JPH02299546A - ケーキ用装飾物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は製菓材料の一つであるケーキ用装飾物に関す
る。

〔従来の技術〕

近時、生活水準の向上に伴って、あらゆるものが多様化
して来た。製菓の分野も例外ではなく、味覚、嗅覚のみ
に訴える味、香りばかりではなく、見栄えを良くし視覚
をも満足させようとする傾向が強い。したがって、菓子
の形状、味付け、いろどりなどに数多くの創意工夫がな
され、技術的にもまた材料的にも開発が進められてきた
。

それらのうち、主として洋菓子の装飾用にかなり以前か
ら用いられている材料に、メレンゲおよびマジパンと呼
ばれるものがある。

メレンゲとは、通常、１個分の玉子の白みに砂糖を５０
〜６０ｇ（ほかに少量の着香料、色素などを適宜加えて
もよい）の割合で加えたもので、玉子の白みをかたく泡
立て、その中に砂糖を加えながらさらに泡立てて、きめ
が細かくつやのある美しい泡の固まりであり、果物の煮
たものに掛けたり、ゼリーの表面に掛けたり、さらには
パイなどの表面を飾ったりするのに用いられるが、メレ
ンゲは元来泡の固まりであるから、時間が経つと泡が次
第に消え、また砂糖が基盤の水分を吸収して潮解するな
どの欠点がある。

一方、マジパンはアーモンドの粉または細片と砂糖とを
重量比で１対１の割合で混ぜ合わせ、ローラですり砕き
、ペースト状にしたものであり、菓子の生地に混ぜたり
、ケーキの上に被せたりもするが、人形、花、葉、動物
などの形にしてケーキの飾りにすることも多い。なお、
細工の際に粉砂糖などを加えて柔らかさまたは滑らかさ
を整え、好みの食用着色料で染めると、粘土細工のよう
に任意の形に成形することができる。このようなマジパ
ンは含まれているアーモンドの油脂成分のために、共存
する砂糖の吸湿性は抑制され、含水量の多い前記メレン
ゲその他の各種クリーム類に直接触れてもマジパン自体
は潮解しにくいという利点はあるものの、アーモンド本
来の色のために、食用着色料を用いて染めても鮮かな色
が出にくいといった欠点がある。また、粘土細工のよう
に成形が容易であるとはいえ、細かい細工、たとえば人
形の顔などに目鼻を着けるような場合、太さおよび長さ
の異なる細片を一つ一つ作って貼り付ける必要があり、
その手間は非常に大変であるので、大量生産にはきわめ
て不向きであるといわなければならない。

［発明が解決しようとする課題］ 以上述べたように、従来の技術において多種多様のケー
キ用装飾物はあるが、含水量の大きいクリーム類に触れ
ても吸湿して潮解することなく、しかも鮮かな色の着色
、彩色が可能で、細かい造形も容易であり、美しくて長
持ちし、大量生産にも対応できるケーキ用装飾物は未だ
得られていないという問題点があり、これを解決するこ
とが課題となっていた。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、この発明はマジパンから
なる基体表面の一部または全面に、メレンゲを用いて平
面的または立体的に着色、彩色もしくは造形したケーキ
用装飾物とする手段を採用したものである。

〔作用］ メレンゲとマジパンとを組み合わせることによって、両
者それぞれの欠点が相殺されるばかりではな（、両者は
相乗的に作用して、それぞれが有する利点の和以上のす
ぐれた効果を現わすことになる。

〔実施例〕

マジパンは通常アーモンドの粉または細片が用いられる
場合が多いが、この発明においては、ア一モンドに限定
することなく、ココナツツ、くるみ、ヘーゼルナツツ、
ピスタチオナッツ、ビーナツツなどのナツツ類であって
も何等支障を来たすものではない。

まず、軽く炒ったビーナツツを粉砕し、これに等量の砂
糖を加えてローラですり潰し、ペースト状の肌色に近い
色のマジパンを得た。このマジパンを丸めて、図に示す
ように胴部と頭部とからなる基体１を形成した。

一方、玉子の白みを泡立て、これに砂糖を、通常の処方
に従って玉子の白み１個分に対して６０ｇの割合に加え
、さらに適宜食用着色料を添加して、純白色、ピンク色
、淡黄色、褐色、淡赤黄色、紅色の６種類に着色したメ
レンゲを調製した。これらのメレンゲのうち、まずピン
ク色メレンゲ２を基体１の胴部および後頭部に相当する
位置に塗布して衣服と帽子の生地とし、ついでパラフィ
ン紙製のコルネ袋を用いて、純白色メレンゲ３を帽子の
縁と先端、まゆ毛、眼球、口ひげ、首飾り、装飾りに、
淡黄色メレンゲ４を腹部の飾りに、褐色メレンゲ５を眼
球内の虹彩に、淡赤黄色メレンゲ６を鼻に、紅色メレン
ゲ７を口に、それぞれ絞り出して盛り上がった状態に塗
り、サンタフローズ風の人形に仕上げた。メレンゲを塗
らない顔の部分がマジパンそのままの肌色である以外は
、すべて添加した着色料そのままの鮮やかな色を呈し、
いろどりも兄事で可愛らしいものであった。これをデコ
レーションケーキの表面に飾り付けされたクリーム層の
上に直立させたところ、従来のメレンゲのみの飾りでは
クリーム中の水分のため数時間後には変形を起こし、ま
たマジパンのみの飾りでは吸水による変形は起こりにく
くても、鮮かな着色、彩色が困難であり、がっ細がい細
工に大変な手間が必要であったのに比べて、造形がきわ
めて容易であり、そのうえ変形を起こすことなく、鮮明
な彩色を数日にわたって維持させることができた。

〔効果〕

、以上述べたように、この発明によるケーキ用装　　′
飾物は含水量の大きいクリーム類と接触した状態におい
ても、吸湿、吸水による変形を起こしにくく、鮮かな着
色、彩色が可能であり、さらに、細かい細工が容易であ
って大量生産にも対応し得るなど、従来具ることのでき
なかった優れたケーキ用装飾物であるといえる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明のケーキ用装飾物を例示するための一部切
欠の斜視図である。 １・・・・・・基体、　　　　２・・・・・・ピンク色
メレンゲ、３・・・・・・純白色メレンゲ、 ４・・・・・・淡黄色メレンゲ、 ５・・・・・・褐色メレンゲ、６・・・・・・淡赤黄色
メレンゲ、７・・・・・・紅色メレンゲ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マジパンからなる基体表面の一部または全面に、
   メレンゲを用いて平面的または立体的に着色、彩色もし
   くは造形したことを特徴とするケーキ用装飾物。