγ1゜Δγ2を用
いて3段階に分けて判定される。即ち、(ATM−AT
)<Δ4で差が僅かの場合は、合は、ステップ5229
でチェック中の全体学習値ATの適正を認めて、これを
用い、(ATM−AT)≧Δγ2で差が大きい場合は、
ステップ8228で燃料オクタン価の違いを判断して全
体学習に復帰する。こうしてノッキング発生時に、全体
学習値が簡略化した状態で迅速にチェックされ、この間
バックアップされた全体学習値ATMの使用が一時的に
ストップされる。
また、上述のチェックモード中に高速運転されると、第
3図(a)のルーチンのステップ5115から5L2B
に進み、チェックモード制御も中断する。そしてステッ
プ5123から5124に進み、この時の補正量ALが
チェックモード中の全体学習値ATから一定値Kを減算
して算出される。このため点火時期IGTは、チェック
中の遅角側の全体学習値ATに基づき補正して決定され
、特に急に高速運転されて全体学習値ATの更新が少な
い場合は、充分遅角側に決定される。従って、仮りに給
油によりオクタン価が低下した場合も、給油前の学習値
とは全く関係無い遅角側の点火時期のため、ノッキング
が生じ難くなる。
以上、本発明の実施例について述べたが、方法等は更に
簡素化してもよい。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、車両用エンジ
ンの点火時期学習制御において、エンジン始動時には学
習制御に先立って学習補正量をチェック制御するため、
給油による燃料のオクタン価の変化に対する応答性が向
上し、ノッキングを抑えながら点火時期を各オクタン価
に応じた適正値に制御し得る。
さらに、チェック中に高速運転されると、チェック中の
学習値に基づいて点火時期が推定されるので、仮りにオ
クタン価が低下している場合でもノッキングが発生しな
くなり、エンジンの耐久性。
安全性を確保し得る。
また、チェックの結果はノッキング発生時に3段階に分
けられ、適切に処理されるので、効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の点火時期学習制御方法の実施例を示す
ブロック図、 第2図は本発明が適用される車両用エンジンの概略を示
す構成図、 第3図(a)ないしくc)は点火時期学習制御の作用を
示すフローチャート図、 第4図はマツプの特性図である。 ■・・・エンジン本体、7・・・点火プラグ、30・・
・制御ユニット、35・・・進角限界検索手段、3B・
・・基本点火時期検索手段、37・・領域判別手段、3
8・・・点火時期算出手段、40・・・学習条件判別手
段、41・・・学習値更新手段、46・・・学習補正量
算出手段、55・・・ラッチ手段、56・・・チェック
モード判定手段、57・・・学習値比較手段、58・・
・学習値初期化手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ノッキング発生の有無に応じ進・遅角しながら全
    体学習値を設定する全体学習を実行し、次いで各運転状
    態毎にノッキング発生の有無に応じ進・遅角して部分学
    習値を設定する部分学習を実行し、これらの全体学習値
    と部分学習値とにより点火時期を補正して決定する方法
    において、 上記学習制御の学習値はいずれもエンジン停止中にメモ
    リバックアップし、 エンジン始動時は学習制御に先立って学習値のチェック
    制御を実行し、 上記チェック制御は、一旦上記全体学習値を零に設定し
    、その後ノッキングが発生するまで進角させ、ノッキン
    グが発生した時点で全体学習値と、バックアップ全体学
    習値とを比較して行うことを特徴とする点火時期学習制
    御方法。
  2. (2)上記チェック制御は、チェックによる全体学習値
    とバックアップ全体学習値との差が大きい場合は、全体
    学習を再実行する請求項(1)記載の点火時期学習制御
    方法。
  3. (3)上記チェック制御は、チェックによる全体学習値
    とバックアップ全体学習値との差が所定範囲の場合は、
    全体学習値にチェック時の値を用いる請求項(1)記載
    の点火時期学習制御方法。
  4. (4)上記チェック制御は、チェックによる全体学習値
    とバックアップ全体学習値との差が僅かな場合は、全体
    学習値をそのまま使用する請求項(1)記載の点火時期
    学習制御方法。
  5. (5)上記チェック制御中にエンジン運転状態が高回転
    数域に入った場合は、チェック制御を中断し、点火時期
    の補正量をチェック制御実行中の全体学習値に基づいて
    設定する請求項(1)記載の点火時期学習制御方法。
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