JPS60137250A - 模様を有する油脂性菓子の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、表面に従来にはなかったソフトで１　自然
な感じのする模様を有する油脂性菓子の製造法に関する
ものであシ、該模様を有する油脂性菓子を供することを
目的としている。

従来の表面に本体と異色の模様を有する油脂性菓子を大
量に製造するには、モールド内面に刻設した模様を表わ
す凹陥部に油脂性菓子生地を注入した後、それと異色の
本体となる油脂性菓子生地を注入して行われている。

また、平らなモールド内面に可食性インキで模様を印刷
した後、それと色の異なる本体となる油脂性菓子生地を
注入して本製造されている。

しかし、これらの方法で製造された油脂性菓子生地は、
模様がモールド内面に刻設された凹陥部の形成いは印刷
の版によシ定まるため画一的となり、しかもハードで冷
たい感じのデザイントナった。また、どの品物を取って
も全く同一の模様をした面白味の少ないものとなった。

この発明の発明者は、例えば、うろこ雲の一つ一つの雲
塊のように、よく似てるがそれぞれ少しずつ違っていて
個性あるデザインの自然で暖かみのある模様を有する油
脂性菓子を製造する方法を研究し、この発明を完成した
。

すなわち、この発明は、成形用のモールド内面に薙等を
用いて油脂性菓子生地などよシなる可食性の絵の具を摺
動させるようにして付着させて模様を描いた後、それと
異色の本体となる油脂性菓子生地を注入することによシ
模様を有する油脂性菓子生地を製造するものである・ 従って、ことに得た油脂性菓子の模様、は、錬等のタッ
チのわずかな違いで微妙に変化するため同じように処理
しても全く同じ模様とはならず、微細な違いのある個性
的な模様と力る。そのため大量に製造しても全く同じ模
様の製品とならず、人間味のあるデザインの製品となる
。

また、筆などのタッチを変化させることによりモールド
内面に付着する絵の具の量が変るため、芸術性の高い変
化に富んだ模様とするととも可能となった。

この発明に用いる油脂性菓子生地とは、ビターチ冒コレ
ート、ミルクチｌコレート、ホワイトチ冒コレート、カ
ラーチ冒コレート等のチ箇コレート類やパタークリーム
、ファツトクリーム、ホイップクリーム、ナツツペース
ト等の油脂、糖及び所望によシその他の原料を加えたも
のを指し、処理時には流動性を有するが成形時に固化し
製品の形が保てるものを使用する。

すなわち、動植物性の硬化油、ハードバター、ココアバ
ター等の油脂及び砂糖或いはその他の糖を用い、所望に
よりカカオマス、ナツツペースト、乳製品、粉末果汁、
ココア、粉末コーヒー等を加え、必要によ多着色物質、
着香物質、乳化剤、抗酸化剤等を加え、公知の方法によ
静混合、微細化し、流動化して調製したものである。

この発明を実施するには、まず成形用モールドの内面に
油脂性菓子生地等の可食性の絵の具を摺動させて模様を
描く。

ことに用いる成形用モールドには、通常の油脂性菓子を
製造する際用いられる本体となる油脂性菓子生地を注入
する凹陥部が設けられているモールドのみならず、平板
状をしている底板に模様を描いた後型枠を載置するもの
、或いは平らなプラスチックフィルムに模様を描いた後
で真空成形等によシ凹陥部を作るもの等、模様を描いた
後で本体となる油脂性菓子生地を注入する凹陥部が設け
られる平板をも含まれる。

また、ここに用いられる絵の具とは、カラーチ曹コレー
ト、ホワイトチ冒コレート、ファツトクリーム、ゼリー
、７オンダントクリーム等の模様を描くとき流動性を示
すが、その後乾燥、冷却などによシ固化し、本体となる
油脂性菓子生地を注入したときそれと混合して・模様が
崩れることのない、しかも本体となる油脂性菓子生地を
固化したときそれと一体となった成形体となる流動性可
食物を指す。

絵の具を摺動させて模様を描くとは、モールド内面に絵
の具をこするようにして延ばしガから付着して模様を描
くととであり、このためには、例えば筆、はけ、ブラシ
等の先に絵の具を付は或いは端軸等よシ絵の具をしみ出
させてこする、スポンジ、綿棒、タンポン、布、紙など
に絵の具を吸収保持させてこする、ゴム、軟質プラスチ
ツ、り、竹、弾性のある金属等をへら状としその先に絵
の具を付けてこする等の方法で実施される。また、あら
かじめモールド内面に絵の具を付着させ、その上から前
記の組等でこするようにして絵の具を延ばして描くこと
も可能である。さらに、チェーン、絞シ出し袋、ノズル
等よシ絵の具を出しながらその先でこするようにして描
いても実施できる。

なお、筆等を用いてモールド内面に絵の具を摺動するに
は、手のみならず例えば自動的に上下する筆の下でモー
ルドを自動的に移動させる等の方法で機械的に処理する
こともでき、このようにして描かれた模様にわずかずつ
違いが見られた。

なお、模様は、−色のみならず所望により多色とするこ
とも可能である。

このようにして描いた模様は、斑点模様、縞模様等の簡
単な模様でも色の濃淡や筆等のかすれ表どが表われ複雑
で趣のあるものとなシ、また同じように描いても濃淡の
具合や雛のかすれなどが少しずつ違うため一つ一つの模
様がわずかずつ違うものとなる。

次いで、内面に模様を描いたモールドに、模様と異色の
本体となる油脂性菓子生地を注入する。

従って、模様を描いた後、本体となる油脂性菓子生地と
混ざらないように必要に応じ模様を描いた後冷却や乾燥
をして絵の具を乾燥、固化するようにする。

なお、本体となる油脂性菓子生地には、所望によシナッ
ツ、乾燥果実、糠漬果実、膨化穀粒等を混合することが
可能である。

モールドに注入した油脂性菓子生地は、常法によシ冷却
固化した後、モールドから取シ出すととによシ表面に模
様を有する油脂性菓子が得られる。

次に、実施例につき説明する。

実施例１ カカオマス４部、植物性固形脂２８部、全脂粉乳２３部
、砂糖４５部の原料配合物及びカカオマス２６部、植物
性固形脂２２部、砂糖５２部の原料配合物を各々常法に
従い混合、微細化した後、混合、液化して濃淡２種類の
チ冒コレート色をし筆に各々付け、板チョコレート用の
成形モールドの内面に各々の筆をこするようにして斑点
模様を描いた。

次いで、カカオマス１２部、ココアバター２４部、全脂
粉乳１９部、砂糖４５部を配合し、常法によシ調製した
ミルクチ習コレート生地よシなる油脂性菓子生地をモー
ルドに注入充填し、冷却固化して模様を有する油脂性菓
子を得た。

この油脂性菓子は、本体がミルクチ冒コレートよりなり
、その表面に本体の色よシ淡色の大きい斑点と濃色の小
さい斑点とが多数散在し、あたかも落ち葉の散り落ちた
森の小径を思わせる模様を有するものとなった。

実施例２ 全脂粉乳２１部、植物性固形脂３３部、砂糖４６部を混
合微細化後メランジャーを用いて液状として白色の可食
性の絵の具を調製した。

この絵の具をプラスチックを布で包んだタンポンに吸収
保持させ、平板状の底板にこするように押し当てて模様
を描いた。

次いで、模様を描いた底板の上に型枠板を載置し、型枠
内にカカオマス２４部、ココアバター２１部、砂糖５５
部を配合して作ったスイートチ璽コレート生地よシなる
油脂性菓子生地を注入充填し、冷却固化し、表面に模様
を有する油脂性菓子を得た。

この油脂性菓子生地は、上面が平らな四角形をし、その
上にうろこ雲のような白色の斑点が存在する楽しいデザ
インのものとなった。

実施例３ 寒天２部を一晩水に浸けた後７０部の水を加え加熱して
溶解し、ｐＨ調整のためのクエン酸ナトリウム０．３部
及び砂糖６０部、水飴４０部を加え、１０７°Ｃに煮詰
め寒天液とした。

この寒天液に赤、橙の色素及び抹茶を各々別々に加え、
赤、橙、緑の色をした可食性の絵の具を調製した。

各々の色をした絵の具を別々に押出し装置に入れ、各押
出し装置の先端にプラスチック性チー−ブを付け、各々
のチューブをウレタン性無端ベルトに押し付けてベルト
の表面をこするようにしながら絵の具を断続的に押出し
、三色の線が並んだ多数の破線よシなる模様を描いた。

次いで、ベルトの上に長円形の孔部を有する型枠を載置
し、孔部にココアバター２９部、全脂粉乳２０部、砂糖
５１部を配合して作ったホワイトチ璽コレート生地よシ
なる油脂性菓子生地を注入し、冷・動因化した後、型枠
を除き表面に模様を有する油脂性菓子を得た。

この油脂性菓子生地は、ベルトよシ容易にはがれ、白の
バックに赤、橙、緑の破線よシなる模様を有していた。

しかも、各々の破線は、描き始めが濃く段々に薄くなる
ように描かれ、その上告破線は各々少しずつ異なる濃淡
の縞がみられ、大変奇麗でかわいらしいデザインのもの
と力っだ。

特許出願人　森永製菓株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 成形用モールドの内面に銀等を用いて油脂性菓子生地等
   の可食性の絵の具を摺動させて一様を描いた後、模様と
   異色の本体となる油脂性菓子生地をモールドに注入して
   成形することを特徴とする模様を有する油脂性菓子の製
   造法。