JP2832299B2 - 点火時期学習制御方法 - Google Patents

点火時期学習制御方法

Info

Publication number
JP2832299B2
JP2832299B2 JP1125134A JP12513489A JP2832299B2 JP 2832299 B2 JP2832299 B2 JP 2832299B2 JP 1125134 A JP1125134 A JP 1125134A JP 12513489 A JP12513489 A JP 12513489A JP 2832299 B2 JP2832299 B2 JP 2832299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
learning
ignition timing
knocking
value
learning value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1125134A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02305371A (ja
Inventor
浩哉 大雲
秀司 三山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP1125134A priority Critical patent/JP2832299B2/ja
Priority to DE4015759A priority patent/DE4015759C2/de
Priority to GB9011101A priority patent/GB2232441A/en
Publication of JPH02305371A publication Critical patent/JPH02305371A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2832299B2 publication Critical patent/JP2832299B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/152Digital data processing dependent on pinking
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用エンジンにおいて各運転状態で点火
時期を学習しながら最適値に設定して制御する点火時期
学習制御方法に関し、詳しくは、ノッキング検出不可能
な高回転数域での最適な補正量の推定方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に点火時期の学習制御は、ノッキングフィードバ
ック制御と平行してノッキング発生の有無に応じ少しず
つ進角または遅角して補正量を学習しながら定め、点火
時期をノッキング限界に決定するようになっている。こ
のため、ノッキングを正確に検出することが重要になる
が、このノッキングの検出は、エンジン本体側にノック
センサを取付け、このノックセンサによる振動信号の中
からノッキング周波数を選択して判断している。しかし
ながら、高回転数域では、吸・排気弁の着座音等の種々
の振動ノイズが増大し、このためノッキング周波数付近
の信号も判別が困難になる。
従って、高回転数域では、誤ったノッキングの検出に
よるフィードバックおよび学習を回避するため、フィー
ドバック制御や学習制御を中断したり、制御幅を縮小す
る。そして点火時期は、種々のバラツキを考慮してもノ
ッキングが生じないように安全サイド側に定めることが
多く、このため進角不足で出力,燃費の悪化を招いてい
る。このことから、上記ノッキング検出の不可能な高回
転数域では、点火時期の補正量をできるだけ適切に推定
することが望まれる。
そこで従来、上記点火時期の学習制御において、高回
転数域での点火時期推定に関しては、例えば特開昭61−
164076号公報の先行技術がある。ここで、点火時期のフ
ィードバック中に実際の点火時期と基本点火時期との偏
差に応じた補正値を記憶し、フィードバック停止中はこ
の補正値より点火時期を決定することが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものにあっては、フィード
バック中の補正値をフィードバック停止中もそのまま用
いることで、補正値分進角できるが、この補正値の信頼
性が問題になる。即ち、運転状態,燃料オクタン価の変
化に対し、補正値は比較的大きく相違し、このうちのい
ずれを使用するかで、エンジン出力,ノッキング発生に
大きく影響する。このため、補正値の選択等を明確にし
ない限り、不適切な補正値によりノッキング発生が多く
なる等の不都合を招く。
ここで、点火時期の学習制御として、すべての運転状
態に共通の全体学習を行い、次いで各運転状態毎に部分
学習を実行し、これら両者の学習値を加算して補正量を
定める方法がある。この方法では、全体学習値について
は高回転数域でもそのまま使用でき、更に部分学習のう
ちから適切な値を選択すれば、高回転数域の補正量を充
分適正に推定できて好ましい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、全体学習と部分学習とによる学習制
御において、高回転数域の学習制御中断条件での点火時
期を最適に推定することが可能な点火時期学習制御方法
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ノ
ッキングの有無に応じ進・遅角しながら全体学習値を設
定する全体学習を実行し、次いで各運転状態毎にノッキ
ングの有無に応じ進・遅角して部分学習値を設定する部
分学習を実行し、これらの全体学習値と部分学習値との
和により点火時期を補正して決定する点火時期学習制御
方法において、エンジン高回転数域で、上記全体学習お
よび部分学習を中断し、このときには、少なくとも全体
学習値に各エンジン負荷毎の最も高回転数側の部分学習
値を加算して高回転数域補正量を算出し、高回転数域の
点火時期を該高回転数域補正量で補正して決定すること
を特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、ノッキングの有無に応
じ進・遅角しながら全体学習値を設定する全体学習を実
行し、次いで各運転状態毎にノッキングの有無に応じ進
・遅角して部分学習値を設定する部分学習を実行し、こ
れらの全体学習値と部分学習値との和により点火時期を
補正して決定する点火時期学習制御方法において、エン
ジン高回転数域では、上記全体学習および部分学習を中
断し、このときには、少なくとも全体学習値に部分学習
値の最小値を加算して高回転数域補正量を算出し、高回
転数域の点火時期を該高回転数域補正量で補正して決定
することを特徴とする。
〔作用〕
上記方法により、ノッキング検出可能な条件では、ノ
ッキング発生の有無との関係で全体学習および部分学習
が実行され、両者の学習値により補正量を学習しながら
定めて点火時期がノッキング限界付近に最適に決定され
る。そしてノッキング検出不可能なエンジン高回転数域
では、学習制御が中断され、学習制御の全体学習値と部
分学習値から選出された値とを用いることで高回転数域
補正量が、ノッキングを抑えて進角した信頼性の高いも
のに推定され、この補正量により高回転数域の点火時期
が最適に決定されるようになる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、本発明が適用されるエンジンの概略
について述べる。符号1はエンジン本体であり、燃焼室
2に連通する吸入ポート3には吸気弁4が、排気ポート
5には排気弁6が設けられ、更に燃焼室2に点火プラグ
7が取付けられている。吸気系としてエアクリーナ8
が、吸気管9,スロットル弁10を有するスロットルボデー
11,吸気マニホールド12を介して吸入ポート3に連通
し、排気系として排気ポート5が、排気管13に連通して
いる。スロットル弁10をバイパスしてアイドル制御弁14
を有するバイパス通路15が設けられ、吸入ポート3の入
口にはインジェクタ16がマルチポイント式に取付けられ
ている。
制御系としてクランク角センサ20,スロットル弁10下
流の圧力センサ21を有し、これらセンサ信号が制御ユニ
ット30に入力してクランク角によりエンジン回転数Ne
を、スロットル弁10下流の圧力によりエンジン負荷とし
ての吸入管圧力Pmを検出し、これらのエンジン回転数N
e,吸入管圧力Pmにより基本燃料噴射量Tpを定める。ま
た、水温センサ22の水温Tw,吸気温センサ23の吸気温Ta,
O2センサ24の信号等も制御ユニット30に入力し、これら
の信号により基本燃料噴射量Tpに各種補正を加えて燃料
噴射量Tiを算出し、燃料噴射量Tiに応じたパルス幅の燃
料噴射信号をインジェクタ16に出力して、各運転状態に
応じ燃料噴射するようになっている。スロットル弁10の
開度はスロットル開度センサ25により検出されており、
このスロットル開度(あるいはアイドルスイッチ)でア
イドリングと判定されるとアイドル制御弁14の開度を調
整し、エンジン回転数Neを所定のアイドル回転数にフィ
ードバック制御する。更に、点火系として上述のエンジ
ン回転数Ne,吸入管負圧Pmにより基本点火時期,進角限
界等を求め、エンジン本体1に取付けられたノックセン
サ26によるノッキング検出の有無により遅角または進角
の補正をし、最適点火時期IGTを学習して定める。そし
て最適点火時期IGTに応じた点火信号を、イグナイタ27,
点火コイル28,ディストリビュータ29を介して点火プラ
グ7に出力し、ピストン上死点前の所定のクランク角で
着火燃焼するようになっている。
第1図において、上述の点火系の点火時期学習制御系
について述べる。
先ず、点火時期制御系について述べると、クランク角
センサ20,圧力センサ21,水温センサ22およびノックセン
サ26の信号は、制御ユニット30のエンジン回転数算出手
段31,吸入管圧力算出手段32,水温算出手段33,ノッキン
グ判定手段34に入力し、エンジン回転数Ne,吸入管圧力P
m,水温Tw,ノッキング発生の有無を得る。エンジン回転
数Ne,吸入管圧力Pmは基本点火時期検索手段35,進角限界
検索手段36に入力し、各運転状態に応じた基本点火時期
IGBと進角限界MBT(基本点火時期IGBに対する進角量で
設定)とを基本点火時期マップおよび進角限界マップを
用いて検索する。
この2つのマップは例えば第4図のような特性に基づ
いて設定されており、進角限界MBTは、エンジン回転数N
eの上昇に応じて小さくなる。レギュラーガソリンのノ
ッキング限界に対応する基本点火時期IGBは、エンジン
回転数Neの上昇に応じ進角側に設定され、オクタン価が
高くなるに応じてノッキング限界は進角側に平行移動し
た特性になる。また、進角限界MBT,基本点火時期IGB
は、吸入管圧力Pm等エンジン負荷に対しても同様な特性
を有しており、これらのエンジン回転数Ne,吸入管圧力P
mのパラメータにより各運転状態に応じた進角限界MBT,
基本点火時期IGBがマップ検索される。
上記進角限界MBTと後述する学習補正量IGL(基本点火
時期IGBに対する進角量で設定)とは領域判別手段37に
入力し、第4図のように両者を比較し、点火時期として
進角限界MBTが取れる領域Da(MBT≦IGL),進角限界MBT
が取れない領域Db(MBT>IGL)判断し、この判断結果が
点火時期算出手段38に入力する。点火時期算出手段38に
は進角限界MBT,基本点火時期IGB,学習補正量IGL,および
後述するノッキングフィードバック補正量AKが入力して
おり、点火時期IGTを以下のように算出して決定する。
IGT=IGB+IGL+AK ここで、MBT≦IGLの進角限界MBTが取れる領域では、進
角限界MBTの値をそのまま用いることで最適点火時期に
設定し得るのであり、このためMBT≦IGLの領域では、IG
Lの代わりにMBTを代用して点火時期IGTを算出する。
こうして算出された点火時期IGTの値とクランク角セ
ンサ20のクランク角信号とはイグナイタ駆動手段39に入
力し、点火時期IGTに応じたクランク角で点火信号を出
力するようになっている。
次いで、点火時期学習値更新制御系について述べる
と、上述のエンジン回転数Ne,吸入管圧力Pm,水温Twおよ
び領域判別手段37の領域判断結果が入力する学習条件判
別手段40を有する。ここで、現在の運転状態がエンジン
回転数Ne,吸入管圧力Pm,水温Twにより暖機後でノッキン
グ検出を高い精度で行い得る運転状態(低負荷側,極低
回転数側,高回転数側を除く)にあり、更にMBT>IGLの
進角限界MBTが取れない領域Dbの場合に学習条件の成立
を判定するのであり、この判定結果が学習値更新手段41
に入力する。
学習値更新手段41には、エンジン回転数Neおよび吸入
管圧力Pmの運転状態,ノッキング判定手段34のノッキン
グの有無の信号が入力しており、学習条件成立の判定結
果により全体学習あるいは部分学習を選択的に実行す
る。先ず、エンジン始動時等には全体学習が行われ、全
体学習値記憶手段42から全体学習値ATを続出し、ノッキ
ングの有無により学習値ATを更新し、学習値ATを燃料の
オクタン価に対応したノッキング限界に近似させる。即
ち、ノッキングの無い場合は、一定時間毎に一定の割合
で全体学習値ATを進角側に更新し、ノッキング発生の場
合は、ノッキング発生毎に一定の割合で全体学習値ATを
遅角側に更新する。そしてこの場合のノッキング回数,
全体学習値ATの進角量をノッキング回数検出手段43,進
角量検出手段44で検出し、ノッキング回数が設定値αに
達したり、または全体学習値ATが所定の最大進角量AMに
達した場合はノッキング限界に近似したと判断し、この
ときの全体学習値ATを記憶して全体学習を終了する。
また、上述の全体学習に対し、部分学習として各運転
状態毎に細かくアドレスを備えた部分学習値記憶手段45
を有し、学習値更新手段41は上述の全体学習終了後に部
分学習値記憶手段45から部分学習値APを読出す。そして
各運転状態毎に部分学習値APに対しても上述と同様にノ
ッキングの有無との関係で、この部分学習値APを進角ま
たは遅角側に更新しながら点火時期を精度よくノッキン
グ限界付近に設定する。そしてこれらの全体学習値ATと
部分学習値APとは、学習補正量算出手段46に入力して学
習補正量IGLを、 IGL=AT+AP により算出するのであり、学習補正量IGLが既に述べた
点火時期設定制御系に用いられるようになっている。
次いで、ノッキングフィードバック制御系について述
べると、ノッキング判定手段34のノッキング有無の信号
が入力するノッキングフィードバック補正量設定手段47
を有する。このノッキングフィードバック補正量設定手
段47は、ノッキング発生時にのみ遅角側補正量AKを設定
するものであり、ノッキング発生時に学習制御の1回の
遅角量γに対し、その数倍の大きい遅角量γを定め、
ノッキング回避後は学習制御の進角量aと略同一の進角
量aFを定め、これらの遅角量γF,進角量aFによりノッキ
ングフィードバック補正量AKを点火時期算出手段38に出
力する。また、ノッキングフィードバック制御中の学習
制御との相互干渉を防ぎ、学習補正量IGLのバラツキを
防ぐため、ノッキングフィードバック補正量設定手段47
のノッキングフィードバック補正量AKが入力する進角禁
止手段48を有し、ノッキングフィードバック補正量AK=
0となる迄の学習値更新手段41での学習補正量IGLの進
角を禁止するようになっている。
更に、高回転数域の点火時期推定制御系について述べ
ると、部分学習値記憶手段45に対して選出手段50を有
し、部分学習値APのいずれか1つを高回転数用として選
出する。ここで部分学習値APは、第5図のようにエンジ
ン回転数Neと吸入管圧力Pmとにより各運転状態毎に区画
されたマップに、AP1〜APmとして設定されており、この
際に高回転数域用として選ぶ場合、最も高回転数側の部
分学習値の信頼性が高い。そこで、選出手段50で部分学
習値APから高回転数域用の値を選出する1つの方法とし
て、現在の吸入管圧力Pmの領域で最も高回転数側の部分
学習値APh(第5図中AP1〜AP4のいずれか1つ)を選出
するのであり、この部分学習値APhと全体学習値ATとが
補正量算出手段51に入力し、補正量ALを、 AL=AT+APh−K(Kは定数でK≧0) により算出する。補正量ALは更に高回転数域補正量設定
手段52に入力し、進角限界MBTと比較されてAL<MBTの場
合は、補正量ALを高回転数域補正量IGLとして出力す
る。
一方、エンジン回転数Neが入力する高回数域判定手段
53を有し、例えばNe>5000rpmのノッキング検出不可能
な場合に高回転数域と判断する。そして学習補正量IGL
と高回転数域補正量IGLのいずれかを、高回転数域か否
かにより選択手段54で選択して点火時期算出手段38に出
力するようになっている。
次いで、かかる構成の点火時期学習制御系の作用を、
第3図(a)ないし(c)のフローチャートを用いて述
べる。
先ず、第3図(a)のルーチンのステップS100ないし
S103でエンジン回転数Ne,吸入管圧力Pm,水温Twが読込ま
れると共に、ノッキング発生の有無が判定されステップ
S104,S105でエンジン回転数Neと吸入管圧力Pmにより進
角限界マップと基本点火時期マップから進角限界MBT,基
本点火時期IGBが検索される。そしてステップS106ない
しS108で学習実施条件がチェックされ、ノッキング検出
信号に外乱の多い高回転数側,センサ出力の小さい低負
荷側,冷態時が除かれ、これ以外の運転状態で学習条件
が成立してステップS109の学習値更新ルーチンが実行さ
れる。
即ち、エンジン始動時等においては、第3図(b)の
ルーチンのステップS200で先ず全体学習が選択され、ス
テップS201で全体学習値ATのアドレスをインデックスレ
ジスタXに入れておく。ステップS203でノッキングの有
無が判定され、ノッキング有りの場合は、ステップS204
で全体学習値ATを前記遅角量γによる一定量遅角し、ス
テップS205でタイマ1,2をクリアし、ステップS206でカ
ウンタをインクリメントしてノッキング回数をカウント
する。ノッキング無しの場合は、ステップS207で進角限
界MBTと学習補正量IGL(=AT+AP)とを比較し、MBT≦I
GLの領域に入った場合は、これ以上進角させても進角限
界MBTを越えて逆に出力オルクは低下してしまうため学
習値の更新は行わない。そしてステップS208でノッキン
グ無しの時間を計るタイマ1をチェックし、ノッキング
無しが一定時間t1(例えば1秒)に達し、ステップS217
でノッキングフィードバック補正量AK=0であると、ス
テップS209で全体学習値ATを前記進角量αによる一定量
だけ進角側に更新し、ステップS210でタイマ1がクリア
される。
ステップS211以降では全体学習の終了条件がチェック
され、ステップS212で所定の最大進角量AMに対する全体
学習値ATの大きさが判断され、AT<AMの場合はステップ
S213でタイマ2をクリアし、ステップS214でノッキング
回数がチェックされて設定値α(例えば5回)以上の場
合は、全体学習値ATがノッキング限界に収束したと判断
して全体学習を終了し、ステップS215でその終了フラグ
がセットされる。また、ノッキング無しで進角が進みAT
≧AMに達すると、ステップS212からS216に進んでタイマ
2の累積時間t2(例えば3秒)経過後に同様に全体学習
を終了する。
こうして全体学習値ATが学習して決定されると、ステ
ップS200からS202に進んで現在の運転状態の部分学習値
APが格納されているアドレスをインデックスレジスタX
に入れ、ステップS203以降部分学習が同様に実行され
る。即ち、ノッキング有りの場合は部分学習値APが遅角
側に更新され、ノッキング無しの場合はMBT>IGLの条件
で部分学習値APが進角側に更新されるのであり、これら
の部分学習値APの学習更新が学習条件が成立している限
り運転中常に行われる。これにより、上述の全体学習値
ATと部分学習値APとを加算した学習補正量IGLは、各運
転状態で実際のノッキング限界に非常に近い値となる。
一方、ステップS115でエンジン回転数Neが高回転数域
を除く領域に有るとき(例えば、5000rpm以下のエンジ
ン回転数域)、ステップS113でノッキングフィードバッ
ク補正量AKを設定した後、ステップS110で上記全体学習
値ATと部分学習値APとの和による学習補正量IGLにノッ
キングフィードバック補正量AKを加算した値を進角限界
MBTと比較する。MBT≦IGL+AKの場合はステップS111で
進角限界MBTと基本点火時期IGBとにより点火時期IGTが
算出される。このため、第4図の太い実線のように進角
限界MBT特性で点火時期IGTが決定される。また、MBT>I
GL+AKの場合は、ステップS112でIGT=IGB+IGL+AKと
する。ここでAK=0であると、学習補正量IGLと基本点
火時期IGBとにより点火時期IGTが算出され、このため点
火時期IGTは第4図の太い実線のように基本点火時期IGB
と平行になり、或るオクタン価の実際のノッキング限界
IGT′に近接して沿った値になるのである。
次いで、ノッキング発生の場合について述べると、ス
テップS113により第3図(c)のルーチンが実行されて
ノッキングフィードバック制御される。即ち、ステップ
S300からS304に進んでノッキングフィードバック補正量
AKが遅角量γにより大きく遅角側に更新され、ステッ
プS305でタイマ3がクリアされる。この時、学習制御の
第3図(b)のルーチンのステップS203,S204により学
習補正量IGLも遅角側に更新され、第3図(a)のルー
チンのステップS112の点火時期IGTは、遅角量γとγ
とにより遅角制御される。その後ノッキング回避される
と、ノッキングフィードバック補正量設定の第3図
(c)のルーチンのステップS300からステップS301に進
んで、タイマ3によりノッキング無しの時間がチェック
され、一定時間t3継続してノッキング無しの場合は、ス
テップS302でノッキングフィードバック補正量AKが進角
量aFにより進角側に徐々に更新され、ステップS303でタ
イマ3がクリアされる。またこの場合は、第3図(b)
のルーチンのステップS217からS211に進んで学習補正量
IGLの部分学習値APは進角禁止されることになる。こう
してノッキング発生時には、学習制御とノッキングフィ
ードバック制御とにより大きく遅角制御され、2回目以
降のノッキングが続けて生じることを防止する。その
後、ノッキング無しでは先ずノッキングフィードバック
補正量AKが零になる迄進角側に更新され、次いで学習補
正量IGLが進角側に更新可能になり、この2者択一の制
御で相互干渉,学習補正量IGLのバラツキが防止され
る。
ところで、Ne>5000rpmの高回転数域では、ステップS
106の学習条件が不成立し、ステップS109の学習値更新
は中断する。そしてステップS115からS116,S117に進ん
で全体学習値ATと、現在の吸入管圧力Pmに対応した部分
学習値APの最も高回転数側の値APhとで補正量ALが推定
される。また、ステップS121でノッキングフィードバッ
ク補正量AKを設定した後、ステップS118に進んで補正量
ALとノッキングフィードバック補正量AKを加算した値が
進角限界MBTと比較され、小さい方の値を高回転数域補
正量として、ステップS119,S120で基本点火時期IGBに加
算することにより、点火時期IGTが算出される。これに
より、高回転数側の点火時期IGTは各吸入管圧力Pm毎に
最も高回転数側で設定される値と同一になり、運転状態
が類似することでノッキングの発生が少なくて充分進角
されることになる。
一方、かかる高回転数域でもノッキングが生じると、
ステップS121により第3図(c)のルーチンが実行さ
れ、ノッキングフィードバック制御により点火時期IGT
は遅角される。この場合のノッキングフィードバック制
御では、学習制御の場合に比べてステップS306ないしS3
08によりノッキングフィードバック補正量AKが設定値AK
oでガードされ遅角制御される。
以上、高回転数の点火時期を、学習制御の全体学習値
と、部分学習値の運転状態が似ている部分学習値の選出
値とで補正することについて述べたが、これ以外の方法
も可能である。
即ち、学習制御の全体学習値ATにより進角量は或る程
度確保され、この他にノッキングの発生を抑制する点で
部分学習値APの最小値を選出して用いてもよい。更に、
これらの方法による全体学習値AT,部分学習値APの値に
所定の値を減算または乗算して遅角側に定めてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、 車両用エンジンの点火時期学習制御において、ノッキ
ング検出不可能な高回転数域では、学習制御の全体学習
値と部分学習値とにより最適な補正量を求めて点火時期
を推定するので、補正量の信頼性が高く、ノッキングの
発生を抑えて充分進角し、出力,燃費を向上することが
できる。
さらに、学習制御の全体学習値と部分学習値とを共に
用いることで、補正量推定の自由度,適正度が高くな
り、制御形態も同一化して好ましい。
さらにまた、高回転数域のノッキングフィードバック
制御ではノッキングフィードバック補正量にガードをか
けるため、該補正量が機械的ノイズによって間違っても
大きくなりすぎず、誤作動を防止できる。
また、全体学習値に運転状態の類似した最も高回転数
側の部分学習値を加算したものでは、ノッキングを抑え
て最大限進角することができる。
またさらに、全体学習値に部分学習値の最小値を加算
したものでは、ノッキング発生の抑制効果が高い。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示し、第1図は制御ユニッ
トの点火時期制御に係る機能構成を示す機能ブロック
図、第2図は本発明が適用される車両用エンジンの概略
構成図、第3図は点火時期制御手順を示すフローチャー
ト、第4図は基本点火時期と進角限界との関係、並び
に、点火時期の設定状態を示す説明図、第5図は部分学
習値を格納するマップの説明図である。 1……エンジン本体、7……点火プラグ、30……制御ユ
ニット、35……基本点火時期検索手段、36……進角限界
検索手段、37……領域判別手段、38……点火時期算出手
段、40……学習条件判別手段、41……学習値更新手段、
45……部分学習値記憶手段、46……学習補正量算出手
段、50……選出手段、52……高回転数域補正量設定手
段、53……高回転数域判定手段、54……選択手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノッキングの有無に応じ進・遅角しながら
    全体学習値を設定する全体学習を実行し、次いで各運転
    状態毎にノッキングの有無に応じ進・遅角して部分学習
    値を設定する部分学習を実行し、これらの全体学習値と
    部分学習値との和により点火時期を補正して決定する点
    火時期学習制御方法において、 エンジン高回転数域では、上記全体学習および部分学習
    を中断し、 このときには、少なくとも全体学習値に各エンジン負荷
    毎の最も高回転数側の部分学習値を加算して高回転数域
    補正量を算出し、高回転数域の点火時期を該高回転数域
    補正量で補正して決定することを特徴とする点火時期学
    習制御方法。
  2. 【請求項2】ノッキングの有無に応じ進・遅角しながら
    全体学習値を設定する全体学習を実行し、次いで各運転
    状態毎にノッキングの有無に応じ進・遅角して部分学習
    値を設定する部分学習を実行し、これらの全体学習値と
    部分学習値との和により点火時期を補正して決定する点
    火時期学習制御方法において、 エンジン高回転数域では、上記全体学習および部分学習
    を中断し、 このときには、少なくとも全体学習値に部分学習値の最
    小値を加算して高回転数域補正量を算出し、高回転数域
    の点火時期を該高回転数域補正量で補正して決定するこ
    とを特徴とする点火時期学習制御方法。
JP1125134A 1989-05-18 1989-05-18 点火時期学習制御方法 Expired - Lifetime JP2832299B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1125134A JP2832299B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 点火時期学習制御方法
DE4015759A DE4015759C2 (de) 1989-05-18 1990-05-16 Verfahren zum Einstellen des Zündzeitpunktes einer Brennkraftmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
GB9011101A GB2232441A (en) 1989-05-18 1990-05-17 I.c. engine ignition timing control

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1125134A JP2832299B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 点火時期学習制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02305371A JPH02305371A (ja) 1990-12-18
JP2832299B2 true JP2832299B2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=14902702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1125134A Expired - Lifetime JP2832299B2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 点火時期学習制御方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2832299B2 (ja)
DE (1) DE4015759C2 (ja)
GB (1) GB2232441A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4109433A1 (de) * 1991-03-22 1992-09-24 Audi Ag Klopfregelung einer fremdgezuendeten brennkraftmaschine
DE4109429A1 (de) * 1991-03-22 1992-09-24 Audi Ag Selbsttaetige zuendzeitpunkt-anpassung bei dynamik-vorgaengen fuer eine fremdgezuendete brennkraftmaschine
DE19618403A1 (de) * 1996-05-08 1997-11-13 Bayerische Motoren Werke Ag Regeleinrichtung für die Leerlauf-Drehzahl einer Fahrzeug-Brennkraftmaschine
JP5742269B2 (ja) * 2011-02-09 2015-07-01 スズキ株式会社 船外機の制御装置、最適トリム角の学習方法及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59110862A (ja) * 1982-12-15 1984-06-26 Toyota Motor Corp 内燃機関のノツキング制御方法
US4640249A (en) * 1984-06-30 1987-02-03 Nissan Motor Company, Limited System for controlling an ignition timing in an internal combustion engine and method therefor
JPS61157768A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関の点火時期制御方式
JPS6296780A (ja) * 1985-10-22 1987-05-06 Nissan Motor Co Ltd 点火時期制御装置
JPS63306282A (ja) * 1987-06-08 1988-12-14 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関の点火時期制御方法
JP2731905B2 (ja) * 1987-06-08 1998-03-25 富士重工業株式会社 内燃機関の点火時期制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB9011101D0 (en) 1990-07-04
GB2232441A (en) 1990-12-12
DE4015759C2 (de) 1994-09-22
DE4015759A1 (de) 1990-11-22
JPH02305371A (ja) 1990-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2910858B2 (ja) エンジンのノッキング検出方法
JP2782231B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP2950848B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP2899657B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JPS58143169A (ja) 点火時期制御方法
JP2784664B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP2715207B2 (ja) 内燃機関の電子制御燃料供給装置
JPH08232752A (ja) 内燃機関の出力変動検出装置及び制御装置
JP2832299B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP2999778B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP3055688B2 (ja) エンジンの点火時期学習制御方法
JP2007132218A (ja) エンジンのノッキング制御装置
JP2766905B2 (ja) 点火時期学習制御方法
JP3281574B2 (ja) 内燃機関のノック検出方法
JPH0826838B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御方法
JP2537622B2 (ja) エンジンのノツク制御装置
JPH0412172A (ja) エンジンの点火時期制御装置
JP2528168B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPS6125930A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御方法
JP3193692B2 (ja) 内燃機関のノック判定用学習値の学習方法
JPH0742926B2 (ja) エンジンの点火時期制御装置
JPH0676785B2 (ja) エンジンの点火時期制御装置
JP2514442B2 (ja) 内燃機関のノッキング検出装置
JP2682218B2 (ja) 内燃機関のノッキング制御装置
JPS6375355A (ja) 内燃機関のノツキング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071002

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081002

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091002

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091002

Year of fee payment: 11