JP2000342186A - 糖衣食品及びその製造方法 - Google Patents

糖衣食品及びその製造方法

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JP2000342186A
JP2000342186A JP11190847A JP19084799A JP2000342186A JP 2000342186 A JP2000342186 A JP 2000342186A JP 11190847 A JP11190847 A JP 11190847A JP 19084799 A JP19084799 A JP 19084799A JP 2000342186 A JP2000342186 A JP 2000342186A
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Japan
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sugar
coated
microcapsules
coated food
syrup
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Mitsuzo Hashimoto
充造 橋本
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YUUSU KK
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YUUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 [課題]糖衣食品を製造するとき、添加された香料等は
糖衣の工程で殆ど揮散してしまい、製品は香味の乏しい
ものとなってしまう。本発明ではそのようなことのない
香りのよい食品を収得する。 [解決手段]香料その他揮発性・油性の原料をマイクロ
カプセル化してしまい、これに通常の粉糖、水飴等の原
料を加えて糖衣する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の属する技術分野]この発明は、糖
衣食品及びその製造方法に関わり、殊に保香性に優れた
糖衣食品乃至糖衣菓子及びその製造方法に関わるもので
ある。
【0002】[従来の技術]糖衣食品としては、錠菓や
ゼリー、木の実、チョコレート、焼菓子、ハードキャン
ディー、ソフトキャンディー、乾燥フルーツ、チュウイ
ンガム等の菓子類が多数あり、糖衣加工そのものは従来
から常用されている手段である。
【0003】通常、糖衣の材料は食用ガム質の水溶液
に、砂糖、水飴等を、場合によってはこれに色素、酸味
料、ビタミン、香料等を混入してなるシラップである。
これを使用して糖衣するには、回転パンを回転させて、
パン内に投入した食品、菓子類を転動させ、これに上記
シラップを振りかけ、万遍なくシラップで食品、菓子類
の表面を湿らせ、回転中の回転パンに温風を吹き込み、
食品、菓子類の表面に付着したシラップの水分を取り除
き、食品、菓子類の表面をシラップ固形分で被覆し、更
にシラップを振りかけるのである。
【0004】これを繰り返すことによってシラップ固形
分による被膜を適度の厚さまで成長させて糖衣食品がで
きあがる。もっとも、このようにシラップのみを振り掛
けるのではなく、粉糖などの粉末よりなる微細粉末とシ
ラップとを交互に振り掛けて乾燥させていくいわゆるソ
フト掛けもある。
【0005】糖衣の目的は、表面を艷出しして製品の外
観を向上させたり、表面を硬化させて内容物の崩壊を防
ぎ又は製品相互の粘着を防止したりすることによって、
その取り扱いを便にするといった点にある。
【0006】[本発明が解決しようとしている課題]と
ころが、かかる従来の方法による糖衣食品は、糖衣の工
程において温風を吹き付け、水分を揮散させる必要があ
るため、シラップ中の香料等も殆ど水と共に揮散してし
まい、特に糖衣層の部分において香気に乏しいものとな
る。このように、従来は糖衣食品に効果的に付香するこ
とができなかった。本発明は、かかる従来法の欠点を解
決するにあり、香気に富む優れた品質の糖衣食品を収得
するにある。
【0007】[課題を解決するための手段]前期目的を
達するため、本件発明では香料等を食用ガム質の薄い皮
膜によって覆ってなるマイクロカプセルとなすものであ
る。以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】使用する食用ガム質としては種々のものが
あるが、本発明においては特にゼラチンと寒天又はそれ
らの組み合わせたものが好適である。組み合わせると
き、両者の割合に特に制限はないが、ゼラチン1にたい
して寒天0.01〜0.1(重量比)がよいようであ
る。
【0009】マイクロカプセルを調製する方法は格別限
定されるわけではないが、それらの方法のうち、就中、
コアセルベート方法と、ダブルノズル方式による微細シ
ームレス方法が本発明にとって好適である。前記両方法
のいずれによるとも、マイクロカプセルは最終的に乾燥
し粉末化したものでも、未乾燥のスラリー状のままのも
のでも、いずれも使用できる。
【0010】粒子の分散性を考慮するとマイクロカプセ
ルの直径は1mm以下であることが好ましい、即ち直径
が1mm以上であると粒子の分散が不均一になりやす
い。好ましくは0.5mm以下であることが、糖衣用組
成物中における粒子分散の均一性にとって好適である。
【0011】糖衣作業は、食用ガム質とマイクロカプセ
ルとを含むシラップのみを使用するいわゆるハード糖衣
方法と、粉糖等よりなる微細粉末原料とかかるシラップ
とを交互にかけるいわゆるソフト糖衣方法のいずれによ
ってもよい。この場合マイクロカプセルはシラップか微
細粉末原料のいずれかに混入する。
【0012】本発明の対象となる糖衣食品の被糖衣物
は、食用に適したものは、どのようなものでも採用でき
るが、菓子に限っていえば、グミ、チューインガム、キ
ャンデー、焼き菓子、錠菓、パフ製品、豆菓子用豆類等
である。
【0013】糖衣作業自体は、従来の方法と全く同じで
ある。即ち、ソフト掛け、ハード掛けの何れかによって
行うが、その際、香料等を予めマイクロカプセルに仕上
げておくのが本発明の特徴である。
【0014】コアセルベート法によるマイクロカプセル
を調製するには、核になる油性物質をゼラチン液の中で
撹拌するのである。すると、油性物質がゼラチンの保護
コロイド性によりゼラチン膜でおおわれ、微小な粒子に
なる。これがコアセルベートであって、このゼラチン膜
を酵素処理して不溶性にしたものが本発明に使用される
ものである。使用するに際して、これを乾燥してもよい
し、しなくてもよい。この方法によると、極めて微細な
粒子がえられる。
【0015】一方、ダブルノズルを使った微細シームレ
ス法によるときは、内側のノズルには核になる物質を、
内側ノズルを囲む外側ノズルにはゼラチンなどのガム質
を充填し、冷却した脂肪酸油のなかに圧出して、核の物
質がゼラチン膜で覆われたマイクロカプセルを得ること
が出来る。但し、この微細シームレス法によるものは、
コアセルベート法によるものより、得られたものの粒径
が遥かに大きいものとなる。
【0016】[発明の実施の形態]以下に本発明の具体
的な実施例をあげる。 実施例1 錠菓に糖衣する場合 一方、油性オレンジ香料をゼラチン溶液に混合し、よく
撹拌してオレンジ香料をコアセルベート化し、これに酵
素を加えてゼラチンを硬化させた。出来たマイクロカプ
セルを溶液と分離水洗し、それに砂糖と水を加えマイク
ロカプセルのスラリーを得た。このときのマイクロカプ
セルのスラリーの成分構成は香料(油性香料)分25部
(重量部、以下、同じ)、ゼラチン3部、水36部、砂
糖36部である。得られたマイクロカプセルスラリー2
0部にグラニュウ糖70部、水30部を加えて糖衣用の
シラップとした。
【0018】上記錠菓を回転パンに投入し、上記シラッ
プを少量ずつ振り掛けては乾燥を繰り返し、常法に従っ
て糖衣した。錠菓100部に対して糖衣部40部になる
まで、糖衣作業を続けた。得られたものはオレンジの香
りがよく匂い立ち、風味に優れたものであった。
【0019】実施例2 グミゼリー菓子に糖衣する場合 常法に従い、グミゼリーを調製した。又、実施例1と同
様な方法によってストロベリー香料を含有するマイクロ
カプセルスラリーを調製した。この場合、下表の通り、
3種類のシラップを調製した。
【表1】 上記のシラップ配合に対応して、下表の通り、ハード掛
けとソフト掛けを行った。
【表2】 上記において、マイクロカプセルスラリーは、ハード掛
けのときもソフト掛けのときもシラップに混入して使用
したが、もし粉糖に混入したい時にはスラリーを乾燥し
て粉状にして使用したらよい。
【0020】[発明の効果]本発明によって得られる糖
衣食品は、糖衣の工程中においても香料等が揮散しない
し、その後も保存性が良く、しかもこれを食するときに
は口腔内で速やかに香りが立ち、香味にすぐれているも
のである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状の食品香料その他揮発性ないし油性原
    料(以下、これらを併せて香料等という)を食用ガム質
    の膜によって内包するマイクロカプセルを、粉糖、水
    飴、酸味料等の通常の糖衣用原料に混合してなる組成物
    をもって製造された糖衣食品。
  2. 【請求項2】香料等を食品ガム質に内包させてマイクロ
    カプセルを調製し、これを粉糖、水飴、酸味料等の通常
    の糖衣用原料と混合して組成物とし、これをもって糖衣
    してなる糖衣食品の製造方法。
  3. 【請求項3】マイクロカプセルがコアセルベート法によ
    り調製された粉末状又はスラリー状のものである請求項
    1又は2に記載の糖衣食品又はその製造方法。
  4. 【請求項4】マイクロカプセルがダブルノズルを使った
    微細シームレス法で調製された粉末状又はスラリー状の
    ものである請求項1又は2に記載の糖衣食品又はその製
    造方法。
  5. 【請求項5】マイクロカプセルの直径が1mm以下、好
    ましくは0.5mm以下である請求項1又は2に記載の
    糖衣食品又はその製造方法。
  6. 【請求項6】食用ガム質がゼラチン又は寒天からなる群
    の中から選ばれる1以上の組合わせからなる請求項1又
    は2に記載の糖衣製品又はその製造方法。
  7. 【請求項7】糖衣はシラップのみをかけるかシラップと
    微細粉末原料とを交互にかける請求項1又は2に記載の
    糖衣食品又はその製造方法。
  8. 【請求項8】糖衣食品が糖衣菓子である請求項1又は2
    に記載の糖衣食品又はその製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065858A1 (en) * 2001-02-16 2002-08-29 Firmenich Sa Encapsulated flavor and/or fragrance composition
WO2003041509A1 (fr) * 2001-11-15 2003-05-22 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Microcapsules et compositions pour administration par voie orale contenant ces microcapsules
EP1443968A1 (en) * 2001-11-16 2004-08-11 Givaudan SA Edible film

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